広島(☆1対0★)中日 =リーグ戦19回戦(2022.08.17)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 1234567891011
中日
000000000000500
広島
00000000001X1410
勝利投手:ターリー(2勝2敗0S)
敗戦投手:藤嶋 健人(1勝1敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 広島戦チケット予約 中日戦チケット予約

DAZN

◆広島が劇的なサヨナラ勝利。広島は0-0で迎えた延長11回裏、2死二塁から代打・松山の適時二塁打が飛び出し、試合を決めた。投げては、先発・九里が9回無失点の快投。3番手・ターリーが今季2勝目を挙げた。敗れた中日は、打線が5安打無得点と沈黙した。

◆広島が今季7度目のサヨナラ勝利で3位に浮上した。先発九里亜蓮投手(30)が今季最長9回を投げ、無失点。打線の援護なく、完封勝利とはいかなかったが試合をつくった。両軍無得点の延長11回に試合を決めた。1死から磯村嘉孝投手(29)が左前打で出塁し、犠打で2死二塁。代打の松山竜平外野手(36)が根尾昂投手(22)をとらえ、中越え適時二塁打でサヨナラ勝利を呼んだ。2日で順位を2つ上げ、8月1日以来の3位に浮上した。

◆投手主将が雨中で快投した! 広島先発の九里亜蓮投手(30)が中日19回戦(マツダスタジアム)に先発。9回134球で、無失点と力投した。しかし打線が9回まで2安打無得点と沈黙。2年ぶりの完封勝利とはいかなかった。先発ローテーションの大瀬良、床田、アンダーソンが離脱した中、今季投手主将に就任した9年目右腕が背中で意地を見せた。チームは延長11回に松山の適時二塁打でサヨナラ勝利。8月1日以来の3位に浮上した。サヨナラの一打を九里はベンチ最前列で見送った。決勝打の松山をもみくちゃにする輪に加わり、手荒い祝福を送った。この試合に先発した九里は今季最長9回を無失点。134球の力投で試合をつくった。打線の援護なく、2年ぶり完封勝利は逃したが、チームの劇勝に充実感を漂わせた。「(中日先発の)高橋(宏)くんが良い投球をしていた。なんとか先に点を与えないように必死に投げた」。150キロ超の直球を投げ込む本格派右腕と、締まった投手戦を演じた。先発陣の苦境を救うように調子を上げてきた。前半戦は17試合で4勝7敗。昨季最多勝の投球は鳴りを潜め、一時期はブルペン待機も強いられた。一方で後半戦に入り大瀬良が不振で、床田とアンダーソンは負傷でローテーションから落ちた。前半戦を支えた3投手が離脱。九里への期待も高まった。同期入団大瀬良が降格時には「頼むぞ」と連絡があった。試合途中から降り始めた雨にも動じず、ただ使命感を胸に、9イニングを投げ抜いた。「(磯村が)いろんな球種を使って良いリードをしてくれた。強気の投球を貫こうと思った結果が良い投球につながった」。プロ通算205試合目で5番目に多い134球に魂を込めた。雨天に強い"雨男"だ。降雨ノーゲームとなった4日DeNA戦(横浜)でも試合序盤から激しい雨が降っていた。悪天候の中先発し、4回1死まで打者10人を完全投球。11人目対戦前に試合が中断し、その後ノーゲーム。好投は幻となったが、足元がぬかるむ程度で、右腕は動じない。チームは延長11回に松山のサヨナラ適時二塁打で勝利し、8月1日以来の3位に浮上した。九里は完封勝利こそ逃したが、これ以上ない投球だった。投手主将の9回無失点なくしてこの日の劇的勝利は語れない。【前山慎治】▽松山(2年ぶりのサヨナラ打に)「九里が9回まで無失点で頑張ってくれて、若い選手もいいプレーをして盛り上げてくれた。ベテランはああいう場面で決めないといけないという強い気持ちになったので、最高の結果です。みんなで力を合わせてやっていくしかないので、こういう勝ち方が毎試合できるように」▽河田ヘッドコーチ(先発九里に)「いつも四球が絡むが、制球が良かった。変わり身を見せてくれた。投手コーチと話をして勝ちをつけてあげたかったから、130球までいった。辛抱して投げてくれた」○...3年目韮沢が「8番二塁」でプロ初出場初先発を果たした。プレーボール直後から2者続いた二ゴロを落ち着いて処理。5回は1死から一、二塁間の当たりに飛び込んで捕球するも、一塁送球がそれてプロ初失策を記録した。その後は好守を見せるなどもり立てた。河田監督代行も「1つ暴投になったけど、キク(菊池涼)以上のことはできなくても本当に頑張ってくれた」とたたえた。11回はプロ初犠打で松山のサヨナラ打をお膳立てした。

◆中日根尾昂投手が救援に失敗した。延長11回2死二塁の場面で藤嶋からバトンを受け6番手登板。左の代打松山と対戦し、初球149キロ直球を左中間へプロ初のサヨナラ打を浴びた。立浪和義監督は「根尾の力勝負にかけた。根尾を責めるより1点も取れない方が問題。打撃陣が奮起しないと」と右腕を擁護。得点圏4度も打線がつながらず、今季20度目の0封負けで連敗した。○...2年目高橋宏が7回2安打無失点と好投も、打線の援護なく白星はつかなかった。初回3連続奪三振からスタートし、今季3度目の2桁10奪三振。「制球も良かった。欲しいところで三振が取れた」と振り返り、昨季奪三振王の柳に2差まで詰め寄る今季通算104奪三振とした。中日の高卒2年目右腕では、1960年(昭35)板東英二の126奪三振以来、62年ぶりの100奪三振到達。延長サヨナラ負けの中で飛躍への記録を刻んだ。▽中日谷元(延長10回に4番手で登板。1回無安打無失点でNPB通算11人目の150ホールド達成)「(高橋)宏斗の好投に乗ることができた。このような展開で使ってくれた、今までの監督、コーチに感謝しています」

◆広島は今季7度目のサヨナラ勝利で3位に浮上した。先発の九里亜蓮投手(30)は9回無失点と好投した。試合は延長11回2死二塁で松山竜平外野手(36)が中越え適時二塁打でサヨナラ勝利を決めた。河田雄祐監督代行(54)は決勝打の松山に「これから頑張ってくれなきゃ割に合わない」とさらなる活躍を求めた。一方で九里には「変わり身を見せてくれた」と称賛した。河田監督代行の一問一答は以下の通り。-劇的なサヨナラ勝利河田監督代行 亜蓮(九里)がね、いつも四球が絡むが、制球がよかった。変わり身を見せてくれた。投手コーチと話をして勝ちをつけたかったらから、130球までいった。あと栗林、ターリーの良いピッチングもあったが二遊間の2人(矢野、韮沢)が良い守備があった。打てない時、今日の(中日先発)高橋(宏)くんは前回もアレだけフォークボールを落とされると難しいよね。亜蓮が辛抱して投げてくれたというところかな。-松山が初球で決めた河田監督代行 今年は率も率(打率1割9分4厘)。これから頑張ってくれなきゃ割に合わないでしょ。ナイスバッティングだったでしょ。ここで決めてくれって感じだった。2アウトからよく打ってくれた。-3位浮上河田監督代行 0.5ゲーム差はあれだから。どれだけ辛抱できるか。明日は(野村)祐輔と中継ぎがどれだけ頑張ってくれるか。今日は矢野と韮沢がよく頑張ってくれた。(韮沢は)1つ悪送球になったけどキク(菊池涼)以上のことはできないけど、本当に頑張ってくれた。

◆広島松山竜平が代打サヨナラ打でチームを3位浮上に導いた。0-0で迎えた11回。この日初めて得点圏に進めた2死二塁で登場。「とにかく絶対、ここで打てなかったらダメだろと。思い切って初球からいこうと」。代わったばかりの中日根尾の初球149キロを振り抜いた打球は前進守備の中堅の頭上を越え、雨中の延長戦に終止符を打った。菊池涼や野間ら主力にコロナ陽性者を出すなど苦境のチームは、この日も白浜ら2人が陽性判定を受けた。若手が並ぶ打線は前回1安打に抑えられた中日高橋宏に、この日も8回まで2安打と苦戦。それでもプロ初スタメンの韮沢、矢野の若い二遊間コンビがもり立て、先発九里は9回まで134球を投げ抜いた。延長戦ではリリーフ陣も踏ん張った。「(1軍に)上がってきた若い選手がチャンスと頑張っているので、僕も刺激を受けています。まだまだやれることを若い選手に見せないといけない」。最後はチーム年長者が意地の一振りで、後輩たちの奮闘に勝利を添えた。コロナ禍の連勝で、8月1日以来のCS圏内復帰。殊勲者は「みんなで力を合わせてやっていくしかない。1人1人できることを一生懸命やることだと思います」と胸を張った。【前原淳】

◆広島は白浜裕太捕手(36)、迎祐一郎打撃コーチ(40)が新たに新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査で陽性判定を受けたと発表した。発表資料によると、この日、1軍のコーチ、選手、スタッフが検査を受け、2人の陽性が判明した。現時点でともに無症状。1軍は18日も同様の検査を実施する。この日の午後6時からの中日戦(マツダ)は予定通り開催。迎打撃コーチの代役は森笠2軍打撃コーチが務める。球団は16日にも佐々岡監督と菊池涼、野間、小園らレギュラークラス7人と球団スタッフ3人の計11人が集団感染したと明らかにしていた。

◆広島がサヨナラ勝ちで3位浮上。0―0の延長十一回2死二塁で代打・松山が適時二塁打を放って試合を決めた。九里が9回を無失点と力投し、3番手ターリーが2勝目。中日は7回を無失点の高橋宏を援護できず、今季20度目の零敗。

◆広島の九里は今季最長の9回を投げ、4安打無失点と好投した。多彩な球種を低めに集める丁寧な投球。白星は付かなかったが、サヨナラ勝ちにつなげ「強気の投球を貫こうと思った結果が、いい投球につながった」とうなずいた。相手先発の高橋宏と投げ合い、互いにスコアボードにゼロを並べた。「何とか先に点を与えないように必死に投げた」と振り返った。

◆中日は6番手の根尾がサヨナラ打を浴びた。0―0の十一回2死二塁で登板。左の代打、松山への初球、149キロ速球が甘く入り、左中間にはじき返された。立浪監督は「酷な場面で出した。左投手を出すということもあったけど、根尾の力勝負にかけた」と起用について説明した。打線は1点も奪えず、高橋宏の力投も報われなかった。監督は「根尾を責めるということではなく、その前に1点も取れなかったことが問題」と打線を敗因に挙げた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
62431 0.590
(↑0.003)
-
(-)
37460
(+4)
406
(+2)
130
(+2)
58
(-)
0.251
(↓0.001)
3.430
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
52472 0.525
(↑0.005)
7
(-)
42355
(+7)
380
(+3)
75
(+2)
34
(-)
0.250
(-)
3.410
(↑0.01)
3
(1↑)
広島
53553 0.491
(↑0.005)
10.5
(-)
32426
(+1)
411
(-)
67
(-)
21
(-)
0.255
(↓0.001)
3.400
(↑0.04)
4
(1↓)
巨人
53561 0.486
(↓0.005)
11
(↓1)
33427
(+3)
479
(+7)
128
(-)
50
(-)
0.244
(↓0.001)
3.950
(↓0.02)
5
(-)
阪神
52572 0.477
(↓0.004)
12
(↓1)
32370
(+2)
325
(+4)
70
(+1)
82
(-)
0.238
(↓0.001)
2.580
(↓0.02)
6
(-)
中日
46581 0.442
(↓0.005)
15.5
(↓1)
38304
(-)
378
(+1)
53
(-)
39
(-)
0.246
(↓0.001)
3.440
(↑0.03)