DeNA(☆7対3★)巨人 =リーグ戦15回戦(2022.08.17)・横浜スタジアム=
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巨人
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DeNA
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勝利投手:平田 真吾(4勝2敗0S)
敗戦投手:赤星 優志(3勝5敗0S)

本塁打
【DeNA】ソト(12号・6回裏2ラン),宮﨑 敏郎(6号・8回裏2ラン)

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◆DeNAは3点ビハインドの5回裏、桑原の2点適時打と楠本のスクイズで同点とする。続く6回にはソトが2ランを放ち、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・平田が今季4勝目。敗れた巨人は、打線が4回以降2安打無得点と振るわず、投手陣も精彩を欠いた。

◆巨人丸佳浩外野手(33)は左投手からよく打つ。昨季は左投手に対して126打数31安打、打率2割4分6厘だったが、今季は138打数48安打、打率3割4分8厘。左投手から11本塁打は村上(ヤクルト)の12本に次いで2番目に多い。

◆巨人若林晃弘内野手(28)が、"ウルトラ昇格"した。この日、3軍戦で約3カ月ぶりに実戦復帰後、即1軍昇格を果たした。川崎市のジャイアンツ球場で行われた午前10時開始の中大戦に「3番二塁」で先発。2回からは遊撃守備に変更し、中飛、空振り三振、右飛で3打数無安打で、7回の守備から交代していた。その後、約25キロ離れた横浜スタジアムへ移動。午後3時過ぎには1軍試合前練習に合流し、出場選手登録された。若林は今季、21試合に出場し、打率2割5分を記録していたが、5月1日に出場選手登録を抹消。同25日の3軍戦・テイエステック戦(ジャイアンツ球場)を最後に実戦出場なし。6月3日に右手血行障害改善のための手術を受け、故障班でリハビリを続けていた。

◆#おかえり勇人-。巨人坂本勇人内野手(33)が、復帰後5打席目で先制打となる初安打を決めた。両軍無得点の3回1死満塁、DeNA浜口の内角低め直球を詰まりながらも右前に落とす技あり先制適時打とした。「いい当たりではなかったけれど飛んだ所が良かったです。先制できて良かったです」と振り返った。その後、1死満塁から丸の併殺崩れで1点を追加すると、2死一、三塁から4番の中田が左翼線へ適時二塁打。通算1000打点へあと2とする998打点目に「チャンスだったので打てるボールを積極的にいこうと思っていました。ランナーをかえせて良かったです」と二塁ベース上でガッツポーズを見せた。坂本は腰痛(仙腸関節炎)で7月7日に出場選手登録から抹消され、ファームで調整を重ねてきた。前日16日の同戦で41日ぶりに1軍復帰し、4打数無安打だった。

◆2位DeNAが、巨人に逆転勝ちし、球団記録を更新する横浜スタジアム13連勝を達成した。3点ビハインドで迎えた5回、先頭のソトがチーム初安打となる左前打を放ち、柴田の連打で一、二塁へと好機を拡大。代打嶺井の左前打で1死満塁とし、桑原の2点適時打で1点差に迫った。なおも1死一、三塁から、楠本が初球にセーフティースクイズを成功させ、試合を振り出しに戻すと、6回1死一塁でソトが2試合連続の勝ち越しの2ランを放った。8回には宮崎が2ランでダメ押しした。投手陣は先発の浜口が5回3失点で降板。6回からは平田、7回からは入江が2イニングを無失点に抑えた。球団記録を更新し、夏の「ハマスタ」が熱気にみちあふれた。

◆巨人は腰痛(仙腸関節炎)で離脱していた坂本勇人が、復帰2試合目で43日ぶりの安打となる先制打を放った。前日16日の5番から2番に打順を変更して先発すると、3回1死満塁、DeNA浜口の内角低め直球に詰まりながらも右前に落とす、技ありの先制適時打。「いい当たりではなかったけれど、飛んだところが良かった」と振り返った。その後2打席は凡退し、4打数1安打で復帰後初白星にはつながらず。原監督は「流れ、全体的なものをみて、最善の策であろうというところ」と2番起用の意図を明かした。

◆巨人が逆転負けで連敗を喫し、Bクラスに転落した。両軍無得点の3回1死満塁、腰痛(仙腸関節炎)から復帰した坂本勇人内野手(33)が、復帰後2試合目、5打席目で初安打となる先制打を決めた。DeNA浜口の内角低め直球を詰まりながらも右前に落とす技あり先制適時打とした。その後、1死満塁から丸の併殺崩れで1点を追加すると、2死一、三塁から4番の中田が左翼線へ適時二塁打。通算1000打点へあと2とする998打点目で「チャンスだったので打てるボールを積極的にいこうと思っていました。ランナーをかえせて良かったです」と二塁ベース上でガッツポーズを見せた。3点のリードを保って試合を折り返すも、4回までノーヒットピッチングを見せていた先発メルセデスが5回に捕まった。1死満塁から桑原に中前へ2点適時打を浴びると、続く楠本に初球をセーフティースクイズを決められて、同点に追い付かれた。6回に2番手赤星が、1死一塁からソトに勝ち越し2ランを浴びると、8回1死一塁からは3番手井上が宮崎に2ランを浴びて万事休す。2位DeNAに連敗を喫した。広島が中日にサヨナラ勝ちを収めたため、巨人は4位転落となった。○...逆転負けでDeNAに2連敗した。3回に3点を先制するも先発のメルセデスが5回3失点で粘りきれず。6回に赤星がソトに連発となる決勝2ランを浴び、7回には井上がダメ押しの2失点。4カードぶりの負け越しで借金は3となった。原監督は「やっぱり追加点が取れなかったというところがね。もう少し、後押しする必要があったでしょうね」とした。○...チームの勝ち頭・戸郷が、18日DeNA戦(横浜)で11勝目を狙う。10日の中日戦では138球を投げて、8回1失点と好投。自己最多となる悲願の2ケタ10勝目を挙げた。中7日で、5回途中5失点で2敗目を喫した4月26日以来の横浜での先発マウンドへ上がる。「長いイニングを投げて、勝利につながる投球が出来るように頑張ります」と力を込めた。○...6月に右手血行障害改善のための手術を受けた若林が"ウルトラ昇格"を果たした。午前中に中大との3軍戦(ジャイアンツ球場)で約3カ月ぶりに実戦復帰。3打数無安打で7回の守備から退くと、午後3時過ぎの1軍練習に合流し、出場選手登録された。中大戦では1日に新型コロナウイルス陽性判定を受けた鍬原が実戦復帰して1回無失点。その後に行われたイースタン・リーグDeNA戦では、コンディション不良で調整していた畠も、約2カ月半ぶりに実戦復帰し、1回無失点だった。

◆DeNAが、巨人に逆転勝ちし、球団記録をさらに更新する横浜スタジアム13連勝を飾った。1点差に迫った5回1死一、三塁、楠本のセーフティースクイズで同点。6回はソトが2戦連発となる勝ち越しの12号2ラン、8回には宮崎の6号2ランでダメ押しした。小技とアーチを絡み合わせた「新番長野球」で快勝し、首位ヤクルトとの7差をキープした。「新番長野球」を結集させた同点劇だった。3点を追う5回、ソトが左前打で出塁。次打者の柴田は、最低でも進塁打の狙いを示すように引っ張って、右前打で一、二塁へと拡大した。ここで三浦監督は「3点差というのもあったし、流れ的にも早めに追いつきたかった」と、代打の切り札のオースティンを起用。三振に終わったが、代打嶺井が左前打で1死満塁とし、桑原の2点適時打で反撃ムードを加速させた。なおも1死一、三塁、指揮官が楠本の初球に送ったサインは、セーフティースクイズだった。「僕は僕なりのチームへの貢献の仕方がある。腹をくくって」と一塁前に転がし、同点に追いついた。野手陣に春季キャンプで掲げたのは「チーム打撃」。楠本は「チーム全員の勝ちへの執念が詰まった点の取り方。何としても1点を取りにいく、目指してる野球ができた場面」と思いを代弁した。3回に3点を先制される展開でも、三浦監督は「まだまだ、いける」と盛り上がるベンチの雰囲気を感じた。5回の攻撃前には石井野手総合コーチから「受けるのではなく、攻めていけ」とゲキを飛ばされ、さらに発奮。4短打とセーフティースクイズで追いつき、6回にソトの2戦連発の12号2ランで勝ち越した。8回には宮崎の6号2ランでダメ押し、チーム打撃と1発を絡み合わせた「新番長野球」を体現した。巨人に3カード連続で勝ち越し、球団記録を更新する横浜スタジアム13連勝を達成した。振り返れば、三浦監督が現役だった97年。シーズン終盤に、首位のヤクルトを猛追した姿と重なる。三浦監督は「選手はあの時を知らないですから」と笑った後に「球場、チームの雰囲気は似てるところもあります。いい雰囲気で戦えてるのは間違いないです」と自信を示した。【久保賢吾】DeNAが横浜スタジアムでの連勝を13に伸ばした。フランチャイズ制後、本拠地球場での連勝記録は、65年南海が大阪球場、80年広島が広島市民球場でマークした19連勝だが、現在の本拠地球場で13連勝以上は西武がベルーナドームで92年に15連勝と17年に13連勝、中日がバンテリンドームで12年に14連勝したのに次いで4度目。巨人は後楽園球場時代に15連勝しているものの、東京ドームでは12連勝が最長。○...リリーフ陣が、4イニング連続の3者凡退で勝利をたぐり寄せた。守護神山崎を休養でベンチ外とする中、同点に追いついた直後の6回を平田、7回からは入江が2回、9回はエスコバーが締めた。三浦監督は「リリーフ陣が流れを持ってきてくれた」と評価した。この日から先発要員の坂本がリリーフ待機。京山を先発起用する可能性が高まった。▽DeNA桑原(5回に1点差に迫る2点適時打)「絶対、流れを止めないぞ! と強い気持ちを持って打席に向かった。みんながつないでくれたので、自分もつなぐ気持ちで打ちにいった」▽DeNAソト(6回に2戦連続となる決勝の12号2ラン)「スゴーーイ! カンペキ! 勝ちにつながるホームランだったので、興奮した」▽DeNA宮崎(8回にダメ押しの6号2ラン)「佐野がヒットで出塁して、自分も後ろにつなぐ気持ちでいました。貴重な追加点を挙げることができて、よかったです」

◆巨人が逆転負けで連敗を喫し、Bクラスに転落した。坂本の復帰後初安打となる先制打や中田の適時二塁打で3点を先取するも、投手陣が踏ん張れなかった。4回までノーヒットピッチングを見せていた先発メルセデスが、5回につかまった。1死満塁から桑原に中前へ2点適時打を浴びると、続く楠本への初球にセーフティースクイズを決められて、同点に追い付かれた。6回に2番手赤星が1死一塁からソトに勝ち越し2ランを浴びると、8回1死一塁からは3番手井上が宮崎に2ランを浴びて万事休す。広島が中日にサヨナラ勝ちを収めたため、巨人は4位転落となった。試合後の桑田真澄投手チーフコーチ(54)の一問一答は以下の通り-メルセデスの投球は特徴というかテンポがいい、打たれだすと止まらないという長所と短所が背中合わせにある。粘ってほしかったですけど、でも5回3失点で試合は作りましたし、もう1イニング投げさせてあげたかったですけど、監督の判断ですから、しょうがないです-勝ちが遠ざかっているもう1歩なんですけど。今日は低めにいいボールを集めていましたし、よかったと思う。打たれだすと止まらない、おそらく気持ちの持ち方だと思うので、コーチ陣も彼と話をして改善していきたい-赤星、井上は1球を捉えられた彼らは、実質1軍では1年目。経験不足というかまだまだ。いい勉強、悔しい1球になったと思う。赤星だったら外国人の特徴、初球またはバッティングカウントでは強引に振ってくるという特徴をもう少し理解して投げていけば、アウトを取りやすくなると思います。(井上)温大であれば、前回も東京ドームでフルカウントから、打たれた。今日も同じストレートを打たれた。1軍のいい打者は少しでも甘いと簡単にヒットにされるんだ、と学んだと思います。悔しい失点だったんですけど、今後の彼らの成長につなげていってほしい-2日連続で桑原、ソトにやられた彼らの調子の良さ、思い切りの良さというのもあると思うんですけど、失投を逃さないというね。失投しない投手はいないんですけど、できるだけ減らしていく作業もしていきたいなと思います

◆DeNAは17日の巨人戦に浜口遥大投手(27)が先発する。16日は試合前練習で調整した。今季ここまで5勝4敗。6勝目がかかる。荒れ球が持ち味でもあるが、最近4試合で3四球と制球に安定感が増してきた。今季の巨人戦は7月9日に八回途中まで無失点で勝利投手となっている。「相手どうこうというよりも、いつもと変わらないように余計な欲は出さずに、しっかりと自分のやるべきことに集中したい」と冷静に語った。(横浜)

◆6月4日以来の白星を目指す巨人のクリストファー・メルセデス投手(28)が、17日のDeNA戦に先発する。前回9日の中日戦(バンテリンドーム)は五回途中で10安打を浴びて3失点。原監督から「ちょっと打たれすぎ」と苦言を呈されていた。今季はここまで5勝5敗。16日は試合前の練習でキャッチボールなどで調整した左腕は「120%の力を出すつもりでベストを尽くす」と気を引き締めた。(横浜)

◆6月に右手の血行障害の手術を受けた巨人・若林晃弘内野手(28)が出場選手登録された。午前中に開始された3軍戦で実戦復帰を果たし、そのまま1軍に合流した。内外野を守るスイッチヒッターの若林はこの日、プロ・アマ交流戦の中大戦(ジャイアンツ球場)に「3番・二塁」で実戦復帰。3打数無安打で遊撃守備にも就いていた。1軍の試合前練習にも参加し、三塁や遊撃で守備練習を行った。代わって中山礼都内野手(19)が抹消された。

◆巨人・坂本勇人内野手(33)が仙腸関節炎(腰痛)からの復帰後、初安打となる先制打を放った。0―0の三回1死満塁で、左腕・浜口の低めの直球を右前へ運び、これが先制の適時打となった。丸の内野ゴロ、中田の左前適時打で、この回は3得点した。主将は7月7日に腰痛で出場選手登録を抹消され、リハビリを終えて16日のDeNA戦(横浜)で1軍復帰し、4打数無安打だった。前日の5番から2番に打順が変わったこの日も第1打席は右飛に倒れたが、復帰後6打席目での安打は、持ち前の勝負強さが光る好機で生まれた。巨人・坂本 「「いい当たりではなかったけれど飛んだところがよかったです」

◆DeNAが巨人に2連勝。3点ビハインドの五回、1死満塁で桑原が中前へ2点打を放つと続く楠本のセーフティースクイズで同点。六回にはソトが左翼席へ12号勝ち越し2ランを放った。八回には宮崎が6号2ランを放ち、本拠地の13連勝を飾った。指揮官の一手が反撃の合図だった。DeNAは巨人先発のメルセデスの前に4回まで無安打。だが、0―3の五回は先頭のソトが中前打、続く柴田が右前打を放ち無死一、二塁とすると8番・戸柱に「代打・オースティン」の切り札を切った。次打者は投手の浜口で、浜口への代打にオースティンも想定された場面。だが三浦監督は間髪入れずタクトを振るった。オースティンは空振り三振に倒れたが、続いて送り出した代打・嶺井が左前打で1死満塁。桑原が初球を捉え、中前へ2点打を放つと続く楠本はセーフティースクイズを決め、同点とした。前夜16日の巨人戦で勝利し、球団新記録となる横浜スタジアムで12連勝をマーク。この日は先発の浜口が三回に3失点を喫しながらも、5回まで粘りの投球。バッテリー交代のリスクを背負い代打攻勢を仕掛け、局面を動かした。オースティンは4月に右肘のクリーニング手術を受けたため、1軍昇格後もスタメン機会はなく、代打起用に限られている。1試合で一度に限られる切り札を出し惜しむことなくコールする。6日の中日戦(バンテリンドーム)でも0―0の九回に上位打線の楠本への代打としてカードを切った。「いろいろな代打陣がいる。段階で構えている」と三浦監督。スタメン野手8人だけでなく、ベンチで控える猛者も虎視眈々と集中力を研ぎ澄ましている。

◆DeNAが巨人に2連勝。3点ビハインドの五回、1死満塁で桑原が中前へ2点打を放つと続く楠本のセーフティースクイズで同点。六回にはソトが左翼席へ12号勝ち越し2ランを放った。八回には宮崎が6号2ランを放ち、本拠地の13連勝を飾った。以下、ソトのヒーローインタビュー。--ナイスバッティング「アリガトウゴザイマス。大事な追加点だった。ストライクゾーンに来たらいいスイングをしようと思っていた。打った瞬間すぐわかった」--大きなガッツポーズ「勝ちにつながるホームランだったのでエキサイトした」--2戦連発「すごくうれしいし、状態もいい。この調子を続けていきたい」--あすに向けて「たくさんの応援、届いています。あすも応援よろしくお願いします」

◆巨人の先発・メルセデスが5回4安打3失点と試合をつくりながらも、6月4日以来の白星を手にすることができなかった。140キロ台後半の直球とスライダーをコーナーに投げ分け、四回まで無安打投球を披露。しかし五回に突如つかまり、4安打とスクイズで一挙3点を奪われた。5回71球だったが、六回から2番手のD3位・赤星(日大)にマウンドを譲った。桑田投手チーフコーチは勝ち星が遠ざかっている左腕の次の登板も明言。「今日は3失点しましたけど、それまでは非常にいいピッチングだった。ヒットを打たれたときに、粘り強く投げるというのを次回はしてもらいたい」と巻き返しに期待した。

◆巨人は逆転負けを喫して2連敗。4カードぶりの負け越しで4位に後退したが、坂本勇人内野手(33)が腰痛から復帰2戦目でまた一つ、栄誉を手にした。「いい当たりではなかったけど、飛んだところがよかった」と振り返った三回1死満塁での第2打席。浜口の内角低めの直球を右前へ運ぶ技ありの適時打で先制点を刻んだ。復帰後6打席目で出た初安打で、通算単打が1472(通算安打は2171本)に。球団では川上哲治の1663、長嶋茂雄の1535に次ぐ歴代3位で、王貞治の1471を抜いた。主将が乗せた打線はこの回に3点を先取したものの、メルセデスが四回までの無安打投球から一転、五回に3失点。原監督は「(打線の援護で)もう少し後押しする必要があった」と注文を付けた。(谷川直之)

◆巨人・中田が6試合連続で4番に座り、三回に左翼線へ適時二塁打を放った。この回に2点を奪った後の好機で浜口の初球のスライダーを捉え「チャンスだったので打てるボールを積極的にいこうと思っていた」と振り返った。この一打で通算998打点。史上47人目の1000打点まで2とした。

◆DeNAの入江が2回を完璧に抑える好救援で14試合連続無失点とした。5―3の七回に登板し、150キロを超える速球を軸に三者凡退に。八回も続投し、坂本、丸、中田と主軸をねじ伏せた。チームの本拠地13連勝に大きく貢献し「本当に最高の一言に尽きる」と充実の表情だった。明大からドラフト1位で昨年入団し、今季から担う救援で成長を続け、勝ちパターンの一角に入ってきた。三浦監督は「本当によくやってくれている」と目尻を下げた。(横浜)

◆DeNA・浜口は5回3失点。三回以外は得点を許さず、五回の好機で代打を送られた。「ブルペンで良くなかったが、試合で修正できた。早い回で降板となってしまったので、次回は取り返す投球をしたい」。早くも次の登板を見据える左腕について、三浦監督は「よくしのいだ。4点目を与えない投球をしてくれた」と評した。五回に初球を一塁線に転がし、同点のセーフティースクイズを決めたDeNA・楠本 「そういう形で1点をもぎ取る練習はしてきた。腹をくくっていきました」六回から登板して1回無失点。直後の味方が勝ち越して4勝目を挙げたDeNA・平田 「しっかり打者と勝負しようと思った。大事な場面で投げさせてもらっているので、期待に応えられるようにしたい」

◆DeNAは17日、巨人15回戦(横浜)に7―3で勝利し、2連勝。球団記録を更新する横浜スタジアムでの連勝を「13」に伸ばした。七回から登板した2年目右腕、入江大生投手(23)が2回を完全投球。三浦大輔監督(48)は今後の過密日程も見据え、抑えの山崎をベンチ外としたが右腕が回またぎの好投で期待に応えた。後半戦は10勝2敗とし、「横浜反撃」の勢いはとどまるところを知らない。全ての歯車が面白いようにかみ合う。ハマスタはDeNAにとっての聖域だ。三浦監督が一塁ベンチから指揮を振るたびに選手が躍動し、勝利へ近づいていった。「やっぱり雰囲気ですよね。選手が日に日に自信をつけてきてくれている。3点先制されても『いける』と」最初の一手が反撃の合図となった。0―3の五回はソト、柴田の連続安打で無死一、二塁とすると8番・戸柱に「代打・オースティン」の切り札を切った。次打者は投手の浜口で、浜口への代打にオースティンも想定される場面。だが、指揮官は間髪入れずタクトを振った。オースティンは空振り三振に倒れたが、続く代打・嶺井が左前打で1死満塁。桑原が中前へ2点打を放つと、続く楠本にはセーフティースクイズのサイン。三走・嶺井を迎え入れ同点とし、拳を重ね合わせた。 先発の浜口は三回に3失点を喫しながらも、5回まで粘りの投球だった。「浜口には我慢してもらいましたけど、早めに追いつきたかった。楠本もきっちり決めてくれましたから、いい流れで追いつけました」とバッテリー交代のリスクを背負い代打攻勢を仕掛け、局面を動かした。開幕前に打った手も奏功した。昨年、明大からD1位で入団した入江に救援転向を打診。「昨年故障があって、球質などを考えて救援の方が力を発揮できると本人と話をした」。入江は経験を積むごとに真価を発揮し、この日は七回から2回2奪三振で完全投球。6月25日から14試合連続無失点とした。栃木・作新学院高3年夏に今井(西武)と全国制覇した右腕は「『気合』という感じでいきました。後ろの投手に投げさせないつもりでマウンドに上がった」。抑えの山崎を休養のためベンチ外としていた救援陣の救世主となった。球団記録を更新する横浜スタジアムでの連勝を「13」に伸ばし、首位・ヤクルトとのゲーム差を7で維持。ナイン一人一人が、指揮官が思い描く青写真を鮮やかに彩っていく。(横山尚杜)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
62431 0.590
(↑0.003)
-
(-)
37460
(+4)
406
(+2)
130
(+2)
58
(-)
0.251
(↓0.001)
3.430
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
52472 0.525
(↑0.005)
7
(-)
42355
(+7)
380
(+3)
75
(+2)
34
(-)
0.250
(-)
3.410
(↑0.01)
3
(1↑)
広島
53553 0.491
(↑0.005)
10.5
(-)
32426
(+1)
411
(-)
67
(-)
21
(-)
0.255
(↓0.001)
3.400
(↑0.04)
4
(1↓)
巨人
53561 0.486
(↓0.005)
11
(↓1)
33427
(+3)
479
(+7)
128
(-)
50
(-)
0.244
(↓0.001)
3.950
(↓0.02)
5
(-)
阪神
52572 0.477
(↓0.004)
12
(↓1)
32370
(+2)
325
(+4)
70
(+1)
82
(-)
0.238
(↓0.001)
2.580
(↓0.02)
6
(-)
中日
46581 0.442
(↓0.005)
15.5
(↓1)
38304
(-)
378
(+1)
53
(-)
39
(-)
0.246
(↓0.001)
3.440
(↑0.03)