ヤクルト(☆5対3★)阪神 =リーグ戦17回戦(2022.08.16)・明治神宮野球場=
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阪神
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ヤクルト
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勝利投手:高梨 裕稔(6勝6敗0S)
(セーブ:マクガフ(0勝2敗29S))
敗戦投手:青柳 晃洋(12勝2敗0S)

本塁打
【阪神】糸原 健斗(3号・6回表ソロ)
【ヤクルト】青木 宣親(5号・7回裏ソロ)

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◆ヤクルトは2回裏、長岡の適時打などで2点を先制する。続く3回に村上の適時打などで2点を加えると、7回には青木のソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・高梨が6回1失点の好投で今季6勝目。敗れた阪神は最終回に2点を返すも、追い上げは及ばなかった。

◆阪神は9連勝中の青柳晃洋投手(28)が先発する。青柳の今季ヤクルト戦は2戦2勝、防御率0・00。このカードの失点は昨年9月14日(神宮)が最後で、同試合の5回からシーズンをまたいで26イニング連続無失点中。

◆新型コロナウイルスに感染していた阪神大山悠輔内野手(27)、中野拓夢内野手(26)、北條史也内野手(28)の3選手が、1軍本体に合流した。この日のヤクルト戦前の試合前練習に姿を現した。ただ、3選手とも出場選手登録はされなかった。大山と北條は今月5日、中野は同9日に陽性判定を受け、それぞれ判明日に出場選手登録を抹消されていた。3選手ともにフリー打撃を実施。大山はバックスクリーンに2発たたき込むなど、27スイング中柵越え6本、安打性11本とブランクを感じさせなかった。中野は24スイング中で安打性8本、北條は26スイング中で安打性10本だった。その後は大山が三塁、一塁、左翼で、北條が三塁、中野が遊撃の守備につき、ゴロ捕球を行うなどして体を動かした。中野と北條は走塁練習、大山は最後におかわりでティー打撃を実施し、復帰へ備えた。チームは主力選手にコロナ感染が相次ぎ、6連敗中と再び失速していた。以下、球団広報を通じた3選手のコメント。大山 「今、自分にできることをしっかりやって、1日でも早くチームの力になれるように頑張ります」中野 「まずはしっかり動くことができて良かったですし、焦ってけがだけはしないように気をつけながら、少しでも早く状態を戻して1軍でプレーできるように頑張ります」北條 「とにかく1日でも早く復帰できるように、やれることをしっかりやっていきます」

◆阪神佐藤輝明内野手(23)が4番から6番に降格した。6番起用は今季初。チーム最多の92試合4番を任されていた。8月は13試合で打率1割3厘(39打数4安打)、0本塁打、5打点と不振を極めている。代わって4番にはメル・ロハス・ジュニア外野手(32)が来日2年目で初めて起用された。3番には糸原健斗内野手(29)、5番にはアデルリン・ロドリゲス内野手(30)が入った。

◆首位ヤクルトは、今季2戦2敗、いずれも完封負けと抑え込まれている阪神先発青柳に対し、山田、塩見、オスナらを先発から外して打順を組んだ。

◆阪神の第108代の4番に座ったメル・ロハス・ジュニア外野手(32)が2度の好守備で先発青柳を助けた。初回2死でヤクルト・サンタナの痛烈な当たりをスライディングキャッチ。2回は青柳の悪送球による失策など守備のミスが重なり、2点を献上。続く2死一、二塁の場面で青木の左中間へ詰まった当たりをロハスがまたもスライディングキャッチし、流れを止めた。助っ人は佐藤輝明内野手(23)に代わり、来日初の4番に就いている。打撃でも青柳を援護したい。

◆阪神アデルリン・ロドリゲス内野手(30)が早々とベンチに退いた。「5番・一塁」で先発出場。2回無死一塁ではヤクルト先発の高梨の132キロのフォークに空振り三振。4回1死での第2打席でも直球に空振り三振とし、24打席連続無安打。2回のバント処理では、三塁への野選でピンチを拡大。攻守で精彩を欠いた。4回の守備で原口文仁内野手(30)と交代。シーズン途中に加入した助っ人は18試合に出場し、打率1割6分9厘と苦しんでいる。【写真たっぷり詳細ライブ】山田哲人スタメン外れる ヤクルト-阪神/ライブ速報

◆阪神青柳晃洋投手(28)がまさかまさか、今季最短4回4安打4失点(自責3)で降板した。自身9連勝中だった右腕は、0-0の2回に先頭村上に四球で出塁を許すと、続く宮本の一塁線へ転がった犠打を一塁へ悪送球。さらに中村の犠打を一塁手ロドリゲスが猛チャージで三塁送球もセーフ。満塁のピンチから丸山和の遊ゴロの間に先制点を献上した。なお、1死一、三塁から長岡に右前適時打を浴びてリードを広げられた。3回にも村上にタイムリーを浴びるなど、本来の安定感はなく5回の打席で代打を送られた。青柳はこの試合まで今季ヤクルト戦は2戦2勝、防御率0・00。このカードの失点は昨年9月14日(神宮)が最後で、同試合の5回からシーズンをまたいで26イニング連続無失点中だったが、28イニングぶりの失点。チームは青柳の悪送球で10試合連続失策となってしまった。青柳は「自分のエラーから失点してしまい、チームに申し訳ないですし、早いイニングで降板してしまったので、中継ぎ投手に負担をかけることになって、申し訳ないです」とコメントした。

◆阪神は自身9連勝中だった青柳晃洋投手(28)でも負の連鎖を止められず、今季2度目の7連敗で5位に転落した。借金は4に膨らみ、首位ヤクルトとのゲーム差が11に広がった。青柳は試合前時点では神宮球場で2戦連続完封勝利中。今季だけでチームの連敗を4度も止めていた。この日も「連敗ストッパー」として期待が大きかったが、まさかの形で早期降板を余儀なくされた。0-0の2回、先頭打者の4番村上を四球で歩かせると、5番宮本の投前犠打を一塁へ悪送球。さらに無死一、二塁、6番中村の犠打で一塁手のアデルリン・ロドリゲス内野手(30)が三塁封殺を狙うも、これが野選となって無死満塁。7番丸山の遊ゴロの間に先制点を許すと、8番長岡にも右前適時打を浴びた。ヤクルト戦では28イニングぶりの失点を喫した青柳。3回には4番村上の中前適時打、6番中村の中犠飛でさらに2失点。今季ワーストタイの4失点(自責3)を喫し、今季最短の4回で降板した。自身10連勝を逃し、5月6日中日戦以来の黒星となる2敗目(12勝)を喫した。打線は佐藤輝明内野手(23)を5月6日中日戦以来102日ぶりに4番から外し、6番で起用。佐藤輝は4回に中越え三塁打を放つなど8月初のマルチ安打を記録した。4点を追う6回、3番糸原健斗内野手(29)が3号左越えソロ。ただ、2回2死一、三塁、4回2死三塁、8回無死一、二塁の好機を生かせなかった。4点を追う9回は1番島田海吏外野手(26)の中前適時打と適時暴投で2点差に迫ったが、最後は2死二、三塁で3番糸原が右飛に倒れた。守備陣はこれで10試合連続失策。00年6月7日巨人戦から21日広島戦までの11試合連続失策以来、21年ぶりの10試合以上連続失策となった。

◆ヤクルト高梨裕稔投手が6回3安打1失点で、移籍後最多となる6勝目を挙げた。力強い直球を軸に9奪三振。阪神青柳と今季3度目の投げ合いを制し「とにかく先制点を与えないことを意識してマウンドに上がりました。点を取ってもらったあとも、しっかりと粘り強く投げることができました」と振り返った。18年オフに日本ハムからトレードで加入。19年に挙げた5勝の壁をついに越えた。

◆阪神が7連敗で5位に転落した。阪神青柳晃洋投手(28)が今季最短4回4安打4失点(自責3)でKO。打線も9回に2点を奪うなど反発力を見せたが、届かなかった。この日は型コロナウイルスに感染していた阪神大山悠輔内野手(27)、中野拓夢内野手(26)、北條史也内野手(28)の3選手が、1軍の練習に参加。矢野燿大監督(53)は19日巨人戦(東京ドーム)から大山、中野の2選手を1軍昇格させるプランを明かした。-9回の粘りは明日以降につながる「まあ、そうしたいけど。同じような試合展開でやられているんで。うーん、何とかしないと、とみんな思ってやってくれているんだろうけど、形にならないと」-青柳の状態は「もちろん、ローテーションで投げてきたらそういう蓄積っていうか、そういうものもあるし。逆に対応されるというのもあると思う。ここをもう1回乗り切るというのが、ヤギ自身のレベルを上げることになるから。疲れがたまってくるというのと、向こうの攻略というのがちょっとタイミングが合っちゃっている感じはするけど、でも、ミスがもったいないよね」-2回の守りから「今はね、すごい打線が活発で点を取れるかっていうとそんな状況じゃないんで、最小失点でなんとか乗り切るっていうね、ところをチーム全体でやっていかないと、最後も追い上げて結局追いつけないってことにもなるし、それが理由で追いつけなかったっていうのももちろんよくないけど、そういうところも」-佐藤輝は6番でスタメン。長打も出ていい部分が出た。「まあまあいい悪いわね、もちろんシーズンの中でずっとあるし、その中で修正してこうやってやっていくっていう、そういう2本のヒットになればいいけど。今日の練習でもいい形で打ってたなと思うんで、きっかけにしてもらえたらいいと思います」-京セラドーム大阪でも話をしていた「悪いというのは誰だって分かる。それをどうしていくかの方が難しいんで。どうしようかっていうのも分かってるけど出来ないときもあるしね。でも、そういう時間を短くしていくことが安定した成績を残していくっていうこれからの輝の課題になってくると思う。気づいたことは伝えるようにはしているけど」-ロドリゲスの交代はケガでは「全然(違う)」-試合前に大山、中野、北條が合流。状態は「いやいや10日間何もやってないのにさ、いきなりゲームっていうわけにはいかないし。一応、明日、明後日、鳴尾に戻ってシートバッティングやって最短最短で金曜日から呼びたいなと思ってるけど。まあ北條に関してはもうちょっと。悠輔と中野のに関しては、そういう感じかなと思っているけど。まあそれも本人たちがやってみてどうかってということが見えないと。そこらへんは話し合いながらだと思います」

◆阪神は自身9連勝中だった青柳晃洋投手(28)でも負の連鎖を止められず、今季2度目の7連敗で5位に転落した。借金は4に膨らみ、首位ヤクルトとのゲーム差が11に広がった。

◆4年ぶりに「1番」に入ったヤクルト青木宣親外野手が、5号ソロを放った。3点リードの7回先頭、阪神アルカンタラの初球、外角高め直球を右翼席へ。7月3日DeNA戦以来の1発に「終盤、何とか追加点が欲しかった。甘い球を思い切って打つことができました。追加点を取ることができて良かったです」。18年6月16日の日本ハム戦以来の1番起用に応えてみせた。

◆エースでも、負の連鎖を止めることはできなかった。先発した阪神青柳晃洋投手(28)が今季最短の4回でKOされ、今季ワーストタイの4失点(自責3)で2敗目を喫した。これで5月14日DeNA戦から続いていた自身の連勝も「9」でストップ。球団では03年井川慶以来の10連勝の道は断たれた。「自分のエラーから失点してしまい、チームに申し訳ないですし、早いイニングで降板してしまったので、中継ぎ投手に負担をかけることになって、申し訳ないです」自ら苦しい展開を招いた。初回は3人で片付けたが、2回に先頭村上に四球を与え、続く宮本の犠打を自らの悪送球でピンチを拡大。これで矢野監督就任後では最長となる10試合連続失策となり、2桁試合連続は00年6月7日巨人戦~21日広島戦の11試合以来、22年ぶりの屈辱だ。さらに一塁ロドリゲスが送りバントの処理で野選のミス。無死満塁とされると、丸山和の内野ゴロで先制点を献上。ヤクルト戦では28イニングぶりの失点で、3試合連続完封の可能性も消滅し、なお1死一、三塁から長岡に右前適時打で2点を失った。3回は1死三塁から村上に中前に落とされる適時打と、中村に中犠飛を許し、さらに2失点。5回の打席で代打を送られ、交代となった。本来の投球からはほど遠かった右腕について、矢野監督は「疲れがたまってくるというのと、向こうの攻略というのがちょっとタイミングが合っちゃっている感じはするけど」とかばいながらも、「ミスがもったいないよね」と指摘。「ここをもう1回乗り切るというのが、ヤギ自身のレベルを上げることになるから」と巻き返しに期待した。20年から続いていた神宮での連勝も5でストップ。今季連敗を4度ストップしてきた青柳でも、悪い流れを止められなかった。【古財稜明】○...小林は2戦連続無失点で存在感を高めた。4点を追う8回に登板。1死から6番中村に二遊間を破られたが、後続を内野ゴロ2本に打ち取った。「しっかり腕を振って投げることができました。好プレーにも助けられながら、0点に抑えることができて良かった。また任せられたところを抑えられるように準備したい」。着々と立場を確立していく。○...島本はピンチで無失点の粘り腰を見せた。3点ビハインドの6回裏に登板。2連打と犠打で1死二、三塁とされたが、8番長岡を投ゴロ、代打オスナを三ゴロに仕留めた。「守備からいい流れをつくりたいと思ってマウンドに上がりました。先頭打者を出してピンチを招いてしまいましたが、とにかく0点で粘り切ることができて良かったです」。左肘手術のリハビリから1軍復帰後、これで今季4戦連続無失点だ。○...岩貞は1イニングを完全投球で終盤の反撃につなげた。先発青柳が4回4失点で降板した後、2番手で5回にマウンドへ。2番元山、3番サンタナから2者連続で空振り三振を奪うなど、3者凡退でバトンをつないだ。「いつもヤギに助けてもらっていますし、反撃に向けて自分がチームを勢いづけるような投球をするんだ、という気持ちでした」。防御率1点台の奮闘が続く。

◆虎のロロ砲は不発に終わった。4番ロハス、5番ロドリゲスと助っ人コンビで組んだクリーンアップで、ともに音なし。佐藤輝の6番降格によって、来日初4番を務めたロハスは守備でこそ好プレーを連発したが、バットではさっぱり。3打数無安打に終わった。8月に入って3本塁打6打点と見違えるような打撃を見せていたが、この日は見せ場なく終わった。深刻だったのはロドリゲスだ。2回無死一塁ではヤクルト先発の高梨のフォークに空振り三振。4回の第2打席でも直球に空振り三振とし、24打席連続無安打。2回のバント処理では、三塁への野選でピンチを拡大。4回守備からベンチに退いた。交代はケガが原因かと問われ、矢野監督は「全然(違う)」とひと言。シーズン途中に加入した助っ人は18試合に出場し、打率1割6分9厘と苦しんでいる。

◆悩めるスラッガーが反骨の2安打を放った。阪神佐藤輝明内野手(23)が打撃不振のため、4番から6番に降格。4回にフェンス直撃の三塁打を放つなどマルチ安打で復調の兆しを見せた。チームは首位ヤクルトに敗れ、7連敗で奇跡の逆転優勝が遠のいた。輝よ、猛虎の意地を見せてくれ。9回の追い上げも届かず、奇跡の逆転優勝が遠のく1敗となった。首位ヤクルトとの直接対決初戦を落とし、開幕9連敗以来となる7連敗。絶体絶命の状況で、佐藤輝の反骨心が頼みの綱だ。4回に16打席ぶり安打となる左中間フェンス直撃の三塁打でチャンスメーク。7回には中前に運んだ。早いカウントから持ち味の思い切りの良さが光った。「しっかり、思いきり振り抜くだけだと思って打席に入りました」。8月初のマルチ安打で復調の兆しを見せた。大山や近本ら主力選手にコロナ陽性が相次ぎ、チームは低迷。佐藤輝も8月の月間打率1割台と絶不調に陥った。この日は5月7日から守ってきた4番の座を外れ、6番に降格。首脳陣は悩めるスラッガーにカンフル剤を打った。井上ヘッドコーチは「ずっと4番を外さずにあいつにがんばって打たせてきたけど、気分転換させる余裕はないし、確率が高いのはどっちなんだと考えた上で。苦肉の策でこういうほうがいいのかなという形でつくった」と説明した。チームの低迷打開へ、3番糸原、4番ロハス、5番ロドリゲスとクリーンアップをテコ入れしたが、勝利には結びつかなかった。やはり再浮上に、佐藤輝の爆発は不可欠だ。打撃練習でも話し合ってきた矢野監督は「いい悪いはシーズンの中でずっとある。今日の練習でもいい形で打ってたなと思うんで、きっかけにしてもらえたらいいと思う。どうしようか分かってるけど出来ないときもあるしね。でも、そういう時間を短くしていくことが安定した成績を残していくのがこれからの輝の課題になると思う」と話した。チームは7月18日以来、29日ぶりに5位転落。首位ヤクルトとのゲーム差は11と再び差が大きく開いた。主軸を担う大山の1軍復帰は最短で19日巨人戦(東京ドーム)。佐藤輝が打たなければ、打倒ヤクルトは実現しない。「もっと打てるように、チームが勝てるように、目の前の1打席をがむしゃらにやっていくだけです」。勝利につながる一打を見せてくれ。【三宅ひとみ】○...今季初めて3番に入った糸原が、3号ソロを放った。4点を追う6回1死から高梨の124キロのスライダーを捉え、風にも乗せて左翼席へ。5月17日のヤクルト戦以来のアーチに「まずは1点返したいと思っていましたし、そのために何としても塁に出たいと思っていました」。しかし2点差まで追い上げた9回2死二、三塁のチャンスで右飛に倒れ、最後の打者となった。○...1番島田が意地の適時打を放った。4点を追う9回2死一、二塁で田口の直球を中前に運んだ。8回にもバント安打を決めてトータル2安打。10日DeNA戦から1番起用され、全6試合でヒットを記録している。「意地は見せられたかなと思いますけど、結局勝たないと意味がない。みんなで前を向いてやるしかない」と力を込めた。▽阪神北條(フリー打撃で26スイングし安打性10本)「とにかく1日でも早く復帰できるように、やれることをしっかりやっていきます」▽阪神中野(フリー打撃で24スイングし安打性8本)「まずはしっかり動くことができて良かった。焦ってけがだけはしないように気をつけながら、少しでも早く状態を戻して1軍でプレーできるように頑張ります」

◆「流動的打線」で天敵攻略ヤ!! 首位ヤクルトが今季2戦2敗、2度の完封負けを喫していた阪神青柳から3回までに4安打で4得点を奪い、初めて土をつけた。高津臣吾監督(53)は山田、塩見、オスナら右の主力打者を先発から外し、青木を4年ぶりの1番で起用するなど、左打者6人をスタメンに配置。不動の4番村上にも適時打が飛び出すなど柔軟に組んだ打順が機能し、2連勝を飾った。高津采配がズバリとはまり、難敵・青柳の牙城を崩した。2回に相手のミスに乗じた。先頭の村上が四球で出塁すると、宮本の犠打が青柳の悪送球を誘い、無死一、二塁。続く中村の犠打が今度は一塁ロドリゲスの野選を誘い、無死満塁。丸山和の遊ゴロの間に三走村上が生還し、相手エースから今季初得点。さらに長岡が「追い込まれていたので食らついて気持ちで打ちました」と、右前適時打で2点目を挙げた。3回1死三塁では、村上が詰まりながらも中前に落とし3点目を追加。「良い当たりではなかったが、タイムリーになってくれて良かったです」。1死一、三塁から中村の犠飛で貴重な4点目を加えた。右打ちの山田と青柳の通算成績は41打数5安打の打率1割2分2厘。14日DeNA戦で先頭打者弾を含む2安打を放ち復調の兆しを見せたとはいえ、先発を外した。実際、この日の青柳からの4安打は、すべて左打者。4月22日は6人、7月8日は7人の左打者を並べながらも、どちらも3安打に封じられていたが、「三度目の正直」で左攻めがようやくはまった。高津監督は「フォアボール、小技も絡めながら、3回で4点取ったので。十分というとあれだけど、研究、勉強した結果。よく攻略したと思います」とうなずいた。12日DeNA戦からの3試合は、8番長岡、9番投手を除き、4番村上以外の全ての打順を動かした。この日は5番に小技のうまい宮本、6番に中村を配置。指揮官は「ムネ(村上)以外、どうやって組んでいこうか悩んだけど、どこからでもバントや作戦が出来るようにしたかったので」と意図を説明した。7連敗のトンネルを抜けてからの2連勝。再び上昇気流をつかみかけているが「積極的な采配かと言われればあれですけど、何か仕掛けていかないとというのは常に思っています」。首位独走の現状にも満足せず、常に最善を求めていく。【鈴木正章】

◆落とせない首位・ヤクルトとのカード初戦に、阪神・青柳晃洋投手(28)が先発する。チームは大山ら主力が新型コロナウイルス陽性判定を受けて離脱し、9日のDeNA戦(横浜)から6連敗中。ここで虎のエースが連敗を止め、チームの窮地を救う。また自身10連勝もかかっており、どんな投球を披露するか注目が集まる。

◆ヤクルトがスタメンを発表。阪神先発の変則右腕・青柳対策として左打者を6人並べた。今季初めて「1番・左翼」で青木宣親外野手(40)を起用。「2番・二塁」には元山飛優内野手(23)、「5番・一塁」は宮本丈内野手(27)が入った。主力の山田哲人内野手(30)、塩見泰隆外野手(29)、ホセ・オスナ内野手(29)はベンチスタートとなった。

◆阪神はまたも守備から乱れた。0-0の二回の守備。先頭の村上を四球で出塁されると、宮本の一塁線に転がった犠打を阪神先発・青柳が悪送球。さらに続く中村の犠打を一塁手・ロドリゲスが猛チャージで三塁に送球するも間に合わず、無死満塁のピンチを背負った。まず、丸山の遊ゴロの間に三走の村上に生還され、先制点を献上。なおも1死一、三塁で長岡に右前打を浴びて0-2とリードを広げられた。これでチームは10試合連続失策となり、今季ヤクルトに対して2戦2完封と抑えていた青柳は、20イニング目で今季ヤクルト戦初失点となった。

◆阪神の先発・青柳晃洋投手(28)は今季最短となる4回4安打4失点で降板した。崩れたのは二回。自身の悪送球も絡み無死満塁のピンチを招くと、丸山の遊ゴロの間に三走の村上に生還され、先制点を許した。0-2の三回には1死三塁から村上に中前打を浴び追加点を許すと、中村にも中犠飛を打たれこの回も2点を失った。4回は三者凡退で切り抜けたが、5回に代打が送られ、今季2戦2完封と相性のよかったヤクルトに踏ん張れなかった。

◆阪神・糸原健斗内野手(29)が5月17日のヤクルト戦(神宮)以来となる一発を放った。「まずは1点返したいと思っていましたし、そのために何としても塁に出たいと思っていました。浮いてきた甘い変化球を一発で仕留めることができてよかったです。まだ点差があるので、次の打席も打てるように頑張ります」0-4の六回。1死で打席に立つと、カウント1-2からのスライダーを一閃。打球は虎党の待つレフトスタンドにすいこまれ、今季3号ソロとなった。

◆阪神は首位・ヤクルトとのカード初戦を落とし、今季2度目の7連敗を喫した。先発の青柳は今季最短の4回で降板し、4安打4失点(自責3)。チームの10試合連続失策となる自身の悪送球などで試合を作れず、自身10連勝とはならなかった。打線は0-4の六回。糸原が5月17日のヤクルト戦(神宮)以来となる今季3号ソロを放つと、1-5の九回には、2死から梅野、陽川、島田の3連打で1点を返し、なおも一、三塁の山本の打席でマクガフのフォークを捕手・中村が後逸(記録はマクガフの暴投)。2点差まで迫ったが反撃はここまでだった。これで借金は4となり、広島に抜かれて5位転落となった。

◆3度目の正直。今度こそはやられるわけにはいかなかった。1―0の二回1死一、三塁。ヤクルト・長岡が右前適時打を放ち、今季2戦2完封負けを喫している阪神先発・青柳に対して初めてタイムリーを放った。「丸山(和)さんが先制点を取ってくれたので、楽な気持ちで打席に入れました。追い込まれていたので食らいついて気持ちで打ちました」流れをつくる一打だった。二回は4番・村上が四球で出塁すると、5番・宮本が送りバントで青柳が悪送球。中村のバントも一塁手・ロドリゲスの野選で無死満塁のチャンスを作り、7番・丸山和の遊ゴロの間に今季初めて得点を奪うと、長岡が続いた。三回は先頭の2番・元山が右越え二塁打で出塁すると、1死三塁で4番・村上が詰まりながらも中前適時打。宮本も右前打で続いて一、三塁とし、中村の犠飛で4点目を挙げた。全員でつないでつないで―。今季得点を奪うことのできていなかった青柳を四回限りで降板させた。徹底した対策だった。先発オーダーは青木を2018年6月16日以来となる「1番」に起用。主力の山田や塩見、オスナはベンチスタートとし、「2番・二塁」には東北福祉大から入団2年目の元山、「5番・一塁」には宮本、「7番・中堅」はD2・丸山和(明大)と左打者を6人に並べた。この采配が的中。天敵・青柳の攻略となった。

◆ヤクルト先発の高梨裕稔投手(31)は6回3安打1失点で6勝目(6敗)を挙げた。打線は左打者を6人に並べた采配が的中。今季2戦2完封負けを喫していた阪神先発・青柳から4点を奪い4回で降板させた。以下、高梨のヒーローインタビュー。--自身2連敗の青柳との投げ合い「同じ相手に3回負けるわけにはいかないので、なんとか粘って投げていこうと思っていました」--試合を振り返って「まだまだ、課題はありますけど、野手の方が先に点を取ってくれて、リードを守ろうという気持ちだけで投げていました」--6回3安打1失点9奪三振の好投「決め球が武器なので、そういうところがよかったです。どの球種もしっかり使えました」--ヤクルトに来て最多の6勝目「ヤクルトに来てから5勝しかしてなかったので、不甲斐なかったです。でも毎試合、チームに勝ちをと思って投げているので、もっと勝ち星を増やしたい」--二桁も狙えるが「なんとか、そこを超えられるように頑張っていきたい」

◆佐藤輝明内野手(23)を4番から外した阪神は守備の乱れから7連敗を喫し、5位に転落した。二回無死一塁でバントを処理した青柳晃洋投手(28)が一塁悪送球(記録は犠打と失策)。さらに一塁手のアデルリン・ロドリゲス内野手(30)の三塁送球が犠打野選となり、無死満塁から2点を許した。4回4失点(自責3)の青柳の連勝は「9」で止まり、10試合連続失策は矢野政権ワースト。連続4番が「74試合」で途切れ、6番に入った佐藤輝は四回に16打席ぶりの安打を放つなど4打数2安打だった。来日2年目で初の4番に座ったメル・ロハス・ジュニア外野手(32)は八回1死一、二塁で三邪飛に倒れて3打数無安打。2三振で四回の守備から退いた5番・ロドリゲスの連続無安打は「24打席」となった。コロナ陽性で離脱した北條史也内野手(28)、大山悠輔内野手(27)、中野拓夢内野手(26)が試合前練習に合流したが、登録は見送られた。矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績52勝56敗2分、観衆2万5990人)。ーー九回の粘りは明日以降につながる(2点差として2死二、三塁から糸原が右飛)「まあ、そうしたいけど。同じような試合展開でやられているんで。うーん、何とかしないと、とみんな思ってやってくれているんだろうけど、形にならないと」ーー青柳の状態は「もちろん、ローテーションで投げてきたら、そういう蓄積っていうか、そういうものもある。逆に対応されるというのもあると思う。もう一回乗り切るのがヤギ自身のレベルを上げることになる。疲れがたまってくるというのと、向こうの攻略がタイミングが合っている感じはするけど、でも、ミスがもったいないよね」ーー2回の守りから「今はね、すごい打線が活発で点取れる状況じゃないんで、最少失点で何とか乗り切るところをチーム全体でやっていかないと、最後も追い上げて結局追いつけないことにもなる。それが理由で追いつけなかったのも、もちろんよくないけど、そういうところも」ーー6番の佐藤輝はいい部分が出た「まあまあ、良い悪いは、シーズンの中でずっとある。その中で修正してやっていく2本のヒットになればいいけど。今日の練習でもいい形で打ってたなと思うんで、きっかけにしてもらえたらいいと思います」ーー京セラでも話をしていた「悪いというのは誰だって分かる。それをどうしていくかの方が難しい。どうしようかっていうのも分かってるけど出来ない時もある。でも、そういう時間を短くしていくことが安定した成績を残すという、これからの輝の課題になってくると思う。気づいたことは伝えるようにはしているけど」ーーロドリゲスの交代はけがでは「全然」ーー試合前に大山、中野、北條が合流。状態は「いやいや10日間何もやってないのにさ、いきなりゲームっていうわけにはいかない。一応、明日、明後日、鳴尾に戻ってシートバッティングやって、最短最短で金曜日(19日からの東京ドームでの巨人戦)から呼びたいなと思ってるけど。北條に関してはもうちょっと。悠輔と中野に関しては、そういう感じかなと思っているけど。それも本人たちがやってみてどうかってということが見えないと。そこら辺は話し合いながらだと思います」

◆ヤクルトは左打者を6人に並べた采配が的中。今季2戦2完封負けを喫している阪神先発・青柳から4点を奪い4回限りで降板させた。その後2点差まで詰め寄られたが、継投で逃げ切り2連勝を挙げた。以下、長岡秀樹内野手(20)のヒーローインタビュー。--1点先制直後の二回一死一、三塁の場面、どんな気持ちで打席に「丸山さんがなんとか内野ゴロで先制してくれたので、楽な気持ちで入れました」--2ストライクと追い込まれたが「なんとか三塁ランナーを返すために色々考えました」--苦しめられていた青柳を攻略「試合前から大松コーチらが対策を練ってくださって、実行できてよかったです」--対策とは「秘密です」--開幕からレギュラーを張って、この暑さの中疲れは「体力的な疲れはありますけど、レギュラーの成績ではないですし、使ってもらっているほうが多いので、レギュラーを自分で掴みにいきたい」--暑さ対策は「水分補給です」--ファンに向けて「8月はなかなか勝てずにいましたけど、あと40試合切りましたし、チーム一丸となって優勝に向けて頑張ります」

◆三度目の正直だった。ヤクルト・高梨裕稔投手(31)は気迫のこもった投球で6回1失点。日本ハムから2019年に移籍後ではシーズン最多の6勝目を手にした。「同じ相手に3回、負けるわけにはいかなかった。何とか粘って投げていこうと思っていた」阪神・青柳とは今季2度マッチアップし、2連敗。「先制点を取られないこと」をテーマに粘った。決め球にフォークボールやカーブを使い、五回先頭の梅野から4者連続三振を含む9奪三振。失点は六回、糸原に打たれたソロ本塁打のみに抑えた。「ヤクルトに来てから(最多で)5勝しか勝っていなかった。そこはふがいなかった。もっと勝ち星を増やしたい」。日本ハムで10勝を挙げ、新人王に輝いた2016年以来の2桁勝利も視野に入ってきた。(森祥太郎)

◆オリックス、阪神で176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(56)は6番に降格し2安打を放った佐藤輝明内野手(23)に注文をつけた。それは「つなぎの意識」だった。阪神が九回2死から見せた、粘って、足を絡めた攻撃は次戦以降につながる明るい材料だ。だからこそ、つながらなかったシーンが気になる。いずれも「6番降格」した佐藤輝だ。個人的には佐藤輝は「4番」の方が相手は嫌だと思うのだが、何番であろうが、状況に応じての打撃というものが必要だ。まずは二回1死一塁、カウント3-1からインハイの難しい球に手を出しての遊飛。カウント有利な状況で、強引に打ちに行くコースではなかった。決して調子のよくなかった高梨を立ち直らせるきっかけになった打席だ。4点を追う九回の先頭打者で、ワンバウンドのボール球を振った三振も残念だ。あの打席で最も重要なのは塁に出ること。それを考えると、ボール球を振っての三振は一番ダメ。執拗なインハイ攻めに、かなりナーバスになって、強引になっているのは理解する。でもストライクゾーンを狭くして、ひと振りで決めるのではなく、つなぎを意識した方が、投げる側も嫌だということは知って欲しい。2安打で気分的に良くなっているはず。だからこその注文だ。四回の左中間三塁打も調子がいい時ならスタンドに放り込んでいた。入らなかったということは、やはり本調子ではない証拠だ。試合全体を振り返ると「またミスで負けた」という展開だった。二回にバント処理をミスした青柳。直後のバント処理で、すぐに三塁に投げていればアウトにできたのに一瞬、間を置いたために野選にしたロドリゲス。2つのミスで2点を先制されてしまった。ミスをなくす特効薬などない。チーム全体は「今日は絶対にノーミス」という強い気持ちで臨むしかない。選手個々の奮起を促したい。ミスをした青柳だが、この試合では珍しくシンカーが抜け、自慢のツーシームもコーナーに決まらない。だから相手打者が全く嫌な素振りを見せていなかった。次回に期待したい。

◆阪神は九回の反撃も及ばなかった。1―5のこの回に島田の適時打と暴投で2点返したが、最後は2死二、三塁で糸原が右飛に倒れた。島田は「意地は見せられたと思うが、勝たないと意味がない。あすにつなげられるようにしたい」。不振で4番から6番に降格した佐藤輝は左中間フェンス直撃の三塁打を含む2安打。「もっと打てるように、勝てるように、目の前の一打席をがむしゃらにやっていく」と自らを鼓舞するように語気を強めた。

◆難敵攻略だ!! セ・リーグ首位のヤクルトは16日、阪神17回戦(神宮)に5―3で勝って2連勝。左打者を6人並べた打線が過去2度続けて完封を許した青柳晃洋投手(28)を攻略した。村上宗隆内野手(22)は三回に中前適時打。この日の夏の甲子園大会では、弟・慶太内野手(3年)が4番打者を務める母校・九州学院高(熊本)がベスト8進出。リーグ連覇を狙う主砲は「僕らも高校野球に負けないくらい熱い戦いをしたい」と誓った。三度目の正直だ。難敵攻略に、村上は思わず笑みがこぼれた。2―0の三回1死三塁。過去2度続けて完封を許していた青柳のカットボールに詰まりながら、中前にポトリと落とした。「いい当たりではなかったですが、適時打になってくれて良かった」兄弟で4番打者の重責を果たした。阪神戦が始まる約6時間前。灼熱(しゃくねつ)の甲子園で母校の九州学院高が同校最高タイのベスト8進出を決めた。5学年下の弟、慶太一塁手(3年)は4番として一回に決勝点となる先制打を放ち、甲子園初打点。自宅でテレビ観戦していた村上3兄弟の次兄、宗隆は弟の雄姿を目に焼き付けた。「みんな、すごくいい顔をして戦っていましたし、僕らも高校野球に負けないくらい熱い戦いをしたい」自身の甲子園大会出場は1年生だった2015年夏の1度。4打数無安打に終わり、初戦で敗退した。2、3年夏は熊本大会決勝で秀岳館高に敗れ「手の届かなかった場所」と表現する夢舞台。今夏の熊本大会前、弟にオーダーメイドのファーストミットを贈り、自身が出場して以来7年ぶりに全国切符をつかむと、69人の部員全員分のTシャツを寄贈。手厚くサポートしている。弟と同じように中前適時打を放ち、2連勝に貢献した主砲。チームとしては青柳対策が実った。右横手投げの難敵に対し、青木を4年ぶりとなる1番に起用。先発から右打者の山田、塩見、オスナを外して左打者を6人並べ、青柳からの4安打は全て左打者が放った。二回は村上の四球から宮本の犠打が青柳の悪送球を誘い、中村は犠打野選。無死満塁として丸山和の遊ゴロで先制した。今季3度目の対戦で初めての得点だった。ミスにも乗じて三回までに4点を奪い、4回降板に追い込んだ。高津監督は「研究、勉強した成果」とご満悦。連敗を7で止めた14日のDeNA戦に続き、打順を組み替えたことには「ムネ(村上)以外をどうやって組むか。どこからでも犠打や作戦ができるような形にしたかった」と説明。柔軟な打順変更ができるのも、不動の4番打者がいるからこそだ。この日、昨季の20年ぶりの日本一を記念し、神宮球場に設置された手形プレートがお披露目された。スワローズファンが待ち望むV2へ。村上は弟ら後輩たちの活躍も力に変えて栄光に導く。(森祥太郎)

◆自分自身へのふがいなさと悔しい思いをバットにぶつけた。4番から今季初の6番に降格した佐藤輝が4試合&16打席ぶりの安打を含む2安打と奮闘。久しぶりに存在感を示した。「チームが勝てるように、目の前の1打席をガムシャラにやっていくだけです」2本とも勝利に導く一打とはならず、笑顔はなかったが、自信回復へのきっかけとなった。この日、5月7日の中日戦(バンテリンドーム)から74試合連続で務めていた4番の座をロハスに奪われた。試合前の時点で14打席連続無安打。8月に入ってからの12試合で打率・103、0本塁打、5打点。この数字では仕方ない。打開策は、無心でバットを振る-だった。「しっかり、思いきり振り抜くだけだと思って打席に入りました」0-4で迎えた四回2死走者なし。高梨の高めの直球を振りぬくと打球は左中間フェンスを直撃。中堅手がもたつく間に全力疾走で三塁に到達。1-4の七回には、2番手・梅野の内角高めの直球を中前へ。7月30日のヤクルト戦(甲子園)以来のマルチ安打だった。井上ヘッドコーチは「ずっと4番を外さずに頑張って打たせてきたけど、そこ(4番)で気分転換をさせるというような余裕はない。確率が高いのは、どっちなんだと考えたうえで(ロハスにした)」と、あえて突き放したと説明した。荒療治が奏功した形だ。矢野監督も「きょうの練習でもいい形で打っていたと思うんで、きっかけにしてもらえたらいいと思う」とうなずいた。この日、首位ヤクルトとの直接対決に敗れて7連敗。11ゲーム差に開いた。現実的に「奇跡」を起こすことは絶望的となったが、シーズンは残り33試合。もう打撃フォームのことで、あれこれ悩まない。来た球をガムシャラに打ち返し、実力で4番を奪い返す。(三木建次)

◆ああ、苦しい...。阪神はヤクルトに3-5で敗れ、今季2度目の7連敗で5位に転落。新型コロナ陽性判定を受けて離脱していた大山悠輔内野手(28)が中野拓夢内野手(26)らと試合前の練習に参加。実戦練習など段階を踏んで最短で19日に合流の見込み。どうか、この窮状を救ってくれ!!九回2死から、奇跡のようなドラマを起こさなければいけなかったのに...。糸原の打球が右翼・丸山のグラブにおさまった瞬間、悪夢のような7連敗で5位に転落した。もう、この苦境を救えるのは大山しかいない。中野も戻ってきてくれる。チームに合流し、ともにフルメニューを消化。虎党の折れかかった心を鼓舞するように、背番号3は力強い言葉を発した。「今自分にできることをしっかりやって、1日でも早くチームの力になれるように頑張ります」コロナ禍で離脱していた男たちが神宮に姿を現すと、矢野監督らと言葉を交わしてさっそうと動き出した。ダッシュで体を温め、フリー打撃で大山は27スイングで6本のさく越えを放ち、バックスクリーンにも力強い打球をぶち当てた。5日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けて「特例2022」で登録を抹消。隔離期間をへてグラウンドに〝カムバック〟を果たし、まばゆいばかりの希望の光でグラウンドを包んだ。右の大砲も、背番号51も、練習中は何度も笑顔を浮かべて充実感をにじませていた。九回に食い下がったものの、3-5で敗れ去った試合後、矢野監督は1軍復帰のXデーを明かした。「一応、明日(17日)、明後日(18日)、鳴尾に戻ってシートバッティングやって最短で金曜日(19日)から呼びたいなと思ってるけど。北條に関してはもうちょっと(かかる)。悠輔と中野に関しては、そういう感じかなと思っているけど」。〝ぶっつけ本番〟は避けて一度関西へ戻り、状態を整えてから最短で19日の巨人戦(東京ドーム)から大暴れしてもらう。背番号3の離脱後、チームは2勝8敗と大苦戦。中野の離脱も痛かった。コロナ禍に苦しむ打線は迫力を欠き、守備にも負の連鎖が...。10試合連続で失策を記録し、2019年の矢野監督就任後のワーストを更新してしまった。この日、北條も含めて3人の1軍選手登録は見送られたが、一足先に大山たちが戻って活躍することで、たとえ「奇跡」は起こせなくても、泥沼から抜け出すきっかけにしたい。指揮官は「それ(復帰時期)も本人たちがやってみてどうかということが見えないと。そこら辺は話し合いながらだと思います」と慎重に見極める方針を示した。ヤクルトと11ゲーム差に離されたが、背番号3が豪快なアーチをかけて崖っぷちから救う。(新里公章)■阪神の1軍選手のコロナ陽性の経過★渡辺 3日に陽性判定を受けて4日に登録抹消★大山、北條 5日に陽性判定を受けて登録抹消★石井 7日に陽性判定を受けて登録抹消★熊谷 8日に陽性を受けて9日に登録抹消★中野 9日に陽性判定を受けて登録抹消★糸井 9日に感染疑いのため登録抹消★近本、小幡 10日に陽性判定を受けて登録抹消

◆悔やんでも悔やみきれなかった。自分が犯したミスから流れを渡してチームは敗れ、自身の連続無失点も、連勝も止まった。今季最短の4回でベンチへと下がった青柳に笑顔も充実感も一切なかった。「自分のエラーから失点してしまい、チームに申し訳ない」結果的に、二回の先頭で4番・村上に与えた四球が分水嶺だった。無死一塁で宮本のバントを右腕が自ら処理したが、一塁へ悪送球(記録は投犠打失策)。さらに続く中村の犠打を捕球した一塁手・ロドリゲスは三塁へ送球するも犠打野選となって満塁にピンチは広がった。直後、丸山和の併殺崩れで先制のホームを踏まれ、長岡には右前適時打。さらに三回には村上のタイムリーなどで2点を失い、突き放された。青柳は今季最短の4回4失点(自責3)でKO。試合前の時点ではヤクルトに対し、2試合連続完封中で、昨季を含めると26イニング連続無失点だったが、この試合で28イニングぶりに失点を記録。ゼロ行進も止まれば、今季2敗目を喫して自身の連勝も「9」でストップした。矢野監督は「疲れがたまってくるというのと、向こうの攻略というのがちょっとタイミングが合っちゃっている感じはする」と分析しつつ「ミスがもったいないよね」と二回の失策をポイントに挙げた。「早いイニングで降板してしまったので、中継ぎ投手に負担をかけることになって、申し訳ない」反省ばかりが口をついて出たが、これまで何度も虎を勝たせ、救ってきた功労者ではあることは変わらない。この悔しい登板を糧にして、次こそ必ずやチームを勝たせる。(織原祥平)

◆ガクーン。わが阪神7連敗...。全国に2000人ぐらいは絶対にいる「大阪桐蔭と総入れ替えした方が強いやろー!!」と叫ぶ、熱き虎党の声をいとおしく思いつつも、は~ぁと冷静に溜息をつく俺であったのだ...。えらいこっちゃ。虎の大エース・青柳で勝たれへんやったら、この貧打線では確実に2桁連敗するやろ~!!てか、矢野さん。いきなり、4番・ロハス、5番・ロドリゲスで、この時期に思い出作りをするのはやめたってーな!!そして、それ以上に55年間ず~っと阪神を愛してきた俺の心をズタズタにしたのは...。負けるのは、いーんだよ!! こっちは巨人V9時代から阪神の暗黒期には慣れているから!!それより、なぜ佐藤輝を4番から外す!! 打てなくて、心身ともにパニックになろうが、それを経験させる! そして、強くさせる!! それがリフレッシュの6番で2安打じゃ意味がない! いや、弱虫になるやろ!! 『負けるが勝ち』の意味を真剣に試合前のミーティングで考えた方がええわ!!

◆現実になってしまうとは...。第一声がそれ? オンライン会議の画面に向かって思わず声をあげてしまいました。「きょう阪神が(ヤクルトに)負けて、広島が(中日戦で)勝つと、5位に転落します」運動部、レース部、文化報道部、整理部をつないで、そこまでに入ってきているニュースの比較と夜にかけての動きの確認をする夕方の編集会議。当番デスク上阪正人の説明が、弱気な発言でスタートしたからです。「大丈夫ですよ。大船に乗った気分でいてください」上阪とは逆に強気だったのが紙面総括の整理部長矢田雅邦です。今年、矢田が総括を務めた日の阪神は7勝3敗。自称「最強総括」は胸を張ってこう続けました。「開幕からの連敗を9で止めたとき(4月5日、○4-0DeNA 甲子園)の紙面総括が俺です。佐々木朗希が投げた試合に勝ったとき(5月27日、○1-0ロッテ ZOZOマリン)も俺。日本ハム戦で6点差を逆転して勝った(6月3日、○9-7 甲子園)のも俺。山本由伸(オリックス)が先発した試合に勝った(6月11日、○3-2 京セラ)のも俺なんです」それはすごい。ただ...。「そしてきょうは先発が青柳だしな」とこちらが相づちを打ったら、「最強総括」の表情が曇りました。「実は、3敗のうち2敗が青柳が投げた試合なんです。前回のサヨナラ負け(8月9日、●2-3xDeNA戦 横浜)と、7月1日のバンテリンドーム(●1-3中日)。2試合とも青柳に黒星はついていないけど、負けました」勝ち方だけでなく、負け方もなかなか、だったのです。どちらに転ぶのか-。注目していたヤクルト3連戦の初戦では、ひと安心できるニュースも試合前に飛び込んできていました。「3人ともフルメニューで動いています」トラ番サブキャップ新里公章です。新型コロナの陽性判定を受けて戦列を離脱している大山、北條、中野の3人が神宮球場に姿を見せました。「走塁練習も守備練習も、フリー打撃もやりました」そう話す新里が、さらっと報告してきたフリー打撃の中身もすごかったんです。大山の柵越え6本のうち1本は「コカコーラの看板と一番搾りの看板の間に飛んでいきました」。ん? 中継を観ている方はおわかりですよね。神宮球場の『コカコーラ』は、ネット裏からの中継画像になったときにピッチャーの左上に、『一番搾り』はピッチャーの右上に見えるあの看板です。その間に落ちるってことは...バックスクリーン越えの特大弾!! 復帰が待ち遠しい。まさかの展開になってしまいました。青柳が4回で降板。広島が中日に勝って、阪神は5位に転落。大山らは、さすがにすぐの復帰は難しく、いったん帰阪して実戦形式の調整をしてからになります。戻ってくるまで耐えるしかない。万全になればすごい打球を飛ばしてくれます。6番に降格した中でマルチ安打を放ち、がむしゃらにやると誓った佐藤輝を中心に、そこまで踏ん張りましょう。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
61431 0.587
(↑0.004)
-
(-)
38456
(+5)
404
(+3)
128
(+1)
58
(-)
0.252
(-)
3.440
(-)
2
(-)
DeNA
51472 0.520
(↑0.005)
7
(-)
43348
(+3)
377
(+1)
73
(+1)
34
(-)
0.250
(-)
3.420
(↑0.02)
3
(-)
巨人
53551 0.491
(↓0.004)
10
(↓1)
34424
(+1)
472
(+3)
128
(+1)
50
(-)
0.245
(-)
3.930
(-)
4
(1↑)
広島
52553 0.486
(↑0.005)
10.5
(-)
33425
(+5)
411
(-)
67
(+3)
21
(-)
0.256
(↑0.001)
3.440
(↑0.03)
5
(1↓)
阪神
52562 0.481
(↓0.005)
11
(↓1)
33368
(+3)
321
(+5)
69
(+1)
82
(+1)
0.239
(↑0.001
2.560
(↓0.01)
6
(-)
中日
46571 0.447
(↓0.004)
14.5
(↓1)
39304
(-)
377
(+5)
53
(-)
39
(-)
0.247
(-)
3.470
(↓0.02)