DeNA(☆3対1★)巨人 =リーグ戦14回戦(2022.08.16)・横浜スタジアム=
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巨人
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DeNA
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勝利投手:今永 昇太(7勝3敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(0勝2敗26S))
敗戦投手:菅野 智之(6勝6敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(23号・2回表ソロ)
【DeNA】ソト(11号・5回裏ソロ)

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◆DeNAは初回、佐野の内野ゴロの間に1点を先制する。直後に同点とされるも、5回裏にソトのソロと桑原の適時二塁打で2点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、先発・今永が7回1失点の好投で今季7勝目。敗れた巨人は、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆2位DeNAが球団新記録となる横浜スタジアム12連勝を達成した。1-1の5回にネフタリ・ソト内野手(33)が巨人菅野智之投手(32)から右中間スタンドへ11号ソロを運んで勝ち越し。さらに、柴田竜拓内野手(28)の中前打をきっかけに2死二塁として、桑原将志外野手(29)が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放って、5回に2点を勝ち越した。先発した今永昇太投手(28)は岡本和真内野手(26)に同点23号ソロを浴びた2回以外は、走者を背負っても粘りの投球で7回1失点にまとめて7勝目。また、5回に坂本勇人内野手(33)から奪った三振で球団14人目(左腕では4人目)となる通算800三振を達成した。投打ががっちりかみ合ったDeNAが今季100試合目を勝利して貯金4とし、3位巨人とのゲーム差を3に広げた。

◆投打の顔が戻ってきた巨人がDeNAに競り負けて、5割復帰を逃した。キャプテンの坂本勇人内野手(33)と、エースの菅野智之投手(32)がそろってスタメンに名を連ねた。坂本は腰痛(仙腸関節炎)で7月7日に出場選手登録を抹消されており、菅野は新型コロナウイルス陽性判定を受けて7月18日ヤクルト戦(神宮)以来の1軍マウンドとなった。坂本は、1回2死二、三塁の好機で打席に入った。7月6日ヤクルト戦(神宮)以来の1軍復帰。DeNAの先発今永に、フルカウントから2球ファウルで粘るも、最後は151キロ直球を引っかけ遊ゴロに倒れた。3回2死二塁の第2打席は、116キロカーブに意表を突かれ見逃し三振。6回も空振り三振(振り逃げで出塁)だった。実戦感覚を取り戻す戦いはエースも同じだった。菅野も探り探り、粘りの投球が続いた。1回先頭の桑原にいきなり中越え二塁打を許すと、1死三塁から佐野の二ゴロの間に先制を許した。同点で迎えた5回にソトに勝ち越しソロを浴び、桑原の適時打でリードを広げられた。7回に代打を送られ、6回74球を投げ6安打3失点で降板した。"飛車角"の同時1軍復帰も連勝は2で止まった。

◆2位DeNAが球団新記録となる横浜スタジアム12連勝を達成した。1-1の5回にネフタリ・ソト内野手(33)が巨人菅野智之投手(32)から右中間スタンドへ11号ソロを運んで勝ち越し。さらに、柴田竜拓内野手(28)の中前打をきっかけに2死二塁として、桑原将志外野手(29)が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放って、5回に2点を勝ち越した。先発した今永昇太投手(28)は岡本和真内野手(26)に同点23号ソロを浴びた2回以外は、走者を背負っても粘りの投球で7回1失点にまとめて7勝目。また、5回に坂本勇人内野手(33)から奪った三振で球団14人目(左腕では4人目)となる通算800三振を達成した。三浦大輔監督(48)は横浜スタジアムでの12連勝に「はい、良かったです。ホームなので、たくさんのファンの方が背中を押してくれています」とファンに感謝。投打ががっちりかみ合ったDeNAが今季100試合目を勝利して貯金4とし、3位巨人とのゲーム差を3に広げた。DeNAの今の強さが5回の攻撃に凝縮された。先頭打者のソトが勝ち越し11号ソロを放った後だ。続く柴田が中前打で出塁。1死後に先発今永が犠打で送って2死二塁とし、桑原が左翼フェンス直撃の適時二塁打。「自分もつなぐ気持ちで打席に入りました。いい結果となり、うれしい」とリードオフマンは笑った。試合前まで横浜スタジアムでは球団記録タイの11連勝中。三浦監督は本拠地で強い理由を問われると「選手たちが自信を付けてきたから」と答えた。具体的には、どんな部分か。三浦監督 もうひと粘り、もうひと押し。打撃だけじゃなく、守りの方でも踏ん張り切れている。余計な追加点を与えないとか、攻撃の方でもホームランを打ってから、もうひと粘りして、もう1回チャンスをつくるとか。そのあたりの回数が増えてきて、できるようになってきたかな、と。6回の守備では、先発今永が1死二、三塁のピンチを背負ったが、粘りきって無失点。「ホームではたくさんのファンの声援が後押ししてくれていますしね」と指揮官が話すように、安心感のあるハマスタで、この日も攻守でもうひと踏ん張りが利いた野球をチーム全員で体現した。

◆巨人岡本和真内野手(26)が23号同点ソロを放った。先制を許した直後の2回先頭。カウント2-2からDeNA今永が投じた内角高め149キロ直球を左翼席に突き刺した。7日ヤクルト戦(神宮)以来の1発に「点を取られた後だったので、まずは先頭として出塁することを考えていました。高めのボールを捉えてホームランになってよかったです」と喜んだ。最近5試合で19打数1安打と不振が続いていた。11日中日戦(バンテリンドーム)からは、不動の4番から6番に打順を下げ、この試合も「6番三塁」で出場。復調の兆しとなるアーチに、岡本和の笑顔が弾けた。

◆巨人が借金完済に失敗した。2位DeNAに競り負けて連勝が2で止まった。エース菅野、キャプテン坂本がともに戦列復帰したが勝利には届かず。9安打もソロ弾の1得点にとどまり、原監督は「あと1本が出なかったね。9回だけではなくてね。ランナーは出たんだけどね。そういうところでしょうね」と指摘した。腰痛(仙腸関節炎)から復帰した坂本は「5番遊撃」でフル出場。4打数無安打にも「今日は結果を出すことができなかったけど、チームの力になれるように頑張ります」と先を見据えた。新型コロナ陽性判定を受け、7月18日ヤクルト戦(神宮)以来の1軍マウンドとなった菅野は、先発して6回6安打3失点で6敗目。「もっと粘らなければいけませんでした。(5回本塁打の)1点で止められていれば。3点目を与えてしまったことに悔いが残ります」と敗戦の責任を背負った。チームの屋台骨を担う両雄の反撃なくして大反撃は実現しない。○...メルセデスが8戦ぶりの勝利を目指す。17日DeNA戦に先発する。前回登板の9日中日戦は4回1/3、3失点で自身4連敗。再起のマウンドに向け「試合をしっかりつくれるよう120%の力を出すつもりでベストを尽くし、どんな状況でもポジティブに試合に臨みます」とコメント。今季3戦に先発登板し2勝を挙げているDeNA打線と対峙(たいじ)する。▽巨人桑田投手チーフコーチ(菅野の復帰マウンドに)「すごいナイスピッチングだったと思う。ただ1カ月ぶりで試合勘がまだ呼び戻せてなかった。今日で取り戻せたと思うので次回は100球を目指してほしい」

◆DeNAがエースの力投で、球団新記録の横浜スタジアム12連勝を達成した。先発の今永昇太投手(28)が粘りの投球で7勝目。「プロ1年目から、投げ合いで勝ったことがなかった」という巨人菅野とのエース対決を制した。菅野と面識はなかったが、今春キャンプ中に元巨人の宮国を通じてビデオ電話で投球フォームの相談に乗ってもらった。「手取り足取り教えてもらった。関わりのない、こういう選手にも時間を使ってくれる、器の大きな先輩。菅野さんに投げ勝つのは目標でもあったので良かった」と、振り返った。これで球宴明けは3連勝。全て火曜日に投げ、広島森下、阪神青柳に続いて菅野に投げ勝った。「結果ほど、いい内容ではなかった」と、この日は5回以外は走者を背負う苦しい内容でも7回8安打1失点。「僕の役割は、いいピッチングじゃなくて何があってもチームを勝たせること。チームからも、それを託されている。意気に感じて、どんな形でも絶対に勝つとやれているのが、いいと思う」。投球が思うようにいかなくても、与えられた役割を全う。週の最初にチームを勢いづかせ、真夏の快進撃をけん引する。三浦監督も「さすが、今永」と、エースの働きぶりをたたえた。首位ヤクルトとは7ゲーム差のままだが、追い上げムードは確実に高まっている。今永も「常にプレッシャーをかけながら、ヤクルトにベイスターズは嫌だなと思われないとダメ」。頼りになる左腕はチームと自らに言い聞かせた。【木下大輔】○...リードオフマンの桑原が今季6度目の猛打賞でチームをハマスタ12連勝へ導いた。1回は中堅フェンス直撃の二塁打で先制点をお膳立て。5回は左翼フェンス直撃の適時二塁打で貴重な3点目をもたらした。8回にも左前打を放って約1カ月ぶりの3安打。お立ち台で「1人1人の思いが集まった結果だと思う。これからも全開で勝ちを重ねていけるよう頑張ります」と気勢を上げた。○...ソトが決勝アーチを描いた。1-1の5回先頭で巨人菅野から右中間スタンドへ11号ソロ。「すごくいい投手なので、積極的にストライクを打っていこうという意識だった。初球からストライクゾーンに来たので捉えることができた。風のおかげ」と笑顔。7月16日ヤクルト戦以来となる1カ月ぶりの本拠地での1発で、球団新記録の横浜スタジアム12連勝に力強く貢献した。

◆2位DeNAが球団新記録となる横浜スタジアム12連勝を達成した。5回にネフタリ・ソト内野手(33)が巨人菅野智之投手(32)から右中間スタンドへ決勝11号ソロ。さらに、柴田竜拓内野手(28)の中前打をきっかけに2死二塁として、桑原将志外野手(29)が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放って3点目を奪った。先発した今永昇太投手(28)も粘りの投球で7回1失点で7勝目。投打がかみ合って8月9勝目となった三浦大輔監督(48)の試合後の主な一問一答は以下の通り。-今永は序盤、球数かかったが7回1失点の好投三浦監督 初回は何球使っても、まずゼロでというところのピッチングをできるのが今永だと思いますし。その後も、もちろん3者凡退でいけば良かったですけども、ランナーが出た後の粘り強さ。あれだけ毎回毎回出ているとね、精神的にしんどくなってくるところ。その精神的なスタミナですよね。さすが今永、しっかりゲームをつくってくれましたね。-打線は序盤、菅野を攻略しきれなかった三浦監督 そう簡単に打たせてくれる投手じゃないですから。その中でも、いい形で初回先制できましたし、あそこでソトが逆方向にしっかりとホームランを打って勝ち越して、その後ですよね。柴田があそこで終わらずにつないで、桑原でもう1点取れたのが大きかったですね。あそこで1点で終わることなく、その続きの攻撃できたっていうところが大きかった。-本拠地で連勝が続いている要因は?三浦監督 やっぱ粘り強く戦っていると思います。いつも言っていますけれど、ずっと7月から接戦が続いていますけれど、選手たちが自信に変えてくれていますし、今日も接戦をものにできたのはチームの財産になりますし、力になりますからね。勝ったってのは大きかったですね。-8回は伊勢が巨人の中軸を3者凡退三浦監督 しっかりと期待に応えてくれますし、見た目だけじゃなく、投球にも貫禄がでてきたかなと思います(笑い)。-クローザーの山崎は30球と球数を使った三浦監督 ああいう展開ですし、今日の風を頭に入れながら、すごい1球1球、バッテリーで意識しながら投げていたなと。1本長打が出れば、ガラっと変わるところですから。すごく警戒しながら投げていましたし、そういう意識がすごく表れていました。-17日はカード勝ち越し、連勝継続もかかる一戦三浦監督 もう1個、積み上げていくだけです。本当に選手たちもね、今日の試合どうするかと集中できていますし、もう今日は終わったんでね、また明日の試合をどうするかというところでね。また集中して、初回から入っていけるように準備します。

◆2位DeNAが球団新記録となる横浜スタジアム12連勝を達成した。1-1の5回にネフタリ・ソト内野手(33)が巨人菅野智之投手(32)から右中間スタンドへ11号ソロを運んで勝ち越し。さらに、柴田竜拓内野手(28)の中前打をきっかけに2死二塁として、桑原将志外野手(29)が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放って、5回に2点を勝ち越した。三浦大輔監督(48)は横浜スタジアムでの12連勝に「はい、良かったです。ホームなので、たくさんのファンの方が背中を押してくれています」とファンに感謝した。

◆巨人・岡本和真内野手(25)が23号ソロを放った。1点を追う二回先頭。カウント2-2からDeNA・今永が投じた149キロの直球を完璧に捉え、左翼席上段まで運んだ。7日のヤクルト戦(神宮)以来、7試合ぶりの一発。ベンチ前でナインに迎えられると笑みがこぼれた。最近5試合は打率・053(19打数1安打)。3年ぶりに4番を外れるなど、不振に苦しんでいた主砲が、復調を予感させる豪快なアーチを描いた。

◆DeNAのネフタリ・ソト内野手(33)が1-1の五回に勝ち越し11号ソロを放った。「「しっかりと自分のスイングで捉えることができました。風に乗ってくれて良かったです」。巨人・菅野の141キロの外角球をとらえ、右中間フェンスをギリギリで越える一発となった。

◆鬱憤を晴らす豪快なアーチを横浜の夜空に架けた。「6番・三塁」で先発した巨人・岡本和真内野手(26)が7試合ぶりの本塁打となる23号ソロを放った。「点を取られた後だったので、先頭として出塁することを考えていた。高めのボールを捉えてホームランになって良かった」1点を先制された直後の二回。カウント2-2からDeNA・今永が投じた149キロの直球を完璧に捉え、左翼席上段まで運んだ。7日のヤクルト戦(神宮)以来、7試合ぶりの一発にベンチ前では白い歯がこぼれた。ここまで101試合で4番に座ってきた主砲。8月に入ってからは12試合で打率・182。11日には2019年以来、3年ぶりに4番を外れるなど、最近5試合は打率・053(19打数1安打)と苦しんでいた。打順を6番に下げた原監督は「本人が(復調への)ステップにしてくれないとね」語っていた。復活を願う指揮官の思いに応える豪快弾で復調の兆しを見せた。この日から離脱していた菅野、主将の坂本が1軍復帰。投打の軸が戻ってくるなど、上位進出に向けて明るい材料がある中、今季4試合で4本塁打と相性のいい横浜スタジアムで眠っていた主砲のバットも目覚めた。岡本和は六回にも左翼へ二塁打を放った。しかし、先発した菅野は6回3失点。打線も再三チャンスを作るも、岡本和の一発以外に得点できない。連勝は2で止まり、勝率5割復帰はならなかった。

◆同学年コンビがエースを鼓舞した。リーグ2位のDeNAが、2ゲーム差の3位巨人と対戦。粘投する今永を援護したのは、左腕と同じ1993年生まれの柴田&桑原だった。「今永が頑張っていましたし、バントもしっかり決めてくれたので、自分もつなぐ気持ちで打席に入りました」1-1の五回にソトの11号ソロで勝ち越した直後、柴田がしぶとく中前打で出塁。その後、今永の犠打などでつくった2死二塁の好機に、桑原が左中間へ適時二塁打を放ち3-1とリードを広げた。桑原は一回にも先制点につながる中越え二塁打で出塁し、チームを勢いづけていた。ここまで後半戦は8勝2敗と好調を維持しているチームについて、試合前に三浦監督は「ホームラン打ちました。そこからもうひと粘りして、もう1回チャンスを作るとか、そういう攻撃の回数が増えてきたかな」と分析。言葉通りの底力を、相手のエース菅野に見せた。先発の今永は七回まで三者凡退は五回の1度だけ。得点圏に走者を背負ったイニングは5度と苦しい投球だったが、7回8安打1失点、6奪三振と何とか踏ん張った。エースが同学年の仲間のサポートにも支えられ、負けない投球を披露した。試合は九回に二死一、三塁のピンチを招いたが抑えの山崎が何とかしのいで逃げ切った。(湯浅大)

◆DeNAは横浜スタジアムで6月28日の阪神戦から12連勝(1分けを挟む)。同球場での連勝としては球団新記録で、2006年6月2日の日本ハム戦-7月1日のヤクルト戦、15年4月22日の阪神戦-5月22日の阪神戦(主催試合としては5月9、10日の新潟での巨人戦1勝1敗を挟む)の11連勝を更新した。本拠地球場でのプロ野球記録は1965年の南海(大阪球場)、80年の広島(広島市民球場)がマークした19連勝。

◆巨人・原辰徳監督(64)が試合後、今季限りでの現役引退を表明した西武・内海哲也投手(40)について言及。数日前に電話で引退の連絡を受けたことを明かし、「僕にとっても思い出に残る投手」と懐かしんだ。巨人時代はエースとして11年に18勝、12年には15勝をマーク。2年連続最多勝に輝き、日本一にも貢献した。一時代を支えた左腕に指揮官は「頑張り屋だったし、エースとして君臨してくれた。本当にご苦労さんだったね、というところですね」とねぎらった。

◆新型コロナウイルスの陽性判定を受けて離脱していた巨人・菅野智之投手(32)が先発し、6回6安打3失点で6敗目(6勝)を喫した。7月18日以来、約1カ月ぶりの復帰登板に臨んだエースは「もっと粘らなければいけなかった」と反省した。1-1の五回にソトに勝ち越しのソロ、桑原に適時二塁打を浴びた。それでも、最速152キロを計測した直球と多彩な変化球で試合をつくった。桑田投手チーフコーチは「僕はナイスピッチングだと思う。ストレートも良かったし、変化球もすごく良かった。試合勘を今日投げたことによって確実に取り戻せた」と振り返った。原監督は「どこか反省するところはあるんじゃないかな。それくらいの投手でしょう」とエースの奮起に期待を寄せた。

◆DeNAの桑原が1番打者で躍動した。一回は菅野の速球を捉え、中堅フェンス直撃の二塁打で出塁。佐野の二ゴロで先制のホームを踏んだ。2―1の五回は2死二塁から左中間への適時二塁打で追加点を奪い「つなぐ気持ちで打席に入った。いい結果となりうれしい」と胸を張った。八回にも左前打を放ち、7月17日以来の3安打をマーク。本拠地での12連勝に大きく貢献し「一人一人の思いが集まった結果だと思う。これからも勝ちを重ねていけるよう頑張る」と手応えをにじませた。(横浜)

◆腰痛で戦列を離れていた巨人の坂本が7月6日以来の復帰を果たした。「5番・遊撃」で先発し打線の火付け役を期待されたが、4打数無安打2三振に終わった。「今日は結果を出せなかったけど、チームの力になれるように頑張る」と先を見据え、原監督は「存在感がやっぱりある。いてくれるというのが大きい」と好影響を期待した。

◆DeNAは巨人に競り勝ち、球団新記録の本拠地12連勝を飾った。先発の今永昇太投手(28)が7回8安打1失点の粘投で7勝目。今永の主な一問一答は以下の通り――投球振り返って「(相手に)粘られたといったらそれまでかもしれないけど、僕の中では結果ほどいい内容ではなかった。反省する点はたくさんあるし、嶺井さんに負担をかけた。でも勝てたことが一番」――どの辺がいい内容でなかった「丸さんの右翼線に打たれた球や、岡本選手のツーベース。浮いた半速球はこの打線に投げちゃいけないねと話をしていた。そういうボールを投げて結果的にピンチを作ったので、よくなかったなという感じですね」――そのなかで粘れた要因は「ある程度失点を覚悟しながら投げられた。絶対に点を取られちゃいけないという投球でなく、このランナーをかえしてもまだ大丈夫かなと、自分に余裕をもたせるマインドで投げられたのがよかった」――ハマスタで12連勝「投げているときは、何も考えていなかった。今、投げ終えて、たしかそういうのあったね、と。ホームで勝つということはペナントを戦っていく上で必ず大事な要素になってくる」――自身も3連勝「チームもこうやって最後、勝って終われることが何よりの達成感。僕の勝ちというか、僕の役割はいい投球でなく、何があってもチームを勝たせる。それはチームからそこは託されている。そこを意気に感じて、どんな形でも絶対に勝つというのをやれているのがいいかなと思います」――ヤクルトと7ゲーム差あるが「僕らは追いかける方。とにかく相手にプレッシャーをかけながら、ヤクルトにベイスターズ嫌だなと思われなきゃ始まらない。そういう印象を植え付けるのはチームとして大事なこと」

◆セ・リーグ2位のDeNAは16日、巨人14回戦(横浜)に3-1で競り勝ち、今季100試合目の節目で球団新記録となる本拠地12連勝を飾った。先発の今永昇太投手(28)が得点圏に5度も走者を背負いながら踏ん張り、7回1失点で7勝目をマーク。菅野智之投手(32)と通算4度目の投げ合いで、初めて白星をつかんだ。チームは貯金を今季最多タイの4とし、3位・巨人とのゲーム差を3に広げた。日焼けした顔から、大粒の汗が滴り落ちた。今永は7回8安打を浴びながらも1失点で踏ん張った。エースの粘投で球団新の本拠地12連勝を飾った。「投げているときは何も考えていなかった。投げ終えて、そういうの(12連勝)があったね、という感じです」7回で得点圏に5度も走者を背負ったが、最後まで丁寧に投げ込んだ。警戒していた好調の4番・中田は、中飛、三ゴロ、空振り三振。3打席全て違う球種で仕留め、仕事をさせなかった。後半戦で絶好調のチームは新記録を作り、自身も大きな壁を越えた。「菅野さんに投げ勝つのがプロに入ってからの目標でもあった」。巨人のエースとは過去3度投げ合い、チームは2敗1分け。この日、菅野は6回3失点で降板し、今永は7回1失点。4度目の投げ合いで初めて自軍を勝利に導いた。入団当初から「先発投手として名前だけで相手に重圧をかけられる」と憧れの存在に挙げていた。今春のキャンプ中には元巨人の宮国を通じて悩みを相談したこともあった。「面識はないのに親身になって助言をいただいた。器の大きい先輩に投げ勝ててうれしい」と浸った。後半戦は9勝2敗。6月27日に借金9だったチームは今季100試合目で貯金4となった。「僕の役割はいい投球でなく、何があってもチームを勝たせること」。首位のヤクルトとは7ゲーム差。左腕エースを旗頭に燕を追い上げる。(湯浅大)■データBOX?DeNAは横浜スタジアムで6月28日の阪神戦から12連勝(1分けを挟む)。同球場での連勝としては球団新記録で、2006年6月2日の日本ハム戦-7月1日のヤクルト戦、15年4月22日の阪神戦-5月22日の阪神戦(主催試合としては5月9、10日の新潟での巨人戦1勝1敗を挟む)の11連勝を更新した。本拠地球場でのプロ野球記録は1965年の南海(大阪球場)、80年の広島(広島市民球場)がマークした19連勝。?今永は6三振を奪って通算801奪三振とした。800奪三振は球団14人目で、左腕では4人目。球団最多は2481の三浦大輔(現監督)。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
61431 0.587
(↑0.004)
-
(-)
38456
(+5)
404
(+3)
128
(+1)
58
(-)
0.252
(-)
3.440
(-)
2
(-)
DeNA
51472 0.520
(↑0.005)
7
(-)
43348
(+3)
377
(+1)
73
(+1)
34
(-)
0.250
(-)
3.420
(↑0.02)
3
(-)
巨人
53551 0.491
(↓0.004)
10
(↓1)
34424
(+1)
472
(+3)
128
(+1)
50
(-)
0.245
(-)
3.930
(-)
4
(1↑)
広島
52553 0.486
(↑0.005)
10.5
(-)
33425
(+5)
411
(-)
67
(+3)
21
(-)
0.256
(↑0.001)
3.440
(↑0.03)
5
(1↓)
阪神
52562 0.481
(↓0.005)
11
(↓1)
33368
(+3)
321
(+5)
69
(+1)
82
(+1)
0.239
(↑0.001)
2.560
(↓0.01)
6
(-)
中日
46571 0.447
(↓0.004)
14.5
(↓1)
39304
(-)
377
(+5)
53
(-)
39
(-)
0.247
(-)
3.470
(↓0.02)