ソフトバンク(★2対10☆)オリックス =リーグ戦20回戦(2022.08.14)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
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ソフトバンク
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勝利投手:ビドル(4勝4敗0S)
敗戦投手:和田 毅(3勝4敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】今宮 健太(3号・8回裏ソロ)

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◆オリックスは4回表、紅林と福田の適時二塁打が飛び出すなど、打者一巡の猛攻で一挙7点を先制する。続く5回には福田と中川圭の連続適時二塁打で3点を加え、試合の大勢を決めた。投げては、先発・ビドルが5回無失点で今季4勝目。敗れたソフトバンクは先発・和田が乱調で、打線も振るわなかった。

◆オリックス打線が4回に8安打を放ち、一挙7得点を奪った。4回1死から、宗、紅林、マッカーシー、山足、伏見、福田、中川圭が7連打で6点。4回2死二、三塁からは宗が、この回2本目の安打となる中前適時打を放ち、7点目をつかみ、来日初先発の助っ人左腕ビドルを援護した。

◆オリックスが今季最多タイの16安打10得点の猛攻で、3カード連続勝ち越しを決め、貯金を今季最多タイの4に戻した。4回に7連打を含む8安打をマーク。打者12人の攻撃で、一挙7得点を奪った。5回にも3点を追加し、10得点。中盤までで勝負を決めた。来日初先発したジェシー・ビドル投手(30)が5回2安打無失点と65球で好投し、今季4勝目をマーク。先発としては来日初勝利を飾った。これで2位ソフトバンクとのゲーム差を再び1に戻した。昨季王者が、着実に勝ち星を積み上げていく。

◆オリックスは、今季最多タイの16安打10得点の猛攻で、来日初先発したビドルを援護した。4回に7連打を含む8安打をマーク。打者12人の攻撃で、一挙7得点を奪った。5回にも3点を追加して10得点。勝負を決めた。中嶋監督は「切れ目のない打線が一番。その点では今日はいい攻撃だった」と野手陣を褒めた。

◆スタンドを埋めた鷹ファンのため息が止まらない。4回、ソフトバンク先発和田毅投手が先頭杉本を空振り三振に切ってから悪夢は始まった。宗の中前打と紅林の右翼線適時二塁打で先制を許すと、3者連続して初球を狙い打たれて追加点を献上。さらに1死満塁から1番福田に右翼越えの2点二塁打。文字通りつるべ打ちの6連続安打。ここでベンチはベテラン左腕の降板を決断した。「今日は自分の中で調子が良くないのは分かっていたので、何とか修正しながら投げていこうと思いましたが、できませんでした。連打、連打で相手を勢いづかせてしまい、試合を壊してしまった」。56球のKO劇に和田はベンチで何度も首をかしげた。2番手椎野も中川圭に2点適時打を許し、打者12人の猛攻を浴び7失点。勝負は決まった。前日(13日)は、周東が9回裏にサヨナラ弾。勢いに乗ってカード勝ち越しの目算もはかなく消えた。終わってみれば2-10の大敗。対オリックスはこれで4カード連続負け越しとなった。「7点は重たいね」。試合後、会見場に姿を見せた藤本監督も意気消沈だ。描いたゲームプランは先発和田が5回を投げ、継投策での勝利...。4回の7失点に加え、続く5回にも椎野が3失点。指揮官の予想をはるかに超える大量失点。タクトの振りようもなかった。2三振の4番柳田も5回終了で途中交代。「大敗しても負けは負けだし、3連敗しているわけじゃないから取り返せる。西武戦は何とか勝ち越して終わります」。16日からは首位西武と敵地・所沢で首位攻防となる3連戦。藤本監督は自らに言い聞かせるように気持ちを切り替えていた。【佐竹英治】○...大敗の中、今宮健太内野手が3戦ぶりの3号ソロで気を吐いた。8回1死から近藤の148キロの直球をうまく腕をたたみながら左翼ポール際のスタンドに運んだ。「自分のスイングを心掛けた。内角球に体が反応してホームランになった。どんな状況でも集中できた結果だと思う」。この日はこの1発だけだったが、打撃は好調で4戦連続の安打&打点をマーク。首位西武との3連戦に向けても「勝てるように向かっていきたい」と気を引き締めた。▽ソフトバンク田中正(今季初登板で1イニングを3人で抑え) かなり出遅れてしまい、今日までチームの力になれなかった。これから後半戦、チームの優勝争いに少しでも貢献できるように、全力で腕を振りたいです。▽ソフトバンク・デスパイネ(6回、適時打となった三塁内野安打に) どんな状況でもチームのために役割を果たすだけ。

◆合言葉は「ビドル80%」だった。オリックスのジェシー・ビドル投手(30)が米国時代の15年以来、自身7年ぶりに先発登板。5回65球2安打無失点で今季4勝目をつかんだ。「(先発を通達され)本当、正直、何が起こったかわからない感じだった。今日、5回しか投げてないけど、完投した気分でした」救援として期待され、シーズン序盤は「8回の男」として君臨した助っ人左腕。先発を伝えられたのは「2週間前の立川」だったと明かした。確かに、西武戦の試合前練習でユニホームを着たビドルが熱心にブルペン投球を行い、3日に出場選手登録を抹消されていた。1点勝負のマウンドに慣れ「今まではとにかく全力、全力で良い投球をすることしか考えてなかった」。先発マウンドへの合言葉は「80%」で「毎イニング投げ終わる度に、高山投手コーチから『80%』と言われ続けてきた」とおどけた。女房役の伏見にも感謝を忘れず「リードに1回も首を振ることなく投げ続けて、良い結果が出た」と興奮気味に話した。山岡、椋木がコロナで離脱する苦しい中、ビドルの先発適性を見抜き、配置転換した中嶋監督は「力感が取れたらすごく良いなと思っていた」と"中嶋マジック"の意図を明かした。先発起用されていたワゲスパックが今では救援で仕事を果たしており「助っ人シャッフル」に成功させた。これで3カード連続勝ち越しを決め、貯金を今季最多タイの4に戻した。2位ソフトバンクとのゲーム差は再び1。昨季王者は、変化を恐れない。【真柴健】

◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じ、三森大貴内野手(23)を最短で19日から1軍に呼ぶ考えを示した。「きょう三森も(ファームの試合に)出ているので。あとは阪神戦(ウエスタン、16日から3連戦、タマホーム筑後)かな。そこに2試合くらい出て、状態が良かったらこっちに呼ぼうかなと」三森は今季71試合に出場。打率・268、6本塁打、25打点、12盗塁。リードオフマンとして、前半戦の戦いを引っ張ってきた。7月10日の日本ハム戦(同)で一塁にヘッドスライディングして左手親指の骨折。リハビリ組に合流し、ファームでの試合で復帰を果たしたばかりだ。最短は19日からの日本ハム戦(同)かと問われ、藤本監督は「最短でね」と肯定した。1番の周東、2番の今宮、3番の牧原大が固定されつつあるホークス打線。藤本監督は「今の1番から3番は機動力が使えているけど、三森が帰ってきたらもっとね。9番から始まるような形で機動力を使えるからね。2番に三森を入れても面白いよね」と想像をふくらませた。優勝だけを目指して、ピースを当てはめていく。

◆ソフトバンク・田中正義投手(28)が六回に今季初登板。1回を無失点に抑えた。10点ビハインドと一方的な展開となり、迎えた六回にマウンドに立った。宗と相対すると、注目の1球目は150キロの直球。最後はフォークで二飛に仕留めた。紅林には138キロで空振り、2球目はこの日最速の153キロを計測した。151キロで3球三振に斬ると、マッカーシーも153キロ直球で空振り三振。マウンド上では笑顔も見せるなど、オリックス打線を封じた。昨年10月23日の楽天戦(楽天生命パーク)以来の1軍マウンド。今季、田中正は開幕ローテ入りを当確させていたが、3月のオープン戦中に右肩の違和感を訴えてリハビリ組へ。ようやくつかんだ1軍切符だった。創価大時代の2016年、ドラフト会議で5球団が競合した逸材。田中正の2022年が始まった。

◆ソフトバンクは先発・和田毅投手(41)が3回?を投げて6失点。「自分の中で調子がよくないのは分かっていたので、何とか修正しながら投げていこうと思いましたが、できませんでした。連打、連打で相手を勢いづかせてしまい、試合を壊してしまった」と頭を下げるしかなかった。三回を終えて0-0。暗転したのは四回だった。1死に宗が中前打で出塁すると、続く紅林が右翼線に先制の適時二塁打。マッカーシー、山足、伏見にも3連打を浴び、0-2の1死満塁から福田には右越えの2点二塁打。ホークスベンチは和田から椎野にスイッチしたが、続く中川にも2点中前打を許した。宗から中川まで、怒濤(どとう)の7連打を食らった。椎野は四回にもう1点を失い、今季1イニングでは最多タイとなる7失点。椎野は五回にも3安打を許すなど、3失点。五回を終えて0-10と、一方的な展開となった。

◆ソフトバンクは四回に7点を失うなど、10失点で大敗。先発・和田毅投手(41)が3回?を投げ6失点で4敗目を喫した。六回に今季初登板した田中正義投手(28)は1回無失点だった。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。一問一答は以下の通り。――四回に7失点「7点は重たいね」――甲斐ではなく、海野が先発マスク「甲斐は脇腹が痛かったから」――もともとは甲斐の予定だったのか「うん」――長引きそう「いやいや、無理して後半あれ(欠場)よりも、あしたは試合がないし。あさってからいけるように」――海野も早いカウントから打たれる展開が続いた「初球にね、向こうのチャンスのときにね。初球をぽんぽんと打たれたから。あのへんを考えないといけないね」――相手も迷いなく振ってきていた「フルスイングしてきているから。ああいうところをもうちょっと注意しないと。ただインコースに投げているわけではいけないね」――2番手・椎野も止められなかった「和田に5回いってもらう形にしていたけど、あれ以上はいかせられない。今、松本が後ろに回っているから。先発が崩れたときに止めてもらうのが、椎野か泉しかいないですよね」――リチャードも無安打となかなか1本が出ない「あの守備(五回無死一塁、山足が一塁前にバント。投手・椎野が捕球したが、打球処理に出たリチャードが一塁に戻るのが遅れ、内野安打になった)も精彩を欠きますよね。なんでやろね、2軍であれだけ状態良くて上がってきているのに。こっちにきてバットに当たらないのは。ただ打てないからといって、ショボンとするのはそれはよくないですね。そのへんは考えます」――柳田も途中交代「ライトオーバーを打たれたときに肩をちょっと痛めたかなという感じ。あさってから大丈夫と言っているけど」――もともと痛めていたところ「そうそう。あの福田(四回1死満塁)に打たれたやつかな」――板東がベンチ外。先発に回す「そうですね。よく分かるね」――田中正義が1回無失点「良かったですよ。投手コーチは2イニングいこうと言っていましたけど、またけがしたらどうするんだと。大事に大事にやっていかんと。ずっとけがに泣かされてきているんだから。今回は(昇格させて)5試合で、投げても3試合だと言っているのに。2イニングいかそうと言うから、いかせられないよと。1イニングを完璧に投げてくれました。強い球を投げていました」

◆ソフトバンク・田中正義投手(28)が六回に登板して1回無失点。最速は153キロを計測し、今季初登板を終えた。その後、代表取材に応じた。3月に開幕ローテ入りを当確させていたが右肩の違和感を訴えてリハビリ組へ。今月13日から今季初昇格となった。主な一問一答は以下の通り(試合後、球団を通じて)。「かなり出遅れてしまい、きょうまでチームの力になれなかった。これから後半戦、チームの優勝争いに少しでも貢献できるように、全力で腕を振りたいです。次の登板でもいい結果が出せるように頑張ります」(以下、代表取材)--13日から1軍昇格。自身の状態は「状態はすごくいいので、チャンスをもらえたら自分を表現できる段階にはあると思います」--直球も150キロ台が出るようになり、上向いている感覚「まだまだ上がりますし、はい。まだまだいけるので」--実を結んでいる取り組みは「やりたいことは一貫して。変えてはいないです。それがようやく、かみ合ってきたというか。そんな感じです」--藤本監督は今後、抹消することも含めた昇格だと言っていたが「僕は一時的とは思ってはいないですし、連投もできると思っているので。それをしっかり、マウンドの上で表現できれば落ちずにすむと思うので。(監督は)5日間と言っていましたけど落ちないようにしたいです」--シーズンの最後までいくつもり「自分はそういう気持ちではいますね」--終盤の大事な時期に1軍に呼ばれたことをどう感じているか「チャンスをいただいていることに感謝しています。何とか、それを結果で応えたいというのはあります」--リハビリの期間、新たな発見は「自分で自分のことを信じ切れるかというか。自分は1軍で投げるのに、ふさわしい人間なんだと自分で思うというのが大事かなと感じたので。自分を信じられるようにやってきました」--誰かから言われたりしたのか「いろんな本だったりとか、いろんな人から常々言われていたことなんですけど。ようやくそれが自分で心から思えるようになったので。結果はわからないですけど、それは大事にしていきたいです」

◆オリックスのビドルが来日初先発で5回2安打無失点と好投し、4勝目を挙げた。身長196センチのサウスポーは力みを抑えて、切れのあるスライダーやカーブで緩急を駆使し「伏見のサインに1回も首を振ることがなかった。伏見に感謝」と捕手を持ち上げた。これまでは救援での登板だったが、米マイナーリーグ時代の2015年以来となる先発だった。「不安な気持ちは確かにあった。それでもいい結果が出て、とてもうれしい」と陽気な笑顔だった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
57483 0.543
(↓0.005)
-
(-)
35367
(+3)
317
(+4)
91
(+1)
53
(-)
0.232
(-)
2.500
(↓0.01)
2
(-)
ソフトバンク
53472 0.530
(↓0.005)
1.5
(-)
41377
(+2)
348
(+10)
72
(+1)
60
(-)
0.254
(↓0.001)
3.160
(↓0.07)
3
(-)
ORIX
57530 0.518
(↑0.004)
2.5
(↑1)
33364
(+10)
342
(+2)
59
(-)
49
(+2)
0.248
(↑0.002
2.740
(↑0.01)
4
(-)
楽天
51502 0.505
(↑0.005)
4
(↑1)
40381
(+4)
355
(+3)
73
(+2)
74
(-)
0.246
(-)
3.310
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
49551 0.471
(↓0.005)
7.5
(-)
38340
(+3)
393
(+8)
66
(+1)
98
(-)
0.225
(↑0.001)
3.300
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
44602 0.423
(↑0.006)
12.5
(↑1)
37348
(+8)
385
(+3)
81
(-)
72
(+4)
0.234
(↑0.001)
3.400
(↑0.01)