楽天(☆4対3★)西武 =リーグ戦20回戦(2022.08.14)・楽天生命パーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:西口 直人(4勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝2敗22S))
敗戦投手:水上 由伸(4勝3敗1S)

本塁打
【西武】山川 穂高(35号・4回表ソロ)
【楽天】島内 宏明(11号・7回裏ソロ),辰己 涼介(8号・7回裏2ラン)

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◆楽天は3点ビハインドの7回裏、島内のソロと辰己の2ランが飛び出し、試合を振り出しに戻す。続く8回には1死三塁の好機から浅村が犠飛を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、6番手・西口が今季4勝目。敗れた西武は投打がかみ合わず、痛い逆転負けを喫した。

◆楽天の藤平尚真投手(23)の白星は18年9月17日が最後で、通算では7勝。7勝はすべてビジターでの勝利で、楽天生命パークでは通算0勝6敗。自身4年ぶりの白星と、本拠地での初勝利を狙う。

◆ボートレースのCMに出演しているタレント土屋アンナ(38)が、始球式を行った。背番号3の「EAGLES EARTH GREEN」のユニホームを着て登場。セットポジションから3バウンドで捕手炭谷のミットに収まった。土屋は球団を通してコメントを発表。「始球式前に投げ込みすぎて肘が痛いです。選手は本当にすごいですね。リスペクトです。神聖なマウンドに立たせて頂けたことに感謝していると、自然と『お邪魔します』を連呼してました。ノーバウンドで届くわけないと思ってましたし、出来栄えは23点ですね。スポーツ魂がかき立てられて悔しかったので、鍛え直してリベンジしたいです! わたしが練習している時も応援してくれたり、本番も大きな拍手を頂いて、東北の方々は本当に温かいですね。温かい楽天イーグルスファンの支えがあれば、ファンと選手はずっと1つで戦っていけると思います。これからも頑張ってください!」と呼びかけた。試合前にはボートレースブース体験や、トークショーも開催し、球場を盛り上げた。この日は一般財団法人BOATRACE振興会冠協賛デー「BOAT RACEナイター」。今年のボートレースイメージキャラクターを務めている。

◆西武山川穂高内野手(30)が35号ソロを放った。4回無死。カウント0-2からの3球目だった。「追い込まれていたのでコンパクトなスイングを意識していました」。楽天福井の外角低め138キロフォークを芯でとらえた。「球の回転はちょっと見えなかったですね」というが、うまくすくった。左中間席まで飛ばした。2試合ぶりのアーチでリードを3点に広げた。楽天は先発藤平から4回に2番手福井にスイッチ。早めの継投策だったが、その出ばなをくじく1発でもあった。「打てて良かったです」と語った。

◆楽天は西武に逆転勝ちし、貯金を1に増やした。前日13日に5割となり、借金生活へ突入する危機だったが、終盤に打線が奮起した。積極継投策で反撃ムードを作った。先発藤平は最速152キロを計測し、力強い投球を見せた。1、2回は無安打無失点で封じるも、3回1死から呉念庭、若林の連打と四球で満塁のピンチを招いた。源田への初球で打ち取ったが、ゴロが藤平のグラブをはじき、二塁手浅村の逆を突く形に。不運な打球で2点を失った。3回3安打2失点で降板。それでも「状態は悪くなかった。1イニング1イニングをしっかり抑える気持ちで投げました」と手応えをつかんでいた。4回からは福井が2番手で登板するも、山川にソロを打たれて失点。リードを3点に広げられた。5回は酒居、6回はブセニッツが無失点。悪い流れが続いていたが、リリーフ陣が辛抱強く投げ込んだ。6回2死浅村の打席で、降雨のため27分の中断。再開後は流れが変わった。7回に5番手で登板した宮森が3者凡退で打ち取ると、直後の攻撃で先頭島内が左翼へソロ。無死二塁で辰己が右翼へ2ランを放ち、一気に同点に追いついた。辰己は「流れが悪かったので1発を狙おうと思って打ちました」と納得の打撃だった。8回1死三塁で浅村が右翼へ犠飛を放って勝ち越し。最後は守護神松井裕が締めた。7投手の継投で、辛抱強く粘っての勝利。試合終盤まで静まり返っていた楽天生命パークが、勝利に沸いた。▽楽天浅村(8回1死三塁で決勝の右犠飛) ほっとしましたね。ちょっといいところ持っていっちゃったっていう感じです。▽楽天西口(8回に6番手で登板。3者凡退に打ち取り、今季4勝目) 流れを持ってこられるようなピッチングを続けていけるように頑張っていきたい。

◆"水入り"で潮目が変わった。楽天は終盤の逆転劇で、連敗を3で止めた。前日13日に貯金が消滅し、負ければ借金生活に突入する1戦。4回までに3点のリードを許した。本拠地楽天生命パークが静まりかえる中、試合開始後から降る雨脚も強くなった。6回2死走者なし、浅村の打席で試合が27分間中断した。再開後、6回まで4安打無得点に封じられていた打線が奮起した。7回先頭の島内が左翼にソロを放ち、さらに無死一塁で辰己が右翼へ同点2ラン。流れをつかみ、8回1死三塁で浅村の右犠飛でひっくり返した。雨が悪い雰囲気を流し落としたか-。石井GM兼監督は「結果論でしょ。だって雨で中断後はチェンジになったので」と素っ気なかった一方で、「集中力を切らさなかったところ、すぐに試合に入っていけたところはよくやってくれた」と選手たちを評価した。天が味方してくれただけではない。追う展開でも、辛抱強く戦った。3点リードの4回には酒居が、5回にはブセニッツが登板。指揮官は日ごろから「ビハインドで投げる投手こそ重要」と反撃態勢を作る投球を求める。だからこそ、勝ちバターンも務める2投手を投入。さらに宮森、西口、松井裕とつなぎ、勝利をつかんだ。石井GM兼監督は「粘り強くやっていけば、今日みたくひっくり返せることもある。目の前の試合に、ちゃんとフォーカスしていきたい」。どんな状況にも諦めず、1つ1つの勝利にこだわっていく。【湯本勝大】

◆西武にとっては悪夢の雨だった。27分間、試合を止めた大粒の雫は、つかめそうだった白星も流していった。逆転負けで楽天生命パークの連勝は8でストップ。辻監督は「嫌な中断だったですね」と言った。3-0とリードした状況で水入りとなり、再開後、3点差をひっくり返された。7回。エンスが打者3人で同点とされた。島内にソロ、岡島に二塁打、辰己に2ランを浴びた。左腕は「勝利に貢献できず責任を感じています」。中断前も雨には苦しみながらの投球だった。マウンドに来た豊田投手コーチがユニホームでぬれた腕を拭かせてくれた場面もあった。何とか無失点で耐えていたが、一気に捉えられた。同点の8回は水上が登板。防御率1・01だった右腕さえも、のみ込まれた。一塁けん制悪送球も絡んで、勝ち越し点を奪われた。盆を覆すような雨に試合の展開も覆された。まだパの女神は"混戦"を望んでいるようだった。○...山川穂高内野手が35号ソロを放った。4回無死。楽天2番手・福井の代わりばなをたたいた。カウント0-2と追い込まれ、コンパクトに振る意識を強めた。それでも138キロフォークを左中間席へ運んだ。「打てて良かった」。2試合ぶりの1発で、パ・リーグ本塁打ランキング2位の楽天浅村との差を16本に広げた。

◆楽天辰己涼介外野手(25)が、チームの窮地を救った。2点を追う7回無死二塁。フルカウントから西武エンスの甘く入った133キロカットボールを強振。弾丸ライナーで打球を右翼席最前列へ運んだ。同点となる8号2ラン。「流れが悪かったので1発を狙おうと思って打ちました。打てて良かったです」。終盤の逆転勝ちへのムードを作った。後輩たちの姿に刺激をもらった。母校の社(兵庫)が、夏の甲子園初出場。この日の第2試合で5-7で敗れた。「最後まであきらめない姿がかっこよくて感動したので、楽天イーグルスも諦めずに勝てて良かったです」と笑顔を見せた。前日13日には貯金が消滅。最大貯金18から0となる史上初の屈辱を味わった。「首脳陣の方もちょっと暗い顔していたので、なんとか今日はファンのみなさまにも勝ちを届けたいというふうに思って、気合でみんな頑張りました。今日負けていたらやばかったので、勝てたことを次の週に生かしていけるように頑張っていきます」と前を向いた。

◆楽天・辰己涼介外野手(25)が1-3の七回無死二塁で同点となる8号2ラン。試合を振り出しに戻した。 「打ったのはカットボールじゃないですかね。流れが悪かったので一発を狙おうと思って打ちました」フルカウントからの6球目。相手先発左腕・エンスの真ん中に甘く入った133キロを右翼席に運び「打ててよかったです」と振り返った。

◆楽天が逆転勝ちで連敗を3で止めた。0―3の七回に島内のソロ、辰己の2ランで追い付き、八回は浅村の犠飛で勝ち越した。西口が1回を三者凡退で4勝目を挙げ、松井裕が22セーブ目。西武は先発のエンスが七回に崩れた。

◆西武の山川が2―0の四回に35号ソロを放った。先頭打者で、2ストライクから福井の低めの変化球を軽く合わせて左中間へ持っていき「追い込まれていたのでコンパクトなスイングを意識していた」と語った。今季、楽天生命パークでは9試合の出場で7本塁打目。12日に34号2ラン、13日には3安打をマーク。34打数14安打、打率4割1分2厘と得意の場所にしている。

◆西武は雨で流れが変わり逆転負けを喫した。3―0の六回裏2死で雨が激しくなり27分間の中断。続投した先発エンスは六回こそ抑えたものの、七回に島内にソロ、辰己に2ランを浴びた。突如崩れたエンスは「詰めが甘かった。責任を感じている。ストレスがたまる内容だった」と悔しがった。悪い流れのまま八回に水上が浅村に犠飛を許し勝ち越された。辻監督は「嫌な中断だった。あのまますっとエンスがいってくれればと思っていたんだけど。リズムを崩したのかもしれない」と険しい表情だった。

◆楽天の島内が11号ソロで反撃ののろしを上げ、逆転勝利を呼んだ。0―3の七回に先頭打者で、好投していたエンスの外寄りの速球を逆らわずに左翼席へ。この回計3点の攻撃につなげ、チームの連敗は3で止まった。左打者で昨季21本塁打をマークしているが、今季は左方向への本塁打は初めてで「なかなか今年はあっちに強い打球がいかなくて結構苦しいシーズンだけど、何とか1本打てたので今後ポンポンと出そうな気もする」と手応えを得た。不動の4番打者として「自分のできることをしっかりやっていきたい」と気を緩めずに言った。

◆楽天・島内宏明外野手(32)が0-3の七回に、反撃の口火を切る11号ソロ。チームは逆転勝ちし、本拠地での西武戦の連敗を8で止めた。「負けてばかりだったので、次も勝って、いいイメージでいきたい」4番が劣勢のチームを鼓舞した。六回裏2死で雨が激しくなり、27分間の中断。左腕・エンスの前にゼロ行進が続いていたが、七回の先頭で1ボールから145キロの直球を振り抜いた。今季初めて逆(左)方向へアーチを描き「あっちに飛ぶのが基本的に自分の打撃。一本打てたので、今後ポンポンと出そうな気がします」と胸を張った。二回は中前打を放ち、5試合連続安打&今季30度目の複数安打で安打数はリーグ1位の115。「逆方向に打っている感じは以前より全然いい」と手応えを口にする。昨季は初の打点王に輝き、石井監督からディオール製のスニーカーをゲットした。7月23日の西武戦で通算1000安打をマークした際には、人気ラッパーのトラヴィス・スコットとナイキがコラボした推定30万円のスニーカーをもらったそうで「すごく感謝しています」と?を緩ませた。前日に最大18あった貯金を使い果たしたチームは再び貯金1。「貯金を気にしてもプレーは変わらない。自分のできることをしっかりやっていきたい」。4番が指揮官を男にする。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
57483 0.543
(↓0.005)
-
(-)
35367
(+3)
317
(+4)
91
(+1)
53
(-)
0.232
(-)
2.500
(↓0.01)
2
(-)
ソフトバンク
53472 0.530
(↓0.005)
1.5
(-)
41377
(+2)
348
(+10)
72
(+1)
60
(-)
0.254
(↓0.001)
3.160
(↓0.07)
3
(-)
ORIX
57530 0.518
(↑0.004)
2.5
(↑1)
33364
(+10)
342
(+2)
59
(-)
49
(+2)
0.248
(↑0.002)
2.740
(↑0.01)
4
(-)
楽天
51502 0.505
(↑0.005)
4
(↑1)
40381
(+4)
355
(+3)
73
(+2)
74
(-)
0.246
(-)
3.310
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
49551 0.471
(↓0.005)
7.5
(-)
38340
(+3)
393
(+8)
66
(+1)
98
(-)
0.225
(↑0.001)
3.300
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
44602 0.423
(↑0.006)
12.5
(↑1)
37348
(+8)
385
(+3)
81
(-)
72
(+4)
0.234
(↑0.001)
3.400
(↑0.01)