阪神(★0対2☆)中日 =リーグ戦19回戦(2022.08.13)・京セラドーム大阪=
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中日
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阪神
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勝利投手:小笠原 慎之介(6勝6敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(2勝3敗25S))
敗戦投手:藤浪 晋太郎(0勝2敗0S)
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◆中日は両軍無得点で迎えた6回表、岡林のセーフティスクイズで先制する。そのまま迎えた8回には、相手の野選の間に貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・小笠原が7回4安打無失点の好投で今季6勝目。敗れた阪神は先発・藤浪が力投を見せるも、打線が精彩を欠いた。

◆助っ人が異例の早出特打を行った。阪神新外国人のアデルリン・ロドリゲス内野手(30)が、全体練習開始前のフリー打撃に参加。佐藤輝明内野手(23)、島田海吏外野手(26)、板山祐太郎外野手(28)、小野寺暖外野手(24)とともに打ち込んだ。午後1時30分過ぎから約20分間で42スイング。北川1軍打撃コーチ、藤井康巡回打撃コーチが見守った。終了後には、井上ヘッドコーチ、北川コーチ、藤井康コーチ、佐藤輝と会話するシーンも見られた。ロドリゲスは前日12日の中日戦で全て走者を置いた場面で4打数無安打。現在、18打席連続無安打と低調だ。クリーンアップを務めていた大山悠輔内野手(27)、近本光司外野手(27)が新型コロナ感染で離脱しており、9日DeNA戦から4試合連続で3番起用されているが、この間14打数無安打と仕事を果たせていない。打率も1割8分9厘まで低下。チームも4連敗中と苦しい現状、早期の復調を目指し、必死にバットを振った。

◆阪神佐藤輝明内野手(23)が、試合前のフリー打撃で右翼スタンドへ強烈な打球を放り込み、京セラドーム大阪の客席が破壊されるハプニングがあった。午後3時前、打撃練習で佐藤輝が放った打球は右翼席中段へ一直線。「24列-529」の客席へ突き刺さり、ボールはそのまま座席へめり込んだ。球場スタッフがすぐさま対処に走り、同3時過ぎには椅子の交換が完了した。同球場では過去にも16年6月8日、中日ビシエドが左中間スタンド上段へ本塁打を放ち、これが座席を破壊。この時は練習ではなくゲーム本番だった。佐藤輝は8月本塁打ゼロ。前日12日も3打数無安打と苦しんでいるが、椅子を破壊するほどの豪快な一打を試合で再現したい。

◆阪神-中日戦は藤浪晋太郎投手(28)と小笠原慎之介投手(24)の甲子園優勝投手対決。2人が先発で投げ合うのは、今回と同じ京セラドームで行われた18年4月6日に次いで2度目。18年は小笠原が勝利投手になったが、2度目の結果は?

◆4試合連続で3番起用されていた阪神アデルリン・ロドリゲス内野手(30)が、スタメンから外れた。前日12日の中日戦で4打数無安打に終わり、18打席連続無安打中と不振だった。代わって3番にはメル・ロハス・ジュニア外野手(32)が入った。5試合ぶりのスタメン起用に応えられるか。ロドリゲスが守っていた一塁には陽川尚将内野手(31)が就く。阪神先発は藤浪晋太郎投手(28)。中日は15年夏に東海大相模で甲子園を制した小笠原が先発で、甲子園V腕対決となる。チームは4連敗中で、連敗ストップ&自身今季初勝利を目指す。

◆阪神の先発藤浪晋太郎投手(28)が、5回まで2桁三振を奪う圧倒的な投球をみせた。最速150キロ台後半の直球とスプリット、カットボールを軸とした投球で、ストライク先行でカウントを有利に運び、3回まで毎回2三振。中日打線の1巡目を圧倒した。4回は先頭岡林に中前打を打たれ初めて走者を出したが、後続をピシャリと抑えた。圧巻は5回。先頭の大阪桐蔭の先輩平田を真ん中高めに浮き上がる158キロ直球で空振り三振。木下は外角低めにビシッと決まる160キロ直球で見逃し三振。最後は石垣を151キロ直球で見逃し三振。3者連続三振で、早くも今季最多の10三振に到達した。

◆阪神がまたも得点圏の好機を逃した。1点ビハインドの6回2死一、二塁。5番陽川尚将内野手(31)が、この日2つ目の空振り三振を喫し、無得点に終わった。これでチームは40イニング連続適時打なし。「タイムリー欠乏症」が続いている。0-0の4回には、糸原健斗内野手(29)の四球とメル・ロハス・ジュニア外野手(32)の二塁打で無死二、三塁の絶好機を得た。ここから佐藤輝明内野手(23)、陽川、山本泰寛内野手(28)が、中日小笠原に3者連続で空振り三振に仕留められた。陽川、山本はともに3球で三振に倒れ、工夫なく無得点に終わっていた。好投を続ける先発藤浪晋太郎投手(28)をなかなか援護できない。

◆阪神の先発藤浪晋太郎投手(28)が、7回4安打1失点で降板した。無四球で10奪三振の快投も打線の援護に恵まれず、またしても勝ち星はお預けとなった。藤浪は球団を通じ「いろんな球種をバランスよく投げ込むことができましたし、全体的に良いテンポで投げることができたと思います。今日だけで満足せず、この投球をこれからも続けていけるように、次回に向けてまたしっかり準備したいと思います」とコメントした。完璧な立ち上がりをみせた。150キロ台後半の直球と150キロ前後のスプリット、カットボールを軸とした投球で、ストライク先行でカウントを有利に運び、3回まで毎回2三振ずつ奪った。中日打線1巡目をパーフェクトに封じた。4回は先頭岡林に中前打を打たれ初めて走者を出したが、後続をピシャリと抑えた。圧巻は5回。先頭の大阪桐蔭の先輩平田を高めに浮き上がる158キロ直球で空振り三振。木下は外角低めにビシッと決まるこの日最速の160キロ直球で見逃し三振。最後は石垣を151キロ直球で見逃し三振。3者連続三振で、5回までで早くも今季最多の10三振に到達。20年7月30日ヤクルト戦以来、2年ぶり21度目の2桁奪三振となった。しかし両軍無得点の6回、先頭土田に中前打を浴びると、犠打と暴投で走者は三塁へ。岡林に一塁側への絶妙なセーフティースクイズを決められ、先制点を献上した。直後に二盗を決められ、後藤に右前打を許し1死一、三塁のピンチを背負ったが、阿部をカットボールで遊ゴロ併殺打に仕留め、最少失点にしのいだ。7回も難なく無失点に封じたが、8回のマウンドからは岩貞が上がった。前回4カ月ぶりの1軍戦先発を務めた6日広島戦(マツダスタジアム)では7回途中2失点の力投も、最終回に逆転サヨナラ負けで今季初勝利はお預けとなっていた。この日は打線の援護をもらえずに、再び勝ち星は次戦以降に持ち越しとなった。

◆阪神がリクエストもむなしく、痛恨の2点目を献上した。1点ビハインドの8回表1死三塁、中日の三塁走者は土田の場面。1番岡林の遊撃へのゴロを山本泰寛内野手(28)が捕球後、素早くバックホーム。タイミングはアウトかと思われたが、梅野隆太郎捕手(31)が土田の右腕へ試みたタッチは"空振り"しており、審判はセーフと判定した。矢野監督はすかさずリクエストを要求。約3分弱の検証の末、判定は覆らなかった。

◆阪神が今季21度目の完封負けで5連敗を喫した。今季初勝利を目指した先発藤浪晋太郎投手(28)が7回1失点と快投したが、打線が中日先発小笠原に7回無失点に抑え込まれた。打線はこれで43イニング連続適時打なし。チームの借金は2に増え、3位タイで巨人に並ばれた。18打席連続無安打中のアデルリン・ロドリゲス内野手(30)をスタメンから外した一戦。好機で痛恨の凡退が相次いだ。0-0の4回は2番糸原健斗内野手(29)の四球、3番メル・ロハス・ジュニア外野手(32)の二塁打で無死二、三塁。ここから4番佐藤輝明内野手(23)、5番陽川尚将内野手(31)、6番山本泰寛内野手(28)が3者連続で空振り三振に仕留められた。1点を先制された直後の6回裏は2死一、二塁で陽川が空振り三振。2点を追う8回裏1死一、二塁からはロハスが空振り三振、佐藤輝が左飛。貧打に苦しむ現状を象徴するようなシーンが続いた。大阪桐蔭出身の藤浪は東海大相模出身の小笠原との甲子園V腕対決で、白熱の投手戦を演じた。最速160キロを計測し、5回終了時点で4者連続を含む10奪三振。20年7月30日ヤクルト戦以来の2ケタ奪三振も記録した。だが、両チーム無得点で迎えた6回表、安打で許した走者に暴投が絡み、1死三塁から1番岡林のスクイズ(記録は犠打野選)で先制点を許した。7回を無四死球でまとめ、10奪三振4安打で1失点。上々の投球内容だったが、自身426日ぶり、先発時に限れば484日ぶりの白星はならなかった。藤浪がまた、今季初白星を逃した。勝利投手となっていれば、21年6月13日楽天戦での救援勝利以来。先発では、同年4月16日ヤクルト戦以来484日ぶりとなるところだった。藤浪の1試合2桁奪三振は、20年7月30日ヤクルト戦10奪三振以来、2年ぶり。なお藤浪の1試合最多奪三振は13個で、過去5度ある。

◆阪神が2試合連続となる今季21度目のゼロ封負けを喫した。先発藤浪晋太郎投手(28)が7回4安打1失点、10奪三振と好投。ただ、打線は6安打無得点とこの日もホームを踏むことなく敗れた。試合後に行われる矢野燿大監督(53)の会見も就任後最短となる約1分だった。-藤浪は申し分ない投球「うん、三振も取ってるし。質は良かったよね」-無四球。躍動感もあった「まあ安定してたね。いろんな投げたいボールが投げられているっていう、そういう感じに見えたんで」-マウンド上でも落ち着きが「まあね、もちろん自分でも調子がいいっていう手応えがあったから、そういうふうになったと思う。こういうふうに投球が安定してくればね...もちろん打線が点取れなかったから勝てなかったけど、勝てる投球ではあったと思う」-打線は4回の好機も...「う~ん。まあね、みんなに何とかしようという気持ちはもちろんあるけど、プロである以上、それを結果で示すってところも必要だと思うので。そうしていけるように頑張ります」

◆深刻な「タイムリー欠乏症」だ。阪神が2試合連続、今季21度目の完封負け。5連敗で借金は「2」に増えた。3度の得点圏をものにできず、26イニング連続無得点&43イニング連続適時打なし。矢野監督も声を絞り出すしかなかった。「う~ん。まあね、みんなに何とかしようという気持ちはもちろんあるけど、プロである以上、それを結果で示すってところも必要だと思うので。そうしていけるように頑張ります」そこまで言うと続く質問を自ら遮り、報道陣にくるりと背を向け、その場を後にした。試合後の会見は約1分で、就任後最短。好投の藤浪を見殺しにし、巨人に同率3位に並ばれた夜、もどかしさが積もった。最大の好機は0-0の4回無死二、三塁。ここで4番佐藤輝、5番陽川、6番山本が、中日小笠原に3者連続空振り三振に仕留められた。佐藤輝は2点ビハインドの8回2死一、二塁でも力ない左飛。中野、近本、大山と主力がコロナ禍で離脱する現状、頼みの4番が10打席連続無安打、この1週間の5試合で17打数1安打と苦しい。反発力に乏しい打線のテコ入れも図った。4試合連続で3番起用し、18打席連続無安打と不振のロドリゲスをスタメンから外した。ホームゲームで2日連続早出特打も敢行。佐藤輝、島田、小野寺、板山に加え、この日は異例ともいえる助っ人ロドリゲスも参加した。試合のなかった首位ヤクルトとは9ゲーム差。底を抜けるには、必死にもがくしかない。【中野椋】○...練習では"椅子破壊弾"打ってたのに...。試合前フリー打撃で、佐藤輝の右翼スタンド中段への強烈な打球によって、京セラドーム大阪の客席が破壊されるハプニングがあった。右翼スタンド「24列-529」の客席へ突き刺さったボールは、そのまま座席へめり込み、穴が開いた。球場スタッフが対処を行い、すぐさま椅子の交換は完了。観戦に影響はなかった。佐藤輝は3打数無安打に終わり、試合での再現とはならなかった。

◆阪神藤浪晋太郎投手(28)の今季初勝利はまたもお預けとなった。13日の中日戦(京セラドーム大阪)は5回までに、20年7月30日ヤクルト戦(神宮)以来となる2ケタ10三振を奪ったが、打線の援護を得られなかった。7回1失点で無念の2敗目となったが、「復活」を印象づける圧巻の奪三振ショーとなった。深々と頭を下げた藤浪のもとに、福原投手コーチが歩み寄った。5連敗の整列を終えた直後、静かに肩をたたかれた。「フォームの力感、使った球種も含めて、全体的にバランスが良かった。ある程度、自分でも手応えはあります」7回で10三振を奪い、無四死球4安打で1失点。誰もが労をねぎらいたくなる投球内容に違いなかった。1軍先発復帰2戦目。直球の強さに変化球のキレ、制球力...すべてが高水準だった。最速160キロの真っすぐを次々と外角低めに集めた。最速153キロのスプリットで空振りを奪った。140キロ台のカットボールでカウントを整えた。「いろんな球種をバランス良く投げ込むことができた。全体的に良いテンポで投げることができました」1回1死から4者連続三振を奪うなど、5回終了時点で10奪三振。中日小笠原との甲子園V腕対決で1歩も引かなかった。20年7月30日ヤクルト戦以来、744日ぶりの2ケタ奪三振。5回以上を投げた試合では15年5月2日巨人戦以来、2660日ぶりの無四死球。完璧に近い内容だった以上、わずかなほころびを悔いるしかない。0-0の6回、1死二塁から暴投で三塁に走者を進めた直後、1番岡林にスクイズ(記録は犠打野選)を決められた。「暴投や先頭打者への勝負球など、慎重に投げるべきだったという反省はあります」それでも最少失点でしのいだのだから、矢野監督から「質は良かった。勝てる投球ではあった」と高評価の言葉が並ぶのも当然だ。自身426日ぶり、先発時に限れば484日ぶりの白星は逃した。一方で、2戦連続の好投で信頼を一気に取り戻しつつある事実も疑いようがない。「今日だけで満足せず、この投球をこれからも続けていけるように。チームに勝ちをつけられるように頑張るだけです」大逆転Vの使者となるチャンスは、まだまだ残されている。【佐井陽介】○...際どい判定で痛恨の2点目を献上した。1点ビハインドの8回、1死三塁で岡林の打球はゴロで前進守備の遊撃山本へ。捕球後にすかさず本塁へ送球。タイミング的にはアウトだったが、判定はセーフとなった。矢野監督はリクエストを要求したが、三塁走者の土田が捕手梅野のタッチをかわして本塁に触れたと判断された模様で、判定は覆らなかった。阪神はこれで5連敗。夏の長期ロード期間中では、12年8月3日広島戦(マツダスタジアム)から同11日広島戦(京セラドーム大阪)に、1分けを挟んで7連敗して以来、10年ぶりとなった。阪神の完封負けは今季21度目。球団最多である63年の24度にあと3と迫ってしまった。2試合連続完封負けは今季4度目で、これは11年の4度以来11年ぶりだ。藤浪がまた、今季初白星を逃した。勝利投手となっていれば、21年6月13日楽天戦での救援勝利以来。先発では、同年4月16日ヤクルト戦以来484日ぶりとなるところだった。藤浪の1試合2桁奪三振は、20年7月30日ヤクルト戦10奪三振以来、2年ぶり。なお藤浪の1試合最多奪三振は13個で、過去5度ある。

◆中日小笠原が壁を破った。今季最多の119球を投じ、7回4安打無失点。自己最多11個の三振を積み上げ、チームを連勝に導いた。作ったピンチは自ら封じた。0-0で迎えた4回、ストレートの四球と二塁打で無死二、三塁のピンチを招いた。だが、この日最速の150キロの直球に、カーブ、チェンジアップなどの変化球を織り交ぜた。阪神4番佐藤輝に134キロチェンジアップで空を切らせ、続く陽川は3球目カーブで空振り。山本もカーブで3者連続空振り三振。鮮やかに窮地を脱した。「ゴロでも1点は入る。何としてでもというところで、三振を3つ取らないといけないケースで取れて良かった」。左腕は胸を張った。6回も先頭島田に右前打。2死一、二塁に広がった危機も陽川を132キロのチェンジアップで空振り三振に封じた。小さく左拳を握り締め、ゼロが並んだスコアボードを見つめてふーっと一息をついた。「先に点を取られた方が負けると思って先週も投げていた。今週もそういうゲームになるかなと思った」。ともに甲子園V経験の阪神藤浪との対決で、7回までゼロを並べ投げ勝った。7月19日DeNA戦から、これで24イニング連続無失点。2年連続規定投球回到達も射程に入れた。「明日から練習でもっとレベルアップできるようにやっていきたい。最多11奪三振? そういう時もあります」。東海大相模(神奈川)のエースとして15年夏の甲子園で頂点に立った左腕が目指すものは、まだまだ先にある。【伊東大介】▽中日立浪監督(小笠原の投球について) (4回無死二、三塁から)3者連続(奪三振)は非常に大きかった。スタミナも確実に(上がり)克服できていた。○...岡林勇希外野手が貴重な決勝犠打を決めた。0-0で迎えた6回1死二塁で、阪神藤浪の暴投で1死三塁に好機が広がる。すかさずカウント3-1から一塁へのスクイズを成功させた。「(藤浪は)いい投手で点を取るのが難しい。1発で決められたので自信にしたい」と笑顔。8回1死三塁では遊ゴロ野選も誘発させ、この日の全打点を挙げた。

◆5試合ぶりにスタメン出場した阪神3番ロハスが2安打とハッスルした。「スタメンで出ていない時もしっかりと準備はできている」と話していた助っ人。初回2死では中日小笠原の変化球を強振し、三塁へボテボテの内野安打。4回には糸原が四球で出塁した後、この日チーム唯一の長打となる中越え二塁打でチャンスを広げた。これで8月は打率4割1分2厘と好調だ。

◆阪神原口文仁が今季初安打を放った。8回に加治屋の代打で、2番手ロドリゲスの155キロの直球を中前にはじき返した。9日の2軍オリックス戦では2打席連続本塁打を放つなど好調で、その日に1軍に昇格。「これがしっかり続くようにやっていきたい」と意気込んでいたプロ13年目がアピールを続けていく。

◆阪神は、藤浪晋太郎投手(28)が先発する。中日とは今季初対戦。今季は中継ぎ登板も含めて、9試合に登板し、0勝1敗、防御率3.95だ。6日の広島戦(マツダ)では6回?2失点で試合を作るも、チームはサヨナラ負けを喫し、未だに勝ち星を挙げれていない。今季初勝利で4連敗中のチームの悪い流れを断ち切りたい。

◆阪神は先制のチャンスを生かせなかった。四回、先頭の糸原が四球を選び、続くロハスが左中間への二塁打で無死二、三塁の好機を作った。しかしここから佐藤輝、陽川、山本が三者連続三振に倒れて得点できず、スタンドからはため息がもれた。これで38イニング連続適時打なしと、打線は沈黙している。

◆阪神の先発・藤浪晋太郎投手(28)は六回に崩れた。五回まで1安打10奪三振と好投を続けていたが、六回。先頭の土田に中前打を許すと、小笠原に投犠打を決められ、1死二塁のピンチに。さらに続く岡林に投じた4球目がワンバンし、捕手・梅野が取れず(記録は藤浪の暴投)三塁まで進められると、ここで中日がスクイズ。一塁手の陽川がホームへ投げるも間に合わず、先制点を献上した。続く後藤にも右前打を許し、1死一、三塁とさらに好機を拡大されるが、阿部を遊ゴロ併殺に抑え、最少失点で切り抜けた。

◆阪神の先発・藤浪晋太郎投手(28)は7回4安打1失点で降板した。一回から三回までは三者凡退で上々の立ち上がりをみせた。四回には先頭の岡林に中前打を許し、この日初めて走者を出すと、2死二塁のピンチを作ったが、ビシエドを三ゴロに仕留めた。六回には自身の暴投も絡み失点するも、最少失点で切り抜け試合を壊さず、七回まで投げ切り107球、10奪三振。力投をみせたが打線が応えず、今季初星はまたもお預けとなった。

◆阪神は2試合連続、今季21度目のゼロ封負け。2カード連続負け越しが決まり、これでチームは5連敗となった。この日も打線が得点を奪えない。四回には無死二、三塁の好機を作るも、佐藤輝、陽川、山本が三者連続三振に倒れた。その後もスコアボードに「0」を並べてしまい、43イニング連続適時打なしと苦しい状況だ。先発した藤浪は、六回に自身の暴投も絡んで失点したが、最少失点で切り抜けて7回4安打1失点。10奪三振を奪う力投を見せたが、今季初星には届かず、2敗目喫した。

◆阪神が2試合連続&今季21度目の完封負けを喫した。2020年7月30日のヤクルト戦(神宮)以来の2桁三振を奪った藤浪晋太郎投手(28)が六回、安打と自身の暴投などで迎えた1死三塁からスクイズで許した1点が決勝点となった。五回に160キロを計測した藤浪は7回4安打10三振無四球1失点で今季初白星を逃し、2敗目。14三振の打線は43回連続適時打がなく、26イニング連続無得点。失策は8試合連続となった。佐藤輝明内野手(23)は四回無死二、三塁で空振り三振、八回2死一、二塁では左飛に終わるなど3打数無安打1四球。5連敗で借金2となった矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績52勝54敗2分、観衆3万4104人)。ーー藤浪は申し分ない投球「うん、三振も取ってるし。質は良かったよね」ーー無四球で躍動感もあった「まあ安定してたね。いろんな投げたいボールが投げられているっていう、そういう感じに見えたんで」ーーマウンド上でも落ち着きが「まあね、もちろん自分でも調子がいいっていう手応えがあったから、そういうふうになったと思う。こういうふうに投球が安定してくればね。もちろん打線が点取れなかったから勝てなかったけど、勝てる投球ではあったと思う」ーー打線は四回の好機も...「う~ん。まあね、みんなに何とかしようという気持ちはもちろんあるけど、プロである以上、それを結果で示すところも必要だと思うので。そうしていけるように頑張ります」

◆中日は小笠原の好投などで接戦を制し、カード勝ち越しを決めた。試合後の立浪和義監督(52)の主な一問一答は以下の通り。――小笠原が7回4安打11奪三振無失点の好投「非常に安定感が(ある)。ちょっと四球を出したり、1つ2つは乱れるケースはあったんですけど、何よりも藤浪投手も出来がよかったので、点を取れそうになかったので、先に(点を)やったら厳しかったと思いますけど、四回無死二、三塁ですか。三者連続(奪三振)は非常に大きかったですね」――真っすぐを差し込めていたり、空振りも取れていた「何よりもスタミナも確実に(上がっている)。この間まで80~90球の間ぐらいで球威が落ちていたんですけど、そういったところも克服できていたので。本当はもう1イニングぐらい、本人も行きたいといったんですけど、きょうは七回まで、とこっちが止めたんですけど、何とか逆転されずに勝ちがついてよかったと思います」――藤浪の調子がよかった中で同点を取るかというところだった「結果的に取れた点数がセーフティースクイズ(六回)とギャンブルスタート(八回)だけだったので。あした(14日)はクリーンアップが頑張ってくれると思います」――セーフティースクイズを敢行「やっぱりなかなか打つことが難しいので、ここで何か仕掛けて1点を取っておかないと取れないと思ったので。土田のスタートもちょっと悪かったですけど。点がそんなに取れるチームじゃないので、また走塁もしっかりと練習してね。(土田は)きょうはよく2本打ちましたけど、やらせていきます」――土田は八回の生還シーンでセーフだとアピールしていた「確信がいつもあるんでしょう。タッチされていない、(ベースに)こうやって手を付いた、と言っていたので(セーフ判定に対する阪神側の)リクエストで(セーフが)認められたのでよかったです」――R・マルティネスは九回をしっかりと無失点で抑えた「きょうみたいに基本、真っすぐ中心でいけば、真っすぐを狙っていてもなかなかとらえることは難しいし、あれがあるからフォークボールも効いてくるので。最近、ちょっと変化球が多すぎたので。あまり多すぎると狙われるのでね。やっぱり基本の一番いい真っすぐを信じて、これからもやってくれたらいいなと思います」

◆現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(74)は5連敗の阪神に「ベンチの責任」と「打者の責任」を求め、覚悟を持って臨め!とゲキを飛ばした。得点できない原因は明確だ。攻撃のキーマンである1番(中野)、3番(近本)、5番(大山)がいないのだから当然だろう。とはいえプロである以上、言い訳にしてはいけない。スタメンに抜てきされた選手たちは逆にチャンスなのだから。ところが「俺が何とかしてやる」の思いが伝わってこない。如実に感じたのが四回無死二、三塁からの3者連続空振り三振だ。特にチャンスをもらっている陽川、山本が1球もバットに当てることもなく連続3球三振は残念だった。得点圏の走者を打って返す場面で、誰ひとり「打者の責任」を果たせなかったことになる。精神論を振りかざすのは好きではないが、食らいついてやろう、粘ってやろうという気持ちが足りない。ファウルすら打っていないのだから。バットに当てれば、前に飛ばせば、何が起こるか分からない。ファウルなら投手の球数は増える。見逃し、空振りでは何も起きない。あまりにも寂しい光景だった。主力3人不在の中では、佐藤輝への期待が膨らむのだが、中日バッテリーの攻め方も巧妙だった。捕手・木下が投手によって佐藤輝への攻め方を変えていた。小笠原は外角ストレートを基本にした組み立て。いろいろな攻め方に迷う佐藤輝が真の4番に成長するためにも、乗り越えてもらうしかない。3者三振以上に気になったのは六回の攻めだ。1点先制された直後の無死から島田が右前打。糸原の打席で、動きを見せずにカウント0-2からの3球目を普通に打って二ゴロに終わった。ここは送りバントだ。小笠原に対して一気に大量点が難しいと判断できているから、まずは得点圏に送るべき。バント、エンドランなどで走者を得点圏に進めるのは「ベンチの責任」。1点を争う展開では、ベンチの責任は一気に重くなる。矢野監督の心中は分からないが、四回の3者三振が影響したのではないか。手堅く進めるよりも、糸原でチャンス拡大を思い描いたのだろう。気持ちは分かるが、なかなか点が取れない状況が続く中では、得点圏へ進めるのが常道だった。藤浪が最高の投球だった。無四球が象徴するように、フォームのバランスが最高でストレート、スライダー、カットボールがビシビシ決まっていた。勝たせてやりたい、と思う内容だった。中6日でローテの一角は十分に任せてもいい。苦しい状況が続く。打開の一歩は「ベンチの責任」と「打者の責任」を果たすこと。それぞれが覚悟を持って臨んでもらいたい。

◆藤浪を勝たせてあげて~。阪神は0-2で中日に完敗。2試合連続、今季21度目の零封負けを喫し、5連敗となった。コロナ禍で主力を欠く貧打線は26イニング連続無得点、43イニング連続で適時打なし。7回10奪三振と力投した先発の藤浪を見殺しにした。お願いだから、打ってあげて~。地獄から引き上げてくれる男は、誰もいない。奮投した藤浪も黒星の沼に引きずり込み、2試合連続、今季21度目の零封負けだ。打つしかない場面で、打つことも、バットに当てることもできなくては、矢野監督に打てる手はもうなかった。「う~ん。まあね、みんなになんとかしようという気持ちはもちろんあるけど、プロである以上、それを結果で示すところも必要だと思うので。そうしていけるように頑張ります」そう言葉を絞り出したところで、背を向けて会見場を後にした。矢野政権4年目で最短を更新する、わずか1分7秒の試合後会見だった。それほど歯がゆく、語れることもない惨状だった。藤浪は三回までパーフェクトの抜群の立ち上がり。そして、絶好の先制機が四回に訪れる。先頭の糸原が四球を選ぶと、18打席連続無安打のロドリゲスに代わって3番に入っていたロハスが左中間二塁打でつないだ。さあ無死二、三塁だと、ベンチも沸いた。せめて犠飛でもと誰もが祈った。だが、4番以降がどうすることもできなかった。佐藤輝は2球ファウルしたが前に飛ばせず、5球目で空振り三振。続く陽川も1球目のストライクを見逃すと、以降は続けて空振りし3球三振。山本も1球目を見逃した後、内角への真っすぐ、変化球をいずれも空振りした。ギアを一段上げて封じ込めに来た小笠原の前に何もできなかった。1点ビハインドとなった六回2死一、二塁でも、陽川は空振り三振に倒れ好機を生かせず。新型コロナウイルスの陽性判定によって大山、中野、近本が続々と不在となって以降、何度も見てきた光景がまたも繰り返された。26イニング連続で得点なしで、49イニング連続本塁打なし。43イニング連続適時打なしとなって、得点圏ではチーム全体で23打席連続無安打(22打数連続凡退)と、負の数字ばかりが積み上がる。藤浪は7回1失点の復活ピッチを見せた。中盤までに1点でも援護できていれば約1年半ぶりの白星も見えてきたが、代わりに渡したのは見殺しの黒星だった。9日のDeNA戦(横浜)から5戦連続で左腕の好投手が先発してきた〝左地獄〟だったとはいえ得点が「2、0、1、0、0」では、矢野監督も言葉がない。5連敗で借金2。首位ヤクルトとは9ゲーム差に開き、3位のままだが巨人に並ばれた。虎が今立っているのは、1点の取り方も、勝ち方も希望も、何も見えてこない真っ暗闇だ。(長友孝輔)■データBOX?...阪神は今季108試合で21度目の零封負け。昨季の11度をすでに超えており、シーズン28度ペース。球団記録は1963年の24度。プロ野球記録は56年の大洋、東映の31度?...阪神は9日のDeNA戦(横浜)の二回に木浪が中前タイムリーを放ったのを最後に43イニング連続で適時打が出ていない。その間に得点したのは11日のDeNA戦の一回に投手石田の暴投で1点を挙げたのみ。今季は4月8日の広島戦(甲子園)の七回から同15日の巨人戦(甲子園)の四回までの56イニング連続適時打なしが最長?...阪神の5連敗は今季3度目。3月25日-4月3日の開幕9連敗、4月9-14日の5連敗以来

◆しびれる投手戦で投げ勝った。舞台は甲子園ではなく、京セラドーム大阪。中日・小笠原慎之介投手(24)は今季最多の119球を投げ、7回を4安打無失点。気迫でつかんだ6勝目に胸を張った。「先に点を取られた方が負けだと思って、必死に初回から投げました」一回先頭の島田への初球。サインミスで速球が捕手の木下の体を直撃した。「やっちゃった。申し訳なかった」と苦笑いする滑り出しでも、2番・糸原をカーブで空振り三振。手応えをつかんだこの球種を活用した。圧巻は四回だ。無死二、三塁でギアチェンジ。「三振を3つ取らないと点が入ってしまう」と気合を入れ直し、佐藤輝、陽川、山本をいずれも変化球で空振り三振に仕留めた。投げ合う阪神の藤浪が大阪桐蔭高時代の2012年春夏、自身も東海大相模高(神奈川)時代の15年夏に全国制覇を成し遂げた「甲子園V腕対決」を制した。11奪三振は自己最多。背番号と同じ数に「いい数字ですね」と笑った。ここ4試合で24回連続無失点と好調をキープ。立浪監督は「昨年は80球から100球ぐらいで球威が落ちていたが、克服できている」と信頼を寄せる。「残り(試合は)少ないですけど、全力で左腕を鳴らしたい」と小笠原。最下位からの浮上に向け、死力を尽くす。(須藤佳裕)

◆復活や! 先発した阪神・藤浪晋太郎投手(28)が7回を4安打1失点にまとめた。無四球と制球も安定し、2年ぶりに2桁となる10三振を奪ったが、打線の援護に恵まれず2敗目。またしても今季初勝利はお預けとなったが、全盛期をほうふつさせる投球に虎党も大きな拍手を送った。これで3回目だ。またしても勝利の女神はほほ笑んでくれなかった。藤浪が7回1失点、無四球で10奪三振の快投も、打線の援護に恵まれず、今季初勝利をゲットできなかった。「いろんな球種をバランスよく投げ込むことができたし、いいテンポで投げられた」連敗ストッパーにはなれなかったが、自分の投球に関しては納得の表情だった。一回、2番・後藤を146キロの高速フォークでバットの空を切らせたのが〝奪三振ショー〟の開演だ。ここから4者連続空振り三振に仕留めると、三回まで走者を許さず、計6個の三振の山を築いた。圧巻は五回の3者連続三振だ。木下にはこの日最速の160キロ直球を外角へズドン。バットをピクリともさせなかった。「フォームの力感、使った球種も含めて、全体的にバランスが良かったかな」悔やまれるのは0-0の六回だ。先頭の土田に中前へ運ばれ、小笠原が送りバントを決めた直後。暴投で1死三塁とされると岡林に一塁側に転がされた。一塁手・陽川が本塁へ送球するも三走の生還を許した。この先制点が決勝点になり、「セーフティースクイズなので防ぎようがないかなと思いますが、その前のワイルドピッチや先頭打者への勝負球など、慎重に投げるべきだったという反省はあります」と心に刻んだ。前回6日の広島戦(マツダ)で七回途中5安打2失点。勝ち投手の権利を持ったまま降板したが、九回に抑えの岩崎が3点リードを守り切れず。3月25日の開幕ヤクルト戦(京セラ)も7回3失点と好投したが、救援陣が打ち込まれて大逆転負け。そして今回は打線の援護がなかった。「ある程度、自分でも手応えはありますし、しっかり次回につなげていければ。チームに勝ちをつけられるように頑張るだけです」夏の甲子園の季節に、10年前の大阪桐蔭の優勝投手がよみがえった姿を披露した。残り35試合。まずは初勝利。そして、先発ローテで白星を積み重ねていく。(三木建次)■データBOX?...藤浪は今季最多の10奪三振をマーク。2桁奪三振は2020年7月30日のヤクルト戦(神宮)で10奪三振して以来、2年ぶり。1試合の自己最多は13奪三振(5度)?...藤浪が勝利投手になったのは昨年6月13日の楽天戦(楽天生命)で救援勝利(1回1失点)を挙げたのが最後。先発での勝利は六回途中無失点だった昨年4月16日のヤクルト戦(甲子園)以来、遠ざかっている

◆毎週水曜日午前10時にネットのサンスポにアップされる『トラ見聞録』でおなじみの編集委員三木建次は記者歴35年、トラ番20年目です。そのベテランが「何千試合と野球を見てきた。けど、あんなん初めて見たわ」と驚いていました。13日の夏の甲子園大会第1試合で、浜田(島根)に3-5で敗れた有田工(佐賀)の「8番・二塁」山口洸生内野手(3年)のことです。スイッチヒッターの山口が四回の第2打席で、まず右打席に入り、2球目から左、左、4球目からまた右...と打席を変更して、浜田の先発左腕・波田を揺さぶりました。「結果はショートゴロやったけど、あれはスゴイ。なんやこれ? と驚きながら見ていた。きょう一番の感動やった。阪神では最近、『(取材記者)人生で初めてや』と驚くようなことが起きないからなあ」そこへいくんかい?「みんな元気がない。主力を欠いて大変やけど『ピンチはチャンス』というやんか。いま出ているこれまでの控え選手にとってはアピールするチャンスなのに。有田工の山口くんみたいに、なんでもやったるぞ、という姿を見せてほしい」みんな頑張ってはいるんだよ。前日12日に大野雄に4打数無安打で、13日はスタメンを外れたロドリゲスが若手にまじって佐藤輝らと一緒に早出特打ちをしていました。「井上ヘッドと北川打撃コーチ、藤井コーチも囲んで見守っています。2人は互いのバットを見せ合って、いろいろ話し合っています。佐藤輝は去年も、よくサンズとバッティング談義をして、打ち方を教わったりしていました。パワーがあって後ろに重心を残して打つ外国人選手と似たタイプですから、参考になるんだろうと思います」サブキャップ新里公章の報告です。そう、みんないろいろやっているんです。佐藤輝は、通常の打撃練習でも、途中からロドリゲスのバットでスイング。すると、右翼席に打球が飛び込み、バキッという鈍い音がしました。その直後、松永渉平カメラマンから写真とともにトラ番のチャットに『テルの打球が右翼席の椅子を破壊』と送られてきました。「平野、お客さんが入る前にすぐ取材に行って」キャップ長友孝輔の指示で、最年少のトラ番平野佑治がスタンドへ走りました。「スタンド中段の3階席でした。松永さんたちが写真を撮った後すぐに、係の方が座席を交換し終えていました。僕が着いたときにはもう、周りの座席より色が濃い青の新品のものになっていました。係の方によると、『吉田正尚選手(オリックス)もたまに破壊する』そうです」いいぞ、いい気分転換になったんじゃないかと期待したのですが、佐藤輝はこの日も...。そこへ、ビヤ樽が再び割り込んできました。「藤浪は、きょうが〝3度目の正直〟にならんといかん。みんなでそうしてやらんといかん。開幕(3月25日、ヤクルト戦)が7回3失点で、そのとき8-3だったのに勝てんかった。この前(8月6日、広島戦)も七回途中で2失点で、5-2だったのに救援陣が打たれて逆転されている。今度こそや。ここで勝てたら、チームも藤浪もピンチをチャンスに変えていけるから」藤浪は今季最高と言える投球でしたが、〝3度目の正直〟はならず。どんな奇想天外なことをしてもいい。ピンチをチャンスに変える野手、出てきて?

◆そーか! その手があったか、梅ちゃん(梅野)。あんたはある意味、天才キャッチャーや!!試合のほうは四回無死二、三塁の大チャンスに4番・佐藤輝、5番・陽川、6番・山本の目を覆いたくなるような3者連続三振があったり、八回には完璧に本塁タッチアウトに見えたプレーがセーフの判定で2点目を許したりとかあって5連敗。しかも、2試合連続の零封負けと腹ワタ煮えくり返りものだけど...。本日に限っては、梅ちゃんの天才的『眠れる虎のエース・藤浪晋太郎復活リード』があったからキレないでいたるわー!!全国の虎党の皆さん、見ました? 本日の梅ちゃんの右打者に対して100%外角に構えるリード!! インコースを要求したらシュート回転で死球が生まれ...。ならば全てアウトコースや!!しかも、打者は分かっていても死球があるので踏み込めず、梅ちゃん配球(左打者は逆に抜けても当たらないので内角にズバズバ!)は大成功の7回4安打1失点、10奪三振の快投を引き出したのだ!! 白星は付つかなかったけど『外角晋ちゃん』で、これから大復活や!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
59431 0.578
(-)
-
(-)
40447
(-)
400
(-)
125
(-)
58
(-)
0.252
(-)
3.470
(-)
2
(-)
DeNA
50462 0.521
(-)
6
(-)
45344
(-)
372
(-)
72
(-)
33
(-)
0.251
(-)
3.430
(-)
3
(-)
阪神
52542 0.491
(↓0.004)
9
(↓0.5)
35361
(-)
311
(+2)
67
(-)
80
(-)
0.238
(-)
2.540
(↑0.01)
3
(2↑)
巨人
52541 0.491
(↑0.005)
9
(↑0.5)
36420
(+4)
467
(+1)
126
(+2)
49
(+1)
0.244
(↓0.001)
3.950
(↑0.03)
5
(1↓)
広島
51543 0.486
(↓0.004)
9.5
(↓0.5)
35418
(+1)
408
(+4)
64
(+1)
21
(-)
0.255
(↓0.001)
3.470
(-)
6
(-)
中日
45561 0.446
(↑0.006)
13.5
(↑0.5)
41299
(+2)
368
(-)
53
(-)
36
(+1)
0.247
(-)
3.450
(↑0.03)