楽天(★4対6☆)西武 =リーグ戦19回戦(2022.08.13)・楽天生命パーク宮城=
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西武
00050000161601
楽天
0100201004911
勝利投手:與座 海人(9勝3敗0S)
(セーブ:スミス(1勝0敗1S))
敗戦投手:田中 将大(6勝9敗0S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(8号・4回表3ラン)
【楽天】渡邊 佳明(1号・5回裏2ラン)

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◆西武は0-1で迎えた4回表、オグレディの適時打と外崎の3ランで5点を奪い、逆転に成功する。その後1点差とされるも、9回に愛斗のセーフティスクイズで貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・與座が6回3失点で今季9勝目。敗れた楽天は最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆西武外崎修汰内野手(29)は1番で存在感が光る。2点を追加し、なおも4回2死一、二塁。そのチャンスで打席が回ってきた。楽天田中将の133キロスライダーを捉えた。ベースの真ん中に入ってきた球を角度よくはじき返した。「打った感覚は入るかどうか」という打球はフェンスを越えた。左中間スタンドに飛び込んだ。3試合ぶりの8号3ランとなった。抜群に広い守備範囲を誇るセカンドの守備の貢献度は計り知れない。一方、バットの方は苦しんでいたが、後半戦から「1番」で固定され、復活の兆しを見せる。1発を放った第3打席まで打率は2割2分8厘。それが1番に入った時の数字は2割8分6厘まで上昇する。トップバッターとして、状況に応じたバッティングを全うできている。この打席では、下位打線から生まれたチャンスをしっかり得点につなげた。○...与座が9勝目をマークした。サブマリン右腕は6回4安打3失点。球数78で、無四球の内容だった。2回に21イニングぶり失点を喫し、5回に渡辺に浴びた2ランは反省点だが、最少失点でしのいだ。「全体的にテンポ良く、ストライク先行でいけた」。昨季まで通算3勝だったが、2ケタ勝利に王手となった。

◆楽天が西武に敗れ、貯金がなくなった。5月10日時点の最大貯金18からの消滅は史上初。先発田中将が、チームの窮地で大量失点を喫した。3回までは無失点で切り抜けるも、1点リードの4回につかまった。1死満塁でオグレディの右前2点適時打で一気に逆転を許す。2死一、二塁では、外崎にカウント1-1から甘く入った133キロスライダーを左中間席へ運ばれた。この3ランで、リーグワーストの12被弾。マウンド上で表情を曇らせた。打者一巡を許したこの回だけで6安打5失点。試合の流れを完全に引き渡した。6回11安打5失点で9敗目となった。中盤以降打線は奮起し、1点差まで詰め寄ったが、あともう1点が奪えなかった。試合前時点では首位西武と4ゲーム差。前日11日の3連戦初戦を落として迎えた2戦目。優勝争いに食らいつくには、痛すぎる連敗となった。3連敗の楽天は最大18あった貯金がついになくなった。楽天は5月10日時点で24勝6敗1分け、両リーグトップの勝率8割を記録していたが、同11日以降は26勝44敗1分け、勝率3割7分1厘。この間に3連敗以上が8度もあり、5月11日以降の勝率は両リーグで最も低い。1リーグ時代の48年阪神が貯金17を使い果たしているが、18以上あった貯金が0はプロ野球史上初めてだ。

◆"屈辱"を味わった。楽天は西武に連敗し、貯金が消滅。5月10日時点の最大貯金「18」が「0」へ。18以上あった勝ち越しがなくなるのは、プロ野球史上初めてだった。先発田中将大投手(33)が、1イニングに泣いた。3回までは無失点投球。しかし1点リードの4回、1死満塁でオグレディに右前2点適時打を浴び逆転を許す。さらに2死一、二塁では、外崎にカウント1-1から甘く入ったスライダーを左中間席へ運ばれた。このイニング5点目となる3ラン。マウンド上でぼうぜんと立ち尽くした。「結果がすべて。あれだけのビッグイニングを作られてしまうと、ああいう点の取られ方をしてしまうと、チームはそこから戦いが厳しくなる」と唇をかんだ。5、6回は無失点で切り抜けたが、流れを完全に引き渡した。6回11安打5失点で9敗目となった。前回登板の6日ソフトバンク戦も、6回9安打4失点で敗戦投手となった。その時も5回に一気に3点を失った。「こういう点の取られ方が前回、今回と続いてしまったのが、自分にとって非常に残念です」。悔しさしか残らなかった。中盤以降打線は奮起し、一時1点差まで詰め寄ったが、あともう1本が出ずに痛すぎる連敗。首位西武との差が5ゲームに広がった。4月から5月にかけて11連勝を記録し、首位を独走。しかし、そこからジリジリと追い詰められ、"混パ"の波にのまれた。石井GM兼監督は「とにかく今は勝つことが一番大事なので、貯金がどれぐらいあるとかないとか関係ない」。まずは目の前の試合に集中するのみ。1つ1つ勝利を積み重ね、再浮上を狙う。【湯本勝大】

◆楽天渡辺佳明内野手(25)が、爪痕を残した。「8番二塁」で、10日以来、今季24度目の先発出場。3点を追う5回1死一塁で、与座の初球、甘く入った120キロシンカーを捉えた。「いい投手なので自分からしかけていこうと思いました。チームに勢いを持って来ようと思って振り抜いた」と、右翼席へ運び、今季1号2ラン。チームの反撃ムードを引き寄せた。9回無死一、二塁では、初球で犠打に成功。チームは敗れはしたが、自身の仕事に徹した。「全力プレーをすることによって、いい結果が出ると思うので、とにかく全力でプレーしたい。チームが勝つことが優先ですけど、その中でチームに勢いをつけられるようなプレーだったり、声を出すことだったり、自分のできることを精いっぱいやりたい」と力を込めていた。

◆楽天は13日の西武戦に田中将大投手(33)が先発する。前回6日のソフトバンク戦は6回9安打4失点で8敗目(6勝)を喫した。この1週間は制球面に重点を置いて調整。12日は試合前の練習で調整した。日米通算187勝を誇る投手陣の大黒柱は「結局は一試合ずつ勝っていくしかないし、先発は週に1回しか試合に関わることができない。ベストを尽くして勝利につながるためにやっていく」と力を込めた。(楽天生命パーク)

◆チームトップタイの7勝目を狙う楽天先発の田中将は1-0の四回、打者一巡の猛攻で今季ワーストタイの1イニング5失点。外崎に3ランを許し、マウンド上で悔しさをにじませた。一回、二回と得点圏に走者を背負ったがともに三振でピンチを脱出。要所を締める投球に小山投手コーチは「立ち上がり、ランナーを出しながらもその後は、うまくしのげたと思います」と話していたが、四回につかまった。連打と四球で1死満塁で打席にはオグレディ。1打席目にあわや本塁打の強烈な一打を浴びていた助っ人に2点打を右前にはじき返され、逆転を許した。続く長谷川を右飛に打ち取り2死までこぎつけたが、1番・外崎に被弾。カウント1-1から真ん中に甘く入った133キロのスライダーを左中間席へ運ばれた。これで田中将の被本塁打数はリーグワースト2位タイの12。前日12日には「先発投手は中6日とか週に1回しか試合に関わることができないので一試合一試合、ベストを尽くして勝利につながるためにやっていくのは変わらない」と意気込んでいたが、6回5失点の苦しい投球となった。試合は西武が4人の継投で逃げ切った。(加藤次郎)

◆西武が今季最多の16安打を放って勝ち、2年ぶり楽天戦勝ち越しが決定。0―1の四回にオグレディの2点打、外崎の3ランで逆転し、九回はスクイズで加点した。与座は6回3失点で9勝目。楽天は最大18あった貯金が無くなった。

◆西武の与座は序盤、引っかかる球が多かったが回を追うごとに修正した。6回を5安打3失点にまとめてチームトップの9勝目を手にし「全体的にテンポ良くストライク先行でいけた」と振り返った。最多勝争いでトップの山本(オリックス)に1勝差に迫った。5―1の五回に渡辺佳に2ランを浴びたが後続の炭谷、小深田を連続三振に仕留めた。「(本塁打は)うまく拾われた。その後、しっかり切り替えて2人を三振で終えられたことは良かった」と収穫を口にした。

◆先発の田中将は6回11安打5失点で9敗目を喫した。四回、オグレディに2点右前打、外崎に8号3ランを浴び、この回、打者一巡。今季自己ワーストタイの1イニング5失点と暗転し「あれだけのビッグイニングを作られてしまうとチームはそこから戦いが厳しくなると思う。こういう点の取られ方は前回、今回続いてしまったのが非常に残念です」と悔しさをにじませた。打線は1-5の五回に「8番・二塁」で出場の渡辺佳が「初回エラーをしてしまったのでなんとかチームに勢いを持ってこようと思って振り抜いた」と右翼席へ反撃の1号2ラン。七回にも銀次の左前適時で1点差に詰め寄ったが追い上げもここまで。本拠地・楽天生命パークでの西武戦は8連敗で今季の同カード負け越しが決まった。5月10日に今季最多の「18」あった貯金がなくなった。「18」からの貯金消滅はプロ野球史上初。石井監督は「もちろん(貯金を)意識しながら戦っていくことは大事ですけど、とにかく今は勝つことが一番大事」と前を向いた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
57473 0.548
(↑0.004)
-
(-)
36364
(+6)
313
(+4)
90
(+1)
53
(-)
0.232
(↑0.001
2.490
(↓0.01)
2
(-)
ソフトバンク
53462 0.535
(↑0.004)
1.5
(-)
42375
(+5)
338
(+4)
71
(+1)
60
(+1)
0.255
(-)
3.090
(-)
3
(-)
ORIX
56530 0.514
(↓0.005)
3.5
(↓1)
34354
(+4)
340
(+5)
59
(-)
47
(-)
0.246
(↓0.001)
2.750
(-)
4
(-)
楽天
50502 0.500
(↓0.005)
5
(↓1)
41377
(+4)
352
(+6)
71
(+1)
74
(-)
0.246
(-)
3.320
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
49541 0.476
(-)
7.5
(↓0.5)
39337
(-)
385
(-)
65
(-)
98
(-)
0.224
(-)
3.280
(-)
6
(-)
日本ハム
43602 0.417
(-)
13.5
(↓0.5)
38340
(-)
382
(-)
81
(-)
68
(-)
0.233
(-)
3.410
(-)