ソフトバンク(☆5対4★)オリックス =リーグ戦19回戦(2022.08.13)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
0010000304620
ソフトバンク
200200001X51011
勝利投手:モイネロ(1勝1敗17S)
敗戦投手:宇田川 優希(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】周東 佑京(5号・9回裏ソロ)

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◆ソフトバンクがサヨナラ勝利。ソフトバンクは初回、デスパイネの犠飛などで2点を先制する。4-4で迎えた9回裏には周東のソロが飛び出し、試合を決めた。投げては、5番手・モイネロが今季初勝利。敗れたオリックスは打線が終盤に追いつくも、5番手・宇田川が痛恨の一発を浴びた。

◆今季のソフトバンク今宮健太内野手(31)は右投手に200打数47安打、打率2割3分5厘も、左投手には93打数38安打、打率4割9厘。12日時点の規定到達者で対左打率4割超えは両リーグで今宮しかいない。

◆打撃好調のソフトバンク今宮健太内野手(31)が今季7度目の猛打賞の活躍だ。1点リードの4回2死満塁では左前に2点適時打。「打ったのはチェンジアップ。山崎福投手は本当にいいピッチャーなので、簡単に打つことはできないし、どう打とうとかは考えずにとにかく体に任せて反応で打ちにいきました」。初回にはバントヒットを決め、先制点をアシスト。7回には左翼越えの二塁打を放った。周東との1、2番コンビで打線をしっかりけん引する。▽ソフトバンク・モイネロ(9回を3人で抑えると、直後に周東がサヨナラ弾で今季初勝利)「周東のホームランに興奮したよ。チームの力になれて良かった。また明日も頑張ります」▽ソフトバンク武田(先発で6回途中117球を投げ1失点)「かなり荒れた投球でした。守備にも助けられてなんとか1失点で抑えることができた。先発マウンドに立っている以上は、もう少し長いイニングを投げないといけない。四死球が多く、内容が良かったとは言えませんが、リードを守ることができたのは良かった」

◆オリックスはサヨナラ負けで連勝が2でストップ。今季最多の貯金5を狙ったがお預けとなり、自力Vが消滅した。中嶋監督は、4-4の同点で迎えた9回、7月末に育成から支配下選手登録を勝ち取った宇田川にマウンドを託した。宇田川はデビューから3試合で無失点だったが、1死から周東に右翼ホームランテラス席へ5号サヨナラ弾を浴びた。指揮官は「思い切り信じて(試合に)出してます。結果はもう、こっちの問題」とかばった。プロ4戦目での初黒星に「いい経験とは言わないですけど、(同点の)こういう大事なところで、勢いだけじゃないというのを覚えておいてほしい」と注文した。3点を追う8回に打者一巡の攻撃で同点に追いついた。「みんな悔しいと思ってる。過去のことと思って。もう取り返せないんでね。次のことを考えます」と指揮官は懸命に前を向いた。▽オリックス山崎福(5回8安打4失点で自責1)「粘り強く投げていかなければいけませんでした。フィールディングのところで先制を許してしまったことを反省しないといけないです」

◆頼れるリードオフマンのバットが、混戦に終止符を打った。同点の9回1死。打席に入ったソフトバンク周東は初球を見逃さなかった。オリックス宇田川の153キロ直球。思い切り振り抜くと打球はライナーで右中間テラス席に飛び込んだ。5号サヨナラ弾。ダイヤモンドを「快走」し、ホームベース上でナインにもみくちゃにされた。「外野の頭を越えてくれと思ったけど、まさか入るとは思わなかった」。ヒーローは白い歯を見せて笑った。打撃練習でも飛び込まないという右中間最深部。8回に3点差を追いつかれ、イヤなムードが漂った中での殊勲の1発だった。初回から「周東デー」だった。先頭打者で遊撃内野安打で出塁。すかさず二盗、続く今宮のセーフティー気味の送りバントと敵失で先制のホームを駆け抜けた。自慢の足は打撃、走塁だけでなく中堅の守備でも披露。2回2死満塁のピンチでは中川圭の中堅後方への強烈な打球を背走し好捕。窮地を救った。2打席目は右中間を破る三塁打。4回の3打席目は左手首に死球を受け出塁、今宮の2点打を呼び込んだ。ハラハラドキドキの試合展開に「血圧が上がりそう」とため息をつきながら、会見場に現れた藤本監督も周東には最敬礼だ。「周東がよく決めてくれた。まさかのホームラン。ありがたい」。今季2度目のサヨナラ勝利はいずれも周東の1発でケリをつけた。首位奪取へ快足男・周東がチームにフォローの風を送り込んだ。【佐竹英治】

◆ソフトバンク・和田毅投手(41)が14日の同戦で先発する。意気込みを語った。「(オリックス打線は)主軸にかかわらず、出てくる選手全員がいい状態でバットを振っている。最少失点でいけるように。細心の注意を払って投げたいと思います」14日の登板で、NPB通算300度目の登板となる。「長く投げさせてもらっているおかげ」と力を込めた。今季は11試合に登板して3勝3敗、防御率2・22。前回登板は7日の楽天戦(同)で、5回0/3を投げ3失点で3敗目を喫した。自身の白星で、節目の登板を飾るつもりだ。この日、母校の島根・浜田高が夏の甲子園で1回戦を突破。試合時間も練習前だっただけに「最後まで見ていました」と明かした。「みんな気持ちが前面に出ていて。甘い球は初球から振ったり、投手もどんどん攻めていたので。僕も高校時代を思い出しましたし、彼らの姿に力をもらいました」カバンやプロテイン、エナジードリングなどを差し入れしたという。現役選手では最後の〝松坂世代〟。後輩からの刺激を、白星という最高の結果に変えてみせる。

◆ソフトバンク・田中正義投手(28)が今季初、1軍昇格となった。試合前に代表取材に応じた藤本博史監督(58)が起用法も含めたプランを明かした。「1イニング限定です。まだ(2軍で)連投していないので。この5試合で、2回くらい投げられたらいいかなと。その後に1回抹消して、2軍で連投してもらって。9月の方にはあがってきてもらおうと」ウエスタン・リーグでは4試合に登板して0勝0敗1セーブ、防御率4・50。開幕ローテ入りを当確させていたが3月のオープン戦で右肩に違和感を訴えて離脱。マウンドに帰ってきたばかりなだけに、1度抹消することも頭に入れて1軍に呼んだ。「本当は置いておきたいけど、連投できないと他の中継ぎにしわ寄せがいくので」。藤本監督は昨秋に就任し、秋季キャンプで投手のMVPに指名。就任以降から高い期待をかけ、それに応えるように田中正も前を向いてきた。「1イニングなら思い切って腕を振れるかだと思うし。小久保(2軍)監督からは腕も振れだしたというところで。テンションをあげるためにも呼んだというところ」田中正は創価大時代の2016年、ドラフト会議で5球団が競合した逸材。6年目を迎え、通算でまだ0勝。苦しいブルペンを、今ここで救ってほしい。

◆ソフトバンク先発の武田翔太投手(29)は5回?を投げ1失点で勝利投手の権利を得た。今季最多の117球、7四死球と制球面で苦しんだが、要所で粘りを見せた。「かなり荒れた投球でしたが、守備にも助けられてなんとか1失点で抑えることができた。先発マウンドに立っている以上は、もう少し長いイニングを投げないといけない。内容が良かったとはいえませんが、チームのリードを守ることができたのはよかった」一回、先頭の福田に四球。吉田正にも四球など1死一、二塁とされたが後続を斬った。二回は安打と2四球で2死満塁。中川が放った右中間への強烈なライナーを、中堅・周東が背走しながらダイビングキャッチ。マウンドの武田も両手をたたいて喜んだ。三回には四球、安打、死球で無死満塁。ここで紅林を浅い右飛。西野には中犠飛を許したが、最少失点にしのいだ。四回は初の3者凡退。五回は先頭の吉田正に中前打を浴びたが、その後の3人を打ち取った。五回を終えて105球だったが、六回もマウンドへ。2死一塁となった4巡目、1番の福田を迎えたところでベンチは2番手・嘉弥真にスイッチした。武田にとっては今季2度目の先発。試合前に藤本監督は「前回(6日、楽天戦、ペイペイドーム)もいい投球をしてくれた。本人もやる気を出してくれているので。少し不安はありますけど、いい投球をしてくれると思いますよ」と期待していた。

◆ソフトバンクがサヨナラ勝ち。4―4の九回1死で周東が5号ソロを放って試合を決めた。九回を抑えたモイネロが今季初勝利。オリックスは八回に3点差を追い付いたが、あと一歩及ばなかった。九回は宇田川が打たれた。

◆オリックスは1―4の八回に同点に追い付いた粘りは及ばず、今季3度目のサヨナラ負けを喫した。九回は7月末に育成から支配下に昇格した宇田川を抜てきしたが、周東に一発を浴びた。中嶋監督は「信じて出しているので結果はこっち(首脳陣)の問題」とかばった。打線は六回まで7四死球をもらいながら1得点にとどまった。八回は追い付き、なお2死満塁と勝ち越しの絶好機で宗が空振り三振。中嶋監督は「追い越せなかったのが全て。もう取り返せないので次のことを考える」と切り替えに努めた。(ペイペイドーム)

◆ソフトバンクは粘りを見せて勝利。先発の武田翔太投手(29)は5回?を投げ今季最多の117球、7四死球も1失点。4-4の九回1死に周東佑京内野手(26)が右翼テラスに5号サヨナラソロを放った。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。--周東が決めた「ああいうところで一発で決められるのはすごいよね。状態も今いいから、ああやって1球目から振っていけるんだと思うし。最後まで続けてくれたら」--二回2死満塁でも中川の中飛を周東がランニングキャッチ「大ファインプレーですよ。とらえられた打球だったけど、あれは周東しか取れないでしょ」--四回2死一、三塁には左手首に死球を受けたが「大丈夫です。骨には問題ないです」--終盤での周東の働きをどう見ている「大きいですよね。1番にはまって、出たらバントする前に走ってくれる。初回の攻撃なんて、ノーサインですよ。みんな勝手にやっている。牧原大(3番、一回無死一塁で二塁前にバント安打)も今宮(2番)も。みんな自分で考えて1、2、3番はやってくれるので。ありがたいですね」--1番の周東、2番の今宮、3番の牧原大は固定「3人とも足が速いからね。今宮がその中では遅いけど、一般的には速い方ですから。機動力が使える上位かなと」--2020年のリーグ優勝には周東が13試合連続盗塁など終盤の力になった「今の状態を最後まで続けてくれたら。ここに三森も帰ってくると思うので。いい競争をしてくれたら」(続けて)「たとえば三森を9番にしたら9番から1、2、3といい打線になると思うし。今の上位は当分はこれでいきたいです」--武田は7四死球を与えても1失点「要所はしっかり抑ええてくれた。本人も納得していないでしょうし。130球いきますと志願してきた。5回で代える予定だったんですよ。100球で次回もあるから。先発も2回目だし。本人が130球までいきますといいから、120球をめどに終わろうかと」--責任感も「出てきましたね。前回(6日、楽天戦、ペイペイD)は武田の方からチェンジアップの投げすぎで指がつったといってきたので。そのへんも武田(本人)がふがいないというのがあったから、いくというのもあったんじゃないですか」

◆ソフトバンクの武田は六回途中7四死球と制球に苦しんだが、要所では持ち味のカーブを軸に犠飛での1失点にしのいだ。「かなり荒れた投球だった。守備にも助けられて何とか抑えることができた」と話した。二回は二塁打と2四球で2死満塁に。中川圭に速球をはじき返されたが、中堅手周東の好守備で乗り切った。四回以外、先頭打者の出塁を許すなどリズムの悪い投球を修正できず「先発する以上は、もう少し長いイニングを投げないといけない。反省点は多い」と自戒を込めた。(ペイペイドーム)

◆ソフトバンク・周東が九回にサヨナラ本塁打。自身にとって6月18日の楽天戦(1-1の十回に2ラン)に次ぐ今季2本目。1シーズンに複数本のサヨナラ弾を放ったのは、昨年のロッテ・岡大海(2本=4月21日の日本ハム戦、10月15日のソフトバンク戦)以来。ソフトバンクでは15年の松田宣浩(3本=4月2日のオリックス戦、6月11日の阪神戦、9月6日の楽天戦)と柳田悠岐(2本=5月5日のロッテ戦、8月11日のオリックス戦)以来7年ぶり。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
57473 0.548
(↑0.004)
-
(-)
36364
(+6)
313
(+4)
90
(+1)
53
(-)
0.232
(↑0.001)
2.490
(↓0.01)
2
(-)
ソフトバンク
53462 0.535
(↑0.004)
1.5
(-)
42375
(+5)
338
(+4)
71
(+1)
60
(+1)
0.255
(-)
3.090
(-)
3
(-)
ORIX
56530 0.514
(↓0.005)
3.5
(↓1)
34354
(+4)
340
(+5)
59
(-)
47
(-)
0.246
(↓0.001)
2.750
(-)
4
(-)
楽天
50502 0.500
(↓0.005)
5
(↓1)
41377
(+4)
352
(+6)
71
(+1)
74
(-)
0.246
(-)
3.320
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
49541 0.476
(-)
7.5
(↓0.5)
39337
(-)
385
(-)
65
(-)
98
(-)
0.224
(-)
3.280
(-)
6
(-)
日本ハム
43602 0.417
(-)
13.5
(↓0.5)
38340
(-)
382
(-)
81
(-)
68
(-)
0.233
(-)
3.410
(-)