1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 6 | 10 | 0 | 3 |
ソフトバンク | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | 0 | 0 |
勝利投手:竹安 大知(2勝0敗0S) (セーブ:平野 佳寿(2勝2敗26S)) 敗戦投手:泉 圭輔(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆オリックスは初回、吉田正の2ランで先制する。その後は逆転を許すも、5回表には吉田正のソロと紅林の2ランが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・竹安が5回3失点で今季2勝目。敗れたソフトバンクは投手陣が振るわず、打線も2回以降は沈黙した。
◆オリックスが1発攻勢でカード初戦を白星で飾り、貯金を今季最多の4とした。選手会長の吉田正尚外野手(29)が、初回1死一塁から右翼へ13号先制2ランを放つと、1点を追う5回1死からは左中間に14号同点ソロをかっ飛ばした。2本目のアーチを放つと「逆方向にいい打球が飛んでくれました!」と笑顔でコメント。主砲がチームに流れを引き寄せると、同点の5回2死三塁から紅林弘太郎内野手(20)が、右中間に6号勝ち越し2ランを放ち、主導権を握った。先発した竹安大知投手(27)は5回104球5安打3失点の粘投で今季2勝目をマーク。これで、2位ソフトバンクと1ゲーム差に詰めた。
◆ソフトバンクが5月以来の4連勝を逃した。先発の杉山一樹投手(24)が荒れて、5回途中を投げ、6四球2被本塁打で3失点。試合の流れをつくれなかった。藤本博史監督(58)は「あれだけボールが多いとね。四球6個では、守りが長すぎる。リズムが悪すぎるよね」と、期待をかける右腕に厳しかった。杉山は初回1死で四球を出すと、続く吉田正に右越え2ランを打たれあっさり先制を許した。初回は投じた17球すべてが直球。藤本監督は「あれだけ真っすぐ投げたら、なんぼ160キロ投げても打たれますよね。まして吉田に対して真っすぐばかりというのは、考えられない配球」と、バッテリーに苦言を呈した。味方が直後に3点を奪って逆転したが、2回以降も毎回四球の走者を背負って、投球リズムは悪いまま。5回には吉田正にこの日2本目となる同点ソロを許し、ここで降板した。杉山は「一番警戒しないといけないバッターに、打たれてしまった。すぐに逆転してくれた野手の方、チームに申し訳ないです」と悔しさをにじませた。杉山の後を受けた泉も、四球からの3連打で勝ち越し点を献上。6回に登板した3番手の椎野も追加点を奪われた。首位西武が勝ったため、ゲーム差は再び1・5に広がった。3位のオリックスは1ゲーム差に迫り、その足音が大きくなってきた。混戦パ・リーグの中で、なかなか浮上への糸口をつかめない。【山本大地】▽ソフトバンク今宮(初回に右中間適時二塁打を放ち)「打ったのはフォークです。(周東)佑京がヒットと盗塁でチャンスメークしてくれたので、最低でも進塁打という気持ちでした。結果的に打球が上がってしまいましたが、いい打撃ができたと思います」
◆満腹を目指して出塁するぞ~! オリックス紅林弘太郎内野手(20)が決勝6号2ランで今季最多の貯金4を導いた。同点の5回2死三塁。ソフトバンク2番手泉の151キロ直球を右翼のホームランテラス席に運び、「いい感じでした」と会心の笑顔を見せた。20歳の育ち盛り。今一番うれしいのは「出塁」だという。「四球でも1回、塁に出たら1キロ(体重が)減ると思ってる。だから、2回出塁したら、めちゃめちゃ食っていいみたいな感じです」とユニークなカロリー計算法を明かす。ベスト体重は「97~100キロ。今は97・5キロぐらい」。100キロまで余裕があり、2出塁したこの日は、2・5キロ分のご褒美が食べられる。「いつもご飯はどんぶり一杯。1回塁に出たらラーメン追加。2回塁出たらご飯2杯目いくみたいな感じ」。では肝心の決勝弾のご褒美は? 「いやいや! 1発だったらそのまま(本塁に)かえってきちゃうんで」。なんと、本塁打は0査定。「ご飯を食べるために野球やってます!」と愛嬌(あいきょう)たっぷりに笑った。中嶋監督は愛弟子の一撃に「打ったの...? 打ったか」とはぐらかしてから、笑顔でたたえた。「しっかり高めの真っすぐを狙って打てた。1発で仕留めたのは大きいと思います」。2位ソフトバンクとの直接対決で1ゲーム差に接近した。首位西武も2・5差の射程圏。大食いで有名な紅林のもうひとつの自慢は「足のサイズ」で29・5センチある。スケールの大きい若武者が逆転Vロードを引っ張る。【真柴健】○...選手会長の吉田正が、4月30日西武戦以来、今季2度目の1試合2発で白星を呼び寄せた。3安打猛打賞で打率を3割2分2厘まで引き上げたが、「まだまだ、もっともっと打てるように努力します!」と慢心はない。中嶋監督は主砲の2発に「すごい当たりでした」と賛辞を送った。○...先発した竹安が5回104球5安打3失点の粘投で、今季2勝目をつかんだ。味方が初回に2点を先制したが、直後に3失点し「立ち上がりのところがすべて。バッター陣に感謝しかありません」と本人は反省を述べたが、中嶋監督は「立ち上がり、いつもの腕の振り、コントロールじゃなかった。そのあとは、しっかり修正してくれました」と評価した。
◆オリックス紅林弘太郎内野手(20)が決勝6号2ランで今季最多の貯金4を導いた。紅林が放った決勝6号2ランを主砲の吉田正が冗談めかした。「ノーマークだからじゃないですか...? 気持ち良く振っていますよね」。5回は選手会長の吉田正のこの日2発目の同点弾に始まり、昨季本塁打王のラオウ杉本が四球、勝負強い宗が右中間二塁打、そして紅林が決勝2ラン。チームが誇る強力カルテットで試合を決めた。昨季25年ぶりのVを果たし、今季も優勝争いに参戦中。低迷していたチームは紅林らの台頭で確実に強くなっている。昨オフ、吉田正は紅林についてこう言った。「高卒2年目で1年間試合に出た経験は糧になる。優勝した年のメンバー。これから入団する後輩に伝えられますよね」。遊撃を守る20歳。グラウンドを離れれば、爆笑エピソードがさく裂する愛されキャラ。選手会長は言う。「試合に出てるメンバー、年齢関係なく、責任持ってやっている」。吉田正も認める一人前。あらためて、20歳の若武者のすごみを感じる福岡ナイトになった。【オリックス担当=真柴健】
◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じた。移動ゲームのこの日、試合前の練習を軽めにした。「打ちたいやつだけ打たせて。時間も60分にして。いつも90分やけど。中で打つやつは中で打っていいし、打ちたくないやつは打たなくていい。とりあえず試合に万全で入れるように、体を動かしてくれということです」。ソフトバンクは8月、6連戦や7連戦が続く。首位・西武まで0・5差にまで迫ったが、厳しい日程とも戦っている。この日は柳田やデスパイネがグラウンドでは打撃練習を行わず。若手を中心に、選手が自主的に考えて試合に備えていた。4連勝を目指す一戦を前に「よぉ考えてるやろ」と藤本監督。できる準備は全て済ませて、白星を拾う。
◆ソフトバンク・武田翔太投手(29)が13日のオリックス戦先発に向けてキャッチボールなどで調整した。「久々に長いイニングを投げて、体がびっくりするかなと思っていた。(この1週間は)コンディションとかをメインにしてきました。張りもだいぶ出たので」前回登板は6日の楽天戦(同)で6回0/3を投げ1失点。今季初先発で1勝目をつかんだ。さえわたったのは、和田からも教わったという新球のチェンジアップ。「感覚はよかったです」と手応えを語った。代名詞でもあるカーブとのコンビネーションで、新しい武田翔太を見せつけた。オリックスとの対戦は中継ぎ登板も含めて今季4度目。「吉田君の状態がいい。同級生ですし。そこをしっかり抑えられるようにと、イメージしていこうかなと」と吉田正尚の名前を挙げた。この日の試合前時点で、8月打率・375のスラッガーを警戒していた。
◆オリックスの吉田正が今季2度目の1試合2本塁打を放った。これまでは不動の4番だったが、6月28日以来の3番起用となった第1打席。一回1死一塁で杉山の真ん中に入った直球を豪快に振り抜き、弾丸ライナーで右中間に突き刺した。「しっかりと1球で仕留められて良かった。最初からいいスイングができた」と納得顔だった。2―3の五回は杉山の外角の変化球を左中間のホームランテラスへ運ぶ14号ソロ。「逆方向にいい打球が飛んでくれた」と振り返った。7月に入って打撃の状態を上げ、8月も好調をキープ。夏場に強い主砲の打棒が強い輝きを放っている。
◆オリックスが2連勝。一回に2ランの吉田正が五回にソロを放って追い付くと、紅林の2ランで勝ち越した。竹安が5回3失点で2勝目、平野佳が26セーブ目を挙げた。ソフトバンクは杉山が五回途中3失点で、連勝が3で止まった。
◆オリックスの竹安は5回5安打3失点にまとめて2勝目を挙げた。2―0の一回は先頭の周東から3連打や柳田の犠飛などで3失点。だが二回以降は決め球の制球を修正して得点を許さなかった。5―3の五回は2死から今宮に四球を与えた。続く牧原大には3ボールからフルカウントに整え、低めにフォークボールを投げきって空振り三振を奪い勝利投手の権利を手にした。「今日は(援護してくれた)打者陣に感謝しかありません」と話した。
◆ソフトバンクは完敗で連勝は「3」で止まった。先発・杉山一樹投手(24)が4回?を投げて3安打6四球で3失点と試合を作れず。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。--杉山の内容「あれだけボールを投げたらね。あんなに四球を出したら、守りが長すぎるよね。強い球を投げるんだから、真っすぐをいかに使うかというところ。緩急をつけて。それが真っすぐ、真っすぐ、真っすぐ...で。相手は真っすぐしか待っていないんだから」(続けて)「変化球は吉田(五回1死で変化球を左中間テラスに14号ソロ)が打っただけ。ほとんどの打者が真っすぐ1本できているんだから。変化球のコントロールをもっとつけないと。(捕手の)甲斐も変化球を投げさそうとするけど、その変化球がストライクが入らない。最終的に真っすぐでストライクを取りにいって打たれるという形だからね。向こうの思惑通りになってしまっている」--立ち上がりから20球連続で直球だった「バッテリーミーティングで真っすぐでいこうという話をしたのか。そこはもう一回、話をしてみます。あれだけ真っすぐ投げたら、160キロでも打たれますよね。真っすぐしかないってわかったら。あそこは反省ですよね。ましてや吉田に対しても真っすぐばっかりっていうのも、考えられない配球だったので。どういうミーティングをしているのか。もう一回、確認します」--一回は4安打を集めて3点を奪った「すぐ取り返したところまではよかったけどね。(相手先発)竹安も二回、三回と徐々によくなっていった。野球の流れですよね。竹安は3人で終わる、こっちは四球を出して守りが長くなる。リズムが悪すぎるよね」--竹安も立ち直っていった「テンポもよくなったし、ストライク先行できているよね」--先発の離脱者が多いだけに、杉山に踏ん張ってほしい「杉山と板東しかね。2軍の方からの情報も、何人が先発投手がいるけど、状態的にはそこまでよくないということだから。田上とかもいるけど(新型コロナウイルス)陽性になった後だから。なかなか投げられる状態ではないでしょうから。こっちにいるメンバーで先発を作らないと仕方ないよね」
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 |
56 | 47 | 3 | 0.544 (↑0.005) | - (-) |
37 | 358 (+5) | 309 (+1) | 89 (+2) | 53 (+2) |
0.231 (↑0.001) | 2.480 (↑0.01) |
2 (-) |
ソフトバンク |
52 | 46 | 2 | 0.531 (↓0.005) | 1.5 (↓1) |
43 | 370 (+3) | 334 (+6) | 70 (-) | 59 (+1) |
0.255 (-) | 3.090 (↓0.03) |
3 (-) |
ORIX |
56 | 52 | 0 | 0.519 (↑0.005) | 2.5 (-) |
35 | 350 (+6) | 335 (+3) | 59 (+3) | 47 (-) |
0.247 (↑0.001) | 2.750 (-) |
4 (-) |
楽天 |
50 | 49 | 2 | 0.505 (↓0.005) | 4 (↓1) |
42 | 373 (+1) | 346 (+5) | 70 (-) | 74 (-) |
0.246 (↓0.001) | 3.290 (↓0.02) |
5 (-) |
ロッテ |
49 | 54 | 1 | 0.476 (↑0.005) | 7 (-) |
39 | 337 (+3) | 385 (+2) | 65 (+1) | 98 (+3) |
0.224 (-) | 3.280 (↑0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
43 | 60 | 2 | 0.417 (↓0.005) | 13 (↓1) |
38 | 340 (+2) | 382 (+3) | 81 (+1) | 68 (-) |
0.233 (-) | 3.410 (↑0.01) |
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