オリックス(☆6対1★)楽天 =リーグ戦17回戦(2022.08.11)・京セラドーム大阪=
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楽天
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ORIX
02021100X61412
勝利投手:宮城 大弥(7勝6敗0S)
敗戦投手:弓削 隼人(0勝1敗1S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(19号・7回表ソロ)
【オリックス】頓宮 裕真(4号・2回裏2ラン),杉本 裕太郎(15号・4回裏ソロ)

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◆オリックスは2回裏、頓宮が2ランを放ち、先制に成功する。そのまま迎えた4回には杉本のソロと元の適時打で2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・宮城が8回2安打1失点の快投で今季7勝目。敗れた楽天は先発・弓削が精彩を欠き、打線も1得点と振るわなかった。

◆楽天西川遥輝外野手(30)がベンチスタートとなった。前日10日のオリックス戦で、3回に内野安打を放った際、一塁に頭から滑り込んだ。石井GM兼監督は「ちょっと脳振とう的な所見もあったんで」と説明。大事を取った。

◆今季の楽天島内宏明外野手はデーゲームで好成績を残している。ナイター57試合で打率2割7分8厘だが、デーゲームでは41試合で打率3割2分1厘。特に7月以降のデーゲームは8試合で29打数15安打、打率5割1分7厘の猛打中。

◆オリックス山岡泰輔投手(26)が、楽天戦が行われる京セラドーム大阪での試合前練習に合流した。山岡は7月28日の午前中に松山市内で体調不良(発熱)を覚え、PCR検査で陽性と判定されていた。隔離療養を終え、チームに合流し、練習中には笑顔を見せていた。山岡は今季16試合に登板し、6勝5敗、防御率1・75の成績。コンディションを整え、次回の先発マウンドに備える。

◆楽天浅村栄斗内野手(31)が通算250本塁打に王手をかけた。0-6の7回先頭で、オリックス宮城の136キロを左越えへ放り込んだ。一方的な展開でも集中力を切らさず、カウント3-1から高めの球を見逃さなかった。今季19号ソロは、通算249号。ダイヤモンドを1周すると「打てて良かったです」と淡々と話した。

◆オリックスが楽天にカード勝ち越しを決め、再び3位に浮上した。先発した宮城大弥投手(20)が8回1失点で、6月21日ソフトバンク戦以来、6戦ぶりの7勝目を挙げた。打線の援護も大きかった。2回に頓宮の4号先制2ランが飛び出すと、4回にはラオウ杉本が追加点となる15号ソロ。さらに8番センターでプロ初スタメン起用された元謙太外野手(20)が、1死三塁から、ライトにプロ初安打となるタイムリーを放った。5回までに2桁安打を記録し、5得点。主導権を握った。12日からは敵地で2位ソフトバンクとの3連戦(ペイペイドーム)が控える。残り36試合。昨季王者が、頂点に照準を合わせる。

◆楽天弓削隼人投手(28)は悔やまれる失点だった。2回1死一塁、オリックス頓宮をカウント1-2と追い込んでいたが、4球目、内角を狙った直球が真ん中高めに入った。振り切られ、左翼5階席まで運ばれた。4回に元に打たれた適時打もカウント0-2から。「要所で決め球が甘く入ってしまいました。決め球の精度を上げていかないと厳しいですね」と厳しい表情で話した。4回1/3、9安打5失点で敗れた。当初の先発予定だった滝中が新型コロナウイルス陽性のため、急きょ出番が回ってきた。2軍から昇格し先発。突然の事態にも「ファームにいた頃から常に、いつでも呼ばれて良いように準備してきた」と動揺はなかった。ただ、投手有利のカウントから打たれたのは、もったいなかった。石井GM兼監督は「同じ失敗を繰り返しすぎるかな。全体的に、ちょっとアバウトというか、カウントの使い方だったり、カウントの意味をもうちょっと学んで、その時、その時に応じた投球をしっかりとしていくことが大事」と課題を指摘した。代役とはいえ、弓削にとっては絶好の機会だったはず。指揮官の「チャンスは自分で切り開いていくものだと思う。与えられるものじゃないんで。チャンスが来たときは、ある程度、自分のパフォーマンスを出していかないと、なかなか定着は厳しいかも知れない」という言葉は重い。チームは1日で再び4位に後退したが、首位西武とは3ゲーム差の混戦だ。12日からは、その西武と3連戦を戦う。切り替えて臨むしかない。

◆楽天が攻守に完敗で4位に逆戻りした。オリックス宮城に2安打1点のみ。コロナ陽性の滝中に代わり、急きょ昇格し先発した弓削は5回もたず9安打5失点。石井GM兼監督は「(宮城は)四球で崩れる投手じゃない。2安打だと厳しい。(弓削は)同じ失敗を繰り返しすぎ。今日も投手有利のカウントからやられた」。Bクラスに落ちたが、首位西武とは3ゲーム差。12日からの3連戦へ「仙台に戻れる。しっかり戦っていきたい」と切り替えた。▽楽天浅村(7回先頭で19号ソロ。通算250本塁打に王手)「打てて良かったです」。▽楽天弓削(4回1/3、9安打5失点で今季初黒星。2回1死、頓宮にカウント1-2から先制2ランを打たれ)「決め球の精度を上げていかないと厳しいですね。あそこからズルズルいってしまったので、あの失投が痛かったです」。

◆オリックスにまた新星が登場だ。元謙太(げん・けんだい)外野手(20)が、プロ初スタメン起用に結果で応えた。9日のプロ初出場に続き「8番センター」で初先発。3点リードの4回1死三塁からプロ初安打となる右前適時打を放ち、一塁ベース上で拳を強く握った。記念球は一塁側ベンチに戻され「今日は両親が来れていないので、会ったときに渡したい。実家がお餅屋さんなので、ぜひ食べに来てください!」とPRを忘れなかった。岐阜県多治見で店を構える「コリアン餅エイシン」で、元は育った。「小さい頃から餅を食べて、こんなに良い体に。本当に感謝しています」と186センチ、88キロの体格で笑顔を見せた。なかでも好物は「きなこ餅」で「工場とお店が一緒の場所にあって、一から餅をついてる。地元では結構食べにきてくれています」と白い歯を見せた。6回にも右安打を放ち、マルチ安打を記録。中嶋監督は「(初安打に)得点圏でああいうバッティングができるのは非常に大きい。それが1本目というのが、非常に良いですよね。得点圏でしっかり食らいついていった。ああいう姿勢が良い」と評価した。背番号27は指揮官の現役時代と同じだが「(自分は)キャッチャー。(エンゼルスのマイク)トラウトで27。外野手なんでね」と、期待の若手の活躍に笑みを浮かべた。2カード連続の勝ち越しを決め、3位に再浮上。貯金を3とし、12日からは2位ソフトバンク3連戦(ペイペイドーム)に挑む。新顔の躍動で、昨季王者がまた波に乗った。【真柴健】

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】11日の楽天戦で、オリックス元謙太が初安打、初打点、初お立ち台の初ずくめ。頓宮裕真、宮城大弥と一緒のお立ち台では絶叫であいさつ。今後が楽しみです。

◆オリックス・元(げん)謙太外野手(20)が「8番・中堅」でプロ初となる先発メンバーに名を連ねた。元は2021年にドラフト2位で中京高からオリックスに入団。今月9日にプロ初の1軍昇格を果たし、同日の楽天戦の九回から守備固めでプロ初出場していた。

◆オリックス・元謙太(げん・けんだい)外野手(20)が、プロ初安打初打点を挙げた。「得点圏の場面でしたし、追い込まれていたので、なんとか前に打球を飛ばして、事を起こそうと思って打席に入っていました。(プロ初安打は)とても緊張していたんですが、1本出てくれてほっとしました!」3─0とし、なおも1死三塁の好機。楽天先発・弓削が投じた外角直球を右前に弾き返した。プロ2打席目で初安打を記録し、初適時打で初打点もマークした。元は2021年にドラフト2位で中京高からオリックスに入団。今月9日にプロ初の1軍昇格を果たし、同日の楽天戦の九回から守備固めでプロ初出場。この日、「8番・中堅」でプロ初となる先発メンバーに名を連ねていた。

◆楽天は今季100試合目の一戦に完敗を喫し、再び4位に転落した。新型コロナウイルス陽性判定を受けた滝中の代役として今季初先発した弓削が4回?を9安打5失点。4年目左腕は「試合への入り方はできたと思うが、要所で決め球が甘く入ってしまった。特に(ホームランを打たれた)頓宮選手への失投が痛かった。決め球の精度を上げていかないと厳しいですね」と振り返った。石井監督も「全体的にアバウトだし、同じ失敗を繰り返しすぎる。(今日も)いつ見ても〝弓削って感じ〟だった」と独特に言い回しで成長を求めた。ただ、4位とはいえ、首位西武とは3ゲーム差。12日からは本拠地に戻って、直接対決3連戦が待つ。指揮官は「明日からもう一回、しっかり戦っていきたい」と前を向いた。

◆オリックスが3位に浮上した。二回に頓宮の2ランで先制し四回に杉本の15号ソロと元の適時打で2点、五、六回にも1点ずつ加えた。宮城が8回2安打1失点で7勝目。楽天は弓削が五回途中5失点と崩れ、打線も2安打で4位後退。

◆楽天の弓削は新型コロナウイルスに感染した滝中の代役として先発し、五回途中9安打5失点でKOされた。今季初黒星を喫し「序盤で点差を広げさせてしまった。要所で決め球が甘く入った」とうなだれた。二回に頓宮に内寄りの速球を左越えへの先制2ランとされるなど、追い込んでからコースに決めきれなかった。チャンスを生かせず「精度を上げていかないと厳しい」と反省した。

◆「8番・中堅」で出場したオリックス・元謙太(げん・けんた)外野手(20)がプロ初安打初打点を挙げ、チームは3位に浮上した。「ほいさー!! (初安打は)いやもう、率直にうれしいです」プロ初のお立ち台では並び立った頓宮に「おもしろい挨拶すると思うので、期待しておいてください」とプレッシャーをかけられながらも、ファンに大声で挨拶。初ものづくしとなった充実の一日に、喜びを口にした。記念すべき1安打目は四回だ。3─0とし、なおも1死三塁の好機で迎えたプロ2打席目。試合前に水本ヘッドコーチから助言を受けた逆方向への意識を生かし、右前へ適時打。六回の第3打席でも右前打を放った。9日にプロ初昇格を果たしたばかり。即結果を出した20歳に、中嶋監督は「得点圏でああいう打撃できるのは非常に大きい。それが一本目というのは非常にいいですよね」とたたえた。2021年にドラフト2位で中京高からオリックスに入団した元の実家は岐阜県多治見市内でコリアン餅の製造販売を手がける『エイシン』。「小さい頃からお餅を食べて育ってきて、こんないい体になりました。自分が食べたいときに餅をついて出来立てを食べさせてくれるんで」と笑った。プロ入り後も好物のきな粉や白いんげんのお餅を食べ、体重を増量。オフには88キロまで増やし、「いまは筋肉量が増えて体脂肪が落ちて、85、86キロ。自分のなかでも動きやすい」とパワーアップの成果を明かした。「美味しいので、みんなにも食べに来て欲しいです」と呼びかけた高卒2年目。チームに加わった新戦力が、お餅パワーを生かして勝利に貢献していく。(西垣戸理大)

◆オリックスは先発した宮城が8回を2安打1失点で今季7勝目。6月21日のソフトバンク戦(京セラ)以来となる白星をつかんだ。 「集中して回の先頭を入れたので、これをずっと続けられるように頑張りたい」。6─0の七回に浅村に一発を浴びたことにより、プロ初の完投勝利はお預け。「1点取られてしまったので交代となりました。『次回、完封してくれ』と言われたのでしっかり練習から頑張っていきたい」と気合を入れていた。二回に決勝の4号2ランを放ったオリックス・頓宮 「走者が一塁にいたのでゲッツーだけはないように、いい感じで打てたかなと思います」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
55473 0.539
(↓0.006)
-
(-)
38353
(+2)
308
(+3)
87
(-)
51
(+1)
0.230
(-)
2.490
(-)
2
(-)
ソフトバンク
52452 0.536
(↑0.005)
0.5
(↓1)
44367
(+4)
328
(+3)
70
(+2)
58
(+2)
0.255
(-)
3.060
(-)
3
(1↑)
ORIX
55520 0.514
(↑0.005)
2.5
(↑1)
36344
(+6)
332
(+1)
56
(+2)
47
(-)
0.246
(↑0.001
2.750
(↑0.02)
4
(1↓)
楽天
50482 0.510
(↓0.005)
3
(-)
43372
(+1)
341
(+6)
70
(+1)
74
(+1)
0.247
(↓0.002)
3.270
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
48541 0.471
(↓0.004)
7
(-)
40334
(+3)
383
(+4)
64
(+1)
95
(+2)
0.224
(-)
3.290
(-)
6
(-)
日本ハム
43592 0.422
(↑0.006)
12
(↑1)
39338
(+3)
379
(+2)
80
(+1)
68
(-)
0.233
(↓0.001)
3.420
(↑0.02)