1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 10 | 0 | 2 |
ロッテ | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | 0 | 1 |
勝利投手:松本 裕樹(5勝0敗0S) (セーブ:藤井 皓哉(4勝0敗2S)) 敗戦投手:益田 直也(0勝2敗25S) 本塁打 |

![]() |
![]() |
![]() |
◆ソフトバンクは1点ビハインドの2回表、中村晃のソロで試合を振り出しに戻す。その後、両軍1点ずつを追加して迎えた9回には今宮のソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・松本が今季5勝目。敗れたロッテは、守護神・益田が痛恨の一発を浴びた。
◆元プロテニス選手の伊達公子さん(51)が始球式を行った。タンクトップ姿で登場。投球は右に大きくそれたが、ノーバウンドで力強い球筋を描いた。「お客様から拍手で迎えていただき、温かい雰囲気を感じました。スタッフの方から強風の中で投げることをご心配いただきましたが、テニスと違ってボールを持った状態でしたので気になりませんでした。昨年も始球式の機会がありましたが、昨年よりよく投げられたと思います。ボールがストライクゾーンから外れてしまったのは残念でしたが、とても楽しかったです」とコメントした。
◆20年8月1日以来、740日ぶりに1軍マウンドに立ったロッテ種市篤暉投手(23)は3回5安打3失点で降板した。じわじわと1点ずつ失った。1回は1死三塁から牧原大にフォークを二塁打され、2回は1死で中村晃にソロ本塁打を被弾。3回は4四球で押し出した。直球の最速は146キロだった。74球、1点ビハインドで交代。5回に味方が追いついて自身の黒星は消えた。「期待して使っていただいて結果を出せなかったのは自分の実力かなと思います。しっかり反省して次に生かせたらと思います。約2年ぶりのマウンドでしたが、変に緊張することもなく、意外と冷静に周りも見えていたかなと思います。大きな歓声もいただいて本当にうれしかったです。1軍の舞台で投げることができたということが今日の一番の収穫だと思います。あとは課題を1つずつつぶしていって、次回またチャンスをいただけたら、いい結果を出せるように頑張ります」とコメントした。19年に8勝を挙げた種市は、翌年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、昨季はリハビリに専念していた。井口監督は試合後「球数は70か80と決めてました」と話し、「結果は別として、1軍で投げたのは非常に大きかった。また次回チャンスがあると思うんで、制球だったりね、そういうのをしっかりやってくれると思います」。今後の起用について、1度登録を抹消して再調整期間を設けてから、再び先発起用する意向を明かした。▽ロッテ種市(右肘手術をへて2年ぶりの1軍先発は3回3失点。井口監督は今後もチャンスを与える方針で)「変に緊張することもなく、意外と冷静に周りも見えていたと思います。1軍の舞台で投げることができたのが一番の収穫」▽ロッテ・マーティン(1回にソフトバンク・レイから9号2ラン)「打ったのはストレート。打てるボールをしっかり自分のスイングで捉えることができたよ」
◆ロッテは同点の9回2死から益田直也投手(32)が今宮にソロを被弾し、4連敗で借金6となった。2年ぶりの先発だった種市が3回で降りた後、リリーフ陣は無失点でリレーしたが最後につかまった。井口監督は「長打はもったいない。クローザーなのでこういう負け方をすると響くというか、ずるずるいってしまいがちですけど、明日カードが変わるのでしっかり切り替えたい」。後半戦に入って早くも10敗目となった。
◆ソフトバンク今宮健太内野手(31)が「禁断の1発」で混戦にけりをつけた。同点の9回2死、ロッテ守護神の益田から左翼へ決勝の2号ソロ。「きれいに打つというよりは、三振でもいいや、くらいの割り切った気持ちで行きました。まさか、本当に打てるとは思ってなかったですね」と、すがすがしい表情で振り返った。今宮の本塁打は4月20日オリックス戦で放った1号以来、約4カ月ぶりだ。3割近い打率をキープする今季は「(本塁打を)打ちたいんですけど、1本のままで終えられるように」と、本塁打を封印したコンパクトな打撃で好成績につなげていた。球宴で限定的に解禁したが「あんまり良くなかった(笑い)」と、後半戦でもコンパクト打法を継続。均衡した場面で、4年連続2桁本塁打を記録したこともあるパンチ力を解き放った。久々に味わった1発の快感にも、今宮は「多分、忘れんといかんですね。毒まんじゅうなんで。明日どうなるか、楽しみにしていてください」。今シーズン続けてきた打撃を維持することを優先した。2回に川瀬がスクイズ失敗するなど、攻めあぐねていた藤本監督は「今宮がようカバーしてくれました。見事なホームランやったね」と感謝。チームは7月2~5日以来の3連勝で、カード3連勝は6月17~19日の楽天戦以来だ。首位の西武が敗れたため、0.5ゲーム差に接近。12日にも首位に再浮上できるところまで迫ってきた。【山本大地】○...中村晃が5試合ぶりの4号ソロで流れを引き戻した。逆転を許した直後の2回。1死から種市の直球を右翼スタンド中段に運び去り同点とした。「追い込まれてから、コンタクトすることだけを考えました。真っすぐを完璧に捉えることができました」。10メートルを超す強風をものともせず、豪快に同点弾を運んだ。8月は27打数10安打、打率3割7分と打撃好調。3回には押し出し四球も選び2打点の活躍だった。○...中継ぎ陣の好投が勝利を呼び込んだ。先発レイが5回に同点とされると、2番手板東が1死二、三塁のピンチを封じた。7回に2四球で2死一、二塁としたが、3番手の左腕嘉弥真がマーティンを一飛。連投のモイネロをこの日はベンチから外し温存。8、9回は松本-藤井のリレーと試合前から予告していた藤本監督のシナリオ通り、2人が2イニングをピシャリ抑えきった。中継ぎ4投手が無安打無失点の好リレー。「(2番手の)板東がよかったよね。向こうの勢いを止めてくれた」と試合後の藤本監督もブルペン陣の奮投をたたえた。▽ソフトバンク・レイ(先発も5回に同点とされ降板)「なかなか自分らしい投球ができず、リズムに乗り切れなかった。味方が得点を重ねてくれていたのに、期待に応えることができずに申し訳ない」▽ソフトバンク板東(5回途中から2回1/3を無失点)「チームの勝ちにつながる投球ができたと思います。(7回)先頭打者に四球を与えてしまったところなど、反省するところはしっかりとして次につなげていきたいです」▽ソフトバンク藤井(9回を3人で抑え2セーブ目)「(先頭の代打菅野の打球を好捕した)周東さんに助けられました。最近、四球で走者を出してしまうことが多かったので、先頭をアウトにしてくれて本当に助かりました。チームが勝てて良かったです」▽ソフトバンク牧原大(初回の先制二塁打に)「簡単に追い込まれてしまいましたが、そこから何とかしようという気持ちで打つことができました」
◆ロッテのレオネス・マーティン外野手(34)が「4番・右翼」で先発出場し、右中間席中段に逆転9号2ランを放った。1点を追う一回2死一塁。先発レイの2球目を弾き返した。球団広報を通じて、「打ったのはストレート。自分の打てるボールを、自分のスイングでしっかり捉えることができた。すぐに逆転することができてよかった。YES マーティン!」とコメントした。
◆ロッテ・種市篤暉投手(23)が、2020年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受けて以降、初めて1軍登板を果たした。「楽しみというよりも、プロ初登板のように緊張しています」とマウンドに上がり、3回を74球、5安打2三振3失点で降板した。一回1死三塁から牧原に右越え適時二塁打を許し、二回は中村晃に右越えソロを被弾。三回1死後、今宮に四球を与え、牧原を遊飛に仕留めて2死一塁。続く柳田、デスパイネの連続四球で満塁となり、中村晃にも押し出し四球を与えた。球団広報を通じて、「結果をだせなかったのは、自分の実力だと思います。大きな歓声もいただいて本当にうれしかったです。一番の収穫は1軍の舞台で投げられたこと。あとは課題をつぶして、またチャンスをいただけたら、いい結果をだせるように頑張ります」とコメントした。
◆ソフトバンクが接戦を制し3連勝。五回に追い付かれたが、3―3の九回2死から、今宮が左越えへ2号ソロを放ち勝ち越した。4番手の松本が5勝目で、藤井が2セーブ目を挙げた。ロッテは打線がつながらず、4連敗となった。
◆ロッテは6番手の益田が痛打を浴び、4連敗を喫した。3―3の九回2死、今宮に甘くなったスライダーを左翼席へ運ばれ、思わず天を仰いだ。井口監督は「長打はもったいない。その部分は少しバッテリーで練っていかないといけない」と厳しい表情だった。7月29日のオリックス戦では杉本に3ランを打たれるなど、今季はここまで5発も浴びている。チームが4カード連続で負け越した中、守護神に監督は「こういう負け方をするとずるずるといってしまいがちだが、しっかりと切り替えてほしい」と奮起を求めた。
◆五回途中から継投に入ったソフトバンクは、4投手の無安打リレーで勝利につなげた。2番手の板東は1死一、三塁から登板し、マーティンを空振り三振、佐藤都を三邪飛に仕留めて切り抜けた。七回途中までロングリリーフし「勝ちにつながる投球ができた」とうなずいた。3番手の嘉弥真は七回2死一、二塁でマーティンを一飛に。八回は松本が2奪三振で三者凡退とし、九回の勝ち越し点を呼び込んだ。2連投していた抑えのモイネロはベンチ外で、最後は代役の藤井が荻野から三振を奪いガッツポーズ。「チームが勝てて良かった」と息をついた。
◆本塁打の意味と価値を、改めて思い知った。ソフトバンク・今宮が決勝の2号ソロ。チームを3連勝に導いた。「三振してもいいという気持ちで。久しぶりにフルスイングをして、その結果がホームランになって。チームを勝たせて、よかったです」3-3の九回2死。益田が投じた変化球を振り切ると、打球は幕張の強風を突っ切って左翼席に着弾した。「完璧とは思ったんですけど、この風だったので。走りながら打球を見ましたね」。ベンチも総立ちで今宮を迎え入れた。昨秋に藤本監督が就任。指揮官からは「振り回さないこと」と、口ずっぱく言われてきた。4月20日のオリックス戦(京セラ)以来の一発。終盤戦で、価値のある1勝をもたらした。首位・西武とは0・5差に再接近だ。「昨年悔しい思いをしているので。その悔しさをぶつけるシーズンにしたいです」目指すのは2年ぶりの日本一だけ。結果が全ての今、チームにとっても今宮にとっても大きな一発となった。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 |
55 | 47 | 3 | 0.539 (↓0.006) | - (-) |
38 | 353 (+2) | 308 (+3) | 87 (-) | 51 (+1) |
0.230 (-) | 2.490 (-) |
2 (-) |
ソフトバンク |
52 | 45 | 2 | 0.536 (↑0.005) | 0.5 (↓1) |
44 | 367 (+4) | 328 (+3) | 70 (+2) | 58 (+2) |
0.255 (-) | 3.060 (-) |
3 (1↑) |
ORIX |
55 | 52 | 0 | 0.514 (↑0.005) | 2.5 (↑1) |
36 | 344 (+6) | 332 (+1) | 56 (+2) | 47 (-) |
0.246 (↑0.001) | 2.750 (↑0.02) |
4 (1↓) |
楽天 |
50 | 48 | 2 | 0.510 (↓0.005) | 3 (-) |
43 | 372 (+1) | 341 (+6) | 70 (+1) | 74 (+1) |
0.247 (↓0.002) | 3.270 (↓0.03) |
5 (-) |
ロッテ |
48 | 54 | 1 | 0.471 (↓0.004) | 7 (-) |
40 | 334 (+3) | 383 (+4) | 64 (+1) | 95 (+2) |
0.224 (-) | 3.290 (-) |
6 (-) |
日本ハム |
43 | 59 | 2 | 0.422 (↑0.006) | 12 (↑1) |
39 | 338 (+3) | 379 (+2) | 80 (+1) | 68 (-) |
0.233 (↓0.001) | 3.420 (↑0.02) |
コメント