オリックス(☆5対1★)楽天 =リーグ戦15回戦(2022.08.09)・京セラドーム大阪=
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楽天
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ORIX
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勝利投手:田嶋 大樹(8勝3敗0S)
敗戦投手:則本 昂大(6勝7敗0S)
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◆オリックスは初回、中川圭の犠飛で先制に成功する。その後は3回裏に西野の適時二塁打などで2点を加点すると、4回には西野が適時三塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・田嶋が7回1失点の力投で今季8勝目。敗れた楽天は、打線がつながりを欠いた。

◆楽天則本昂大投手(31)は連敗ストップできるか。6月終了時点で6勝2敗、防御率2・38だったのに、7月以降は0勝4敗、防御率6・97。この間20回2/3を投げて13四球、2死球与えるなど、制球に苦しみ白星から遠ざかっている。

◆特別始球式に、舞踊家の市川ぼたん(11)が登場した。小猫の耳にしっぽをつけた格好でマウンドに向かうと、周囲に礼を繰り返して投球。最後はコロコロと転がったが、本塁まで届く投球だった。登板後は「とっても緊張しました。(始球式は)とても難しかったです」と振り返った。市川ぼたんは、歌舞伎俳優・市川海老蔵(44)の長女で、26日に公開されるアニメ映画「DC がんばれ!スーパーペット」(ジャレッド・スターン監督)で声優に初挑戦。「声だけで表現するということが、本当にとても難しくて大変だった」と作品を回想した。

◆楽天石橋良太投手(31)が打球を右手首に受け、打者1人で降板した。1-4の6回に2番手で登板。オリックス先頭の紅林への4球目、打球がライナーとなり、石橋を襲った。投げ終わった後の右の手首を直撃。ボコッという鈍い音が場内に響いた。ボールは右前まで転がり、安打となった。石橋は4球で降板。3番手で急きょ、津留崎が上がり、後続を断った。試合後、石井GM兼監督は「手首なんで。どっちにしても握力の回復が難しいところだったので、津留崎に。これからですが(患部を)検査します」と説明した。

◆楽天は敗れた相手のオリックスと入れ替わり、4位に後退した。攻守にいいところがなかった。先発則本は味方の2失策もあったが、細かい制球に苦しみ、得点圏に走者を抱えた場面で踏ん張れなかった。5回6安打3四球4失点(自責2)で自身ワーストタイの5連敗。打線は田嶋から7回5安打で1点しか取れなかった。田嶋には昨季から6連敗となった。石井GM兼監督は則本に厳しかった。「ここ最近ずっとあんな感じ。あまりいい状態じゃない」と前置きした上で、続けた。「ただ、彼の立場からすれば、今週始める中でチームを勝たせないといけない。マウンドに立ったら(打者を)抑え込むようなオーラ。そういうものを保ってファイティングポーズを取って欲しい」と、エースに技術以前の注文を付けた。それは「彼のパフォーマンスからして出来ないことじゃない」と信じているからでもある。

◆オリックス選手会長の吉田正尚外野手(29)が、6月4日広島戦(マツダスタジアム)以来、およそ2カ月ぶりに左翼の守備についた。左ハムストリング筋損傷のため、指名打者での出場が続いていたが、7月26日の球宴第1戦(ペイペイドーム)で実戦守備に復帰。ペナントレースでは、この日が久々の守備となった。打撃でも3打数3安打の猛打賞で、中嶋監督は「動いた方が、守った方が、率も良いんですかね?」と笑った。

◆オリックス田嶋大樹投手(26)が、7回102球5安打1失点の力投で、自己最多タイとなる8勝目をマークした。自身7連勝となる白星にも「(勝敗は)結果論なのでね。1戦1戦、ケガなく(シーズンが)終われれば僕は良い。ケガなく、病気なく、1軍に居続けたいなと思います」と冷静だった。楽天キラーぶりを発揮した。これで20年11月5日から13戦連続で負けなし。今季楽天戦6試合で4勝負けなし、対戦防御率は1・38と好相性をキープする。それでも田嶋は「(相性は)関係ない。ファンの方の期待を裏切らずに投げれたので良かった」と淡々と振り返った。ファンを大切にする左腕は「僕が変なピッチングをしちゃうと(ファンを)悲しませたり、残念な思いして家に帰ることになる。なるべく勝って、いい思いで京セラ(ドーム大阪)から家に帰ってほしいなっていうのが僕の思いです」と笑顔を見せた。8月生まれの26歳は「夏休みの思い出...? ほとんど野球に時間を費やしてきたんですけど、みんなで駄菓子屋に行ったり、父親と河川敷でたくさん練習したこと」と、ふと原点を思い出した。楽天と入れ替わる形で3位に浮上。2位ソフトバンクと1ゲーム差で、首位西武とも3ゲーム差と射程圏内。中嶋監督は「一喜一憂せず、1つ1つです」と表情を崩さない。10日の先発はエース山本。貫禄を漂わせる昨季王者が、シーズン終盤に向かう。【真柴健】▽オリックス西野(5月25日以来のスタメン起用に応える2安打2打点)「やるしかないと思って、今日は挑みました」

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレーバック】オリックスの試合前、特別始球式で舞踊家の市川ぼたんが登場!父で歌舞伎俳優・市川海老蔵の指導もあり見事な投球をみせました。

◆オリックスの吉田正が4試合連続の複数安打をマークした。一回は則本のフォークボールをうまく拾って二塁打。三回の第2打席は、2―0とリードを広げ、なおも1死一、二塁の場面。則本の直球を右前にはじき返すと、右翼手の失策を誘い、チームの3点目につながった。7月は状態を上げ、月間成績が打率3割2分2厘、4本塁打、20打点。8月に入っても好調を維持している。この試合では6月4日以来となる左翼の守備に就いた。5月に左太もも裏を痛めてから指名打者での起用が続いていた。「守備にしっかり就ける段階に持ってこないと完全という形ではない」と話していた主砲が、得意の夏場にギアを上げてきた。

◆オリックスが3位に浮上した。一回に中川圭の犠飛で先制。三回は西野の適時二塁打などで2点、四回には西野の適時三塁打で加点した。田嶋が7回5安打1失点で自身7連勝の8勝目。楽天は4位に転落。則本が5連敗となった。

◆オリックス・元謙太外野手(20)がプロ初出場を果たした。初の1軍昇格をした高卒2年目は5─1の九回から杉本に代わり、「5番・右翼」で起用された。守備機会は訪れなかったが、プロ野球選手としての第一歩を踏み出した。元は昨年ドラフト2位で中京高から入団。故障などもあり、なかなか1軍昇格の機会はなかったが、今季2軍公式戦では80試合に出場し、打率・217、2本塁打、18打点だった。

◆オリックスの抑え、平野佳が新型コロナウイルス感染から復帰した。5―1の九回、セーブが付かない場面だったが、7月21日以来のマウンドへ。2死から辰己に安打を許したが、無失点で試合を締めた。「最後まで1軍という目標が達成できなかったのは残念だけど、(役割を)与えられたところで頑張る」と話した。先月24日に体調不良で出場選手登録を外れ、スクリーニング検査で陽性が判明した。ここまで38試合に登板して2勝2敗。リーグトップの25セーブを挙げている。(京セラ)

◆楽天の則本は5回を6安打4失点(自責点2)と試合をつくれず、自身5連敗で黒星が一つ先行する7敗目を喫した。一回に味方の失策からピンチとなり、中川圭の犠飛で先制を許すなど要所でことごとく粘れなかった。「毎試合打たれてしまい申し訳ない」とうなだれた。連敗中に課題となっている制球面でも球が浮く場面が目立ち、3四球と改善は見られなかった。次回登板に向けては「自分のやれることをしっかりやりたい」と力なく話した。

◆自らの左腕でいい流れをさらに加速させた。オリックス・田嶋が7回1失点で、今季8勝目をマーク。自身7連勝で自己最多タイの白星を挙げ、チームを3位浮上に導いた。「(8勝目は)とてもうれしく思いますし、こうやってやっていることが少しずつ結果に出てくれて、本当にうれしいです」立ち上がりからエンジン全開だ。力強い直球にキレのあるスライダーやフォークといった変化球を織り交ぜ、楽天打線を翻弄。今季対楽天は6戦で4勝無敗とキラーぶりも継続だ。左のエースとして成長著しい田嶋を、中嶋監督も「本当に非常に見ていて安定感があった」と評価。楽天戦での好相性ぶりについても「いい投球をしてくれている。勝ち負けは後の話。しっかり主導権を持ってやっているので、それに打線が応えてくれている」とうなずいた。今季16試合目の登板で昨季マークした自己最多の8勝に並んだ田嶋。毎年オフに黙々と取り組んできた成果が着実に出ている。自主トレは一人で行い、「自分に厳しくやってきました。ランニングやダッシュも必ず、人の倍は走ると決めて。苦しいとき、しんどいときにあと1本、2本と走ってきた」と自らムチを打ち、鍛え上げてきた結果が、数字となって表れている。「勝負なんで勝ち負けはありますけど、なるべく勝っていい思いをして、京セラから家に帰って欲しいなというのが僕の思い」ファンのために左腕を振る。思いを力に変え、田嶋は白星を積み重ねていく。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
55462 0.545
(↓0.005)
-
(-)
40349
(+3)
303
(+5)
86
(+1)
50
(+1)
0.229
(↓0.001)
2.500
(↓0.01)
2
(-)
ソフトバンク
50452 0.526
(↑0.005)
2
(↑1)
46359
(+3)
322
(-)
67
(-)
56
(+1)
0.255
(-)
3.060
(↑0.03)
3
(1↑)
ORIX
54510 0.514
(↑0.004)
3
(↑1)
38337
(+5)
329
(+1)
54
(-)
47
(-)
0.245
(↑0.001
2.780
(↑0.01)
4
(1↓)
楽天
49472 0.510
(↓0.006)
3.5
(-)
45369
(+1)
334
(+5)
68
(-)
71
(+1)
0.249
(↓0.001)
3.270
(-)
5
(-)
ロッテ
48521 0.480
(↓0.005)
6.5
(-)
42328
(-)
375
(+3)
62
(-)
93
(-)
0.224
(↓0.001)
3.290
(-)
6
(-)
日本ハム
42591 0.416
(↑0.006)
13
(↑1)
41333
(+5)
375
(+3)
79
(+1)
68
(-)
0.234
(↑0.001)
3.470
(-)