広島(☆2対0★)ヤクルト =リーグ戦16回戦(2022.08.09)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:森下 暢仁(9勝6敗0S)
敗戦投手:高梨 裕稔(5勝6敗0S)
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◆広島は3回裏、菊池涼の内野ゴロの間に1点を先制する。そのまま迎えた8回には、無死三塁から西川が適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・森下が9回5安打無失点の快投。今季9勝目を完封で飾った。敗れたヤクルトは、打線が振るわなかった。

◆今季のヤクルトは広島戦で11勝3敗1分け。球場別の勝敗は神宮4勝2敗、マツダスタジアム6勝1分け、松山1勝1敗。マツダスタジアムでは開幕から6連勝中で、7試合で46得点、1試合平均6・6点の猛打を見せている。

◆広島ライアン・マクブルーム内野手(30)が特例2022の対象選手として出場選手登録を抹消された。発熱などの症状があったため、この日の試合前練習に姿を現さなかった。マクブルームは7月20日に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、5日に復帰したばかりだった。代替選手として、三好匠内野手(29)が登録された。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、3年連続で2桁盗塁を記録した。4回2死から、この試合2本目のヒットで出塁。次打者・サンタナの打席で仕掛けた。捕手・会沢の送球は上にそれてセーフ。今季10盗塁とし、これで20年から3シーズン続けて2桁盗塁をマークした。村上は39本塁打、98打点でいずれも両リーグ通じてトップ。ともに大台到達を間近にしている。【写真つき詳細ライブ】村上宗隆、史上最年少40号なるか 5位広島-首位ヤクルト

◆セ・リーグ5位の広島が、首位のヤクルトと対戦。広島は3回に菊池涼の三ゴロで先制。8回には無死三塁から西川が適時打を放ち、リードを広げた。先発の森下がヤクルト打線を5安打に封じ、今季初完封で9勝目。ヤクルトは主砲の村上が3安打1盗塁と気を吐いたが、森下の前に沈黙し4連敗。

◆広島森下暢仁投手(24)が首位ヤクルトを相手に、104球の完封劇を演じた。立ち上がりからストライク先行で快調に飛ばすと、連打を許さずリズムに乗った。省エネ投球で1人で投げ抜き、後半戦に入って負担が増していた中継ぎ陣を休ませた。今季初の完封でチーム最多9勝目。苦戦が続いていたチームを勇気づける勝利となった。大きな拍手で送り出された9回のマウンドでも、快調に投げきった。8回まで89球の森下は2番から始まるヤクルト上位打線にも真っ向勝負を貫いた。山崎を三振に切り、山田は148キロで遊ゴロ。この日3安打されていた4番村上には、4球目真っすぐがこの日最速152キロを計測した。続く104球目カットボールで空を切らせた。「本当に最後、いい曲がり方をしてくれて勝てました。三振取りに行きました」。球界を代表する4番打者にリベンジし、今季初完封勝利を手にした。序盤からリズム良く右腕を振った。球速140キロ後半が続いた真っすぐにはキレがあり、チェンジアップをより効果的にした。3番までの上位打線を封じて4番村上の前に走者を出さず、連打も許さなかった。「ここずっと3点とか点を取られることが多かったので、何とか1点を守りたいなと思っていました」。先頭を出した5回は次打者を三併殺、7回は三振ゲッツーに切った。前回2日DeNA戦は4回5失点で降板と苦汁をなめた。昨年までの2年間で、責任投球回の5回を投げきれなかったのは1度だけ。今季はすでに2度味わった。苦しい日々も、浮上のきっかけはある。野球人生で初めて味わった苦しみは、大分商で握った硬式球への対応。「ちゃんとした回転にしないといけないなと、(投げ方が)意識的に変わったのはあのとき。フォーム的にも、感覚的にも縦回転になってきた」。シュート回転を矯正する意識と取り組みが今のフォームの礎となった。後半戦に入り、先発陣の乱調が続いていた中での完封には大きな価値がある。佐々岡監督は「今日は森下が頑張ってくれました。1週間が始まる中で中継ぎを休ませられたことは大きいと思います」とうなずいた。チームトップ9勝目の"新・火曜日の男"が、投球でチームに弾みをつけた。【前原淳】○...代役4番の西川が、2戦連続打点となる適時打で貴重な追加点を奪った。「特例2022」で出場選手登録抹消のマクブルームに代わり、昨年10月29日ヤクルト戦以来今季初めて4番で先発。1-0の8回無死三塁からヤクルト今野のフォークを拾って右前に落とした。「4番とも思っていない。とりあえずチャンスで回ってきたら打たな、というように思っていた。最後の最後にヒットになったことは良かった」。復帰戦から3戦連続安打と存在感を発揮している。○...好調1番野間が先制点をもぎとった。3回1死から一塁線を破る当たりで一気に三塁を陥れた。続く菊池涼の三塁へのゴロの打球にスタートを切り、本塁に生還。足でもぎ取った先制点が決勝点となった。「何とか塁に出て、というのが僕の仕事なので。どんな形でもできればいいかなと思っている」。5回には左前打を放ち、5戦連続複数安打と好調を維持する。

◆ロッテからトレードで加入した左腕・ヤクルト山本大貴投手(26)が移籍後初登板した。8回途中無死一塁で登板。するとけん制で一走・曽根をアウト(記録は盗塁死)。その後連打こそ許したものの無失点で切り抜けた。1軍では20年9月以来2年ぶりで、試合前には高津監督に「1軍の戦力になれるように頑張ります」と宣言。同監督は「ぜひそういう存在でいてほしい。今日はいいピッチングだった」と期待を込めた。【写真つき詳細ライブ】広島逃げ切り勝利、森下暢仁がマツダで初完封!ヤクルト村上宗隆3安打&1盗塁/ライブ詳細

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、シーズン100試合目で「3冠王」に肉薄した。広島16回戦(マツダスタジアム)で3安打をマーク。今季10度目の猛打賞を記録し、打率は3割2分2厘に急上昇した。リーグトップの中日大島に2毛差と、まさに肉薄。39本塁打、98打点はすでに独走状態で、令和初、18年ぶりの「3冠王」が現実味を帯びてきた。村上の孤軍奮闘むなしく、チームは今季3度目の4連敗を喫した。攻めあぐねた右腕森下を、ただ1人村上が攻略し続けた。2回先頭の打席は、カットボールに詰まりながら中前へ運び、4回は直球を左前へ落とした。さらに7回、再び初球の直球をとらえ左前打。9回こそ空振り三振に打ち取られたものの、打席を追うごとに安打を積み上げた。打率は、試合前の3割1分8厘から、一気に3割2分2厘6毛に急浮上。中日大島に2毛差に迫った。今季10度目の猛打賞で、令和初の「3冠王」に最接近した。開幕前「目標は、すべてタイトルを取れるなら取りたい。去年の成績より残すこと、さらにいい成績を残すことは絶対条件だと思う」と自らに課した。ここまで39本塁打、98打点はいずれも独走状態。残す打率は、6月19日広島戦での2本塁打を含む3安打で3割に乗せてから3割台をキープ。昨季2割7分8厘から大きく改善していた理由は鬼門の7月にあった。昨季7月は8安打に終わり、打率1割7分8厘、2本塁打、8打点と急ブレーキ。「もうちょっと打っておけば、去年も3割近く打っていたと思う。波が激しいときがあった。そこをなんとか2割7分、2割5分くらいの成績でいければ3割打てると思う」。今季は同月に21安打を放ち、3割1分8厘、8本塁打、17打点。まさに波に乗った。七夕の願いに、短冊には「キャリアハイ 連覇」と記した村上。その願いを大きく引き寄せる7月だった。この試合、4回に出塁すると二盗を成功させて今季10盗塁。3年連続となる2桁盗塁をマークするなど、孤軍奮闘した。2桁盗塁で3冠王となれば史上初。しかし後続から快音はなく、完封劇に屈して今季3度目の4連敗。高津監督は「打ってつないでっていうところがすごく難しい中で、なんとかって思いながらみんな打席に立っていると思う。是非、点を取れるようにしていきたいと思います」と前を向いた。【栗田成芳】3冠王メモ 過去に3冠王は7人、11度。最近では16年山田(ヤクルト)がチーム97試合目まで3部門トップに立っていたが、04年松中(ダイエー)を最後に3冠王は誕生していない。ロッテ時代の落合が最多の3度獲得し、38年秋の中島(巨人)と82年落合の29歳が最年少記録。この日、村上は今季10盗塁目を決め、3年連続2桁盗塁をマークしたが、歴代3冠王の盗塁は82年落合の8個が最多。22歳の村上は最年少3冠王に加え、史上初の2桁盗塁の3冠王を狙う。2冠と3冠 3冠王は延べ11人しかいないが、打率、本塁打、打点のうち2部門が1位の2冠は延べ87人いる。本塁打と打点の2冠が延べ65人と最も多く、打率と本塁打、打率と打点の2冠がそれぞれ延べ11人。セ・リーグでは19年ソト(DeNA)20、21年岡本和(巨人)と本塁打、打点の2冠が3年続いている。▽ヤクルト高梨(粘投も6回4安打1失点で6敗目)「先制されてしまって、その後、切り替えて1人ずつ丁寧に投げることを意識して投げました」

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、シーズン100試合目で「3冠王」に肉薄した。広島16回戦(マツダスタジアム)で3安打をマーク。今季10度目の猛打賞を記録し、打率は3割2分2厘に急上昇した。リーグトップの中日大島に2毛差と、まさに肉薄。39本塁打、98打点はすでに独走状態で、令和初、18年ぶりの「3冠王」が現実味を帯びてきた。村上の孤軍奮闘むなしく、チームは今季3度目の4連敗を喫した。3冠王メモ 過去に3冠王は7人、11度。最近では16年山田(ヤクルト)がチーム97試合目まで3部門トップに立っていたが、04年松中(ダイエー)を最後に3冠王は誕生していない。ロッテ時代の落合が最多の3度獲得し、38年秋の中島(巨人)と82年落合の29歳が最年少記録。この日、村上は今季10盗塁目を決め、3年連続2桁盗塁をマークしたが、歴代3冠王の盗塁は82年落合の8個が最多。22歳の村上は最年少3冠王に加え、史上初の2桁盗塁の3冠王を狙う。2冠と3冠 3冠王は延べ11人しかいないが、打率、本塁打、打点のうち2部門が1位の2冠は延べ87人いる。本塁打と打点の2冠が延べ65人と最も多く、打率と本塁打、打率と打点の2冠がそれぞれ延べ11人。セ・リーグでは19年ソト(DeNA)20、21年岡本和(巨人)と本塁打、打点の2冠が3年続いている。

◆広島のライアン・マクブルーム内野手(30)が「特例2022」で出場選手登録抹消となった。球団によると、発熱と体調不良の症状があったため今回の措置を取ったという。マクブルームは新型コロナウイルスのPCR検査で陽性判定となり7月20日に出場選手登録を抹消となった。療養と再調整の期間を経て今月5日に1軍復帰。5-7日の阪神3連戦(マツダ)は3試合フル出場したが、再離脱となった。今季ここまで90試合に出場し打率・282、12本塁打、52打点。デビュー戦の1試合を除き、89試合で「一塁・4番」で出場している。

◆広島の野間が5試合連続となる複数安打をマークした。0―0の三回1死から高梨の内角真っすぐを引っ張って右翼線三塁打とし、菊池涼の三ゴロの間に生還。1―0の五回1死ではフルカウントから外角高めの球を左前へ流し打った。同じ左打者で外野手の秋山が米球界から加入した直後は、出番を減らしていたが刺激に変えて奮起。7月13日のDeNA戦からは1番打者として先発出場が続く。秋山に打撃について質問をぶつけ、技術を吸収しているという。「負けたくない気持ちだが、自分にとってプラスなことは間違いない。守備では秋山さんを中心に、コミュニケーションをしながらやっていきたい」。貪欲な姿勢で臨んでいる。

◆広島の森下が今季初完封で9勝目を挙げた。散発5安打で三塁を踏ませなかった。打線は三回1死三塁から菊池涼の三ゴロで先制し、八回無死三塁では西川が適時打を放った。ヤクルトは投手陣が踏ん張ったものの、4連敗となった。

◆打線の奮起なくして、流れは変えられない。リーグ連覇へ向けて、ヤクルトは我慢の日々が続く。広島戦に向けて、高津監督は打線に期待を寄せていた。「野手が頑張らないといけない。もう少し状態を上げていかないと。打ってつないでというのもなかなか難しい状態なので、全体的に状態が上がるのを我慢しないといけないのかもしれない」7月は新型コロナウイルスの影響で主力が相次いで離脱。青木や中村、山田、塩見らはすでに戦列に復帰しているが、症状が出た選手にとって試合に出ながら元の調子に戻すことは容易ではない。全体的に思うように状態が上がらないが、今は歯を食いしばって一戦一戦を戦うしかない。その中で、期待がかかるのはやはり若き4番・村上だ。この日も、二回先頭で中前打を放つと、四回2死で左前打、七回先頭でも左前打。今季9度目の猛打賞(1試合3安打以上)を記録し、勝利への執念を見せた。ただ、村上1人ではなかなか勝てない。二回は無死一塁から二盗に成功。3年連続2桁盗塁に到達し好機を作ったが、後続が倒れた。四回は再び二盗を企図したが失敗(盗塁死)し、サンタナも空振り三振。次の塁を狙おうという姿勢は見せたが、得点には結びつかなかった。ともにリーグトップの39本塁打、98打点。打率も着実に上げており、令和初の三冠王も夢ではない。ただ個人成績よりも勝利への思いが強い村上。優勝が決まる日までバットを振り続ける。試合は広島先発・森下の前にゼロ行進。散発の5安打に封じ込まれ4連敗を喫した。(赤尾裕希)

◆ヤクルト・山本大貴投手(26)がリードを2点に広げられた八回無死一塁から、4番手でマウンドに上がった。7月末にロッテからトレードで移籍後初登板。1回を2安打無失点に抑えた。まずは絶妙な牽制(けんせい)で一走・西川をアウトにすると、続く坂倉は三邪飛。上本に左前打、小園に左前打とされたが、会沢を二ゴロに抑え上々の〝ヤクルトデビュー〟を果たした。ヤクルトに加入後、イースタン・リーグ2試合に登板し、2回を投げ2安打3失点。変則的な投げ方が特徴的な左腕で、高津監督は「非常に期待しています。勝つための大きな戦力だと思っている」と口にしていた。1軍戦の登板は20年9月26日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)以来となった。

◆広島は森下暢仁投手(24)が今季9勝目(6敗)を本拠地初完封で飾った。チームは5位のままだが4位巨人に0・5ゲーム差に。試合後の佐々岡真司監督(54)の一問一答は次の通り。ーー森下が5安打6奪三振で今季初完封「今日は本当ストライク先行で、球数が少なかったですし、真っすぐと変化球。チェンジアップがよく抜けていた。後半になって先発陣がなかなか試合をつくれていない中で森下が頑張ってくれました」ーーチェンジアップが良かった理由は真っすぐにキレがあったから「変化球というのは真っすぐのキレ、制球がないと、あの抜けるチェンジアップは効かないと思う。真っすぐと同じように腕の振りで抜けているからこそ、チェンジアップの効果がある。ああいう空振りを見ると、しっかり腕を振れた中で抜けが良かったのかなと」ーーヤクルトの1~3番を無安打。4番の村上の前に走者を出さなかった「そこはミーティング等で。1、2、3を抑えた結果、走者なしで村上君になったのは大きかったと思います」ーー6連戦の初戦を1人で投げ抜き、中継ぎ陣の休養となった「1週間が始まる中で中継ぎを休ませられたことは大きいと思います」ーー攻撃では次の塁を狙った走塁が得点につながった(三回の野間の右翼線三塁打、八回の秋山の右前打と敵失)「打ったら全力で走るという当たり前のことをしっかりとやって、隙を付いて次の塁を奪うことができたと思う。こういうチーム状況でも当たり前のことができた結果だと思います」ーー野間が2安打。好調だ「1番が出て、攻撃できれば相手も嫌でしょうし、好調を維持して欲しい。今のメンバーが不動になると思う」ーーマクブルームが「特例2022」で出場選手登録抹消。10日以降は「発熱していたようなので、あす(10日)以降は練習に来ることができれば来て様子を見て考えたいーー10日以降に向けて「チームは本当、苦しいところではありますが、しっかり地元のファンのみなさんに喜んでもらえるような試合をしたいと思います」

◆104球目、最後の打者・村上を空振り三振に仕留めると、場内から地鳴りのような拍手が起こった。プロ3年目の広島・森下が今季9勝目を本拠地初完封で飾り「いつの間にか八回までいけた。めちゃくちゃワクワクした。声援をありがとうございます」とお立ち台でファンに感謝した。140キロ台後半の直球を軸にキレのある変化球を織り交ぜて5安打6奪三振で、昨年4月以来の通算3度目の完封勝利。村上に3安打を許したが、後続を退けて三塁すら踏ませなかった。この日、マクブルームが体調不良で欠場となったが、6連戦の初戦を託した右腕が2点の援護を守り抜き、後半戦9試合目で初めて先発投手に白星が付いた。佐々岡監督は「中継ぎを休ませられたことは大きい」とうなずいた。チームは依然5位のままだが、4位巨人に0・5ゲーム差に接近。今季8勝の床田が右足関節骨折で長期離脱するなど先発ローテが厳しい状況には変わりはないが、森下が力強く引っ張る。(柏村翔)

◆令和初の三冠王が見えた!! ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が9日、広島16回戦(マツダ)で3安打を放ち、打率・3226でリーグ2位に浮上。トップの中日・大島に2毛差と肉薄した。チームが今季7度目の零封負けで4連敗を喫した中で、若き主砲が孤軍奮闘した。39本塁打、98打点はリーグトップを独走しており、2004年の松中信彦(ダイエー)以来、18年ぶりの三冠王が現実味を帯びてきた。最後まで勝利への執念を見せた。最後の九回2死で三振に倒れた村上だが、3安打を放ち、今季10度目の猛打賞(1試合3安打以上)を記録。それでもヤクルト打線は5安打無得点に終わり、高津監督は唇をかんだ。「打ってつないで、というところがすごく難しい中で何とか、と思いながらみんな打席に立っていると思うけど、なかなかうまくいかなかった」今季7度目の零封負けで4連敗。新型コロナウイルスが直撃したチームの台所事情が苦しい中、唯一の光明が若き主砲の活躍だった。6日の巨人戦は倦怠感を訴え、欠場。復帰2試合目で二回に中前打を放つと、二盗に成功し、3年連続の2桁盗塁に到達。四、七回にも左前打を放ち一人、気を吐いた。令和初の三冠王も見えてきた。4打数3安打で打率・3226とし、リーグ2位に浮上。トップの中日・大島にわずか2毛差と肉薄した。39本塁打、98打点はリーグトップを独走中で、結果次第では10日に打撃主要タイトルで3冠に立つ可能性が十分にある。村上自身も三冠王について、「狙える位置にいるということはチャンスだと思うので、もちろん狙いたいと思いますし、達成できるように一試合一試合集中して頑張りたい」と熱い思いを口にしてきた。22歳シーズンで達成すれば、1938年秋の中島治康(巨人)、82年の落合博満(ロッテ)の最年少記録(29歳シーズン)を更新する。野村克也、王貞治、バースら名だたる大打者が手にしてきた三冠王の称号。令和初の偉業を達成すれば、優勝にも大きく近づく。勝利のために、村上はバットを振る。(赤尾裕希)★データBOX?ヤクルト・村上が3安打を放ち、リーグ2位の打率.3226となった。39本塁打、98打点はいずれもリーグ最多。三冠王(打率、本塁打、打点)を獲得したのは、2004年のダイエー・松中信彦(打率.358、44本、120点)が最後で、過去7人(11度)が達成している。22歳シーズンでの三冠王となると、1938年秋の巨人・中島治康、82年のロッテ・落合博満の各29歳シーズンを抜いて最年少記録となる。?村上の1試合3安打以上の猛打賞は2日の中日戦(3安打=本塁打2、二塁打1)以来、今季10度目、通算31度目。交流戦終了時点での打率はリーグ4位の.295(210打数62安打)だったが、リーグ戦が再開した6月17日以降は猛打賞を6度記録するなど、打率.366(134打数49安打)と猛追している。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
59401 0.596
(↓0.006)
-
(-)
43440
(-)
386
(+2)
121
(-)
57
(+1)
0.253
(↓0.001)
3.440
(↑0.02)
2
(-)
阪神
52502 0.510
(↓0.005)
8.5
(-)
39360
(+2)
298
(+3)
67
(-)
79
(-)
0.240
(↓0.001)
2.560
(-)
3
(-)
DeNA
47462 0.505
(↑0.005)
9
(↑1)
48333
(+3)
368
(+2)
69
(-)
33
(-)
0.251
(-)
3.500
(↑0.01)
4
(-)
巨人
49531 0.480
(↓0.005)
11.5
(-)
40403
(+2)
458
(+3)
121
(-)
46
(-)
0.245
(↓0.001)
4.020
(-)
5
(-)
広島
48533 0.475
(↑0.005)
12
(↑1)
39401
(+2)
395
(-)
61
(-)
20
(-)
0.256
(-)
3.490
(↑0.04)
6
(-)
中日
43541 0.443
(↑0.005)
15
(↑1)
45291
(+3)
360
(+2)
52
(-)
34
(-)
0.250
(↑0.001)
3.510
(↑0.01)