ソフトバンク(★2対7☆)楽天 =リーグ戦15回戦(2022.08.07)・福岡PayPayドーム=
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楽天
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ソフトバンク
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勝利投手:宮森 智志(1勝0敗0S)
敗戦投手:和田 毅(3勝3敗0S)
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◆楽天は1点ビハインドの6回表、島内と岡島の連続適時打で3点を挙げ、試合をひっくり返す。続く7回には岡島の3点適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、2番手・宮森がプロ初勝利。敗れたソフトバンクは投手陣が振るわず、打線も11残塁とつながりを欠いた。

◆ソフトバンクの大ファンで、吉本新喜劇ゼネラルマネジャーの間寛平(73)が始球式を行った。ワンバウンド投球となったが「もったいないですわ。マウンドにいくだけでドキドキしました。始球式させてもらえてめちゃめちゃうれしかったわ」と振り返った。期待する選手には「4年ぶりの支配下復帰を果たした、黒瀬健太選手。最近1軍でも出場したのがうれしかったな~」と苦労人の名前を挙げ、新喜劇にスカウトしたい選手を問われると「松田選手。個性があって、打ったあとのパフォーマンスもいいし、明るいし、いい選手ですね~」とベテラン松田を指名した。V奪回を狙うチームに向けては「優勝するぞ~。打ちまくれ~。いくつになってもあまえんぼう。バキューン、バキューン!」とハイテンションでエールを送っていた。

◆ソフトバンクは楽天に完敗し、6月以来のカード3連勝とはならなかった。連勝が2で止まった藤本博史監督(58)は「疲れた。相手とうちの違いやね」と、淡々とした様子で振り返った。満塁機での攻撃で明暗が分かれた。ソフトバンクは4回に相手ミスも絡めて無死満塁と攻め、中村晃の押し出し四球で1点を先制。だが、続く好機は柳町以下が凡退し1点止まり。一方、楽天には6回無死満塁から島内、岡島に適時打を打たれ、逆転を許した。さらに7回2死満塁でも岡島に3点適時二塁打を浴びた。藤本監督は「向こうは無死満塁で3点取った。うちは1点取ったけど、次の柳町が、あそこでなんとかするという気持ちが必要かな。取れるところで点取らないと、やっぱり流れが変わってしまって、投手も当然リズムが変わってくる」と渋い表情だ。8回1死満塁でも柳町、川瀬が連続三振に倒れており「昨日からああいう、外野フライで1点を取れるところで取れていない場面が7回か8回くらいあるもんね。そういうところやね」と、好機での拙攻に歯がゆさを隠さなかった。3位楽天が0・5差に迫る混戦。藤本監督が掲げてきた「泥臭い1点」が勝負を左右する。【山本大地】○...ソフトバンク先発和田が「急変」した。立ち上がりからテンポの良い投球で、5回までは4安打無四球で無失点。だが6回先頭の西川に二塁打を許すと、続く小深田のバントを内野安打にしてしまい、ピンチを広げた。その後、無死満塁から島内に適時二塁打を打たれ降板。6回途中3失点で3敗目を喫し「6回の投球がチームの流れを悪くしてしまった。チームに申しわけないし、悔しい」と唇をかんだ。

◆楽天宮森智志投手(24)が、プロ初勝利を挙げた。1点を追う5回に2番手として登板し、1回1安打無失点。打線が直後に逆転して、白星を手にした。呉商(広島)、流通経大、四国IL・高知をへて、昨年育成ドラフト1位で入団。7月30日に支配下登録を勝ち取ったばかりだった。3戦目で早くも1勝。初めてのヒーローインタビューは初々しく、少しかみながら笑顔を見せていた。ビッグネームが並ぶソフトバンク打線に、宮森は全力で立ち向かった。先頭周東を中飛、今宮を右飛。牧原大に左前打を浴びたが、柳田を左飛に打ち取った。「ヒットは打たれてしまったんですけど、取りたいところでしっかりファウル取れたりしている」。日に日に自信をつけ、投球に手応えを感じている。相手にも動じず、自分の投球を尽くす。幼い頃からマイペースでおっとりとした性格だった。食事も、1人で何時間もゆっくりと食べることもあった。兄でYoutuberのちゃがまらん・ひとし(26)は「本当にケンカした記憶はない。ゲームをして遊んだりとか」という。今でも気分転換は兄とのゲーム。オンラインでつながり「スマブラ」に打ち込む。昔はドクターマリオをよく使っていたが、今はクッパ。「ホテルじゃけんWi-Fi弱いかもしれんわ」と言いながら、遠征先でもプレーする。四国IL・高知時代は、高知在住の兄に食事に連れて行ってもらったりもした。入寮時は兄家族からもらった財布を持参。「期待に応えられるように頑張りたい」と力を込めた。ルーキーイヤーで支配下登録、初勝利。「いい野球人生を送れています」と感慨深げだった。いつも応援してくれる兄。動画を見続けることでYoutuberの兄の応援もしている。「これから1軍でもっと投げて、いい報告をずっと定期的に送れるようにしたいです。(ウイニングボールは)しっかり実家に送らせていただいて」と笑顔。立場が違うが、人に夢を与える仕事をしていることは変わらない。多くの人を楽しませる"宮森兄弟"は、スタートラインに立ったばかりだ。【湯本勝大】▽ちゃがまらん・ひとし(弟の楽天宮森が初勝利を挙げ)「うれしいですね。まさかプロの1軍のすごい選手たちと戦って、勝利。あまり実感はわかないです。変わらず自分のマイペースで、頑張ってほしいです」

◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じた。ビジターでの日課がウォーキングであることを明かした。「1時間とか、50分とか。6000歩から7000歩くらい。汗がじわっと出るのよ。人が寝ている時間にね、恥ずかしいから」ホーム開催時とは違って、少し朝に余裕があるビジター。午前6時ごろから歩き出すという。「いろいろ考えられますよ。きょうどうしようかなとか。『朝飯食おうかな』とかね」と冗談めかして笑った。チームを背負う指揮官にとって、1人になって考えごとができる大事な時間だ。「青森(7月5日、楽天戦、弘前)でも歩いたし。知らない土地だからね。一応、ケータイにお金を入れておいて。帰れんくなったら困るからね! タクシー乗らなあかんからね」と笑顔で続けた。

◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じた。今後の先発ローテーションについて言及した。「(現状のローテーションは)6人ぴったりというよりも、和田がこの後に全部中6日というのはしんどいでしょ。和田のパフォーマンスができなくなったら困るので」この日の先発は和田。今季は3勝2敗、防御率1・89と間隔を空けながら安定感を見せてきた。41歳の体力面も考慮して「飛ばす予定はあります」と続けた。6連戦が続いていく8月。9月には11連戦も控えている。指揮官は名前を挙げながら、今後の見通しを明かした。「そこ(和田を飛ばしたところ)に誰を入れるか。おととい(5日、楽天戦、ペイペイドーム)に投げた杉山とか。笠谷とか。板東とか。このへんは先発要員で考えています。みんなで乗り切っていかないと」まさに層の厚さと、首脳陣の手腕が試される連戦。指揮官も「すごい日程やね。いろいろ事情があるんでしょう」と驚いていたが、優勝に向かって走るだけだ。

◆ソフトバンクの試合前に、なんと吉本新喜劇のゼネラルマネジャーを務める間寛平氏(73)が声出しした。まず、はじめに声出しを託されたのは高卒4年目の野村大樹。球団公式ツイッター(@HAWKS_official)がアップした円陣の動画では、野村大が「いろいろな事情で野球ができないチームがいる。その人たちを元気づけられるように...」と言おうとすると松田から「元気づけてみいや!」と声が飛んだ。さらに松田は「寛平さん呼んで(お願いして)こい!」と続けた。野村大は始球式のために待機していた間氏のもとへ。直立不動で、頭を下げてお願いした。肝心の、間氏による声出しの内容だが、球団公式ツイッターには「快く受けていただきましたが大人の事情のためお届けできません。ご了承ください」とのテロップが...。しかし円陣が解けた後に松田は「あれなんよ! 本物のプロっていうのは!」と感嘆していた。毎日の試合前に行われる声出し。選手が務めることがほとんどで、ときにはコーチやスタッフが〝むちゃぶり〟されることもある。間寛平氏はこの日、始球式のためにペイペイドームを来訪したがゲストが声出しを務めるのは異例中の異例だ。その後、始球式へ。「アメマ~!」とマイクで声を張り上げてマウンドに立った。投球はワンバウンドになったが、ファンからは大きな拍手が起きていた。

◆楽天が連敗を2で止め3位に浮上した。五回から2番手登板の新人、宮森が1回無失点でプロ初勝利。0―1の六回、島内の2点二塁打で逆転し、七回に岡島の3点二塁打で突き放した。ソフトバンクは先発の和田が六回につかまった。

◆ソフトバンクは3連勝ならず。先発した和田毅投手(41)が5回0/3を投げ3失点で3敗目を喫した。打線も2得点に終わった。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。(監督自ら)「疲れた」――四回に中村晃の押し出し四球で1点を先制し、なお無死満塁から追加点を奪えなかった「相手とうちの違いやね。向こうは無死満塁から3点取った。うちは晃(中村)の押し出し四球で1点取ったけど、その後の無死満塁で。柳町があそこで何とかする気持ちが必要かなと(結果は中飛)。その後もそうよね」(続けて)「きのうから外野フライで1点というところで取れていない場面が4回、5回...7回か、きょうも入れたら。そういうところやね」――無死満塁こそ、1人目の打者に結果を残してもらいたい「いつもいうように、取れるところで取らないと。流れが変わってしまって、投手のリズムも変わってくるし。そこから点を取るチャンスって八回(1死満塁をつくるも無得点)しかなかったよね」――先発の和田の内容は「(五回を終えて)66球やからね。きょうは100球といっていたから、七回までいってほしかった。いい投球していましたよ。1つのミス(六回無死二塁、小深田の投前犠打を三塁に送球しようとして、結果的に一塁に投げて内野安打となった)から、ヒットにはなったけど。あそこから崩れたかな」――2勝1敗と勝ち越しでカードを終えた「負け越してないので。ロッテ(9日からZOZOマリンで3連戦)でまた勝ち越していきましょう」

◆楽天が連敗を2で止め、3位に浮上した。五回から2番手で登板した新人、宮森智志投手(24)=四国IL・高知=が1回無失点でプロ初勝利。育成ドラフト1位で入団し、7月に支配下登録を勝ち取った右腕が3度目の登板で節目の白星を挙げた。データBOXは以下の通り。?育成ドラフト1位で入団した楽天の新人・宮森がプロ初勝利。育成ドラフトで入団した投手のプロ初勝利は前日6日のオリックス・東晃平(対日本ハム、先発)がマーク。楽天では2013年8月4日の宮川将(対日本ハム、救援)以来9年ぶり2人目。?育成ドラフト入団の投手が1年目にプロ初勝利を挙げたのは、13年の楽天・宮川、14年6月22日のDeNA・万谷康平(対西武、救援)、18年8月1日のソフトバンク・大竹耕太郎(対西武、先発)に次いで4年ぶり4人目。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
55452 0.550
(↑0.005)
-
(-)
41346
(+10)
298
(+4)
85
(+1)
49
(-)
0.230
(↑0.002)
2.490
(↓0.02)
2
(-)
ソフトバンク
49452 0.521
(↓0.006)
3
(↓1)
47356
(+2)
322
(+7)
67
(-)
55
(-)
0.255
(-)
3.090
(↓0.04)
3
(1↑)
楽天
49462 0.516
(↑0.005)
3.5
(-)
46368
(+7)
329
(+2)
68
(-)
70
(-)
0.250
(↑0.001
3.270
(↑0.02)
4
(1↓)
ORIX
53510 0.510
(↓0.005)
4
(↓1)
39332
(+3)
328
(+5)
54
(+1)
47
(-)
0.244
(-)
2.790
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
48511 0.485
(↓0.005)
6.5
(↓1)
43328
(+4)
372
(+10)
62
(+1)
93
(-)
0.225
(↑0.001)
3.290
(↓0.07)
6
(-)
日本ハム
41591 0.410
(↑0.006)
14
(-)
42328
(+5)
372
(+3)
78
(-)
68
(+1)
0.233
(↑0.001)
3.470
(-)