ヤクルト(★2対3☆)巨人 =リーグ戦20回戦(2022.08.06)・明治神宮野球場=
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巨人
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ヤクルト
1000100002400
勝利投手:井納 翔一(1勝0敗0S)
(セーブ:クロール(0勝0敗1S))
敗戦投手:清水 昇(5勝2敗0S)

本塁打
【巨人】ポランコ(17号・6回表2ラン)

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◆巨人は2点ビハインドで迎えた6回表、ポランコの2ランが飛び出し、同点とする。その後は、8回に1死三塁からポランコが犠飛を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・井納が移籍後初勝利。5番手・クロールが来日初セーブを挙げた。敗れたヤクルトは、打線が振るわなかった。

◆今季初先発の巨人直江大輔投手(22)がプロ初勝利を目指す。直江は20年に3試合、21年に3試合先発しているが、最長イニングは20年9月21日広島戦の4回1/3。初勝利へ向け、まずは5回を投げきりたい。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、特例2022の対象選手として出場選手登録を抹消された。この日の試合前の練習に姿を現さなかった。前日5日の同戦は「4番三塁」で先発し4打数1安打。9回の第4打席で中前打を放ち、代走元山が送られていた。今季はここまでチームでただ1人、開幕から全試合先発出場を続け、打率3割2分、リーグ2冠となる39本塁打、98打点の大活躍。6月24日中日戦で連続先発4番出場332試合の球団記録を達成し、記録を更新していたが、ストップとなった。代替選手として、7月29日に支配下登録されたばかりの赤羽由紘内野手(22)が登録された。

◆5日の巨人戦(神宮)で主催2000試合出場を達成したヤクルトの人気マスコットつば九郎の表彰式が試合前に行われた。リーグからの表彰状を受け取ると、衣笠球団社長からは「ヤクルト1000」1年分の目録が贈られた。いつもふてぶてしく悪びれぬ態度が持ち味のつば九郎も、おふざけなしで表彰を受けていた。

◆フジテレビ小沢陽子アナウンサー(31)が、始球式を行った。白いショートパンツに背番号45のユニホームでマウンドへ。大きく振りかぶって投げたボールは、ノーバウンドで捕手のミットに収まった。

◆ヤクルトは代役4番のサンタナが先制打を放った。特例2022で登録抹消となった村上宗隆内野手に代わり「4番右翼」で先発。1回2死二塁、巨人先発直江に対しフルカウントからの7球目、外角134キロフォークをしぶとく右前へ運んだ。「先制のチャンスだったのでランナーをかえすことだけを考えて打席に入りました。追い込まれていたのでコンパクトに打ちました」と振り返った。

◆プロ初勝利を狙った巨人直江大輔投手(22)が、4回まで好投を見せるも5回先頭、ヤクルト赤羽に直球がすっぽ抜けた。145キロ直球が右打席の赤羽の頭部に直撃。4回0/3を1安打1失点5奪三振で危険球退場となった。2番手高木が急いで準備をしてマウンドに上がった。この日プロ初出場となった育成出身の赤羽と直江は、同学年で長野出身。7月23日のフレッシュオールスターではチームメートとして再会していた。直江は試合後、「赤羽選手には申し訳ありませんでした。中継ぎにも負担をかけてしまいふがいないです。初回の1点以降はリズム良く乗っていけたと思いますが、ここぞという時の集中力やコントロールはまだまだでした。次のチャンスがあれば、しっかりと修正して臨めるように頑張ります」とコメントした。

◆"神宮男"のパワーがモリモリだ。巨人グレゴリー・ポランコ外野手(30)が、2点を追う6回1死一塁、ヤクルト小沢のスライダーを右翼席に運んだ。打った瞬間確信し、バットを放り投げた。神宮で11戦7発目、2戦3発目となる17号同点2ランで試合を振り出しに戻した。「とにかく芯に当てることだけを考えて思い切り振りました。同点に追いつけてとてもうれしいよ」と振り返った。前日5日の同戦では4安打2本塁打。神宮での成績は11試合で打率3割8分9厘、7本塁打で、47試合に出場している東京ドームの7本塁打に並んだ。ベンチに戻るとウォーカーとハイタッチし、お笑い芸人「なかやまきんに君」の「パワーポーズ」でカメラにアピールした。

◆試合終了...と思いきや、まさかの落球だった。中堅手の巨人増田大輝外野手(29)が1点リードの9回2死一塁、代打西田の飛球の落下点に入る。投手のクロールは勝利を確信し、マウンドを降りて小林とハイタッチをしかけた。しかし、グラブの土手にあたって落球。ベンチも騒然となるプレーで2死二、三塁の大ピンチを招いた。それでも、クロールが後続を打ち取り、3連勝。原監督の通算1200勝は無事達成された。

◆巨人井納翔一投手(36)が苦労の末に、ようやく移籍後初勝利をつかんだ。同点の7回に登板すると、最速149キロの直球で押し、1回無失点。最後は2死一塁からヤクルト塩見をフォークで空振り三振に斬り、ガッツポーズで喜んだ。DeNAからFA加入1年目の昨季は5試合に登板し、0勝1敗、防御率14.40。5月19日の広島戦(東京ドーム)を最後に1軍マウンドから遠ざかり、2軍暮らしを続けてきた。移籍2年目の今季、6月22日DeNA戦(東京ドーム)では、暴投を含む4球連続ボールの四球で即降板、2軍行きとなるなど、悔しさも味わったが、新型コロナ感染者がチーム内に続出した影響で後半戦から1軍の座をつかむと、8月4日の阪神戦(東京ドーム)で1回無失点と好投。そしてこの日、巨人移籍後11試合目の登板で、DeNA時代の20年9月18日巨人戦(横浜)以来、2年ぶりの勝利を手にした。

◆ヤクルト先発小沢怜史投手(24)が6回を7安打2失点で試合を作った。4回途中5失点でKOされた7月30日阪神戦から修正し、丁寧に変化球を低めに集めた。「粘って投げていたのですが、最後のホームランがもったいなかったです」と、6回に巨人ポランコに浴びた同点2ランを悔やんだが、高津監督は「あそこまで投げたので、良いピッチングだったと思います」と評価した。▽ヤクルト塩見(5回に適時二塁打)「最近チャンスで打ててなかったので、何がなんでも食らいついて打つ気持ちでした」▽ヤクルト赤羽(7月29日に支配下登録されプロ初先発初出場)「1軍登録は急きょでしたが、思ったより緊張もなく守備、打席もワクワクする気持ちで試合に挑むことができました」

◆巨人原辰徳監督(64)が、9回2死一塁から落球が起きるバタバタの展開で、史上10人目となる監督通算1200勝に到達した。プロ初勝利を狙った先発直江大輔投手(22)が5回無死から頭部死球による危険球で退場。劣勢の中、2点を追う6回にポランコの17号2ランで追いつき、8回はポランコの犠飛で勝ち越した。1点リードの9回。2死一塁から打ち取った飛球が中堅へ。これを増田大がグラブに当てて、まさかの落球。三塁側ベンチで手をたたいて喜びかけた原監督は、元木大介ヘッドコーチとタッチを交わす寸前で、再び厳しい視線をグラウンドに向けた。続く2死一、三塁のピンチを三ゴロで脱し、ゲームセット。1200勝の記念ボードを掲げた。監督通算16年目の今季は1152勝からスタートし、5月には星野仙一氏の1181勝を抜いて、歴代10位となった。すでに川上哲治氏の監督通算1066勝を抜き、球団最多の更新を続けている。原辰徳(はら・たつのり)1958年(昭33)7月22日、福岡県生まれ。東海大相模で甲子園4度出場。東海大を経て80年ドラフト1位で巨人入団。1年目に22本塁打で新人王。83年打点王、MVP。ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞2度。95年に引退し、99年にコーチで巨人復帰。02年監督就任し、日本一。03年退任も06年復帰し、2度のリーグ3連覇。15年に退任し、19年に3度目の監督就任。リーグ優勝は計9回、日本一は計3回。09年WBCでは日本代表を率いて世界一に輝いた。02、09、12年正力松太郎賞。18年野球殿堂入り。右投げ右打ち。監督通算勝利数ランキング1位 鶴岡一人 1773勝2位 三原脩 1687勝3位 藤本定義 1657勝4位 水原茂 1586勝5位 野村克也 1565勝6位 西本幸雄 1384勝7位 上田利治 1322勝8位 王貞治 1315勝9位 別当薫 1237勝10位 原辰徳 1200勝

◆巨人原監督がヒヤヒヤの展開で史上10人目の監督通算1200勝に到達した。1点リードの9回2死一塁、中堅への飛球を、増田大がグラブに当てて落球。手をたたく寸前だった指揮官は、すぐに厳しい目に戻った。続く一、三塁のピンチを脱し「最後まで、ミスターがよく言っていたように『(勝負は)げたをはくまで(わからない)』ってね。しっかりと見届けようと見ていたら、ああいうことが起きたということ。よくカバーしましたね」と言った。大台到達には「毎回毎回で申し訳ないけど、また明日になればね、同じ心境の中で、朝を迎えてユニホームを着るでしょう」と一戦必勝を期した。

◆ヤクルトは主砲不在の中、4安打で競り負けた。登録抹消の村上宗隆内野手(22)に代わり、4番に入ったドミンゴ・サンタナ外野手(30)が1回に先制打を放ったが、試合を通じて打線がつながらず。高津臣吾監督(53)は「僅差のところ、次の1点とは思っていたんですけど、ちょっと打てなさすぎましたね」。この日は「原爆の日」。広島出身の指揮官は「ちょっと今日だけは勝ちたかったですね。いろんな意味で」と振り返った。

◆気迫の投球で感情を爆発させた。巨人井納翔一投手(36)がほえた。同点の7回に登板すると2死一塁、ヤクルト塩見をフォークで空振り三振に仕留めてガッツポーズ。8回の攻撃で打線が決勝点を挙げ、ようやく移籍後初勝利をつかんだ。「去年来てからまったく仕事をしてない。ファンの人からもすごいことも言われたりした。やっと今日勝てた」とかみしめた。DeNAからFA加入1年目の昨季は5試合の登板にとどまり、5月中旬以降は若手投手と一緒に2軍暮らし。「空回りしすぎて、全然結果も出なかった」。移籍2年目の今季、6月22日DeNA戦(東京ドーム)では、暴投を含む4球連続ボールの四球で即降板、2軍行きという悔しさも味わった。それでも常に腐らず、明るく。若手投手に助言を求められれば、プロ10年目の経験を惜しみなく伝えた。立場も年齢も関係なく、真っすぐ向き合うのが"宇宙人"流だった。新型コロナ感染者がチーム内に続出した影響で後半戦から1軍に合流。巡ってきたチャンスで1カ月ぶりの3連勝をもたらした。「これでファンの人に許してもらえることではないですけど、このままやっていければ」。5歳の息子に「パパを見たい」とせがまれた1軍マウンドで、"宇宙人"が進撃を始める。【小早川宗一郎】▽巨人原監督(井納の移籍後初勝利に)「続けてくれるとね。彼への期待はかなり大きなものであるわけだから。こんなことで満足してほしくはないね」

◆巨人グレゴリー・ポランコ外野手(30)が全打点を挙げ3連勝に貢献した。2点を追う6回1死一塁、ヤクルト先発小沢の真ん中高めに甘く入った121キロスライダーを右翼席へ17号同点2ラン。「2打席目に変化球をけっこう投げてきたので、3打席目も変化球待ちで打席に入った」と計算通りの1発だった。8回1死三塁では決勝の左犠飛ときっちり仕事を果たし、前夜の2発を含む4安打に続き大活躍だった。

◆巨人原辰徳監督(64)が史上10人目の監督通算1200勝に到達した。ゲームセット直前の9回2死一塁から中堅への飛球を増田大輝が落球し一、三塁とピンチを広げたが、クロールが来日初セーブで救った。ポランコは2点を追う6回に17号2ランを放つと、8回1死三塁では一、二塁間に3人の野手が入る「ポランコシフト」の中、左犠飛で決勝点を奪った。3番手の井納翔一投手が1回無失点で移籍後初勝利を挙げた。原監督の試合後の一問一答は以下の通り。-9回3アウト取るまで何が起こるか分からない4アウトというのはね、点数はだいたい入るものだけど、よく頑張りましたね。-終わったかなと思った中で、最後抑えられた終わったとは思ってないけどさ。最後まで、ミスターがよく言っていたように「(勝負は)げたをはくまで(分からない)」ってね。よくそれは僕は言われてね。しっかりと見届けようと見ていたらああいうことが起きたということ。よくカバーしましたね。-直江も思わぬ形で降板。(2番手の高木)京介も2イニング頑張ってくれた。-高木の経験を買ったそうですね。ああいう場面で動じないのは京介ぐらいだね。-井納は移籍後初勝利そうですか。続けてくれるとね。彼への期待はかなり大きなものであるわけだから。こんなことで満足してほしくはないね。-打線はポランコが活躍非常に好きな球場のような感じがしますね。-本人もボールがよく見えると神宮の神様に守られているのかもしれないね。-監督通算1200勝毎回毎回で申し訳ないけど、また明日になればね、同じ心境の中で、朝を迎えてユニホームを着るでしょう。

◆巨人・直江大輔投手(22)が危険球退場となった。0-1で迎えた五回。先頭の赤羽に投じた3球目、145キロの直球がヘルメットをかすめて頭部死球に。審判団の協議のすえに危険球と判断され、退場処分を受けた。今季初先発で初勝利を目指していた右腕は四回まで許した安打は、一回にサンタナに浴びた右前適時打のみと好投していただけに、無念の降板となった。

◆巨人のグレゴリー・ポランコ外野手(30)が2試合連続となる17号2ランを放った。2点を追う六回1死一塁。封じ込まれていたヤクルト・小沢が投じたスライダーを完璧に捉え、右翼席中段まで運んだ。前日5日には2本塁打を含む4安打3打点の大暴れ。神宮球場と相性がいい理由を問われた助っ人「なぜか分からないですけど、ここに来たらボールがよく見える」と興奮気味に振り返っていた。この日の一発で同球場では11試合で7本目のアーチとなった。

◆5日に前〝鳥〟未到の主催2000試合出場を達成したヤクルトの球団マスコット、つば九郎が試合前に表彰式に出席。「ヤクルト1000」1年分や、トップスポンサーのオープンハウスから「つば九郎の家」が贈呈された。試合は「つば九郎DAY2022」として行われ、試合前には明治記念館で祝賀会を開催。五回裏終了後には花火が打ち上がり、来場者には「つばくろうハット」がプレゼントされた。大型ビジョンには巨人・坂本、丸、球団OBの古田敦也氏、元中日監督の谷繁元信氏らのビデオメッセージが流され、バレンティンは「会えなくてさびしいけど、今でも大好きだよ」と祝福のコメントを寄せた。

◆巨人が競り勝ち、3連勝。5番・グレゴリー・ポランコ外野手(30)が2点を追う六回、ヤクルト・小沢が投じたスライダーを完璧に捉え、2試合連発となる17号2ランで同点。さらに八回には1死三塁から左犠飛を放ち、これが決勝点。原辰徳監督(64)は監督通算1200勝とした。同点の七回に登板した井納がDeNAから移籍後、初勝利を挙げた。先発した直江大輔投手(22)は0-1で迎えた五回。先頭の赤羽に投じた3球目、145キロの直球がヘルメットをかすめて頭部死球に。審判団の協議のすえに危険球と判断され、退場処分を受けた。今季初先発で初勝利を目指していた右腕は四回まで許した安打は、一回にサンタナに浴びた右前適時打のみと好投していただけに、無念の降板となった。

◆ヤクルトは4安打に終わり、2連敗を喫した。五回まで2点をリードしたが、巨人・ポランコに六回に同点2ラン、八回に勝ち越し犠飛を許し、打線は追加点を奪えなかった。思わぬ事態に〝新4番〟が仕事を果たした。一回2死二塁。来日2年目で初めて4番打者として起用されたヤクルト・サンタナが右前適時打を放った。「先制のチャンスだったので、ランナーをかえすことだけを考えて打席に入りました。追い込まれていたのでコンパクトに打ちました」初回に得点圏で打席が回ってくるとフルカウントからの7球目、巨人先発・直江の外角134キロのフォークボールを一閃。試合前時点で打率・365、10本塁打、21打点と好調をキープしている助っ人が勝負強さを発揮した。試合前に衝撃が走った。主砲・村上が新型コロナウイルスの特例2022の対象選手で今季初めて抹消。2日の中日戦(神宮)ではプロ野球史上初の5打席連続本塁打を達成し、リーグトップの39本塁打、98打点、同3位の打率・320をマークしていた大黒柱が離脱する事態だった。主砲の穴を埋めるべく、5番で起用されることの多いサンタナを4番で起用。7月29日に支配下選手登録されたばかりの赤羽が村上の代替選手として1軍初昇格し、村上が守っていた三塁で即スタメン出場した。感染者が続出した際には村上が中心となってチームを支えた。これまで主砲に頼ってきた分、今度はチーム一丸で乗り越えるしかない。

◆ヤクルト・高津臣吾監督(53)は試合後、村上宗隆内野手(22)の特例2022での登録抹消について倦怠(けんたい)感が理由で、新型コロナウイルスのPCR検査は陰性だったことを明かした。試合後の取材対応で高津監督は「倦怠感があったので、特例で抹消しました。明日は状態をみて」と話した。村上はこの日、クラブハウスに姿をみせたが、試合前練習には参加せず帰宅した。リーグトップの39本塁打、98打点、同3位の打率・320をマークしていた若き主砲が離脱した試合は散発4安打で逆転負けを喫し、巨人に2連敗となった。

◆巨人・井納翔一投手(36)が移籍後初勝利を挙げた。2―2で迎えた七回に3番手として登板。1回を1安打無失点に抑え、その直後の八回にポランコの左犠飛で勝ち越し、勝利投手の権利が舞い込んだ。DeNA時代の2020年9月18日巨人戦(横浜)以来、687日ぶりの白星。「勝てたことはすごくうれしいですけど、FAで来て去年も勝てていない。やっと結果が出ているので、これでファンの人に許してもらえることではないですけど、このままやっていければ」と巻き返しを誓った。井納について、通算1200勝を挙げた原監督は「彼への期待はかなり大きなものであるわけだから。こんなことで満足してほしくはないね」と今後に期待した。

◆巨人・原辰徳監督(64)がプロ野球史上10人目となる監督通算1200勝(935敗87分け)を飾った。グレゴリー・ポランコ外野手(30)が2試合連発の17号2ランを含む全3打点をマーク。指揮官の節目に花を添えた。データBOXは以下の通り。原監督が監督通算1200勝(935敗87分け)を達成。監督通算1200勝以上を挙げたのは、1773勝の鶴岡一人を筆頭に10人目で、巨人では初(巨人の2位は川上哲治の1066勝、3位が長嶋茂雄の1034勝)。2222試合目での到達は鶴岡の1976試合、水原茂の1989試合、三原脩の2185試合に次ぐ4番目のスピード。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が6日、新型コロナウイルスの特例2022の対象選手として出場選手登録を抹消された。高津臣吾監督(53)は巨人戦(神宮)後に「倦怠感があって特例で抹消した」と説明。この日のPCR検査は陰性で「明日は状態を見てから(出場登録するかの判断)になる」とした。村上はこの日、神宮球場に隣接するクラブハウスに車で姿を現したが、試合前練習に参加せずに帰宅した。今季は97試合に出場し、打率・320、39本塁打、98打点。本塁打と打点はリーグトップを独走しており、2日の中日戦(神宮)ではプロ野球史上初の5打席連続本塁打を達成していた。思わぬアクシデントで入団2年目の2019年開幕戦から続いた連続試合出場は503試合、球団記録の連続先発4番出場は360試合で途切れた。主砲を欠いた打線は散発4安打に終わり、逆転負けを喫した。村上の代わりに4番に入ったサンタナが一回に右前適時打を放ったが、以降はつながらず、2連敗となった。

◆巨人は6日、ヤクルト20回戦(神宮)に3-2で逆転勝ちし、3連勝。原辰徳監督(64)がプロ野球史上10人目となる監督通算1200勝(935敗87分け)を飾った。グレゴリー・ポランコ外野手(30)が、2試合連発の17号2ランを含む全3打点をマーク。神宮では11戦7発と相性の良さを発揮し、指揮官の節目に花を添えた。勝負は最後まで分からない。巨人が1点リードして迎えた九回。2死から単打を許し、平凡な飛球を中堅・増田大が落球して一、三塁とピンチを招いたが、最後はクロールが内野ゴロで締め、土壇場で踏ん張った。原監督は長嶋終身名誉監督の言葉を引き合いに、油断大敵の考えを説いた。「ミスターがよく言っていた。(試合後に)『げたを履くまで』ってね。(クロールが)よくカバーしましたね」先発を託した高卒4年目右腕の直江が、五回先頭の赤羽に頭部死球を当てて危険球による退場処分を受けた。急ピッチで肩をつくった2番手の高木から4投手が無失点でつなぎ、逆転による3連勝で6カードぶりの勝ち越しを引き寄せた。決勝点は無安打で生まれた。同点の八回。先頭の丸が四球で出塁すると、指揮官は代走に増田大を起用した。〝足の切り札〟は続く岡本和の打席で二盗。主砲の右飛で三進した。ポランコが左犠飛で試合を決め、2戦連発の17号2ランを含む全打点をたたき出した。新型コロナウイルス禍で万全のチーム状況ではない中、ナインが結束。指揮官の監督通算1200勝に花を添えた助っ人は「チームの方向性をしっかり提示していただいている。少しでも貢献できたことを本当にうれしく思う」と汗を拭った。「また明日になれば、同じ心境で朝を迎えてユニホームを着るでしょう」と原監督。勝ってかぶとの緒を締めた。(鈴木智紘)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
59381 0.608
(↓0.007)
-
(-)
45436
(+2)
377
(+3)
120
(-)
56
(-)
0.254
(↓0.002)
3.440
(-)
2
(-)
阪神
51492 0.510
(↓0.005)
9.5
(-)
41351
(+5)
290
(+6)
65
(-)
79
(+3)
0.239
(↑0.001)
2.540
(-)
3
(-)
DeNA
46452 0.505
(↑0.005)
10
(↑1)
50330
(+1)
361
(-)
69
(-)
33
(-)
0.252
(-)
3.500
(↑0.04)
4
(-)
巨人
48521 0.480
(↑0.005)
12.5
(↑1)
42394
(+3)
451
(+2)
118
(+1)
46
(+1)
0.246
(-)
4.020
(↑0.02)
5
(-)
広島
47523 0.475
(↑0.006)
13
(↑1)
41394
(+6)
388
(+5)
59
(-)
19
(-)
0.255
(↑0.001)
3.490
(↓0.01)
6
(-)
中日
41541 0.432
(↓0.004)
17
(-)
47283
(-)
358
(+1)
51
(-)
34
(+1)
0.249
(-)
3.560
(↑0.03)