オリックス(★3対5☆)日本ハム =リーグ戦19回戦(2022.08.07)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
02001200051100
ORIX
00000012031011
勝利投手:根本 悠楓(2勝2敗0S)
(セーブ:井口 和朋(0勝0敗1S))
敗戦投手:中村 勝(0勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】紅林 弘太郎(5号・7回裏ソロ)

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◆日本ハムは2回表、1死一三塁の好機から谷内が適時二塁打を放ち、2点を先制する。そのまま迎えた5回には清宮の適時打で1点を加え、リードを広げた。投げては、先発・根本が7回途中1失点の好投で今季2勝目。敗れたオリックスは、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆日本ハム片岡奨人外野手(24)がBIGBOSSの願い通りにプロ初安打をマークした。「7番右翼」でスタメン出場。2回無死一塁で迎えた第1打席で一、二塁間を破る痛烈な右前打を放った。片岡は「まずは1本出て、ほっとしています。応援してくださった皆さんに感謝したいです」とコメントした。率先して各選手のプロ初安打記念ボールの"回収係"を務める新庄剛志監督(50)も大きくバンザイしながらベンチ前へ飛び出して、きっちりと回収。チームも片岡の安打で好機を広げて、谷内の2点適時二塁打で先制した。片岡は5日オリックス戦(京セラドーム大阪)の9回に1度は内野安打の判定でプロ初安打をマークしたと思われたが、オリックス側のリクエストで判定が覆って初安打は幻に終わっていた。もちろん、その時も記念ボールを回収していたBIGBOSSは「あれ、ヒットにしてよ。ヒットでいいでしょう。でも次、きれいなヒットで、いい(プロ野球人生の)スタートを切ってもらえたら気持ちいいから」と話していたが、期待通りのきれいな打球で片岡のプロ初安打が生まれて笑顔だった。

◆日本ハムの4番清宮幸太郎内野手(23)が2点リードの5回に適時打を放って追加点を奪った。直前に3番今川優馬外野手(25)がエンドランで好機を広げた2死二塁の場面で、19年まで同僚だったオリックス中村勝投手(30)から初球を左前へ運び、リードを3点に広げた。「今川さんが『執念エンドラン』を決めてくれたので、なんとしても(走者を)かえしたいという思いでした」と、清宮も"執念タイムリー"で続いた。

◆日本ハム梅林優貴捕手(24)がプロ初打点を挙げた。6回1死二、三塁で、前進守備の二遊間を抜く2点中前適時打を放った。リードを5点に広げる大きな一打を、地元の広島から球場に駆けつけた母の前で披露。「かあさん、おれ打ったよ!」と、コメントした。

◆オリックス紅林弘太郎内野手(20)が、日本ハムに一矢報いる5号ソロを放った。相手先発の根本の前に、7回2死まで無得点。7月20日の対戦では黒星をつけた左腕を打ちあぐねていたが、紅林が根本のスライダーを捉えて左翼スタンド3階席に豪快にたたき込んだ。「なんとか流れを変えられるように、とにかく塁に出ることだけ考えて打席に入っていたので、それがいい結果になってくれてよかったです」と、7月14日ソフトバンク戦以来の本塁打を振り返った。

◆日本ハムが京セラドーム大阪で今季初勝利を挙げた。昨季から9連敗中だったが、打線の奮起とオリックスの追い上げを交わして逃げ切り、新庄剛志監督(50)にとっては今季9戦目で"大阪初勝利"となった。投打のヒーローは道産子だった。投は先発した北海道・白老町出身の根本悠楓投手(19)が7回途中まで1失点の好投で2勝目。打は北海道・八雲町出身の片岡奨人外野手(24)が2回にプロ初安打を放ち、谷内亮太内野手(31)の先制2点適時二塁打につなげた。6回には2安打目となる中前打で好機を広げて、梅林優貴捕手(24)のプロ初打点となる2点中前適時打を呼び込んだ。BIGBOSSがチャンスを与えている若手たちが躍動して大阪での負の連鎖を止めた。試合後の新庄監督は「根本くんは今シーズン一番のピッチング。今日みたいにストライク先行でフォアボールを出さなければかなり勝てる投手になる」と、広報を通してコメントした。

◆終盤の猛追も及ばず、オリックスの連勝は2で止まった。0-5の7回、紅林の5号ソロで反撃開始。8回は宗の犠飛などで2点を返し、2点差を追って9回へ。1死から中川圭が出塁も吉田正は中堅への大飛球に終わり、杉本の死球で2死一、二塁まで持っていったが無得点。1日で4位に落ちた。日本ハム先発の根本をつかまえきれなかった。相手先発が左腕の試合は、交流戦を除けば5月10日日本ハム戦で加藤に勝ってから12連勝中だった。だがこの日は初回2死一、三塁、2回1死一、三塁など、絶好機を生かせず。中嶋監督は「前半の内容でいったら、最悪でしょうね。バットに当てたらなんとかなるという展開でも簡単に空振りしてしまうというか。敵ですけどね、なんとか当てようという姿勢では全然かなわなかったなという気がします」と悔やんだ。結果的には中堅・佐野皓の後逸がからんだ6回の2失点が勝敗を分け「今日に限ってはキーポイント」(監督)と、攻守で歯がゆい敗戦になった。5位までが混戦の状況で、取りこぼしは連覇を目指すうえで最終盤に必ず響く。勝利への執念で、最下位チームに後れを取ってはいられない。【堀まどか】○...オリックス宇田川に"昇格"の可能性が浮上した。7月28日に支配下選手になり、この日が2試合目。9回に3番手で登板し、3者凡退に抑えた。佐藤からは、157キロ快速球で見逃し三振を奪った。初登板だった3日西武戦は1-3の8回に登板し、山川、オグレディを三振。2試合連続で好投した。中嶋監督は「勝ちのいいところで使っていきたいけど、なかなかそういう展開にならなかったんで」と、勝ち継投に組み込むことも視野に入れていることを明かした。▽オリックス中村(NPB復帰後初先発も、5回3失点で敗戦投手に)「なんとか粘り強く投げていきたかったのですが、毎回のように走者を出してしまうピッチングになってしまいました。打たれてしまっているボールは、もっと厳しく攻めないといけなかった」

◆日本ハム根本悠楓投手(19)が"三度目の正直"で2勝目を挙げた。オリックス戦はここまで2戦2敗、計8四死球と制球が課題だった。この日も4四死球を与えたが、要所を締めてリードを守り切った。「だいぶ成長できたなと思いました」。プロ最長6回2/3を投げ、5安打1失点。最多6奪三振に「上々ですね」と笑った。新庄監督からは「今シーズン一番のピッチング。今日みたいにストライク先行でフォアボールを出さなければ、かなり勝てる投手になる」と絶賛された。高卒2年目で先発6試合目。課題は終盤まで投げきる体力をつけること。「やっぱり疲れますね...。9回を投げきるのは難しいですけど、そんなに遠い感じはないかな」と、次戦以降へ手応えをつかんだ。試合前は、ざるそばを食べることがルーティン。敵地でも大抵用意されており、口の中をさっぱりさせるため好んでいる。一方で「いつも同じ歯の隙間にノリが挟まってしまって...。毎回、指摘されるんです」と初々しい悩みに苦笑い。2勝目の勝利球は「『いる』っていったら、両親に」と笑った。チームは昨季から続いていた京セラドーム大阪での連敗を9で止めた。あどけなさを残しながら、進化中の左腕が、価値ある白星を引き寄せた。【田中彩友美】○...3年目の片岡が正真正銘のプロ初安打を放って勝利に貢献した。2回に先制点へつながる右前打。5日オリックス戦ではリクエストで判定が覆り、プロ初安打が幻となったが、痛烈な打球で"打ち直し"に成功して「今回はヒットになって良かった」と笑った。この日は2安打2得点と躍動。2軍の渡辺、矢野両打撃コーチや1軍の金子野手総合兼打撃コーチの指導に「感謝しています」と話した。▽日本ハム梅林(地元の広島から駆けつけた母の前で6回に2点中前適時打を放ってプロ初打点)「かあさん、おれ打ったよ!」

◆3年目の日本ハム片岡奨人外野手(24)が待望のプロ初安打をマークして、京セラドーム大阪での今季初勝利に貢献した。オリックス19回戦の2回、通算14打席目で先制点へつながる右前打が飛び出した。6回は貴重な追加点を呼び込む中前打で、初の複数安打となる2安打2得点と躍動。北海道・八雲町出身の道産子が、昨季から続いていた同球場での連敗を9で止める勢いを呼び込んだ。きれいに、はじき返した。片岡が、正真正銘のプロ初安打をマークした。2回無死一塁。通算14打席目でオリックス中村のフォークを捉えると、痛烈な打球が一、二塁間を抜けた。一塁ベースを回ったところで控えめながら強く右拳を握った。「1本出てくれたので、うれしかった」。記念球の"回収係"を務める新庄監督も拍手を送りながら無事に記念球を確保すると、片岡も笑みがこぼれた。2日前は、ぬか喜びも出来ないままプロ初安打が幻となった。5日同戦の9回。「死にもの狂いだった」と、ヘッドスライディングで内野安打...としたはずが、リクエストで判定がアウトに覆った。「しょうがないか」と割り切ったが、その試合後に新庄監督から「次、きれいなヒットで(プロ野球人生の)いいスタートを切ってもらえたら」とエールを送られた。言葉通りの快打で"打ち直し"に成功した片岡は「今回はヒットになって良かった」と、感慨に浸った。現在はBIGBOSSから与えられた2度目のチャンスだ。今季は5月5日にプロ初昇格も、同10日オリックス戦(札幌ドーム)で見逃し三振に倒れた試合後に新庄監督は「1軍に残りたいという姿勢が全く見えない。バットを出さない限り、一生結果は出ない」とコメント。その翌日に片岡は抹消となった。悔しさを抱えて2軍へ戻ると、大渕GM補佐兼スカウト部長からは「諦めるな。どうなるかも、ここからだよ」とハッパを掛けられた。渡辺2軍打撃コーチには技術面、矢野2軍打撃コーチには精神面で指導を受けた。再昇格後は金子野手総合兼打撃コーチのアドバイスにも手応えを感じていた中で「言われたことを、きっちり整理整頓して出来た。本当に感謝しています」。心技体を整え、巡ってきた2度目のチャンスで、ようやく結果が出た。初安打は先制点につながり、6回の2安打目は貴重な追加点を呼び込んだ。2安打2得点と躍動して、勝利に大きく貢献した。今後は「これをモノにできたら」と、打撃への自信を深めるとともに目指すは外野のレギュラー。「1球1球を大事にしていきたい」。昨季までは昇格チャンスも得られなかった片岡のプロ野球人生が、本格的にスタートした。【木下大輔】

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】2試合連続、3つ目の死球を受けたオリックス・ラオウ杉本裕太郎。広い心と、BigBossと清宮幸太郎の手当で痛いのは飛んで行きました。もう当たりません様に。

◆日本ハム・伊藤大海投手(24)が試合前、偽サイン騒動に怒りをあらわにした。自身のツイッターにファンから偽サインがオンライン上に出品されている情報が写真付きで寄せられ、「別にサインカッコよくも書けないし上手でもないけど。ここまで下手くそじゃないです。」(原文ママ)とリツイートした。さらに報道陣の前でも「あれ酷くないですか?『そんなにお金に困っているんだったら、お金あげる』って言っておいてください」と憤りを隠さない。「ああいうのは絶対に許されることではないので、ツイッターでたまにクギを刺しておけば減るんじゃないかな、と。そういう活動も思い切ってしていきたい」と強い口調で話した。

◆日本ハムの根本が6回?を1失点で5月29日以来の2勝目を挙げた。井口が3年ぶりのセーブ。打線は二回に谷内の2点二塁打で先制。五回に清宮の適時打、六回は梅林の2点打で加点した。オリックスは終盤追い上げたが及ばなかった。

◆日本ハムは〝新戦力〟の活躍。鬼門だった京セラドームで今季9戦目にして初勝利を挙げた。「今回は、ヒットになって良かった。振る球と振らない球を決めて打席に入った結果」3年目の片岡奨人(しょうと)外野手(24)が会心の笑みを浮かべた。二回にプロ14打席目で待望の初安打を右前に運び、六回にも中前打。いずれも得点に結びついた。5日には一度は内野安打の判定がリプレー検証で「アウト」に覆っていただけに喜びもひとしおだった。北海道八雲町出身。小学6年時にファイターズジュニアのセレクションで不合格となった男が、今は新庄ハムの期待の星だ。コロナ禍で多数の離脱者が出たことで、球宴後も続く来季に向けた〝トライアウト〟。六回には3年目捕手・梅林がプロ初打点となる2点打を放ち「(球場に来ている)母さん。俺、打ったよ!」とガッツポーズした。スタメン9人の中で試合前時点の最高打率は今川の・235。それがフタを開ければ先発全員の11安打。野球はやってみないと分からない。(東山貴実)

◆日本ハムは〝新戦力〟が活躍。鬼門だった京セラドームで今季9戦目にして初勝利を挙げた。「今回は、ヒットになって良かった。振る球と振らない球を決めて打席に入った結果」3年目の片岡奨人(しょうと)外野手(24)が会心の笑みを浮かべた。二回にプロ14打席目で待望の初安打を右前に運び、六回にも中前打。いずれも得点に結びついた。5日には一度は内野安打の判定がリプレー検証で「アウト」に覆っていただけに喜びもひとしおだった。北海道八雲町出身。小学6年時にファイターズジュニアのセレクションで不合格となった男が、今は新庄ハムの期待の星だ。コロナ禍で多数の離脱者が出たことで、球宴後も続く来季に向けた〝トライアウト〟。六回には3年目捕手・梅林がプロ初打点となる2点打を放ち「(球場に来ている)母さん。俺、打ったよ!」とガッツポーズした。スタメン9人の中で試合前時点の最高打率は今川の・235。それがフタを開ければ先発全員の11安打。野球はやってみないと分からない。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
55452 0.550
(↑0.005)
-
(-)
41346
(+10)
298
(+4)
85
(+1)
49
(-)
0.230
(↑0.002)
2.490
(↓0.02)
2
(-)
ソフトバンク
49452 0.521
(↓0.006)
3
(↓1)
47356
(+2)
322
(+7)
67
(-)
55
(-)
0.255
(-)
3.090
(↓0.04)
3
(1↑)
楽天
49462 0.516
(↑0.005)
3.5
(-)
46368
(+7)
329
(+2)
68
(-)
70
(-)
0.250
(↑0.001)
3.270
(↑0.02)
4
(1↓)
ORIX
53510 0.510
(↓0.005)
4
(↓1)
39332
(+3)
328
(+5)
54
(+1)
47
(-)
0.244
(-)
2.790
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
48511 0.485
(↓0.005)
6.5
(↓1)
43328
(+4)
372
(+10)
62
(+1)
93
(-)
0.225
(↑0.001)
3.290
(↓0.07)
6
(-)
日本ハム
41591 0.410
(↑0.006)
14
(-)
42328
(+5)
372
(+3)
78
(-)
68
(+1)
0.233
(↑0.001
3.470
(-)