西武(☆10対4★)ロッテ =リーグ戦19回戦(2022.08.07)・ベルーナドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:エンス(7勝6敗0S)
敗戦投手:森 遼大朗(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】マーティン(8号・1回表2ラン)
【西武】山川 穂高(33号・4回裏3ラン)

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◆西武が逆転勝利。西武は1点ビハインドの4回裏、長谷川と外崎の連続適時打で試合をひっくり返す。さらに森の適時打と山川の3ランが飛び出し、この回一挙6点を奪った。投げては、先発・エンスが5回2失点で今季7勝目。敗れたロッテは、先発・森が乱調だった。

◆ロッテ荻野貴司外野手(36)は、通算1000安打まで残り3本に迫る。36歳9カ月の荻野が達成すれば、ロッテでは83年リーの35歳6カ月を抜いて最年長での到達になるが、節目の記録は生まれるか。

◆ロッテのレオネス・マーティン外野手(34)が先制8号2ランで、プロ初先発の森遼大朗投手(23)をアシストした。初回、1番荻野が左前打で出塁し、無死一塁。2番スタメンのマーティンが西武エンスの外角147キロをジャストミート。低い弾道が右中間に飛び、そのままスタンドに飛び込んだ。試合中、球団広報を通じ「自分のスイングができたよ。森を援護してあげたいと思っていたから、良い先制点が取れた」とコメントを寄せた。来日4年目の今季は開幕から不振が続き、現在も打率1割台半ば。7月には今季2度目の2軍落ちを経験し、特例2022の代替指名選手として5日から1軍に再昇格していた。本塁打は6月12日のDeNA戦(ZOZOマリン)以来となった。

◆西武山川穂高内野手が、3試合連続の本塁打でロッテを突き放した。2点リードされる立ち上がり。1点差とし、4回に逆転に成功すると、2死一、三塁で山川が左翼席への33号3ランでたたみかけた。ダイヤモンド1周する際には、二、三塁間でネックレスを落とすハプニングも。ロッテ3連戦すべてでアーチを描き、リーグ独走の1発に「打ったのはフォーク。打ててよかったです」と振り返った。

◆山は険しかった。プロ初先発のロッテ森遼大朗投手(23)が4回、西武の山賊打線に洗礼を浴びた。2死後に四球を許し、そこから4連打で3失点。なおも2走者を残し、4番山川に3ランを食らった。7失点。「こういう結果になり悔しいですが、いろいろ経験させてもらったので次に生かしていきたいです」。汗をぬぐった。出だしは良かった。1番外崎を148キロ直球で空振り三振にすると、2番源田は直球を空振りさせた後に投ゴロ。森も遊飛にし、危なげなく入った。2回は味方のミス(失策はつかず)で1失点したが、確かな制球を軸に粘っていった。4回2死までは-。。都城商(宮崎)から育成契約で入団した。高3夏に左ひざを大ケガし手術。親が大学進学を勧める中、意志を貫いた。「自分のわがままで、厳しい世界だと分かって飛び込んだんで」。大学進学したと同じだけの4年間を育成選手として鍛え、支配下登録から8カ月後の1軍初先発。「失点につながったイニングは、2死から走者を出して点を与えてしまったので」。そう簡単にはいかない、初勝利への道。また新たな課題を受け取った。【金子真仁】

◆西武森友哉捕手(26)が3安打2打点の活躍で、26歳最後の日を飾った。4回に右前適時打、6回にはバットを折りながら、左前へ運びタイムリーとなった。3回にも安打を打っており、今季4度目の猛打賞。8日が誕生日とあって前祝いとなった。今季は4月にヘルメットを投げ付け右手骨折しており、お立ち台では「もう骨折しないようにチームのために一生懸命頑張ります」と、27歳へ新たな誓いをたてた。

◆西武ディートリック・エンス投手が、5回6安打2失点で7勝目を挙げた。初回先制2ランを浴びる立ち上がりも、2回以降立て直した。味方打線も4回、山川の3試合連続本塁打など、5安打6得点で逆転に成功した。終わってみれば今季3度目の2桁得点で、3カード連続の勝ち越しを決めた。エンスは「いつも通りのピッチングを意識して試合に臨んだけど、初回に2人で2点を取られてしまったのが反省点。相手のバッターは積極的に打ちにきていたし、粘り強かった。今日は自分のピッチングより野手のみなさんが4回に6点取ってくれたことに感謝しています。助けてもらいました」と打線に感謝した。

◆ロッテは大敗となったが、井口資仁監督(47)はプロ初先発の森について「甘くなって集中打を食らったところもありますけど、いいものを見せてくれたと思います」と一定の評価をした。記録に現れない守備のミスもあり「もうちょっと防げたところがあった」と野手陣に引き締めを促した。森の次回について「次ももう1回行く予定にしています」とし、14日の日本ハム戦(ZOZOマリン)での先発が有力になりそうだ。

◆西武山川穂高内野手(30)が今季2度目の3試合連続弾でとどめを刺した。1点を追う4回、同点、逆転と得点を重ねた。なおも2死一、三塁で、初先発のロッテ森のフォークを仕留めた。左翼席への33号3ランで、5安打6得点のビッグイニングを締めくくった。「ちょっと詰まったんですけど。完全に(打線の)勢いに乗れたかなと思います」。チームは3カード連続勝ち越しで、貯金は再び10となった。3連発で33本と伸ばした本塁打数は、リーグでは独走状態だ。気付けば、リーグは違うが39本のヤクルト村上の背中が少しだけ見えてきた。それでも「いやいや、無理です。アイツは人間じゃないんで。人間じゃない人とは勝負する気ないです」とキッパリ。ただ2回1死一、三塁での三塁走者で、川越の浅めの中犠飛に全力でタッチアップを成功させた。辻監督も「速かったよね。回転あったよね。あれだけ走れるの隠していたよ」と驚くほど、コンディションを維持していることは間違いない。チームは55勝目を挙げ、102試合目にして昨季の勝利数に並んだ。「今日みたいにチームの勝ちにつながるホームランが打てれば一番いい」と山川。頼もしすぎる4番が真夏の戦いをけん引する。【栗田成芳】▽西武長谷川(4回に左翼線へ同点適時打) 自分を含めて若い選手が活躍すると、チームが勢いに乗ると思うし、この勢いのまま勝ちを続けていければ。

◆西武は1―2の四回に長谷川の適時二塁打で追い付くと、外崎の中前打で勝ち越し、森の適時打と山川の3試合連続本塁打となる3ランで計6点を奪った。エンスが5回2失点で7勝目を挙げた。ロッテは森が4回7失点と乱調だった。

◆不動の4番が勝利を決定付けた。西武・山川穂高が4-2の四回2死三塁で33号3ランを放った。フルカウントからプロ初登板の相手先発・森の133キロのフォークボールを一閃。今季2度目の3試合連続の一発を左翼ポール際へ運び「ちょっと詰まったんですけど、打った場所が良かった。一番いいホームランでした」と自画自賛だった。

◆ベンチ前でお約束のパフォーマンス、「どすこ~い!」を披露した。西武・山川穂高内野手(30)が4-2の四回に33号3ラン。勝利を決定づける一発となった。「(連打で)完全に勢いに乗れた。一番いいホームランでした」1―2の四回は2死走者なしから呉念庭が四球で出塁し、そこから4連打で3得点。なお2死一、三塁から山川が仕上げた。フォークボールを思い切り引っ張り、左翼ポール際へ放り込んだ。「ちょっと詰まったけど、打った場所がよかった」今季2度目の3試合連続連発。前カードのオリックス3連戦では「(球の)見え方があまりよくなかった」と計10打数1安打に終わった。打撃練習で右足を軸に回転し、投手寄りに体が突っ込まないように意識。「右足がうまく使えている時は、目線があまりぶれない。いいバランス」と本来の打撃を取り戻した。セ・リーグではヤクルト・村上が39本塁打。山川もパ・リーグでキングを独走するが「あいつは人間じゃないんで。人間じゃない人とは(本塁打の数を)勝負するつもりはないです」と笑い飛ばした。チームは2位・ソフトバンクとのゲーム差を3に広げた。「チームの勝ちにつながる本塁打が打てれば一番いい」。昨季、最下位からの〝下克上日本一〟には主砲のバットが欠かせない。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
55452 0.550
(↑0.005)
-
(-)
41346
(+10)
298
(+4)
85
(+1)
49
(-)
0.230
(↑0.002
2.490
(↓0.02)
2
(-)
ソフトバンク
49452 0.521
(↓0.006)
3
(↓1)
47356
(+2)
322
(+7)
67
(-)
55
(-)
0.255
(-)
3.090
(↓0.04)
3
(1↑)
楽天
49462 0.516
(↑0.005)
3.5
(-)
46368
(+7)
329
(+2)
68
(-)
70
(-)
0.250
(↑0.001)
3.270
(↑0.02)
4
(1↓)
ORIX
53510 0.510
(↓0.005)
4
(↓1)
39332
(+3)
328
(+5)
54
(+1)
47
(-)
0.244
(-)
2.790
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
48511 0.485
(↓0.005)
6.5
(↓1)
43328
(+4)
372
(+10)
62
(+1)
93
(-)
0.225
(↑0.001
3.290
(↓0.07)
6
(-)
日本ハム
41591 0.410
(↑0.006)
14
(-)
42328
(+5)
372
(+3)
78
(-)
68
(+1)
0.233
(↑0.001)
3.470
(-)