広島(★5対7☆)阪神 =リーグ戦18回戦(2022.08.07)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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阪神
02003002071612
広島
02210000051302
勝利投手:岩貞 祐太(2勝0敗0S)
(セーブ:ケラー(0勝2敗1S))
敗戦投手:森浦 大輔(1勝3敗0S)

本塁打
【阪神】ロドリゲス(2号・5回表2ラン),ロハス・ジュニア(6号・5回表ソロ)
【広島】秋山 翔吾(4号・3回裏ソロ),西川 龍馬(6号・3回裏ソロ)

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◆阪神は3点ビハインドの5回表、ロドリゲスとロハス・ジュニアの2者連続本塁打で試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた8回には島田の適時二塁打と佐藤輝の犠飛で2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・岩貞が今季2勝目。敗れた広島は、5番手・森浦が精彩を欠いた。

◆阪神は7日、石井大智投手(25)が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことを発表した。この日、PCR検査を受検し、感染が判明。発熱、倦怠(けんたい)感、せきの症状があり、現在は自主隔離している。同日に特例2022で出場選手登録を抹消された。石井は今季中継ぎとして18試合に登板し、防御率0・75と奮闘。4日巨人戦(東京ドーム)では3イニングを投げ無失点に抑えていた。代替選手として小林慶祐投手(29)が登録され、今季初昇格となった。この日1軍本体に合流した。2軍公式戦では中継ぎで18試合に登板し、1勝0敗、4セーブ、防御率0・95だった。

◆阪神は前日6日に3点リードを守れず、サヨナラ負けを喫したが、ショックを振り払えるか。6勝目を狙うジョー・ガンケル投手(30)が、先発マウンドにあがる。広島先発の遠藤淳志投手(23)とは今季3度目の対戦。これまで2試合で白星1つを献上し、防御率1・42と苦手としている。その中で島田海吏外野手(26)は3打数2安打、1四球と打っている。島田は前日6日の広島戦でも猛打賞をマークするなど、8月は6試合で打率4割2分9厘(21打数9安打)と好調だけに、期待できそうだ。

◆阪神の先発ジョー・ガンケル投手(30)が先制タイムリーを放った。2回、1死一、三塁のチャンスで、広島遠藤の外角スライダーに食らいつき、打球はゴロで三遊間を破った。ガンケルは6月2日西武戦(甲子園)でも決勝打を含む3安打を放つなど「9番打者」として打撃でも活躍。第1打席終了時点で、打率2割6分1厘、2打点の成績を残している。なおも2死一、二塁から島田海吏外野手(26)が投手強襲の内野安打を放ち、2得点目を刻んだ。

◆広島秋山翔吾外野手(34)が、移籍後本拠地初本塁打となる4号ソロを放った。同点の3回。阪神ガンケルの外角スライダーを逆らわない打撃で打ち返した。左翼方向に上がった飛球はそのままスタンドイン。移籍後4本目にして初めて地元ファンの前でアーチを描いた。「いい風に乗って、いいタイミングで打つことができました。(先発)遠藤が頑張っているので、援護できて良かったです」。復帰登板の若手を援護した。前日6日はサヨナラ打でチームの連敗を止めた。「この勢いが切れるプレーにならないように。また重ねて、優位に行きたい。苦しい中でも何とか粘っていきたいと思います」。言葉だけでなく、連日バットでチームを鼓舞。秋山効果は同じ左の巧打者タイプの西川にもある。勝ち越し弾直後の3回2死から6号ソロで続き「秋山さんの打ち方、打球を参考にして打つことができました。秋山さんに感謝です」と笑った。

◆"ロロ"アベックや! 阪神の新助っ人アデルリン・ロドリゲス内野手(30)とメル・ロハス・ジュニア外野手(32)が2者連続アーチを放ち、一気に同点に追いついた。3点を追う5回、2死一塁から6番ロドリゲスが広島遠藤の初球、甘く入った120キロスライダーを豪快なスイングで完璧に捉え、左中間スタンドへの2号2ランで反撃ののろしを上げた。ロドリゲス 3点差ついてしまった直後だったけれど、イニングもまだ残っていたし、チームでつないで早く追いつきたいと思っていたよ。しっかりと良いスイングができたと思うし、打った感触も良かったね。ロハスも続いてくれて、ふたりでチームの力になれて良かったよ。さらに、続くロハスが内角低め137キロ直球を振り抜き、右翼スタンドへの6号ソロで同点に追いついた。ロハス 目の前でロドリゲスがあんなに素晴らしいホームランを打ってくれたから、続きたいと思っていたよ。最高のバッティングができたし、ロドリゲスとアベック弾を打つことができて最高の気分だね。ベンチではロドリゲスと両手でハイタッチを決め、喜びを爆発させた。助っ人砲の初のアベック弾で、相手先発遠藤をマウンドから引きずり下ろした。

◆虎のミスター・ゼロが打ち込まれた。阪神の先発ジョー・ガンケル投手(30)が4回10安打5失点で降板した。2回に自身の左前適時打で先制点を挙げたが、その裏に投手遠藤に中前への2点適時打を浴びて2-2の同点に追いつかれた。その後も3回には秋山、西川にソロ本塁打を被弾。4回にも菊池涼の左前適時打で1点を失った。5回の打席で代打を送られた。7月は3試合に登板して2勝負けなしの防御率0・00。この試合まで19イニング無失点中だったが、本来の力を発揮できなかった。降板後は「今日は全体的にボールが高かったし、うまくコントロールができなくていい投球をすることができなかったね。でもチームメートが打ってくれて追いつくことができたからこの勢いのまま勝ち越して勝利できることを信じているよ」とコメントした。

◆広島秋山翔吾外野手(34)が、7回に阪神岩貞から右中間へ二塁打を放ち、日米通算1500安打を達成した。同学年の会沢から届けられた記念ボードを二塁ベース上で掲げると、地元ファンから大きな拍手が送られた。この日、3回には移籍後本拠地初本塁打も記録した。同点の3回。阪神ガンケルの外角スライダーを逆らわない打撃で打ち返した。左翼方向に上がった飛球はそのままスタンドイン。移籍後4本目にして初めて地元ファンの前でアーチを描いた。「いい風に乗って、いいタイミングで打つことができました。(先発)遠藤が頑張っているので、援護できて良かったです」。復帰登板の若手を援護した。前日6日はサヨナラ打でチームの連敗を止めた。「この勢いが切れるプレーにならないように。また重ねて、優位に行きたい。苦しい中でも何とか粘っていきたいと思います」。言葉だけでなく、連日バットでチームを鼓舞。秋山効果は同じ左の巧打者タイプの西川にもある。勝ち越し弾直後の3回2死から6号ソロで続き「秋山さんの打ち方、打球を参考にして打つことができました。秋山さんに感謝です」と笑った。

◆阪神佐藤輝明内野手(23)が、球団初となる新人年から2年連続60打点を記録した。8回1死二塁から島田が左中間への適時二塁打で勝ち越しを決めた直後に近本が右前打で出塁。1死一、三塁から広島森浦の変化球を捉え、打球はセンター後方へ。貴重な追加点をたたき出した。これで昨季の64打点に続き、2年連続で60打点に到達。セ・リーグの新人では同じく21年71打点、22年61打点(6日現在)DeNA牧秀悟以来、8人目。佐藤輝が今季60打点に到達した。昨年も64打点を挙げており、新人年から2年連続60打点以上は球団初。セ・リーグでは、ドラフト同期のDeNA牧秀悟以来、8人目となった。阪神で新人年に60打点以上だったのは、50年徳網茂(69打点)と16年高山俊(65打点)のみ。徳網は2年目に32打点、高山は24打点と2人とも2年連続はならず。新人王を獲得した田淵幸一の1年目は56打点、岡田彰布も54打点で、1年目に60打点に届いていなかった。

◆阪神が今季初となる4カード連続勝ち越しを決め、首位ヤクルトと8・5ゲーム差にした。5-5と同点で迎えた8回。1死二塁から島田海吏外野手(26)が左中間へ落とす適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。その後、佐藤輝明内野手(23)の中犠飛でさらに追加した。ビッグプレーが流れを呼んだ。同点で迎えた7回守備では1死一、二塁から西川のセンターへ抜けようかという当たりを二塁糸原がダイビングキャッチ。そのままグラブごと二塁へバックトスした。ふわりと舞い上がったボールを二塁ベースカバーの中野が捕球。際どいタイミングで1度はセーフと判定されたが、矢野監督のリクエストで判定が覆った。その後、岩貞が後続を断ち切った。阪神の4カード連続勝ち越しは、21年4月30日広島戦から5月16日巨人戦にかけての5カード連続勝ち越し以来。

◆広島は秋山翔吾外野手(34)の日米通算1500安打を勝利で飾ることができなかった。3回に一時勝ち越しとなる本拠地初本塁打となる4号ソロを放った秋山は7回、阪神岩貞の真っすぐを捉えて右中間フェンスを直撃する二塁打をマーク。西武時代から積み重ねた安打が節目に到達した。前日の移籍後初サヨナラ打に続き、3回は移籍後マツダ初本塁打で地元ファンを沸かせた。実戦ブランクを感じさせない適応力で、7試合連続安打。打率2割9分3厘と3割目前とし、打撃技術は色あせない。3回に6号ソロで続いた西川は「秋山さんの打ち方、打球を参考にして打つことができました。秋山さんに感謝です」とコメント。数字に表れない秋山効果もある。広島入団時、松田球団オーナーからの「(体が)ボロボロになっても2000本を打ってくれ」という言葉に「ありがたい」と意気に感じた。節目の一打も、ただの通過点に過ぎない。何より求めているのは記録よりも勝利だ。チームの敗戦に素直に喜ぶことはできず「また明後日の試合の1打席目から、しっかり積み重ねていけるようにしたい」と1501本目の安打を見据えた。【前原淳】○...セットアッパー森浦が同点の8回に2失点して3敗目を喫した。登板4試合連続で複数安打を浴びるなど精彩を欠き、2軍降格が決まった。佐々岡監督は「心技体全てしっかりさせて帰ってこれるようにしてもらいたい」と奮起を求めた。先発陣の乱調が続く中、守護神栗林につなぐ役割が期待された左腕の不調はチームにとって大きな痛手だ。▽広島遠藤(復帰後初先発も5回途中5失点)「ストライク先行できず、苦しい投球になった。甘いところを打たれてしまった。投げさせてもらっている責任もある。今日の試合に関しては、それができなかった」む広島遠藤(復帰後初先発も5回途中5失点)「ストライク先行できず、苦しい投球になった。甘いところを打たれてしまった。投げさせてもらっている責任もある。今日の試合に関しては、それができなかった」

◆阪神カイル・ケラー投手(29)が前夜の悪夢を振り払い、待望の来日初セーブを手にした。6日に4失点と炎上した守護神岩崎の代役として9回のマウンドへ。先頭秋山、マクブルームと立て続けに空振り三振を奪い、最後は坂倉に右中間への大きな飛球を放たれるも、中堅近本がフェンス際でキャッチ。何度も手をたたいて喜びを爆発させた。「ブルペンが粘って、野手が逆転して、本当にチーム全体で素晴らしい勝利だと思います」前夜は9回に登板した岩崎が3点のリードを守り切れず、ショッキングな敗戦となった。湯浅と並びチーム最多43試合に登板している左腕について矢野監督は「優(岩崎)はちょっと休む方がいいなと思って、今日は使うつもりはなかった」と説明。「そういう流れの中でケラーもしっかり行ってくれたのはまたプラスアルファの要素ができて、いろんなオプションも使える」とうなずいた。4カ月の時を経て、ケラー自身も雪辱を果たした。今季開幕守護神を務めるも、2試合連続でセーブ失敗して2軍に降格。3月29日広島戦でサヨナラ負けを食らい、つらい経験をした地でリベンジに成功した。「本当に3月は自分のせいで負けてしまった。それをやり返すという意味では今日はそれができたんで良かったです」。価値あるセーブをもぎ取った。【古財稜明】○...糸原健斗内野手のビッグプレーが流れを呼んだ。同点で迎えた7回守備。1死一、二塁から西川のセンターへ抜けようかという当たりを二塁糸原がダイビングキャッチ。そのままグラブごと二塁へバックトスした。ふわりと舞い上がったボールを二塁ベースカバーの中野が捕球。際どいタイミングで1度はセーフと判定されたが、矢野監督のリクエストで覆った。その後、岩貞が後続を断ち切って最大のピンチを無失点で乗り切った。糸原は「必死で。送球というかトスは浮きましたけど、拓夢が伸びてくれて、結果的にゼロで抑えて、その後逆転できたんで良かった」と振り返った。○...加治屋蓮投手が8日ぶりの登板で5ホールド目を挙げた。6回に登板し1四球も無安打無失点。先頭から堂林、会沢と代打攻勢をしかけられたが、落ち着いていずれも遊ゴロに仕留めた。「久しぶりの登板だったので少し緊張もあったが、0点で抑えることができてよかった」と安堵(あんど)の表情だった。○...島本浩也投手が復帰から2戦連続無失点で今季初ホールドを挙げた。同点に追いついた直後の5回に2番手で登板。4番マクブルームを左飛に打ち取るなど1安打無失点。「チームが追いついた直後だったのでリズムよく投げることを意識した。無失点で抑えることができてよかった」。19年のような頼もしい姿で終盤戦のブルペン陣を支える。○...8回の男、湯浅京己投手が2点を勝ち越した直後に登板し、無失点で切り抜けた。2死から野間に安打を許したが、続く菊池涼を直球で三邪飛と力で抑えた。「野手の方々が点を取ってくれた後の登板だったのでアツアツな投球を心がけました。勝ち越しタイムリーを打ってくれた(島田)海吏さん、ありがとうなぎ!」と、32ホールド目のコメントはノリノリだった。

◆ロロ弾出た~。阪神の新助っ人ロドリゲスとロハスが初アベック弾となる2者連続アーチで3点差をはね返し、広島との打撃戦を競り勝った。3点を追う5回だった。2死一塁で6番ロドリゲスが広島遠藤の初球、甘く入った120キロスライダーを完璧に捉えた。バックスクリーン左の中段に突き刺す特大2号2ラン。「しっかりといいスイングができたし、打った感触も良かった。ロハスも続いてくれて、2人でチームの力になれて良かったよ」と笑った。続くロハスは内角低め137キロ直球を振り抜き、右翼スタンドへ高速ライナーで6号ソロをたたき込み同点に追いついた。ロハスは「目の前であんなに素晴らしい本塁打を打ってくれたから、続きたいと思っていた。アベック弾を打てて最高の気分だね」と2人で喜びを爆発させた。助っ人による2者連続弾は、20年10月のサンズ、ボーア以来だ。7月のロドリゲス加入後は一緒にノックを受けるなど、常にコンビを組んでいる。ロドリゲスは「毎日、試合中はもちろん野球の話をしながら。野球以外の時も仲良くしているので、いろんな話ができて、自分にとってはいい友達、いい存在」とロハスに感謝する。コロナ陽性で大山が不在の中、助っ人コンビが打線の軸となり穴を埋める。【石橋隆雄】ロドリゲスとロハスが2者連続本塁打。阪神の助っ人2人が本塁打を打ったのは、21年5月25日ロッテ戦(甲子園)以来。マルテが2ラン、サンズがソロだった。連弾となると、20年10月8日広島戦(マツダ)で6回にサンズとボーア(ともにソロ)が打って以来。ガンケル、ロドリゲス、ロハスがそろって打点。阪神で助っ人3人が同じ試合で打点を挙げたのは、20年6月27日DeNA戦(横浜)以来。マルテが1打点、ボーアが1打点、サンズが3打点だった。

◆阪神が両軍で29安打が飛び交う4時間4分の乱打戦を制した。3点を追う5回にはアデルリン・ロドリゲス内野手(30)の2号2ランとメル・ロハス・ジュニア外野手(32)の6号ソロと2者連続アーチで追いつき、8回には島田海吏外野手(26)の適時二塁打などで2点を勝ち越した。試合後の矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。-8回は島田がいいところで打った「島田っていうか、今日はみんなでしょ。誰かがどうっていうことじゃなくて、全員が、昨日の試合の展開から、今日の試合の流れを考えたら、よう勝ってくれたし。1勝以上の価値がある1勝だと思うんで。誰かがどうっていう...、みんなが頑張らんと勝てない試合だから。全員がヒーローだと思う」-劣勢のなかで、助っ人2人が活躍「そうやね。あっこはね、いいホームランで。ちょっと向こうの流れになりかけて、こっちに呼び戻すっていうようなね、ホームランだったし。ジュニアのホームランも、あっこでホームラン打ってくれたらってね、誰もが思うような場面で同点のホームランやったから。相手に与える影響もあったと思います」-同点の7回には1死一、二塁で二塁手の糸原が好守「健斗(糸原)もよういったしね、俺もいっぱいありすぎて、何がどうってちょっとあれやけど、止めるだけでもナイスプレーやのに、アウトにしてくれたっていうのが、もっと大きかったし。あれもめちゃくちゃでかいプレーやったし。サダ(岩貞)も粘ってくれたしね」-梅野の状態が上がり下位打線に厚みが増してきた「まあまあ、もちろん、下位から上位に回れば1点じゃなくて、2点、3点ってチャンスが広がるんで、得点能力っていうのはウチの課題のひとつでもあるんで、全員で点を取るというところでは、リュウ(梅野)もそうやし、外国人のそういうところが打ってくれるっていうのが、得点力が上がる要素になっていくんで」-継投パターンの変化は、連投状況を鑑みてか「うんうん、優(岩崎)は今日使う気なかったんで、そういうところではケラーも最近いいボールを投げていたし。1回、こういうところで本当はコロナ(感染で離脱)じゃなかったらもうちょっと早い時でもそういうことを考えてはいたんだけど、まあそれくらいいいボールになりはじめているので。優も昨日頑張ってくれて、今日もというわけにはちょっといくね、ちょっと休む方がいいなと思って使うつもりはなかった。そういう流れの中でまた、ケラーもしっかり行ってくれたのはまたこれプラスアルファの要素ができて、いろんなオプションも使えるし」

◆暑い夏には、やっぱり「うなぎ」や! 阪神が広島に逆転勝ちし、今季初の4カード連続勝ち越しで首位ヤクルトに8・5ゲーム差とした。同点で迎えた8回に、島田海吏外野手(26)が左中間に決勝のタイムリー二塁打。2回にも投手強襲の適時内野安打を放っており、4戦連続マルチ安打の活躍だ。2番打者として奮闘する男が、うなぎの愛称でブレークの兆しだ。二塁に到達し、少しだけ頬を緩めた。ニョロニョロとうなぎのように手を振るポーズは、新助っ人ロドリゲスですら、会得済み。そんなベンチの仲間に応えるように、島田の白い歯がチラリと見えた。「絶対かえしてやろうと。思い切り振りました」5-5の同点で迎えた8回1死二塁で仕掛けた。2ボールからファーストストライクを空振り。それでも積極姿勢は崩さない。直後、森浦の144キロを詰まりながらも左中間へ適時二塁打。西武時代、「ウナギイヌ」の愛称で親しまれた秋山の前に落とした。5回までに両チーム2桁安打を決める打撃戦で、決勝点を釣り上げた。愛称は「うなぎ」。漫画「天才バカボン」に登場する「ウナギイヌ」に似ていることから、そう呼ばれる。土用の丑(うし)の日には「ありがとうなぎ」とあしらわれたオリジナルグッズも発売されたほど。ファンにナインに定着中の愛称をアピールするかのように2安打2打点。4試合連続マルチ安打、8月は打率4割2分3厘と打ちまくる。打席では、ヌルッとチャンスを逃さない。1番を任されていた6月上旬。どうすればチームを勢いづけることができるのか-。考え抜いた末の結論は、失敗を恐れずガンガン振っていくことだった。「バッターって基本、受け身じゃないですか。投手に対して、初球から攻めていかないと」そのためには、試合前日の夜が鍵。相手投手の動画に黙々と向き合う。「打席で意識するのはタイミングだけ。しっかり準備できるように」。2番に定着する今も変わらない。土曜の夜に仕込んだ鮮度抜群のネタが、実戦の舞台で生きた。これで今季初の4カード連続勝ち越し。首位ヤクルトには8・5差。つかみたいものが、少しずつ見えてきた。「8月はうなぎの季節」と試合後の取材で答えた佐藤輝に呼応するように、島田も誓った。「そういうことにしたいですよね。もっともっと打って走りたい。大山さんだったり、北條さんだったりがいない中で、どうカバーするか。そういう戦いができている。これからも1つになって戦っていきたい」うなぎのぼりの夏は終わらない。【中野椋】<島田海吏アラカルト>生まれ 1996年(平8)2月6日、熊本県出身。球歴 宇土東小4年から野球を始め、九州学院では1年秋からレギュラー。2年春に甲子園出場。上武大では全国大会に5度出場。3年春にリーグ戦首位打者。ベストナイン2土。3年夏と4年夏に大学日本代表にも選出。うなぎグッズ オリジナルグッズは「ありがとうなぎうちわ」(税込み880円)など4種。島田が出塁し、佐藤輝の一打で生還した際、佐藤輝が「島田さんのおかげです。ありがとうなぎ」とコメントしたのがきっかけ。島田は「あいつのおかげでグッズ化できた。感謝」。うなぎ好き 食べ物としてのうなぎも大好き。ホテルの食事会場でも必ず食べるほど。「夏バテ対策にはありですね」。うなぎポーズ 6月下旬頃から、安打を打った際、塁上で腕をニョロニョロと動かすポーズが流行。助っ人たちにも浸透している。サイズ 176センチ、71キロ。右投げ左打ち。○...マツダの鬼だ! 梅野隆太郎捕手が今季2度目の猛打賞をマークした。2回は左前打で1死一、三塁にチャンスを広げ、ガンケルの先制打につなげた。これで今季マツダスタジアムでは9試合で打率4割6分7厘(30打数14安打)。前回の猛打賞も3月31日にこの場所で記録した。8月の打率も4割ジャスト。「状態も上がってきている。どんな形であれ出塁することを自分はやっていきたい。自分のフォームをしっかりやって、ボールにコンタクトできている」と打撃好調を維持する。○...近本光司外野手が猛打賞で勝利に貢献した。初回1死一塁から投手強襲の安打を記録。3点ビハインドの5回は先頭で左前打で出塁し、ロドリゲスの2ランで生還。勝ち越した直後の8回1死二塁で右前打を放ち、貴重な追加点に貢献した。「試合勝ったんで、良かったなとは思います」と喜んだ。阪神の4カード連続勝ち越しは今季初。21年4月30日広島戦から5月16日巨人戦にかけての5カード連続勝ち越し以来となった。長期ロードは2年連続2カード連続勝ち越し発進となった。昨年は8月13日~15日広島戦●○○、同17日~19日DeNA戦○○●での2カード連続勝ち越しだった。阪神は10カード連続負け越しなしとなった。10カード以上負け越しがないのは、08年5月3~5日の中日戦から6月11、12日西武戦までの14カード連続負け越しなし以来、14年ぶり。

◆ありがとうなぎ~。阪神佐藤輝明内野手(23)がトドメの7点目をもぎ取った。8回。2番島田が左中間へ決勝の適時二塁打を落とし、盛り上がる三塁側ベンチ。続く、近本も右前打で一、三塁とチャンスを拡大すると、若き4番が広島森浦のチェンジアップを豪快に打ち上げて中犠飛とした。勝利を呼び込む終盤の大仕事に舌も滑らか。3歳年上の先輩をお決まりのようにイジった。「島田さんが目の前で最高のバッティングをしてくれて、なんとしても追加点を取りたい場面でしたし、(三塁走者の)島田さんの足なら、外野に運べば絶対にホームにかえってきてくれると思っていました。ありがとうなぎ。8月はうなぎの季節です」また虎の歴史に名前を刻んだ。新人から2年連続60打点以上は球団初。セ新人では同じく21年71打点、22年61打点(7日現在)DeNA牧秀悟以来、8人目だ。着実に打点を積み上げる姿は、主軸打者としてチームに貢献している証拠。田淵や岡田ら歴史に名を刻む虎の生え抜き大打者たちがなし得なかった偉大な数字だ。決して絶好調というわけではない。この日も投手ガンケルを含めてスタメンで音なしだったのは佐藤輝ただ1人。広島3連戦では14打席立ってヒットは1本だった。5番を打つ大山が新型コロナ陽性のため、戦線を離脱。4番を張る23歳への重圧はさらに増している。思うようにいかなくても、悔しさを堪えながらもコメントを求められれば、先輩イジりで周囲を明るくするところはさすがの大物感だ。奇跡の大逆転へ。背番号8がどんな時も打線を引っ張る。【桝井聡】

◆阪神のジョー・ガンケル投手(30)がチームのカード勝ち越しをかけて先発する。自身は7月は3試合の登板で2勝負けなし、防御率0・00(20回1失点、自責0)と絶好調。勢いのまま敵地・マツダスタジアムで好投を目指す。

◆阪神・糸原健斗内野手(29)が先制機で右前へはじき返したが二走・中野拓夢内野手(26)が本塁憤死となった。一回、中野の右前打、近本の投手強襲の安打などで2死一、二塁。ここで糸原が先発・遠藤の外角高めの直球を右前へ運ぶ。二走・中野は快足を飛ばして、そのまま先制のホームを狙ったが、右翼手・野間が矢のような好送球。本塁へ気迫のヘッドスライディングを見せた中野はタッチアウトとなり、攻撃終了に。背番号「51」はホーム付近で悔しそうに仰向けに倒れた。

◆阪神先発のジョー・ガンケル投手(30)が二回に先制タイムリーを放った。ロドリゲスと梅野の安打で1死一、三塁の好機で打席に立つと、先発・遠藤の2球目、甘く入ったスライダーを左前へはじき返し、先制点を挙げた。投手ながら試合前の時点で打率・227(22打数5安打)。3安打を放った6月2日の西武戦(甲子園)以来となる2打点目を記録し、二刀流を発揮した。その後、2死一、二塁で島田にも適時打が飛び出し、2点リードとした。

◆阪神のダブル助っ人が反撃ののろしを上げた。五回2死一塁でロドリゲスが先発・遠藤の初球の甘く入ったスライダーを一閃。バックスクリーン左へ豪快に運び、7月29日のヤクルト戦(甲子園)以来となる2号2ランで1点差とすると、直後のロハスも2球目の直球をとらえて右翼席へ。2試合ぶりの6号ソロで試合を振り出しに戻した。ロドリゲスとロハス。二人の〝R〟のパワーでマツダスタジアムの雰囲気を変えた。ロドリゲスが「3点差ついてしまった直後だったけれど、イニングもまだ残っていたし、チームでつないで早く追いつきたいと思っていたよ。しっかりと良いスイングができたと思うし、打った感触も良かったね。ロハスも続いてくれて、ふたりでチームの力になれて良かったよ」と話せば、ロハスも「目の前でロドリゲスがあんなに素晴らしいホームランを打ってくれたから、続きたいと思っていたよ。最高のバッティングができたし、ロドリゲスとアベック弾を打つことができて最高の気分だね」と喜びを表現した。

◆阪神のジョー・ガンケル投手(30)は4回を投げ、今季ワーストの5失点を喫して降板した。二回に自ら先制タイムリーを放つなど、2点をリードしたが、マウンドで踏ん張れなかった。その裏に連打と犠打で1死二、三塁とされ、広島先発の遠藤に同点打を食らった。三回には秋山、西川にそれぞれ逆方向にソロ本塁打を浴びてさらに2点を失い、四回も2死から野間の左前打と盗塁でピンチを背負い、菊池涼に左前へ落とされて5点目を献上した。5失点は自身今季ワーストで、昨年9月19日の巨人戦(甲子園)以来。1試合複数被弾も同戦以来となった。五回の攻撃でチームが同点に追いつき、黒星は消えたが、悔しさの残る登板となった。

◆3年ぶりに日本球界に復帰した広島・秋山翔吾外野手(34)=前パドレス3A=が1試合2安打で日米通算1500安打を達成した。5─5の七回先頭で岩貞の直球を捉えて右中間フェンス直撃の二塁打を放った。二塁に到達すると会沢から記念パネルを受け取り、観客席に向かって丁寧に掲げた。三回先頭では移籍後本拠地初本塁打となる4号ソロを放っており、マルチ安打をマークしている。首位打者1回、最多安打4回を獲得した希代のヒットメーカーは、横浜創学館高(神奈川)─八戸大(青森)を経て2011年にドラフト3位で西武入り。15年にプロ野球記録のシーズン216安打を樹立。19年オフに海外フリーエージェント権を行使し米大リーグ・レッズへ移籍した。メジャーで2年間プレーした後3Aエルパソを経て6月に広島に加入。今季ここまで21試合に出場し、24安打と存在感を発揮している。

◆阪神・糸原健斗内野手(29)が二塁の守備でビッグプレーを見せ、勝ち越しのピンチを救った。七回だ。4番手で登板した岩貞が二塁打と四球で1死一、二塁のピンチを招く。西川が二遊間を抜けそうな打球を放ったが、ここで二塁手・糸原が横っ跳びで好捕し、すぐさま二塁へグラブトスした。判定はセーフとなり、矢野監督がリプレー検証を要求。数分間の協議の末、判定が覆り、二塁アウト。2死一、三塁で試合が再開されると、岩貞は小園を二直に仕留めて絶体絶命の危機を脱した。

◆阪神・島田海吏外野手(26)が5―5で迎えた八回に勝ち越し打を放ち、勝負強さを発揮した。先頭の代打・陽川が死球で出塁すると、ベンチは代走として熊谷をグラウンドに送り込む。中野はきっちり犠打を成功させて1死二塁とし、島田が5番手・森浦の甘く入った直球を見逃さず、左中間二塁打にして勝ち越し点をもぎ取った。さらに佐藤輝明内野手(23)の犠飛で2点を勝ち越した。島田は試合前時点で対左投手との対戦成績が打率・203(右は同・290)と苦手としていたが、負のデータを払拭する一打を終盤に放った。二回にも内野安打を記録しており、これで自身は4日の巨人戦(東京ドーム)から4試合連続のマルチ安打とした。

◆阪神は16安打7得点で逆転勝ちし、広島戦では今季初となるカード勝ち越しを決めた。二回に2点を先制したが、先発したガンケルが二―四回で5点を失い、主導権を奪われた。だが、五回に2死一塁でロドリゲスが中堅への2号2ランを放つと、ロハスも右翼へ2者連続となる6号ソロを運び、3点差を追いついた。五回以降を島本、加治屋、岩貞がそれぞれ1回無失点でつなぐと、八回は1死二塁で島田が中前勝ち越し二塁打を、さらに一、三塁で佐藤輝は中犠飛を放ち、2点をリード。直後をセットアッパーの湯浅が抑えると、九回を任されたケラーは三者凡退の無失点で締め、来日初セーブを挙げた。

◆現役時代は南海、阪神で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(75)は佐藤輝明内野手(23)を生かすために、5番にアデルリン・ロドリゲス内野手(30)の抜擢を提案した。ミス続出のサヨナラ負けから一夜明け、何としても勝ちたかった。試合を締めたケラーは球に力があり、やっと本来の姿を見せてくれた。先発したガンケルは制球力も悪く、球の切れもなし。普通の試合であれば四回無死一、二塁でまわってきた打席(投前犠打)は代打を送られていた。ブルペン陣の蓄積疲労を心配していたが、ケラーの好投が続けば岩崎を十分助けてくれるだろう。阪神は若手が成長したとはいえ、発展途上であることは否めない。勝っていくためには外国人の力が必要。それは投手だけではなく、打者にも言える。4番・佐藤輝は八回に犠飛を放ち、最低限の仕事をしたが、広島バッテリーに自分の打撃をさせてもらえなかった。五回無死一塁で内、外角を広く意識させられた結果、内角球を見逃し三振。一回の三邪飛、三回の左飛も褒められないが、捕手の白浜は佐藤輝を徹底マークしていた。それはなぜか? コロナ感染で離脱した大山の後、5番を任されているのは糸原。糸原はいい仕事をしているが、投手の立場から言えば長打がないから怖くない。5-5の六回2死走者なしの状況で佐藤輝がストレートの四球で、続く糸原が打ち取られたのは典型だ。佐藤輝への対処法を変更させようとすれば5番に一発のある打者をもってくること。今でいえばロドリゲスが最適だ。私が現役だった1976年は3番・ラインバック(シーズン22本塁打)、5番・ブリーデン(同40発)で4番・田淵幸一さんを挟んでいた。日本一に輝いた85年もバース、掛布雅之、岡田彰布のクリーンアップ。佐藤輝、大山を4、5番で固定していた時期に勝利を積み重ねたように、5番の選択はチームの勝敗を左右する。糸原にとっても5番に置かれることで重圧がかかり、本来の粘り強い打撃ができない。打撃の形を崩しているといえば1番中野も同じ。転がせば1点だった四回1死二、三塁で遊飛。勝ち越し機だった五回2死一、三塁も一飛。決めてやろうという気持ちが強すぎた。逆転優勝へ、正念場となった今、外国人が結果を出してきたのは大きい。それと同時に先発投手の状態の見極めや中継ぎ陣の疲労、打順など首脳陣の腕の見せどころ。矢野監督にはぜひ絶妙な采配を期待したい。

◆阪神がシーソーゲームを制し、4カード連続の勝ち越しを決めた。3点を追う五回、アデルリン・ロドリゲス内野手(30)、メル・ロハス・ジュニア外野手(32)の連続本塁打で同点に追いつき、八回の島田海吏外野手(26)の適時打と佐藤輝明内野手(23)の犠飛で2点を勝ち越した。七回1死一、二塁で二遊間への打球を好捕してグラブトスで二塁封殺に仕留めた糸原健斗内野手(29)の守備が光った。チームは広島戦今季初のカード勝ち越し。九回はカイル・ケラー投手(29)が登板し、来日初セーブを挙げた。最大17差あった首位ヤクルトに8・5差とした矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績52勝49敗2分、観衆3万433人)。ーー島田がいいところで打った「島田っていうか、今日はみんなでしょ。誰かがどうじゃなくて、全員が、昨日の試合の展開から、今日の試合の流れを考えたら、よう勝ってくれた。1勝以上の価値がある1勝だと思うんで。誰かがどうっていう...みんなが頑張らんと勝てない試合だから。全員がヒーローだと思う」ーー劣勢のなかで、助っ人2人が活躍「そうやね。あっこはね、いいホームランで。ちょっと向こうの流れになりかけて、こっちに呼び戻すようなホームランだった。ジュニアのホームランも、あっこでホームラン打ってくれたらって誰もが思うような場面で同点のホームランやったから。相手に与える影響もあったと思います」ーー七回に糸原が好守「健斗もよう行ったしね、俺もいっぱいありすぎて、何がどうってちょとあれやけど、止めるだけでもナイスプレーやのに、アウトにしてくれたのが大きかった。あれもめちゃくちゃ、でかいプレーやったし。(七回の窮地をしのいだ)サダも粘ってくれたしね」ーー梅野の状態が上がり下位打線に厚みが増してきた「もちろん下位から上位に回れば1点じゃなくて、2点、3点ってチャンスが広がる。得点能力はウチの課題の一つでもあるんで、全員で点を取るというところでは、リュウもそうやし、外国人が打ってくれるのが、得点力が上がる要素になっていくんで」ーー継投パターンの変化は、連投状況を鑑みてか「うんうん、優は今日使う気なかったんで、ケラーも最近いいボールを投げていたし。1回、こういうところで、本当はコロナじゃなかったら、もうちょっと早い時でもそういうことを考えてはいた。それくらいいいボールになりはじめているので。優も昨日頑張ってくれて、ちょっと休む方がいいなと思って使うつもりはなかった。そういう流れの中でまた、ケラーもしっかり行ってくれたのは、プラスαの要素ができて、いろんなオプションも使えるし」

◆広島の秋山が2安打を放ち、日米通算1500安打に到達した。2―2の三回に左越えに4号ソロを運び、5―5の七回には右中間フェンス直撃の二塁打。日本での通算安打数を1429とし、米大リーグでの71安打と合わせての達成。「積み上げてきたものが、節目のここまで来た」と実感を込めた。記念のボードを掲げ、地元ファンから送られた万雷の拍手に丁寧なお辞儀で応えた。日米通算2千安打を目標に掲げる34歳のベテランは「これで終わるわけじゃない。次の試合からしっかり積み重ねていけるように」と気持ちを新たにした。

◆広島は5─5の八回に5番手・森浦がつかまり逆転負け。5位のチームは後半戦1勝7敗と振るわず。試合後の佐々岡真司監督(54)の一問一答は次の通り。──遠藤は五回途中(4回?)を11安打5失点。先発が出てきてほしい中で期待していた「ちょっと球自体もボールの強さもなかったかなという中で、何とか粘り、踏ん張りというところも。五回の球を見ても、ああ代えようかなと、それくらいいっぱいいっぱいでこっちは見てて。まあ代え時というところを結果的に、僕の判断が悪かった。ポンポンとツーアウトになったからそのままいかせたけど。ホームラン、ホームランは想定外だった(五回にロドリゲスの2ランとロハスのソロ)。つながれば代えるつもりだったけど、ホームランというのは。結果的に手遅れは僕の責任」──遠藤の評価は「まだ1試合目なんでね。2人抹消したし、やってもらわないと。ファームもコロナ明けで今から投げていくから、そうそうすぐには。まだ投げてない投手が多いので。でも今から投げ始めている投手もいるし。だからこそ先発もリリーフも、今いるメンバーが調子落とせば、2軍で生きが良くて、推薦があればどんどん代えるくらいの気ではいますけど」──森浦は5─5の八回につかまった。配置転換では「きょうも八回とこだわらず、六、七、八をあの3人(ターリー、矢崎、森浦)でという起用で。追いつかれたんでね。2番から始まったから先にターリーを行かせたけど。きょうはこだわってはいなかった。ちょっと続いているので、だからもうちょっと、ファームにいって、しっかりと一回ね。心技体全てしっかりさせて帰ってこれるようにしてもらいたい」──投手陣は全体的に疲れがある「やっぱり先発が長いイニング投げれずリリーフに負担かかっているし、いま2人が登録を外れて痛いけど、チャンスがファームの選手もあるということで、しっかりチャンスをつかめるかということでしょうし、いまから2軍もやっと投げ始めている投手も、結果を出せばチャンスもらえると思ってもらったら」──打線は13安打5得点とつながっている「今ライアン(・マクブルーム)と龍馬(西川)が帰ってきて、このメンバーはある程度固定できると思う。野手の方は、いまピッチャーがこういう状況だから。野手でカバーしてほしいところではある」

◆七回1死一、二塁で二遊間への打球を好捕してグラブトスで二塁封殺に仕留めた糸原健斗内野手(29)が守備で貢献した。「必死で。岩貞さんが必死に投げていたんで、何とか。そうですね。必死に。捕って、最後送球、送球というかトス浮きましたけど、結果的にゼロで抑えて、その後逆転できたんで良かったと思います」と試合後は語っていた。

◆阪神は2点リードの九回、カイル・ケラー投手(29)が登板し、来日初セーブを挙げた。3月29日の一戦では逆転サヨナラ負けを食らったマツダでの登板とあって「本当に、3月に自分のせいで負けてしまったので、それをやり返すという意味では、今日それができたので、本当にうれしいです」と安堵の笑みを浮かべていた。

◆3年ぶりに日本球界に復帰した広島・秋山翔吾外野手(34)が七回、右中間フェンス直撃の二塁打を放って日米通算1500安打に到達した。主な一問一答は次の通り。――日米通算1500安打を達成「節目のところまで来たっていうところ。これで終わるわけじゃない。あさって(9日)の試合の1打席目からしっかり積み重ねていけるように、また準備したい」――三回の本塁打、七回の二塁打は、ともにうまく捉えた「あの2本はいい感触で良かったです。最後(九回)ね、先頭でもうひと粘りして流れを持ってきたかった。(三振に倒れたので)まだまだ修正するところはあるなという感じですね」――試合前に日米通算1500安打への意識は「僕よりも広報さんやマネジャーさんが、あと何本と言っていたので分かっていました。自分でも数えられないぐらいの数字ではなかったので、なんとなく分かってはいました。たまたまですけど、ホームランを打った後、もうボードが見えていた。同級生の会沢が持ってきてくれたのですごく喜びもあるし、試合に出ていく同士ね、刺激し合いながら頑張っていきたいと思いましたね」――会沢から記念のボードを受け取ったときにやり取りはあったのか「『おめでとう』と言われました。そんなに長くはなかった。試合中のできごとのことなんでね」――1000本安打してから5年経って1500安打到達。自身の中では早い遅いはあったか「日本にいれば、もちろんもっと早く到達していたであろうとは思いますけど、自分が選んだ野球人生の中で、米国でやりたいっていう思いがあった分、別に遠回りであったわけではない。毎回言いますけど、記者会見の時に『2000本』って言葉が前に出すぎた。僕自身も伝え方が悪かったな、ちゃんとしゃべらなきゃいけなかったなと思う部分はあった。2000本をただ目標にしてカープを選んだわけではない。チームが勝てれば個人の記録は付随してくるもの。(球団本部長の)鈴木さんが(交渉の席で)『チームを強くしてくれ』や『チームに必要だ』ってことだけでいいんですけど、『あと何本で2000本だな』っていう話をしてくださったことがうれしかったので伝えたかった。もちろん個人の目標としてはありましたけど、それはまたチームとは別の話。価値のあるヒットなのか、四球が必要な場面であれば四球を取らなきゃいけないところはある。1500で立ち止まらないように、次に1本。さっきも言いましたけど、しっかり準備して、試合に勝てるところで打ちたいと思いますね」

◆「ロロ砲」の初アベック弾が、重苦しかったチームの雰囲気を一掃し、逆転勝利へと導いた。2-5の五回にロドリゲス&ロハスが2者連続アーチを放って同点に追いついた。2死一塁から、まずロドリゲスが魅せた。遠藤のスライダーを力強くたたいて中堅左のスタンドへ。「早く追いつきたいと思っていた。ロハスも続いてくれて、2人でチームの力になれて、勝ったという意味で、特別なものになったと思います」。7試合ぶりの2号2ランに興奮を隠しきれなかった。ロドリゲスをハイタッチで迎えたロハスも、負けるわけにはいかないとばかり、豪快な一発で続いた。内角低めの137キロ直球をすくいあげると、打球は放物線を描くように鯉党で埋まった右中間席に突き刺さる同点の6号アーチだ。「目の前でロドリゲスがあんなに素晴らしいホームランを打ってくれたから、続きたいと思っていたよ。ロドリゲスとアベック弾を打てて、最高の気分だね」助っ人コンビは試合中のベンチは隣同士、グラウンドでの動きも、兵庫県内にある自宅マンションも同じだ。ロドリゲスは「試合中は、もちろん野球の話をしているし、本当に野球以外のときも仲良くして、いろんな話ができて、自分にとってはいい友達というか、いい存在です」と感謝。虎ナインと思っていたよりも早く溶け込めたのも、1学年上の陽気で、明るい性格のロハスがいたからだ。矢野監督は「こっちに(流れを)呼び戻すホームランだった。相手に与える影響もあったと思います」と助っ人コンビに頭を下げた。大山が5日、新型コロナ陽性判定を受けて離脱。「代替選手」として、2軍降格から一日で1軍復帰となったロハス。大山不在の間、佐藤輝と助っ人コンビが打線を引っ張る。(三木建次)

◆懸命に体を投げだして打球を止めた。執念がこもった糸原の七回の守備が逆転勝利を呼び込んだ。「岩貞さんが必死に投げていたので、何とか(しようと思った)」同点の七回1死一、二塁で、西川の放った二遊間の打球を追いかけダイブ。グラブに白球を収めると、グラブが吹っ飛ぶほどの勢いで二塁塁上の中野へトスした。一時はセーフと判定されるもリプレー検証の結果、ジャッジはアウトに覆った。矢野監督も「止めるだけでもナイスプレーやのに、アウトにしてくれたっていうのが、もっと大きかったし。あれもめちゃくちゃでかいプレーやった」と賛辞をおくった。二走・秋山の俊足を考えると、抜けていれば勝ち越され、流れは相手に傾いていたはず。チームが守乱で星を落としてから一夜、華麗な守備でつかみ取った白星だった。(須藤佳裕)

◆期待された場所に、期待通りの相手打者を圧倒する姿で君臨した。ケラーが本来の剛速球と切れ味鋭い変化球を携えて、九回のマウンドで〝守護神テスト〟に合格した。虎のブルペン陣に、新たな手札が加わった。「本当にチーム全体での素晴らしい勝利。負けてはいましたけどもブルペンが粘って、野手が逆転して。本当にチーム全体での素晴らしい勝利」待ちに待った来日初セーブを記録し、心地よさそうに汗をぬぐった。7-5の九回に登板。6日はサヨナラ打、この日はソロ本塁打を放っていた秋山を153キロ直球で三振。続くマクブルームは低めのカーブで2者連続の空振り三振に仕留め、最後は坂倉を初球153キロで中飛。1回を三者凡退で連続無失点試合は「12」に伸ばした。2020年、21年シーズンに2年連続セーブ王のスアレスに代わる抑えと期待されたが、シーズン序盤は調整不足で苦しんだ。3月25日のヤクルトとの開幕戦(京セラ)の九回に登板して逆転を許すと、同29日の広島戦(マツダ)では九回にサヨナラ負けにつながるピンチを招いていた。〝あの頃〟とは別人の姿で借りを返した。当時の広島戦での苦い思い出を払拭し「3月に自分のせいで負けてしまった。それをやり返すという意味では、それができた。本当にうれしい」と声を弾ませた。好物は、ラーメン、お好み焼きにたこ焼き。虎でラーメン好きといえばメッセンジャーが有名だが、背番号42は豚骨がお好みだ。「汁なしラーメンも好きで、寮で自分で作るんだけど、ゴマ油とか、コチュジャンを入れて毎日作ってる」。日本の暮らしに慣れてきたことも、好投を後押しした。6日にサヨナラ打を食らった岩崎の無念も晴らした。矢野監督は「優(岩崎)はきょう使う気なかった。ケラーも最近いいボールを投げていた。(ケラーが)コロナじゃなかったらもうちょっと早い時でもそういうことを考えてはいた」と起用理由を明かした。背番号42は7月15日に新型コロナの陽性判定を受けて一時離脱したが、指揮官の期待はふくらんでいた。岩崎との〝ダブル守護神〟が可能なら、采配の幅も広がる。指揮官は「ケラーもしっかり行ってくれたのは、プラスアルファの要素ができて、いろんなオプションも使える」とうなずき、ケラーも「3人で終えようという気持ちをしっかり込めて投げられた」と自信を漂わせた。奇跡のような逆転Vを叶えるため、新たな選択肢が切り札になる。(新里公章)

◆かつてプロ野球に『勝利打点賞』という表彰があったのだ(ちなみに第1回の表彰選手は阪神のガッツマン、佐野仙好さんでしたー!!)。簡単に説明するなら、試合を決める一打を年間で一番多く放った選手ということなんだけどね...。いつの間にか、その賞がなくなってしまったのが惜しい。だから勝利打点賞の復活、そして、俺は新たにその一プレーがなければチームは勝利できなかった、負けていた!! そんな一番のプレーをした選手に贈る『勝利プレー賞』を提言するのだ!!本日、七回1死一、二塁。センターに抜ければ勝ち越し点になる西川のゴロを、ダイビングで捕り、そのままグラブトスで二塁封殺した糸原のプロ中のプロのプレーを見たら、その賞の必要性が絶対に分かるはずであーる!!大黒柱の大山は不在だけど、ロドリゲスとロハスがアベックアーチ!! 首位のヤクルトには申し訳ないけど、大接近させていただきまーす!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
59391 0.602
(↓0.006)
-
(-)
44440
(+4)
384
(+7)
121
(+1)
56
(-)
0.254
(-)
3.460
(↓0.02)
2
(-)
阪神
52492 0.515
(↑0.005)
8.5
(↑1)
40358
(+7)
295
(+5)
67
(+2)
79
(-)
0.241
(↑0.002
2.560
(↓0.02)
3
(-)
DeNA
46462 0.500
(↓0.005)
10
(-)
49330
(-)
366
(+5)
69
(-)
33
(-)
0.251
(↓0.001)
3.510
(↓0.01)
4
(-)
巨人
49521 0.485
(↑0.005)
11.5
(↑1)
41401
(+7)
455
(+4)
121
(+3)
46
(-)
0.246
(-)
4.020
(-)
5
(-)
広島
47533 0.470
(↓0.005)
13
(-)
40399
(+5)
395
(+7)
61
(+2)
20
(+1)
0.256
(↑0.001
3.530
(↓0.04)
6
(-)
中日
42541 0.438
(↑0.006)
16
(↑1)
46288
(+5)
358
(-)
52
(+1)
34
(-)
0.249
(-)
3.520
(↑0.04)