西武(★1対2☆)ロッテ =リーグ戦18回戦(2022.08.06)・ベルーナドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:小島 和哉(2勝7敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝1敗25S))
敗戦投手:水上 由伸(4勝2敗1S)

本塁打
【ロッテ】レアード(15号・8回表2ラン)
【西武】山川 穂高(32号・2回裏ソロ)

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◆ロッテが接戦を制した。ロッテは1点を追う8回表、1死二塁から代打・レアードの2ランが飛び出し、逆転に成功する。投げては、先発・小島が8回1失点の快投。最終回は守護神・益田が締め、小島は今季2勝目を挙げた。敗れた西武は、2番手・水上が痛恨の一発を浴びた。

◆ロッテ森遼大朗投手(23)が7日の西武戦(ベルーナドーム)で先発する。プロ初先発となる。5日には井口監督らも見守る中でブルペン投球を行い、この日は最終調整。「やっと来たチャンスなのでしっかり頑張りたいと思います。プロ初先発は人生で1回しかないので、その1回を楽しめたらいいなと思います。西武打線は勢いよく振ってくるバッターがたくさんいると思うので、そこに投げ負けないようにしたいです。調子は悪くないです。良い感じで調整できています」とコメントした。森は都城商(宮城)から18年育成ドラフト2位で入団。プロ4年目の昨季、イースタン・リーグで10勝を挙げ、シーズン後に球団と支配下選手契約を締結。今季は2軍で登板を重ね、7月30日のオリックス戦(ZOZOマリン)でリリーフとしてプロ初登板を果たしていた。

◆西武山川穂高内野手(30)が、32号先制ソロ本塁打を放った。2回先頭の打席。カウント1-1から、ロッテ小島の145キロ直球を弾丸ライナーで左翼席へ運んだ。前夜、本拠地通算100号に続く2試合連続となる1発。「打ったのはストレートです。打てて良かったです」と話した。

◆西武与座海人投手の好投が報われず、9勝目が消えた。前回登板ソフトバンク戦で、プロ初の完封勝利を挙げた、いい流れをそのまま継続。3回と6回に1安打ずつ打たれただけで、7回無失点に抑えた。しかし1点リードの8回、継投に入ると18試合連続無失点中の水上が、ロッテ・レアードに逆転2ランを被弾。与座の白星が消えた。与座は「前回の登板同様、自分のボールを投げきることができました。真っすぐでカウントを整えられましたし、打者の反応を見ながらうまく変化球でタイミングを外すこともできました。山川さんが先制ホームランを打ってくれたので、しっかり抑えようと思いました。次回の登板も0を並べられるよう頑張ります」と切り替えた。

◆西武は3試合連続サヨナラ勝利とはならなかった。山川穂高内野手(30)の32号ソロによる1点リードで継投策に入った8回、18試合連続無失点中だった水上由伸投手(24)が、痛恨の逆転2ランを浴びた。9回の攻撃では、先頭山川が二塁打で無死二塁のチャンスを作ったが、後続にあと1本が出ず。連勝が4でストップした。辻発彦監督(63)は「我々は何も言えないよね。みんなそう思っている。ここまでずっと抑えてきたピッチャー(水上)が、こういう日もあるだろうし。2点目が取れなかったのが(敗因)」と、盤石の救援陣への信頼は揺るがなかった。○...下手投げの与座が7回無失点と好投した。高めに浮き上がる軌道と、90キロ台のカーブなど緩急を使い、ロッテ打線を翻弄(ほんろう)。前回登板のソフトバンク戦でプロ初完封勝利を挙げたいい流れを、そのまま生かした。リリーフ陣が逆転され9勝目こそ逃したが、19回連続無失点を継続。与座は「打者の反応を見ながら、うまく変化球でタイミングを外すこともできました」と手応えを語った。

◆敗色が濃くなっていたロッテが、ブランドン・レアード内野手(34)のひと振りでひっくり返し、連敗を3で止めた。7回まで西武与座にチームが2安打に抑えられ、8回から2番手水上に交代。レアードは1死二塁の同点機に代打で登場すると、ボールを3つ選んだ。4球目、スライダーが甘く入ってきたのが見えた。「スライダーももちろん頭に入れながら、高めの球に目付けをして、失投が来るという気持ちの中で反応することができたよ」4球目を迷わず振り抜くと、完璧な弾道が左翼席中段に飛び込んだ。逆転15号2ラン。打席に入る前、先発で好投した小島に「1本ちょうだい」とねだられ、白星がつかずとも奮闘してきた左腕に"ご褒美弾"をプレゼントした。レアードはカウント3-0からも狙ってくる打者だ。井口資仁監督(47)は「ああいう自分の有利なカウントからしっかりと振れたのが大きい」とし「そこ(3-0)で打ってもなかなか前に飛ばせてなかったんですけど、今日はしっかりとねらい球を絞って打てたと思います」と、値千金の1発をたたえていた。【金子真仁】

◆ロッテ小島和哉投手(26)が8回1失点の好投で、今季2勝目を挙げた。前回7月30日に登板後に出場選手登録を抹消されたが、先発陣にも新型コロナ陽性判定の選手が出たため、今回は特例2022の代替指名選手としての先発になった。昨季10勝を挙げた小島は今季は雨天中止、ローテ再編などの影響で、登板予定がずれるケースも多々。その中での今回の好投に、井口資仁監督(47)は「しっかりと投げてくれました。今日は強気な投球でしっかり投げ込んでくれたので。どうしてもいつも逃げてしまって、カウントが不利になってしまうところあったので、今日はしっかりできたと思います」と左腕のマウンドさばきをたたえた。今回は代替指名選手としての1軍再昇格になったが、来週以降の先発についても「もちろん」と話し、1軍の先発ローテーションに戻ることになる。首位西武相手に終盤の攻防で1勝1敗とし、第3戦の7日は森遼大朗投手(23)がプロ初先発する。井口監督は「明日の森も、みんなで盛り上げていけたらと思います」と、総動員でカード勝ち越しを狙う。

◆絶対に今季2勝目を-。ロッテ小島和哉投手(26)は敏感に察知した。1点リードの8回2死二塁、打者は西武の3番森。初球は変化球でストライクを取り、1度マウンドを外した。「その前に(捕手の佐藤)都志也と話した時に、内角直球が勝負球になるからと。どこで使おうか探ろうと。1球目の後すぐにそのサインが出て」浦和学院(埼玉)ではセンバツ優勝投手になるなど若くして経験は豊富。けん制球の動きでマウンドを降り、歩いて、上を向いて考える。10秒少々。「もう1度考えて、いや、大丈夫だと。取り越し苦労じゃないかなって」佐藤都を信じ、勝負球を投げ込む。「ちょっと甘かったですけど、気持ちで抑えられたと思います」。二ゴロに抑え、グラブをパーンとたたいた。1勝7敗で後半戦を迎え、前回登板後には登録抹消された。「球以外なら、第三者的に見ておどおど投げてるなとか、攻めてないよなと思って。そこの切り替え1つだけだと思ったので」。コロナ禍での特例2022昇格で予期せぬ巡ってきた中6日。140キロ台終盤で攻めた初回から、8回最後の球まで、強気の芯を貫き通した。帽子つば裏に「強気に攻めろ」と書いたのは昨年のこと。この夜、マウンドで何度か眺めたそこに文字はない。「自分に問いかけて。しっかり、大丈夫だぞと」。心でつかんだ今季2勝目が、正念場のチームを救った。【金子真仁】

◆ロッテ小島和哉投手(26)は90球で7回のマウンドを終えてベンチへ戻ると、木村1軍投手コーチがブルペンへ電話する様子が見えた。まだ投げたい-。「いきます」とキッパリ直訴したら「今日の出来で、逆に代えるタイミングはない」との言葉が返ってきたという。直後にレアードの逆転弾が。「(8回にも)行かせてもらった監督、投手コーチにもしっかりとした姿を見せたい」。8回のマウンドに堂々と向かい、今季2勝目を手放さなかった。防御率2点台ながら、前半戦を終えて1勝7敗。打線の援護が少なかったのは間違いない事実ながら、本人は責任を己に求めた。「僕が勝てていないというよりも、僕が投げた試合で全部負けているので。チームが勝てるような試合に持っていけていないと思っているので」と話したこともある。責任感が強い。掃除もした。映像はこま送りで何度も見直した。身につけるものの色も変えたりした。それでも最後は"強気"のキーワードにたどり着き、そうでなくなっている自身にも気付く。「僕とかは本当に、1人1人のバッターからしっかりアウトをとって、アウトを積み重ねることしか。その先を見てる余裕はないので」。強気と表裏一体の"無防備"にならぬよう、徹底して備えた上で、次のマウンドへ向かう。次の打者へ、次の1球へ向かう。160キロも強烈な決め球もなくとも、仕事への高い意識が小島の芯として揺るがない。2勝7敗にして、防御率もパ・リーグ4位に躍り出た。【金子真仁】

◆西武・山川穂高内野手(30)が2試合連発となる32号先制ソロを放った。0-0の二回先頭。ロッテ左腕・小島の真っすぐを捉えた鋭い打球は左翼ポール際に飛び込む先制アーチとなり「打ったのはストレート。打てて良かったです」とうなずいた。首位のチームは4連勝中。主砲の一発がこの日もチームに流れを引き寄せた。

◆ロッテが連敗を3で止めた。0―1の八回1死二塁で代打レアードの15号2ランで逆転した。小島は8回6安打1失点で6月10日以来の2勝目を挙げ、益田が25セーブ目。西武は山川の32号本塁打の1点だけで、連勝が4で止まった。

◆西武は自慢の勝ちパターンの継投が決まらず、逆転負けで連勝が4で止まった。1―0の八回に7回無失点と好投していた与座を95球で代え、水上を送ったが、代打レアードに2ランを許した。辻監督は「(水上は)ここまで点を取られずに抑えてきたピッチャー。こういう日もある」と責めなかった。打線は二回の山川のソロ以降、得点できなかった。「やっぱり2点目が取れなかったのが...。小島のスライダーに苦しめられた」と話した。

◆西武の与座は7回2安打無失点で、前回7月30日のソフトバンク戦での完封を含めて19イニング連続無失点とした。後続が逆転されて9勝目は逃したが「打者の反応を見ながらうまく変化球でタイミングを外すことができた」とうなずいた。1―0の三回は先頭打者の福田秀に安打を許した後、菅野を一ゴロに、エチェバリアは遊ゴロに打ち取り、セーフティースクイズを仕掛けてきた荻野を好守備で投ゴロに仕留めた。「しっかり抑えようと思った。次回もゼロを並べられるように頑張る」と話した。

◆首位の西武は1点リードの八回に2番手の水上が、代打・レアードに逆転2ランを浴び、連勝が4で止まった。先発の与座が7回無失点の好投。勝ちパターンの継投が崩れたが、辻監督は「ここまで点を取られずに抑えてきたピッチャー(水上)にこういう日もある。われわれは何も言えない」とかばった。2位・ソフトバンクが勝ったため、ゲーム差は2に縮まった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
54452 0.545
(↓0.006)
-
(-)
42336
(+1)
294
(+2)
84
(+1)
49
(-)
0.228
(-)
2.470
(-)
2
(-)
ソフトバンク
49442 0.527
(↑0.005)
2
(↑1)
48354
(+9)
315
(+1)
67
(-)
55
(+2)
0.255
(↑0.002)
3.050
(↑0.02)
3
(1↑)
ORIX
53500 0.515
(↑0.005)
3
(↑1)
40329
(+3)
323
(+1)
53
(+1)
47
(+1)
0.244
(↑0.001)
2.780
(↑0.02)
4
(1↓)
楽天
48462 0.511
(↓0.005)
3.5
(-)
47361
(+1)
327
(+9)
68
(-)
70
(+1)
0.249
(↓0.001)
3.290
(↓0.07)
5
(-)
ロッテ
48501 0.490
(↑0.005)
5.5
(↑1)
44324
(+2)
362
(+1)
61
(+1)
93
(-)
0.224
(↓0.002)
3.220
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
40591 0.404
(↓0.004)
14
(-)
43323
(+1)
369
(+3)
78
(-)
67
(+1)
0.232
(-)
3.470
(↑0.01)