ヤクルト(★5対9☆)巨人 =リーグ戦19回戦(2022.08.05)・明治神宮野球場=
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巨人
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ヤクルト
0100000045802
勝利投手:堀田 賢慎(2勝2敗0S)
敗戦投手:小川 泰弘(5勝6敗0S)

本塁打
【巨人】大城 卓三(9号・2回表2ラン),ポランコ(15号・4回表ソロ),ポランコ(16号・7回表2ラン),ウィーラー(2号・9回表ソロ)
【ヤクルト】サンタナ(10号・2回裏ソロ),オスナ(12号・9回裏満塁)

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◆巨人は2回表、大城の2ランで先制に成功する。その後は4回にポランコのソロ、7回にはウォーカー、丸、岡本和の3者連続適時打が飛び出すなど、試合を優位に進めた。投げては先発・堀田が7回1失点で今季2勝目。敗れたヤクルトは、投手陣が振るわなかった。

◆ヤクルトの人気マスコットつば九郎が5日、巨人戦(神宮)で、主催2000試合出場を達成した。94年のデビューから29年目で、前"鳥"未到の大記録となった。試合前には東京会館で公式会見を実施。4日中日戦(神宮)が雨天中止となったため、会見時点では1999試合出場という"フライング会見"で思い出を振り返りつつ、この先もまだまだ現役を続けることを宣言した。本拠地神宮が祝福ムードに包まれた。5回終了で試合が成立すると、村上から記念ボードを手渡されたつば九郎が、ファンの声援に応える。マスコット界の先輩・巨人ジャビットからも特大パネルを贈られ、場内を車に乗って1周。盛大な花火も打ち上がった。2万8996人のファンが温かい視線を送る中、「空中くるりんぱ」は、この日もあえなく失敗に終わった。試合前の"フライング会見"は94年にお披露目会を行った東京会館での開催。約200人のファンも見守る中、おなじみのフリップ芸で笑いを誘った。つば九郎 ここはつばくろうがはじめてとうじょうしたおもいでのばしょです。もうあのころのじゅんすいなこころはありませんが。きょう1にち、みなさんとおもいでにのこるひになりますように。たのしみましょうその後も、ふてぶてしくもどこか憎めない、いつもの雰囲気で質問に回答。主催2000試合出場の快挙には「じぶんでじぶんをほめてあげたい」。ここまで28年、続けてこられた要因について「よわたりじょうず」「かんぞうとあしこしのつよさ」と即答した。空気が変わったのは「6さま」と呼んで尊敬する宮本慎也氏(51=日刊スポーツ評論家)からのビデオメッセージが流れ、本人がサプライズで登場した場面だった。恐縮しきりで花束を受け取ると「みやもとさんのYouTubeよろしくです」とちゃっかりゴマすり。宮本氏から「体に気を付けてやってほしい」と激励されると、最後に「もうすこしやりたいことがみつかったので。ひきつづきおうえんよろしくおねがいします」と締めた。記念日の試合は敗れたが、球場で遅くまでファンの声援に応えたつば九郎。これからもファンとチームをつなぐ「かけはし」となっていく。【鈴木正章】つば九郎生年月日 お察しください出身地 じゃぱん身長・体重 チームで5番目ぐらい・圧倒的なレギュラークラス投打 右投げ右打ち血液型 雲竜型高校野球 甲子園春夏6回の胴上げ投手趣味 カメラと食べ歩きプチ自慢 キャベツのせんぎり座右の銘 よしっ飲みに行こう!マスコットを始めたきっかけ 渡り鳥だけど渡らないから定職にヤクルトに入団して良かったこと 都心の一等地、ヤクルト飲み放題試合中に心がけていること 休息と水分補給とブログのネタ探しファンへのメッセージ さいふのひもは常にゆるめよう初出場 94年4月9日阪神戦主催1000試合連続出場 08年7月10日横浜戦(球団公式HPより)

◆巨人大城卓三捕手が先制2ランを放った。2回2死一塁、ヤクルト小川の143キロ外角直球を振り抜き、左中間席最前列へ運んだ。「打ったのはストレートです。堀田のためにも早く点を取ってあげたかったので先制できて良かったです」と7月15日広島戦以来の9号、2試合連続の打点で主導権を引き寄せた。2年連続の2ケタ本塁打まであと1本と迫った。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手が、バースデーアーチとなる10号ソロを放った。この日が30歳の誕生日。2点を追う2回1死、応援団の奏でる「ハッピーバースデー」が流れる中で打席に入ると、巨人先発堀田に対し、フルカウントからの11球目、内角低め直球をすくい上げ、バックスクリーンに運んだ。2発を放った3日中日戦(神宮)から2試合連発と好調。来日から2年連続2ケタ本塁打を達成し「点を取られた後に、すぐに1点かえすことができてよかった。バースデーアーチ。キモチイイ」と喜んだ。

◆ヤクルトの人気マスコットつば九郎が、主催2000試合出場を達成した。今カードは「つば九郎DAY2022-2000th GAMES-」として開催され祝福ムード。試合前にはヤクルトファンで知られるタレントの出川哲朗が祝福のビデオメッセージ。4回表終了時には、ロッテ球団職員で本拠ZOZOマリンスタジアムでアナウンスを務める谷保恵美さんからもメッセージが寄せられた。試合が成立し、前"鳥"未到となる大記録を達成したつば九郎は、村上宗隆内野手(22)から記念パネルを受け取り、ファンの声援に応えると、巨人マスコットのジャビットから2000試合出場を祝う特大の号外パネルを送られた。場内を軽トラックに乗って1周しファンの声援に応えると、花火も打ち上がり、場内は祝福ムード一色となったが、恒例の「空中くるりんぱ」はいつものようにあえなく失敗となった。

◆巨人グレゴリー・ポランコ外野手(30)が、大得意の神宮で4安打2本塁打と"超絶パワー"をさく裂させた。1点リードの4回2死、右中間へ確信の16号ソロを運び、「ファーストストライクからミスショットしないようにと思って準備していたよ。ホームランになってうれしいし、堀田が頑張っているから追加点が取れて良かったよ」と喜んだ。さらに5点リードの7回2死二塁からも右翼席へ確信の16号2ラン。この日4安打、2本塁打目を決めた。ベンチに戻るとウォーカーと定番のジャンピングハイタッチを決め、カメラに向かってお笑い芸人の「なかやまきんに君」の「パワー」ポーズ。「甘い球を積極的に打ちにいこうと思って打席に入りました。今日2本目のホームラン! サイコー!」とかみしめた。得意の神宮で4安打2ホーマーで、打率3割9分4厘、10戦6発と圧倒的な数字を残している。

◆首位ヤクルトが巨人に敗れ、連勝が3でストップ。人気マスコットつば九郎の主催2000試合出場を白星で飾れなかった。先発小川が2回に巨人大城に9号2ランを浴びて2点の先制を許すと、4回にもポランコに15号ソロを献上。6回途中を95球、6安打3失点で降板。「カードの頭を任せてもらって、長いイニングを投げれず申し訳ないです。反省点の多い投球だった」と悔やんだ。2番手の左腕・久保は6回こそ無失点で切り抜けたが、7回2死二塁で代打ウォーカーを迎えた場面で右腕の大西と交代。大西がウォーカーから4連打を浴びこの回、5点を失った。打線は2回、この日が30歳の誕生日となるサンタナが、2年連続2ケタ本塁打となる10号ソロを放ったが、3回以降は沈黙。9回に村上の中前打からチャンスを作り、オスナに満塁本塁打が飛び出したものの、反撃が遅かった。この日の5回終了時点で、つば九郎が主催2000試合出場を達成。村上から記念パネルを受け取りファンの声援に応えた。さらには場内を軽トラックに乗って1周。花火も打ち上がるなど祝福ムード一色となったが、「空中くるりんぱ」はいつものように失敗に終わっていた。

◆投打がかみ合った巨人が7月6日以来、1カ月ぶりに連勝を収めた。2回2死一塁から大城の9号2ランで幸先よく先制すると、4回にポランコが15号ソロで追加点を挙げた。さらに7回にはこの日2つめの四球を選んだ投手の堀田からビッグイニングをつくった。2死二塁から代打ウォーカーが適時二塁打を放つと、丸、岡本和も適時打を決めた。続くポランコがこの日、4安打目、2本塁打目となる確信歩きの16号2ランで一挙5得点。リードを7点に広げた。9回にはウィーラーの4カ月ぶりの2号ソロも飛び出し、大勝を収めた。先発の3年目右腕・堀田は2回にサンタナにソロを浴び、さらに1死満塁のピンチを招くも無失点に切り抜けた。そこからは3回から7回まで5イニング連続でパーフェクトピッチング。躍動感ある投球で村上を空振り三振を含む3打席連続で打ち取るなど、首位ヤクルトの強力打線を7回2安打1失点に封じた。3月31日、プロ初登板で初勝利を収めた神宮の地で、それ以来4カ月ぶりの2勝目を挙げた。8点リードの9回に3番手戸田がオスナに満塁本塁打を浴びるなど、4点差まで追い上げられるも、4番手クロールが締めて逃げ切り、1カ月ぶりの連勝を手にした。

◆首位ヤクルトが巨人に敗れ、連勝が3でストップ。人気マスコットつば九郎の主催2000試合出場を白星で飾れなかった。

◆巨人堀田賢慎投手(21)が、プロ最長の7回、最多の100球を投げて2安打1失点で約4カ月ぶりの2勝目を挙げた。2点リードの2回無死、ヤクルト村上に2ボールから真っ向勝負を挑み、最後は147キロ直球で空振り三振。続くサンタナのソロで1点差に迫られたが、なお1死満塁の大ピンチを切り抜けると、7回まで完全投球。最速151キロ直球に1軍では初披露のフォークも活用し「真っすぐだけじゃなくて変化球でも勝負できた」とうなずいた。原因不明の球速低下に苦しんだ。村上に満塁弾を浴びた5月6日ヤクルト戦は、3回途中5失点KOで2軍降格。「打たれて逆にスッキリしました。このままの状態で抑えられるとは思わなかった。抜いてるわけじゃないけど、全く球が走らなくて...」。徐々に球威が落ち、イニングが変わると、急に130キロ台しかでなくなることもあった。150キロ超えを連発した昨秋の感覚が突如、消えた。コンディションとフォームを見つめ直した。「求める真っすぐに、いかに戻せるかは常に考えながら練習はしてきた。時間はかかってしまったけど、感覚もよくなって、こういう結果につながった」。もがいた若き右腕が、プロ初登板初勝利を挙げた神宮でチームに1カ月ぶりの連勝をもたらした。【小早川宗一郎】▽巨人原監督(プロ2勝目を挙げた先発堀田について)「あの回(2回1死満塁)を1点で抑えたところがね。そのあとは落ち着きが出てきた感じですね。次がとても大事でしょうね」堀田賢慎(ほった・けんしん)2001年(平13)5月21日生まれ、岩手県出身。青森山田から19年ドラフト1位で巨人入り。同期入団に佐々木朗(ロッテ)宮城(オリックス)ら。入団直後にトミー・ジョン手術を受け、20年オフ育成契約に。今年3月11日に支配下へ再昇格した。186センチ、85キロ。右投げ右打ち。

◆ヤクルトは9回の猛攻も及ばず、連勝が3で止まった。8点を追う最終回、オスナの満塁弾で4点差に迫り、なお1死二、三塁としたが反撃もそこまで。高津臣吾監督は「最後はよく点を取れましたけど、19人連続アウトだったので...」と2回2死からの8回2死までの連続凡退を反省。つば九郎の主催2000試合出場も白星で飾ることができず「一緒に戦ってきた仲間ですので、勝って花を添えたかった。ちょっと残念ですね」と悔しそうだった。オスナが9回に満塁弾。ヤクルトの満塁本塁打は今季6本目(村上4、オスナ2)で、シーズン6本は93、13年に並ぶ球団最多タイだ。また、そのうち巨人戦では4本。巨人からシーズン4本の満塁弾を打ったのは、06年中日(立浪、森野、谷繁、ウッズ)に次いで2チーム目となった。一方の巨人は、満塁弾を打たれたのが今季7本目。シーズン7本も打たれたのは、04年以来2度目の球団ワーストタイ。▽ヤクルト小川(6回途中6安打3失点で6敗目)「カードの頭を任せてもらって、長いイニングを投げれず申し訳ないです。反省点の多い投球だった」

◆コーチ1年目の巨人亀井善行外野守備兼走塁コーチ(40)が、連夜のファインプレーで連勝に導いた。2回に1点差に迫られ、なお2死満塁の大ピンチで"神指示"でチームを救った。ヤクルト塩見の打球は左中間を襲った。抜けていれば長打コースで走者一掃の逆転打が確実だったが、中堅よりにポジションをとっていた左翼手ポランコが間一髪で捕球した。ポランコは「全て亀井コーチのおかげです。本来だったら左中間のど真ん中を抜ける球だったんですけど、亀井さんのポジショニングの指示で移動していたので、全て亀井さんのおかげです」とファインプレーの全容を明かした。直前の2回1死二、三塁の場面では阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチがマウンドに向かった。今季はここまでは山口投手コーチか桑田投手チーフコーチが役割を担ったが、この場面は阿部コーチがベンチを飛び出した。マウンドの輪で先発堀田、内野手陣に指示を出すと、今度は原監督が打者長岡への申告敬遠を告げた。結果的にこの回は1点でしのぎ、リードを守ったことが勝因につながった。

◆ヤクルトの人気マスコットつば九郎が5日、巨人戦(神宮)で、主催2000試合出場を達成した。94年のデビューから29年目で、前"鳥"未到の大記録となった。試合前には東京会館で公式会見を実施。4日中日戦(神宮)が雨天中止となったため、会見時点では1999試合出場という"フライング会見"で思い出を振り返りつつ、この先もまだまだ現役を続けることを宣言した。

◆巨人・大城卓三捕手(29)が先制9号2ランを放った。二回2死一塁でヤクルト・小川が投じた初球、143キロの直球を捉えて左中間席まで運んだ。7月15日の広島戦以来の一発で先発の堀田を援護。強打の捕手が、2年連続の2桁本塁打に王手をかけた。

◆この日30歳の誕生日を迎えたヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手が0-2の二回、2試合連発となる10号ソロをバックスクリーンに放った。サンタナは3日の中日戦で2打席連続本塁打など来日最多の6打点と大暴れしており絶好調。「心強い存在」と語る球団マスコット・つば九郎の主催2000試合出場達成と自身の誕生日をド派手に祝った。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手が30歳の誕生日を迎え、0―2の二回1死の第1打席でバースデーアーチを放った。巨人先発・堀田が投じた11球目の直球を振りぬき、バックススクリーンに飛び込む10号ソロ。みずから祝砲を打ち上げ「点をとられた後すぐに1点返すことができて良かった。バースデーアーチ。キモチイイ」と笑みを浮かべた。

◆巨人のグレゴリー・ポランコ外野手(30)が15号ソロをたたき込んだ。2-1の四回2死で小川の145キロの直球を一閃。打った瞬間に本塁打を確信する完璧な一発を右中間席中段まで運んだ。神宮では今季5本目のアーチとなった。

◆ヤクルトの球団マスコットのつば九郎が5日、ヤクルト-巨人19回戦(神宮)で史上1羽目の主催2000試合出場を達成した。試合が成立した五回終了後には主砲・村上から記念ボード、サプライズで登場した巨人のマスコット、ジャビットから号外パネルをもらい祝福された。試合前に行われた東京會舘での会見では「じぶんでじぶんをほめてあげたい」と喜びの声をしたためた。試合直前にはおなじみのフリップ芸で「しあいがせいりつするまできをぬくなです。2000しあいのめもりあるなんとかしょうりしてほしい」とお願いもしていた。この日は「つば九郎Day2022」として行われており、試合前には都立青山高のオーケストラ部がMONGOL800の「小さな恋のうた」を生演奏。バックスクリーンのモニターには大ファンでタレントの出川哲朗や球団OBの真中満氏から祝福のメッセージが映された。

◆ヤクルトの球団マスコットのつば九郎が5日、ヤクルト-巨人19回戦(神宮)で史上1羽目の主催2000試合出場を達成した。さまざまな著名人からのビデオメッセージが神宮のビジョンで流された。ヤクルトファンで知られるタレントの出川哲朗(58)は試合前、つば九郎が五回裏終了時に披露する「くるりんぱ」について「竜(上島竜兵)さんの(持ちネタの)くるりんぱは、頼むから1回でもいいから成功して」と懇願された。二回終了後は元ヤクルト監督の真中満氏(51)=本紙専属評論家、四回表終了後には7月17日に主催試合の場内アナウンス担当として通算2000試合に到達したロッテの谷保恵美さん(56)がお祝いのコメントを寄せた。

◆ヤクルト先発の小川泰弘投手(32)は5回1/3を投げ、6安打3失点。二回2死一塁から大城に左中間へ先制2ランを浴び、四回にはポランコに15号ソロを許した。「カードの頭を任せてもらって長いイニングを投げれず申し訳ないです。反省点の多い投球だった」。小川は6月28日の広島戦を最後に白星から遠ざかっている。

◆巨人・堀田賢慎投手(21)がプロ入り最長となる7回を投げ、2安打1失点と好投した。最速150キロの直球とフォークボール、カーブを駆使し、ヤクルト打線を翻弄。失点は二回にサンタナに浴びた中越えソロのみで、三回以降は一人の走者も許さない完全投球を披露した。八回の打席で代打・小林を送られて交代となったが、堂々たる投球で2勝目の権利を得た。

◆記念すべき日に祝砲を打ち上げた。ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手が、2点を追う二回1死にバックスクリーンへの10号ソロ。30歳の誕生日にバースデーアーチを放った。「点をとられたあと、すぐに1点返すことができてよかった。バースデーアーチ。キモチイイ」粘った末に捉えた。巨人先発・堀田が投じた11球目の直球を一閃。4番・村上が空振り三振に倒れた直後に、若き主砲を支える5番打者として仕事を果たした。祝ったのは自分自身だけではない。この日は球団公式マスコット、つば九郎が主催2000出場を達成。巨人戦は「つば九郎DAY2022」と題して行われ、神宮球場周辺にはこれまでの等身大パネルなども展示され、グラウンド内外でお祝いムードが漂った。長年スワローズを支えてきたマスコットは、来日2年目のサンタナにとっても大きな存在だ。つば九郎が新型コロナウイルスの感染から復帰した3日には4安打6打点の大活躍。試合後に「毎日ベンチでいい雰囲気で迎えてくれる。戻ってきてくれて心強い」と愛あるコメントを残していた。五回終了時には、村上からつば九郎へ記念のボード、巨人のマスコット・ジャビットからも特別仕様のボードが贈られた。その後、花火が上がり、つば九郎は軽トラックで場内を一周。注目された「空中くるりんぱ」は〝いつも通り〟失敗に終わった。つば九郎もサンタナもチームになくてならない存在。ただ、先発の小川が六回途中、6安打3失点で降板。リリーフ陣も打ち込まれ、チームの連勝は「3」で止まった。

◆初勝利を挙げたマウンドで、輝きを取り戻した。巨人・堀田賢慎投手(21)がヤクルトの強力打線からテンポよくアウトを奪った。「しっかり準備してきました」7月3日の広島戦(マツダ)以来の1軍マウンドを前に、自信をにじませていた21歳。二回にサンタナにバックスクリーン左へソロを運ばれたが、186センチの体格を生かした大きな投球フォームから投げ下ろす直球、スライダー、フォークボールをストライク先行で投げ込んだ。プロ初登板となった3月31日のヤクルトでは、この日と同じ神宮で6回無失点と好投し、初勝利を飾った。しかし、その後は4度の先発登板すべてで五回まで投げられず、2軍調整が続いていた。そんな中、チーム内の新型コロナ感染拡大によって巡ってきた先発のチャンス。「ファームでやってきたことを試合で力が出せるように」との言葉通り、鍛え直したボールで成長を示した。試合は九回にもつれたが、7回をジャスト100球、2安打1失点で2勝目を手にした。青森山田高から2020年ドラフト1位で入団。ロッテ・佐々木朗らと同学年になる。右肘のトミー・ジョン手術を受け、育成契約を経て1軍の輪に加わった未来のエース候補が、後半戦の戦力としてアピールした。(谷川直之)

◆ヤクルトの球団マスコットのつば九郎が5日、ヤクルト-巨人19回戦(神宮)で史上1羽目の主催2000試合出場を達成した。前人未到ならぬ前"鳥"未到の大記録に各界から祝福の声が寄せられ、元中日監督の落合博満氏(68)は自身のYouTubeチャンネルに祝福動画を投稿。「つば九郎、2000試合出場おめでとう。つば九郎はオレのファンなんだよな。監督時代、試合前に必ずあいさつにきてくれてヤクルトの飲み物を手渡してくれた」と思い出を語った。さらに落合氏は動画の最後でつば九郎の代名詞の空中くるりんぱにも挑戦。かぶっていた帽子を投げ上げ、空中くるりんぱに成功し「どうだー!」と笑った。

◆巨人は二回に大城の2ランで先行し、四回にポランコのソロ、七回に代打ウォーカーの適時二塁打からポランコの2ランまで4連打で5点を加えた。堀田は7回2安打1失点で3月31日以来の2勝目。ヤクルトは連勝が3で止まった。

◆ヤクルトは九回にホセ・オスナ内野手(29)の12号満塁弾で追い上げたが敗戦。連勝は「3」でストップした。この日は球団公式マスコット、つば九郎が主催2000試合出場を達成。メモリアルな試合を勝利で飾れず、高津臣吾監督(53)は「残念ですね」と悔しがった。以下、高津監督の主なコメント。――最後は追い上げを見せた「今日の試合は反省するところが多いですね。最後はよく点を取りましたけど、よくつなぎましたけど、19人連続アウトだったので。途中ワンチャンスと思いながら試合を見ていたんですけど、なかなかそのワンチャンスがなかったですね」――巨人・堀田にてこずった「いろいろ対策は練ってきょうのゲームに向かって入ったんですけど、思うようになかなかいかなかったですね」――先発の小川は粘った「小川もそうですし、攻撃するほうもそうですし、やられ方というのがすごくよく似ているなと思いながら試合を見ていました。打ち取られ方であったり、打たれ方であったりというのは、すごく連鎖している部分はあるなと思いましたね」――サンタナが復帰してオスナも相乗効果「すごく仲のいい2人ですからね。成績が直結するかは別としてすごく元気にグラウンドに立ってくれているような気はします。やはり同じスペイン語で話せる相手が1人いるかいないかでは違うと思いますね」――つば九郎の主催2000試合出場達成「ぜひ勝ちをプレゼントしたかったなというのが正直なところです。僕は途中で抜けたりしましたけど、長く一緒にスワローズのユニホームを着て戦ってきた仲間ですので。勝って花を添えたかったですけど、残念ですね」――反省を生かして「ちょっと1つや2つの反省ではないので、しっかりもう一回見つめ直す、改め直したいと思います」

◆巨人・堀田賢慎投手(21)がプロ入り後最長となる7回を投げ、2安打1失点で2勝目を挙げた。打線も5番に座るポランコが2本塁打を含む4安打3打点とけん引し、13安打9得点を奪った。投打がかみ合い、1カ月ぶりの連勝を飾った。試合後、原監督は堀田について、サンタナにソロを被弾したあとに、二回1死満塁のピンチを脱し、最少失点に抑えた二回を振り返った。「あの回、1点で抑えたところがね。その後は落ち着きが出てきた」と評価。まだまだ可能性を秘め、発展途上だからこそ「次がとても大事」と期待を込めた。

◆巨人のグレゴリー・ポランコ外野手(30)が2本塁打を含む4安打3打点の活躍で大勝に導いた。四回に小川から15号ソロをたたき込むと、七回には3番手・大西から16号2ラン。打った瞬間に本塁打を確信する豪快な2本に「完璧なあたりだった」と手応え十分に振り返り、「これからも、もう少し頻繁にホームランが打てればいい」とさらなる本塁打量産を誓った。これで16本のアーチをかけた助っ人。この日の2発で、神宮では本拠地の東京ドームで放った7本に次ぐ敵地最多となる6本目となった。相性のよさを問われた助っ人は「なぜか分からないですけど、ここに来たらボールがよく見える」と興奮気味に振り返った。

◆巨人のグレゴリー・ポランコ外野手(30)が、2本塁打を含む4安打3打点と大暴れした。「なぜか分からないけど、ここ(神宮)に来たらボールがよく見える!」。2―1の四回に右中間へのソロでリードを広げ、七回には16号2ランでこの回5点の猛攻に絡んだ。神宮では今季2度目の1試合2本塁打。10戦6発の好相性に本人も興奮気味だった。左打ちの助っ人を中心に、打線は4本塁打を含む13安打9得点。17試合ノーアーチの岡本和も2安打で3試合連続安打をマークするなど、上昇ムードが漂う。ポランコは後半戦から取り組み始めた左翼の守備でも、二回2死満塁のピンチで塩見の左中間への飛球を的確なポジショニングで捕り、動きの良さを発揮。「チームにとっても後半戦、いい勢いをつけることができて本当に良かった」とナインの思いを代弁した。

◆巨人は5日、ヤクルト19回戦(神宮)に9―5で勝利。7月3~6日(3連勝)以来、1カ月ぶりの連勝で4位に浮上した。高卒3年目の堀田賢慎投手(21)が、自己最長となる7回を2安打1失点の好投で約4カ月ぶりの白星となる2勝目。二回以外は一人の走者も許さない〝パーフェクト投球〟で、先発ローテーション定着をアピールした。角度のあるフォークボールにバットが空を切った。七回2死、堀田は自己最多となる100球目でオスナから三振を奪い、右拳を握った。「7イニングを投げ切れたことが自分の中で自信になる。2勝目をやっと取れてうれしいです」二回にサンタナにバックスクリーン左へソロを運ばれたが、強気な投球を最後まで貫いた。186センチの本格派右腕は、最速151キロの直球を軸に、二回以外は一人の走者も許さないパーフェクト投球。プロ1年目に手術を受けた右肘への負担を考慮して封印していたフォークを「肘の状態もよくなってきてたので思い切って使ってみた」と解禁し、強打のヤクルトをわずか2安打に封じた。開幕6戦目の3月31日の同カードでプロ初登板勝利を飾って以来の神宮のマウンドだった。中学3年だった2016年の夏、岩手・花巻リトルシニアのエースとして人生初の全国大会を経験した、思い出の場所。チーム内の新型コロナ集団感染の影響で訪れたチャンスを生かし、約4カ月ぶりの勝利をつかんだ。ロッテ・佐々木朗と同期の20年ドラフト1位。原監督は大きな期待を抱いている。「(三回以降は)何か落ち着きが出てきた感じですね。次がとても大事」と目を細めた。チームは1カ月ぶりの連勝で4位に浮上した。4日の阪神戦(東京ドーム)では大卒2年目の山崎伊が快投。原巨人に新たな風が吹いてきた。(谷川直之)

◆セ・リーグ首位のヤクルトは5日、巨人19回戦(神宮)に5-9で敗れ、連勝が3で止まった。この日は球団マスコットのつば九郎が主催2000試合出場を達成したメモリアルゲーム。終盤まで劣勢で愛されキャラに白星をプレゼントすることはできなかったが、九回に反撃するなど、最後まで諦めない姿勢を示した。メモリアルな一戦を勝利で飾れなかった。球団公式マスコット、つば九郎が〝史上1羽目〟の主催2000試合出場を達成した試合に敗れ、高津監督が肩を落とした。「ぜひ勝ちをプレゼントしたかったなというのが正直なところ。長く一緒にスワローズのユニホームを着て戦ってきた仲間ですので。勝って花を添えたかったですけど、残念ですね」つば九郎に勝利を―。序盤から劣勢の展開だったが、燕ナインの思いが最後の追い上げにつながった。8点を追う九回。1死から4番・村上が中前打で出塁すると、連打で満塁の好機を作り、オスナが左翼席へ12号満塁弾。さらに長岡の右前打などで巨人救援陣を追い詰めた。ミラクルは起こせなかったが、愛されキャラへの思いを込めた反撃だった。この日は「つば九郎DAY2022」と題して開催。神宮球場周辺には〝年代別〟等身大パネルが設置されるなど、祝福ムードが漂った。イニング間はビジョンに友人、知人、戦友からのビデオメッセージが流され、五回終了時は巨人のマスコット、ジャビットが登場。村上から記念ボードが手渡された。300発の花火が打ちあがる中、つば九郎は軽トラックに〝飛び乗り〟、場内を一周。恒例の「空中くるりんぱチャレンジ」は〝いつも通り〟に失敗した。「最後はよくつなぎましたけど、1つや2つの反省ではないので、しっかりもう一回見つめ直し、改め直したい」と高津監督は気合を入れた。6日こそ-。前〝鳥〟未到の大記録を達成したつば九郎に、1日遅れの白星を贈る。(赤尾裕希)

◆ヤクルトの球団マスコット、つば九郎が5日の巨人戦(神宮)で主催2000試合出場を達成。さまざまな著名人からのビデオメッセージが神宮のビジョンで流された。つば九郎が五回裏終了時に披露する「空中くるりんぱ」は、ダチョウ倶楽部・上島竜兵さんの持ちネタ。生前の上島さんと親交が深かったスワローズクルー名誉会員のタレント、出川哲朗(58)は試合前、「竜さんのくるりんぱは、頼むから1回でもいいから成功して」と懇願した。二回終了後は元ヤクルト監督の真中満氏(51)=本紙専属評論家=が登場し「空中くるりんぱが成功できるように頑張ってください」と期待。四回表終了後は7月17日に主催試合の場内アナウンス担当として通算2000試合に到達したロッテの谷保恵美さん(56)が「またマリンにも飛んできてください」と呼び掛けた。八回表終了後にはタレントの磯山さやか(38)が登場。「健康第一で気を付けて」と気遣った。歌舞伎俳優・坂東彦三郎 「『どの選手が推しですか?』と聞かれたら迷うことなくつば九郎と答えています、チームとファンを密につなげ、野球に興味がなかった人をも沼に沈めたスワローズの一番の功労者、野球殿堂入りをしても良いくらいの日本プロ野球を変えたスーパースター! 次は人生の師と尊敬する6様の持つ球団最多試合出場の2162試合を超えて名実・記録共にスワローズの一番に! 2000試合出場本当におめでとうございます!」将棋の渡辺明名人(棋王) 「2000試合出場、おめでとうございます! 5月の棋王就位式にはサプライズでのご出席、ありがとうございました。つば九郎のかわいいしぐさとキレのあるフリップトークが大好きです! これからも、スワローズファンを楽しませてください!」★青山高オーケストラ部が生演奏 お気に入りの曲でメモリアルゲームを演出した。「つば九郎DAY試合前企画」で、青山高のオーケストラ部が神宮球場のバックスクリーンから、MONGOL800の「小さな恋のうた」を生演奏。昨年のつば九郎DAY2021で「東京音頭」を演奏した縁もあり、記念Tシャツを着用した部員たちは傘を使ったパフォーマンスも披露した。つば九郎は中堅付近で見守り、曲に合わせて〝指揮〟するなどノリノリだった。

◆投げっぷりがよく、メンタルが強い。この日ばかりは巨人・堀田をほめるしかない。速球に力があり、空振りを取れる。スプリット系の落ちる球も、低めに集めた。村上との対決も見応え十分。特に3打席目。外角低め、ぎりぎりの速球がボールになったあと、内角への厳しい速球で詰まらせ、浅い右飛に抑えた。ひるむことなく、ゾーンの対角線で勝負できる。このパターンで、しっかりとコントロールされたら、さすがの村上もそうは打てない。ピッチング以外でも興味深いシーンがあった。原監督が出したサイン。三回先頭で四球で歩くと、続く1番・吉川の打席でフルカウントからラン・エンド・ヒット。結果は三振ゲッツーだったが、投手でありながら、ごく当然のように走らせる。野球センスが買われているのだろう。打席でも思い切りのよいスイングが目を引いた。投げて、走って、振って。若さが光った。ヤクルトで最も目立ったのは? この日ばかりは、つば九郎! 出場記録、おめでとう!!(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
59371 0.615
(↓0.006)
-
(-)
46434
(+5)
374
(+9)
120
(+2)
56
(-)
0.256
(-)
3.440
(↓0.05)
2
(-)
阪神
51482 0.515
(↑0.005)
9.5
(↑1)
42346
(+3)
284
(+2)
65
(+1)
76
(+1)
0.238
(-)
2.540
(↑0.01)
3
(-)
DeNA
45452 0.500
(↑0.006)
11
(↑1)
51329
(+4)
361
(+2)
69
(-)
33
(+1)
0.252
(-)
3.540
(↑0.02)
4
(1↑)
巨人
47521 0.475
(↑0.006)
13.5
(↑1)
43391
(+9)
449
(+5)
117
(+4)
45
(-)
0.246
(↑0.002
4.040
(↓0.01)
5
(1↓)
広島
46523 0.469
(↓0.005)
14
(-)
42388
(+2)
383
(+3)
59
(-)
19
(-)
0.254
(↓0.001)
3.480
(-)
6
(-)
中日
41531 0.436
(↓0.005)
17
(-)
48283
(+2)
357
(+4)
51
(-)
33
(-)
0.249
(↓0.001)
3.590
(↓0.01)