ヤクルト(-降雨のため試合中止-)中日 =リーグ戦16回戦(2022.08.04)・明治神宮野球場=
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中日
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◆ヤクルトのダブル偉業が雨で持ち越しとなった。雨が降りしきる中で、午後5時50分ごろに天候の回復が望めないため、降雨中止が決定。村上宗隆内野手(22)の史上最速タイとなるチーム97試合目での40号到達と、人気マスコットつば九郎の主催試合2000試合出場は5日巨人戦(神宮)に持ち越された。快挙達成に水を差されたつば九郎は「雨のバカ」と書かれたタオルを場内のファンに掲げていた。

◆ヤクルト高津臣吾監督が恵みの雨と受け止めた。4日の中日16回戦(神宮)が雨天中止となり「来月、日程的に過密になってくるけど、いろんなことをプラスにとらえて明日からのゲームに備えたい」。7月にコロナ禍に見舞われ後半戦で、続々と合流。この日もベテラン左腕・石川が練習に合流したばかりで「万全ではない人がたくさんいますので、少しでも体調整えてくれたら」と休養にあてる。中止によって村上の両リーグ最速40号とともに、球団マスコットつば九郎の主催2000試合出場も持ち越しとなった。中止決定後、グラウンドに登場したつば九郎が「雨のバカー」と書かれたタオルで肩を落とす姿に、同監督は「持ってるね。持っていないことを、持ってるという表現がいいのかな」と、ここでもプラスにとらえた指揮官。「いい形で2000試合を迎えてくれたら」と話していた。

◆試合開始を30分遅らせたが、18時過ぎに雨天中止が決定した。5日のDeNA戦(バンテリンドーム)は、この日先発予定だったエース大野雄大投手(33)がスライド予定。試合前には立浪監督直々に新外国人レビーラに打撃指導をし、2試合ぶりにスタメン起用する予定だった。中止決定後の立浪監督の一問一答は以下の通り-今季10試合目の中止になった立浪監督 「まあ、コロナの問題があるからね。やりたかったとはいえ、コンディションの良い時に」-大野雄の先発を飛ばすのか立浪監督 「明日スライドでいきますよ」-スタメンにレビーラを起用していたが立浪監督 「1試合、2試合で結果もお互い(ガルシアとレビーラ)に難しいのは分かっている。今のところこっち(レビーラ)の方が可能性も秘めている。まだまだ守備面も含めて打撃も荒さはあるが、可能性を引き出すために使い続けたいな、というのはある」-レビーラにはどんな指導を立浪監督 「上(半身)と下(半身)の動きで、上がちょっと遅い。どうしてもバットが出てこない。そこの部分のことを話した。まだまだ良くなる可能性は秘めている。パワーがあるので。何とか物にしていきたいなと思っている」-大野雄のスライドは球場も相手も変わるが立浪監督 「神宮で投げるよりバンテリンドームの方が投手は投げやすいと思う。ホームグラウンドなので、そのへんは問題ないと思っている」-マツダスタジアムから始まった後半戦の屋外球場5試合は3勝2敗立浪監督 「これから、そこを強くなっていかないと、上を目指せない。残り試合ちょっとでもビジターで勝てるようにやっていかないといけない」-5日からのDeNAには分が悪い(2勝10敗1分け)立浪監督 「まだ半分ぐらいあるので、ちょっとでも取り返していけるように。やられているのは大体、クリーンアップに打たれている。意識し過ぎてもいけないですけど、思いきってやっていけばいいのかなと思う。意識したら意識したほど打たれるから、普通にやればいい」

◆中日は5日、溝脇隼人内野手(28)が新型コロナウイルス陽性判定を受けたことを発表した。同内野手は5日朝に発熱し、名古屋市内の病院でPCR検査を行った。現在は自主隔離している。同内野手は、今季開幕1軍入りし、3日までのヤクルト戦(神宮)にも「7番・二塁」で先発出場するなど15試合でスタメン出場し、62試合、打率2割6分4厘の成績を残していた。

◆前人未到ならぬ前"鳥"未到の主催通算2000試合出場に王手をかけているヤクルト球団マスコット、つば九郎の大記録達成は雨のためお預けとなった。つば九郎は試合中止が決まると、「雨のバカ―」とプリントされたタオルを広げて残念がった。また、本来は五回終了後に行う「空中くるりんぱ」も特別に披露。くるくるとヘルメットを回転させて高く放り投げ、そのまま頭に装着させるという難解なチャレンジ。今まで一度も成功したことがないが、この日もヘルメットが頭に当たることもなく、地面に落ちて失敗となった。5日のダブル快挙達成に期待がかかる。

◆先発予定だった中日の大野雄は、5日のDeNA戦(バンテリンドーム)にスライド登板することが決まった。「しっかり準備して、カードの頭を取れるように頑張る」とコメントした。DeNA戦は今季2勝10敗1分けと分が悪い。立浪監督は「ちょっとでも取り返せるように。やられているのは大体、クリーンアップ。思い切ってやっていければいい」と奮起を期待した。(神宮)

◆ヤクルトの村上は2日にプロ野球史上初の5打席連続本塁打をマークし、自身初の40号到達にあと1本としている。5日の巨人戦(神宮)はチーム97試合目。ここで節目の一発が飛び出せば1966、67年の王(巨人)、85年のバース(阪神)が刻んだ最速ペースに並ぶ。2013年のバレンティン(ヤクルト)は98試合目に大台に到達し、その後に加速して60本塁打まで伸ばした。この日は試合が中止となり、本人の取材対応はなかった。高津監督は「中止は休養と捉えていい。少しでもリフレッシュしてほしい」と前向きに話した。(神宮)

◆ヤクルトは先発予定だった星はスライドせず、5日の巨人戦(神宮)は予定通り小川が登板する。エース右腕は今季16試合で5勝5敗、防御率2・59。6月度の月間MVPを受賞したが、後半戦初戦となった7月29日の阪神戦(甲子園)では4回4失点と崩れた。高津監督は「残り2カ月大車輪の、投手陣のリーダーとして、中心として週に1回勝ちに導く投球を」と期待した。

◆セ・リーグ首位のヤクルトは4日、中日戦(神宮)が降雨のため今季10度目の中止となった。主催2000試合出場が5日の巨人戦(神宮)に持ち越された球団公式マスコット、つば九郎は「雨のバカー」と書かれたタオルを手にうらめしそう。現役時代からともに戦ってきた高津臣吾監督(53)は「やっぱり持っているね、つば九郎は。持っていないことを持っているという表現でいいのかな」と苦笑した。七夕の短冊に「つば九郎2000試合出場阻止!!」と記していた指揮官。新型コロナウイルスの陽性判定から3日に復帰し、この日ついに達成と思いきや中止となり、SNSでは、ざわめきも起こっていた。もちろん、これは冗談。高津監督は「楽しんでいただけたらと思って書いた」とし、「すごく人気もあるしね。長くチームを見てきた一人ですし、仲間の一人。いい形で飾ってあげたい気持ちはあります」と、マスコット界初の快挙を勝利で祝うことを誓った。仕切り直しの一戦で目指すは4連勝。天気も心も晴れやかに、節目の日を迎える。(赤尾裕希)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
59361 0.621
(-)
-
(-)
47429
(-)
365
(-)
118
(-)
56
(-)
0.256
(-)
3.390
(-)
2
(-)
阪神
50482 0.510
(↓0.005)
10.5
(↓0.5)
43343
(-)
282
(+7)
64
(-)
75
(-)
0.238
(↓0.001)
2.550
(↓0.05)
3
(-)
DeNA
44452 0.494
(-)
12
(-)
52325
(-)
359
(-)
69
(-)
32
(-)
0.252
(-)
3.560
(-)
4
(-)
広島
46513 0.474
(-)
14
(-)
43386
(-)
380
(-)
59
(-)
19
(-)
0.255
(-)
3.480
(-)
5
(-)
巨人
46521 0.469
(↑0.005)
14.5
(↑0.5)
44382
(+7)
444
(-)
113
(+2)
45
(-)
0.244
(-)
4.030
(↑0.04)
6
(-)
中日
41521 0.441
(-)
17
(-)
49281
(-)
353
(-)
51
(-)
33
(-)
0.250
(-)
3.580
(-)