日本ハム(3対3)ソフトバンク =リーグ戦18回戦(2022.08.04)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
10200000000031121
日本ハム
0000300000003701
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【ソフトバンク】周東 佑京(4号・1回表ソロ)
【日本ハム】万波 中正(11号・5回裏2ラン)

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◆ソフトバンクは初回、周東の先頭打者本塁打で幸先良く先制に成功する。対する日本ハムは、0-3で迎えた5回裏に万波の2ランなどで3点を挙げ、試合を振り出しに戻した。その後は両軍の救援陣が無失点に抑え、4時間半を超える熱戦は規定により引き分けに終わった。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が、爆音をとどろかせながら、最高速度350キロ超というスーパーカーのランボルギーニ・アヴェンタドールLP750-4SVで札幌ドーム入りした。ビッグボスポーズを掲げ、さっそうと登場。屋根を開いて夏のドライブを満喫したようで「手を振りながら運転してきた(笑い)」と、ご機嫌だった。「二十歳の頃に『こういうスポーツカー乗りたいな~』って甲子園球場で夜中まで一生懸命、練習して、活躍して、ランボルギーニを買った時のことを思い出しながら、運転してました」と、阪神時代に乗っていた愛車を懐かしみ「今の選手を、セカンドカーで(こういう車に)乗れるくらいの選手にしたいな~って思いました」と話した。車は「ティーバイティーガレージ」提供で毎月、変更。"8月の車"は、2015年に世界限定600台で生産されたスーパーカーで、650馬力。加速は速度0キロから100キロまで、2・8秒のパフォーマンスを誇る。

◆ソフトバンク周東佑京内野手(26)が、自身初の初回先頭打者本塁打を放った。日本ハム杉浦の初球をとらえて右翼席へ先制ソロ。「とにかく甘いボールがきたら積極的にスイングをしようと打席に入りました。真っすぐを完璧に捉えることができました」と振り返った。今季4号は昨年の3本を上回り、自己最多を更新。これがプロ通算9本目だった。

◆日本ハム中島卓也内野手(31)が、通算250犠打を達成した。史上21人目。「9番遊撃」で先発出場。3点を追う5回無死一、二塁。ソフトバンク先発レイの初球148キロを危なげなく投犠打とした。初犠打は12年6月29日西武9回戦(西武ドーム)の5回、西口から記録した。通算250犠打=中島(日本ハム) 4日のソフトバンク18回戦(札幌ドーム)の5回、投手前に送りバントを決めて達成。プロ野球21人目。初犠打は12年6月29日の西武9回戦(西武ドーム)。

◆日本ハム万波中正外野手(22)が、値千金の同点弾を放った。2点を追う5回2死二塁。ソフトバンク先発レイの外角への134キロ変化球を、左翼席ギリギリに放り込んだ。6月3日阪神戦以来、約2カ月ぶりの11号2ランで試合を振り出しに戻した。「もう迷いないですから!」と堂々宣言した。

◆日本ハム杉浦稔大投手(30)が先発では移籍後、最短KOされた。1回、周東に初球を運ばれ先頭打者アーチで先制点を献上。立て直せないまま2回は2死満塁のピンチを招いたが、左翼手近藤の好捕で失点は免れた。3回、先頭への安打から無死満塁とし、牧原に2点適時打を許すと新庄剛志監督(50)から交代を告げられた。2回0/3で6安打3失点、2四死球。約1カ月ぶりの1軍マウンドで「とにかく結果でじゃないと納得させられないと思うので、しっかり結果を残したいという気持ちでいます」と臨んだが、起用に応えられなかった。「毎イニング先頭バッターを出して、なかなかリズムに乗れず、良いところがありませんでした」と、うなだれた。18年にヤクルトから加入後、最短での降板。ヤクルトでは16年に1回2/3でマウンドを降りている。

◆日本ハムが五回に万波の11号2ランなどで3点差を追いつき、救援陣の踏ん張りで引き分けに持ち込んだ。ソフトバンクは周東の4号先頭打者本塁打で先手を取ったが、レイが粘れなかった。打線も3併殺打で攻めきれなかった。

◆ソフトバンクは今季2度目の引き分けで、今季初めて3位に転落した。5時間に迫る今季最長ゲームを物にできなかった。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。-救援陣が踏ん張った「まあ、向こうもそうやね。どっちもどっちというかね。序盤でもっと点が取れていたらね。5回の万波のホームラン以降は1点ゲームやからね。難しいね、なかなかね。このメンバーでやるしかないし。野村勇が状態悪かったけど、代打出したら守る者がいないしね。内野手がいないんですよ、今宮が出られないから。代えても2軍にいないんですよ、内野手が。こういう状況が続くやろうけど、なんとか食らいついていくしかないもんね。今はね」-千賀も離脱「もう、緊急事態を通り過ぎているからね。中継ぎはちょっとと大変やろうけど、3連投も当然あると思ってもらって、やっていかないと。先発ピッチャーもいなくなってしまったからね。大変です」

◆ソフトバンクが今季初の3位に転落した。苦手の日本ハムと延長戦にもつれる接戦を演じたが、引き分けに終わった。2位で並んでいた楽天が勝ったため3位に後退。4時間57分の今季最長ゲームをものにできず、藤本博史監督(58)は「序盤でもっと点が取れていたらね。難しいね、なかなかね」と、肩を落とした。序盤の拙攻が響いた。初回に9試合ぶりとなる先制点を挙げたが、1点リードの2回は無死一、二塁から2死満塁まで好機を広げながら無得点。3回は2点を加えてなお無死一、二塁から、追加点を奪えなかった。3点から広げられなかったリードを、5回に日本ハム万波の同点3ランで吐き出してしまった。延長に入っても、攻撃の粗さが目立った。10回は先頭柳田が中前打で出塁したが、続く4番デスパイネが三ゴロ併殺打。11回も1死一塁としながら、野村勇が遊撃への併殺打に倒れた。12回は2死二塁で柳田という絶好機をつくったが、左邪飛に打ち取られた。首位でスタートした後半戦は6戦でまだ1勝と大失速。5日からは2位に浮上した楽天と、本拠地でぶつかる。そこにきて、エース千賀が新型コロナ陽性、主軸のグラシアルも腰痛で離脱と泣きっ面に蜂の状況だ。藤本監督は「このメンバーでやるしかない。こういう状況が続くやろうけど、なんとか食らいついていくしかないもんね。もう、緊急事態を通り過ぎているからね」。混戦パ・リーグの中で、ソフトバンクが大きな正念場を迎えた。【山本大地】○...大関の離脱で緊急先発となったレイは、リードを守れず白星を手にできなかった。3点リードの5回1死二、三塁から清宮の遊ゴロの間に1点。さらに2死二塁から万波に11号同点2ランを被弾。「4回までは何とか粘ることができましたが、5回の大事な場面で粘り切れなかった。(ホームランは)低めに投げなければいけないボールが浮いてしまった」。降板後は一塁ベンチで唇をかんだ。新型コロナウイルス感染で7月14日以来のマウンドだったが、痛恨の被弾を悔やんだ。○...周東の先頭打者アーチも勝利に結びつかなかった。初回、杉浦の内角への144キロ直球を完璧に振り抜き右翼席へ運んだ。「とにかく甘いボールがきたら積極的にスイングをしようと打席に入りました。真っすぐを完璧に捉えることができました」。キャリアハイとなる4号先制弾に笑顔でホームインしたが、試合後は笑顔はなかった。

◆久しぶりに、愛くるしい笑顔が輝いた。日本ハム万波中正外野手(22)がソフトバンク18回戦(札幌ドーム)の5回、62日ぶりの1発で本拠地を沸かせた。清宮の内野ゴロで1点を返した直後だった。攻めあぐねていたソフトバンク・レイの失投を、目いっぱいのフルスイングで完璧に捉えた。左翼席最前列に突き刺さる、同点の11号2ラン。万波本人は「もう迷いないですから!」とコメントも、BIGBOSSは「ボケなの? それ」と苦笑いで「めっちゃ迷ってたじゃん。アカン、アカン。それは、アカン」と、激しく突っ込んだ。6月3日阪神戦で本塁打を放って以降、迷ってばかりの打席を何度、繰り返してきただろう。見かねた新庄監督は、2軍降格を決断。約1カ月後の7月20日に再昇格したが、なかなか打撃の調子が上向かなかった。7月30日楽天戦では、中堅守備で打球を後逸し、イニングの途中に懲罰交代。この日は同点の7、9回と、右翼守備でスーパープレーを連発。打っても守っても、乗りに乗っていた。延長11回無死一、二塁のサヨナラ機では、甲斐野の初球157キロに中飛に倒れた。エンドランを決めきれず「もっと低い打球を打ちたかった。あれは反省。あそこで、決められる選手になりたいですね」。チームは今季4度目の同一カード3連勝を逃し、BIGBOSSは初の引き分け。今季最長の4時間57分を戦い終えた指揮官は「こんな長いゲーム初めてじゃないかな、オレ。で、明日移動試合っていうね。最高じゃないですか。よう追い付きましたね」と、心地よい疲労感に浸った。【中島宙恵】

◆日本ハムは、今季最長4時間57分の激闘の末、98試合目で初の引き分けに終わった。今季4度目の同一カード3連勝は逃したが、上位相手に価値ある試合となった。新庄剛志監督(50)の主な一問一答は以下の通り。-右翼手、左翼手もフェンスに激突しながら新庄監督 ねえ! みんな集中して、奪い取るって気持ちが表れているプレーなので見ていて気持ちいいし、また使いたいと思うしね。よう飛び出すよね、ああいう場所に。すげー飛ぶもんな。けど捕るしね。あの辺のプレーは教えたつもりはないんだけど、捕ってくれますね。それは気持ちでしょうね。メンタルのプレーですよね。ああいうプレーは。実際、怖いからね。ああいうプレーするのは。-12回2死二塁で柳田に申告敬遠の選択肢は新庄監督 勝負です。みんな申告(敬遠)と思いました? いやいや、ああいう場面はピッチャーを成長させるために、勝負ですよ。-リリーフ頑張った新庄監督 いやいや、いいっすよ。本当に。でもさ、多分、今回みんな疲れているから(5日先発の)ポンセくんが、ずーっと投げてくれないとヤバイっすね。多分、相当疲れていると思うので。でもここで、今日投げたピッチャーがまたマウンドに立って、タフ感を見せてくれたらめちゃくちゃうれしいですね。-負けないのは気の持ちようが違う新庄監督 引き分け、嫌でしょうね~相手は。何してくれてんねんって(笑い)。それはタイガース時代、めちゃめちゃ経験していたので。ほとんど最下位だったから。強いチームには勝っていましたね。嫌な存在だったと思いますよ。今はそういう感じじゃないですから、ウチは。ウチはもう成長して、どんどん大きくなっていくチームなので。それを目指してやっているから。でも相手からすると元気のある、思い切って野球を楽しんでいるようには見えていると思いますけどね。そういうチームってよく見えますよね、相手からすると。勝ってようが負けていようが、自分のために野球を楽しんでやる、みたいなのは、僕はずっとキャンプ中から、そういう意識でやってきたので。本当、楽しそう。ベンチにいる選手たちは。-中島が250犠打新庄監督 みんな安心していますよ、万波君以外は。万波君には(バントのサインは)出せないね(笑い)。成功する確率が、ないっていうイメージしかないね。試してみたいけど、まだ僕の勇気がない(笑い)。まあ250ってすごい数字なので。彼からしたら「250した~! 成功した」っていう意識はないんじゃないかな。もう得意分野だから。

◆ソフトバンクは千賀滉大投手(29)が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことを発表した。同日にPCR検査を受けたことが判明し、現在は自主隔離している。発熱や倦怠感の症状があるという。今季16試合に登板して8勝4敗、防御率2・05とエースとしてチームを引っ張ってきた。

◆日本ハム・万波中正外野手(22)が五回に同点の11号2ランを放った。「もう迷いないですから!」。0―3の五回、清宮の遊ゴロで1点をかえし、なおも2死二塁。ソフトバンクの先発・レイに対し、カウント2―1からの4球目。外角134キロを一閃し、左翼席へ放り込んだ。万波にとっては6月3日の阪神戦(甲子園)以来、2カ月ぶりの一発。満面の笑顔でダイヤモンドを一周し、ベンチから祝福を受けていた。

◆約1カ月ぶりに先発した日本ハム・杉浦稔大投手(30)が序盤でマウンドを降りた。三回途中まで6安打3失点と悔しい結果に終わった。7月3日のオリックス戦(札幌ドーム)以来の1軍登板。「なかなか結果が出ていなかったので、もう一回見つめ直すというか、しっかり先発として試合を任せてもらえるように。結果を出さないと次のチャンスもないので」と意気込んでいたが...。プレーボールの1球目からやられてしまった。一回先頭の周東への初球、144キロの直球が甘く入り、いきなり右越えソロを被弾した。二回は先頭の牧原大に中前打、続く柳町に死球と走者を背負いながらもなんとか無失点。立て直しかけたかのように見えたが、三回に再び崩れた。先頭から安打、野選、安打で無死満塁のピンチを招くと、牧原大に右前2点打を献上。0―3とされたところで、新庄監督からタオルが投げ込まれた。6月11日の中日戦(札幌ドーム)で今季3勝目を挙げて以降、白星から遠ざかっている。ファームでの調整中は「もう一回基本に立ち返る」と投球フォームの修正やタイミングの外し方などに重点を置いて取り組んできたが、本拠地のマウンドで成長を見せることはできなかった。(箭内桃子)

◆日本ハム・中島卓也内野手(31)が史上21人目となる通算250犠打を達成した。五回無死一、二塁で打席に入り、ソフトバンク先発・レイから投前犠打をマーク。1球できっちりと走者を二、三塁に進めた。現役選手ではソフトバンク・今宮(339安打)、広島・菊池涼(322安打)に次いでの記録となった。また、球団は中島の記録達成を記念して、この日から8月16日正午まで球団公式オンラインストアで記念Tシャツを販売することを発表した。

◆日本ハムが五回に万波の11号2ランなどで3点差を追いつき、救援陣の踏ん張りで引き分けに持ち込んだ。ソフトバンクは周東の4号先頭打者本塁打で先手を取ったが、レイが粘れなかった。打線も3併殺打で攻めきれなかった。

◆日本ハムは序盤の劣勢から盛り返し、引き分けに持ち込んだ。0―3の五回に下位打線の連打から1点を奪った後、万波が約2カ月ぶりとなる11号同点2ラン。延長戦に入ってもヒットエンドランなど持ち前の積極策で攻め続けた。新庄監督は「こんなに長い試合は初めて。選手たちは本当に楽しそうだった」と手応えを語った。救援陣も乱調の先発杉浦の後、6投手で四回以降は無失点でつないだ。万波や近藤の体を張った好守も光った。3連勝とはいかなかったが無失策で約5時間の長丁場を戦い抜いた。

◆日本ハムが延長十二回、4時間57分の熱戦の末、今季初めて引き分けた。0―3の五回、清宮の内野ゴロと万波の11号2ランで同点に追いついたが、六回以降得点できず。投手陣は先発の杉浦が三回無死一、二塁で降板しながらも、7投手のリレーで引き分けに持ち込んだ。新庄剛志監督(50)は「こんな長いゲーム初めてじゃないですか? で、明日移動試合っていうね。最高じゃないですか。でも、よう追いつきましたね」と選手をねぎらった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
52442 0.542
(-)
-
(-)
45328
(-)
287
(-)
79
(-)
47
(-)
0.228
(-)
2.480
(-)
2
(-)
楽天
47442 0.516
(-)
2.5
(-)
50347
(-)
310
(-)
61
(-)
67
(-)
0.248
(-)
3.200
(-)
2
(-)
ソフトバンク
47441 0.516
(-)
2.5
(-)
51335
(-)
308
(-)
64
(-)
51
(-)
0.252
(-)
3.090
(-)
4
(-)
ORIX
51490 0.510
(-)
3
(-)
43319
(-)
317
(-)
50
(-)
46
(-)
0.242
(-)
2.800
(-)
5
(-)
ロッテ
47481 0.495
(-)
4.5
(-)
47318
(-)
347
(-)
59
(-)
93
(-)
0.227
(-)
3.160
(-)
6
(-)
日本ハム
40570 0.412
(-)
12.5
(-)
46317
(-)
358
(-)
77
(-)
64
(-)
0.233
(-)
3.470
(-)