楽天(☆10対1★)ロッテ =リーグ戦17回戦(2022.08.04)・楽天生命パーク宮城=
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ロッテ
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楽天
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勝利投手:岸 孝之(7勝5敗0S)
敗戦投手:本前 郁也(3勝2敗0S)

本塁打
【楽天】炭谷 銀仁朗(4号・2回裏2ラン),鈴木 大地(3号・3回裏2ラン),茂木 栄五郎(5号・3回裏ソロ),西川 遥輝(7号・3回裏2ラン),島内 宏明(8号・4回裏ソロ)

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◆楽天は2回裏、炭谷の2ランで先制に成功する。続く3回には、3本の本塁打が飛び出すなど打者一巡の猛攻で一挙7点を加点し、試合の大勢を決めた。投げては、先発・岸が7回3安打1失点の力投で今季7勝目。敗れたロッテは、先発・本前が乱調で、打線も1得点と振るわなかった。

◆今季の楽天岸孝之投手(37)は敵地で2勝4敗、防御率4・50も、楽天生命パークでは4勝1敗、防御率1・56。同球場での失点は5月12日ロッテ戦が最後で、6月9日広島戦から14イニング連続で無失点を続けている。

◆ロッテが大敗した。先発した本前郁也投手(24)が3回9安打9失点と打ち込まれ、大勢が序盤に決してしまった。本前は初回こそ無失点でしのいだものの、2回2死から9番炭谷に先制2ランを浴びた。3回は辰己のスクイズなどで2点を追加され、さらに2死から7番鈴木大、8番茂木、1番西川と右翼席への3本の本塁打を約4分間のうちにたたみかけられた。リリーフ陣が相次いで特例2022で抹消になり、先発投手には1イニングでも多く、1点でも失点が少ない投球が求められる状況だった。本前は「こういう形となり申し訳ないです」と声を落とした。4回には2番手東妻がいきなり4番島内に被弾し、10失点目を喫した。5回を終えて荻野と中村奨が退き、楽天側も西川と浅村が5回で退く大差の展開に。井口資仁監督(47)は「(本前は)自分でよく分かってると思うので、僕からあえて何も言うことはないです。3回で決まってしまいましたし、前回もそれに近いような状態だったので。もう1度自分の内容を見直して立て直してほしいなと思います」と厳しかった。

◆楽天岸孝之投手が7回3安打1失点で7勝目を挙げた。絶好調とは言えない状態だったが、丁寧にコーナーを突き、ロッテ打線を封じた。打線の大量援護に加え、守備でも鈴木大、茂木、西川が好プレーでアシスト。「本当に助かりました。みんなのおかげです」と仲間に感謝した。プロ通算150勝まで、あと2勝とした。

◆楽天炭谷銀仁朗捕手(35)が、先制2ランでチームに勢いをもたらした。2回2死三塁で、フルカウントからロッテ本前の真ん中に入った変化球を左中間席に運んだ。「感触は良かったんですけど、逆風だったので、いかないのかなという感じでしたね」と想定外の4号。守備では岸を好リード。攻守で大勝に貢献した。新型コロナの療養明け、7月1日に出場選手登録をされてから、34打数15安打、3本塁打、6打点と好調。それでもチームを最優先に考える。「キャッチャーとして、大型連勝からチームが低迷してきたときに、打線がつながり悪いとか、そんなのはシーズン当然あると思うし、その中でバッテリーとして頑張ってきた部分もある。今度はピッチャーがちょっと疲れたときは打線が援護するという、そのかみ合わせが7月ぐらいから戻りつつ、上向いてきた。首位を譲ってしまいましたけど、まだ全然いい位置にはいるし、ここからどんどん上向いていけたらいいですね」と力を込めていた。

◆犬鷲戦士たちが、仙台の七夕を彩った。楽天は2回2死三塁塁で炭谷が左翼へ2ランを放って先制。3回に、鈴木大、茂木、西川がそれぞれ本塁打。7月20日ソフトバンク戦以来の1イニング3発を記録した。4回先頭の島内は右翼へソロ。5発目を放ち、「打ち過ぎだべ」とあぜんとしていた。14安打10得点の大勝。監督代行を務める真喜志ヘッドコーチも「今日はなにも言うことないでしょ」と満足げだった。5日は仙台七夕花火祭が開催される。新型コロナの影響を受け、3年ぶりに有観客での大規模開催となる。仙台の夏の風物詩復活を祝うかのように打線が奮起。「夏スタ! ろっけんまつり」を開催中の楽天生命パークで、ド派手な"前夜祭"を打ち上げた。これで後半戦開幕から2カード連続の勝ち越し。3連勝と勢いに乗る首位西武にも、後ろからぴったりマーク。真喜志ヘッドコーチも「めったにないことが出ましたけど、ヒットの延長が本塁打という感じでやってくれれば」と表情を引き締める。3回には辰己がセーフティースクイズを決めるなど、堅実さも見せた。時には手堅く、時に豪快に。リーグトップの得点数を誇る打線で、勝利を積み重ねる。【湯本勝大】

◆パパやったぞ! 楽天鈴木大地内野手(32)が4日、ロッテ戦(楽天生命パーク)の3回に3号2ランを放った。この日は長女の8歳の誕生日。特別な1日に、かっこいい姿を見せられた。チームは大勝で、上昇ムード。新型コロナ感染で石井GM兼監督を欠く中、一丸となって2カード連続の勝ち越しを決めた。鈴木大は楽な気持ちで打席に入った。2回までに2点リード。3回も岡島が適時打を放ち、辰己がセーフティースクイズに成功。4点リードの2死二塁で回ってきた。「勢いに乗らせてもらった」。初球、本前の甘く入った127キロ変化球を鋭くスイング。打球を右翼ポール際へと運んだ。「(長女に)いいところを見せたいなと。野球のルールはなんとなく分かっている。見てくれているので、ホームラン打ったことも分かってくれている。すごく良かったなと思う」と目尻を下げた。この1発で打線がさらに奮起。茂木が5号ソロで2者連続本塁打となると、1番西川が7号2ラン。大量リードをもたらした。チームに勢いをつけ、勝利に貢献。試合後はお立ち台に立った。ヒーロー賞の楽天ポイント10万ポイントをゲット。「10万ポイント入るのを多分知っているので、何でも買ってあげます!」と大奮発? の誕生日プレゼントを予告した。家族、ファン、チーム...。たくさんの思いを乗せて、グラウンドでプレーをする。チームは新型コロナの影響で、石井GM兼監督を含め離脱者が相次いでいる。「チームのやるぞっていう思いは、勝っているときも負けているときも出ている。誰がコロナになるか分からない、なった選手だったりスタッフの方も含めて、そういう方の思いも含めて背負って頑張らないといけない。ここからが勝負」と表情を引き締める。首位西武とは2・5差のまま。リーグも歴史的な"混パ"。そこから頭1つ抜け出すために、一丸となって全力を尽くす。【湯本勝大】

◆楽天は2―0の三回、7月20日のソフトバンク戦(北九州)以来の1イニング3本塁打をマークし、打者一巡の猛攻で一挙7得点を奪った。岡島の右前適時打と辰己のスクイズで2点を加えたあと、2死二塁で鈴木大が初球の127キロをたたき3号2ラン。続く茂木も初球を5号ソロ。最後は炭谷の四球を挟んで、西川が140キロの直球を捉え、右越え7号2ランを放った。3発全てが右翼席。打線が爆発し、試合を決定づけた。

◆楽天・炭谷銀仁朗捕手(35)が打線に勢いをつけた。二回に先制の4号2ラン。ロッテ3連戦の3戦目で初めて先制点を奪った。「入らないと思ったので全力で走りました。岸さんにいい援護ができてよかったです。リードの方も頑張ります」「8番・捕手」で4試合ぶりにスタメンマスクをかぶると、二回2死二塁、フルカウントからロッテの先発左腕、本前が投じた真ん中に甘く入った133キロのスライダーを左中間席に運んだ。西武時代から長年バッテリーを組む岸もベンチ前で両手を突き上げ、女房役の一発に笑顔を見せた。試合前時点の打率は・239。対右投手には・219(105打数23安打)と苦しむ一方、対左投手には・276(58打数16安打)と好相性だ。7月17日のオリックス戦(楽天生命パーク)ではプロ17年目で初の「DH」で先発出場し、左腕の田嶋から3打数3安打をマーク。左腕投手から今季3本目の本塁打を放ち、チームを鼓舞した。炭谷の先制弾のあと三回は打線が爆発。鈴木大が3号2ラン、茂木が5号ソロ、西川が7号2ランで、7月20日のソフトバンク戦(北九州)以来の1イニング3本塁打を記録した。さらに四回は島内の8号ソロも飛び出した。14安打10得点で快勝し、貯金を「4」にした。

◆5位のロッテは楽天とのカード最終戦で後味の悪さが残った。先発した本前郁也投手(24)が、3回で4本塁打を浴びるなど、9安打9失点で降板した。「こういう形となり、申し訳ないです...」2番手・東妻が四回からマウンドに上がると、先頭打者の島内に、いきなり被弾。四回を終えた時点で10点を奪われ、ベンチは重苦しい空気に包まれた。3日時点で借金1。この一戦に勝てば勝率5割に復帰する、負けられない試合だった。まさに、踏ん張りどころのはずだった。楽天戦のあとは、西武戦(5-7日)、ソフトバンク戦(9-11日)と、3カード連続で上位チームとの対戦。試合前の段階で首位から5チームが4・5ゲーム差内にひしめく大混戦だったが、これで首位・西武に5・5ゲーム差と水をあけられた。球団はこの日、捕手の田村が新型コロナウイルスに感染したと発表。さらに、中継ぎで勝ちパターンの一角を担うゲレーロが体調不良を訴えて、出場選手登録を抹消された。3日には、小野、坂本、オスナの3投手、高部、角中、和田の3外野手の感染が発表されたばかり。井口監督は「選手がそろって、全員が調子を上げれば、上位争いができる」と意欲を示してきたが、チームは真逆の方向に向かいつつある。手負いのロッテは一丸となって食い下がるしかない。(広岡浩二)

◆ロッテは2連敗で借金2。先発した本前郁也投手(24)が3回をともに今季ワーストの4被弾、9失点で2敗目(3勝)を喫した。試合後、代表取材に対応した井口資仁監督(47)の一問一答は以下の通り。――先発した本前は4被弾した「自分でよくわかっていると思うので、僕からあえて何もいうことはないです」――序盤で大差がついた「三回で(試合が)決まってしまいました。(本前は)前回もそれに近いような状態だったので、もう一度、自分の投球内容を見直して、立て直してもらいたいです」――中継ぎ陣に、新型コロナウイルス感染者が増えてきた影響「その前に、まずは自分たちの野球をやらなくてはいけない」――新たに昇格した中継ぎ投手が登板した「やす(田中靖洋)にしろ、国吉にしろ、いい投球をしてくれました。アピールできる場所ができたから、しっかり投げてほしいです」

◆ロッテの本前は3回でともに自己ワーストの4本塁打を浴びて9失点を喫した。2敗目に「こういう形となり、申し訳ない」と言葉を絞り出した。二回2死三塁で炭谷にフルカウントから真ん中に入った速球を捉えられ、2ランを浴びた。三回も制球が甘くなり、3本塁打を浴びるなど打者11人で7失点。3回5失点だった前回7月23日の日本ハム戦に続いて序盤で崩れ、井口監督は「自分の内容を見直して立て直してほしい」と奮起を促した。(楽天生命パーク)

◆楽天の岸は7回3安打1失点で、チームトップの7勝目を挙げた。序盤に大量援護を受けてテンポ良く投げ込み、失点は10―0の五回に許した犠飛だけ。「たくさん点を取ってくれてすごい気持ちが楽になった。すいすい行きたいなと思って投げた」と心地よさそうに振り返った。バックの再三の好守もあり、7月7日以来の白星をつかんだ。「本当に助かった。みんなのおかげ」と感謝が尽きなかった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
52442 0.542
(-)
-
(-)
45328
(-)
287
(-)
79
(-)
47
(-)
0.228
(-)
2.480
(-)
2
(-)
楽天
47442 0.516
(-)
2.5
(-)
50347
(-)
310
(-)
61
(-)
67
(-)
0.248
(-)
3.200
(-)
2
(-)
ソフトバンク
47441 0.516
(-)
2.5
(-)
51335
(-)
308
(-)
64
(-)
51
(-)
0.252
(-)
3.090
(-)
4
(-)
ORIX
51490 0.510
(-)
3
(-)
43319
(-)
317
(-)
50
(-)
46
(-)
0.242
(-)
2.800
(-)
5
(-)
ロッテ
47481 0.495
(-)
4.5
(-)
47318
(-)
347
(-)
59
(-)
93
(-)
0.227
(-)
3.160
(-)
6
(-)
日本ハム
40570 0.412
(-)
12.5
(-)
46317
(-)
358
(-)
77
(-)
64
(-)
0.233
(-)
3.470
(-)