ヤクルト(☆9対7★)中日 =リーグ戦15回戦(2022.08.03)・明治神宮野球場=
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中日
20011020171611
ヤクルト
30320100X91522
勝利投手:サイスニード(6勝3敗0S)
(セーブ:マクガフ(0勝2敗27S))
敗戦投手:笠原 祥太郎(1勝2敗0S)

本塁打
【中日】阿部 寿樹(7号・1回表2ラン)
【ヤクルト】サンタナ(8号・1回裏2ラン),サンタナ(9号・3回裏3ラン)

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◆ヤクルトは2点を追う1回裏、サンタナの2ランなどで3点を挙げ、逆転に成功する。そのまま迎えた3回には、サンタナの2打席連続本塁打となる3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・サイスニードが今季6勝目。敗れた中日は、投手陣が精彩を欠いた。

◆ヤクルトの人気マスコットつば九郎が、新型コロナから復帰した。グラウンドに登場すると「おまたせしました。おまたせしすぎたのかもしれません!!」と、復帰を報告。7月26日に感染し、主催2000試合出場まであと2試合で、隔離療養を余儀なくされていた。これで、節目まであと1とし明日4日に到達する見込みとなった。球団は"快挙"に合わせ、ホテルニューオータニ博多とコラボ企画を発表。「つば九郎ルーム in ホテルニューオータニ博多」を、6日から10月31日まで期間限定で販売する。部屋に等身大パネルやベッドカバー、シャワーカーテン、巨大ステッカーなど、つば九郎まみれの「つば九郎ルーム」を、全国で初めて設置。つば九郎は「つばくろうのすきなまち、はかたなかすほうめん、ほてるにゅーおーたにはかたに、つばくろうべやができました。これでもかと、いうくらい、つばくろうにみられながらのほてるらいふ。ふくおかにおとまりのさいは、ぜひとまってほしいと~。ぱとろーるもすぐそこばい!」とコメントした。

◆中日根尾昂投手(22)がプロ入り初本塁打を浴びた。1点を追う2回から先発笠原に代わり2番手で登板。2回は無失点で切り抜けたが、3回に野手の守備の乱れ、失策などで無死一、二塁のピンチを迎え、5番サンタナに初球149キロ直球を右翼スタンドへ運ばれた。初被弾が手痛い3ラン。今季途中から投手転向した根尾にとっては登板13試合目で3度目の失点で、1試合2点以上の失点も初めて。自己最長の2回を投げ、同最多40球を投じ2回4安打3失点(自責2)で降板した。

◆中日大島洋平の1試合6安打の球団新記録、セ・タイ記録も勝利には結びつかなかった。リードオフマンとして6打席全てで安打を記録。打率3割2分9厘で首位打者にも浮上した大島は「トップに立ったことは良いが、シーズンが終わってから考えたい。それより明日勝てるように、また頑張ります」と切り替えた。チームは大島を本塁まで2度しかかえせず、ヤクルトを上回る16安打を放ちながら敗れた。中日大島洋平がヤクルト戦で6打数6安打。1試合最多安打は1リーグ時代の49年大下(東急)の7安打で、6安打以上は10人目。セ・リーグで1試合6安打は51年大沢(大洋)54年渡辺(阪神)74年高田(巨人)18年大山(阪神)に次いで5人目のタイ記録で、中日では初めて。過去の9人はすべてチームが勝っており、6安打以上した試合で敗れたのは大島が初めてだった。▽中日根尾(2番手で自己最長2イニングも4安打3失点でサンタナにプロ初被弾)「本塁打を打たれたのは自分のミス。次は抑えられるように頑張ります」▽中日立浪監督(守備の乱れもあり連敗)「(守備で)譲り合ったヒットが2つあった。ぶつかっても取るくらいの執念を燃やさないと。ミスをしていたら勝てない。執念が足りない」

◆5打席連発を記録した村神様が、今度は4打席連続得点の離れ業を見せた。ヤクルト村上宗隆内野手(22)は2点を追う初回、徹底した外角低めへの配球を見極め四球を選んだ。すると5番サンタナが、8号逆転2ラン。さらに3回は二遊間への打球を相手が失策で出塁すると、再びサンタナの3ランが飛び出した。悠々生還。高津監督は村上の出塁を生かした助っ人を「5番らしい、いい仕事をしてくれた」とたたえた。乱打戦が激しくなると、「足」で見せた。4回の第3打席は中日藤嶋の荒れ球に、振ったのは1回だけ。四球を選び二塁に進むと、今度はオスナの中前適時打に激走した。6回は右前打で出塁。サンタナの左中間二塁打に一塁からトップスピードで生還した。ダイヤモンド4周してかえってきた4番に、高津監督は「ムネが(打線を)通り過ぎてもこうして点を取れるんだぞっていうのは、ウチの打線」。15安打9得点で、乱打戦を制した。前夜、村上は前人未到の5打席連続弾を記録したばかりだった。1発を警戒する相手投手に対し、きわどいコースを攻められても、無理やり打ちにいかず、走者をためて後ろが返す。5打席連続アーチを放った2日の試合後にいっていた。「4番として、チームの勝ちというのは大事にしている」。この試合、結果的に1安打も4出塁してすべて生還。村神様の存在感が、打線全体のつながりを引き出した。チームは3連勝で3カードぶりの勝ち越し。再び首位独走の夏にする。【栗田成芳】

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(29)が2本塁打含む4安打6打点で大暴れした。初回に8号逆転2ランを運び、3回は右翼席へ9号3ランで連発。「今日の練習から逆方向へ強い打球を意識して取り組んできたことがしっかり出せた」と練習通りの1発。恐怖の5番となり「しっかりとボールを打つポイントを近くする練習を重ねて、その成果が今日の試合で出てよかったです」と笑顔だった。

◆ヤクルトのサンタナが2打席連続本塁打を放った。まずは1点を追う一回、2死一塁で打席に入ると左翼席へ逆転の8号2ラン。中日・笠原のチェンジアップをとらえ、「村上がツーアウトから出塁してくれてすぐに逆転することができて良かったです」。三回の第2打席では2番手・根尾から右翼席へ9号3ランを放ち2打席連発。一に2点を失った先発のサイスニードを援護した。三回の3ランについてサンタナ「打ったのはストレート。今日の練習から逆方向へ強い打球を意識して取り組んできたことがしっかり出せた。追加点が取れて良かった」

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(29)が2打席連続本塁打をマークした。3―2の三回無死一、二塁で9号3ラン。主砲・村上の後を打つ来日2年目の助っ人が恐怖の5番として存在感を発揮した。「今日の練習から逆方向へ強い打球を意識して取り組んできたことが、しっかりと出せた。追加点が取れて良かった」前夜に達成した主砲の偉業は打線に勢いをもたらした。前日2日の同戦で村上がプロ野球史上初の5打席連続本塁打を達成。その村上が一回に四球で歩かされ、サンタナに回ってくると中日・笠原の127キロのスクリューを完璧に捉えて左翼席上段に8号2ラン。ヤクルトには主砲だけではないといわんばかりの豪快弾だった。三回は山田、村上が失策などで無死一、二塁のチャンスを作り、2番手・根尾の149キロの直球をはじき返した。根尾に対してプロ初被弾をマーク。頼れる5番打者が計5打点を挙げて大暴れしている。

◆首位のヤクルトが打ち勝ち、3連勝。5番・サンタナが2本塁打を放つなど4安打6打点と大暴れした。神宮の夜空を切り裂いた。サンタナが一回に8号2ラン。三回には9号3ランを放ち、2打席連続アーチを放った。「村上が2アウトから出塁してくれて、すぐに逆転することができて良かった」〝村神伝説〟は打線に勢いをもたらした。前日2日の中日戦で村上がプロ野球史上初の5打席連続本塁打を達成。その主砲が一回に四球で歩かされると、続いて打席に立った助っ人が笠原の127キロのスクリューボールを捉え、左翼席上段に運んだ。三回は無死一、二塁のチャンスで、2番手・根尾の149キロの直球を一閃。逆(右)方向に運び、根尾に対してプロ初被弾を浴びせた。村上の後ろにいる〝恐怖の5番打者〟。四回は右前打で3打席連発はならなかったが存在感をいかんなく発揮した。鍵を握る男だ。サンタナは開幕直後の10試合で打率・343、4本塁打、10打点と圧巻の成績を残した。だが、4月上旬に下半身のコンディション不良で登録を抹消されると、同下旬に米国で左半月板のクリーニング手術を受けた。その後は米国でリハビリを続けて7月上旬に再来日。チームは新型コロナウイルス感染の緊急事態で、2軍戦に出場せずぶっつけ本番で戦列復帰した。勝負を避けられることも多い村上。だからこそ、後ろを担う5番打者の働きが需要になる。その重要な打順に座る来日2年目の助っ人が頼もしい活躍を見せた。(森祥太郎)

◆首位のヤクルトが打ち勝ち、3連勝。5番・サンタナが2本塁打を放つなど4安打6打点と大暴れした。以下、サンタナのヒーローインタビュー。--ナイスバッティング「アリガトウ?」--1打席目の本塁打について「初球から甘い球を待っていて、それがきてしっかりと自分のスイングができた」--2打席目も初球「同じように甘い球を待ってしっかりと振りぬくことができた」--3打席目は昨夜の村上のように連続本塁打を意識したか「特に本塁打を打ちたいという意識はせず、あわてず落ち着いて打点を稼ぐことに集中した」--開幕戦の5打点を上回る6打点「けがから復帰できたことができてうれしい。神宮のファンの皆さん、いつも応援ありがとうございます」--つば九郎が復帰し、あす2000試合出場を達成「毎日ベンチでいい雰囲気で迎えてくれる。戻ってきてくれて心強い」--ファンへひとこと「2連覇という大きな目標があるが、目の前の一戦を必死に戦っています。アリガトウゴザイマス?」

◆中日・大島洋平外野手(36)がセ・パ両リーグタイ記録となる1試合6安打を放った。「一番・中堅」でフル出場した大島はヤクルト先発のサイスニードから4安打。七回には3番手の久保から左前打を放ち、九回には抑えのマクガフから右前打を放った。

◆〝村神様〟の後は任せろ!! セ・リーグ首位のヤクルトは3日、中日15回戦(神宮)に9―7で勝利し、3連勝。ドミンゴ・サンタナ外野手(29)が一回に8号2ラン、三回にも2打席連発の9号3ランを放ち、来日最多の6打点を記録した。プロ野球史上初の5打席連続本塁打を記録した村上宗隆内野手(22)が2四球と厳しいマークに遭う中、左半月板のクリーニング手術から復帰した大砲が打線を支えた。故郷のドミニカ共和国を思い出すかのような熱帯夜に、ラテンのリズムで打線を活性化した。サンタナが一回に逆転2ラン。三回には2打席連発となる9号3ランを放った。「1打席目と変わらず同じアプローチで甘い球を待ってしっかりと振りぬくことができた。けがから復帰できて、スワローズの一員に入れて本当に恵まれています」2日に史上初の5打席連続本塁打を達成した〝村神様〟を5番として支えた。4番の村上が一回に四球で歩かされると、直後に笠原のスクリューボールを捉え、左翼席上段に運んだ。三回は村上の遊失などで無死一、二塁から、2番手・根尾の149キロ直球を一閃。根尾に対してプロ初被弾を浴びせた。打線の鍵を握る男だ。村上が3打数1安打、2四球と厳しいマークに遭う中、4安打6打点と大暴れした。来日2年目の助っ人は4月下旬に米国で左半月板のクリーニング手術を受けた。米国でのリハビリを経て、7月上旬に再来日。驚異の回復力で5番に返り咲くと、再びチームに追い風を吹かせている。サンタナにとって、村上は日本語の先生でもある。試合前の時間や、移動の際には身ぶり手ぶりを交えて会話。最近はおいしいものを食べたときに「ウマッ!」と言えば盛り上がると教わった。野球はもちろん私生活で使うさまざまな言葉を教わったが、お気に入りは「キアイハイッテイル」。その言葉を胸に宿して打席に立った。村上の後を打つサンタナが爆発し、チームは3連勝で3カードぶりの勝ち越し。優勝へのマジックナンバーは最短で5日に「34」が再点灯する。「2連覇という大きな目標はありますが、目の前の一戦を必死に戦っていきたい」。2年連続日本一へ、〝村神様〟の後ろにはサンタナ様がいる。(森祥太郎)

◆サンタナの打棒復活こそ、ヤクルトが願っていたもの。打線の歯車を回す潤滑油、と表現してもいい。2日の評論で「村上も(今後は)なかなか勝負してもらえなくなるだろう」と指摘した。その通りの展開で、塁に出た村上をかえす長打を連発。頼もしい限りだ。本塁打は、どちらも初球だった。1本目は左腕・笠原の高めに浮いたスクリューボールを逃さず左翼へ。2本目は右腕・根尾の外角速球を素直に右翼へ。最初から振る準備ができていて、狙い球も絞り切っている。しかも、4打席目の右中間二塁打も含めて、村上と同じように広角に長打を打ち分ける。相手バッテリーにとっては、単なる大物打ちと違い、厄介な助っ人だ。村上を簡単に歩かせるわけにはいかず、勝負せざるをえない場面も増える。まさに相乗効果。それこそが、5番・サンタナの最大の存在価値といえる。サンタナだけではない。驚いたのは6番・中村が決めた六、八回の送りバントだ。得点にはつながらなかったが、大勝ムードでタガが緩まないように、との意思が明確に読み取れる。村上の後に座る2人が、味のある仕事を見せた。(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
59361 0.621
(↑0.004)
-
(-)
47429
(+9)
365
(+7)
118
(+2)
56
(-)
0.256
(↑0.002
3.390
(↓0.03)
2
(-)
阪神
50472 0.515
(↑0.005)
10
(-)
44343
(+2)
275
(+1)
64
(+1)
75
(+1)
0.239
(↓0.001)
2.500
(↑0.02)
3
(-)
DeNA
44452 0.494
(↑0.005)
12
(-)
52325
(+6)
359
(+5)
69
(-)
32
(+1)
0.252
(↑0.001)
3.560
(↓0.01)
4
(-)
広島
46513 0.474
(↓0.005)
14
(↓1)
43386
(+5)
380
(+6)
59
(+1)
19
(-)
0.255
(-)
3.480
(↓0.02)
5
(-)
巨人
45521 0.464
(↓0.005)
15
(↓1)
45375
(+1)
444
(+2)
111
(+1)
45
(-)
0.244
(↓0.001)
4.070
(↑0.03)
6
(-)
中日
41521 0.441
(↓0.005)
17
(↓1)
49281
(+7)
353
(+9)
51
(+1)
33
(+1)
0.250
(↑0.002
3.580
(↓0.05)