日本ハム(☆5対1★)ソフトバンク =リーグ戦17回戦(2022.08.03)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
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日本ハム
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勝利投手:上原 健太(3勝3敗0S)
敗戦投手:東浜 巨(6勝5敗0S)

本塁打
【日本ハム】清宮 幸太郎(12号・3回裏2ラン),アルカンタラ(11号・4回裏ソロ),清宮 幸太郎(13号・8回裏2ラン)

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◆日本ハムは3回裏、清宮の2ランで先制する。その後は4回にアルカンタラのソロで加点すると、8回には清宮のこの日2本目となる2ランが飛び出し、試合を決めた。投げては、先発・上原が8回3安打無失点の快投で今季3勝目。敗れたソフトバンクは、打線が1得点と振るわなかった。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が、"ソロアーチスト"の座を返上した。3回2死二塁、東浜の3球目、139キロ直球系を右中間席に運ぶ先制の12号2ランを放った。「(二塁走者の)梅さん(梅林)がキャリア2本目のヒットを打ったので『これはなんとしても生かさないと』という気持ちで打席に入りました。何より得点圏で打つことができてよかったです」と喜びもひとしおだった。これまでの11本塁打は全てソロだったため、今季初めての複数打点アーチ。清宮自身も自覚し、クイックモーションを苦手にしていると明かしていた。チームメートからも「めちゃめちゃ、あおられますよ。めちゃめちゃ言われます」と笑っていたが、ついに脱出した。8回2死一塁の第4打席ではこの日2本目となる13号2ラン。4打点をたたき出し、チームの勝利に貢献した。

◆ソフトバンクが2戦連続の3被弾で、苦手の日本ハムに完敗した。カード別でワーストだった対日本ハムの被本塁打は24本目。日本ハムのチーム本塁打77本の約3分の1を献上している計算に、藤本監督は「まあ1発よね。ちょっと打たれすぎや。3分の1くらいうちから打ってるからね。気をつけないとね」と渋い表情で話した。これで日本ハム戦は6連敗となり、7連敗した18年以来。今季の対戦成績も7勝10敗となった。先発東浜は、3回に清宮に2ランを打たれ先制を許すと、4回にはアルカンタラに自身今季4本目となるソロを浴びた。7回3失点で5敗目。6月8日阪神戦以来、約2カ月白星から遠ざかる右腕は「悔しいです」と絞り出した。最下位チーム相手の手痛い連敗で最大12あった貯金は3まで減り、首位西武とは2・5差に開いた。○...黒瀬がうれしいプロ初ヒットを放った。8番一塁で2度目の先発出場。5回の2打席目。上原の132キロのフォークボールを左前に運んだ。プロ6打席目で記念の一打に「7年かかりましたが、プロ初のヒットが出たことは素直にうれしい。球団、起用していただいた監督、首脳陣の方々に感謝の気持ちでいっぱいです」。ただ2三振も喫し「勝ちにつなげられることができずに悔しい」と反省も忘れなかった。○...秋吉が古巣相手にNPB復帰初登板を果たした。3点を追う8回、先発東浜に代わりマウンドへ。1死から佐藤に左前打を許すと2死後に清宮に特大の13号2ランを被弾。「1軍のマウンドに戻ってこれたことは素直にうれしかったです」。昨オフ、自由契約となり独立リーグ・福井を経て入団。「日本ハムを見返したい」と意気込んだが痛打された。「次の登板ではしっかりと抑えて、チームの力になりたい」と、雪辱を誓った。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が"ソロアーチスト"を卒業した。ソフトバンク戦(札幌ドーム)の3回2死二塁、右中間へ12号2ランを放った。これまでの11本塁打は全てソロだったため、今季初めての複数打点アーチ。8回2死一塁からも13号2ランを放つなど、チームの2連勝と後半戦初のカード勝ち越しへと導いた。チャンスで本塁打が打てない-。スラッガーにとって悩ましかったジンクスを、ついに打ち破った。3回2死二塁の先制機。清宮が、今季初めて複数打点付きのアーチを描いた。東浜の3球目、139キロのカットボールを右中間席ギリギリに放り込んだ。「久々の感触。入ってくれと思いながら走っていました」。決勝弾となるチームトップ12号2ランに、満開の笑顔が咲いた。一層の笑顔の理由があった。これまでの11本塁打は全てソロ。主軸として得点圏での1発が求められる立場で、ふがいなさが積もっていた。チームメートからは「めちゃめちゃ、あおられますよ。めちゃめちゃ言われます」と苦笑い。3点リードの8回2死一塁では、今季3度目の1試合2本塁打となる右越え13号2ラン。「やっぱり、たくさん点を取りたいので、そこが何よりです」と喜んだ。飛躍を遂げようとする今、最高の道しるべが立っている。同学年のヤクルト村上が、前夜にプロ野球新記録の5打席連発を達成した。清宮は「ハンパないっすよ」と自分のことのように興奮しながら、「僕らの間では『村ゴッド(神)』と呼んでいるので。勝手にっすよ」とあがめている。プロ入り当初、多くのスポットライトを集めていたのは清宮だった。ともに高卒5年目。球界屈指の強打者となり、先を行く村上の背中を必死に追いかけている。清宮 どんだけ打っても、頑張っても、上には村上がいてくれるので、やっぱり全然こんなんじゃ満足できない。常に自分にムチを打ってくれる存在。アイツがいてくれるから、もっと高みを目指せる。チームは2連勝。ソフトバンク相手に6連勝を飾り、後半戦初の同一カード勝ち越しを決めた。この日は連日、マンツーマンで指導を受ける稲葉GMの50歳の誕生日。必死に汗を拭いながら「...知ってましたよ。そのつもりで打ちました」と笑った。覚醒の瞬間は、確実に近づいている。【田中彩友美】○...プロ3年目の梅林が初のお立ち台に登場した。3回2死、右中間へ二塁打を放った。キャリア2安打目で札幌ドームでは初。次打者の清宮の2ランで生還した。リード面でも先発上原の好投を引き出した。ヒーローインタビューでは「ばあちゃんオレ打ったよ!!」と広島に住む祖母へのメッセージを書き込み、喜びいっぱい。緊張気味に「手が震えて、足も急に疲れてきました。何も考えずバットを振っただけです」と笑っていた。○...先発左腕の上原が"沖縄出身対決"を制した。緩い球や落ち球を効果的に使い、8回を散発3安打無失点で3勝目。同郷の17年最多勝右腕、東浜に投げ勝った。2年前の対決では競り負けていただけに「もう1度チャンスが回ってきたということで、気合が入った」。プロ初完投&初完封は逃したが「疲れました。今日も、もう1イニング行けませんでした」と苦笑いだった。○...アルカンタラが新型コロナ陽性判定から復帰後、即1発の活躍を見せた。2点リードの4回2死、右中間に11号ソロを運び、追加点を挙げた。この日から復帰したばかりだったが、好相性のソフトバンク東浜から今季4発目。「シンプルだね。打てるボールに良いスイングをする。それだけ。シンプル!」とご機嫌だった。

◆先発した日本ハム上原健太投手(28)は、ユーモアたっぷりに3勝目を振り返った。8回3安打無失点で3勝目。約1カ月ぶりのマウンドに「疲れました。今日も、もう1イニング行けませんでした」。プロ初完投&初完封を目前に、潔く救援にマウンドを託した。「今日はフォークボールが僕の感覚では最悪だったけど、結果としては最高でした」と、してやったり。チェンジアップも効果的で「狙い通りに使えて手応えがあった」。8回2死から、この日唯一の四球を与え、続く代打野村大に左翼手の頭上を越えるかという当たりを打たれたが、近藤がスーパーキャッチ。上原は興奮のあまり、グラブをたたいて絶叫した。2年前のリベンジを果たした。20年9月17日ソフトバンク戦(札幌ドーム)。「僕が小さい頃から一方的に知っている」という、同じ沖縄県出身で17年最多勝右腕の東浜と投手戦を演じ、負け投手になった。「もう1度チャンスがまわってきたということで、気合も入った」。意気込み過ぎて、前夜は眠れなかったというのは、ご愛嬌(あいきょう)。15年のドラフト1位左腕は「アピールは出来たけど、次が大事になってくる」。喜びもつかの間、先発枠入りへ、貪欲に次戦を見据えた。【中島宙恵】

◆〝ソロ男〟脱出だ。日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が三回に先制の12号2ラン。今季初めて走者を置いて本塁打を放ち、満面の笑顔でベースを一周した。「梅さん(梅林)がキャリア2本目のヒットを打ったので『これはなんとしても生かさないと』という気持ちで打席に入りました」三回2死から9番・梅林がこの日チーム初安打となる右中間二塁打で出塁。先輩の快音に続いた。ソフトバンク・東浜に対し、カウント1―1から3球目。内角低め139キロをすくい上げ、右中間席へほうり込んだ。今季はここまでキャリアハイの11本塁打を放っていたが、そのすべてがソロ本塁打で「(チームメートから)めちゃめちゃあおられます。走者がいる場面で打ちたい」と語っていた。ついに12本目で〝達成〟し「何より得点圏で打つことができてよかったです」と振り返った。球宴出場に加え、1日にはプロアマ記念試合に「U―23NPB選抜」として出場するなど、前半戦からほぼ無休で後半戦に入っているが、疲れの色は見せない。覚醒の予感が漂う大砲とともに、白星を積み上げる。(箭内桃子)

◆日本ハムの1番に座った清宮が三回に先制の12号2ラン、八回にも再び2ランを放った。1本目は2死から梅林の二塁打でつくった好機で、東浜のカットボールにうまく腕をたたんで対応。コンパクトなスイングで右中間へ運び「梅さんがキャリア2本目のヒットを打ったので、これは何としても生かさないと、という気持ちで打席に入った」と喜んだ。ここまで自己最多を更新する11本塁打が全てソロで「めちゃめちゃ(チームメートから)言われます」と悩みの種だった。打点も前日2日まで26と伸び悩んでいただけに「何より得点圏で打つことができて良かった」と留飲を下げる一発となった。(札幌ドーム)

◆7月に独立リーグの福井からソフトバンクに加入した秋吉が、古巣の日本ハムを相手に初登板した。0―3の八回、慣れ親しんだマウンドに上がったが、2死一塁から清宮に2ランを打たれ「戻ってこられたことは素直にうれしい。次の登板ではしっかり抑えて、チームの力になりたい」と、少し複雑そうな表情を浮かべた。昨季限りで日本ハムを自由契約となり、日本野球機構(NPB)復帰を目指して独立リーグで汗を流した。入団会見では「見返してやろう」と対戦を待ちわびていた相手に、痛い一発を喫した。(札幌ドーム)

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が2本塁打4打点で勝利に導いた。前日2日にプロ野球記録となる5打席連続本塁打をマークしたヤクルト・村上宗隆内野手(22)の活躍に刺激を受けた。「ハンパないっすよ。僕たちの間では村ゴッドと呼んでいる。同学年でどれだけ頑張っても上に村上がいる。『こんなんじゃ満足できないな』と常に自分にムチを打ってくれる存在です」清宮と村上は同じ2018年ドラフト1位入団で、高卒5年目の同学年。〝村神様〟に負けじとスタンドへ放り込んだ。1試合2発は5月28日の巨人戦(札幌ドーム)以来。チームトップの13本塁打に到達した。清宮の活躍もあり、ソフトバンク戦は6連勝。次戦へ「1試合1試合だと思っている。今日は今日、明日は明日。気を引き締めて、明日もピッチャーを援護できるようにやっていきたいです」と力を込めた。

◆自身3連敗を喫していた日本ハムの上原が約1カ月ぶりの先発で8回3安打無失点と好投し、3勝目を挙げた。連敗中は全て一回に失点しており「1イニング(ごとに)出し切るつもりで」と立ち上がりから全力投球。一回無死二塁をしのぐと、その後はチェンジアップを効果的に使い、三塁も踏ませなかった。同じ沖縄県出身の東浜との投げ合いに「小さい頃から一方的に知っている存在。全く寝られなかった」と気合十分だった。プロ初完投、初完封こそ逃したが「アピールはしっかりできた」と満足げだった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
52442 0.542
(↑0.005)
-
(-)
45328
(+3)
287
(+1)
79
(+2)
47
(-)
0.228
(↓0.001)
2.480
(↑0.01)
2
(2↑)
楽天
47442 0.516
(↑0.005)
2.5
(-)
50347
(+5)
310
(+4)
61
(-)
67
(-)
0.248
(↑0.001)
3.200
(-)
2
(-)
ソフトバンク
47441 0.516
(↓0.006)
2.5
(↓1)
51335
(+1)
308
(+5)
64
(-)
51
(-)
0.252
(↓0.001)
3.090
(↓0.03)
4
(1↓)
ORIX
51490 0.510
(↓0.005)
3
(↓1)
43319
(+1)
317
(+3)
50
(+1)
46
(-)
0.242
(↓0.002)
2.800
(-)
5
(-)
ロッテ
47481 0.495
(↓0.005)
4.5
(↓1)
47318
(+4)
347
(+5)
59
(+1)
93
(+3)
0.227
(↑0.001)
3.160
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
40570 0.412
(↑0.006)
12.5
(-)
46317
(+5)
358
(+1)
77
(+3)
64
(-)
0.233
(↓0.001)
3.470
(↑0.03)