西武(☆3対1★)オリックス =リーグ戦17回戦(2022.08.03)・ベルーナドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:平井 克典(6勝5敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝3敗6S))
敗戦投手:宮城 大弥(6勝6敗0S)

本塁打
【オリックス】頓宮 裕真(3号・5回表ソロ)
【西武】森 友哉(3号・3回裏ソロ),森 友哉(4号・5回裏ソロ)

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◆西武は1-0で迎えた3回裏、森のソロで加点する。1点を返された直後の5回には森が2打席連続となるソロを放ち、再びリードを広げた。投げては、先発・平井が6回3安打1失点の好投で今季6勝目。敗れたオリックスは先発・宮城が試合をつくるも、打線が援護できなかった。

◆西武森友哉捕手(26)が、2打席連続アーチを放った。3回は右翼ポール際へ3号ソロ、5回は左中間へ4号ソロを運んだ。まずは天才的なバットコントロールを見せつけた。3回1死。オリックス宮城の外角高め126キロスライダーにタイミングはずらされた。だが、並の打者とはものが違う。下半身は耐えながら、バットは遅れて出した。白球を捉えると、左手をバットから離しながら、大きくフォロースルー。崩されながら芯に当てた。打球は右翼ポール際にゆっくり舞い上がった。なかなか落ちてこない。右翼手杉本がフェンスにへばりついた。その上を通過した。着弾点はヒットゾーンどころか、スタンドだった。「うれしいです。貴重な追加点になってよかった」。貫禄たっぷりに、ゆっくりダイヤモンドを1周した。これで終わらない。5回2死。今度は左中間にかっ飛ばした。宮城の外角低め143キロ直球を完璧に捉えた。打球は逆方向でも大きく伸びた。「理想の形で打てました」と話した。試合前まで打率2割5分。本塁打も2で、前に放ったのは7月5日オリックス戦と約1カ月前だった。2打席連続弾は、20年7月30日以来3度目。勝負の夏に、完全復活を印象付ける。まさに森らしい放物線を描いた。【上田悠太】

◆7月末に支配下選手登録されたばかりのオリックス宇田川優希投手が、剛速球デビューを果たした。2点を追う8回にプロ初登板。山川を見逃し三振、中村を中飛に打ち取ると、オグレディとの対戦で最速157キロを計測。空振り三振に仕留め、1回を無安打無失点に抑えた。背番号96をもらった際には「ここからが本当のスタート。ビビらず思い切り試合で投げていきたい」と宣言していた通り、度胸満点のマウンドを披露した。投球を見守った中嶋監督は「初登板だったんですけど、本当にいいピッチングだった。十分なボールを投げてくれた」と褒めた。チームはこの日が100試合目。残り43試合となり、指揮官は「早めに見極めたかったところもある」と起用理由を説明。今後も中継ぎ戦力として期待できる内容だった。首位西武に連敗で、3ゲーム差に広がった。4カードぶりの負け越しにも、悲観せず、先を見据える。【真柴健】宇田川優希(うだがわ・ゆうき)1998年(平10)11月10日生まれ、埼玉県出身。八潮南から仙台大を経て、20年育成ドラフト3位でオリックス入り。今季ウエスタン・リーグで15試合に登板し、14イニング1/3を投げ自責点3、防御率1・88の好成績を挙げていた。今年7月28日に支配下選手へ昇格。150キロ台の速球が武器。184センチ、92キロ。右投げ右打ち。

◆勝負の夏に完全復活の気配が漂う。西武森友哉捕手(26)が2打席連続アーチを放った。3回は右翼ポール際へ3号ソロ、5回は左中間へ4号ソロを運んだ。まず天才的バットコントロールを見せつけた。3回1死。宮城の126キロスライダーにタイミングを外された。下半身は耐えながら、バットは遅れて出す。白球を捉えると、左手をバットから離し、大きくフォロースルー。「うまくバットに乗ってくれました」。打球は高々と右翼ポール際へ。何とスタンドに届いた。7月5日オリックス戦以来、約1カ月ぶりのアーチ。「気持ち的に1本、本塁打が出たので、楽な気持ちで打席には立つことができた」。5回2死。宮城の143キロ直球を左中間スタンドへ。逆方向にもグングン伸びる打球は「調子のいい時のバロメーター」。まさに森らしい放物線を描いた。「理想の形で打てました」。1点差に詰め寄られた直後に、流れを渡さぬ貴重な1発。2打席連続弾は20年7月30日以来、3度目だった。まだ打率は2割5分5厘だが、暑い方が体が動く。「7月、8月の方が好き」と調子も上昇気配だ。言葉の端々には扇の要としての強い覚悟もにじむ。「捕手で何とか最少失点で抑えたら、味方も援護してくれる。一生懸命リードするだけ」。リード面でも4人の投手を率い、4安打に封じた。そして最大の援護をもたらしたのも森だった。混戦のパ。2位ソフトバンク、楽天とのゲーム差は2・5に広がった。【上田悠太】▽西武辻監督(森の2発について)「効きましたね。(1本目の)2点目の本塁打はもちろん、1点差された本塁打が。向こうにもダメージ大きかったろうし、大きな1点になった」○...平井は6回3安打1失点で6勝目を手にした。失点は5回の頓宮のソロだけ。2、3回と2死からピンチを招いたが、しっかり粘った。得意のスライダーも切れ味よかった。「相手打者1人1人としっかり戦うことができた。本塁打を打たれたボール以外は自分の思ったところに投げられた」とうなずいた。▽西武ジャンセン(2回1死満塁で先制の押し出し四球)「最後に宮城投手が投げた球は素晴らしい球だったよ。でもボールと判断して見送ったんだ。結果的に先制点を奪うことができてよかったね」

◆8月は連敗スタートのオリックスは4位に後退した。先発宮城大弥投手(20)が3回と5回、森に2打席連発を被弾。「同じ打者にホームランを打たれてしまったことを反省しないといけません」と唇をかんだ。中嶋監督は「(2被弾は)どっちも浮いた球ですね。しょうがないと言えばしょうがないか」と打った森をたたえた。

◆「3番・捕手」で先発した西武・森友哉捕手(26)が2打席連発となる3号ソロ&4号ソロ。2020年7月30日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来となる1試合2本塁打をマークした。まずは1点リードの三回1死からの打席。オリックス左腕・宮城のスライダーを捉えた打球は高く舞い上がって右翼ポール際に吸い込まれ、「うれしいです。貴重な追加点になってよかった」と振り返った。さらに1点差に迫られた直後の五回2死。宮城の初球、真っすぐを捉え左中間スタンドにたたきこみ「理想の形で打てました」と手応えを口にした。

◆先発した西武・平井克典投手(30)は6回を3安打1失点にまとめ、自己最多となる6勝目を挙げた。「状態はまずまずでしたが打者ひとりひとりとしっかり戦うことができました。今日はスライダーが良くホームランを打たれたボール以外は自分の思ったところに投げられました」許した失点は五回に頓宮に浴びたソロ本塁打の1点のみ。粘りのピッチングで最少失点にとどめ、味方打線からもらったリードを守り抜いた。

◆西武が競り勝ち、オリックスに2連勝。森が2本塁打を放つなど攻守に引っ張った。西武・森が2打席連発となる3号ソロ&4号ソロを放った。1試合2本塁打は、2020年7月20日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来となった。「うれしいです。貴重な追加点になってよかった」まずは1点リードの三回1死、左腕・宮城のスライダーを捉えた打球は高く舞い上がり、右翼ポール際前列に着弾した。さらに1点差に迫られた直後の五回2死からの打席では、宮城の初球の真っすぐを強振。逆方向となる左中間フェンスを越える当たりに「理想の形で打てました」とうなずいた。今季は開幕直後に右手人さし指を骨折。1カ月半以上の離脱を経ての復帰後、しばらくは結果が出ずに苦しんだが、夏場に向けて徐々に復調している。母校の大阪桐蔭高は6日に開幕する夏の甲子園の優勝候補に挙げられている。森も2年だった2012年に1学年上の藤浪(阪神)とバッテリーを組み、全国優勝を果たした先輩として元気な姿をみせている。首位のチームは前日2日のオリックス戦(ベルーナ)に逆転勝利。2019年以来3年ぶりのV奪回には、森の攻守での貢献が不可欠だ。(石井孝尚)

◆西武は二回にジャンセンの押し出し四球で先制し、森が三、五回と2打席続けてソロ本塁打を放って加点した。平井は変化球が切れ、6回を頓宮のソロによる1点に抑えて6勝目。オリックスは好機であと一本が出なかった。

◆オリックスの宮城は七回途中3失点で自身3連敗となる6敗目を喫した。新人王に輝いた昨季は6戦全勝と圧倒したこのカードで今季は3戦未勝利で2敗。悔しそうな表情で降板した。調子を上げてきた3番森に痛い2本塁打を喫した。0―1の三回は外寄りのスライダーを右翼ポール際へ。頓宮のソロで1点差に迫った直後の五回は2死無走者から初球の速球を逆方向の左中間に放り込まれ「同じ打者に打たれてしまったことを反省しないと」と肩を落とした。

◆首位の西武は森友哉捕手(26)が2打席連発となる3号ソロ&4号ソロを放つ活躍などで2連勝。敗れた2位・ソフトバンクとのゲーム差を2・5に広げた。以下、試合後の西武・辻監督の主な一問一答。--試合を振り返って「きょうの勝ちは非常にうれしい。昨日の山本君と今日の宮城君、昨年は痛い目にあった。(先発)平井も頑張ってくれて先に1点2点と取ったのが流れ的には優位にいけた」--森が2打席連発「1点目を押し出しで取ってその次のホームランも価値あるホームランでしたけど、2-1になった(五回の)その裏のホームランがこの試合の流れにおいて大きな一発になった」--昨日は派手な逆転勝ち。今日は堅実な勝利「昨日は1、2番が非常にいい活躍をして、今日は(森)友哉が頑張ってという形だった。日に日に違った選手が活躍して1勝を拾っていくという粘り強い試合をしていかないといけない」--ベンチの雰囲気「非常にいいです」--明日の試合に向けて「明日は松本が投げる。最近もう一つもやもやっとする内容だったので、明日はほんと晴らしてもらいたい」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
52442 0.542
(↑0.005)
-
(-)
45328
(+3)
287
(+1)
79
(+2)
47
(-)
0.228
(↓0.001)
2.480
(↑0.01)
2
(2↑)
楽天
47442 0.516
(↑0.005)
2.5
(-)
50347
(+5)
310
(+4)
61
(-)
67
(-)
0.248
(↑0.001)
3.200
(-)
2
(-)
ソフトバンク
47441 0.516
(↓0.006)
2.5
(↓1)
51335
(+1)
308
(+5)
64
(-)
51
(-)
0.252
(↓0.001)
3.090
(↓0.03)
4
(1↓)
ORIX
51490 0.510
(↓0.005)
3
(↓1)
43319
(+1)
317
(+3)
50
(+1)
46
(-)
0.242
(↓0.002)
2.800
(-)
5
(-)
ロッテ
47481 0.495
(↓0.005)
4.5
(↓1)
47318
(+4)
347
(+5)
59
(+1)
93
(+3)
0.227
(↑0.001)
3.160
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
40570 0.412
(↑0.006)
12.5
(-)
46317
(+5)
358
(+1)
77
(+3)
64
(-)
0.233
(↓0.001)
3.470
(↑0.03)