西武(☆4対2★)オリックス =リーグ戦16回戦(2022.08.02)・ベルーナドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:佐々木 健(3勝0敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝3敗5S))
敗戦投手:本田 仁海(1勝3敗1S)

本塁打
【オリックス】宗 佑磨(1号・4回表2ラン)

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◆西武が逆転勝利。西武は2点ビハインドの4回裏、源田の適時三塁打で1点差に迫る。そのまま迎えた8回には、源田と呉の適時打などで3点を挙げ、試合をひっくり返した。投げては、2番手・佐々木が今季3勝目。敗れたオリックスは、3番手・本田が誤算だった。

◆オリックス中川圭太内野手(26)は、7月の成績が97打数31安打の打率3割2分。安打数は両リーグ最多と好調だった。8月最初のカードは今季打率2割8厘と苦手の西武戦だが、好調をキープできるか。

◆オリックス中嶋聡監督(53)が、首位チームとの対決で、いきなり攻め采配を繰り出した。来日初めて、助っ人のマッカーシーを1番で起用。今季44試合に出場して、打率は2割3分4厘だが、20四球、7死球を受け、出塁率は3割5分8厘の成績を残している。オリックスは後半戦4試合の全てで1番打者を入れ替えた。初戦から、安達、佐野皓、山足、そしてマッカーシーと日替わり1番打者を組んでいる。この日の先発は、エース山本。首位西武から、チーム一丸で白星をつかむ。

◆オリックスが逆転負けで連勝は5でストップした。エース山本由伸投手(23)が初回無死満塁、2回1死満塁を無失点に抑える気迫の投球を披露。4回2死一塁から2番源田に右翼線適時三塁打を許し、昨季から続いていた西武戦の連続無失点記録は40でストップ。6回まで投げ、得点圏に走者を許さなかったのは5回の1イニングのみと、本来の投球とは遠かったが、執念で試合を組み立てた。119球の力投で、降板後には、一塁側ベンチ奥で高山投手コーチとガッチリ固い握手を交わした。「立ち上がりからピンチの場面で入ってしまい、苦しいピッチングになってしまいました。リズムの良くない中でも、バックが守備で助けてくれたり、うまく間を取って声を掛けてもらったおかげで、なんとか粘り強く投げることができたんだと思います」ただ、1点リードの8回に3番手でマウンドに上がった本田仁海が踏ん張れず。源田に同点打を浴びると、2死満塁から栗山に4球連続ボールの押し出し四球を許し、勝ち越しを許した。

◆頼れる主将のバットが逆転勝ちを呼び込んだ。西武源田壮亮内野手は1点を追う8回1死一、二塁。オリックス本田の153キロを捉えて同点の右前打とした。「真っすぐがすごくいい投手ですし、真っすぐを狙っていきました」。打線は粘り強くつながり、押し出し四球から2点勝ち越しに成功した。源田は4回にもチームにとって大きな適時三塁打を放った。2点ビハインドの4回2死一塁で山本のスライダーを右翼線へ運んだ。山本には苦杯をなめさせられてきた。今季は6月18日にノーヒットノーランを食らうなど、ここまで2試合で無得点。最後に点を奪ったのは昨年8月20日。1年間で対山本の連続無得点は40イニングまで伸びていた。この日も1回無死満塁、2回1死満塁で後続が凡退。「序盤で点が取れなくて、僕も凡退して(高橋)光成に申し訳ないなと。エース対決ですし絶対勝ちたかった」。やっと1点をもぎ取り、球数を投げさせて、山本を6回で降板させた。ソフトバンクが敗れてゲーム差は1・5に広がり、首位固めへ1歩進んだ。新型コロナから復活した栗山が1カ月ぶり、右太もも裏肉離れ完治の金子は5月20日以来の1軍復帰。源田主将は「毎試合粘り強く戦って、勝ちを積み重ねるように頑張りたい」と締めた。【鎌田良美】▽西武栗山(新型コロナから1カ月ぶりの復帰戦で二塁打と、勝ち越しの押し出し四球を選び)「好機での凡打はさておき、1本出てうれしかったです。(8回の押し出しは)打って走者をかえすことをまず考えていたのですが、結果として四球になって良かった」▽西武外崎(全5打席出塁。オリックス山本からは2二塁打と2四球で)「1打席目に直球を一発でしっかり仕留められたことで、いい流れに乗れたと思います。(前カードの)ソフトバンク戦で1打席目全部出塁できていたので、いいイメージで打席に入れました」▽西武高橋(7回2/3を2失点で勝敗付かず)「先に点を与えてしまったことが反省点です。あの1球(オリックス宗の2ラン)だけですね。その後はいい意味で開き直って投げました」▽西武佐々木(8回2死一塁で救援。オリックス宗を見逃し三振に仕留めて3勝目)「(高橋)光成もラスト1人投げたい気持ちが強かったと思いますけど、その気持ちをくみ取って、僕もその思いで投げました」

◆西武の主砲、山川穂高内野手(30)が2日のオリックス戦後、ヤクルト村上の5打席連続本塁打の偉業にコメントを寄せた。「3打席連続ホームランを打った後に、LINE(ライン)で連絡しました。3打席連続だけでもすごいのに、5打席連続とは、すごいという言葉の領域を超えてますよね。エグいです。もう、リーグが違うので、どんどん打ってください、という感じです(笑い)。いちファンとして応援してます。今年の数字でいうと、村上に勝ちたい!と途中までは思っていたのですが、もうあきらめました」山川はここまで、パ・リーグで断トツの30本塁打を放っている。

◆オリックス山本由伸投手(23)は、1点リードの8回に逆転を許した3番手本田に寄り添った。本田は同点の8回2死満塁から5番栗山に4球連続ボールを投じ、押し出し四球を与え降板。11勝目は消えたが、山本は18年に救援を経験。無念さが理解できるから、一塁側ベンチでペットボトルの水を手渡した。勝てば首位西武とゲーム差なしに迫る一戦。エースの投球は本調子とは、ほど遠かった。初回、2回は満塁のピンチを無失点に抑えたが、4回2死一塁から源田に右翼線適時三塁打を許し、昨季からの西武戦の連続無失点記録は40でストップ。それでも6回119球7安打1失点にまとめた。「テンポ良く、長いイニングを抑えるのが仕事だった。僕じゃない失点で逆転されましたけど、つながってるのは絶対間違いない。しっかり責任を持って投げたい」。エースの自覚だった。中嶋監督は山本の投球に「制球自体、どれもよくなかった」と首を傾げた。8回の本田投入には「(シーズン終盤は)プレッシャーがかかってくる。次に取り返せるか」とリベンジを期待した。5連勝で止まり、今カードでの首位浮上はお預けとなった。【真柴健】○...宗が4回2死一塁で右翼席に今季1号2ランを放った。「(山本)由伸が粘り強く投げていたので、なんとか野手が助けてあげられたらと思っていました」。この日は、母校の横浜隼人が、甲子園で行われた全国高校女子硬式野球選手権大会の決勝で、延長10回タイブレークの末、悲願の初優勝。チームは逆転負けを喫したが、母校の快挙に花を添えた。

◆西武・高橋は先制を許しながらも、粘りの投球で試合を作った。「久々のオリックス戦。強打者がたくさんいるがしっかり丁寧に投げていきたい」こう意気込んで臨んだマウンドは、試合開始時点で気温は37・6度。灼熱(しゃくねつ)のサバンナを想起させる「WILD WILD ユニホーム」を身にまとい、エース右腕はオリックス打線を相手に全力で腕を振った。悔やまれるのは無失点で迎えた四回だ。2死一塁から宗に2球目のフォークボールを右越え先制2ランとされた。だがその後は立ち直って、さらなる失点を防いだ。2年連続開幕投手を務めた今季は前半戦で17試合に先発し、6勝7敗、防御率2・49。オリックス相手には4試合で2勝1敗、防御率1・61と相性がいい。前回6月17日の本拠地での対戦でも7回2失点で白星をマークした。チームは後半戦幕開けとなった先月29日からのソフトバンクとの首位攻防戦(ペイペイドーム)に2勝1敗で勝ち越して奪首に成功。0・5ゲーム差の首位でこの日から1ゲーム差の3位・オリックスと3連戦を迎えた。打線は四回に源田の適時三塁打で1点を返し、1点差に迫った。八回に源田の適時打で同点とし、さらに2死満塁から栗山が押し出し四球を選んで勝ち越し、呉念庭の適時内野安打で4-2とした。佐々木が3勝目を挙げ、首位を守った。(石井孝尚)

◆オリックスは首位西武との3連戦初戦に、このカードで前回ノーヒットノーランを達成するなど好相性の山本を立てて必勝を期したが、手痛い逆転負けを喫した。エースは序盤から制球に苦しんだ。7安打を浴びて4四球を与えても要所を締め、6回1失点にまとめたものの「もっとテンポ良く、長いイニングを抑えるのが僕の仕事だった」と反省した。連勝は5で止まり、2ゲーム差に広げられた中嶋監督は「引きずっているわけにはいかない」と切り替えを強調した。(ベルーナ)

◆西武の2番手で登板した佐々木が今季3勝目を挙げた。1―2の八回2死一塁で救援。四回に先制2ランの宗をツーシームとチェンジアップで追い込み、最後は148キロの外角低めの直球で見逃し三振に仕留め、直後の逆転を呼んだ。力投の先発高橋をリリーフしたサウスポーは「光成も(回の)ラスト1人投げたい気持ちが強かったと思うが、その気持ちもくみ取って投げた」と気持ち良さそうに汗を拭った。

◆キャプテンが躍動した。西武・源田壮亮内野手(29)が八回の同点打を含む3安打2打点の活躍で、1ゲーム差の3位にいたオリックスとの首位攻防3連戦の初戦で勝利に貢献した。「絶対打ってやろうという気持ちで打席に入った。なんとか勝ちたいと思っていた」1-2の八回1死一、二塁。3番手・本田の真っすぐを右前に運び、二走・金子が同点のホームを踏んだ。四回にも相手のエース、山本から適時三塁打。チームは前回対戦した6月18日に無安打無得点試合を達成された。そんな難敵の山本からチーム41イニングぶりの得点を奪った。主将は7月13日に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、同22日に復帰。チームにとって大事な時期に離脱を余儀なくされ「早く戻りたかった」と当時の心境を明かした。控えめな主将の派手な活躍で、チームは日本ハムに敗れた2位・ソフトバンクとのゲーム差を1・5に広げた。辻監督は「(山本を)6回で降ろせたのが大きな収穫。打線が粘り強く球を投げさせた」とうなずき、「流れ的にチームも非常に乗っていけるいい勝ち方だった」と目を細めた。夏に強い西武が猛暑に躍進する。(石井孝尚)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
51442 0.537
(↑0.005)
-
(-)
46325
(+4)
286
(+2)
77
(-)
47
(+1)
0.229
(↑0.001
2.490
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
47431 0.522
(↓0.006)
1.5
(↓1)
52334
(+5)
303
(+6)
64
(+3)
51
(-)
0.253
(↓0.001)
3.060
(↓0.04)
3
(-)
ORIX
51480 0.515
(↓0.005)
2
(↓1)
44318
(+2)
314
(+4)
49
(+1)
46
(-)
0.244
(-)
2.800
(↓0.02)
4
(-)
楽天
46442 0.511
(↓0.006)
2.5
(↓1)
51342
(+4)
306
(+6)
61
(-)
67
(-)
0.247
(↑0.001)
3.200
(↓0.04)
5
(-)
ロッテ
47471 0.500
(↑0.005)
3.5
(-)
48314
(+6)
342
(+4)
58
(+1)
90
(-)
0.226
(-)
3.140
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
39570 0.406
(↑0.006)
12.5
(-)
47312
(+6)
357
(+5)
74
(+3)
64
(+1)
0.234
(-)
3.500
(-)