日本ハム(☆6対5★)ソフトバンク =リーグ戦16回戦(2022.08.02)・スタルヒン球場=
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ソフトバンク
0111001105703
日本ハム
20200200X6733
勝利投手:伊藤 大海(9勝7敗0S)
(セーブ:北山 亘基(3勝5敗8S))
敗戦投手:石川 柊太(3勝6敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(14号・3回表ソロ),グラシアル(7号・4回表ソロ),牧原 大成(6号・8回表ソロ)
【日本ハム】近藤 健介(3号・1回裏2ラン),佐藤 龍世(1号・3回裏ソロ),郡 拓也(2号・6回裏2ラン)

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◆日本ハムは初回、近藤の2ランで先制する。その後同点とされて迎えた3回裏には佐藤のソロなどで2点を加え、再びリードを奪った。投げては、先発・伊藤が7回途中4失点で今季9勝目。敗れたソフトバンクは、9回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が後半戦初の「1番一塁」でスタメン出場する。BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)が新型コロナウイルス陽性判定で休養中だった前半戦ラスト2試合で、唯一チームに指示したのが「1番清宮」で、打線は2試合とも初回に4得点。清宮はいずれも出塁してチャンスメークしていた。1日のプロアマ記念試合(神宮)にもフル出場した清宮が、元気よく猛攻の口火をきってチームの連敗ストップに貢献できるか。また、この日から新型コロナウイルス陽性判定で離脱していた谷内亮太内野手(31)と杉谷拳士内野手(31)が1軍復帰し、ベンチ入りした。

◆日本ハム佐藤龍世内野手(25)が移籍後初本塁打を放った。2-2の同点に追い付かれた直後の3回先頭で、ソフトバンク石川の直球をバックスクリーン右側へ運ぶ勝ち越しの1号ソロ。球団を通じて「記憶にありません!」とコメントした佐藤にとっては西武時代の19年シーズン以来、自身3年ぶりのアーチで再びチームにリードをもたらした。

◆北海道・旭川にも「きつねダンス」がやってきた! 日本ハムにとって、今季初めての道内地方球場での主催試合。イニング合間にマスコットのフレップ、ポリー、そして「みみカチューシャ」と「しっぽ」をあしらったファイターズガールが登場。公式戦では最北端でのパフォーマンスとなる"キタきつねダンス"に、旭川のファンも酔いしれた。

◆日本ハム郡拓也捕手(24)が"北海道初アーチ"を放った。1点リードの6回2死三塁の場面でソフトバンク石川から左中間へ2号2ランを運んだ。カウント3ボールから一振りで仕留めた。会心の打球を打った瞬間にガッツポーズした郡に、BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)も満面の笑みで大きく両手を挙げてハイタッチで出迎えた。郡にとってはプロ初本塁打を放った7月21日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来のアーチで、北海道内では初めての本塁打。「旭川最高です! 次は札幌ドームで打ちます!」と、コメントした。

◆BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)が率いる日本ハムが打ち勝って、BIGFACEこと藤本博史監督(58)が率いるソフトバンクに5連勝。8月は白星スタートとなった。初回に近藤が3号2ランを放って先制。先発した伊藤は2回に失策絡みで、3回は柳田に14号ソロを浴びて同点とされたが、3回に佐藤が移籍後初本塁打となる1号ソロで勝ち越し。さらに3回1死満塁で今川の遊ゴロの間に4点目を奪った。再び1点差に詰め寄られていた6回には郡の2号2ランでリードを広げ、ソフトバンクの追い上げを振り切った。先発伊藤は苦しみながらも9勝目で2年連続2桁勝利に王手。これで唯一リーグ戦で勝ち越しているソフトバンク戦の対戦成績は9勝7敗となった。

◆日本ハム伊藤大海投手(24)がまさかの2被本塁打も9勝目を挙げ、2年連続2桁勝利に王手をかけた。前半戦は104回1/3を投げて1被本塁打だった伊藤だが、この日は3回に柳田の14号ソロ、4回にグラシアルの7号ソロを浴び、わずか6回0/3で2被本塁打。それでも打線が近藤、佐藤、郡の3本塁打などで強力に援護し、伊藤が招いた7回無死満塁のピンチは2番手の井口が傷口を最小限にとどめてくれた。6回0/3を投げて6安打4失点(自責2)、8奪三振という内容での9勝目に伊藤は「最後、フォアボールからランナーをためてしまい、マウンドを降りる結果になり申し訳ない気持ちです。味方打線が取られても取り返してくれたので、感謝したいです」と、振り返った。

◆日本ハム近藤健介外野手(28)の102日ぶり弾が打線に火を付けた。1回1死一塁の場面で先制3号2ラン。ソフトバンク石川の125キロのパワーカーブを右翼席へ運んだ。「完璧に捉えることができた。最高の形で先制することができた」と笑顔。選手会長が4月22日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来のアーチで、旭川のファンに勝利を届けた。

◆ソフトバンクが苦手の日本ハムに、またも1発攻勢を食らった。先発の石川柊太投手(30)が今季ワーストの3被弾。日本ハムに競り負け、対戦成績は7勝9敗となった。藤本博史監督(58)は「まあ、石川くんやね。もうちょっと抑えられるところがあったと思う」と悔しげだった。痛いところでの本塁打が重なった。初回にいきなり、近藤に先制2ラン。同点に追いついた直後の3回無死では、9番打者の佐藤に今季1号となる勝ち越しソロを許した。とどめは6回、7番郡に2ランを浴びた。6回6失点で今季6敗目の右腕は「今日の投球ではコメントできることはありません。申し訳ないです」と渋い表情。指揮官も「特に3本目。最後の2点がやらないでいい2点やったと思う。打った向こうも大したもんやけどね」と振り返った。この日の3発で、日本ハム戦での被本塁打は21。カード別でワーストだった数字をさらに更新した。試合前に指揮官は「若い子がぶんぶん振り回してくる。出てくる選手がみんな、思い切りがあるよね。そういうのが一番怖い」と警戒していたが、まさにその通りの展開になった。首位西武は1・5ゲーム差に遠のいた。混戦パ・リーグで、最下位の日本ハムから星を取りこぼし続けるわけにはいかない。藤本監督は「(日本ハム戦は)まだ試合数残ってるんやから、あと勝ち越したらいいじゃないですか」とキッパリ。残り9試合の対戦でやり返す。【山本大地】○...牧原大が6号ソロを放ち、1点差に詰め寄ったが、勝利には結びつかなかった。2点差の8回、3番手玉井から先頭で右翼芝生席に豪快に運び去った。「打ったのはツーシームだと思います。何とかチャンスメークという気持ちで打席に入った。球を動かしてくる投手なので、とにかく甘いところをしっかりとスイングを仕掛けることだけでした」。6月25日の日本ハム戦(ペイペイドーム)以来、約1カ月ぶりの1発に反撃ムードも高まったが、後が続かなかった。▽柳田(3回、14号ソロを放ち)「いいスイングで真っすぐを捉えることができました。2アウトから得点することができて良かった」▽グラシアル(4回、2戦連続となる7号ソロを放ち)「打ったのは真っすぐ。ビハインドの場面で何とか流れを変えようと打席に入ったよ。自分のスイングをすることができたよ」

◆日本ハム新庄剛志監督(50)は、信じていた。4-3の7回無死満塁。しびれる場面でマウンドに送ったのは、7月31日の楽天戦(楽天生命パーク)で辛酸をなめたばかりの井口だった。前回の失敗をはね返すと、信じていた。「マウンドで自分のオーラを出せている。期待が高まるピッチャー」と、迷いはなかった。3番手で救援した2日前、4点差をひっくり返されての逆転負けは、井口の失点から始まった。「それの今日(の登板)だったので『死んだ』と思いました。もう、やるしかないかなって」と井口。覚悟を決め「前回のやられ方が、すごく頭にあった。3、4番の2人に長打を打たれるのだけは絶対にしないようにと」。東農大北海道の後輩、ソフトバンク周東にこそ犠飛を許したが、続く3番柳田、4番デスパイネは、粘り強く低めを突いて空振り三振に仕留めた。井口の鬼気迫るリベンジ投球に、ベンチのBIGBOSSは山田バッテリコーチに抱きついて大はしゃぎ。ハラハラ、ドキドキ。僅差の試合を制した指揮官は「今シーズン、たぶん毎回こんなゲームじゃないの? 激ヤセしてしまうわ(笑い)」。救援陣が踏ん張って1点差で逃げ切り、ソフトバンクに5連勝だ。【中島宙恵】

◆BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)が率いる日本ハムが打ち勝って、BIGFACEこと藤本博史監督(58)が率いるソフトバンクに5連勝。打撃戦を1点差勝利で制して、8月は白星スタートとなった。試合後の新庄監督の主な一問一答は以下の通り。新庄監督 今シーズン、たぶん毎回こんなゲームじゃないの?ハハハ。激やせしてしまうわ(笑い)。ナイスゲームでした。-年に1度の旭川での試合で勝利新庄監督 やっぱ地方球場、なんか僕、好きなんですよ。なんとか面白い試合を。年に1回しかないんで。今日、面白かったと思いますよ。良かったです。-打線は3本塁打新庄監督 ねぇ! 意外とみんな、花火を打ち上げてくれたな。うれしく思います。-6回に本塁打を放った郡は3ボールから打った新庄監督 あれは勝負してくると思わなかった。とりあえず「打て」のサインを出したら打っちゃった、みたいな。ビックリしました、僕が。あれはデカかったです。-守備では3失策新庄監督 多いねぇ、ちょっと。やっぱりエラーすると、ああいう展開になっていく。1つ1つ大事にね。こういう土のグラウンドの場合はしっかり捕って。捕って、投げるを1つずつ分けてもらわないと、ああいうミスが多くなる。まあ、お互いさまですけどね。-7回無死満塁から井口が好リリーフ新庄監督 彼は信頼しているので。マウンドで自分のオーラというか、入った姿を出せている。期待が高まるピッチャーですね。-佐藤が3回に移籍後初の本塁打新庄監督 あれね、『佐藤くん、これ1発放り込むよ』ってヘッドコーチに言っていた。郡くんも『(本塁打が)あるよ』って、今日は2回(ホームラン予想が)当たったんですよ。解説いけるんじゃね? と思って。よう当たった今日は。-9回の守備。柳田の場面は左翼片岡を左中間に寄せていた?新庄監督 最初は(前へ)チャージで、もう戻って戻って、と。寄せてないんだけど、ちょっと後ろ気味にいってくれって。今日の(3回2死)一、三塁(の攻撃)はどうだったんだろう。ダブルスチールかけようと思ったんだけど、向こうが何回も(守備のサインを)変えていたから、こっちがやめておこうとなった。あれだけ変えられたら、ちょっと分からん。探り?どっちなんだろう?で、勝負をかけられなかったのが、今日は悔いが残りましたね。-相手もBIGBOSS対策を考えている新庄監督 むちゃむちゃあるし、こっちも考えさせられる。面白い。(8回)2アウト三塁。(打席の片岡へのサインは)セーフティー(バント)だったんですよ、一塁側に。でも(サインを)見逃されてて。ああいうところはなくしていかないと。(一塁手が)下がっていたし、面白いかなと思って。

◆日本ハム佐藤龍世内野手(25)がソフトバンク16回戦(旭川)で、プロ初の決勝弾を突き刺した。2-2の同点で迎えた3回、バックスクリーン右へ勝ち越しの1号ソロを放った。昨年8月に西武から交換トレードで加入。出場55試合153打席目にして地元北海道での移籍後初アーチとなった。チームは火曜日の連敗を11でストップ。今季最初で最後の旭川での試合で勝利を飾った。バックスクリーン右で、メモリアルな打球が弾んだ。佐藤は右拳を握りしめ、歩みを加速させた。2-2で迎えた3回先頭。石川の2球目、直球をはじき返した。「変なことを考えずに、シンプルに来た球を素直に打とう」。クリアな視界で捉えた1球だった。昨年8月に西武から交換トレードで加入し、これが移籍後初アーチ。西武時代の19年以来3年ぶり、通算3本塁打目の感触を初々しくかみしめた。「やっとファイターズに来てホームランが打てたので、本当に良かった。マジで今シーズンは1本打ちたいと思っていた」。7月20日に新型コロナウイルスによる特例が適用され、約2カ月半ぶりに1軍再昇格を果たした。スタルヒン球場は北海高校時代にもプレー経験がなかったが「何か、やっと吹っ切れた。来年もスタルヒン球場の時は、ぜひ佐藤を呼んでください」と笑った。移籍から約1年。新天地では先発出場が激増した。西武ではベテラン中村のバックアップ要員としての出場が多く、連日のスタメン起用は未体験に近かった。結果が出ないと一喜一憂して苦しむ日々が続いた。気持ちのむらをなくしてくれたのは、兄貴分の西武森。「毎日のように出られるんやから、明日取り返せばええ」。佐藤はその言葉に「それでいいんだ、と。聞けてめちゃくちゃ良かったです」と肩の荷を下ろした。新庄監督からは「もうちょっと楽に。しっかりアジャストしていこう」と声を掛けられ臨んだ。背中を押したビッグボスは「『佐藤くん、これ1発放り込むよ』ってヘッドコーチに言っていた」と予言を的中させてご満悦だった。チームは、4月19日楽天戦での勝利を最後に勝てていなかった火曜日の連敗を「11」で止めた。旭川の夜空に両チーム計6発が飛び交ったアーチ合戦。「今日は眠れなさそうですね、マジで」。胸いっぱいの道産子の一振りが輝いた。【田中彩友美】

◆球史に残る大エースゆかりの地で、熱い戦いを演じた。猛暑の列島からは程遠い、気温20度の旭川・スタルヒン球場。年に1度の開催となる一戦で、日本ハム・伊藤が力投した。北海道・鹿部町出身の道産子右腕。駒大苫小牧高時代には数回登板したこともあるという球場で「北海道の各地をめぐるひとつとして、旭川で投げられるのはすごくうれしいこと。道産子として頑張ります」と力を込めていた。プロ2年目で、地方球場での登板はこの日が初めて。「投げてみたかった」と声を弾ませた。球場名にもなっているヴィクトル・スタルヒンはロシアから亡命後に旭川市で育ち、巨人などで活躍。通算303勝を挙げた名投手だ。NPB記録の通算83完封をマークするなど、タフネス右腕としてもならした。球場正面にはスタルヒンの等身大の銅像が建てられるなど、その伝説を後世に残している。チームとして火曜日は4月19日の楽天戦で勝利して以降、11連敗中と苦しむ。上沢はけがのため、加藤は新型コロナウイルス感染のため、先発陣の柱が長期離脱をしいられている。伊藤は「いい感じで週の始めをスタートしたい。(任せられることを)意気に感じて、しっかりやることをやっていきたい」と気合。七回途中を6安打4失点(自責点2)の粘投で、自身9勝目(7敗)を旭川のファンに届けた。(箭内桃子)

◆日本ハムの郡が4―3の六回に2号2ランを放った。2死三塁の好機で3ボールから「打てのサインだったので、思い切り打ってやろう」とフルスイング。速球を左翼席に運び、走りながら右手を突き上げて大喜びした。開幕から新庄監督が一貫して求めてきた積極的な姿勢を体現した。先月21日のプロ1号は京セラドームで、今回が旭川でのホームゲーム。勢いに乗る6年目の右打者は「次は札幌ドームで打つので待っていてください」と宣言した。(旭川)

◆日本ハムが逃げ勝った。打っては昨季途中に西武から加入した佐藤龍世内野手(25)が移籍後初アーチとなる1号決勝弾。投げては伊藤大海投手(24)が9勝目。年に1度の旭川開催の一戦で、道産子コンビが活躍した。北海道東部の厚岸町出身の佐藤は同点の三回にバックスクリーン右へ、フェンスをギリギリで越えるソロ。お立ち台で「もうちょい(飛距離が)行ったかなと思っていました」と頭をかいた。北海道南西部の鹿部町出身の伊藤は、駒大苫小牧高時代に登板経験のあるスタルヒン球場のマウンドで七回途中6安打4失点の粘投。「盛り上がりもいい。やっている方も楽しくできました」と詰めかけた1万3046人の声援に感謝した。これでソフトバンク戦は5連勝。4月26日から続いていた火曜日の連敗は「11」で止まった。新庄監督は「ナイスゲームでした。地方球場、好き。今日は面白かったと思う」とご満悦だった。この日は新型コロナウイルス感染のため離脱していた谷内、杉谷らが1軍に復帰した。好材料がそろいつつある今、一丸で上昇気流に乗る。(箭内桃子)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
51442 0.537
(↑0.005)
-
(-)
46325
(+4)
286
(+2)
77
(-)
47
(+1)
0.229
(↑0.001)
2.490
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
47431 0.522
(↓0.006)
1.5
(↓1)
52334
(+5)
303
(+6)
64
(+3)
51
(-)
0.253
(↓0.001)
3.060
(↓0.04)
3
(-)
ORIX
51480 0.515
(↓0.005)
2
(↓1)
44318
(+2)
314
(+4)
49
(+1)
46
(-)
0.244
(-)
2.800
(↓0.02)
4
(-)
楽天
46442 0.511
(↓0.006)
2.5
(↓1)
51342
(+4)
306
(+6)
61
(-)
67
(-)
0.247
(↑0.001)
3.200
(↓0.04)
5
(-)
ロッテ
47471 0.500
(↑0.005)
3.5
(-)
48314
(+6)
342
(+4)
58
(+1)
90
(-)
0.226
(-)
3.140
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
39570 0.406
(↑0.006)
12.5
(-)
47312
(+6)
357
(+5)
74
(+3)
64
(+1)
0.234
(-)
3.500
(-)