ロッテ(★2対5☆)オリックス =リーグ戦18回戦(2022.07.31)・ZOZOマリンスタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ORIX
00301001051201
ロッテ
1100000002811
勝利投手:田嶋 大樹(7勝3敗0S)
(セーブ:比嘉 幹貴(3勝0敗1S))
敗戦投手:二木 康太(2勝3敗0S)

本塁打
【オリックス】若月 健矢(2号・8回表ソロ)
【ロッテ】荻野 貴司(2号・1回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ロッテ戦チケット予約 ORIX戦チケット予約

DAZN

◆オリックスは2点ビハインドの3回表、中川圭の適時二塁打などで3点を挙げ、逆転に成功する。そのまま迎えた5回には紅林が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・田嶋が8回2失点で今季7勝目。敗れたロッテは先発・二木が振るわず、打線もつながりを欠いた。

◆ロッテの風向きが再び、おかしくなっている。2点リードの3回、先発の二木康太投手(26)が3連打などで3失点で逆転された。2回までで32球だったのに、3回表だけで34球。オリックスの2番福田に5球ファウルで粘られリズムを崩し、約20分間の苦しいマウンドを強いられた。安定していたはずの先発投手陣に、乱れが目立つ。QS(=クオリティースタート、投球回6回以上で自責点3点以内)は93試合を終えて57度。これはパ・リーグ1位を誇り、12球団でも2位タイになる。石川が11度で、完全試合で脚光を浴びた佐々木朗が10度、勝ち頭のロメロも10度で、1勝7敗の小島もQSは10度記録している。それが直近は二木、本前、ロメロ、石川、小島と6戦連続でQS達成できず、この日の二木も5回4失点(自責3)だった。5回まで出塁を許した14人中10人が2死後。「全体的にボールが甘くなってしまった」と肩を落とす投球で、先制の勢いをあっさりと消した。長らく5位に低迷した春よりも打線がやや上向きなだけに、かみ合わせの悪さが痛い。補強期間は終わり、現有戦力で戦うのみ。再びの借金生活からはい上がれるか。【金子真仁】○...オリックスに3連敗した中、1番荻野貴司外野手は3連戦で2度の初回先頭打者本塁打を放った。チームが苦手とするオリックス田嶋のツーシームをしっかり左翼席へ運び、2号ソロ。「1打席目からしっかり自分のスイングができました」と手ごたえを口にした。これで打席に立った試合は11試合連続安打。チームの負けが込む中、2番高部との1、2番で必死にチャンスを作っている。

◆ふと見上げたZOZOマリンの夜空には、白星が光っていた。オリックス田嶋大樹投手(25)が8回7安打2失点、112球の粘投で、自身6連勝となる7勝目を手にした。ロッテ荻野に初回先頭弾を許し、2回も1点を失ったが、3回に味方打線が3点を奪って逆転。「心が熱くなるような感じがして、アドレナリンが出てきた。野手にガッカリしてほしくないと。せっかく連日頑張ってるのに、僕が週1の登板でヘマするわけにはいかない」。その裏は2番高部からを3人で仕留め、最後まで得点を許さなかった。今季屋外球場は6戦6勝の好相性。「空が見えるからかな? 気分いいじゃないですか。自然が好き。(ほっともっと)神戸も木々に囲まれて、空気が良い。屋根がついてないから、開放感がある」。マウンドに上がる度に、空を見上げ心を落ち着かせている。9回。この日の代役守護神には39歳変則右腕の比嘉が指名された。チームは疲労考慮のため可能な限り3連投をさせない方針を立てている。連投していたワゲスパックがベンチ外。阿部、本田も連投しただけに、田嶋がリリーバーたちを救った。チームは今季2度目の5連勝で、貯金は今季最多を更新する4。7月は15勝9敗と、6つの勝ち越した。3位ながら首位西武に1ゲーム差と急接近し、8月2日からベルーナドームで首位攻防3連戦に挑む。【真柴健】

◆オリックス山足達也内野手(28)が今季初のマルチ安打と好守で存在感を示した。「1番二塁」で今季4度目の先発。2点を追う3回1死から中安打で出て、この回3得点の逆転劇をお膳立て。5回2死二塁の守備では、高部の深い二ゴロを瞬時の判断で三塁に送球し、アウトを奪った。中嶋監督は「今日は『山足デー』ですね。違いますか?」とご機嫌。山足の躍動に、SNS上で「#時代は山足」の文字が躍り、トレンド入りした。

◆ロッテ・荻野貴司外野手(36)が「1番・左翼」で先発出場し、通算14本目の先頭打者本塁打となる2号ソロを放った。0-0、一回先頭の打席。相手先発、田嶋の3球目を捉え、左中間のホームランラグーン席に運んだ。球団広報を通じて「打ったのはツーシームなのかな? 思い切っていきました。1打席目から、しっかり自分のスイングができました!」とコメントした。

◆オリックスが5連勝を飾った。0―2の三回に中川圭の適時二塁打など3点を奪い逆転。五回に紅林の適時打、八回は若月の2号ソロで加点した。田嶋が8回2失点で7勝目、比嘉が今季初セーブ。ロッテは4連敗で勝率5割を切った。

◆オリックスの紅林が3―2の五回に適時打を放ち、貴重な追加点をもたらした。2死一、二塁。カウント2―2から二木のスライダーを中前にはじき返し「追い込まれていたのでとにかく食らい付いていこうと思った」とほっとした様子だった。前日30日も変化球にうまく対応した2点適時打を含め3打点を挙げた。前半戦は不振だったが、持ち前の勝負強さが徐々に戻ってきた。

◆ロッテは5月のソフトバンク戦以来、今季3度目の同一カード3連戦3連敗を喫し、苦しい後半戦のスタートとなった。先発の二木が5回を投げ9安打4失点と踏ん張れず、打線も三回以降はつながりを欠いた。後半戦初勝利を目指して8月2日からは楽天、西武との対戦となる。井口監督は「強いチームが相手なので、まずは頭を取れるようにやっていく」と厳しい表情で話した。

◆4月21日以来の先発出場となったオリックスの山足が攻守で活躍した。0―2の三回1死で中前打で出塁。この回3点を奪っての逆転につながり「勢いをつけられて本当に良かった」と喜んだ。二塁の守備では五回2死二塁から、俊足の高部のゴロを捕って三塁に送球し、オーバーランした走者をアウトに。冷静で正確な状況判断が光り「一番求められるのは守備。投手が苦しい時に助けられる守備は常に考えながらやっている」と誇った。

◆ボールに気持ちを込め、思い切り左腕を振った。オリックス・田嶋が、8回2失点で今季7勝目。自身6連勝をマークし、チームを今季2度目の5連勝に導いた。「野手の方々が打ってくれて。しっかり打ってくれたので、僕が下手な投球はできないなと、よりいっそう燃える打撃をしてくれたので、感謝しています」敵地でのヒーローインタビューで、野手陣への感謝を口にした。一回に荻野に先頭打者弾を浴び、二回にも1失点。だが、三回に中川圭の適時二塁打などで逆転してくれた。守っても五回無死一、二塁では三塁・宗が鮮やかな守備で併殺を取り、なお2死二塁では二塁・山足が好判断でオーバーランしていた走者をアウトにしてくれた。野手の援護に左腕も奮起。「気持ちでぶつかっていこうと思いました」と尻上がりに状態を上げ、三回以降は追加点を与えなかった。後半戦の初登板を白星で飾り、6月3日の広島戦(マツダ)から自身最長の6連勝。8月3日は26歳の誕生日で「あまり頭になかったけど、いい誕生日を迎えられるような感じになった」と笑った。チームは今季5度目の同一カード3連戦3連勝。貯金も今年最多となる「4」に増やし、首位西武まで1ゲーム差。リーグ連覇を狙える位置まで浮上してきた。ただ、3・5ゲーム差以内に5位ロッテまでがひしめく大混戦のパ・リーグ。気が抜けない戦いが続く。田嶋も「次の試合以降は野手を助けられる投球ができれば」と改めて気を引き締めた。勝負の夏。リーグの頂点をめぐる戦いは、まだまだ白熱していく。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
50442 0.532
(↓0.006)
-
(-)
47321
(+2)
284
(+4)
77
(+1)
46
(-)
0.228
(↑0.001)
2.500
(↓0.02)
2
(-)
ソフトバンク
47421 0.528
(↑0.005)
0.5
(↓1)
53329
(+4)
297
(+2)
61
(+1)
51
(+1)
0.254
(↑0.001)
3.020
(↑0.02)
3
(-)
ORIX
51470 0.520
(↑0.005)
1
(↑1)
45316
(+5)
310
(+2)
48
(+1)
46
(+1)
0.244
(↑0.001
2.780
(↑0.01)
4
(-)
楽天
46432 0.517
(↑0.006)
1.5
(↑1)
52338
(+10)
300
(+5)
61
(+2)
67
(-)
0.246
(↑0.001)
3.160
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
46471 0.495
(↓0.005)
3.5
(-)
49308
(+2)
338
(+5)
57
(+1)
90
(+1)
0.226
(↑0.001
3.130
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
38570 0.400
(↓0.004)
12.5
(-)
48306
(+5)
352
(+10)
71
(-)
63
(+1)
0.234
(-)
3.500
(↓0.06)