1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 | 12 | 0 | 1 |
ロッテ | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 8 | 1 | 1 |
勝利投手:田嶋 大樹(7勝3敗0S) (セーブ:比嘉 幹貴(3勝0敗1S)) 敗戦投手:二木 康太(2勝3敗0S) 本塁打 |
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◆オリックスは2点ビハインドの3回表、中川圭の適時二塁打などで3点を挙げ、逆転に成功する。そのまま迎えた5回には紅林が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・田嶋が8回2失点で今季7勝目。敗れたロッテは先発・二木が振るわず、打線もつながりを欠いた。
◆ロッテの風向きが再び、おかしくなっている。2点リードの3回、先発の二木康太投手(26)が3連打などで3失点で逆転された。2回までで32球だったのに、3回表だけで34球。オリックスの2番福田に5球ファウルで粘られリズムを崩し、約20分間の苦しいマウンドを強いられた。安定していたはずの先発投手陣に、乱れが目立つ。QS(=クオリティースタート、投球回6回以上で自責点3点以内)は93試合を終えて57度。これはパ・リーグ1位を誇り、12球団でも2位タイになる。石川が11度で、完全試合で脚光を浴びた佐々木朗が10度、勝ち頭のロメロも10度で、1勝7敗の小島もQSは10度記録している。それが直近は二木、本前、ロメロ、石川、小島と6戦連続でQS達成できず、この日の二木も5回4失点(自責3)だった。5回まで出塁を許した14人中10人が2死後。「全体的にボールが甘くなってしまった」と肩を落とす投球で、先制の勢いをあっさりと消した。長らく5位に低迷した春よりも打線がやや上向きなだけに、かみ合わせの悪さが痛い。補強期間は終わり、現有戦力で戦うのみ。再びの借金生活からはい上がれるか。【金子真仁】○...オリックスに3連敗した中、1番荻野貴司外野手は3連戦で2度の初回先頭打者本塁打を放った。チームが苦手とするオリックス田嶋のツーシームをしっかり左翼席へ運び、2号ソロ。「1打席目からしっかり自分のスイングができました」と手ごたえを口にした。これで打席に立った試合は11試合連続安打。チームの負けが込む中、2番高部との1、2番で必死にチャンスを作っている。
◆ふと見上げたZOZOマリンの夜空には、白星が光っていた。オリックス田嶋大樹投手(25)が8回7安打2失点、112球の粘投で、自身6連勝となる7勝目を手にした。ロッテ荻野に初回先頭弾を許し、2回も1点を失ったが、3回に味方打線が3点を奪って逆転。「心が熱くなるような感じがして、アドレナリンが出てきた。野手にガッカリしてほしくないと。せっかく連日頑張ってるのに、僕が週1の登板でヘマするわけにはいかない」。その裏は2番高部からを3人で仕留め、最後まで得点を許さなかった。今季屋外球場は6戦6勝の好相性。「空が見えるからかな? 気分いいじゃないですか。自然が好き。(ほっともっと)神戸も木々に囲まれて、空気が良い。屋根がついてないから、開放感がある」。マウンドに上がる度に、空を見上げ心を落ち着かせている。9回。この日の代役守護神には39歳変則右腕の比嘉が指名された。チームは疲労考慮のため可能な限り3連投をさせない方針を立てている。連投していたワゲスパックがベンチ外。阿部、本田も連投しただけに、田嶋がリリーバーたちを救った。チームは今季2度目の5連勝で、貯金は今季最多を更新する4。7月は15勝9敗と、6つの勝ち越した。3位ながら首位西武に1ゲーム差と急接近し、8月2日からベルーナドームで首位攻防3連戦に挑む。【真柴健】
◆オリックス山足達也内野手(28)が今季初のマルチ安打と好守で存在感を示した。「1番二塁」で今季4度目の先発。2点を追う3回1死から中安打で出て、この回3得点の逆転劇をお膳立て。5回2死二塁の守備では、高部の深い二ゴロを瞬時の判断で三塁に送球し、アウトを奪った。中嶋監督は「今日は『山足デー』ですね。違いますか?」とご機嫌。山足の躍動に、SNS上で「#時代は山足」の文字が躍り、トレンド入りした。
◆ロッテ・荻野貴司外野手(36)が「1番・左翼」で先発出場し、通算14本目の先頭打者本塁打となる2号ソロを放った。0-0、一回先頭の打席。相手先発、田嶋の3球目を捉え、左中間のホームランラグーン席に運んだ。球団広報を通じて「打ったのはツーシームなのかな? 思い切っていきました。1打席目から、しっかり自分のスイングができました!」とコメントした。
◆オリックスが5連勝を飾った。0―2の三回に中川圭の適時二塁打など3点を奪い逆転。五回に紅林の適時打、八回は若月の2号ソロで加点した。田嶋が8回2失点で7勝目、比嘉が今季初セーブ。ロッテは4連敗で勝率5割を切った。
◆オリックスの紅林が3―2の五回に適時打を放ち、貴重な追加点をもたらした。2死一、二塁。カウント2―2から二木のスライダーを中前にはじき返し「追い込まれていたのでとにかく食らい付いていこうと思った」とほっとした様子だった。前日30日も変化球にうまく対応した2点適時打を含め3打点を挙げた。前半戦は不振だったが、持ち前の勝負強さが徐々に戻ってきた。
◆ロッテは5月のソフトバンク戦以来、今季3度目の同一カード3連戦3連敗を喫し、苦しい後半戦のスタートとなった。先発の二木が5回を投げ9安打4失点と踏ん張れず、打線も三回以降はつながりを欠いた。後半戦初勝利を目指して8月2日からは楽天、西武との対戦となる。井口監督は「強いチームが相手なので、まずは頭を取れるようにやっていく」と厳しい表情で話した。
◆4月21日以来の先発出場となったオリックスの山足が攻守で活躍した。0―2の三回1死で中前打で出塁。この回3点を奪っての逆転につながり「勢いをつけられて本当に良かった」と喜んだ。二塁の守備では五回2死二塁から、俊足の高部のゴロを捕って三塁に送球し、オーバーランした走者をアウトに。冷静で正確な状況判断が光り「一番求められるのは守備。投手が苦しい時に助けられる守備は常に考えながらやっている」と誇った。
◆ボールに気持ちを込め、思い切り左腕を振った。オリックス・田嶋が、8回2失点で今季7勝目。自身6連勝をマークし、チームを今季2度目の5連勝に導いた。「野手の方々が打ってくれて。しっかり打ってくれたので、僕が下手な投球はできないなと、よりいっそう燃える打撃をしてくれたので、感謝しています」敵地でのヒーローインタビューで、野手陣への感謝を口にした。一回に荻野に先頭打者弾を浴び、二回にも1失点。だが、三回に中川圭の適時二塁打などで逆転してくれた。守っても五回無死一、二塁では三塁・宗が鮮やかな守備で併殺を取り、なお2死二塁では二塁・山足が好判断でオーバーランしていた走者をアウトにしてくれた。野手の援護に左腕も奮起。「気持ちでぶつかっていこうと思いました」と尻上がりに状態を上げ、三回以降は追加点を与えなかった。後半戦の初登板を白星で飾り、6月3日の広島戦(マツダ)から自身最長の6連勝。8月3日は26歳の誕生日で「あまり頭になかったけど、いい誕生日を迎えられるような感じになった」と笑った。チームは今季5度目の同一カード3連戦3連勝。貯金も今年最多となる「4」に増やし、首位西武まで1ゲーム差。リーグ連覇を狙える位置まで浮上してきた。ただ、3・5ゲーム差以内に5位ロッテまでがひしめく大混戦のパ・リーグ。気が抜けない戦いが続く。田嶋も「次の試合以降は野手を助けられる投球ができれば」と改めて気を引き締めた。勝負の夏。リーグの頂点をめぐる戦いは、まだまだ白熱していく。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 |
50 | 44 | 2 | 0.532 (↓0.006) | - (-) |
47 | 321 (+2) | 284 (+4) | 77 (+1) | 46 (-) |
0.228 (↑0.001) | 2.500 (↓0.02) |
2 (-) |
ソフトバンク |
47 | 42 | 1 | 0.528 (↑0.005) | 0.5 (↓1) |
53 | 329 (+4) | 297 (+2) | 61 (+1) | 51 (+1) |
0.254 (↑0.001) | 3.020 (↑0.02) |
3 (-) |
ORIX |
51 | 47 | 0 | 0.520 (↑0.005) | 1 (↑1) |
45 | 316 (+5) | 310 (+2) | 48 (+1) | 46 (+1) |
0.244 (↑0.001) | 2.780 (↑0.01) |
4 (-) |
楽天 |
46 | 43 | 2 | 0.517 (↑0.006) | 1.5 (↑1) |
52 | 338 (+10) | 300 (+5) | 61 (+2) | 67 (-) |
0.246 (↑0.001) | 3.160 (↓0.02) |
5 (-) |
ロッテ |
46 | 47 | 1 | 0.495 (↓0.005) | 3.5 (-) |
49 | 308 (+2) | 338 (+5) | 57 (+1) | 90 (+1) |
0.226 (↑0.001) | 3.130 (↓0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
38 | 57 | 0 | 0.400 (↓0.004) | 12.5 (-) |
48 | 306 (+5) | 352 (+10) | 71 (-) | 63 (+1) |
0.234 (-) | 3.500 (↓0.06) |
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