ロッテ(★4対6☆)オリックス =リーグ戦17回戦(2022.07.30)・ZOZOマリンスタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ORIX
00030120061110
ロッテ
0100300004800
勝利投手:比嘉 幹貴(3勝0敗0S)
(セーブ:ワゲスパック(2勝4敗2S))
敗戦投手:佐々木 千隼(2勝2敗0S)
  DAZN
チケットぴあ ロッテ戦チケット予約 ORIX戦チケット予約

DAZN

◆オリックスは1点を追う4回表、紅林の適時打などで3点を挙げ逆転する。その後4-4となって迎えた7回には、杉本と宗の連続適時打で再びリードを奪った。投げては、3番手・比嘉が今季3勝目。敗れたロッテは、9回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆ロッテはリードを2度追いつかれて逆転負けし、球宴前から3連敗となった。先発小島和哉投手(26)は1点リードの4回に、1イニング5安打されて3失点。味方が勝ち越した直後の6回も先頭から2者連続で出塁を許すなど、走者を残して降板した。「何も言えることがありません...。申し訳ない」と言葉を振り絞った。負けこそ付かなかったが、今季15試合に先発して1勝どまり。井口監督は「不利なカウントになって打たれて、毎回同じような投球。ちょっと考えないといけない。リズムもよくない」と話した。▽ロッテ森(昨オフに育成から昇格して初登板。1回を無安打無失点に抑え、井口監督は先発起用も示唆)「やっとデビューできた。想像以上にたくさん拍手してもらえたので、すごくうれしかったです。そういう(先発したい)気持ちはもちろんあります」

◆ロッテ高部瑛斗外野手が2安打し、今季93試合目で100安打に到達した。まずは3回無死一塁、俊足を生かして投前へバント安打。さらに2点を追う5回無死二、三塁で右中間へ2点三塁打を放った。プロ1年目の1安打、昨季の8安打から飛躍を見せ「100安打はまず目標にしてやってきたので、素直にうれしいです。まだ残り50試合あるので、もっと積み重ねていけるように全力でプレーしていきます!」と引き締めた。

◆ヤクルトからトレード加入したロッテ坂本光士郎投手(27)が早速、移籍後初登板を果たした。2点を追う8回に4番手で登場。オリックス紅林を2球で追い込むとスライダーで三ゴロに。若月と佐野皓は、直球でそれぞれ二飛と左飛に打ち取った。「緊張しましたけど、しっかりと打者と勝負できた。投げるなら今日投げた方がいいと思っていたので、やってやろうという気持ちでいきました」と振り返った。登板の約4時間半前に入団会見をしたばかり。対戦したいと話していた吉田正には打順が回らなかったが、納得の10球デビューだった。

◆同点の6回に3番手でマウンドに上がったオリックス比嘉幹貴投手(39)が、1回を9球で無失点に抑える好救援で今季3勝目をマークした。39歳の変則右腕は24日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)でも好リリーフで白星をあげており、自身登板2戦連続勝ち投手となった。守護神の平野佳がコロナ感染で離脱しているが、中嶋監督は「全員でつないでいくという形が非常に良い形」と救援陣をたたえた。▽オリックス東(プロ初登板初先発は4回2/3を4失点で初勝利ならず)「意外と緊張もなく、楽しんでマウンドに上がることができました。精神面でも、技術面でも反省点がたくさん見つかったので、この経験を無駄にしないようにしていきたい」

◆目前の申告敬遠にも、ラオウは冷静だった。オリックス杉本裕太郎外野手(31)が決勝適時打を放った。同点の7回。2死三塁から歩かされた吉田正が盗塁し、二、三塁となり、きっちり左翼に運んだ。「佐野(皓)がヒットで出たときから(吉田)正尚が申告敬遠されるだろうなと思いながら準備してました。打点のチャンス。『よし、きた!』という気持ちでした」。チームトップの今季9度目のV打に、一塁ベース上で拳を強く握った。試合前には、その手にスプーンを持ち優しくプリンをすくった。前日29日の9回に起死回生の同点13号3ラン。先発した山崎福に「負けを消してくれてありがとう! なんか買ってあげる!」と言われたのがきっかけ。「じゃあ、プリン買ってきて! って頼んだら、7個...」とラオウは大爆笑。さすがに一気に食べ切れず「まだ2個しか食べれてない。今日試合前に食べたんで、夜も1個食べようかな」とおどけた。7個のプリンに加え、夏バテ対策はアイス。「幕張だったらミニストップのハロハロ! 好きですね」。チーム宿舎から唯一外出ができるコンビニへウキウキ気分で出向く。中嶋監督は「今、状態的には非常に良い」と球宴休みでリフレッシュし、心身とも充実している主砲を絶賛した。4連勝で50勝に到達。3カード連続の勝ち越しも決め、貯金は今季最多の3。2位ソフトバンクに0・5差と接近し、首位西武とも2差と、視界良好。残り46試合。逆転での2年連続リーグ制覇は、ラオウ杉本の昇天連発が鍵を握っている。【真柴健】

◆乗っている男が連夜の快打! ロッテは終盤に逆転負けも、球宴に初出場した高部瑛斗外野手(24)が存在感を見せつけた。「甘い球をしっかり仕留めることができた。チャンスで結果を残せてよかったです」。振り返ったのは、2点を追う五回無死二、三塁で迎えた第3打席。相手先発・東の直球をたたき、鋭い打球で右中間を破った。値千金の同点三塁打に、このときのロッテ党は酔いしれた。前夜のオリックス戦でも、五回に中堅右へ逆転の2号3ラン。七回には右翼線二塁打を放った。3年目の24歳は、前日までの92試合で29盗塁をマーク。パ・リーグの盗塁王争いを独走中で、初タイトル獲得を視野に入れている。初選出されたオールスター戦(26、27日)では、全セ、全パ両チームの中でただ一人、2試合ともフル出場して1安打1盗塁とアピール。勢いそのままに後半戦に乗り込んだ。「とてもいい経験になりました。素晴らしいスター選手と一緒に2日間、2試合を過ごせたことを今後に生かしたい」という高部。タイムリー三塁打のあと、レアードが勝ち越しの二塁打を放つも逆転負け...。2点を追う九回2死二、三塁では空振り三振に倒れ最後の打者に。悔しさも乗り越えながら、ロッテの2番打者はさらなる高みを目指す。

◆オリックスの東が先発でプロ初登板し、4回?を投げて7安打4失点で初勝利はならなかった。3―1の五回無死二、三塁で高部に2点三塁打、2死後にレアードに適時二塁打を許して降板し「1軍の打者は甘いところを逃してくれない雰囲気があった。それが力みにつながってしまった」と反省した。2018年に兵庫・神戸弘陵高から育成ドラフト2位で入団した右投手。28日に育成選手から支配下契約を勝ち取ってデビューし「精神面、技術面でも反省点がたくさん見つかった。この経験を無駄にしないようにしていきたい」と話した。

◆オリックスが4連勝。4―4の七回2死二、三塁から杉本の左前打で勝ち越し、続く宗の適時二塁打で加点した。3番手の比嘉が3勝目を挙げ、ワゲスパックが2セーブ目。ロッテは3連敗。先発小島が六回途中4失点と粘れなかった。

◆ロッテにヤクルトから加入した坂本が移籍後初登板し1回を完璧に抑えた。4―6の八回に紅林を三ゴロに、若月を二飛に打ち取り、佐野皓には低めの速球を打たせて左飛に仕留め「緊張はしたが、しっかりと打者と勝負ができたので良かった」と胸を張った。試合前に入団記者会見を行って即登板し「もしかしたらあるのかなと。投げるなら今日投げた方がいいなと思っていたので絶対にやってやろうと考えていた。すごくうれしい」と笑顔を見せた。

◆ロッテが3連敗を喫した。小島和哉投手(26)が先発し、5回?を8安打3三振4失点で降板した。ヤクルトから移籍した坂本光士郎投手(27)が、八回を三者凡退に斬って新天地デビュー。試合後、代表取材に応じた井口資仁監督(47)の一問一答は以下の通り。――小島が六回につかまった「(味方が)点をとった後ですし、(四回は)1イニング5安打を許し、ちょっと同じ繰り返しをしている。結局、自分の不利なカウントになって打たれているので、自分自身で考えてやっていかないと。毎回、同じような投球になっていると思います」――小島は今季15試合目の先発で1勝7敗「少し考えないといけないですね。やはりリズムもよくない。きょうは味方が点を取れたが、(その前は)取れていないので、そういう要素は一つあると思う」――この日、入団会見した坂本投手が投げた「投げっぷりのいい投手なので、しっかりと腕を振って投げてくれた」――5年目の森遼大朗がプロ初登板(九回を1回無失点)「森もしっかりと放ってくれた。森は先発で考えてもいいかなと思っています。ロングも含めて上ではと思っていた。先発のチャンスはあると思います」――松永が支配下登録された「この2、3年は投げていないですからね。とにかく下で結果残して、はい上がってくるしかないと思います」

◆ヤクルトから移籍で試合前に入団会見を行ったロッテ・坂本光士郎投手(27)が、背番号「27」をつけて新天地デビューした。左腕の出番は4―6の八回だった。紅林を三ゴロ、若月を二飛、佐野を左飛に。3人を10球で仕留めた。坂本は「緊張したが、バッターと勝負ができてよかった」と汗を拭った。井口監督は「投げっぷりのいい投手なので、しっかりと腕を振って投げてくれた」と及第点。試合には敗れたが、新戦力の手応えは大きな収穫になった。

◆ロッテ・森遼大朗投手(23)が5年目でプロ初登板を果たした。4―6の九回にマウンドに上がり、主砲・杉本からは146キロの速球で空振り三振を奪うなど、1回を無安打無失点(1四球)に抑えた。「早く1軍で投げたかった。やっとプロ野球選手になれたと思った」とホッとひと息。都城商高から2018年育成ドラフト2位で入団した。180センチ、87キロの本格派右腕。昨年オフに支配下契約を結び、今季から背番号が「62」になった。井口監督は「しっかりと放ってくれた。森は先発で考えてもいいかなと思っています。ロングも含めて上ではと思っていた。先発のチャンスはあると思います」と期待を寄せた。

◆自らとの勝負を選択されても、冷静だった。自分の仕事をするだけ。オリックス・杉本が決勝打を放ち、チームを逆転勝利に導いた。「(吉田正が)けい遠されると思っていたので。佐野(皓)がヒットで出たときから準備はしていました」4─4の七回だ。先頭の佐野皓が右前打で出塁し、福田の犠打で1死二塁。中川圭は二ゴロに倒れ2死となったところで、ロッテサイドは4番・吉田正の申告けい遠を選んだ。だがそれは杉本にとって想定内。吉田正が二盗を決めて二、三塁と好機を拡大すると、「集中して入れたと思います」と左前へ勝ち越し打を放った。前夜には逆転勝利を呼び込む13号同点の3ランを含む1試合2発をマーク。シーズン後半戦を好スタートを切ることに成功し、「この2試合、とてもいい感じなので、明日も打てるように頑張ります」と力を込めた。32本塁打でタイトルに輝いた昨季はロッテ戦で打率・430(86打数37安打)、13本、23打点とキラーぶりを発揮した。チームは今季最多の貯金「3」とし、2位ソフトバンクとは0・5ゲーム差。じわじわと上位に進出してきた。ただ、首位西武から5位のロッテまで3・5ゲーム差と大混戦。気が抜けない戦いが続き、大砲も「パ・リーグはとても混戦なので、最後まで勝っていけるように頑張ります」と気合を入れた。悲願のリーグ連覇、その先にある日本一を目指し、目の前の一戦を全力で戦っていく。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
50432 0.538
(↑0.005)
-
(-)
48319
(+6)
280
(-)
76
(-)
46
(+2)
0.227
(↑0.001)
2.480
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
46421 0.523
(↓0.006)
1.5
(↓1)
54325
(-)
295
(+6)
60
(-)
50
(-)
0.253
(↓0.001)
3.040
(↓0.04)
3
(-)
ORIX
50470 0.515
(↑0.005)
2
(-)
46311
(+6)
308
(+4)
47
(-)
45
(+1)
0.243
(↑0.001
2.790
(-)
4
(-)
楽天
45432 0.511
(↑0.005)
2.5
(-)
53328
(+7)
295
(-)
59
(+1)
67
(-)
0.245
(↑0.001)
3.140
(↑0.04)
5
(-)
ロッテ
46461 0.500
(↓0.005)
3.5
(↓1)
50306
(+4)
333
(+6)
56
(-)
89
(-)
0.225
(-)
3.120
(↓0.03)
6
(-)
日本ハム
38560 0.404
(↓0.005)
12.5
(↓1)
49301
(-)
342
(+7)
71
(-)
62
(+1)
0.234
(↓0.001)
3.440
(↓0.02)