広島(★0対9☆)中日 =リーグ戦15回戦(2022.07.29)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
20202002191403
広島
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勝利投手:髙橋 宏斗(3勝4敗0S)
敗戦投手:大瀬良 大地(7勝6敗0S)

本塁打
【中日】ビシエド(9号・1回表ソロ),ビシエド(10号・3回表2ラン),ビシエド(11号・8回表2ラン)

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◆中日は初回、ビシエドのソロなどで2点を先制する。その後は、3回表にビシエドの2打席連続本塁打となる2ランで加点すると、5回には土田の2点適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・高橋宏が8回途中1安打無失点の力投で今季3勝目。敗れた広島は、投打ともに振るわなかった。

◆中日高橋宏斗投手(19)は、前回登板の18日DeNA戦で12奪三振。10代投手が2試合続けて2桁奪三振をマークすれば09年唐川(ロッテ)以来13年ぶり。中日では初めてになるが、今日も10三振奪えるか。

◆中日高橋宏斗投手(19)が後半開幕戦で4月20日以来の3勝目を手にした。8回1死まで広島打線を無安打に抑える圧巻のパワー投球を披露。2年目右腕の進化が止まらない。7回まで許した走者は3回の四球と4回、秋山への死球の2人だけ。8回も先頭松山を三ゴロの仕留めた。記録への期待が高まる小園への110球目。141キロのスプリットがセンターに打ち返されて二塁打となる。ここで降板となったが、自己最長7回1/3を1安打無失点。堂々の3勝目となった。「6回まで(記録は)意識はしていなかった。いつかは打たれるだろうと思っていました」。記録を逃しても勝利に貢献した右腕は淡々とゲームを振り返った。最速155キロのストレートと鋭く曲がり落ちるスプリットを軸に次々と打ち取った。初のマツダスタジアムのマウンド。チームが苦手としている屋外球場もまったく苦にしない。前半は勝ち星にこそ恵まれなかったが、登板間隔を空けながら11試合に先発。64回2/3で80個の三振を奪い、後半戦"開幕投手"に抜てきされた。「後半戦の1発目。自分のすべてをかける思いで投げました」。19歳が敵地を完全支配した。【安藤宏樹】▽中日立浪監督(高橋宏が8回1死まで無安打投球) 打たれてなければ9回までいく予定でした。(記録は)できればよかったけど、そう甘くはない。でも、素晴らしい投球でした。何より勝てたことがよかった。▽中日根尾(9回を3人で抑えて勝利試合を初めて締めて) 自分のピッチングができるように心がけて投げました。

◆完敗スタートだ。広島大瀬良大地投手(31)が後半戦開幕投手を務めるも、今季最短タイ3回4失点でKOされた。1回に阿部の先制犠飛などで2点を失うと、3回はビシエドに2打席連発となる2ランを被弾した。前回中日と対戦した8日に続く3回降板で、今季6敗目。1日巨人戦での7勝目以降、白星から遠ざかる。打線も8回途中まで無安打無失点に抑えられるなど1安打ゼロ封で、後半戦は借金生活からの再スタートとなった。新球を手にプレートを踏むまでの長い時間が、苦悩ぶりを表していた。今季2度目の"開幕投手"を任された大瀬良だったが、立ち上がりから失点を重ねた。1回はわずか4球でピンチを迎えた。1死から岡林の一塁への強い打球を松山が止められず、三塁打となった。間を置いて対戦した3番阿部には右翼定位置付近へ飛球を打ち上げられ、あっさり先制点を献上。続くビシエドにはフルカウントからタイミングを外そうとした116キロカーブを左翼席にまで運ばれた。プレーボール直後の2失点は、チームに重くのしかかった。「先に点をやりたくなかったですけど、流れに乗れなかったです。悔しいし、チームに申し訳ないです」2回を無失点に抑えても、乗り切れない。3回1死二塁から再びビシエドに、左中間席へ2打席連続2ランを被弾。カウント0-2から引っかけたような低めボール球直球をすくい上げられた。「投げ損ないではありますけど、あそこのボール球まで食いついて、ああいう形で打球が上がっていくとは想像していなかった」。本来の投球であれば、あそこまで飛ばされていないに違いない。エースの苦悩は、フォームにも表れる。前回22日ヤクルト戦の3回から2段モーションをやめた。この日はプレーボールから、大きく上げた左足をそのまま踏み込んだ。「思ったように投げられていないもどかしさとか、フラストレーションもあります」。試行錯誤する中でも、求めた結果は得られなかった。打線は中日高橋宏の前に8回途中まで無安打無得点に抑えられるなど、今季最少1安打に抑えられた。投打ともに完敗で、後半戦は再スタートから借金を背負った。佐々岡監督は「後半戦開幕というところで、エースに託したいという気持ちだった。いろんな面での強さとかを1週間で。次回に早めに切り替えてもらいたい」と奮起を促す。投球はもちろん、はい上がる姿を見せるのも、大黒柱としての役割だ。【前原淳】▽広島小園(8回1死から左中間へチーム初安打となる二塁打を放ち、ノーヒットノーランを阻止)「追い込まれていたのでしっかり対応するだけだった」

◆広島小園海斗内野手(22)がノーヒットノーランを阻止した。8回1死から左中間へチーム初安打。二塁打となり、球場はこの日一番大きな歓声につつまれた。「追い込まれていたのでしっかり対応するだけだった。1本打てたので良かったが、チームとしてそういうことがないように(今後)やっていけたら」。快挙を阻んだが、小園の安打がこの試合唯一。チームも0-9と大敗し、笑顔はなかった。

◆中日が快勝。一回に阿部の犠飛とビシエドの9号ソロで2点先行。ビシエドは三、八回にも2ランを放ち5打点を挙げた。高橋宏は150キロ台の速球に力があり、7回?を1安打無失点で3勝目。広島は打線が沈黙、勝率5割を切った。

◆広島が後半戦開幕で最下位中日に14被安打9失点の完封負け。借金1となり3位に転落した。試合後の佐々岡真司監督(54)の一問一答は次の通り。──打線は八回1死まで無安打。三回までに4点のビハインドを背負った展開では苦しい「つないでいくしかない。1点1点というところ。相手ピッチャーの高橋くんの球の強さ、カウントが悪い中でも真っ直ぐ、変化球を投げ切られていた。そこをしっかりと打ち返すことができなかった。バットに当てられなかったし、ノーヒットノーランを阻止するぐらいだった。次はしっかりとリベンジできるように、また当たるでしょうしね」──大瀬良は今季最短タイの3回7安打4失点で6敗目(7勝)。序盤から苦しい投球「そうですね。甘いところを打たれている。ボールに力がなかった」──三回のビシエドのこの日2本目の2ランは低めのボール球「そういうボールを打たれた。バッテリー間でしっかりと、きょうはこれだけ打たれたことを考えないといけない」──三回の打席で代打・羽月。試合中に修正ができないと判断か「当然。ボールもそう。大地には後半戦開幕というところで、やっぱりエースに託したいという気持ちだった。彼だけ中6日。(ほかの先発投手と比べて)オールスター休み(の期間)で(登板)間隔を空けてあげられなかった。大地を選んだところで少し(登板間隔を)空けてあげられなかったという反省もあるし、僕の気持ちはやっぱり頭というところで、エースとしていってほしいという気持ちが強かったからいかせました」──次回登板までに修正してほしい「当然ね。しっかりと打たれたボール、そしてまたいろんな面での強さとか1週間で、次回までに早めに切り替えてもらいたい」

◆中日のビシエドが2打席連続を含む3本塁打を放った。一回は阿部の犠飛で1点を先制した直後、大瀬良の浮いたカーブを左越えに9号ソロ。三回の第2打席は1死二塁で左中間スタンドに運んだ。4番の存在感を示し「しっかり捉えることができた」と自賛。八回にも11号2ランで、計5打点の活躍だった。三回の10号はうまさとパワーが光った。2球で追い込まれながら、3球目の低めの速球に反応。呼び込むことなく前で捉えてすくい上げた。前半戦は8本塁打と迫力を欠いていたが、オールスター戦でも一発が出ており、復調気配の主砲。「オールスターからいいスイングができている。続けていきたいね」と上機嫌だった。

◆中日の根尾が自己最速の154キロを計測し、1回無失点で試合を締めた。9点リードの九回にマウンドに上がり、三者凡退で終え「自分の投球ができるように心がけた」と振り返った。投げるたびに安定感が増しており、野間、菊池涼、秋山の広島打線の上位を切った。一度2軍で鍛える方針もあったが、立浪監督は「戦力として使う」と明言しており、後半戦も1軍の救援陣の一角を担う。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
56351 0.615
(↓0.007)
-
(-)
51408
(-)
349
(+6)
109
(-)
56
(-)
0.255
(↓0.001)
3.370
(↓0.03)
2
(-)
阪神
47462 0.505
(↑0.005)
10
(↑1)
48326
(+6)
264
(-)
61
(+2)
73
(+2)
0.240
(↑0.001)
2.540
(↑0.03)
3
(1↓)
広島
46473 0.495
(↓0.005)
11
(-)
47374
(-)
360
(+9)
56
(-)
16
(-)
0.254
(↓0.002)
3.430
(↓0.06)
4
(-)
DeNA
42452 0.483
(-)
12
(↑0.5)
54314
(-)
352
(-)
68
(-)
31
(-)
0.250
(-)
3.570
(-)
5
(-)
巨人
45501 0.474
(-)
13
(↑0.5)
47371
(-)
436
(-)
110
(-)
45
(-)
0.246
(-)
4.090
(-)
6
(-)
中日
39501 0.438
(↑0.006)
16
(↑1)
53265
(+9)
334
(-)
49
(+3)
28
(-)
0.248
(↑0.001
3.530
(↑0.04)