1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 2 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 1 | 9 | 14 | 0 | 3 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
勝利投手:髙橋 宏斗(3勝4敗0S) 敗戦投手:大瀬良 大地(7勝6敗0S) 本塁打 |
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◆中日は初回、ビシエドのソロなどで2点を先制する。その後は、3回表にビシエドの2打席連続本塁打となる2ランで加点すると、5回には土田の2点適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・高橋宏が8回途中1安打無失点の力投で今季3勝目。敗れた広島は、投打ともに振るわなかった。
◆中日高橋宏斗投手(19)は、前回登板の18日DeNA戦で12奪三振。10代投手が2試合続けて2桁奪三振をマークすれば09年唐川(ロッテ)以来13年ぶり。中日では初めてになるが、今日も10三振奪えるか。
◆中日高橋宏斗投手(19)が後半開幕戦で4月20日以来の3勝目を手にした。8回1死まで広島打線を無安打に抑える圧巻のパワー投球を披露。2年目右腕の進化が止まらない。7回まで許した走者は3回の四球と4回、秋山への死球の2人だけ。8回も先頭松山を三ゴロの仕留めた。記録への期待が高まる小園への110球目。141キロのスプリットがセンターに打ち返されて二塁打となる。ここで降板となったが、自己最長7回1/3を1安打無失点。堂々の3勝目となった。「6回まで(記録は)意識はしていなかった。いつかは打たれるだろうと思っていました」。記録を逃しても勝利に貢献した右腕は淡々とゲームを振り返った。最速155キロのストレートと鋭く曲がり落ちるスプリットを軸に次々と打ち取った。初のマツダスタジアムのマウンド。チームが苦手としている屋外球場もまったく苦にしない。前半は勝ち星にこそ恵まれなかったが、登板間隔を空けながら11試合に先発。64回2/3で80個の三振を奪い、後半戦"開幕投手"に抜てきされた。「後半戦の1発目。自分のすべてをかける思いで投げました」。19歳が敵地を完全支配した。【安藤宏樹】▽中日立浪監督(高橋宏が8回1死まで無安打投球) 打たれてなければ9回までいく予定でした。(記録は)できればよかったけど、そう甘くはない。でも、素晴らしい投球でした。何より勝てたことがよかった。▽中日根尾(9回を3人で抑えて勝利試合を初めて締めて) 自分のピッチングができるように心がけて投げました。
◆完敗スタートだ。広島大瀬良大地投手(31)が後半戦開幕投手を務めるも、今季最短タイ3回4失点でKOされた。1回に阿部の先制犠飛などで2点を失うと、3回はビシエドに2打席連発となる2ランを被弾した。前回中日と対戦した8日に続く3回降板で、今季6敗目。1日巨人戦での7勝目以降、白星から遠ざかる。打線も8回途中まで無安打無失点に抑えられるなど1安打ゼロ封で、後半戦は借金生活からの再スタートとなった。新球を手にプレートを踏むまでの長い時間が、苦悩ぶりを表していた。今季2度目の"開幕投手"を任された大瀬良だったが、立ち上がりから失点を重ねた。1回はわずか4球でピンチを迎えた。1死から岡林の一塁への強い打球を松山が止められず、三塁打となった。間を置いて対戦した3番阿部には右翼定位置付近へ飛球を打ち上げられ、あっさり先制点を献上。続くビシエドにはフルカウントからタイミングを外そうとした116キロカーブを左翼席にまで運ばれた。プレーボール直後の2失点は、チームに重くのしかかった。「先に点をやりたくなかったですけど、流れに乗れなかったです。悔しいし、チームに申し訳ないです」2回を無失点に抑えても、乗り切れない。3回1死二塁から再びビシエドに、左中間席へ2打席連続2ランを被弾。カウント0-2から引っかけたような低めボール球直球をすくい上げられた。「投げ損ないではありますけど、あそこのボール球まで食いついて、ああいう形で打球が上がっていくとは想像していなかった」。本来の投球であれば、あそこまで飛ばされていないに違いない。エースの苦悩は、フォームにも表れる。前回22日ヤクルト戦の3回から2段モーションをやめた。この日はプレーボールから、大きく上げた左足をそのまま踏み込んだ。「思ったように投げられていないもどかしさとか、フラストレーションもあります」。試行錯誤する中でも、求めた結果は得られなかった。打線は中日高橋宏の前に8回途中まで無安打無得点に抑えられるなど、今季最少1安打に抑えられた。投打ともに完敗で、後半戦は再スタートから借金を背負った。佐々岡監督は「後半戦開幕というところで、エースに託したいという気持ちだった。いろんな面での強さとかを1週間で。次回に早めに切り替えてもらいたい」と奮起を促す。投球はもちろん、はい上がる姿を見せるのも、大黒柱としての役割だ。【前原淳】▽広島小園(8回1死から左中間へチーム初安打となる二塁打を放ち、ノーヒットノーランを阻止)「追い込まれていたのでしっかり対応するだけだった」
◆広島小園海斗内野手(22)がノーヒットノーランを阻止した。8回1死から左中間へチーム初安打。二塁打となり、球場はこの日一番大きな歓声につつまれた。「追い込まれていたのでしっかり対応するだけだった。1本打てたので良かったが、チームとしてそういうことがないように(今後)やっていけたら」。快挙を阻んだが、小園の安打がこの試合唯一。チームも0-9と大敗し、笑顔はなかった。
◆中日が快勝。一回に阿部の犠飛とビシエドの9号ソロで2点先行。ビシエドは三、八回にも2ランを放ち5打点を挙げた。高橋宏は150キロ台の速球に力があり、7回?を1安打無失点で3勝目。広島は打線が沈黙、勝率5割を切った。
◆広島が後半戦開幕で最下位中日に14被安打9失点の完封負け。借金1となり3位に転落した。試合後の佐々岡真司監督(54)の一問一答は次の通り。──打線は八回1死まで無安打。三回までに4点のビハインドを背負った展開では苦しい「つないでいくしかない。1点1点というところ。相手ピッチャーの高橋くんの球の強さ、カウントが悪い中でも真っ直ぐ、変化球を投げ切られていた。そこをしっかりと打ち返すことができなかった。バットに当てられなかったし、ノーヒットノーランを阻止するぐらいだった。次はしっかりとリベンジできるように、また当たるでしょうしね」──大瀬良は今季最短タイの3回7安打4失点で6敗目(7勝)。序盤から苦しい投球「そうですね。甘いところを打たれている。ボールに力がなかった」──三回のビシエドのこの日2本目の2ランは低めのボール球「そういうボールを打たれた。バッテリー間でしっかりと、きょうはこれだけ打たれたことを考えないといけない」──三回の打席で代打・羽月。試合中に修正ができないと判断か「当然。ボールもそう。大地には後半戦開幕というところで、やっぱりエースに託したいという気持ちだった。彼だけ中6日。(ほかの先発投手と比べて)オールスター休み(の期間)で(登板)間隔を空けてあげられなかった。大地を選んだところで少し(登板間隔を)空けてあげられなかったという反省もあるし、僕の気持ちはやっぱり頭というところで、エースとしていってほしいという気持ちが強かったからいかせました」──次回登板までに修正してほしい「当然ね。しっかりと打たれたボール、そしてまたいろんな面での強さとか1週間で、次回までに早めに切り替えてもらいたい」
◆中日のビシエドが2打席連続を含む3本塁打を放った。一回は阿部の犠飛で1点を先制した直後、大瀬良の浮いたカーブを左越えに9号ソロ。三回の第2打席は1死二塁で左中間スタンドに運んだ。4番の存在感を示し「しっかり捉えることができた」と自賛。八回にも11号2ランで、計5打点の活躍だった。三回の10号はうまさとパワーが光った。2球で追い込まれながら、3球目の低めの速球に反応。呼び込むことなく前で捉えてすくい上げた。前半戦は8本塁打と迫力を欠いていたが、オールスター戦でも一発が出ており、復調気配の主砲。「オールスターからいいスイングができている。続けていきたいね」と上機嫌だった。
◆中日の根尾が自己最速の154キロを計測し、1回無失点で試合を締めた。9点リードの九回にマウンドに上がり、三者凡退で終え「自分の投球ができるように心がけた」と振り返った。投げるたびに安定感が増しており、野間、菊池涼、秋山の広島打線の上位を切った。一度2軍で鍛える方針もあったが、立浪監督は「戦力として使う」と明言しており、後半戦も1軍の救援陣の一角を担う。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
56 | 35 | 1 | 0.615 (↓0.007) | - (-) |
51 | 408 (-) | 349 (+6) | 109 (-) | 56 (-) |
0.255 (↓0.001) | 3.370 (↓0.03) |
2 (-) |
阪神 |
47 | 46 | 2 | 0.505 (↑0.005) | 10 (↑1) |
48 | 326 (+6) | 264 (-) | 61 (+2) | 73 (+2) |
0.240 (↑0.001) | 2.540 (↑0.03) |
3 (1↓) |
広島 |
46 | 47 | 3 | 0.495 (↓0.005) | 11 (-) |
47 | 374 (-) | 360 (+9) | 56 (-) | 16 (-) |
0.254 (↓0.002) | 3.430 (↓0.06) |
4 (-) |
DeNA |
42 | 45 | 2 | 0.483 (-) | 12 (↑0.5) |
54 | 314 (-) | 352 (-) | 68 (-) | 31 (-) |
0.250 (-) | 3.570 (-) |
5 (-) |
巨人 |
45 | 50 | 1 | 0.474 (-) | 13 (↑0.5) |
47 | 371 (-) | 436 (-) | 110 (-) | 45 (-) |
0.246 (-) | 4.090 (-) |
6 (-) |
中日 |
39 | 50 | 1 | 0.438 (↑0.006) | 16 (↑1) |
53 | 265 (+9) | 334 (-) | 49 (+3) | 28 (-) |
0.248 (↑0.001) | 3.530 (↑0.04) |
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