全パ(☆3対2★)全セ =オールスター1回戦(2022.07.26)・福岡PayPayドーム=
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全セ
1100000002511
全パ
010001001X3902
勝利投手:松井 裕樹(1勝0敗0S)
敗戦投手:森下 暢仁(0勝1敗0S)

本塁打
【全セ】ビシエド(1号・2回表ソロ), 【全パ】山川 穂高(1号・2回裏ソロ),清宮 幸太郎(1号・9回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ

DAZN

◆全パが劇的なサヨナラ勝利。全パは1-2で迎えた6回裏、2死満塁の好機から宗が適時打を放ち、試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた9回には、2死から清宮のソロが飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。敗れた全セは、打線が3回以降2安打と振るわなかった。

◆「マイナビオールスターゲーム2022」に初出場する全パのソフトバンク大関友久投手(24)は、夢の舞台で球界の横綱たちに胸を借りる。本拠地のペイペイドームで行われる初戦に先発。「一流選手が集まるオールスターに出場させてもらえるだけでなく、福岡での第1戦目の先発を任され、正直、驚き、戸惑っています。試合が近づくにつれてそこで投げることができる喜びに変わっていくのかなと思っています。ホークスファンをはじめ、プロ野球ファンのみなさんに喜んでもらい、自分自身もシーズン後半に向けて勢いづいていける投球をしたいです」と意気込んだ。前半戦は先発ローテーションの一角として、6勝5敗で防御率2・70。堂々の監督推薦を勝ち取り「想像していなかった。びっくりしたのが大きいですが、うれしいです。テレビで子どもの時から見ていた。自分が出ているという想像を1回もしてなかった。新鮮な気持ちです」と喜びを表した。印象に残っているのが、06年の球宴だ。「藤川球児さんがストレート宣言でカブレラさんから三振を取った場面が印象深いです」。阪神藤川と西武カブレラの真っ向勝負に、当時小学生だった大関は胸を躍らせた。一方で、自身のパフォーマンスについては「ぼくはそんな目立った球は投げられない。いろいろ考えてる投手だということが少しでも分かってもらえたらうれしい」と、読書家の左腕らしく知的な姿をマウンドで表現するつもりだ。「いろんな人のプレーを見たり、話を聞いたりできるところがすごく楽しみ。近くにいたり、タイミングが合えばどんどん聞いていきたい」と積極的に交流し、さらなる飛躍につなげる。【山本大地】

◆コロナ禍に揺れながら異例の夢舞台が幕を開ける。プロ野球「マイナビオールスターゲーム2022」の第1戦が26日、ペイペイドームで行われる。25日には全セのヤクルト村上宗隆内野手(22)と全パのロッテ佐々木朗希投手(20)が福岡市内で行われた前日イベントに参加。佐々木朗が先発予定の第2戦(27日、松山)での直接対決に夢を膨らませた。今回の球宴は新型コロナ陽性判定でセ・パ合わせて9人が辞退。この日新たに9人の補充メンバーが発表された。日本球界の投打の若き宝が、辞退者続出の球宴を盛り上げる。村上が佐々木朗に"直球"を投げ込んだ。球宴で対戦したいパ・リーグの投手を問われて即答した。村上 隣に佐々木君がいますけど、佐々木君と対戦したいなと思っています。右隣に座っていた佐々木朗も、意欲的に返した。佐々木朗 アウトにできるように頑張ります。過去に対戦は1度ある。昨年6月10日の交流戦(ZOZOマリン)。2回に実現した初対決で、村上が佐々木朗の151キロ直球を捉えて右中間へ18号先制ソロを放った。4回の第2打席は142キロのフォークに空振り三振、6回の第3打席は四球だった。夢の舞台で約1年ぶりの対戦。完全試合も達成するなど昨季からスケールアップした佐々木朗は自己最速も164キロまで更新。巨人ビエイラが昨年マークした球宴史上最速163キロの更新の期待もかかる。佐々木朗 狙って出せるものではない。シーズン同様に投げて更新できたら。その相手が村上となるのか-。佐々木朗は「そうですね...ストレートを投げるか分かんないですけど」とニヤリ。一方の村上は「たぶん打てないんで。思い切って振ります」。第2戦で実現しそうな対決へ、イメージを膨らませた。豪快な打撃、圧倒的な投球で狙うのはMVPしかない。村上が「もちろん、狙いたい。お金、欲しいっすね」と堂々と宣言すれば、佐々木朗も「僕もMVPが欲しい。しっかり全員、抑えられるように頑張ります」。来春WBCでも投打の中心となりそうな2人が、真夏の祭典で夢を見せてくれる。【木下大輔】オールスターの球速 21年ビエイラ(巨人)がマークした163キロが最速。メットライフドームで163キロを4球計測した。日本人最速は14年大谷(日本ハム)が甲子園で2球マークした162キロ。他に160キロ以上を計測したのは、08年クルーン(巨人)の161キロがある。年少バッテリー 佐々木朗は20歳8カ月。同じロッテの松川捕手(18歳9カ月)とのバッテリーが予想される。松川は史上初めて高卒新人捕手での選出。過去のオールスターでともに20歳以下のバッテリーは、57年第2戦で全パの6番手稲尾和久投手(西鉄=20歳1カ月)と、途中出場の山本八郎捕手(東映=19歳9カ月)が組んだ1例だけ。

◆阪神青柳晃洋投手(28)と岩崎優投手(31)が、ゼット社が用意した特別仕様のグラブで球宴に臨む。星をイメージしたレインボーのひし形がちりばめられたデザイン。担当者は「コロナなどで暗い社会で、この用具を使用する選手が希望の光となれるように」との思いが込められていると説明した。スパイクにも同様のデザインが施されており、両投手が快投でコンセプトを体現する。

◆阪神佐藤輝明内野手(23)がインタビューに応じ、出場する「マイナビオールスターゲーム2022」で2年連続での本塁打を誓った。初出場の昨季も他球団の強打者から多くを学んだが、今回も33本塁打でトップを独走するヤクルト村上らから、後半戦へ向けてのヒントをゲットする。【取材・構成=石橋隆雄】前半戦は15本塁打だった。それでも、球宴でファンは佐藤輝の豪快なアーチを待っている。佐藤輝(以下輝) いつも通りにホームランを打てるように頑張ろうと思っています。ホームランとタイムリーで。昨季は第2戦(楽天生命パーク)で第1打席、オリックスの左腕宮城から左翼へ本塁打を放った。輝 覚えています。ホームランを打てたことはすごいうれしかったですし、でもそのほかは全然ダメだったんですけど。2試合で8打数1安打、半分の4打席は空振り三振だった。夢の球宴では、今季もパの強力投手陣と真っ向勝負する。輝 (ロッテの)佐々木朗希投手にリベンジを果たせるように頑張ります。5月27日交流戦では空振り三振2つを含む3打数無安打に封じられた令和の完全男との対戦が一番の楽しみだ。昨年も西武山川、ソフトバンク柳田、広島鈴木誠(現カブス)らと話し、多くを学んだ。輝 いい機会なので、いろんな人と話すことができればと思っています。(昨年も)いろんな人と話をして、こういう感じでやっているんだということは、なんとなくわかったんで。いい機会にはなりました。今年も同じベンチには前半戦で佐藤輝の倍以上、33本塁打を放ったヤクルト村上がいる。輝 そうですね。いろいろ聞いてみたいと思います。やっぱり勝負強いなというのはすごく思いますし、本当に今は日本で一番のバッターだと思います。反対方向にも、しっかり放り込む数が多いし。そういうのも聞けるチャンスがあったら聞いてみたい。村上とともに2年連続でホームランダービーにも出場する。輝 昨年のホームランダービーはちょっと苦い思い出でした。難しいなというのを実感しました。対戦相手の西武山川の9本に対し4本で初戦敗退。輝 (山川さんは)やっぱり本当にホームランバッター、ああいうことができるようにやっていかないといけないのかな。7月は22日DeNA戦でバッククリーン左へ放った15号2ランのわずか1本。後半戦での本塁打増に結びつけたい。輝 いろんな人の話を聞いて、何かヒントになれば。前半戦は全94試合にスタメン出場。打率2割7分4厘、54打点。昨年はどの打席も本塁打を狙っているように見えたが、今年は4番として状況に応じた打撃も増えている。輝 そういう面も少しはある。基本的にはホームランを打ちたいなというのがあるので、進化中です(笑い)。もっとチャンスで打って、チームを勝たせる働きをしたい。勝率5割で再開し逆転Vを狙う後半戦に向け、さらに本塁打、勝負強さを増していく。6月から3番に近本が定着したこともプラスになっている。輝 とにかく安打で塁に出てくれるので、いっぱい打点を稼ぐチャンスで回してくれますし、そういう打者が前にいてくれるというのは心強い。暑い夏を乗り切るには、オフの過ごし方も大事。輝 しっかりバテないようにご飯食べて寝て、塩分取って、頑張ってます。(休みは)本当に、治療にいって帰ってきてみたいな感じです。オフなのでしっかり回復しています。本当は海にでもいきたい。輝 そうですね。肌焼きに行きたいです(笑い)夏と言えばの1曲は輝 (ももクロの)ワニとシャンプーですね(笑い)好きな曲を聴いてます。最近、よく食べてるアイスは輝 そのときどきによってこればっかり食べるって感じで、今はバニラアイスの周りにチョコとナッツついてるやつばっかり食べてます。食べても一本ですけど、試合後とか寮に帰ってから。最後に球宴を楽しみにしているファンへ輝 オールスターを楽しみにしてくれるプロ野球ファンの方々もたくさんいると思うので、テレビ越しに、いいプレーをみせて楽しんでもらいたいなと思います。〇...阪神佐藤輝は自分以外の今回の球宴での注目選手として、初出場のチームメート湯浅を挙げた。「湯浅が三振を奪うところを僕は楽しみにしています。真っすぐも速いし、やっぱりあのフォークというのは、すごくいい球だなと守っていても思うので、低めに行くし、なかなか打つのは難しい。対戦したくないです。味方で良かった」と笑った。

◆阪神大山悠輔内野手(27)が、球宴限定で蛍光イエローの用具を使用する。ブランドアンバサダー契約を結ぶミズノが、「未来を明るく照らす光」がコンセプトの「ネオライム」カラーの用具を用意。グラブは一塁ミットと内野用の2種類を持ち込む。その他にもマスコットバット、スパイク、手袋など全身をド派手カラーで彩り、初の球宴に臨む。

◆阪神中野拓夢内野手(26)の球宴用「スプラッシュペイント柄グラブ」が完成した。用具提供を受けるスラッガー社が製作。人気ゲーム「スプラトゥーン」をほうふつとさせるペイント模様が印象的なデザインだ。同社担当者は「職人さんが全て手書きで手作業なので、それぞれ違う色になっています」と説明。世界に1つしかない相棒とともに、2年連続2回目の夢舞台に挑む。グラブの他に、スパイク、ヘアバンドなど全身をペイント柄で彩る。担当者は「にぎやかに明るく楽しくプレーしてもらいたい」との思いを込めており、走攻守で体現するつもりだ。グラブは中野好みの柔らかめ&薄めの仕様で、操作性を重視した作りになっている。

◆阪神大山悠輔内野手(27)は初球宴でロッテ佐々木朗との再戦を熱望した。監督推薦での初出場に「本当にうれしい」と感謝。対決したい相手には「令和の怪物」を指名した。「交流戦の時もワクワクして打席に立てた。オールスターではもっと楽しめると思う。シーズンとオールスターではボールが違うと思うので感じたい」と目を輝かせた。佐々木朗とは2年連続で5月にしのぎを削っている。昨季は甲子園で二塁打を放つなど2打数1安打1四球。今季はZOZOマリンで3打数無安打に封じ込められた。「本当にすごかった。あの若さでオーラもあったし、フォークや真っすぐスピードもなかなか見られないボールだった」。今度は純粋にガチンコ対決を楽しむつもりだ。3年前の球宴では当時新人だった近本が初回先頭打者弾、サイクル安打を達成。その日は食事の席で同学年の奮闘を速報で逐一チェックし、「これサイクルヒットじゃない?」と盛り上がったという。自身は今回がプロ6年目での初出場。「自分の持っている力をすべて出し切りたい。いい意味で野球を楽しみたい」。ホームランダービーにも選出され、第1戦前に西武山川と準々決勝を戦う。ベンチ、グラウンドで並みいる強打者と接点を持てる、またとない機会だ。「自分から話しかけるのは得意ではない」と照れ笑いしつつ「全員から技術を盗むぐらいの気持ちで」とも強調。後半戦への活力も貪欲に探し求める。【佐井陽介】

◆阪神近本光司外野手(27)が、カラフルなグラブで3度目の球宴に臨む。アシックス社から用意されたのはオレンジや青、黄色などさまざまな色がちりばめられたユニークなグラブ。同社の担当者によると「色は1つじゃない、可能性は無限大」「困難に立ち向かい頑張ろう」などの思いが込められているという。打撃用手袋も同様のデザイン。特別な用具とともに、夢舞台で無限の可能性を示す。

◆阪神近本光司外野手(27)に、契約するヤナセ社から球宴仕様のバットが贈られた。黒色のデザインに、「ALLSTAR GAME 2022 3rd TIMES」とレーザー加工で印字。3度目の出場を表す星が3つ記されており、シンプルながらかっこいいデザインとなっている。担当者によれば、近本は試合では使用せず、飾る予定と話しているという。

◆BIGな指令だ!日本ハム新庄剛志監督(50)が、MVP獲得でチームスタッフへの恩返し指令を出した。「マイナビオールスターゲーム2022」(26日=ペイペイドーム、27日=松山)に監督推薦で伊藤大海投手(24)、プラスワン投票で清宮幸太郎内野手(23)が初出場する。新庄監督は「去年はオールスター(出場者は)ゼロだったので1人でも出てくれたらうれしいなと思っていた」と笑顔。BIGBOSS流の激励の言葉を送ったことを明かした。新庄監督 MVP取ったら300万だっけ? あれ、分かんない。オレも2回しか取ったことないから(笑い)。それを裏方さんにね、ちょっとプレゼントしてあげてほしいってことは伝えた。新庄監督の記憶通り、最優秀選手賞には賞金300万円が贈られる。現役時代には球宴初の単独ホームスチールの活躍などで、2度のMVPに輝いた。「(賞金を)全部じゃないですよ、気持ちで」とビッグボス。ファンを盛り上げるだけではなく日頃、世話になっているスタッフへの感謝の心も大切にしている。清宮は「それは、すごいいいことですね。すごい裏方さんにはお世話になっているので、ぜひやりたいです」とノリノリ。伊藤も「もちろん何か出来れば。僕と幸太郎でいい活躍を出来るように頑張ります」とモチベーションアップにつなげた。BIGBOSSイズムを注入された2選手の活躍に期待だ。

◆日本野球機構(NPB)は25日、マイナビオールスターゲーム2022(26日=ペイペイドーム、27日=松山)の出場コーチ、選手の変更を発表した。新たに巨人原監督とロッテ東條の出場辞退を発表。22日までに発表された10人を含め計12人が出場辞退。新型コロナ陽性判定を受けて辞退は巨人原監督、大勢、菅野、中田、岡本和、丸、西武増田、日本ハム野村、ロッテ東條の9人。陽性判定による球宴辞退は特例により自動抹消の対象とはならない。故障による辞退は3人。巨人坂本は仙腸関節炎のため、ソフトバンク又吉は右足骨折のため、日本ハム松本剛は左膝蓋(しつがい)骨骨折のため、出場辞退。

◆日本野球機構(NPB)は25日、マイナビオールスターゲーム2022(26日=ペイペイドーム、27日=松山)の出場コーチ、選手の変更を発表した。新たに巨人原監督とロッテ東條の出場辞退を発表。22日までに発表された10人を含め計12人が出場辞退。新型コロナ陽性判定を受けて辞退は巨人原監督、大勢、菅野、中田、岡本和、丸、西武増田、日本ハム野村、ロッテ東條の9人。陽性判定による球宴辞退は特例により自動抹消の対象とはならない。故障による辞退は3人。巨人坂本は仙腸関節炎のため、ソフトバンク又吉は右足骨折のため、日本ハム松本剛は左膝蓋(しつがい)骨骨折のため、出場辞退。

◆楽天則本昂大投手(31)が、26、27日に開催される「マイナビオールスターゲーム2022」で、契約するアディダス社の球宴仕様の野球道具を身につける。今年開催されるサッカーW杯。開催地カタールの街並みをイメージしたW杯公式球(AL RIHLA)からデザインをインスパイアされたカラフルなデザイン。球宴で着用し、日本のスポーツ球界を盛り上げるとともに、サッカー日本代表のW杯の健闘にエールを送る。製品の一部にはリサイクル素材を採用。環境にも配慮したサステナブルな製品になっている。

◆球宴2年連続出場となる広島栗林は、グリーンカラーでデザインされたグラブで臨む。SSK社から提供された球宴特別モデルで、全面に緑があしらわれている。栗林は「今まで使ったことのない色合いなのですごく新鮮でうれしいです。グリーンには、まとまるっていう意味合いもあるようなので、"チームSSK"としてみんなでまとまり、プレーを見てくれているファンの方々ともつながれるように頑張りたいと思います」と喜びを語った。

◆ヤクルト山田哲人内野手(30)が、特別仕様のスパイクで、マイナビオールスターゲーム2022(26日=ペイペイドーム、27日=松山)に臨む。契約するアディダス社が、球宴に合わせてスパイクや打撃用グローブなどを準備。製品の一部にはリサイクル素材も使用されており、環境にも配慮したサステナブルな製品となっている。山田は新型コロナウイルスから復帰初戦となった24日広島戦(神宮)で決勝の16号ソロを放っており、球宴に向けて「とにかくお祭り行事なので自分も楽しんで。バッティングか守備か走塁か、ひとつでも多く活躍できたら」と意気込んでいた。

◆全パの西武山川穂高内野手(30)が、試合前にロッテ佐々木朗希投手(20)と談笑した。山川は、佐々木朗が16日のTBS「音楽の日2022」でシンガー・ソングライターあいみょんと対談した放送を見たと言い「どうだった?」と聞いたという。返答は「ちっちゃかったです」だった。山川は「思ったより小さいんですよ、テレビ出てる人って。僕たちっていつもゴリゴリの人しか見てないんで、タレントさんとか歌手とかお笑い芸人の方とか、ちっちゃいんですよ。そういう話をしたり」と明かした。この日は佐々木朗の登板予定がないことから「もっと話しますけど、これから。今日はおしゃべり、いっぱいしたいと思います」と、さらなる交流を楽しみにしていた。

◆球宴初出場の全パの日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が、かわいらしい「きつね耳」姿を披露した。試合前練習が行われているグラウンド上に、球団グッズのカチューシャをつけて登場。話題沸騰中の「きつねダンス」時にファイターズガールが着用しているのと同タイプで、興味津々のソフトバンク柳田悠岐外野手(33)に貸して記念撮影する姿も見られた。清宮は球宴出場が決まった際に「(ヤクルト)村上は楽しみに見られたらと思います。同い年なので。今回は敵ですけどね。2人で打てればいいです」と話していたが、練習中には2人で会話する場面もあった。【球宴】全パ先発・大関友久-全セ先発・青柳晃洋/ライブ速報

◆今年の球宴は同学年の2人が盛り上げる!全セの佐藤輝明内野手(23)とDeNA牧秀悟内野手(24)の同学年コンビが、試合前からさっそく軽快トークを繰り広げた。2年連続2回目の出場となった佐藤輝は、初出場の牧に「(表情が)ちょっとまだ硬いですね」と先制パンチ。牧の注目ポイントを「バッティングですね。3本ヒット打ってくれると思うので、そこ注目です」と挙げると、牧は「できれば(3安打)打ちたいですけど、まあでもやっぱり、輝明君の方が2本ホームラン打ってくれると思う」と、お互いにノルマを指摘しあった。両者ともホームランダービーに出場する。牧はこの日の第1試合で全パのソフトバンク柳田と対戦。「なかなか経験することないんで、楽しんでやりたい」と心待ちにした。佐藤輝は27日、全パの楽天浅村と対戦が予定されており、「いや~、去年全然ダメだったんで、今年は去年以上に、最初から飛ばしていきたい」と意気込んだ。昨年は初戦で西武山川に敗れており、リベンジなるか。試合前から、2人の若武者から目が離せない。【球宴】全パ先発・大関友久-全セ先発・青柳晃洋/ライブ速報

◆第1戦の先発を託された全セの阪神青柳晃洋投手(28)が、登板直前の心境を語った。3度目の球宴出場で、過去2度は中継ぎで計3イニングを投げ無失点を継続。今回が初先発で「先発させてもらえるのは光栄。(先発は)1年に2人しかできないところ。そこも楽しんでやりたいと思います」と力を込めた。今季は開幕直前に新型コロナウイルスに感染して出遅れるも、4月中旬に復帰後は圧倒的なピッチングを連発。15試合で11勝1敗、2完封を含む4完投で、防御率1・37の文句なしの成績で、先発投手部門で堂々のファン投票1位で選出された。「こういう変則ピッチャーでもオールスターで先発できるというところをみなさんにみせたい。持ち味は打たせて取るというところ。三振取れたらうれしいですけど、打たせて取れたらいいかな」と話した。【球宴】全パ先発・大関友久-全セ先発・青柳晃洋/ライブ速報

◆全パのロッテ松川虎生捕手(18)が試合前からオールスターの雰囲気を楽しんだ。周りは年上の選手ばかりだが、同じ捕手の西武森から「一緒に練習しよう」と言われ、行動を共にした。日本ハムのファイターズガールのダンスでブームになっている、きつね耳のカチューシャを付ける場面も。「写真を撮ろうと言っていただいたので、楽しくできたかなと思います」と笑顔で振り返った。ロッテ佐々木朗とバッテリーを組むとみられる。「しっかりオールスターでもいいピッチングができるように、一緒に頑張りたいと思います」と意気込んでいた。【球宴】全パ先発・大関友久-全セ先発・青柳晃洋/ライブ速報

◆全セのヤクルト山田哲人内野手(30)と村上宗隆内野手(22)が、オリックス山本由伸投手(24)との対戦を熱望した。今季の対戦はないが、昨季、山田は3打数無安打、村上は2打数無安打。日本シリーズでも、山田は6打数1安打、村上は7打数1安打と封じ込められた。ともに試合前に対戦したい投手を質問され、"ご指名"。山田は「結構抑えられたので1本打ちたい」。村上は「来た球をフルスイングしたい」と闘志を燃やしていた。【球宴】全パ先発・大関友久-全セ先発・青柳晃洋/ライブ速報

◆試合前にアオダモ植樹セレモニーが行われた。全パはソフトバンク牧原大成内野手(29)、全セはヤクルト村上宗隆内野手(22)が登場。グラウンドで鉢植えのアオダモの苗に土をかけた。アオダモはバット材として貴重だが、近年は資源として枯渇しつつある。【球宴】全パ大関友久-全セ青柳晃洋/ライブ速報

◆第1戦試合前のホームランダービー1回戦は、全パの柳田悠岐外野手(33)と全セのDeNA牧秀悟内野手(24)が対決し、2本-1本で柳田が勝利。準決勝へコマを進めた。前半戦17本塁打のDeNA牧は、星柄の青いバットで登場。15スイングしたが、左中間テラス席への1本のみに終わった。前半戦で13本塁打を放った柳田は、昨年は1回戦でヤクルト村上に敗れた。「昨年はわき腹をケガしてしまったので、今年はしっかり準備して」と臨んだ勝負は、自主トレもともに行った日本ハム清宮が打撃投手を務めた。5スイングした時点で2本のサク越えがあり、勝利となった。ホームランダービーは2分間勝負で、球数は無制限。打球が着弾後、次の球を投球できるルールで行われている。【球宴】DeNA牧-ソフトバンク柳田、阪神大山-西武山川/ホームランダービー ライブ速報

◆第1戦試合前のホームランダービーで全セの大山悠輔内野手(27)と全パの山川穂高内野手(30)の"背番号3"対決が繰り広げられた。大山が4本塁打を放つと、山川は負けじと5本塁打を放ち、逆転勝利を収めた。ホームランダービーは2分間勝負で、球数は無制限。打球が着弾後、次の球を投球できるルールで行われている。【球宴】ソフトバンク柳田悠岐が決勝へ/ホームランダービー1日目ライブ速報詳細

◆全セの高津臣吾監督(53)が、主将に塩見泰隆外野手(29)を指名した。試合前のミーティングで伝え「けっこうその気だった。『嫌ですよ』っていいながら前きて話してました」と、指揮を執るヤクルトのリードオフマンのリアクションを明かした。そのミーティングでは監督として、勝利にこだわる姿勢を選手に伝え「やっぱり勝ちたい、パ・リーグに。最近パ・リーグが強いとか話しあるけど、セ・リーグの方が強いというところ見せたい。もちろん作戦とかやったりするわけじゃないけど、しっかり投げてしっかり1点取って、強いセ・リーグを見せたいと思います」と宣言した。【球宴】全パ先発・大関友久-全セ先発・青柳晃洋/ライブ速報

◆第1戦試合前のホームランダービー準決勝は、全パのソフトバンク柳田悠岐外野手(33)と全パの西武山川穂高内野手(30)のパ・リーグ対決となり、7本-3本で柳田が勝利。27日に松山での第2戦試合前に行われる決勝へ進出した。先攻の柳田は15スイングで7本のサク越え、後攻の山川は18スイングで3本のサク越えだった。決勝進出インタビューでは「ビックリしています。清宮幸太郎のボールが良かっただけです」と打撃投手を務めた日本ハム清宮をたたえ、決勝に向けては「清宮とともに戦ってきます」と宣言した。ホームランダービーは2分間勝負で、球数は無制限。打球が着弾後、次の球を投球できるルールで行われている。27日は阪神佐藤輝-楽天浅村、ヤクルト村上-ロッテ・レアードでそれぞれ1回戦が行われ、勝者同士が準決勝で対決。勝ち抜いた1人が、ソフトバンク柳田と決勝を戦う。【球宴】ソフトバンク柳田悠岐が決勝へ/ホームランダービー1日目ライブ速報詳細

◆球界の功労者をたたえる「2022年野球殿堂入り」のセレモニーが試合前に行われ、プレーヤー表彰で選出されていた現ヤクルト監督の高津臣吾氏(53)と元中日山本昌氏(56)が表彰された。両氏はレリーフを授与され、高津氏は元ヤクルト古田敦也氏(56)から、山本氏は中日大野雄大投手(33)から花束を渡された。高津氏は「プロ野球の門をたたいた時の監督、野村監督には野球の難しさ、楽しさ、そして厳しさ。そして、その時にたくさんの球を受けていただいた、今日参加していただきました古田さんには、本当に人として野球人として大きな成長をさせていただきました」と2人の恩人に感謝。山本氏は「両親に本当に強い体に産んでもらい、そして、家族の支えがあってここまでこれたと思います」と思いを述べた。両氏のあいさつは以下の通り。高津氏 本日野球殿堂入りの表彰をしていただくにあたり、非常にうれしく、そして大変恐縮に思っております。現役時代、たくさんの国々、たくさんのチームに所属し、いろいろな指導者の方やチームメート、関係者のみなさまに大変お世話になりました。大変感謝しております。そして、なかでも、プロ野球の門をたたいた時の監督、野村監督には野球の難しさ、楽しさ、そして厳しさ。そして、その時にたくさんの球を受けていただいた、今日参加していただきました古田さんには、本当に人として野球人として大きな成長をさせていただきました。本当にありがとうございます。そして、どんな時もどんな犠牲を払ってでも応援してくれた家族。こうしてセ・リーグの監督としてユニホームを着てこの場に立たせてくれたスワローズの選手諸君、本当にありがとう。最後になりますけどもプロ野球はもちろん、これからも野球界の発展のために微力ではありますが、全力を尽くして努力していきたいと思います。本日は本当にありがとうございました。山本氏 本日はこのような機会をつくっていただき、ありがとうございます。野球殿堂というのはですね、野球界に多大な貢献をした方たち、輝かしい成績を残した方々、そういう人たちが入っていると。そこに私が末席に加えていただける。大変光栄に思います。小さな頃から50歳まで、野球一筋に頑張ってきました。その間、たくさんの方に世話になり、指導していただき、そういう方が1人でも欠けていたら、今日ここでこのようにお話しすることはなかったのかなと思います。両親に本当に強い体に産んでもらい、そして、家族の支えがあってここまでこれたと思います。これからは野球界の発展にもっと協力できるように精進していきたいと思います。この素晴らしい夢の球宴の試合前に、このような機会をつくっていただき、本当に本日はありがとうございました。【球宴】全パ大関友久-全セ青柳晃洋/ライブ速報

◆ポルテベースボールクラブ福岡に所属する早瀬樹さんが、球宴の始球式に登場し、ワンバウンド投球を披露した。各球団のマスコットが捕手を務めた西武森の後ろに陣取る中、動じずに投げきった。投げ終わると帽子をとって、丁寧に一礼し、球場からは温かい拍手が送られた。【球宴】全パ大関友久-全セ青柳晃洋/ライブ速報

◆全パの先発を務めた大関友久投手(24)は、ほろ苦い球宴デビューとなった。初回先頭のヤクルト塩見に初球を運ばれ左前打。すぐさま二盗されると、2番の阪神近本にも内野安打を許し、ピンチを背負った。近本も二盗を決め、無死二、三塁。続く3番DeNA牧の左犠飛で先制点を奪われた。1回1失点でマウンドを降り「自分の実力がどこまで相手に通用するかという、ワクワクした気持ちだったり、しっかり投げないとというプレッシャーだったりで、すごく緊張感があった。思い切って勝負していこうと思って、それはできたんですけど、まだまだ力不足だなと肌で感じたので、次に向けて頑張ろうと思います」と振り返った。【球宴】全パ先発・大関友久-全セ先発・青柳晃洋/ライブ速報【球宴】ソフトバンク柳田悠岐が決勝へ/ホームランダービー1日目ライブ速報詳細

◆全パのロッテ佐々木朗希投手(20)が2回裏に三塁ベースコーチを務めた。自身は27日の第2戦(松山)で先発予定となっている。ヘルメットとマスク姿でボックスに入ると、4番の西武山川がいきなり左中間へ特大弾。山川が三塁を回ったところで声を掛けた。ベンチ前の恒例どすこいポーズでスタンドがわくと、一緒に拍手を送った。イニング後は全セの野手陣にあいさつしながら、一塁側ベンチへ戻った。佐々木朗は岩手・大船渡高時代、スタメンでない練習試合ではベースコーチを務めるケースもあった。【球宴】全パ先発・大関友久-全セ先発・青柳晃洋/ライブ速報【球宴】ソフトバンク柳田悠岐が決勝へ/ホームランダービー1日目ライブ速報詳細

◆全パの西武穂高内野手(30)が豪快な"球宴どすこい"を決めた。2回先頭、阪神青柳の143キロツーシームを振り抜き、左翼席中段に運び、ゆったり歩きながら右腕を掲げた。19年以来、球宴では2度目の本塁打となるソロ。ベンチに戻ると、球場中の12球団のファンと一緒に定番の"どすこいポーズ"を披露。「打った瞬間、ホームランを確信しました。すごく気持ち良かったです! ファンの方とまた『どすこい』ができたことがうれしかったです!」とかみしめた。持ち前の明るいキャラクターでもファンを沸かせた。試合前の選手紹介の場面、白い馬のお面をかぶってグラウンドに登場。そのまま全パナイン、監督陣にも臆せずグータッチして回った。球宴ならではの"ボケ"に球場の笑いをかっさらった。ホームランダービーではソフトバンク柳田に敗れ決勝進出には届かなかったが、力強い1発でホームランキングのパワーをみせつけた。

◆全セ広島の2人が初回に一、三塁の両コーチを務めた。一塁に栗林、三塁に小園が立ったが、プレーボール時にはおらず、先頭のヤクルト塩見が出塁後、急いで向かった。無死二、三塁からDeNA牧の打球は左翼への浅いフライだったが、小園は迷わずGOの合図。三塁走者・塩見の先制の生還を引き出し、手をたたいて喜んでいた。【球宴】全パ-全セ/ライブ速報中

◆12球団一の俊足は、ヤクルトのつば九郎!?2回表終了後、各球団のマスコットがセンター付近に登場。一塁付近まで、駆けっこした。1位は西武レオ、2位はソフトバンク・ハリーホーク、3位は日本ハム・フレップだった。ところが...。スタート地点から、ほとんど動いていなかったつば九郎がリクエストを要求。センターバックスクリーンに検証用のリプレー映像が流れた。が、そこに映るのは、1人で走ってゴールテープを切るつば九郎だった。仕込み映像で1位に? 手書きフリップを見せたつば九郎。「かんとく、ごめんなさい。りくえすと、あと1かいになりました」。場内の爆笑を誘った。ちなみに、中日ドアラはスタートと同時に、1人だけ左翼方向へ後ろ向きに逆走。捨て身のギャグを見せたが、司会者に突っ込まれることはなかった。

◆中日ダヤン・ビシエド内野手(33)が来日7年目で待望の球宴初アーチを放った。選手間投票で選出されたビシエドは「6番一塁」でスタメン出場。2回先頭での第1打席で、全パ2番手オリックス山岡の初球の148キロ直球を右翼ホームランテラスに突き刺した。「初球にストレートがきたから、いくしかないと、思いきりスイングしたよ。3回目のオールスターで初めてホームランを打てたから、本当に嬉しいよ」。笑顔でダイヤモンドを回り、ベンチでも喜びを爆発させていた。

◆全セの先発マウンドに上がった青柳晃洋投手(28)が、その瞬間、思わず両手を上げた。2回先頭。全パの西武山川に左中間へソロアーチを浴びた。打たれた瞬間、スタンドインを確信させられるほどの大きな放物線。3度目の球宴で初失点を喫し、少しだけ白い歯を見せ、拍手を送った。「完璧でしたね。あんなに気持ちいいホームランは久々に打たれました。ど真ん中のツーシームです。あそこに投げたら打たれるなと思ったんですけど、四球を出すよりは全然いいかなと思いました。あんなに綺麗に打たれたら称賛しかないです」。心からも敬意を表した。ガチンコだった。速球で押した。初回先頭。ソフトバンク柳田に6球全て140キロ以上。最後は145キロで空振り三振に仕留めた。「持ち味は打たせて取るというところ。三振取れたらうれしいですけど...」。試合前の言葉とは裏腹に、Kスタートで初の球宴先発マウンドが幕を開けた。さらに初回1死一塁では、対戦したい相手に挙げていたオリックス吉田正と対戦。同学年のパワーヒッターを一ゴロで併殺に仕留めた。中日木下のミットを目がけて、投げ込んだ。悔しさと充実感を持って2回1失点で終えた。お祭り舞台でもいつもと変わらない。他球団のメンバーとキャッチボールする選手が多い中、阪神片山ブルペン捕手を相手に肩をつくった。黙々と外野でダッシュを重ね、特別なマウンドに向かった。「年に(リーグで)2人しかできないところなので楽しんでやりたい」。ヤクルト高橋には「ブルペンを見させてください」と頼まれた。ライバル球団の若手が見守る中、淡々と準備した。初のファン投票での出場。選んでくれた人たちへ、胸を張れるピッチングにしたかった。「上投げが苦手だった」野球少年は、小学6年から変則フォームに挑戦。アンダースローとサイドスローの中間あたりから投げ込む唯一無二の個性が、輝きを放つ。川崎工科高時代は甲子園出場なし。決して野球エリートではなかった男には、伝えたいことがある。「送球難とか守備がへただったりとか、課題がある中で成長していくというのは年々ある。そういう姿で見ているファンを勇気づけられたらうれしい」青柳の33球は、きっと多くの人の心に響いたはずだ。【中野椋】

◆福岡でもみんなで"きつねダンス"! 球宴に向けて集まった各チームのチアリーダーが、イニング間に球界を席巻している日本ハムのファイターズガールの「きつねダンス」を披露した。この日のために練習し、ノリノリでダンス。球場のファンも、一緒に踊る姿が見られた。さらに日本ハム清宮幸太郎内野手(22)、伊藤大海投手(24)が球団グッズのきつね耳のカチューシャを着けてグラウンドへ。キレキレのきつねダンスを披露して盛り上がった。しかし地上波のテレビ中継では、CMと重なり放送されず。ツイッター上では「見たかった...」と嘆く声が見られた。

◆全パのロッテ小野郁投手(25)が地元福岡で見事な球宴初登板を果たした。5回、全パの5番手として登板。「緊張して、四球を出さないことだけ意識しました」。全セの阪神中野に計7球ファウルにされながら最後はスライダーで空振り三振、ヤクルト塩見はこの日最速157キロで空振り三振にすると、阪神近本もスライダーで3者連続空振り三振に切った。福岡・久留米市出身で、高校は日本ハム新庄監督の母校でもある西日本短大付(福岡)でプレー。今回の球宴は、チームメートの東條が新型コロナウイルス陽性で出場辞退となり、前日に出場が決まった。「代役ではありますが、こういう舞台に立たせてもらって、しかもそれが地元で、夢のような時間でした」と貴重な時間を満喫した。今季は38試合に登板し、15ホールドをマーク。球宴でも躍動感ある投球を見せた右腕は、後半戦に向けて「今日みたいなピッチングを毎日、投げる時はできるように頑張りたい」と意気込んだ。

◆全セの巨人戸郷翔征投手(22)が躍動感あふれる投球を見せた。3回に2番手で登板。1死から味方の失策で出塁を許すも、先頭のソフトバンク今宮、2死からは楽天浅村を、ともに空振りで三振に仕留めた。4回は2安打を許すも後続を断った。2回2安打無失点に「はじめはストレート勝負でいこうと思っていたのですが、この打線は抑えられないと思って切り替えていきました。オールスターのマウンドは楽しかったですし、また来年もオールスターに出場できるように成績を残せるように頑張りたいと思います。この後もオールスターはまだ続くので楽しみたいと思います」と笑顔で話した。チームに新型コロナウイルス陽性者が多発し、辞退者が続いた。そんな中、戸郷が巨人選手の存在感を見せた。

◆全パの西武本田圭佑投手(29)が、初めての球宴を堪能した。4回から登板し、阪神佐藤輝を空振り三振、中日ビシエドに右前打を許したものの、DeNA佐野を三邪飛で2死とし、中日木下を遊飛に打ち取った。出場予定だった同僚の増田が新型コロナウイルス感染のため辞退し、代役で初出場が決まった。1回1安打無失点と好投し「オールスターだからといって特別な緊張感はなかったです。普段の試合の緊張感と同じような感じでした。今日は真っすぐの状態が良くて、自分としては思うような投球ができたのではないかと思います。マウンド上で楽しみながら、いい経験を積むことができました」と平常心でお祭りを楽しんだ。

◆2年連続球宴アーチは第2戦に持ち越した。全セの阪神佐藤輝は「5番右翼」でスタメン出場も2打数無安打に終わった。初回はソフトバンク大関の初球の内角直球を積極的に打ちにいくも中飛。4回は西武本田のチェンジアップに空振り三振。次に打順が回ったところで代打大山と交代した。「しっかり振りにいったけど詰まったり空振り。まあ、明日(27日)頑張ろうと思います」と切り替えた。昨年も本塁打が出たのは第2戦だった。新人年から2年連続本塁打となれば、69~70年の田淵、86~87年の清原に続き3人目となる2年目の球宴では余裕も出てきた。仲良しのDeNA牧を「(表情が)ちょっとまだ硬いですね」といじった。広島坂倉ら他球団の選手たちとも交流し「すごい楽しい。いろんな人と話せたのが収穫」と充実した時間となった。第2戦の試合前にはホームランダービーで楽天浅村との対決も待っている。「昨年は全然ダメだったので、今年は昨年以上に最初から飛ばしたい。2回目ですし、何とか1回は勝てるように」と、1スイング目からエンジン全開でまず1勝を目指す。【石橋隆雄】

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、甲子園出場を決めた母校と弟にエールを送った。「4番三塁」で先発出場。中飛、三振の無安打で交代したが「楽しく出来ました」と満足げ。同期生で、アマチュア時代に切磋琢磨(せっさたくま)した日本ハム清宮幸太郎内野手(23)とは「久しぶりだな」と言葉を交わすなど親交を深めた。27日のホームランダービーに向けて「ちょっと体力的な問題があるので、へばんないように頑張りたいと思います」と誓った。球宴前には九州学院(熊本)でプレーする弟慶太(3年)が甲子園出場を決めた。「おめでとう」と連絡を入れたと明かし、「僕自身、刺激になりますし、こうやって甲子園出てくれることはすごく僕もうれしいですし、僕も頑張ろうという思いになります。いち高校球児として、皆さんに見てもらえればなと思いますし、僕の弟、僕の弟とよく言われますけど、いち高校球児のいち選手として頑張ってもらいたいなと思います」と話した。

◆全パの西武平良海馬投手(22)が、満点投球を披露した。6回から登板し、全セの代打攻勢を力でねじ伏せた。ヤクルト山田を156キロの直球で空振り三振、広島小園を遊ゴロ、最後は阪神大山を158キロで再び空振り三振に打ち取った。3者凡退の内容に、ベンチ裏では楽天則本やオリックス山岡から「平良エグい!!」と驚嘆の声。照れ笑いを浮かべた平良は「楽しかったです。今日の出来は100点ですね!調子も良かったと思います。金曜からまた公式戦も再開されますが、ライオンズに戻ってからも今日のようなピッチングをしたいです」とリーグ戦に気持ちを高めた。【球宴】全パ先発・大関友久-全セ先発・青柳晃洋/ライブ速報【球宴】ソフトバンク柳田悠岐が決勝へ/ホームランダービー1日目ライブ速報詳細

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が本拠地での球宴を盛りあげた。シーズンでは18年以来ないが、球宴では昨年に続いての「1番」で登場。初回から持ち前のフルスイングで沸かせた。東京五輪でチームメートだった全セ先発の阪神青柳と対戦。2ボールからの3球目、143キロ直球をフルスイングでファウルにした。結果は空振り三振に終わったが、ストライクゾーンに来た球は全て振っていった。26年までの7年契約を終えた後は「フィニッシュです」と現役引退も視野に入れている。6年ぶりの地元球宴に「(自分にとって)本拠地でオールスターは最後だと思うので、楽しみたい。次はいつやるか分からないので」と、独特の表現で意気込んでいた。「日頃、敵として戦っている選手と同じチームで野球ができるのはなかなかないこと」と話題の日本ハム「きつねダンス」のグッズを身につけて記念撮影するなど、試合前から他球団の選手たちと交流。リラックスした様子を見せた。昨年は脇腹を痛めていたホームランダービーには「今年はしっかり準備して入念なストレッチをしてやりたい」と、けが防止を第一に掲げて出場。自主トレ仲間である日本ハム清宮を投手役に指名し、豪快なアーチを連発した。1回戦では先攻のDeNA牧が1本に終わると、約40秒で2本塁打を放ち、1分以上を残す宣言通りの「省エネ」で勝ち上がり。西武山川と対戦した準決勝では、先攻で7発をたたき込み、パ・リーグ本塁打トップの大砲を振り切った。27日の松山で行われる決勝進出を決め「びっくりしてます。清宮幸太郎のボールが良かっただけです」と相棒に感謝。「清宮とともに、戦ってきます」と、17年以来の優勝に向けて気合を入れた。【山本大地】○...全パ 5年ぶり出場の今宮が攻守で見せ場を作った。守っては3回無死で、俊足ヤクルト塩見の三遊間への深いゴロをさばき、鋭い送球でアウト。5回無死の打席では「コンパクトに打てた、1本出たので良かった」と左前打を放った。ただ、勝ち越し機の同点6回2死満塁では三ゴロに倒れ「持ってないということですね」と頭をかいていた。○...全パ ソフトバンクの「ジョーカー」牧原大が球宴デビューした。同点の8回2死一塁で代打として登場。広島森下の初球を打ち、捕邪飛に倒れた。「すばらしいプレーヤーとともに野球ができて素直に楽しかったです。自分の持ち味である、思い切ったフルスイングができたので悔いはないです」。ベンチではロッテ佐々木朗と談笑する姿もあった。○...全パ 初出場のソフトバンク・モイネロが快投を見せた。同点の8回に登板。ヤクルトの長岡、塩見、そして巨人ウォーカーを3人で打ち取った。試合前練習ではロッテ佐々木朗とキャッチボールをするなど、初舞台を満喫。「スーパースターが集った球宴で投げることができてとても光栄に思います。とても楽しむことができました」とにこやかだった。

◆全パのロッテ佐々木朗希投手は、27日の球宴第2戦(松山)で先発する。この日は第1戦のペイペイドームで練習。「いつも対戦している選手とチームメートとして練習して、これから試合で、すごくうれしい気持ちとちょっと緊張感がある中でいます」と初の球宴舞台の感想を口にした。試合では時折三塁ベースコーチを務め、ベンチでは西武山川からフリップ芸でいじられるなど愛された。7月1日の楽天戦の登板中、右手中指のマメをつぶし、それ以来の実戦マウンドになる。相棒の松川とのバッテリーが有力。球宴史上最速の164キロは? 連続奪三振は? 注目が集まる中でのマウンドに「しっかりオールスターでもいい投球ができるように、一緒に頑張りたいなと思います」と意気込んだ。全セは広島床田が先発する。▽全セのヤクルト高津監督(第2戦全パ先発予定のロッテ佐々木朗に対し)「フルスイングで応えられたらなと思います。是非みんなホームラン狙って打席に立ってほしいですね」

◆全セのヤクルト高橋奎二投手(25)が、オール直球で1回1安打無失点に抑えた。1点リードの5回に3番手として登板。先頭ソフトバンク今宮に左前打を浴びたが、続くロッテ高部を、遊撃併殺打。ソフトバンク柳田を左飛に打ち取った。最速151キロを計測し、パ・リーグを9球で仕留めた。「楽しかったです。もうちょっとスピード出るかなと思ったんですけど。出なかったので悔しかったですけど」と話しながらも、投球には満足。「パ・リーグのバッターに真っすぐしっかり押せたので良かった」とうなずいた。

◆全パのロッテ益田直也投手(32)が"ふらつき投法"で盛り上げた。7回に登板し、いきなり先頭の全セ広島坂倉の初球に、左足を上げてからふらつくしぐさを見せて投球。捕邪飛に打ち取った。巨人小林の打席ではさらに大げさに動き、場内にはマスク越しの笑い声が響いた。昨季から、意図してのふらつきが目立つようになった。「選球眼がいい打者はああいうのされると『あっ!』ってなるんで」とこれまでも説明している。昨冬の契約更改では、ふらつき投法について「面白かったとかも言われた。パリーグTVも結構バズッたみたいなので。野球界が少しでも盛り上がることがいいと思うので」と反響の大きさへの手ごたえを口にしていた。

◆全パの西武山川穂高内野手が、ロッテ佐々木朗希投手に"和解"を促した。7回表終了後、ベンチ横のテレビカメラに2人並んで登場。山川がつば九郎のようにスケッチブックに「白井球審と仲直りして!」と書き込んだ。マスク姿で苦笑いする佐々木朗に、山川がピコピコハンマーで頭をどついた。他にも「お前...俺の許可なしであいみょんと対談してたな?」など、フリップ芸を披露した。直後にインタビューブースに登場。和解を促した理由に「そこは朗希が悪い。文句しか言われない人たちに文句言ったらイカンっすよ」と語った。佐々木朗と白井球審 4月24日のオリックスロッテ6回戦(京セラドーム大阪)で先発。2回2死一塁、オリックス安達への3球目ボール判定への態度に対して、白井球審がマウンドへ詰め寄り、硬い表情で声をかけていた。

◆全セのDeNA牧秀悟内野手(24)が、初の球宴出場を楽しんだ。1回無死二、三塁のチャンスで球宴初打席が巡ってきた。ソフトバンク大関の2球目フォークを左翼に運んだ。浅めの飛球だったが三塁走者のヤクルト塩見が快足を飛ばして生還。球宴初打点を挙げた。2打席目は楽天則本の前に空振り三振に倒れ、1打数無安打1打点でベンチに退いた。ホームランダービーにも出場したが、1本塁打に終わって思わず苦笑い。それでも「他球団の選手の方々と一緒にプレーすることができ、新鮮な気持ちでした。ヒットを打ちたかったですが、オールスターの舞台を経験できて、楽しかったです。明日、出場した際は必ず1本打ちたいです!」と表情は明るかった。

◆全パの楽天則本昂大投手(31)が、"真剣勝負"で1回1安打無失点と好投した。3回に3番手として登板。直球の回転数は2500を超え、解説の古田敦也氏は驚愕(きょうがく)。最速は155キロを計測し、ノビのある直球で力で押した。先頭ヤクルト塩見を遊ゴロで打ち取り、阪神近本には左前打。ここまでオール直球。「森くんが全然変化球のサインを出してくれなかった。どこまで真っすぐでいくんやろうなと思いながら投げていました」。走者を許すと配球が変わった。DeNA牧には直球とスライダーで追い込み、フォークで空振り三振。続く村上にも、カウント2-2からフォークで空振り三振に打ち取った。「ファンのみなさんは真っすぐで勝負してほしいというところを見たかったと思うんですけど...。やっぱり打たれたくなかったので、全力でフォークを投げました」と笑顔だった。

◆高卒新人捕手として史上初めてファン投票1位で選ばれた全パのロッテ松川虎生捕手(18)が、球宴デビューした。7回から登場し、高校(市和歌山)の先輩でもあるロッテ益田直也投手(32)とバッテリー。益田が初球、いきなりタイミングをわざと崩すフォームで投げ込むと全セ広島坂倉の打球は捕邪飛に。松川は捕球後、バランスを崩し後転する形になった。8回の打席では広島森下と対戦し、遊ゴロだった。最年少18歳は、試合中はベンチで多くの選手とのコミュニケーションにも励んでいた。

◆全セの阪神湯浅京己投手(23)が、オール直球勝負で1回を無失点に抑えた。2-2の同点の7回に5番手で登板。先頭ロッテ高部を左飛に打ち取ると、続く楽天島内には153キロを捉えられ右前打を許した。1死一塁からは同学年の日本ハム清宮を打席に迎え、フルカウントから四球を与えて苦笑い。一、二塁のピンチを招いたが、楽天小深田を遊飛、西武山川を低めの153キロで遊ゴロに仕留め、役目を終えた。最速は154キロをマークした。

◆球宴初出場の日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が、劇的なサヨナラアーチでMVPに輝いた。同点の9回2死走者なし、広島森下の5球目、154キロ直球を逆方向の左翼ホームランテラス席に運んだ。「入るとは思わなかったので、自分が一番ビックリしています」と振り返った。 日本ハムでは勝利後、恒例となっているベンチ前の一丁締めでは「きつねダンス みみカチューシャ」を装着して音頭を取った。

◆全パの日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が劇的なサヨナラ本塁打を放り、MVPを獲得した。同点の9回2死から左翼ホームランテラス席に運んだ。お祭り騒ぎの中でホームインすると、「きつねダンス」時にファイターズガールが着用している「きつね耳」姿も披露した。ヒーローインタビューでは「入ると思わなかったので自分が一番びっくりしてます。9回2アウトで回ってくるかと思ったんですけど、ホームランめちゃくちゃ狙ってました。森下さんがずっと真っすぐを投げていただいたので、フルスイングで応えることができました」と喜んだ。ビッグボスへのメッセージを求められると「やったぜ」と言い、球場の拍手を浴びた。

◆全セの阪神青柳晃洋投手が3度目の球宴で初先発し、両リーグトップ11勝の実力を披露した。初回にソフトバンク柳田に6球すべて速球で押し、空振り三振に奪った。1死一塁では、オリックス吉田正を一ゴロ併殺に仕留めた。2回には西武山川に左中間へソロ被弾し、球宴初失点にも「あんなに気持ちいいホームランは久々に打たれました。あんなにきれいに打たれたら称賛しかないです」と心から敬意を表した。2回1失点に悔しさと充実感が交錯した。試合前には中日大野雄と談笑。5月6日、9回までパーフェクト投球を続けた左腕に対し、無失点で渡り合ったことが話題になった。「ファンの方から『お前のせいで完全試合がなくなった』と言われました」。そう言うと、大野雄はやさしく「ヤギさんもいいピッチングをしていたから乗っていけたよ。ヤギさんのせいじゃない」と返してくれた。他球団のエースと心を通わせ、より高みへ向かう糧を得た。野球エリートではなかった男が夢の舞台で先発の大役を務めた。「送球難とか守備がへただったりとか、課題がある中で成長していくというのは年々ある。そういう姿で見ているファンを勇気づけられたらうれしい」。青柳の33球は、きっと多くの人の心に響いたはずだ。【中野椋】

◆ソフトバンク・グラシアルは「6番DH」で出場。三塁コーチを務めたロッテ佐々木朗からの耳打ちで、同点機を演出した。1点を追う6回2死一、二塁の打席に向かう際に、佐々木朗と「球宴を盛りあげるための打ち合わせ」をしたという。その後、四球を選び、続くオリックス宗の同点打を呼んだ。3打席無安打だったが「楽しむことができたし、いい経験ができた」と振り返った。【球宴】全パ日本ハム清宮幸太郎がサヨナラ弾!山川劇場!本塁打にフリップ芸/ライブ速報詳細

◆全パのオリックス吉田正が6回に死球を受け、負傷交代した。DeNA伊勢の149キロを右足に受けて、もん絶。一塁ベースまで自力でたどり着いたが、代走を送られた。左ハムストリング筋損傷のため、ファン投票で選出されたホームランダービーを欠場。それでも「3番左翼」で先発出場していた。▽全セDeNA伊勢(6回に登板し初出場。1回2安打2四死球1失点)「すごい打者が並ぶ中、直球勝負ができて良かった。(オリックス)吉田選手への死球は本当に申し訳ないです」【球宴】全パ-全セ/ライブ詳細

◆全パの西武森友哉捕手が、第2戦(27日、松山・坊っちゃんスタジアム)でのMVP奪取を宣言した。第1戦は「5番捕手」でスタメン出場。4回の第2打席では右前打をマークした。守備では同僚の本田、平良を含め6回まで6人の継投をリード。「ヒット1本は打てましたが、2三振だったのは残念です。守備では6人の投手とバッテリーを組むことができて楽しかったです。明日こそはMVPを狙いたいですね」と、19年以来3度目のMVPを目指す。

◆全セ広島森下暢仁投手がサヨナラ弾を被弾した。前回103球の23日ヤクルト戦から中2日での登板。8回は11球中10球が直球の力勝負で打者4人で切ると、9回のマウンドにも上がった。変化球を交えた投球を披露し、最後は日本ハム清宮に全球直球勝負。首を振って投じた5球目154キロを左中間席に運ばれた。「あの場面で打てるのはさすがだなと思いました」とMVPをたたえつつ「空振り取れるような真っすぐを投げられるようになりたいなと思いました」と成長を誓った。【球宴】全パ日本ハム清宮幸太郎がサヨナラ弾!山川劇場!本塁打にフリップ芸/ライブ速報詳細

◆虎のお祭り男は今年も健在だ! 全セの阪神近本光司外野手(27)が、マルチ安打と存在感を示した。球宴第1戦に「2番左翼」で出場。新人から3回連続で出ているお祭りの舞台で持ち味を遺憾なく発揮し、セ・リーグの打線を引っ張った。「こんな満員の中で久々に野球ができたというのと、たくさんの選手、ファンが集まった中、すごいプレーだったり、力の勝負だったり、僕の中ではすごく楽しかった。いい1日だったかなと思います」初回無死二塁からソフトバンクの左腕大関を相手に一塁へボテボテのゴロを放つも、快足を飛ばして内野安打をマーク。続く牧の打席ですかさず二盗を決めた。3回1死からは楽天則本の155キロをつまりながらも左前へ運んだ。3打席目はロッテ小野に空振り三振に倒れ、6回の守備からベンチへ退いた。2安打を記録したが、「ヒットはあんまり意識してなくて、ホームランを打ちたかった」と笑顔で本音をこぼした。球宴での活躍は定番となった。新人で出場した19年は、第2戦で史上2人目のサイクル安打を達成。昨年は4打数2安打1打点を記録した。これで球宴は13打数9安打3打点。打率は驚異の6割9分2厘と圧倒的な数字を残している。球宴ならではの収穫もあった。この日1、2番コンビを組み、盗塁数リーグトップの「22」を誇るヤクルト塩見と盗塁談議に花を咲かせた。「盗塁についてはよく話しましたね。感覚的にも似ていたので、『やっぱそうなりますよね』と。技術面というよりもメンタルの方が大きかったですね」。盗塁失敗時の気持ちの切り替えなど、共感する部分が多々あったという。守備では本来の中堅ではなく、左翼についた。阪神でも1、2年目で左翼を守った経験があり「その時のことを思い出して、レフトの方が楽しいなと。レフトの方がボールの見方とか、自分は合っているので、いずれはレフト守りたい」と将来的な定位置変更を熱望? した。お祭り男近本から目が離せない。【古財稜明】近本が3打数2安打の活躍を見せた。これでオールスター通算5試合で13打数9安打、通算打率6割9分2厘という大当たりだ。近本は19年<2>戦で、球宴史上2人目のサイクル安打を達成。この試合の第1打席から、21年<1>戦第2打席まで、球宴最長の7打席連続安打も記録している。なお150打数以上の最高打率は長嶋茂雄(巨人)の3割1分3厘。30打数以上という基準では、和田豊(阪神)の4割3分3厘。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が、有言実行でMVP獲得した清宮幸太郎内野手(23)をインスタグラムを通じて喜んだ。劇的な幕切れとなったシーンの動画と、MVP表彰の写真とともに「オールスターMVP受賞 清宮幸太郎君 おめでとう」と祝福。「あそこで回ってくる星をモッてる選手 あそこで打てる実力がある選手 彼の人生において大きな自信となった1日になったはず インタビューのやったぜ は笑いました」と絵文字満載にコメントした。さらに「ダイエットさせてなかったらレフトフライだった説」と、昨年11月のダイエット指令から10キロ減でキレのあるボディで結果を残したことを評価した(原文まま)。【球宴】全パ日本ハム清宮幸太郎がサヨナラ弾!山川劇場!本塁打にフリップ芸/ライブ速報詳細

◆どすこい祭だ!わっしょいわっしょい!全パの西武山川穂高内野手(30)が大暴れした。2回先頭、左翼席中段に1発を運び、自身2度目の「球宴どすこい」を決めた。試合前の選手紹介では、馬のかぶり物、試合中にはロッテ佐々木朗とのフリップ芸ではお茶の間の笑いを誘った。沖縄生まれのお祭り男が、敢闘選手賞、マイナビ賞と、12球団のファンのハートをがっちりつかんだ。この男にかかれば何でもありだ。登場シーンはもはや山川ではなく"ウマ川"だった。試合前の選手紹介シーン。自らの名前をコールされると、白の馬のかぶり物姿で登場した。"ウマ川"のまま全パナイン、監督陣とグータッチ。つかみのボケが決まった。試合でも"出オチ"に負けない活躍だった。2点を追う2回先頭、阪神青柳の143キロツーシームを振り抜いた。打った瞬間にそれと確信し、ゆったり歩きながら右腕を掲げた。19年以来、球宴では2度目の本塁打となるソロを左翼席中段に突き刺した。ベンチに戻ると球団の垣根を越えて、球場中でどすこい三唱。「打った瞬間、ホームランを確信しました。すごく気持ちよかったです!ファンの方とまた『どすこい』ができたことがうれしかったです!」とかみしめた。同点の7回2死一、二塁のチャンスではMVPがチラついてガチガチに。「打っていれば(MVPの)300万だろうなと思って力みまくった。意識しまくってました」と遊ゴロに倒れたが、2安打1本塁打で、敢闘選手賞と賞金100万円のマイナビ賞に輝いた。パ・リーグトップの29本塁打の実績を引っ提げて挑んだホームランダービーはソフトバンク柳田に敗れたが、この男にはどこ吹く風だった。尻上がりにボケも連発した。試合中には、ベンチを映すカメラに向かってロッテ佐々木朗とのフリップ芸を披露しやりたい放題。SNSでもトレンド入りし、全野球ファンをとりこにした。締めはサヨナラアーチの日本ハム清宮の頭をピコピコハンマーでたたいて、ホームベースに迎え入れた。年に1度の"夢の祭典"。山川にはお祭りがよく似合う。【小早川宗一郎】▽全セ高津監督(山川の1発に)「ちょっと甘い球ではあったんですけど、さすがですね。強く振る選手はたくさんいますけど、ああやってしっかり捉える技術というのは素晴らしいと思いました」

◆「マイナビオールスターゲーム2022」第1戦(ペイペイドーム)は2-2の9回、途中出場の全パ・日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が左翼ホームランテラスへサヨナラソロ本塁打を決めた。MVPに選ばれ、賞金300万円をゲット。MVPを取って賞金でチームの裏方さんにプレゼントするようにという新庄監督の指令を完遂した。プラスワン投票で最後の1人に選ばれた男が、最後の最後、一振りで全てを持って行った。左翼への軌道が全ての野球好きの視線を集めた。2-2の9回2死走者なし。清宮は広島森下の直球勝負にフルスイングで応えた。ファウル3つで、カウント1-2からの5球目。低め154キロを捉えた打球は速度158キロで一直線にホームランテラスへと消えた。「入るとは思わなかった。自分が一番びっくり。ふわふわしてました」と不思議な気持ちでダイヤモンドを1周。ただ、西武山川がピコピコハンマーを持って待ち構えているのは目に入った。「なんだ、あれは」と笑いをこらえつつ、スターたちが待ち構える本塁へ飛び込んだ。公約を実現した。プラスワン投票で、全パ最後の1人で選出された。前半戦最後となった24日のロッテ戦。勝利で締め、お立ち台に上がると「なまらフルスイングしてきます。オールスター、ホームランを打ってMVPをとります」と地元北海道のファンに宣言した。新庄監督からは「MVPとったら300万円。それを裏方さんに、ちょっとプレゼントしてあげて欲しい」と言われた。誓ったとおり、フルスイングで現実のものとした。ビッグボスにどう報告するか問われると「やったぜ!」。感情が詰まっていた。第2戦の松山では、もう1つの大役が待っている。この日、試合前のホームランダービーで決勝に進んだソフトバンク柳田の打撃投手を務めた。試合前からフル回転し「ピッチャーが一番、緊張しました。明日も残ってるんで、しっかり投げます」とニヤリ。オールスター初安打を劇的に飾った。18年のフレッシュ球宴でもソロを放ち優秀選手になっている。大舞台でこそ、力を出す。「スターの方たちの中でやれる幸せをかみしめながら、明日も松山で、もっともっといい試合を見せられるように精いっぱいプレーしていきたい」お祭り男の本領を、もっともっと発揮する。【古川真弥】初出場の清宮が9回2死からサヨナラ本塁打。オールスターのサヨナラ本塁打は86年<3>戦吉村(巨人)以来、36年ぶり7本目。9回打ち切りとなった92年以降では初のサヨナラ本塁打となり、「9回2死」からは延長があった時代を含めて初めてだった。初出場の年に打ったのは74年<1>戦高井(阪急)86年<3>戦吉村に次いで3人目だが、吉村は出場3試合目。出場初戦でサヨナラ本塁打は初打席で打った高井以来2人目だ。また、清宮の23歳2カ月は吉村に並びサヨナラ本塁打の最年少記録となった。▽全パ・オリックス中嶋監督本当に素晴らしい試合だったと思います。清宮選手が、まさか打つとは思ってなかったので。非常に素晴らしいホームランだったと思います。明日は佐々木選手が先発ですので、それをしっかり近くで見たいと思います。

◆全パの日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が劇的なサヨナラ本塁打を放り、MVPを獲得した。初出場の清宮が9回2死からサヨナラ本塁打。オールスターのサヨナラ本塁打は86年第3戦吉村(巨人)以来、36年ぶり7本目。9回打ち切りとなった92年以降では初のサヨナラ本塁打となり、「9回2死」からは延長があった時代を含めて初めてだった。初出場の年に打ったのは74年第1戦高井(阪急)86年第3戦戦吉村に次いで3人目だが、吉村は出場3試合目。出場初戦でサヨナラ本塁打は初打席で打った高井以来2人目だ。また、清宮の23歳2カ月は吉村に並びサヨナラ本塁打の最年少記録となった。

◆全セのヤクルト高津臣吾監督が、ロッテ佐々木朗希投手の球に対しフルスイング指令を出した。第1戦では接戦の展開で敗れ「勝ちたかったですね。ただお客さん的には、ホームラン見られたし競ったゲームでおもしろい展開だったんじゃないかなと思います」。第2戦は、ヤクルトの秋季キャンプ地で縁が深い松山・坊っちゃんスタジアム。スタメンには「スワローズの選手がたくさんいますし、全員スタメンでいく予定」。全パの先発は佐々木朗だが「フルスイングで応えられたらなと思います。是非みんなホームラン狙って打席立ってほしいですね」と話した。

◆全セの阪神湯浅京己投手(23)が初出場の球宴で無失点デビューした。7回に登板し、2死一、二塁のピンチを招いたが、全パの4番西武山川に力勝負を挑んで遊ゴロに打ち取った。魂のこもったオール直球の14球。今季台頭した虎のセットアッパーが、夢の舞台でさらなる飛躍の足がかりをつかんだ。湯浅の一問一答は以下の通り。-初めての球宴舞台湯浅 めちゃくちゃ緊張しましたし、力みもありましたけど、とりあえずゼロで抑えることができてよかったです。-どんな意識で湯浅 自分のボールを投げたいと思っていたんですけど、やっぱり力みが強く出てしまって。自分の思ったようなボールが投げられなかったなあと、今も反省しています。-最速154キロ湯浅 球速は特に意識してない。シーズン中でも出ている数字ですし、もっとシーズン中に出していなかった数字を出せるんだったら出したかったっていうのをあっての力みだったんですけど。なかなかうまくいかなかったですね。-後半戦に向けて湯浅 チームの勝ちに貢献できるピッチングをすることが一番だと思っている。毎日しっかり準備していきたいですし。ヤクルトを大逆転できるように頑張っていきたい。

◆全パのオリックス宗佑磨内野手(26)が、球宴初出場で同点適時打を放ち、敢闘選手賞に輝いた。1点を追う6回2死満塁、DeNA伊勢の149キロ直球を中前にはじき返した。値千金の同点打でサヨナラ勝ちに貢献。「場違い感がえげつなかった。(敢闘選手賞は)信じられないというか、光栄でしかない。『あざす!』という感じです」とかみしめた。サヨナラアーチを決めた日本ハム清宮には「最後は完全に持っていかれましたけど、すごかったですね。持ってるとしかいいようがない。清宮ナイスファイトという感じですね」とたたえた。【球宴】全パ日本ハム清宮幸太郎がサヨナラ弾!山川劇場!本塁打にフリップ芸/ライブ速報詳細

◆マイナビオールスターゲーム2022第1戦がペイペイドームで行われ、全セの阪神湯浅京己投手(23)が初出場の球宴で無失点デビューした。7回に登板し、2死一、二塁のピンチを招いたが、全パの4番西武山川に力勝負を挑んで遊ゴロに打ち取った。魂のこもったオール直球の14球。今季台頭した虎のセットアッパーが、夢の舞台でさらなる飛躍の足がかりをつかんだ。湯浅は首を振った。選んだのはフォークではなく真っすぐだった。7回2死一、二塁。山川に真っ向勝負を挑んだ。「(自分で)首を振って真っすぐだったので、空振りを取りたかったな」。初球に外角153キロ直球で遊ゴロ。試合前のホームランダービーでは同僚大山を初戦で倒し、2回に青柳から本塁打を放った相手を力でねじ伏せた。悔しげな言葉とは裏腹、白い歯を見せ、楽しげに初の球宴マウンドを下りた。7回の1イニングを無失点。全14球、こん身のストレートを投げ込み、最速154キロ。全てが150キロを超えた。「(マウンドに)行く前は決めてなかった」。ただ、1死一塁からの清宮との対戦がハートに火をつけた。「同級生ってこともあったので『フォークいきたくないな』って。首を振って真っすぐを選択して、そこで最後まで真っすぐで押そうと思いました」福島・聖光学院時代、故障に苦しみスコアラーも経験した右腕にとって、早実で甲子園のスターだった同学年の男はまぶしい存在だった。入団会見では「リーグは違うけど、いつか対戦してみたい」と熱望。結果は四球でも、忘れられない時間になった。この日も清宮はサヨナラアーチでMVP。一方で、地道に努力し花を咲かせた背番号65の姿も、多くの人の心に響いたはずだ。「高校の時は考えられなかったこと。フォアボールってのは納得いかないけど...。もっと力と力の勝負したいなって思いますね」全てが新鮮な1日だった。「今日はまだ緊張して...」と試合前には1人ぼっちの時間もみられたが、勇気を振り絞ってアタックした。「戸郷君、栗林さん、伊勢さん、森下さん、高橋さん...。ブルペンでもすごいボールを投げていた」。目を丸くさせ、成長の糧を必死に求めた。「明日もあるので、いろいろ吸収できれば。いっぱいしゃべりたいと思います」。シンデレラボーイが、夢の時間をまだまだ満喫する。【中野椋】○...湯浅の父・栄一さん(50)と母・衣子さん(50)が、三塁側スタンドから晴れ舞台を見守った。実家のある三重・尾鷲市から車で約10時間かけ、この日観戦に訪れた。栄一さんは「力んでいたね。いつも通り放るって言ってたんやけどな」と笑顔。「まさかな、いきなりオールスター出てるのがすごいこと。僕たちもオールスターは初めて見る。夢のようやね」。度重なる故障を乗り越え、プロ4年目で大きく飛躍した息子の活躍に感慨深げだった。

◆全セの主将に就任したヤクルト塩見泰隆外野手(29)が、"らしさ全開"で先制点をもたらした。「ものすごく緊張しました」と初めての球宴。「1番中堅」で先発すると、プレーボール直後の初球、ソフトバンク大関の低め147キロ直球を左前に運んだ。続く阪神近本の打席で二盗に成功。無死二、三塁では、3番牧の浅いレフトフライを放ったが、快足を飛ばし、本塁に生還した。「あれは(広島)小園がコーチャーやってたんですけど、『この浅いフライで行きますか』と言ったら『行ってください』と言われたので行きました」と笑顔。後輩のアドバイスで、先制の本塁を踏んだ。▽全セ広島小園(三塁コーチとして1回の先制犠飛をアシスト)「弱い当たりではあったんですけど、(三塁走者ヤクルト)塩見さんに"行ってください""行けますよ"と言いました。あれは好判断でした」

◆全セの阪神大山悠輔内野手(27)は初球宴初日を満喫した。6回2死で代打登場し、西武平良と全4球ストレート勝負。最後は外角158キロをフルスイングし、空振り三振を喫した。9回2死の2打席目は楽天松井裕と対決し、149キロ直球を高々と打ち上げて中飛。それでも各方面の一流選手たちと対話を重ね、「シーズンでは味わえない試合を味わえた。すごくいい時間だった。しっかり自分のスイングができたので良かった」と笑顔で1日を終えた。試合前にはホームランダービーに登場。全パ西武山川と対決して惜敗した。先攻でビッグアーチを4発決めたものの、5発を放った山川に思わず笑顔で拍手。「負けてしまいましたけど、独特の緊張感の中でいい経験になりました。ホームランも打つことができて素直に楽しかった」と喜んだ後、「明日、(佐藤)輝がやってくれます!」と27日登場予定の後輩にプレッシャー? をかけてニッコリだ。守ってはプロ6年目で1試合しか経験がない右翼に就き、「ビックリした。なんとか守れて良かった」。スタメンが予想される2戦目に向けて「あと1試合、しっかり楽しみます」と力を込めた。

◆球宴のグラウンドに"ウマ川穂高"が出現した。試合開始前、全選手紹介の場面で、全パの西武山川穂高内野手(30)が自らの名前をコールされると、白の馬のお面をかぶって登場。そのままの姿で味方の全パナインに加え、オリックス中嶋監督、ロッテ井口監督、楽天石井監督兼GMとグータッチをかわした。オールスターならではの、ファンサービスに球場中は温かい笑いに包まれた。

◆全パの楽天松井裕樹投手(26)が、勝利投手となった。同点の9回に9番手として登板。「去年、島内さんの1点リードを守るのがしんどかったので、同点の方が楽だと思っていました」。すべて直球で、ヤクルト山田を三ゴロ、広島小園を左飛、阪神大山を中飛に打ち取った。直後、日本ハム清宮がサヨナラ弾を放ち、白星を手にした。「去年セーブを挙げさせてもらって、今年は勝利投手をもらって、運がいいと思います」と喜んでいた。捕手はロッテのルーキー松川。初コンビで勝利を呼び込んだ。「ルーキーとは思えないです。どっしりしていて。素晴らしい選手だと思います」とたたえた。

◆全パのオリックス山本由伸投手(23)とロッテ佐々木朗希投手(20)が、ニュース番組「報道ステーション」(テレビ朝日系)に生出演した。スポーツコーナーで、球宴後のペイペイドームから登場。3年ぶりの入場制限がない球宴に、山本は「やっぱり満員の球場で試合をするのは気持ちいいと思いました。お祭りっぽさがすごく好きです」と語った。番組では、12年岩手で行われた球宴でカメラに向かってピースサインを繰り返す当時10歳の佐々木朗の姿が放送された。佐々木朗は「このときは(球宴出場が)夢にも思っていなかったと思うので、こうして選手としてオールスターに出られてうれしく思います」と笑顔だった。その後、球宴のハイライトを見ながら振り返り。佐々木朗が三塁コーチに入った6回2死一、二塁で、打者ソフトバンク・グラシアルに呼び出された場面が映し出された。「サイン出してと言われたので、出したら呼ばれて。『バント?』と聞かれました」と明かした。7回表終了後には、ベンチ横のテレビカメラに西武山川と並んで登場。山川からスケッチブックで「お前...俺の許可なしであいみょんと対談してたな?」「「白井球審と仲直りして!」」とイジられた。打ち合わせしていたかという質問に「はい...」と苦笑しながら打ち明けた。その後の大リーグ・エンゼルス大谷翔平投手のニュースにも続けて出演。メジャーリーグにはどのような思いを持っているかという"直球質問"に山本は「あのー...。そうですね、あのー...。すごい答えづらいですけど...」とタジタジ。「憧れはもちろんあります」と答えた。佐々木朗も「すごい選手が集まっている場所なので、すごく憧れの舞台です」。行ってみたいかとたたみかけられると「そうですね...。はい」と笑った。思わぬ質問に、"置きにいった"回答。大越健介キャスターは「真っ向勝負とはいきませんでした」と番組を締めた。

◆これが、令和のお祭り男だ! 「マイナビオールスターゲーム2022」第1戦(ペイペイドーム)は2-2の9回2死走者なしで、全パ日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が左翼ホームランテラスへサヨナラソロを決めた。MVPに選ばれ、賞金300万円をゲット。MVPの賞金でチームの裏方さんにプレゼントを、という新庄監督の指令を完遂した。観客の入場制限がない球宴は3年ぶり。プラスワン投票による最後の1人で選ばれた男が、最後の最後、一振りで全てを持って行った。第2戦は27日に松山で行われる。軌道が全ての野球ファンの視線を集めた。同点の9回2死走者なし。清宮は「森下さんは(高校の時)U18で一緒にやらせていただいた仲。絶対真っすぐで来てくれる」と信じ、広島森下のオール直球にフルスイングで応えた。ファウル3つと食らいつき、カウント1-2からの5球目。低め154キロを左翼ホームランテラスへ放り込んだ。球宴初安打を劇的に飾った。ダイヤモンドを回る感覚は「ふわふわ」。ただ、西武山川がピコピコハンマーを手に待ち構えているのは目に入った。「なんだ、あれ」。笑いをこらえつつ、スターたちが待つ本塁へ。もみくちゃにされ「最高の思い出です」と喜びに浸った。公言を果たした。前半戦最後の24日ロッテ戦に勝ち、お立ち台で「なまらフルスイングしてきます。オールスター、ホームランを打ってMVPをとります」と地元ファンに宣言。新庄監督からの獲得指令もクリアし、裏方さんに何を贈るか「これからいろいろ考えたい。どうしよう」とうれしい悩みができた。BIGBOSSに何と報告するかを問われると「やったぜ!」。感情を詰めた。大舞台が好きだ。ルーキーだった18年のフレッシュ球宴でもソロを放ち、優秀選手に輝いた。「楽しかった記憶があります。何か名前が残るような、名前が出るようなことができれば」と狙っていた。まぎれもなく、ファンに「清宮幸太郎」の名を刻んだ。27日には、もう1つ大役がある。この日のホームランダービーでソフトバンク柳田の投手役を務め、決勝進出をアシスト。「ピッチャーが一番緊張しました」と笑いを誘ったが、本心には「あんなに優しい大先輩はいない」と、オフの自主トレをともにする先輩への感謝があった。締めの言葉は「スターの方たちの中でやれる幸せをかみしめながら、松山で、もっともっといい試合を見せられるように」。お祭り男は、もっともっと本領を発揮する。【古川真弥】

◆全パのオリックス宗佑磨内野手(26)が球宴初出場で同点適時打を放ち、敢闘選手賞に輝いた。1点を追う6回2死満塁。DeNA伊勢の149キロ直球を中前にはじき返した。値千金の一打でサヨナラ勝ちに貢献。「場違い感がえげつなかった。(敢闘選手賞は)信じられないというか、光栄でしかない」。サヨナラ打の清宮には「持ってるとしかいいようがない。清宮ナイスファイト」とたたえた。

◆全セの巨人戸郷翔征投手(22)が躍動感あふれる投球を見せた。3回に2番手で登板。最速150キロの直球と決め球フォークを駆使して2回2安打2奪三振と、強力打線を封じた。チームに新型コロナ陽性者が続出し、辞退者が続く中での力投を見せた若き右腕は「直球勝負でいこうと思っていたが、この打線は抑えられないと思って切り替えました。楽しかったですし、来年も出場できるように頑張りたい」と2度目の球宴を楽しんだ。【球宴】全パ日本ハム清宮幸太郎がサヨナラ弾!山川劇場!本塁打にフリップ芸/ライブ速報詳細

◆全パが誇る若き快速リリーバー2人が輝いた。まずは、ロッテ小野郁投手(25)だ。5回に登板すると、最速157キロに変化球も交え、阪神中野、ヤクルト塩見、阪神近本を3者連続空振り三振。「代役ではありますが、このような舞台に立たせてもらって、地元で夢のような時間でした」と打ち明けた。福岡出身。チームメートの東條が新型コロナ陽性で出場辞退し、前日に代替出場が決まった。「東條さんの分まで」の思いが実った。6回を継いだ西武平良海馬投手(22)も負けていない。計9球、最速158キロのオール直球勝負。ヤクルト山田、阪神大山と、全セのスラッガーから空振り三振2つ。力強く3者凡退に抑えた。「出来は100%ですね! 調子も良かったと思います」とにんまり笑った。ベンチ裏に引き揚げると、楽天則本やオリックス山岡から「平良、えぐい!!」。これ以上ない褒め言葉をもらった。混戦のパ。首位ソフトバンクから5位オリックスまで2・5ゲーム差にひしめく。小野が「後半戦も今日みたいなピッチングをできるように頑張りたい」と言えば、平良も「ライオンズに戻ってからも今日のようなピッチングをしたい」。秋に最高のエンディングを。ともに、そう感じさせるオールスターマウンドだった。【古川真弥】小野郁(おの・ふみや)1996年(平8)10月23日、福岡・久留米市生まれ。西日本短大付では1年秋から4番投手。甲子園出場はなし。14年ドラフト2位で楽天入団。15年8月19日西武戦でプロ初登板。19年オフに楽天へFA移籍した鈴木大地の人的補償としてロッテ入り。通算166試合で2勝6敗、防御率4・17。175センチ、78キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2700万円。

◆どすこい祭だ!わっしょいわっしょい!全パの西武山川穂高内野手(30)が大暴れした。2回先頭、左翼席中段に1発を運び、自身2度目の「球宴どすこい」を決めた。試合前の選手紹介では、馬のかぶり物、試合中にはロッテ佐々木朗とのフリップ芸ではお茶の間の笑いを誘った。沖縄生まれのお祭り男が、敢闘選手賞、マイナビ賞と、12球団のファンのハートをがっちりつかんだ。この男にかかれば、何でもありだ。登場シーンはもはや山川ではなく"ウマ川"だった。試合前の選手紹介。名前をコールされると、「自分で考えて、調達しました」という白馬のかぶり物姿で登場した。"ウマ川"のまま全パナイン、監督陣とグータッチ。つかみのボケが決まった。試合でも"出オチ"に負けない活躍だった。2点を追う2回先頭、阪神青柳の143キロ速球を振り抜いた。打った瞬間にそれと確信し、ゆったり歩きながら右腕を掲げた。19年以来、球宴2本目のアーチとなるソロを左翼席中段に突き刺した。ベンチに戻ると球団の垣根を越えて、球場中のファンとどすこい三唱。「打った瞬間、ホームランを確信しました。すごく気持ちよかったです!ファンの方とまた『どすこい』ができたことがうれしかったです!」とかみしめた。同点の7回2死一、二塁のチャンスではMVPがチラついてガチガチに。「打っていれば(MVPの)300万だろうなと思って力みまくった。意識しまくってました」と遊ゴロに倒れたが、1発を含む2安打で敢闘選手賞とマイナビ賞に輝いた。パ・リーグトップの29本塁打を引っ提げて臨んだホームランダービーはソフトバンク柳田に敗れたが、この男にはどこ吹く風だった。尻上がりに"ボケ"は加速した。試合中にロッテ佐々木朗とのフリップ芸を披露。やりたい放題な姿に、SNSでも「山川穂高」がトレンド入りし、全野球ファンをとりこにした。そして"オチ"は、サヨナラ弾の日本ハム清宮の頭をピコピコハンマーでたたいて、ホームベースに迎え入れた。「今日のオールスターは、過去の中でも一番楽しかったです!ホームランは常に狙ってます。野球少年や野球少女たちに、夢を与えることができたらと思ってますので」。年に1度の"夢の祭典"。山川には放物線とお祭りが、よく似合う。【小早川宗一郎】

◆全セの頼れる主将、ヤクルト塩見泰隆外野手(29)がいきなり躍動した。1番打者で初回、全パの先発ソフトバンク大関の初球147キロを左前へ。「真っすぐ1本に100%絞っていきました。隙があったらいこうと思って仕掛けた」とすぐに二盗を成功。近本の内野安打で三進し、牧の浅い犠飛で生還した。球宴初出場で初打席に初球安打、初盗塁、初得点と晴れ舞台でも強力リードオフマンぶりを存分に見せた。試合前のミーティング。この日、野球殿堂入りセレモニーでも表彰された高津監督から、全セのキャプテンに指名された。「ムチャ振りです(笑い)」。いやだと言いながら、いつの間にか前に出て話し始めた。「チーム一丸で頑張ろうと言ったんですけど、一丸で頑張ってはこられたので、よかったです」。最初は帝京大の同期である阪神青柳のバックを守った。西武山川の強烈なライナーが飛んできた際は、深くフェンスに張り付くように待ってキャッチ。「強いセ・リーグを見せたい」と話した高津監督の思いに、序盤から走攻守で応えた。初めてだらけの初日は1点差の惜敗で終わった。「ものすごく緊張しました。キャプテンらしいこと、できなかったの反省です」と心残りもあるが「自分らしいプレーはできた。また明日。少し慣れたので(周りとも)話ができたら」。前半戦は打率3割1分4厘、22盗塁で優勝マジック41が点灯するチームをけん引した。第2戦こそ、勝ってみせる。

◆マイナビオールスターゲーム2022」第1戦(ペイペイドーム)は2-2の9回2死走者なしで、全パ日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が左翼ホームランテラスへサヨナラソロを決めた。MVPに選ばれ、賞金300万円をゲット。MVPの賞金でチームの裏方さんにプレゼントを、という新庄監督の指令を完遂した。初出場の清宮が9回2死からサヨナラ本塁打。オールスターのサヨナラ本塁打は86年第3戦吉村(巨人)以来、36年ぶり7本目。9回打ち切りとなった92年以降では初のサヨナラ本塁打となり、「9回2死」からは延長があった時代を含めて初めてだった。初出場の年に打ったのは74年第1戦高井(阪急)86年第3戦吉村に次いで3人目だが、吉村は出場3試合目。出場初戦でサヨナラ本塁打は初打席で打った高井以来2人目だ。また、清宮の23歳2カ月は吉村に並びサヨナラ本塁打の最年少記録となった。

◆どすこい祭りだ! わっしょいわっしょい! 全パの西武山川穂高内野手(30)が大暴れした。2回先頭、左翼席中段に1発を運び、自身2度目の「球宴どすこい」を決めた。試合前の選手紹介では、馬のかぶり物、試合中にはロッテ佐々木朗とのフリップ芸ではお茶の間の笑いを誘った。沖縄生まれのお祭り男が、敢闘選手賞、マイナビ賞と、12球団のファンのハートをがっちりつかんだ。西武山川がロッテ佐々木朗に"和解"を促した。7回表終了後、ベンチ横のテレビカメラに2人並んで登場。つば九郎のようにスケッチブックを手に「白井球審と仲直りして!」と書き込んだ。4月24日オリックス対ロッテ戦で、佐々木朗のボール判定への態度に対して、白井球審がマウンドへ詰め寄ったやりとりを想起。マスク姿で苦笑いする佐々木朗の頭をピコピコハンマーでお仕置き。直後にインタビューブースに登場し、和解を促した理由に「そこは朗希が悪い。文句しか言われない人たちに文句言ったらイカンっすよ」と語った。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレーバック】プロ野球オールスター第1戦、選手紹介に登場した馬マスクの選手は...西武の山川穂高! 打っても本塁打を放つなど試合を盛り上げました。

◆26日にテレビ朝日系列で生中継されたプロ野球「マイナビオールスターゲーム」第1戦(午後7時)の平均世帯視聴率が9・7%だったことが27日、ビデオリサーチの調べで分かった。個人平均視聴率は5・9%だった。全パの日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が劇的なサヨナラ本塁打を放ち、MVPを獲得した。

◆令和の名勝負が生まれる!! プロ野球「マイナビオールスターゲーム2022」(26日=ペイペイドーム、27日=松山中央公園野球場)の前日トークイベントが25日に開催され、ファン投票で選出された全セ・村上宗隆内野手(22)=ヤクルト=と、第2戦に先発予定の全パ・佐々木朗希投手(20)=ロッテ=が登場した。昨年の交流戦で佐々木朗にプロ初被弾を浴びせた村上は「(球宴でも)負けないようにフルスイングしたい」と火花を散らした。球宴前日にペイペイドームに隣接するMLBカフェで行われた異例の豪華トークイベント。全セの4番として期待される村上は、対戦したい投手に佐々木朗と山本(オリックス)の名を挙げ、高鳴る胸の内を明かした。「2人とも素晴らしいピッチャーなので、僕も負けないようにフルスイングしたい」『令和の怪童』村上と『令和の怪物』佐々木朗には因縁がある。昨年6月10日の交流戦(ZOZOマリン)で初対戦。二回に村上が佐々木朗の151キロの直球を捉えて右翼席へアーチを架けた。村上にプロ初被弾した佐々木朗は笑顔を見せながらも「交流戦でも結構ホームランを打たれてしまっている。村上選手もその一人なので、アウトにできるよう頑張ります」と誓った。数々の名勝負が球宴を彩ってきた。1958年の長嶋茂雄(巨人)と杉浦忠(南海)による立大対決、2006年の藤川球児(阪神)とカブレラ(西武)の予告直球対決...。夢の祭典にふさわしい真剣勝負でファンを魅了してきた。新時代を担う2人の対決にも注目が集まる。初出場の佐々木朗は右手中指のまめがつぶれた影響で7月1日の楽天戦から登板はないが、球宴では第2戦に先発予定。直接対決について「直球を投げるか分からない」と〝変化球〟を投げると、3度目の出場となる村上は「多分打てないので思い切り振ります。三振しないように前に飛ばそうかな」と応戦した。熊本出身の村上にとって第1戦を行う福岡は特別な地。初めてプロ野球を観戦したのが、10年にヤフードーム(現ペイペイドーム)で開催された球宴。10歳だった村上少年は、青木らが躍動する姿にプロ野球選手への憧れを強くした。昨季のリーグMVP、今季の交流戦MVPに輝いた村上は球宴でのMVPについて「もちろん狙います」と宣言。佐々木朗も「僕もMVPが欲しいので、全員を抑えられるように」と火花を散らした。胸躍る球宴が幕を開ける。(赤尾裕希)

◆プロ野球の「マイナビオールスターゲーム2022」は26日にペイペイドームで第1戦が行われる。25日はセ、パ両リーグ合わせて8人の代替選手が発表され、ヤクルト・長岡秀樹内野手(20)らが選出された。プラスワン投票で選出された清宮(日本ハム)は、水色をベースにカラフルな色をちりばめた道具で自身初の球宴に臨む。新庄監督からは「MVPを取って(賞金で)裏方さんにプレゼントを」と指令を受けており、「すごくお世話になっている。ぜひそれをやりたい」と呼応した。交流したい選手は、同学年の全セ・村上(ヤクルト)の名前を挙げ「楽しみに見たい。2人で本塁打を打てれば」とアーチ競演を掲げた。

◆プロ野球の「マイナビオールスターゲーム2022」は26日にペイペイドームで第1戦が行われる。25日はセ、パ両リーグ合わせて8人の代替選手が発表され、ヤクルト・長岡秀樹内野手(20)らが選出された。山田(ヤクルト)が今年もドナイヤ社製の特別仕様グラブを使用する。毎回、自身が配色やデザインを決めた〝相棒〟を携えており、今年は「普段あまり使わないから」とマークにピンク色を採用。革はブロンド色が基調でどちらもアクセントとして金色が入った。昨季も、金色を採用して東京五輪で金メダル、20年ぶりの日本一を達成。「お祭り行事なので楽しんで活躍できたら」と球宴を連覇への足掛かりとする。

◆プロ野球の「マイナビオールスターゲーム2022」は26日にペイペイドームで第1戦が行われる。25日はセ、パ両リーグ合わせて8人の代替選手が発表され、ヤクルト・長岡秀樹内野手(20)らが選出された。則本(楽天)はアディダス社製の球宴特別モデルを身に付け、プレーする。「スポーツ界を盛り上げる」というコンセプトでサッカーW杯カタール大会の公式球をイメージしたカラフルなスパイクやリストバンドを着用。2年連続5度目の夢舞台に「一生懸命投げる所をぜひ見てください」と意気込んでいる。

◆プロ野球の「マイナビオールスターゲーム2022」は26日にペイペイドームで第1戦が行われる。25日はセ、パ両リーグ合わせて8人の代替選手が発表され、ヤクルト・長岡秀樹内野手(20)らが選出された。村上(ヤクルト)がブランドアンバサダーを務めるミズノ社の特別仕様の用具を身に着けて球宴に臨む。未来を明るく照らす光をイメージしたという「ネオライム」をテーマカラーで、ヤクルトが特別ユニホームで使用するものと同系色。「選んでくださった方々に楽しい時間を与えられるように全力プレーをしたい」という若き大砲が、夢舞台で輝く。

◆プロ野球の「マイナビオールスターゲーム2022」は26日にペイペイドームで第1戦が行われる。25日はセ、パ両リーグ合わせて8人の代替選手が発表され、ヤクルト・長岡秀樹内野手(20)らが選出された。プラスワン投票で選出され、4年ぶりの出場となる小林(巨人)は、アドバイザリー契約を結ぶゼット社製の〝レインボーシャイン〟仕様の用具を身にまとう。「プロ野球が暗い時代を希望の光で照らす存在に」との願いが込められ、虹色の星が無数に描かれた捕手用防具やバットだ。2017年第2戦で球宴初打席の初球で本塁打をマークした〝お祭り男〟がファンに希望の光を届ける。

◆「マイナビオールスターゲーム2022」(7月26日・ペイペイドーム、27日・松山)に初出場する全セ・牧秀悟内野手(24)=DeNA=のオールスターモデルの打撃用手袋に、新技術の「88カット」が初採用されることが判明した。日本有数の手袋生産地として知られる香川・東かがわ市のファクトリーブランド「88プロジェクト」と、牧がアドバイザリー契約を結ぶ三共スポーツ株式会社「シュアプレイ」のコラボで実現。「88カット」は3D立体成型と指部サイドの無縫製を両立する技術で、これまでにない高いフィット感を得ることが可能となった。甲部には光沢のある柔らかい合成皮革「ニューレイド」を採用。掌部は牛革とデジタルシープを合わせ、抜群のグリップ力を備えている。ベイスターズを象徴するブルーに、シリコンを直接圧縮した「シュアプレイ」の新マークと、オールスターの記念刺しゅうが入っている。ファン投票、選手間投票の双方で二塁手部門トップで初選出され、本塁打競争の出場選手にも選出された牧は「すごい人たちが集まるところ。見ていてワクワクするようなゲームを見せたい」と意欲十分。25日にはチームメートの佐野、伊勢とともに第1戦に向けて福岡入りした。

◆プロ野球のマイナビオールスターゲーム2022(7月26日、ペイペイドーム、同27日、松山)に監督推薦で出場する阪神・中野拓夢内野手(26)が25日、サンケイスポーツに特別手記を寄せた。今年も多くの先輩から技術を〝盗む〟。昨年打てなかったヒットを放ち、自慢の快足で塁を〝盗む〟。虎のリードオフマンは球宴で一回り大きくなって甲子園に帰ってくる! 逆襲のドラマを完結させる!今年のオールスターに選ばれたときは、また出られる! という気持ちでした。簡単に出られる場所ではないですし、そこに2年連続で選んでいただけたというのは本当にうれしく思います。初出場だった去年は、打席に立つときも地に足がついていなくて、ふわふわした状態でした。ただ、試合に出たということより、素晴らしい先輩たちから技術的なことを聞けたというのが一番の収穫だったと思います。同じショートとして尊敬する巨人の坂本さんからは、守備のときの右足の使い方を教えていただきました。初めてしゃべるということですごく緊張していたのですが、優しくて、本当に懐が広い方でした。「ボールを捕るまでに間がない。浅くなってしまうところがあるよ」と言っていただいて、オールスター以降は右足の踏み込みを意識するようになりました。中日の大島さんには、調子が悪くなったとき、スランプをいかにして脱出するのか、ということを聞いてみました。大島さんは「いつもの感覚でバッターボックスに入るのではなくて、半足分、離れて打席に立ってみるとか、ほんの少しの工夫で状態は変わる。技術どうこうというよりは、考え方。いままでとは違った形で、打席に入っていく。そういうことをしていけば、スランプの期間は短くなるよ」と。それから、実際に半歩分、打席での位置を変えたり、さまざまなタイプの投手に合わせるために、あまり足を上げないようにしてみたり、これまでと違う角度から考えてみるようになったと思います。今年は主に1番を任されるようになりました。やっぱり初回に自分が塁に出るか出ないかでは、チームにもたらす勢いは全然違う。そこの意識が2番からは変わりました。1番になってからは、けっこう自分のバッティングができていると思います。思い切りよく積極的にバッティングができている。大事なリードオフマンという打順で、ずっと結果を残されてきた近本さんが同じチームにいるということは大きいです。同じ左打ちでタイプも似ている。ちょっとしたことでもすぐに聞ける先輩がいるというのは本当に心強いです。今年になって、チームを引っ張っていかないといけないなと思いました。ずっと試合に出させていただいている分、自分がチームを引っ張っていくという気持ちを持ちながらやっていかないといけないと思っているので、去年よりは引っ張っていこうという気持ちは強くなりました。去年のオールスターではヒットを打つことができなかったので、まずはヒットを打つことが目標です。そして自分の武器である盗塁をファンの皆さんに見ていただけるように頑張っていきたいです。オールスターに出るからには何かを吸収しないといけないと思っています。あまり自分から話しかけるのは得意ではないのですが、この機会でしか聞けないこともあるので、積極的に。今年はDeNAの佐野さんに打席での考え方を聞いていきたいです。後半戦で自分がチームにもっと勢いを与えられるように、素晴らしい選手から、自分の引き出しに何かプラスにできるようなことを、取り入れられるものは全部取り入れて、甲子園に帰ってきます!(阪神タイガース内野手)★球宴仕様装備はスプラッシュペイント柄 2年連続2度目の球宴に中野は特別仕様の装備で臨む。スラッガー社の「満員のお客さんが入れるようになった球場で、にぎやかに楽しく明るくプレーしてもらう」というコンセプトのもと、用具はすべてスプラッシュペイント柄。職人が手作業でペイントを施すため、一つ一つ柄が異なるのが特長だ。グラブ、スパイクに加えて、阪神でいま人気のヘアバンドも球宴仕様でそろえた。

◆ルーキーイヤーに続くオールスター出場となる阪神・佐藤輝明内野手(23)が25日、インタビューに応じた。昨年は新人ながら第2戦(楽天生命パーク)でホームラン。虎の4番は2年連続の一発を誓った。--今年の球宴ではどんなパフォーマンスをみせたいか「いつも通り、ホームランを打てるように頑張ろうと思っています」--昨年の球宴で一番印象に残ったことは「ホームランを打てたことはすごいうれしかったです。そのほかは全然ダメだったんですけど」-―去年はどの打席でも本塁打を狙っているように見えた。今年は4番として状況に応じた打撃も増えている「そういう面も少しはあると思います。基本的にはホームランを打ちたいなというのがあるので、進化中です(笑)」-―進化中ということは得点圏の打率なども上げていきたい「もっとチャンスで打って、チームを勝たせる働きをしたいなと思います」―-真剣勝負が見られるというのもオールスターの醍醐味(だいごみ)だと思うが、自分以外の選手で注目しているのは「何ですかね~。湯浅が三振を奪うところを僕は楽しみにしています」-―チームメートから見ても湯浅はすごい「真っすぐも速いし、やっぱりあのフォークというのはすごくいい球だなと守っていても思うので、低めに行くし、なかなか打つのは難しいと思います」-―湯浅を見ると、対戦したくなったりするか「いや、対戦したくないです。味方でよかったです」--ヤクルト村上のすごさは「やっぱり勝負強いなというのはすごく思いますし、今は日本で一番のバッターだと思います」-―球宴では同じベンチにいる「いろいろ聞いてみたいなと思います。反対方向にも、しっかりほうり込む数が多い。そういうのも聞けるチャンスがあったら聞いてみたいなと思います」―-球宴で改めて対戦してみたい投手は「佐々木朗希投手(ロッテ)にリベンジを果たせるように頑張ります」--コロナ禍でテレビを見ているプロ野球ファンも多い「オールスターを楽しみにしてくれるプロ野球ファンの方々もたくさんいると思うので、テレビ越しに、いいプレーを見せて、楽しんでもらいたいなと思います」★5・27交流戦で対戦「すごいピッチャー」 佐藤輝は5月27日の交流戦・ロッテ戦(ZOZOマリン)で先発の佐々木朗と対戦し、3打数無安打2三振に抑えられた。九回に益田から決勝本塁打を放ったが、佐々木朗には「すごいピッチャーでした」と脱帽した。昨年5月27日の初対戦は左前適時打を放って2打数1安打、1申告敬遠だった。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ-全セ、ペイペイD)全パ・柳田悠岐外野手(33)=ソフトバンク=が試合前に取材に応じた。午後6時から開始される予定のホームランダービーでは全セ・牧秀悟内野手(24)=DeNA=と対戦予定で清宮幸太郎内野手(23)=日本ハム=を打撃投手に指名したことを明かした。「全選手にあいさつはさせていただきましたけど。清宮にホームラン競争、ピッチャーしてといいました。まあ自主トレも一緒にやっていますし、せっかくなのでやろうかな」昨年オフに自主トレをともにした2人。この日も積極的に会話するなど、球団の垣根を越えた師弟関係だ。清宮の反応についても「『え? いいんですか? やります、やります』って感じでした」と笑顔で明かしていた。ホームランダービーに柳田も「昨年は本当にわき腹をけがしてしまったので、今年はしっかり準備をして入念なストレッチをして、やりたいなと思います」と意気込んだ。力を合わせて、優勝を目指す。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ-全セ、ペイペイD)全パ・山川穂高内野手内野手(30)=西武=が試合前、全パ・佐々木朗希投手(20)=ロッテ=とフィールド上で談笑。お互いファンであるシンガー・ソングライターのあいみょんについて話したことを明かした。山川は「(先日、佐々木朗が)あいみょんと対談しているのを見たのでどうだった?という感じで。『(あいみょんは)小さかったです』って。佐々木投手は今日は投げないんですよね? なので、おしゃべりをいっぱいしたいと思います」と笑顔で話した。ここまでパ・リーグキング独走の29本塁打をマークする山川は出場するホームランダービー(26日に阪神・大山と対戦)に向け「一回も(優勝を)取ってないので、今年とりたいなと思います」と意気込んだ。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ-全セ、ペイペイD)第1戦で全セの先発を務める青柳晃洋投手(28)=阪神=が登板前に意気込みを語った。「先発させてもらえるのは光栄。自分らしい投球ができたらなと思います」3度目の球宴はファン投票でセ・リーグ先発部門1位となり、出場を決めた。今季はここまで11勝(1敗)、防御率1・37で勝利数と防御率で12球団トップの成績を残している。対戦したいという投手には「オリックスの吉田正尚。同学年なので、自分の一番いいボールで打ち取りたい」と力を込めた。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ―全セ、ペイペイD)全セ・村上宗隆内野手(22)=ヤクルト=が試合前に取材に応じ、ホームランダービーで本塁打の量産を宣言した。「緊張するんですけど、いっぱいホームランを打てるようにと思います」村上は27日に登場し、初戦は全パのレアード(ロッテ)と対戦。勝ち上がれば、全セ・佐藤輝(阪神)と全パ・浅村(楽天)と対戦し、さらに勝てば、決勝で26日に勝ち上がった選手と戦う。練習中には同学年の全パ・清宮(日本ハム)とも交流。「きょうホームランダービーで柳田選手に投げるらしいので、そういう話をしました」と明かした。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ-全セ、ペイペイD)全セ・佐藤輝明内野手(23)=阪神=と、牧秀悟内野手(24)=DeNA=が軽妙なトークを繰り広げた。同学年の大砲コンビ。佐藤輝が「(牧は)3本はヒット打ってくれると思うので。そこ注目です」といえば、牧も「輝明(佐藤)のほうが2本ホームラン打ってくれると思うので」と互いに〝指令〟を与えた。佐藤輝と牧はホームランダービーにも選出。第1戦の試合前に、まずは牧が1回戦に臨む(相手はソフトバンク・柳田)。佐藤輝は牧に「頑張ってくれ」とエール。27日に楽天・浅村との1回戦に臨む佐藤輝は2年連続のホームランダービー出場で、「今年は去年以上に、最初から飛ばしていきたいと思います」と意気込んだ。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ―全セ、ペイペイD)全セ・山田哲人内野手(30)=ヤクルト=が他球団の選手と積極的に交流していくことを明かした。「普段とは違いますし、いろんな選手とコミュニケーションをとれるチャンスですので、たくさんの人と話して自分も楽しい2日間にしたい。誰かとは決めずに、いろんな話をしたいと思います」7度目の出場で、今回出場する全セの選手の中では中村(ヤクルト)と並んで最多。〝常連組〟なだけに「困ったこともないので、僕は。そこはリラックスしながら、試合に臨みたいなと思います」と柔和な表情を浮かべた。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ-全セ、ペイペイD)全パ・佐々木朗希投手(20)=ロッテ=と、全パ・松川虎生(こう)捕手(18)=ロッテD1位=が、試合前に報道陣の取材に応じた。球宴には、ともに初出場。佐々木朗は「いつも対戦している選手と、チームメートとしてこれから戦うので、うれしい気持ちと緊張感がある。しっかり、オールスターでいい投球ができるように、(松川と)一緒に頑張りたい」と明かした。松川は、市和歌山高から入団1年目で選出された。全パ・森友哉捕手(26)=西武=から「練習しよう」と誘われ、「キャッチボールとか、しっかり自分のものになった」と充実の表情を浮かべた。全パの投手陣について「すごい投手なので、全員の球を受けたいです」と目を輝かせた。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ―全セ、ペイペイD)全パ・清宮幸太郎内野手(23)=日本ハム=が、ホームランダービーに出場した全パ・柳田悠岐外野手(32)=ソフトバンク=の打撃投手を務めた。清宮にとって柳田はオフに自主トレで弟子入りした〝師匠〟。試合前の練習中に柳田から「ピッチャーして」と頼まれ、「いいんですか? やりますやります!」と呼応した。その柳田は1回戦で全セ・牧(DeNA)と対戦。先攻の牧が1本塁打だったため、それを上回れば終了という条件で競争開始。清宮はファーストミットを手に脱力したフォームでストライク投球を繰り返し、4球目と5球目で右越えへ本塁打を〝被弾〟し、見事に先輩の勝利をアシストした。ホームランダービー セ・パ両リーグから4選手ずつをファン投票で選出しトーナメント方式で対戦。2分間、球数無制限で本塁打数を競う。第1戦前に3試合、第2戦前に決勝を含む4試合を行う。同点の場合は1分間の延長戦。延長戦でも同点の場合は①ファン投票上位の選手②公式戦で本塁打数が多い選手③昨季公式戦で本塁打数が多い選手が勝者となる。決勝が本塁打0で並んだ場合は引き分け。優勝賞金100万円。7試合通して打球の平均速度が一番速かった選手には、日産サクラ賞として日産の電気自動車、サクラが贈られる。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ-全セ、ペイペイD)球宴初出場の全セ・大山悠輔内野手(27)=阪神=が、試合前に行われたホームランダービーの1回戦に登場。全パ・山川穂高内野手(30)=西武=と戦った。投手は自チームの古野正人打撃投手(36)が務め、まずは初球、左翼スタンドへアーチをかけると、球場のファンも大盛り上がり。その後も、大山らしい豪快なフルスイングでアーチを描き、17球でスタンドインは4球の成績を残した。対するは現在、29本塁打でパ・リーグのホームラン王を走る山川。5本のアーチをかけられ、惜しくも敗戦となったが、虎の大砲も持ち味を存分に発揮した。27日(松山)は佐藤輝明内野手(23)が登場し、全パの浅村栄斗内野手(31)=楽天=と対戦する。■ホームランダービー セ・パ両リーグから4選手ずつをファン投票で選出しトーナメント方式で対戦。2分間、球数無制限で本塁打数を競う。第1戦前に3試合、第2戦前に決勝を含む4試合を行う。同点の場合は1分間の延長戦。延長戦でも同点の場合は①ファン投票上位の選手②公式戦で本塁打数が多い選手③昨季公式戦で本塁打数が多い選手ーが勝者となる。決勝が本塁打0で並んだ場合は引き分け。優勝賞金100万円。7試合通して打球の平均速度が一番速かった選手には、日産サクラ賞として日産の電気自動車、サクラが贈られる。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ―全セ、ペイペイD)2年目で初出場の全セ・牧秀悟内野手(22)=DeNA=がホームランダービーに参戦。1回戦で全パ・柳田(ソフトバンク)と対決した。牧はアドバイザリー契約を結ぶ三共スポーツのブランド「シュアプレイ」特製の、無数の星がデザインされたオールスター仕様バットを手に登場。3球の練習ではスタンドインを連発したが、本番では苦戦。4球目でようやく左翼席へ運んだが、その後は本塁打なしで悔しそうな表情を浮かべた。2分間で15スイング中1本塁打に終わった牧に対し、後攻の柳田は4スイング目から2球連続で右翼席へと放り込んだ。それでも、球界を代表するスラッガーたちとの特別な時間を過ごした。ホームランダービー セ・パ両リーグから4選手ずつをファン投票で選出しトーナメント方式で対戦。2分間、球数無制限で本塁打数を競う。第1戦前に3試合、第2戦前に決勝を含む4試合を行う。同点の場合は1分間の延長戦。延長戦でも同点の場合は①ファン投票上位の選手②公式戦で本塁打数が多い選手③昨季公式戦で本塁打数が多い選手が勝者となる。決勝が本塁打0で並んだ場合は引き分け。優勝賞金100万円。7試合通して打球の平均速度が一番速かった選手には、日産サクラ賞として日産の電気自動車、サクラが贈られる。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ-全セ、ペイペイD)全パ・柳田悠岐外野手(33)=ソフトバンク=が試合前のホームランダービーに参加。決勝進出を決めた。「びっくりしています。清宮幸太郎のボールがよかっただけです」1回戦の相手は全セ・牧(DeNA)。シーズンで17本塁打を放っている若きスラッガーは、2分間で1本の柵越え。続いて柳田が打席に入ると、打撃投手は自主トレをともにする全パ・清宮(日本ハム)だ。5スイングで2本の柵越えを放ち、タイムアップを待たずして準決勝進出を決めた。1回戦の第2試合では全セ・大山(阪神)と全パ・山川(西武)がマッチアップし、山川が勝利した。柳田は山川との準決勝を3連発で締めるなど7本の柵越え。山川が3発に終わり、27日の第2戦(松山)で行われる決勝へ。「清宮とともに戦っていきます!」と約束した。ホームランダービー セ・パ両リーグから4選手ずつをファン投票で選出しトーナメント方式で対戦。2分間、球数無制限で本塁打数を競う。第1戦前に3試合、第2戦前に決勝を含む4試合を行う。同点の場合は1分間の延長戦。延長戦でも同点の場合は①ファン投票上位の選手②公式戦で本塁打数が多い選手③昨季公式戦で本塁打数が多い選手が勝者となる。決勝が本塁打0で並んだ場合は引き分け。優勝賞金100万円。7試合通して打球の平均速度が一番速かった選手には、日産サクラ賞として日産の電気自動車、サクラが贈られる。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パー全セ、ペイペイD)ホームランダービーに出場した全パ・山川穂高内野手(30)=西武=は準決勝で全パ・柳田悠岐外野手(33)=ソフトバンクに3-7で敗れた。先攻の柳田が快調に本数を稼いだのがプレッシャーとなったのか、山川は3本に終わり「ギータさんが7本打った時点で、心が折れました。8本は無理でした...」と苦笑した。それでも1回戦では全セ・大山悠輔内野手(27)=阪神=に5-4で勝利。最速の打球速度は164キロ、飛距離は137メートルと、パ・リーグ最多を独走する29本塁打を放っている大砲のパワーを見せつけて、ファンを喜ばせた。■ホームランダービー セ・パ両リーグから4選手ずつをファン投票で選出しトーナメント方式で対戦。2分間、球数無制限で本塁打数を競う。第1戦前に3試合、第2戦前に決勝を含む4試合を行う。同点の場合は1分間の延長戦。延長戦でも同点の場合は①ファン投票上位の選手②公式戦で本塁打数が多い選手③昨季公式戦で本塁打数が多い選手が勝者となる。決勝が本塁打0で並んだ場合は引き分け。優勝賞金100万円。7試合通して打球の平均速度が一番速かった選手には、日産サクラ賞として日産の電気自動車、サクラが贈られる。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ―全セ、ペイペイD)全セの主将に塩見泰隆外野手(29)=ヤクルト=が就任した。高津臣吾監督(53)=ヤクルト=が殿堂入りの表彰式に出席後、「キャプテンは塩見です」と指名したことを明かした。試合前に、選手たちにミーティングを行った高津監督。「結構その気だったから。『嫌ですよ~』と言いながら、前に来て話をしていた」と舞台裏を明かした。「最近パ・リーグが強いとかという話があるんだけれど、セ・リーグの方が強いんだぞということを見せたいなと。もちろん作戦とか何かをやったりするわけではないけど、しっかり投げてしっかり点をとって、強いセリーグを見せたい」と高津監督。全セの先頭に塩見が立つ。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ-全セ、ペイペイD)全セの「2番・左翼」で先発した近本光司外野手(27)=阪神=が一回に一塁内野安打を放って好機を広げた。無死一塁で打席に向かうと、2球目に一走・塩見(ヤクルト)が二盗。カウント1-2から5球目、全パの先発・大関(ソフトバンク)の150㌔に食らいついた。打球は一塁手・山川(西武)から大関にトスされるも、快足を飛ばして内野安打に。近本は直後に二盗も決め、まずは自慢の足で球場をわかせた。全セは無死二、三塁から3番の牧(DeNA)の左犠飛で先制した。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パー全セ、ペイペイD)〝足攻〟の先制パンチだ! 全セ・塩見泰隆外野手(29)=ヤクルト=が「1番・中堅」で先発し、打って、走って、試合開始からわずか8球で先制点をもたらした。一回、おなじみの「GIファンファーレ(東京競馬場、中山競馬場)」とともに打席に立つと、大関(ソフトバンク)の初球を左前へはじき返した。次打者・近本(阪神)の2球目で二盗に成功した。さらに近本の内野安打で三塁へ進むと、3番・牧(DeNA)の浅めの左飛で思い切って本塁へタッチアップ。クロスプレーとなったが、間一髪セーフの判定。セ・リーグ首位を独走するヤクルトの斬り込み隊長が、快足を生かして鮮やかな先制劇を演出した。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ―全セ、ペイペイD)2年目で初選出の全セ・牧秀悟内野手(22)=DeNA=が「3番・二塁」で先発出場。一回の第1打席で先制の左犠飛を放ち、いきなり初打点をマークした。一回に塩見(ヤクルト)、近本(阪神)が連打を放ち、無死一、三塁で迎えた球宴初打席。1球目に近本が二盗に成功し二、三塁とチャンスが広がり、牧は続く2球目、大関(ソフトバンク)の変化球を左翼へ運んだ。やや浅めの飛球となったが、三走・塩見が好スタートを切り生還。ハマの主砲が、初のオールスターで先取点を挙げた。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ―全セ、ペイペイD)2年連続3度目の出場となった全セのダヤン・ビシエド内野手(33)=中日=が二回先頭で山岡泰輔投手(26)=オリックス=から右越えソロを放った。「6番・一塁」で先発出場し、第1打席の初球、149キロの直球をフルスイング。選手間投票での球宴出場が決定した際に「いろんな選手とコミュニケーション取りながら、いいプレーを見せたいね」と意気込んでいた大砲。持ち前の打棒で魅了した。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ-全セ、ペイペイD)全パの「4番・一塁」で先発した山川穂高内野手(30)=西武=が第1打席で豪快なソロアーチを放った。2点を追う二回先頭の打席。全セ・青柳(阪神)に2球で追い込まれた後の3球目の速球を強振。打球はぐんぐんと伸び、左中間スタンドに勢いよく飛び込む文句なしの一発となった。ダイヤモンドを回る際、一塁ベンチに向かって人気プロレスラー・武藤敬司のお得意ポーズを披露した山川は「打った瞬間、ホームランを確信しました。すごく気持ち良かったです」と喜びのコメントを寄せた。全パナインにハイタッチで迎えられると、右翼スタンドに向かって「どすこ~い!」を豪快に披露した。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ-全セ、ペイペイD)全パの先発・大関友久投手(24)=ソフトバンク=は1回1失点だった。3年目の今季はシーズンで6勝を挙げるなど、監督推薦で初選出された。降板後、心境を明かした。「自分の実力がどこまで相手に通用するかとか、わくわくした気持ちだったんですけど。しっかり投げないといけないプレッシャーだったり。いろんな思いの上で、緊張感がありました」一回無死。打席には全セ・塩見(ヤクルト)だ。緊張の1球目、147キロを左前打された。その後は無死二、三塁から牧(DeNA)に左犠飛を許し、先制を許してしまった。しかし、そこからは粘って1失点のみ。最速は150キロを計測した。口数は少なく、黙々とやるべきことをこなしていく左腕。他球団の選手との交流では、新発見の連続だった。試合前の練習中、全パ・松井裕(楽天)と座り込んで会話。通算184セーブを挙げている楽天の守護神に自ら質問をぶつけた。「松井さんはすごく気持ちが強いイメージでそのことについて聞いてみたんですけど。お話しているうちに、気持ちよりも頭を使って、すごく考えられている人。それで気持ちに強さをつくっているというか。外からじゃわからない一面を学ばせてもらうことができました」ただ気持ちが強いだけではなく、そこには裏打ちされた根拠や技術がある。膝を突き合わせて話せたことで、ホークスの若き左腕がまた成長した。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ?全セ、ペイペイD)全パの清宮幸太郎内野手(23)=日本ハム=が「きつねダンス」で球宴を盛り上げた。球界で話題になっている「きつねダンス」が球場を一体にしたのは五回開始前。パ6球団のマスコットガールらがきつねの耳をつけてグラウンドに登場し、音楽に乗せて踊ったのだが、守備に就く味方のキャッチボール相手として出てきた清宮の頭にもキツネの耳が。キャッチボールを終えた清宮がマスコットガールらとともにノリノリ&キレキレのダンスを披露すると、客席から大きなどよめきが起きていた。ここまで試合の出場はないがダンスで存在感を放った。「きつねダンス」とはファイターズガールが試合中のイニング間のイベントとして実施。きつねの耳を付け、ダンスナンバーに乗せて、きつねを真似た振り付けでキュートに踊るもので、ファンから大人気となっている。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ―全セ、ペイペイD)全パ・柳田悠岐外野手(33)=ソフトバンク=が、〝師匠〟として全パ・清宮幸太郎内野手(23)=日本ハム=の今季の活躍に太鼓判を押した。試合中にベンチでテレビインタビューを受けた柳田。解説の前田智徳氏から、オフに自主トレで弟子入りされた清宮の今季の働きぶりについて尋ねられると「すごいっすね。なんか今年はちょっと体が細くなって、キレが増しているような感じ。スイングもキレがすごいなと思います」と舌を巻いた。この日は試合前のホームランダービーで打撃投手に清宮を指名するなど、仲のいい師弟関係を披露。今季ここまでキャリアハイの11本塁打を放つなど花開きつつある愛弟子へ「とにかく自分を信じて、自分のやりたいことを信じ抜くことが大事と口酸っぱく言いました。あとは、体を細くして不安そうな感じでしたけど、『大丈夫だぞ』と言いました」と笑顔を見せていた。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ-全セ、ペイペイD)全パ・宗佑磨内野手(26)=オリックス=が「7番・三塁」で、自身初のオールスターに先発出場。1─2の六回に球宴初安打を放った。2死満塁の好機で回ってきた第3打席。全セ・伊勢(DeNA)が投じたボールを中前へ弾き返し、球宴初安打を同点となる初適時打で飾った。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ-全セ、ペイペイD)全セの5番手で湯浅京己投手(23)=阪神=が七回のマウンドに上がった。初の球宴出場となった右腕は先頭の高部(ロッテ)を153㌔直球で左飛。続く島内(楽天)に153㌔直球をはじき返され、右前打、同学年の清宮(日本ハム)に四球で1死一、二塁となったが、小深田(楽天)を150㌔直球で遊飛。最後は山川(西武)を153㌔直球で遊ゴロに仕留めた。全14球、オール直球勝負でパの強打者をねじ伏せた。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ-全セ、ペイペイD)全パ・平良海馬投手(22)=西武=が1―2の六回に6番手として登板し1回無安打、2奪三振だった。代打で登場した先頭の全セ・山田(ヤクルト)を4球で空振り三振に斬ると、続く小園(広島)を遊飛に仕留めた。2死で迎えた大山(阪神)に対しては、カウント1―2からこの日最速の158キロ真っすぐで空振り三振を奪った。平良は「楽しかったです。今日の出来は100点ですね。調子も良かったと思います。29日からまた公式戦も再開されますが、ライオンズに戻ってからも今日のようなピッチングをしたいです」とコメントした。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ―全セ、ペイペイD)2年目で初出場の全セ・牧秀悟内野手(22)=DeNA=が「3番・二塁」で先発出場。一回の第1打席で先制の左犠飛を放ち、1打数無安打1打点で交代した。球団を通じて「他球団の選手の方々と一緒にプレーすることでき新鮮な気持ちだった。安打を打ちたかったが、オールスターの舞台を経験でき楽しかった。明日、出場した際は必ず一本打ちたいです!」とコメントした。一回無死二、三塁で迎えた第1打席、全パ・大関(ソフトバンク)の変化球を左翼へ運んだ。やや浅めの飛球となったが、三走・塩見(ヤクルト)が好スタートを切り生還。オールスター初スイングで先取点を挙げた。三回1死一塁での第2打席は則本(楽天)の前に空振り三振に倒れ、六回の打席で代打を送られた。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3×ー2全セ、全パ1勝、ペイペイD)先発した全セの青柳晃洋投手(28)=阪神=は2回を投げ、打者7人に球数は33球。1安打2三振1四球で1失点だった。二回には山川穂高内野手(30)=西武=にソロ本塁打を浴びた。試合後の一問一答は以下の通り。ーー先発マウンドに立ってみて「そうですね。ちょっと緊張しましたけど、オールスターの機会で先発させてもらえるのは、こういう機会が何回あるかもわからないですし、すごく光栄なことなので。楽しもうと思っていました」ーー出場3回目だが、オールスターの舞台は?「そうですね。僕が子どものころから見ていました舞台ですし、そういうところでスター選手が試合をしているのをずっと見ていたので、あこがれの舞台でもありますし。今、小学生だったり、中学生だったり、みている人の憧れになれるように、なりたいなと思って投げていました」ーー山川に本塁打「完璧でしたね。あんな気持ちいいホームランは久々に打たれました。ツーシームですね。ど真ん中の」ーー投げた瞬間は「あそこに投げたら打たれるなと思っていました。でも四球を出すよりはぜんぜんいいかなと」ーー完璧でマウンドでは拍手のようなものを「もちろん。あんなにきれいに飛ばされのは、賞賛しかないです(笑)」ーー他球団の選手と話はできた「(中日の)大野さんとか、先発はちょっと忙しかったんだったんですけど、大野さんとか、ほかは戸郷(巨人)とか、高橋奎二(ヤクルト)とも話ができましたし。大野さんとは、完全試合を九回までやっていた試合(5月6日のバンテリンDでの一戦)の話をしたりとかしました」ーー技術論より、試合の雰囲気を話したり「いや、あれで僕はすごく文句を食らったっていう話を大野さんにして(笑)。ファンの方から『お前のせいで完全試合がなくなった』って言われましたっていう話をしたら、大野さんも、僕が投げていいピッチングしてたんで、それに乗って行けたよみたいなことを言ってもらえたので」ーー大野と親しくなったのは去年の日本代表で「そうですね。オリンピックのときに、お話する機会があったので」ーーそこから「そうですね。親しいといったら難しいですけど。お話はさせてもらいました」ーー戸郷や高橋ら年下と話して発見や刺激は「ちょっと難しいですね(笑)。話した内容が、そんな細かい話じゃなかったですし。高橋奎二からも、僕のブルペンを見させてくださいって入ってきたりして。見る必要ないだろとか言っていたら、他人のピッチングを見るの好きなんですと言って、後ろで見てたりとか。そんな感じなんで」ーー後半戦に向けて「前半戦、いい形、5割で終わることができたので、後半戦は首位ヤクルトをどうやって抜かすかということだけを考えて、1勝1勝積み上げて行きたいなと思います」

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ-全セ、ペイペイD)全パの「4番・一塁」で先発した山川穂高内野手(30)=西武=がパフォーマンスでもファンを盛り上げた。7回表の全セの攻撃が終了すると、山川は全パ・佐々木朗希投手(20)=ロッテ=を引き連れてベンチ内に設置してあるカメラ前に姿を現した。持参したスケッチブックをめくると「お前...俺の許可なしであいみょんと対談してたな?」「白井球審と仲直りして!」と痛烈ないじりをお見舞い。佐々木朗が苦笑いを浮かべると用意していたピコピコハンマーで頭を叩いた。最後は2人であいみょんの弾き語りライブを宣伝し、「12球団 全チームのユニフォーム着て集合」と呼びかけ、笑顔で座席へ戻って行った。この2人のやりとりに、ツイッターでは「山川、つば九郎の中の人なの???」「マジで面白い山川笑」「山川さん字綺麗すぎん?」「山川さんのフリップ芸最高」「山川の達筆フリップ芸がMVPでしょ」と大盛り上がりだった。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3×-2全セ、全パ1勝、ペイペイD)第1戦は全パが劇的サヨナラ勝利。2-2の九回2死から、途中出場の全パ・清宮(日本ハム)が左中間スタンドへサヨナラホームランを放った。全セの先発を務めた青柳(阪神)は、二回、山川(西武)に豪快なソロを食らうも、2回1安打1失点と大役を果たした。全セの5番手で七回に登板した湯浅(阪神)は全14球、オール直球勝負。2死一、二塁から、最後は山川を153㌔で遊ゴロに仕留め、1回1安打無失点と初の球宴で光り輝いた。全セの打線は一回、塩見(ヤクルト)、近本(阪神)の連打で一、三塁の好機を作ると、牧(DeNA)が左犠飛を放って先制。二回には先頭のビシエド(中日)が右翼スタンドへソロを放った。近本は三回の第2打席にも左前打を放つなど、3打数2安打、1盗塁。3度目の出場となった球宴では5試合で13打数9安打、1本塁打、3打点と〝お祭り男〟が今年も快音を響かせた。全セの「5番・右翼」で先発した佐藤輝(阪神)、「9番・遊撃」で先発した中野(阪神)はいずれも2打数無安打。六回から途中出場した大山(阪神)も2打数無安打に終わった。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3xー2全セ、全パ1勝、ペイペイD)「2番・左翼」で出場した全セの近本光司外野手(27)=阪神=は一塁内野安打、左前打、空振り三振の3打数2安打。一回には二盗を決めた。これで球宴の通算成績は13打数9安打の打率・692となった。近本の一問一答は以下の通り。ーーオールスターの舞台に立って「こんな満員の中で久々に野球ができたのと、たくさんの選手とたくさんのファンが集まったなか、すごいプレーだったり、力勝負が僕の中で楽しかったので、いい一日だったと思っています」ーーヒットも出た「ヒットはあまり意識していなくて、ホームランを打ちたかったですけど、それが打てなかっただけです」ーー一回も三回も直球を狙っていた「そうですね。1打席目はどんな投手かわからなくて何を投げてくるか分からない状態で入っていたのであれでしたけど、2打席目、3打席目は真っすぐだけ、ホームランだけをと思っていました」ーーホームランのイメージはできていた「イメージはありました。でも全然違うところにいったので、なんかそうなんです...」ーーホームランを打ちたいのは球宴だからこそ「そうですね、1年目に一本打ったんですけど、今日の試合の雰囲気からしてホームラン打たなアカンなという雰囲気やったので、ヒットとかゴロアウトよりは外野フライの方が見てるファンは楽しそうに反応していたので。それか三振で終わる方がいいのかなと思っていました。でもそのなかで野球ができたのはよかったです」ーー他チームの選手と話して印象に残っていること「いろんな人と話をして打ち方だったりとか、待ち方だったり。いろんな練習をしているんだなというのは思いました。自分に合うかどうかは分からないですけど、そういうのを取り入れて後半戦、新しいことであっていこうかなと思います」ーー特に参考になった選手は「(DeNAの)佐野とかよく話すので、あれですけど、そうですね。誰を...特に残ったこと...まあ、はい。いろいろ話しました(笑)」ーーレフトを守った新鮮さは「そうですね。去年はなかったんですけど、一昨年とか1年目はたまにレフトがあったんで。そのときのことを思い出したりして、ああ、レフトの方が楽しいなあっていうのは思いましたね。練習でたまに、遊びでレフトにいくんですけど、レフトのほうがボールの見え方とか、追い方はすごく自分は合っているので、いずれレフトか、みたいに思っています」ーー中堅の塩見(ヤクルト)と話は「試合前から、1、2番だったんで。バッティングについても、盗塁についても。盗塁については塩見さんとよく話しましたけど、感覚的にも似ていたので。ああ、やっぱりそうなりますよねっていうのは、今話しました」ーースタートの仕方とか「いや、技術面よりも、メンタルのほうが大きかったですよねっていう。盗塁でアウトになったときに、次走りにくいとか、ちょっと期間があいたら走りにくいとか、そうですね、三盗についてとか、いろいろ話はしました」ーー後半戦へ「また違った後半戦の相手と、話せた人と戦うわけで、そういったところもより深く考えて、自分とボールに対して、対戦出来て、またそういうところで、ああ、あのとき話していたことをやっているんだなっていうのを反応みながら、守備でもして。後半戦、勝てるように戦っていきます」

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3×―2全セ、全パ1勝、ペイペイD)初出場の全セ・高橋奎二投手(25)=ヤクルト=が五回からマウンドに上がり、先頭の全パ・今宮(ソフトバンク)に左前打を浴びたが、続く高部(ロッテ)を遊ゴロ併殺打。柳田(ソフトバンク)を左飛として無失点デビューを飾った。「もうちょっとスピードが出ると思っていたので、悔しかったです」と直球が武器の左腕は最速151キロに不満げだった。だが「パ・リーグの打者に直球で押せたのでよかったと思います」と9球オール直球勝負を終えて息をついた。全セの投手陣と試合前の準備などで意見交換を交わし収穫も得た。「試合前に何球くらい投げるのか、何を意識しているのかを聞けてよかった」と高橋。7年目で初出場を果たし、名だたる選手の仲間入りを果たした。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3×―2全セ、全パ1勝、ペイペイD)3年目で初出場の全セ・伊勢大夢投手(24)=DeNA=が2―1の六回に4番手で登板。球宴前リーグ最多タイの45試合に登板している右腕は、1回2安打1失点、2奪三振でオールスター初登板を終えた。先頭の全パ・浅村(楽天)は空振り三振に仕留めたが、続く吉田尚(オリックス)に死球、山川(西武)に左前打を許した。森(西武)は見逃し三振に仕留めたが、グラシアル(ソフトバンク)を歩かせ2死満塁のピンチを招き、宗(オリックス)に中前へ同点打を浴びた。続く満塁のピンチは今宮(ソフトバンク)を三ゴロで切り抜けたが、悔しさ残る結果となった。球団を通じて「緊張というよりもすごい打者が並んでいて、そのなかで直球で勝負することができ良かったです。吉田選手への死球は本当に申し訳ないです」とコメントした。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3x―2全セ、全パ1勝、ペイペイD)全パ・清宮幸太郎内野手(23)=日本ハム=が自身初の球宴でサヨナラ弾を放った。「入ると思わなかったので。本当に自分が一番びっくりしています。最高の思い出です」七回の守備から出場。本職とは異なる左翼を無難にこなし、九回2死で回ってきた第2打席で大仕事をやってのけ、MVP(賞金300万円)を獲得した。全セの6番手・森下(広島)に対し、カウント1―2からの5球目、低め154キロをフルスイング。打球は左中間へぐんぐん伸びてホームランテラスに着弾した。球宴でのサヨナラ本塁打は史上7本目で、1986年の第3戦、全セの吉村(巨人)以来。全パの面々が待ち受ける本塁で手荒い祝福を受け、笑顔で飛び込んだ。試合後のインタビューでは新庄監督へのメッセ―ジも求められた清宮。「やったぜ!」と拳を握り、喜びを報告していた。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3×-2全セ、全パ1勝、ペイペイD)全パ・小野郁投手(25)=ロッテ=が、五回から地元福岡で〝凱旋登板〟し、1回を三者連続三振に斬った。チームメートで、新型コロナウイルスに感染した東條に代わって球宴初出場。「代役ではありますが、こういう舞台に立たせてもらい、しかもそれが地元で、本当に夢のような時間でした」と充実の表情を見せた。1点を追う五回から5番手で登板。「とりあえず緊張していて、フォアボールを出さないことだけを考えた」。最速157キロの速球を軸に、変化球を織り交ぜ、全セの中野(阪神)、塩見(ヤクルト)、近本(阪神)をいずれも空振り三振に仕留めた。チームは4位ながら、首位ソフトバンクを2ゲーム差で追走。「後半戦が始まったら残り少ないので、しっかりきょうのような投球ができるように、頑張りたいなと思います」と前を見据えた。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3x-2全セ、全パ1勝、ペイペイD)第1戦は全パが劇的サヨナラ勝利。2-2の九回2死から、途中出場の全パ・清宮(日本ハム)が左中間スタンドへサヨナラホームランを放ち、MVPを獲得した。以下、一問一答。--どんな気分?「いや、入ると思わなかったんで、本当に一番自分がびっくりしてます」--どんな心境で打席へ?「九回2死で回ってくるかって、自分でもすごい思ったんですけど、もうホームラン、めちゃめちゃ狙ってましたね」--この舞台でダイヤモンドを1周「もうふわふわしてましたね」--最後に自身が一本締め「うちがずっとやっているやり方で最後を締めてくれと言われたので、盛大にやらさせていただきました」--オールスター初安打が初本塁打「もう最高の思い出ですね、はい、ありがとうございます」--おそらくBIGBOSSも見ている、どんな報告を「やったぜ」--ホームランダービーではソフトバンク・柳田の投手役を務めた「あのピッチャーが一番緊張しました。まだ明日も残ってるんで、しっかり投げます」--明日に向けて「これだけのスターたちの中で やれることの幸せをかみしめながら、松山でもっともっといい試合を見せられるように精一杯プレーしていきたいと思います。今日はありがとうございました」

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3×-2全セ、全パ1勝、ペイペイD)全セ・森下暢仁投手(24)=広島=が全パ・清宮(日本ハム)にサヨナラアーチを被弾した。2─2の八回に登板し、2イニング目の九回2死から、154キロの低めの直球を左中間テラス席へたたき込まれた。逆方向への豪快な一発にマウンドでぼう然とした表情を浮かべた。球宴では敗戦投手になったが、リーグ戦では今季18試合に登板し、投球回リーグトップの122回?をマークするなど8勝5敗、防御率3・30と活躍。ファン投票では先発部門で青柳(阪神)に届かず2位だったが、追加招集で2年連続2度目の出場を果たした。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3xー2全セ、全パ1勝、ペイペイD)全セの「9番・遊撃」で出場した中野拓夢内野手(26)=阪神=は中飛、空振り三振で2打数無安打。2度目の球宴出場で初安打はお預けとなった。「こういう雰囲気の中で楽しく野球をすることができたので、もっといろいろな方とコミュニケーションをとりながら、何か自分のプラスになるように。いろいろ聞くこともあると思いますし、まだ試合はあるので、次ヒット打てるように頑張りたいと思います」と試合後は語っていた。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3×―2全セ、全パ1勝、ペイペイD)全パが清宮幸太郎内野手(23)=日本ハム=のサヨナラ本塁打で勝ったことを受けて、さっそく日本ハム・新庄剛志監督(50)が自身のインスタグラムで祝福のコメントを寄せた。九回2死から打席が巡ってきたことに「あそこで回ってくる星をモッてる選手 あそこで打てる実力がある選手 彼の人生において大きな自信となった1日になったはず」(原文ママ)などと称えた。また、左中間フェンスを越えた当たりについて「ダイエットさせてなかったらレフトフライだった説」(同)とオフに自らが指示したダイエットの効果も述べていた。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3x-2全セ、全パ1勝、ペイペイD)第1戦は全パが劇的サヨナラ勝利。2-2の九回2死から、途中出場の全パ・清宮(日本ハム)が左中間スタンドへサヨナラホームランを放った。全パ・中嶋監督(オリックス)の一問一答は以下のとおり。--劇的な勝利「本当に素晴らしい試合だったと思います」--九回2死から本塁打「清宮選手がまさか打つとは思っていなかったので。素晴らしいホームランだと思います」--総力戦だった「素晴らしい試合ですし、選手のみんなが全力でやってくれた結果だと思いますので、選手に感謝してます」--全パの雰囲気の良さを感じた「最後は雰囲気良かったんですけど、遠慮していて静かでした」--明日以降、どんな雰囲気に期待する?「ワイワイやってほしいと思いますので。やってくれると思います」--改めてこのオールスターゲーム、どんなこと感じたか「コロナ禍で、また(感染者が)増えてますけど、これだけのお客さんが集まってくれて。選手たちが感謝の気持ちを持って、野球やってほしいなと思いました」--明日は松山での第2戦「明日は佐々木選手(ロッテ)が先発ですので、それをしっかり近くで見たいと思います」

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3xー2全セ、全パ1勝、ペイペイD)球宴初出場の全セ・大山悠輔内野手(27)は六回、佐藤輝明内野手(23)の代打で登場し、その後、右翼の守備に就き、空振り三振、中飛の2打数無安打だった。試合前のホームランダービーでは先に4発を放ったが、全パの山川穂高内野手(30)=西武=に〝逆転負け〟を喫した。試合後の一問一答は以下の通り。ーー球宴の独特の雰囲気は?「そうですね。あっという間に終わってしまったなというのが率直な感想です。普通のシーズンでは味わえない試合を味わえたので、すごくいい時間だったなと思っています」ーー他球団の選手と話せた「たくさん話ができましたし、本当にこういう機会はあまりないので楽しかったですね」ーー打席ではフルスイング「そうですね、やっぱり配球も普段のシーズン中とは全然違いますし。しっかり自分のスイングができていたんで、良かったかなと思います」ーー右翼の守備は新鮮「そうですね。自分でもビックリしたというか、初めてのことでしたけど、何とか守れて良かったかなと思います」ーー27日はどんなプレーを「あと1試合なので、しっかり楽しんでやれればいいと思います」

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3×―2全セ、全パ1勝、ペイペイD)直球勝負のプランは変更! 全セ・戸郷翔征投手(22)=巨人=は三回に登板し、2回2安打無失点。2年連続の球宴を笑顔で振り返った。「はじめは直球勝負でいこうと思っていたのですが、『この打線は抑えられない』と思って切り替えていきました」最速150キロをマークした直球が全31球中、23球を占めたが、今宮(ソフトバンク)、浅村(楽天)には追い込んでからフォークボールを投じて三振を奪った。2安打を許した四回も得点は許さなかった。「来年も出場できるように頑張りたい。この後の球宴も楽しみたい」19日以降、チーム内で新型コロナウイルスが蔓延(まんえん)し、原監督、菅野ら辞退者が続出。前半戦でチーム最多の9勝を挙げた右腕は、仲間の無念も胸に躍動した。(谷川直之)

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3xー2全セ、全パ1勝、ペイペイD)全セの「5番・右翼」で出場した佐藤輝明内野手(23)=阪神=は中飛、空振り三振の2打数無安打。「しっかり振りに行ったんですけど、詰まったり、空振りで、はい。明日(27日)頑張ろうかなと思います」とコメント。27日はホームランダービーに出場し、全パの浅村(楽天)と対戦する。昨年は全パの山川(西武)に「4ー9」で敗れているだけに「2回目ですし、何とか1回は勝てるように頑張ります!」と語っていた。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3×―2全セ、全パ1勝、ペイペイD)全セはまさかのサヨナラ負けとなり、高津臣吾監督(53)=ヤクルト=は「勝ちたかった」と振り返った。27日はヤクルトの秋季キャンプ地である松山での開催。指揮官は胸の内を明かした。――オールスターで初めての指揮「勝ちたかったですね。いい投手が投げるし、いい打者がくるし、ファン的にはすごくいい試合だったのかなと思います」――選手と監督とでは見方や楽しみ方が違う「やっぱりいろいろ気を使いますね。けがしないでくれ、と思いながらずっと見ていました」――選手起用なども楽しかった「できるだけ無理させないように、できるだけ平等にというのは思っていましたので、ちょっと森下くん中2日だったので、ちょっとしんどいかなと思ったんですけど、申し訳ないですけども頑張ってくれました」――交流はあった「ずっと矢野監督とは話をしていましたし、みんな結構、若い選手が多いので割とワイワイという雰囲気の中でやっていましたけど」――山川が二回に本塁打「ちょっと甘い球ではあったんですけど、さすがですね。あのスイングの強さでしっかりバットの芯に当てる技術は。強く振る選手はたくさんいますけど、ああやってしっかり捉える技術は素晴らしいと思いましたね」――森下がサヨナラ被弾「お客さん的には本塁打も見れたし、競った試合で面白い展開になったんじゃないかなと。打たれた森下君は残念かもしれないですけど、わざわざブルペンまで見に行ったんですけど、いい球投げるな、と思って」――塩見(1番で1安打1盗塁)も躍動した「是非、シーズンでお願いしたいね。きょうのセ・リーグの主将ですから。切り込んでくれて、いい仕事をしてくれたと思いました。(主将ぶりは)ゼロです。それが彼のいいところだと思います」――ビシエドも二回に本塁打「彼っぽいよね。ああやって右にちょっと遅れているのかなと思うような当たりだけど、素晴らしい当たりだったと思いますね」――27日は松山(秋季キャンプ地)での開催「ちょっと天気が心配なんだけど、是非いい試合をしたいなと。せっかくスワローズの選手もたくさんいますし、明日全員スタメンで行く予定でしていますので、是非、松山のファンの前で野球を楽しんでもらえる試合にしたいなと思います」――全パの先発は佐々木朗「こっちもフルスイングで応えられたらなと思います。是非、本塁打を狙って打席立ってほしいなと思いますね」

◆全パが3-2で全セにサヨナラ勝ち。「4番・一塁」で先発した全パ・山川穂高内野手(30)=西武=は、1号ソロを含む2安打1打点の活躍で敢闘選手賞と協賛社特別表彰のマイナビ賞(各100万円)に輝いた。グラウンド外でも佐々木朗希投手(20)=ロッテ=を〝フリップ芸〟でいじるなど、お祭り男が球宴を大いに盛り上げた。打った瞬間、ホームランを確信した。山川は、全パが陣取った一塁側ベンチに向かって両手を広げ、プロレスラー武藤敬司の決めポーズ「プロレスLOVE」を満足げに披露した。「すごく気持ち良かった」二回、全セ・青柳(阪神)の甘く入った直球を仕留めた。パ・リーグで断トツの29本塁打を誇るキングらしい打球速度180キロ、137メートルの豪快ソロを左中間席へ。仲間とのハイタッチを終えると笑顔で「どすこ~い」を披露。六回にも左前打を放って出塁した。グラウンド外でも話題をさらった。まず、試合前の選手紹介の際に馬のマスク姿で登場。試合中のベンチでは、書道八段の腕前で事前に用意した自筆のフリップ芸を披露した。自身も大ファンのシンガーソングライター、あいみょん(27)と先日対談した佐々木朗(ロッテ)を呼ぶと、テレビカメラに向かって「オレの許可なしにあいみょんと対談したな?」と嫉妬心を示し、佐々木朗の頭を持参したピコピコハンマーでピコン! さらに佐々木朗が4月24日のオリックス戦で投球の判定をめぐり、白井一行球審がマウンド上の右腕に詰め寄る場面があったことをイジり「白井球審と仲直りして!?」。〝禁断のネタ〟に触れるとベンチが爆笑に包まれた。「(これらのパフォーマンスは)自分で考えました。高校時代(沖縄・中部商高)に応援団長として、あのようなことをやっていたので」試合前の本塁打競争は準決勝で柳田(ソフトバンク)に敗れたが「今日のオールスターは過去の中でも一番楽しかった。野球少年、少女たちに夢を与えることができたらと思っています」と充実感をにじませた。西武の主砲は全パの主砲。27日の第2戦でも、最高のパフォーマンスで愛媛のファンに夢を与える。(石井孝尚)

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3x-2全セ、全パ1勝、ペイペイD)「GⅠファンファーレ(東京競馬場、中山競馬場)」が流れた福岡で韋駄天ぶりを発揮し、先制点を生み出した。初出場の全セ・塩見泰隆外野手(29)=ヤクルト=が「1番・中堅」で先発出場し、一回に初球を捉えて左前に運んだ。「直球一本、100%に絞っていきました。自分らしいプレーができたのは良かったです」次打者・近本の打席で二盗を決め、一塁内野安打で三進。3番・牧が定位置より前の左飛を放った場面では果敢にタッチアップ。「(三塁コーチの広島・)小園に『この浅いフライで(本塁へ)行きますか』って聞いたら、『行ってください』と言わわれたので行きました」と、快足を飛ばして本塁を陥れた。〝主将〟として結果で応えた。「キャプテン塩見です」。全セを率いる高津監督(ヤクルト)が試合前に明かした。塩見はミーティングで指名された際に「嫌ですよ~」と照れながらもナインの前に立ち、「チーム一丸でいきましょう」と鼓舞した。四回の中堅守備では山川(西武)の大飛球を警戒し、事前に中堅フェンス手前まで後退。作戦通りにフェンス際に打球が飛び、悠々と捕球するなど野球勘が冴えた。(横山尚杜)

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3x-2全セ、全パ1勝、ペイペイD)2年目で初選出された全セ・牧秀悟内野手(24)=DeNA=は「3番・二塁」で先発出場。一回の球宴初打席で先制の左犠飛を放って、1打点をマークし「他球団の選手の方々と一緒にプレーすることができ、新鮮な気持ちだった。安打を打ちたかったが、オールスターの舞台を経験でき楽しかった」と振り返った。アドバイザリー契約を結ぶ「シュアプレイ」と香川・東かがわ市のファクトリーブランド「88プロジェクト」のコラボによるフィット感を高める新縫製技術「88カット」を初採用したオールスター仕様の打撃用手袋を着用。ファーストスイングで打点を挙げた。本塁打競争は柳田(ソフトバンク)に1回戦で敗退。試合での初安打もお預けとなったが「明日(27日)、出場した際は必ず一本打ちたい!」と第2戦(松山)へ気合を入れた。(浜浦日向)

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3x-2全セ、全パ1勝、ペイペイD)直球勝負のプランは変更! 全セ・戸郷翔征投手(22)=巨人=は三回に登板し、2回2安打無失点。2年連続の球宴を笑顔で振り返った。「はじめは直球勝負でいこうと思っていたのですが、『この打線は抑えられない』と思って切り替えていきました」最速150キロをマークした直球が全31球中、23球を占めたが、今宮(ソフトバンク)、浅村(楽天)には追い込んでからフォークボールを投じて三振を奪った。2安打を許した四回も得点は許さなかった。「来年も出場できるように頑張りたい。この後の球宴も楽しみたい」19日以降、チーム内で新型コロナウイルスが蔓延(まんえん)し、原監督、菅野ら辞退者が続出。前半戦でチーム最多の9勝を挙げた右腕は、仲間の無念も胸に躍動した。(谷川直之)

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3x-2全セ、全パ1勝、ペイペイD)振り返ると、白球ははるかかなたへ飛んでいた。青柳(阪神)が思わずバンザイするほどの打球速度、180キロ弾を山川(西武)に食らった。マウンドの上で苦笑い。お祭りだからこそ、気持ちよさが勝った。球宴自身初の先発は2回1安打1失点だった。「オールスターで先発させてもらえるのは、こういう機会が何回あるかもわからないですし、すごく光栄なこと」大役を務めて充実感をにじませた。2-0の二回先頭で被弾したシーンについては「完璧でしたね。あんな気持ちいいホームランは久々に打たれました」と脱帽。マウンド上で拍手したことについては「もちろん。あんなにきれいに飛ばされのは、称賛しかないです」と笑って振り返った。阪神では2014年の藤浪以来となる球宴での先発マウンド。虎の代表として、一回先頭の柳田(ソフトバンク)は145キロでバットに空を切らせ、対決を熱望していた吉田正(オリックス)を一ゴロ併殺打に打ち取って見せ場も作った。試合前には5月6日のバンテリンドームで9回完全投球を許した大野雄(中日)とも談笑できた。結果的に青柳は延長十回にサヨナラ打を献上。「(延長十回に佐藤輝がチーム初安打を放ち)あれで僕はすごく文句を食らったっていう話を大野さんにして(笑) ファンの方からお前のせいで完全試合がなくなったって。大野さんも、(青柳が)『いいピッチングしてたんで、それに乗っていけたよ』みたいなことをいってもらえた」。持ち前の明るさと軽妙なトークで、竜のエースとも距離を縮めた。29日からは後半戦がスタートする。変則右腕は8月2日の巨人戦(東京ドーム)での先発が濃厚だ。「前半戦、いい形、5割で終わることができた。後半戦は首位ヤクルトをどうやって抜かすかだけを考えて、1勝1勝積み上げていきたい」と力を込めた。虎のエースには矢野阪神の大逆襲がはっきりみえている。(新里公章)

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3x-2全セ、全パ1勝、ペイペイD)初出場でド派手に決めた!! 全パが3―2で全セにサヨナラ勝ちし、通算成績を87勝80敗11分けとした。途中出場した清宮幸太郎内野手(23)=日本ハム=が、48年ぶり2人目となる球宴初安打でのサヨナラ本塁打で試合を決め、最優秀選手(MVP、賞金300万円)に輝いた。球宴が観客制限なしで開催されるのは3年ぶり。飛躍の時を迎えようとしているプロ5年目のスラッガーが、グラウンド内外で3万5534人の観衆を沸かせた。舞台は整った。あとは、ヒーローになるだけだ。2-2の九回2死走者なし。〝最後の一人〟として打席が回ってきた清宮が、試合を決める一発を左中間ホームランテラス席へたたき込んだ。「入ると思わなかった。本当に、自分が一番びっくりしています。最高の思い出ですね」球宴では36年ぶり7人目、初安打だと実に48年ぶり2人目となるサヨナラ弾。夢見心地でダイヤモンドを一周し、本塁付近で待ち受けた全パのスターたちから、もみくちゃにされた。七回の守備で途中出場し、第1打席は四球。九回は「めちゃくちゃホームランを狙っていた」という。全セ・森下(広島)が何度も首を振って選択した154キロの直球を打ち返し「絶対に真っすぐで来てくれると信じていた。フルスイングで(心意気に)応えることができた」。MVPも獲得し「派手に迎えてくださって、うれしかった」と余韻に浸った。おいしいところは全て持っていく、まさに〝清宮の舞台〟だった。まずは試合前のホームランダービー。オフの自主トレで師事した柳田(ソフトバンク)の指名で打撃投手を務めると、脱力フォームで緩いボールを投げ続け、21球中9本塁打での決勝進出に貢献した。続いてエンターテイナーぶりを見せたのが四回終了時。所属する日本ハムのチアリーディングチームがはやらせた「きつねダンス」をパ6球団のチアが披露。柳田のキャッチボール相手を務める傍ら、清宮も「きつねの耳」のカチューシャを頭に付けノリノリで踊り、スタンドを盛り上げた。史上最多の高校通算111本塁打をマークし、鳴り物入りでプロ入りして5年目。今季は前半戦で自己最多の11本塁打を放ち、覚醒ムードを漂わせる。球宴には、最後の一人を選ぶ「プラスワン投票」で初参戦。3年ぶりにコロナ禍による観客制限を設けず開催された祭典で、この上ない存在感を放った。有言実行の活躍だった。24日の前半最終戦。試合後のヒーローインタビューで「ホームランを打ってMVP取ります」と宣言。新庄監督からの「MVPを取って(賞金で)裏方さんにプレゼントを」との指令にも一発回答した。賞金300万円の使い道を聞かれると「どうしようか、これから考えたい」と思いを巡らせた。お立ち台ではテレビ越しに新庄監督へ「やったぜ!」とメッセージを送り「最高の思い出。目いっぱい、楽しませてもらった」と充実感たっぷりの笑顔。最後は「きつね耳」をつけ、一本締めで音頭も取った。試合前から幕切れまで、清宮が見事に主役を演じきった。(箭内桃子)★試合前は師匠を〝アシス投〟 清宮はホームランダービーで柳田(ソフトバンク)の打撃投手を務めた。シーズンオフの自主トレで弟子入りし、この日の練習中に柳田から頼まれたという。脱力したフォームからストライク投球を繰り返し、コンスタントに〝被弾〟。「ピッチャーが一番、緊張しました」。計21球で9本塁打が飛び出し、柳田の決勝進出に貢献した。27日の決勝に向けて「しっかり投げます」と気合十分だった。■きつねダンス 日本ハムのファイターズガールが今季から始めたイニング間のイベントで、ノルウェー出身の芸人、Ylvis(イルビス)の楽曲『The Fox』に合わせて踊る新たなダンス。きつねの耳としっぽを付けてキュートに踊る姿がSNSで話題となり、日本ハムの選手もYouTubeで踊りを披露。他球団にも波及し、ヤクルトは「つばめダンス」、オリックスは「たぬきダンス」を披露している。

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3x-2全セ、全パ1勝、ペイペイD)〝お祭り男〟が今年も球宴を盛り上げる。打って、走って。まさかの左翼を守って? 近本(阪神)が全力で楽しんだ。「たくさんの選手とたくさんのファンが集まったなか、すごいプレーだったり、力勝負というのが僕の中で楽しかった」まずは一回無死二塁。全パの先発・大関(ソフトバンク)の150キロ直球に食らいついた。打球を処理した一塁手・山川(西武)から大関にトス。〝かけっこ〟となれば虎のスピードスターは負けない。快足を飛ばして、内野安打を勝ち取ると、直後に二盗も成功。三回は則本(楽天)の155キロを左前に運び、複数安打をマークした。「ヒットは意識していなくて、ホームランを打ちたかった。『ホームラン打たなあかんな』という雰囲気だったので」3度目の球宴出場だ。各選手がフルスイングを披露し、外野フライが上がるだけでわき上がるペイペイドームの〝空気〟を読んだ。出場前から目標に掲げていた本塁打はお預けとなったが、2安打としっかり結果を残し、球宴通算5試合で打率は驚異の・692(13打数9安打)。お祭り男は今年も健在だった。一発を狙う近本も珍しいが、守備も球宴ならではの光景だ。本職の中堅から場所を移し、左翼でスタメン出場。意外にも「『レフトのほうが楽しいなぁ』というのは思いましたね。球の見え方とか、追い方っていうのはすごく自分は合っているので『いずれレフトか』みたいに思っています」と本音をのぞかせた。試合中は1&2番コンビを組んだ塩見(ヤクルト)と意見交換した。今季の盗塁王争いは塩見がトップの「22」、近本がそれを追う「19」と火花バチバチだが、話はやはり盗塁がメインだった。「技術面よりも、メンタル。アウトになったときに、次、走りにくいとか、三盗について。いろいろ話はしました」と充実の一日を過ごした。「後半戦の相手、話せた人と戦うわけで。そういったところもより深く考えて、あのとき話していたことをやっているんだなっていうのを反応をみながら守備もして。後半戦、勝てるように戦っていきます」楽しみ、学び、持ち帰る。お祭り男は弾みをつけて、甲子園に帰ってくる。(原田遼太郎)

◆マイナビオールスターゲーム第1戦(26日、全パ3x-2全セ、全パ1勝、ペイペイD)全セを指揮した高津臣吾監督(53)=ヤクルト=が、本紙に独占手記を寄せた。現役時代は球宴に6度出場したが、指揮官としては初の夢舞台。現役時代の思い出に残るシーンとして、1996年に実現した「投手・イチロー対打者・高津」の対戦を挙げ、27日の愛媛・松山で行われる第2戦への特別な思いを明かした。この日の試合前には、野球殿堂入りの表彰式が行われた。オールスターでの指揮は初めて。勝ちたかったですが、ファンの方にとってはすごくいい試合だったと思います。試合前には殿堂入りの表彰をしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。セ・リーグの監督としてユニホームを着て表彰していただけたことに大きな意味があり、幸せな瞬間でした。全セを率いることに恐縮しますし、何よりも選手の選考が難しかった。一番考えたのは、バランスです。投打であったり、チーム単位のことであったり、他チームの選手を預かるので、投手起用や打線の組み方でもなるべく負担をかけたくないですし、周りの人にも相談しました。その中で、ヤクルトからは高卒7年目の高橋奎二を選びました。彼は2軍監督時代からずっと見てきて、すごくゆっくりだけど階段を上ってここまで来た選手。今季は前半戦で6勝を挙げましたし、この大きな舞台を経験させていろいろなものを刺激と捉えて吸収して、成長する材料にしてほしいと思います。現役時代は、6度オールスターに出場させていただきました。思い出に残っているのは、やはり1996年。東京ドームでの第2戦で「投手・イチロー」の球を打って、翌日、富山での第3戦では「打者・イチロー」から三振を奪いました。裏対決からの表対決と言いますか、心に残る面白い対戦でした。当時、全セを率いたのは野村監督(ヤクルト)で、全パが仰木監督(オリックス)。試合前から「もしかしたらイチローが投手をするかもしれない」と話題になっていて「もし、野村監督が代打を告げるなら俺だろうな」と勝手に思っていました。もちろん事前に何も言われていませんでしたが、何となく心の準備はできていました。ただ、本当にイチローが投げるとは思っていません。4点を追う九回2死走者なし。「ピッチャー、イチロー」がコールされたとき、僕はロッカールームにいてスパイクを脱いでいました。「本当に代打、いくの?」と思いながら、誰かから大きな声で「高津! 行くぞ!!」と呼ばれたのが印象に残っています。急いで着替えて、ヘルメットとバットは飯田(哲也、ヤクルト)のを借りたと思います。打席に向かうとき、野村謙二郎さん(広島)らから「危ないから後ろに下がっておけよ」と言われ、全パの捕手・伊東勤さん(西武)にも「一応全部外だけど、万が一があるから」と言っていただき、少し下がってバットを構えました。すると、球は速いし、コントロールが良くて外角にどんどん決まる。これはすごいな、と。絶対打ってやろうと思ったのですが、ショートゴロでした。翌日は、七回に「打者・イチロー」と対戦。今度は〝本業〟の投手だったので負けたくないなと思い、打ち取れました。27日は愛媛・松山で試合が行われます。ヤクルトにとっては例年、秋季キャンプを行わせていただいている場所ですが、一昨年、昨年と新型コロナウイルスの影響で実施できなかったので、ぜひ松山のプロ野球ファンを楽しませてあげたい。全セの監督として松山に帰るのは特別なこと。思い出に残るゲームになると、楽しみにしています。(東京ヤクルトスワローズ監督)

◆「マイナビオールスターゲーム2022」の第2戦は27日、愛媛・松山市の坊っちゃんスタジアムで開催される。地元・済美高出身のお笑いコンビ、ティモンディの高岸宏行(29)、前田裕太(29)に開催への思いや注目選手などを聞いた。(取材構成・須藤佳裕)球宴第2戦の舞台は松山坊っちゃんスタジアム。済美高出身のティモンディにとっては思い出深い場所であり、前田は「愛媛県の野球選手のホームグラウンド。そこでプロ野球選手の方々がプレーされるのは、すごく感動する機会になる」と胸を躍らせる。注目選手には3人を挙げた。全セでは「この年齢で初めて選出され、すごく楽しみ」とリーグトップ22盗塁の29歳・塩見(ヤクルト)をプッシュ。全セ中継ぎ部門でファン投票トップに輝いた湯浅(阪神)には「高岸がBC栃木に所属したというのもあり、BC出身で、苦労した選手の初めての球宴は、すごく楽しみ」と直球勝負に期待していた。全パでは松川(ロッテD1位)=市和歌山高=が「どういう立ち振る舞いをするか」と、他球団の先輩投手とのバッテリーを組んだ際のリードに視線を送る。一方、高岸の注目は「セもパも全員です!」とキッパリ。球宴史では数々の名シーンが生まれてきたが「1~9番がホームランとか、振り逃げも含めると10者連続奪三振もあり得ますもんね。佐々木朗投手が1イニングに4奪三振したりしたら...」と江夏豊超えに期待?「坊ちゃんのシーンがこれから何回も見られますからね」と松山での快挙達成も心待ちにしながら「『NPBの選手はカッコいいんだぞ』という姿を地球全体に見せつけてほしい。『(ファンに)勇気を与えてください』と言いたい。みなさんなら、やればできる!!」とティモンディらしく、球宴戦士たちにエールを送った。

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