オリックス(☆7対4★)ソフトバンク =リーグ戦17回戦(2022.07.24)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
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ORIX
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勝利投手:比嘉 幹貴(2勝0敗0S)
(セーブ:ワゲスパック(2勝4敗1S))
敗戦投手:和田 毅(2勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(12号・4回表ソロ),柳田 悠岐(13号・5回表ソロ)
【オリックス】若月 健矢(1号・7回裏ソロ)

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◆オリックスは1-4で迎えた5回裏、宗と紅林の連続適時打と若月の犠飛で3点を挙げ、同点とする。続く6回には、2死一三塁から杉本の2点適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・ワゲスパックが来日初セーブ。敗れたソフトバンクは、投手陣が振るわなかった。

◆オリックスが逆転勝ちした。2連勝で前半戦を終え、6月7日以来の貯金「1」でターンした。中嶋聡監督(53)は「最初の方はチャンスをつぶしてしまったけど、よく追いついたし、よく点を取っていった。みんなが貢献してくれた」と野手陣の働きを称賛した。1-4と劣勢だった5回、1死二、三塁から宗佑磨内野手(26)の右前打、紅林弘太郎内野手(20)の右前打、若月健矢捕手(26)の左犠飛と3者連続打点で追いついた。続く6回、杉本裕太郎外野手(31)の右中間二塁打で2点を勝ち越した。7回には若月の1号ソロで3点差に広げた。宗、若月と並んでお立ち台に立った杉本は、絶不調から盛り返した前半戦について「良いこともあれば、悪いこともある。これも人生だなと思って切り替えて頑張るようにしています」と語った。先発の田嶋大樹投手(25)が5回4失点。「何とかリードを守りたいという気持ちが投球を硬くしてしまったと思うし、守りの投球になってしまったことを反省したい」。追いついた直後の6回、2番手で登板した比嘉幹貴投手(39)が3者三振に切った。中嶋監督は「あそこをしっかり止めてくれたのが、そのまま(裏の勝ち越し)点につながったと思います」と勝利のポイントに挙げた。

◆オリックス先発要員のワゲスパックが来日初セーブを挙げた。3点リードの9回、体調不良の平野佳の代役守護神として登場。四球、失策、内野安打と不運も絡んで無死満塁とした。だが、球団最速タイの159キロを出すなど快速球を軸に後続3人を打ち取った。中嶋監督は「四球にミスが重なってああいう展開になる。無死満塁で抑えたのは大きいですが」と苦笑いした。

◆昨季王者オリックスが逆転勝ちで貯金ターンを決めた。貯金1は6月7日以来。導いたのは不振に苦しんできた主砲、杉本裕太郎外野手(31)だった。5回に3点差を追いつき、続く6回に一気に勝ち越した。2死一、三塁で和田の外角直球をとらえて右中間真っ二つの2点適時二塁打。「軽打の意識で打ったら、いい打球が打てた」。足が万全ではない一塁走者の吉田正も一気に生還。杉本のガッツポーズと吉田正の激走で、場内は最高潮に盛り上がった。打率1割台前半に沈んだ4月から盛り返し、6月度は月間MVP。ここ2カ月連続で15打点と、らしさを取り戻してきた。「良いこともあれば、悪いこともある。これも人生だなと思って切り替えている」。初回の2死一、三塁では見逃し三振。その後に二塁打2本でチームを勝利に導いた。「あのまま(6回も)チャンスで凡退していたら嫌な休みになっていたかもしれない。少しはリフレッシュできると思います」と笑顔。身も心も後半戦の爆発に備える。ここまで実は、貯金1が最高。中嶋監督は首位とのゲーム差より、貯金の数にこだわる。「やっと上がってきた感じ。貯金を増やしていって、初めてそうなった(上位浮上)と思うのかな」と締めくくった。【柏原誠】○...若月が「パパ1号」を放った。7回に点差を3点に広げる貴重な今季1号アーチ。5回に同点犠飛も打つなど打撃好調な若月は「実は私ごとなんですけど、今月に入って娘が生まれました。これからは父として、一選手として頑張っていきたいと思います」とファンに生報告して、大きな拍手をもらった。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)の今季初ずくめの大当たりも、勝利には結びつかなかった。1点を追う4回1死で同点の12号ソロ。「コンパクトにスイングしようと打席に入りました」。5回2死でも今季初の1試合2発、2打席連発となる13号ソロを放った。初回と8回にも中前打を放っており、4安打は昨年4月18日西武戦以来で今季初。前半戦は不振に苦しんだ主砲が、最後に浮上の兆しを見せた。▽ソフトバンク東浜(5回途中4失点で降板)「毎回ランナーを出してしまい、リズムの悪い投球になってしまった。先発としての仕事ができなかった。すごく悔しいです」

◆ソフトバンクがまた、鬼門で負け越した。昨年から1度も勝ち越すことができていない京セラドーム大阪で、7カード連続の負け越し。藤本博史監督(58)は「やっぱり流れやね。守る時間が長すぎるよね」と、静かに振り返った。"調整登板"の和田が誤算だった。同点の6回、17年以来5年ぶりのリリーフでマウンドへ。先頭の野口を四球で出すと、2死一、三塁から杉本に勝ち越しの2点二塁打を許した。「すごく大事な場面で使ってもらったのに、チームに本当に申し訳ないです」と悔しがった。和田は新型コロナウイルス陽性のため、6月27日に出場選手登録を抹消。後半戦での先発復帰に向けて、前日23日に1軍登録され中継ぎ待機していた。藤本監督は「2軍戦が当分ないし、投手コーチは中継ぎで投げさせたいというのがあった。調整登板で難しいところはあったのかもわからないよね。一番厳しいところで行ってるからね。そこは使ったこっちが悪い」と責めなかった。開幕8連勝で始まった前半戦は連敗フィニッシュで貯金6。2位西武が敗れたため首位で折り返した。藤本監督は「そんなに悲観することはない」。球宴休みを挟んで、勝負の後半戦に備える。【山本大地】パ・リーグは1位ソフトバンクから5位オリックスまで2・5ゲーム差で前半戦を終了。全球団が80試合以上消化して上位5球団が2・5ゲーム差以内の大混戦は、15年7月23日のセ・リーグ(1~5位が2差)以来になるが、パ・リーグでは初めてだ。消化試合数に関係なく、球宴までの前半戦終了時に上位5球団が2・5ゲーム差以内は15年のセ・リーグに次いで2度目で、こちらもパ・リーグでは初めて(2期制時は除く)。15年のセ・リーグは前半戦4位のヤクルトが優勝したが、今年はどうなるか。

◆パ・リーグは1位ソフトバンクから5位オリックスまで2・5ゲーム差で前半戦を終了。全球団が80試合以上消化して上位5球団が2・5ゲーム差以内の大混戦は、15年7月23日のセ・リーグ(1~5位が2差)以来になるが、パ・リーグでは初めてだ。消化試合数に関係なく、球宴までの前半戦終了時に上位5球団が2・5ゲーム差以内は15年のセ・リーグに次いで2度目で、こちらもパ・リーグでは初めて(2期制時は除く)。15年のセ・リーグは前半戦4位のヤクルトが優勝したが、今年はどうなるか。

◆オリックスが2連勝で、前半戦を貯金1で終えた。同点の六回に杉本の2点二塁打で勝ち越し、七回に若月の1号ソロで突き放した。ワゲスパックが来日初セーブ。ソフトバンクは先発の東浜、3番手和田らが粘れず2連敗となった。

◆オリックスが前半戦のラストを白星で締めて、貯金ターンを決めた。4時間2分の激闘。打線が13安打7得点と爆発する中大砲の杉本裕太郎外野手(31)が決勝打を含む2安打2打点と躍動した。「狙っている球、タイミングが合う球が来たら積極的に振っていこうというのは、どの打席でもやっていること。いいところに飛んでくれて、よかったです」1─4の五回1死一塁で左翼線へ二塁打。続く宗、紅林の連続適時打、さらには若月の同点犠飛を呼び込んだ。4─4の六回2死一、三塁では右中間へ勝ち越しの2点二塁打。外角のボール球だったが「なるべく力を抜いて、軽打で」と技術でヒットゾーンに運んだ。救援陣も含め、ナインの奮闘でチームは逆転勝ち。6月7日以来となる貯金「1」で前半戦を折り返した。中嶋監督は「貯金1個しかないやん」と苦笑いしつつ「これから増やしていくだけ」と後半戦での巻き返しを誓った。後半戦までチームは球宴休みに突入。26日には杉本の母校・徳島商高が県大会で鳴門渦潮高との準決勝に臨む。杉本が1年だったときに夏の甲子園出場を決めた際には、OBの川上憲伸(当時中日)から神戸牛の差し入れがあったという。「高いお肉を食べたことなかったので〝よし、頑張ろう〟と思えた。甲子園が決まったら、差し入れしたいですね」後輩たちの活躍を刺激にしつつ、自身は後半戦に向けてコンディションを整える。今カード勝ち越しを決めて、ソフトバンクとは2・5差。リーグ連覇を目指し、ラオウの戦いは続く。

◆ソフトバンクの柳田が今季初の2打席連続本塁打を含む、4安打をマークした。チームは敗れたが、開幕から低迷していた打率は2割7分6厘に上昇。「コンパクトなスイングを心がけ、しっかり捉えることができた」と手応えをにじませた。2発はともに甘く入った直球を仕留めた。四回に中越えの12号ソロを放つと、五回は敵地に駆けつけたファンの待つ左中間席へ再びソロを届けた。26日から始まるオールスター戦の本塁打競争でパ・リーグ代表に選ばれており、弾みのつく打席となった。

◆前半戦のラストを白星で締めくくった。4時間2分の激闘。最後は中嶋オリックスが笑った。打線が13安打7得点と爆発。そのなかで大砲の杉本が決勝打を含む2安打2打点と躍動した。「狙っている球、タイミングが合う球が来たら積極的に振っていこうというのは、どの打席でもやっていること。いいところに飛んでくれて、よかったです」1─4の五回1死一塁で左翼線へ二塁打。続く宗、紅林の連続適時打、さらには若月の同点犠飛を呼び込んだ。4─4の六回2死一、三塁では右中間へ勝ち越しの2点二塁打。外角のボール球だったが「なるべく力を抜いて、軽打で」と技術でヒットゾーンに運んだ。救援陣も含め、ナインの奮闘でチームは逆転勝ち。6月7日以来となる貯金「1」で前半戦を折り返した。中嶋監督は「貯金1個しかないやん」と苦笑いしつつ「これから増やしていくだけ」と後半戦での巻き返しを誓った。後半戦までチームは球宴休みに突入。26日には杉本の母校・徳島商高が県大会で鳴門渦潮高との準決勝に臨む。杉本が1年だったときに夏の甲子園出場を決めた際には、OBの川上憲伸(当時中日)から神戸牛の差し入れがあったという。「高いお肉を食べたことなかったので〝よし、頑張ろう〟と思えた。甲子園が決まったら、差し入れしたいですね」後輩たちの活躍を刺激にしつつ、自身は後半戦に向けてコンディションを整える。リーグ連覇を目指し、ラオウの戦いは続く。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
46401 0.535
(↓0.006)
-
(-)
56323
(+4)
284
(+7)
60
(+2)
50
(-)
0.255
(-)
2.980
(↓0.05)
2
(-)
西武
48432 0.527
(↓0.006)
0.5
(-)
50308
(+2)
278
(+9)
74
(+1)
44
(-)
0.226
(-)
2.510
(↓0.06)
3
(1↑)
楽天
44422 0.512
(↑0.006)
2
(↑1)
55320
(+9)
293
(+2)
58
(+1)
67
(-)
0.246
(↑0.002)
3.220
(↑0.01)
4
(1↓)
ロッテ
46441 0.511
(↓0.006)
2
(-)
52294
(+4)
318
(+5)
53
(+1)
89
(+1)
0.225
(↑0.002)
3.050
(↓0.03)
5
(-)
ORIX
48470 0.505
(↑0.005)
2.5
(↑1)
48296
(+7)
296
(+4)
45
(+1)
43
(+1)
0.241
(↑0.001
2.780
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
37550 0.402
(↑0.006)
12
(↑1)
51299
(+5)
334
(+4)
71
(+1)
61
(-)
0.235
(-)
3.450
(↓0.01)