西武(3対3)楽天 =リーグ戦16回戦(2022.07.23)・ベルーナドーム=
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楽天
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西武
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勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【楽天】島内 宏明(7号・4回表ソロ),武藤 敦貴(1号・8回表ソロ)

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◆西武は2点ビハインドで迎えた7回裏、川越の適時打などで3点を挙げ、逆転に成功する。対する楽天は直後の8回、武藤がプロ初本塁打となるソロを放ち、試合を振り出しに戻した。その後は両軍の投手陣が得点を与えず、4時間を超える熱戦は規定により引き分けに終わった。

◆楽天島内宏明外野手(32)が、通算1000安打を達成した。生え抜きでは銀次に次いで球団史上2人目。史上312人目。4回2死走者なしで迎えた2打席、カウント2-1から高橋の外角139キロカットボールをフルスイング。バックスクリーンへの7号ソロとなった。節目の安打を本塁打で飾り「入っちゃった」と真顔で喜んだ。ベンチ前では、記念ボードを銀次から手渡され、掲げると、球場から拍手で祝福された。プロ初安打は12年8月22日ロッテ戦(Kスタ宮城)の2回、阿部からの右前打。通算1000安打=島内(楽天) 23日の西武16回戦(ベルーナドーム)の4回、高橋から本塁打で達成。プロ野球312人目。楽天では19年銀次に次いで2人目。初安打は12年8月22日のロッテ15回戦(Kスタ宮城)で阿部から。

◆楽天武藤敦貴外野手(21)が、プロ初本塁打を放った。1点を追う8回先頭で迎えた第3打席。カウント2-2から、平良の外角140キロフォークを引っ張った。ライトポール際への同点ソロ。「食らいついたらいい結果になりました。ホームランは全く考えていなかったので、『まさかここで?』って感じです。夢ですかね?」と驚いた。2点リードの7回に田中将が3点を失い、逆転された直後の1発。不穏な空気を打ち払い、大先輩の負けを消した。

◆西武川越誠司外野手(29)がプロ初の3安打の活躍を見せた。楽天田中将に打線が苦しむ中、6回先頭の打席で右翼線二塁打。2点を追う7回2死満塁では、右前2点適時打で同点に追い付き「インコースで詰まったのですが何とか(一塁と二塁の)間に飛んでくれました」。延長10回にもブセニッツから中前打を放ち、プロ入り初の猛打賞をマークした。

◆楽天は西武と引き分けた。4回2死走者なしで、島内がバックスクリーンへ通算1000安打となる7号ソロ。直後には岡島が右前適時打を放って、2点を先制した。先発田中将は、序盤から安定感ある投球を披露。6回までは2安打無失点と西武打線を封じた。しかし、7回2死満塁、カウント2-2から内角154キロ直球を川越に捉えられ、右前に2点適時打。さらに2死一、三塁とし、柘植の2球目に暴投。痛恨の逆転を許した。敗れると5位オリックスに並ばれるピンチで、若手が奮起した。8回先頭で打席を迎えた高卒3年目の武藤が、平良から右翼ポール際へプロ1号を放って同点とした。以降は宋家豪、西口、ブセニッツ、松井裕と継投。延長10回2死三塁のピンチでは源田の打球がブセニッツのグラブをはじいたが、二塁手川島が好反応。無失点で切り抜けた。5番手松井裕は、11、12回と回またぎで無失点。野手14人、投手5人をつぎこみ、引き分けた。

◆西武平良海馬投手に異変が起こっている。1点リードの8回に登板し、先頭の楽天武藤に同点本塁打を浴びた。自身の登板で3試合連続失点はプロ初。抜群の安定感を誇っていた右腕だけに、辻監督は「見てて不安そうに投げている。堂々と投げてくれればいいんだけど」と心配顔。試合は立ち見席まで完売し、今季最多2万6641人動員も、4時間21分のパ・リーグ最長試合で引き分けに終わった。

◆楽天奈良原浩1軍内野守備走塁コーチ(54)が、西武-楽天16回戦(ベルーナドーム)を欠場した。試合前練習で打球を顔面に受けたため。病院で検査を行った。普段は攻撃時に三塁ベースコーチを務めているが、一塁ベースコーチの佐竹学1軍外野守備走塁コーチが三塁に入った。一塁コーチには渡辺直人1軍打撃コーチが務めた。試合後石井GM兼監督は「動けるので具合が悪くなったりはないんですけど、顔のほうなので病院に行ってほしいと言いました」と説明した。

◆西武山川穂高内野手(30)が、バットではなく守備で3度チームを救った。まずは3回1死三塁のピンチで、楽天武藤の一ゴロを捕球し、すかさず本塁送球。正確な球で三走・山崎をタッチアウトに仕留めた。なおも2死二塁とし、小深田の安打性の打球をファインプレーで食い止めた。さらに3-3の延長12回2死三塁のピンチで、武藤の打球に飛び付き自ら一塁ベースを踏んだ。抜けていれば勝ち越しの場面だけに、延長負けを封じる好プレーとなった。打撃は5打数無安打の一方で、好守連発にツイッターでは「山川ナイス」がトレンド入りした。▽西武高橋(前半戦最終登板で7回6安打2失点も勝敗つかず)「順調にきていると感じますし、もっともっと勝ちにつながる投球を1試合1試合やっていきたい」

◆楽天武藤敦貴外野手(21)が、プロ初本塁打を放った。1点を追う8回先頭で迎えた第3打席。カウント2-2から、平良の外角140キロフォークをすくい上げた。右手1本で振り抜くようにスイングし、ライトポール際への同点ソロ。「自分でもやったことのないバッティングをしたので、頭の中で考えていたことが体に染みついて勝手に動いてくれたのかな」と喜んだ。チームを敗戦から救い、延長12回引き分け。4時間21分の長い試合となったが、終了後も興奮は冷めやらぬ状態。「まさか入るとは思っていなかったので、まだ実感がないような気がします。(本塁打後のベンチでは)すみません。興奮しすぎて何も覚えていないです」と初々しさを見せた。

◆先発田中将大投手(33)は、7回4安打3失点で勝ち負けがつかなかった。序盤から安定感ある投球を披露。6回までは2安打無失点。西武打線を封じた。しかし、7回2死満塁、カウント2-2から内角154キロ直球を川越に捉えられ、右前に2点適時打。さらに2死一、三塁とし、柘植の2球目に暴投。痛恨の逆転を許した。「結果を見れば四球が2つ絡んでいるし、というところはありますけど、ちょっとしたところだと思います」と振り返った。1イニングに悔いが残ったが、今季最速タイの154キロをマーク。力強い直球と制球がさえた。投球全体を振り返って「うまく投げられた。良かったですよ。言うことないです」。手応えをつかんだマウンドとなった。

◆楽天島内宏明外野手(32)が、通算1000安打を達成した。生え抜きでは銀次に次いで球団史上2人目。プロ野球史上では312人目だ。4回2死走者なしで迎えた第2打席、カウント2-1から高橋の外角139キロカットボールをフルスイング。バックスクリーンへの7号ソロとなった。節目の安打を本塁打で飾り「入っちゃった」と真顔でコメント。試合後は「あと1本ということは分かっていたので、変な当たりのヒットで達成というよりも、ああいう形で達成できてよかったと思います。今日の1本が(プロ生活で)一番当たりが強かったのかもしれないです」と喜んだ。ベンチ前で銀次から手渡された記念ボードを掲げると、ファンから拍手で祝福された。「西武との対戦だったので、小さい頃からの憧れであった稼頭央さん(松井ヘッドコーチ)と、楽天に入ってから育てていただいた平石さん(打撃コーチ)おふたりの顔が浮かびました」としみじみ語った。

◆「4番・左翼」で出場の楽天・島内宏明外野手(32)が四回、先制の7号ソロを放ち、プロ野球史上312人目となる通算1000安打を達成した。「打ったのはカットボール。入っちゃった」カウント2-1から先発・高橋の139キロのカットボールを強振。バックスクリーンへライナー性の打球を運んだ。球団の生え抜きでは銀次に次いで2人目。ベンチ前では記念ボードを掲げ、一礼した。

◆「9番・中堅」で出場の楽天・武藤敦貴外野手(21)が2-3の八回、プロ初本塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。「打ったのはフォークだと思います。食らいついたらいい結果になりました」八回、先頭打者として迎えた第3打席。カウント2-2から2番手・平良の140キロのフォークに体勢を崩されながらも右手一本で捉えた。飛球は右翼ポール際に着弾。「ホームランは全く考えていなかったので『まさかここで?』って感じです。夢ですかね?」と驚きの表情を浮かべた。

◆西武の川越が0―2の七回、田中将から2点打を放った。2死満塁から内角の154キロの速球を振り抜くと、打球は一、二塁間を転がって右前へ。「詰まったけど何とか(野手の)間に飛んでくれた」と息をついた。六回には右翼線二塁打を放ち、5試合連続安打としていた。前回6月24日の対戦でソロ本塁打を含め、3打数2安打3打点と打ち崩していた田中将を相手に好相性を発揮した。

◆西武・高橋光成投手(25)は7回6安打2失点(自責点1)と好投したが、7勝目はならなかった。楽天・田中将とのエース対決。四回に島内に先制ソロなどで2点を失ったが、その後は立ち直って先発の役割を果たした。?西武・高橋 「一回、二回と全球種をコースに投げられていたのは良かった点です。(四回の)ホームランを打たれた場面はしのがなければいけないところでしたが、そこは切り替えて、その後の1点をしっかり抑えなければいけませんでした。五回からは仕切り直して、またリズムを作ることができたと思います」

◆互いに決め手を欠き、引き分け。西武が0―2の七回に川越の2点打と暴投で3点を奪い逆転したが、楽天は八回に武藤のプロ1号ソロで追い付いた。西武は十回2死三塁、楽天は十二回2死三塁の好機を生かせなかった。

◆西武は3―2の八回に登板した平良が3試合連続失点となる同点本塁打を許すと、その後は打線がわずか1安打と決め手を欠いた。辻監督は「負けなくて良かった、勝てなくて残念。(どっちが)大きいか小さいかは分からない」と首をひねった。0―2の七回にそれまで抑え込まれていた田中将を2死満塁と攻め、川越の2点打と暴投で3点を奪った。「ちょっと点を取るのは難しい、2点はきついかなと思ったけどよく粘ってくれた」と評価した。

◆楽天の田中将は0―2の七回2死満塁から3点を奪われ、この回限りで降板。川越に2ボール2ストライクから内角の154キロの速球を右前へ運ばれ2点を失うと、続く柘植の打席の暴投で勝ち越しを許した。結果は引き分けで黒星は免れたが、チームの西武戦の連敗を7で止めることはできなかった。投球内容については「良かったと思う。ちょっとしたところだと思う」とさばさばと言った。

◆今季2試合目の引き分けに終わった。0-0の四回、島内が先制の7号ソロを放ち、プロ野球史上312人目となる通算1000安打を達成。「打ったのはカットボール。入っちゃった」と〝島内節〟で振り返った。カウント2-1から高橋が投げた139キロのカットボールを振り抜いた。球団の生え抜き選手では銀次に次いで2人目の大台。その銀次から記念ボードを受け取り、スタンドに一礼した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
46391 0.541
(↓0.007)
-
(-)
57319
(-)
277
(+5)
58
(-)
50
(-)
0.255
(↓0.002)
2.930
(↓0.03)
2
(-)
西武
48422 0.533
(-)
0.5
(↓0.5)
51306
(+3)
269
(+3)
73
(-)
44
(+1)
0.226
(↓0.001)
2.450
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
46431 0.517
(↑0.006)
2
(↑1)
53290
(+7)
313
(+6)
52
(+2)
88
(+2)
0.223
(↑0.001)
3.020
(↓0.02)
4
(-)
楽天
43422 0.506
(-)
3
(↑0.5)
56311
(+3)
291
(+3)
57
(+2)
67
(+2)
0.244
(-)
3.230
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
47470 0.500
(↑0.005)
3.5
(↑1)
49289
(+5)
292
(-)
44
(-)
42
(+1)
0.240
(↑0.001)
2.760
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
36550 0.396
(↓0.004)
13
(-)
52294
(+6)
330
(+7)
70
(+1)
61
(-)
0.235
(-)
3.440
(↓0.01)