西武(☆9対4★)楽天 =リーグ戦15回戦(2022.07.22)・ベルーナドーム=
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楽天
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西武
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勝利投手:渡邉 勇太朗(1勝1敗0S)
敗戦投手:則本 昂大(6勝5敗0S)
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◆西武は初回、森と愛斗の適時打で2点を先制する。その後1点リードで迎えた7回裏にはジャンセン・ウィティの適時打が飛び出すなど、終わってみれば15安打で9得点を挙げた。投げては、先発・渡邉が6回途中2失点で今季初勝利。敗れた楽天は、先発・則本が試合をつくれなかった。

◆西武山川穂高内野手(30)が30号目に王手。18年に47本、19年に43本を打っている山川だが、30号目は18年が8月10日、19年が7月21日といずれも球宴後の後半戦で記録。今年は前半戦で到達できるか。

◆EXILEのNAOTO(38)がセレモニアルピッチを務めた。107キロ直球を外角高めに投げ込んだ。目標としていた「110キロ」には届かず、少し悔しさも混じるが、勢いあるボールを古賀のミットに投げ込んだ。「子供の頃から見ていた球場で、こうして投げられて幸せです。(マウンドは)特別な景色。これが普段、選手が見ている景色かと考えると、より緊張しました」と話した。埼玉・所沢出身で、しかも実家はベルーナドームから車で約5分。小さい頃から何度も通った球場だった。自身も上山口中まで約7年間、野球をやっていた。辻監督は現役時代から覚えている「ヒーロー」という。「ライオンズの優勝、胴上げが見たい」と願った。西武は22日からの楽天3連戦を「ライオンズフェスティバル」と銘打ち、ライオンが躍動するサバンナを想起させるような特別ユニホームで戦う。NAOTOは、そのアンバサダーを担っている。

◆3試合ぶりにスタメン復帰となった西武森友哉捕手(26)がバットで存在感を示した。1回1死三塁の場面では左前打。「1回表のピンチをしのいだ後、先制できたので良かったです。(先発の渡辺)勇太朗を援護することができたのも良かったです」と貴重な先制打を生み出した。さらに2回の第2打席でも2死二塁から、しぶとくタイムリーを放った。「いいところに落ちてくれました」。則本の148キロ直球をバットの根元で押し込んだ。パワーで押し込んで、打球はセカンドの頭上を越えた。首を寝違えてしまい、20、21日のロッテ戦は2試合連続でベンチを外れていた。まずは「DH」で3試合ぶりにスタメンに復帰。見事に期待に応えた。

◆楽天が西武に敗れ、4位に転落した。先発則本昂大投手が序盤に崩れた。1回1死三塁で森に左翼へ適時打を放たれ、2死一、二塁では愛斗に左前適時打。2点を失うと、2回も2失点。3回2死満塁では押し出し四球を与えた。3回まで5失点。4、5回と無失点を続けたが、早々に渡した流れを引き寄せられなかった。打線は6回に奮起。無死一、二塁で茂木栄五郎内野手が左翼へ適時二塁打。続く無死二、三塁で岡島豪郎外野手が2点適時三塁打。無死三塁で、代打川島慶三の二ゴロの間に生還し、一挙4得点。一時1点差まで詰め寄った。直後、小深田大翔内野手が左翼へ三塁打を放ち、なお1死三塁と同点のチャンス。それでも後続の辰己と銀次が倒れた。7、8回も先頭で走者を出したがつなげることができず、そのまま敗れた。石井一久GM兼監督は「打線の状態は、底は抜けていると僕は感じている。なんとか援護がくるまでしのいでいこうというゲームプランをしていかないと。せっかく野手が点を取ってくれても後手後手になってしまう。ディフェンスからしっかりやって、得点を奪って、逃げ切ることを、もう1回立て直していかないといけない」と表情を引き締めた。

◆約4カ月半ぶりの1軍登板となった西武渡辺勇太朗投手は5回0/3を5安打2失点で今季初勝利をマークした。3者凡退のイニングは作れなかったが粘投。「とにかく先制点だけは絶対に与えたくないとマウンドに上がった。点差も考えると、もっとアバウトに攻めても良かった。3者凡退の回がなかったのも反省点」と話した。▽西武源田(コロナから復帰し、9試合ぶり先発)「とにかく勝って良かった。疲れましたけど、たくさんのファンの皆さまの前で野球ができて楽しかった。あと2連勝していい形で前半戦を終われるようにチームのために頑張ります」▽西武鈴木(初回にエラーも、2回に右前適時打など2安打2打点)「初回の守備で自分がミスをして、(渡辺)勇太朗の出ばなをくじいてしまった。でも勇太朗が無失点で粘ってくれて、自分の打席で何とか取り返そうと思っていた。打てて良かった」

◆新型コロナウイルス感染が判明し、チームを離脱していた西武・源田壮亮内野手(29)が1軍に復帰した。今月13日に陽性判定を受けた源田は「特例2022」の対象選手として出場登録を抹消されていた。この日はグラウンドに姿を見せ、チームメートらとともに試合前の全体練習に加わった。

◆西武の森が3試合ぶりに先発出場して今季初の4安打を放ち、6月29日以来の3打点を挙げた。一回1死三塁で則本から左前へ先制打を放つと、3―0の二回2死二塁では右前へ2打席連続で適時打し「いいところに落ちてくれた。追加点を取ることができて良かった」とうなずいた。5―4の七回に先頭打者で内野安打、八回は右越えへ適時二塁打を放ち、ともに生還。首を痛めて捕手での復帰は持ち越しとなったが「3番・指名打者」で勝負強さを発揮。「得点圏での打席が多かったので、大振りせずにコンパクトにということを意識していた。3連勝して前半戦を終えられるように全力で頑張る」と頼もしかった。

◆「3番・DH」で3試合ぶりにスタメン復帰した西武・森友哉捕手(26)が、先制打を含む2打席連続適時打をマーク。この日昇格し、4月3日以来となる先発マウンドに上がった渡辺勇太朗投手(21)を強力援護した。一回1死三塁で迎えた第1打席。カウント3-1から則本の真っすぐを左前に運んで先制点をたたき出し、「1回表のピンチ(無死二塁)をしのいだ後、先制できたので良かった。(渡辺)勇太朗を援護することができたのも良かった」とうなずいた。二回に3点目を奪った後、さらに2死二塁から4点目となる右前適時打。「いいところに落ちてくれた。貴重な追加点を取ることができて良かった」と満面の笑みを浮かべた。七回にも二塁内野安打、八回には右翼へ適時二塁打と4安打3打点の活躍だった。。六回途中2失点の渡辺に今季初勝利をプレゼントした。開幕直後に右手人さし指を骨折して離脱。5月24日に復帰したが、思うような結果が出ずに苦しんだ。だが交流戦明けから徐々に復調し、7月は好調。監督推薦で4年連続5度目となるオールスター出場も決まった。チームは前カードのロッテ3連戦で3連敗。前半戦最後となる3連戦の初戦で、嫌な流れを森がバットで断ち切った。(石井孝尚)

◆楽天・則本昂大投手(31)が5回8安打5失点。立ち上がりにわずか9球で先制点を与えるなど苦しい投球が続き、リードを許したまま降板した。一回先頭、鈴木の遊ゴロを小深田が悪送球し無死二塁。続く源田に犠打を決められ、1死三塁から3番・森に153キロの直球を左前へはじき返され、早々と先制された。その後、2死一、二塁とされ、愛斗に左前適時打を許してこの回2失点。二回にも鈴木と森に適時打を喫した。三回には2死満塁から鈴木に四球を与え、痛恨の押し出し。三回まで毎回失点となった。チームトップタイの6勝を挙げている右腕。前半戦最後の3連戦の初戦を任した石井監督は試合前に「いい形で終えて、切り替えて後半スタートですね。守りからリズムを作って、うちの流れに持ってこないといけない」と語っていた。しかし、86球、今季最短タイとなる5回での降板。指揮官の期待に応えることはできなかった。チームの貯金はわずか「1」に。試合のなかったロッテと入れ替わり4位に転落した。

◆西武が連敗を3で止めた。一回に森と愛斗の適時打で2点を先行し、二回に鈴木と森の適時打で2点、6―4の八回に森の適時二塁打などで3点を加点。渡辺が六回途中2失点で今季初勝利。楽天は則本が5回5失点で4位に転落した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
46381 0.548
(↑0.006)
-
(-)
58319
(+7)
272
(+5)
58
(+2)
50
(-)
0.257
(↑0.001)
2.900
(↓0.01)
2
(-)
西武
48421 0.533
(↑0.005)
1
(-)
52303
(+9)
266
(+4)
73
(-)
43
(+2)
0.227
(↑0.002
2.460
(↓0.01)
3
(1↑)
ロッテ
45431 0.511
(-)
3
(↓0.5)
54283
(-)
307
(-)
50
(-)
86
(-)
0.222
(-)
3.000
(-)
4
(1↓)
楽天
43421 0.506
(↓0.006)
3.5
(↓1)
57308
(+4)
288
(+9)
55
(-)
65
(+1)
0.244
(-)
3.250
(↓0.05)
5
(-)
ORIX
46470 0.495
(↓0.005)
4.5
(↓1)
50284
(+5)
292
(+7)
44
(+1)
41
(-)
0.239
(-)
2.790
(↓0.04)
6
(-)
日本ハム
36540 0.400
(-)
13
(↓0.5)
53288
(-)
323
(-)
69
(-)
61
(-)
0.235
(-)
3.430
(-)