オリックス(☆4対3★)日本ハム =リーグ戦16回戦(2022.07.21)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
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ORIX
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勝利投手:黒木 優太(2勝2敗1S)
(セーブ:平野 佳寿(2勝2敗25S))
敗戦投手:ポンセ(1勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】郡 拓也(1号・5回表2ラン)
【オリックス】吉田 正尚(11号・6回裏2ラン)

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◆オリックスは2点ビハインドで迎えた6回裏、吉田正の2ランで同点とする。なおも続く攻撃で、1死二三塁から紅林の野選出塁に相手失策が絡み、2点を勝ち越した。投げては、2番手・黒木が今季2勝目。敗れた日本ハムは、8回に1点差まで迫るも及ばなかった。

◆日本ハムは今季京セラドーム大阪で5戦5敗。同球場でのシーズン5連敗は14年にも喫しているが、6連敗は97年の開場後では1度もない。連敗記録を止める初勝利となるか。

◆先発した日本ハムのコディ・ポンセ投手(28)が眞鍋球審から注意を受ける場面があった。3回1死二塁の場面。打者のオリックス大城に対して3球目がファウルになった後に、新たなボールを眞鍋球審から受け取ったポンセが丁寧にボールをこね、右手を口元に近づけて息を吹きかける動作を見せると、眞鍋球審はボールを交換するよう指示した。ポンセも従って新たなボールを受け取った。しかし、再び一連の動作を行ったポンセに対して真鍋球審はボールを交換させるなど、計3回のボール交換を行った。この対応に対してポンセも、やや怒りの表情を見せると眞鍋球審と三塁側ベンチから加藤投手コーチと通訳が出てきて3人がマウンドへ。眞鍋球審からポンセへ、何らかの注意がされたもようだ。その後、ポンセは後続を断って3回まで無失点で切り抜けた。ポンセは1回を投げ終えた直後も、三塁側ベンチ前で眞鍋球審に呼び止められて、何らかの説明を受けていた。

◆日本ハム郡拓也捕手(24)が値千金のプロ初本塁打を放った。5回1死一塁の場面で左翼席へ先制1号2ランを運んだ。帝京出身のプロ6年目は「迷っても、考えすぎても打てないので、無心で打席に入りました。あとは必死に守ります。魂!」と、待望のアーチに笑顔で先発のコディ・ポンセ投手(28)と抱き合って喜んだ。この日は「特例2022」を適用して抹消された野村佑希内野手(22)の代役として「8番三塁」でスタメン出場。捕手登録ながら内外野ならどこでもそつなくこなせる超ユーティリティープレーヤーが、打撃でも大きな結果を残した。

◆日本ハムが逆転負けで今季4度目の5連敗を喫し、パ・リーグの借金を丸抱えする珍現象が生じた。この日でオリックスが借金を完済したことで、日本ハム以外の5チームが全て勝率5割以上となった。借金丸抱え状態は昨季6月に続いて2年連続の珍事となった。これで日本ハムは7連勝後の5連敗で、一時は「13」まで返済した借金が再び「18」まで膨れ上がった。先制したのは日本ハムだった。5回に「8番三塁」でスタメン出場した郡拓也捕手(24)がプロ初本塁打となる1号2ラン。チーム6試合ぶりのアーチで先手を奪ったが、先発したコディ・ポンセ投手(28)が6回に崩れた。吉田正尚外野手(29)に同点11号2ランを被弾後、1死二、三塁のピンチをつくって降板。2番手の井口和朋投手(28)は紅林弘太郎内野手(20)を三ゴロに打ち取ったが、三塁走者の杉本裕太郎外野手(31)が本塁へ好スタート。三塁手の郡のバックホームは間に合わず、さらに悪送球となって二塁走者も生還させてしまった(記録は野選と失策)。8回に1点を返したが、反撃もそこまで。コロナ禍でBIGBOSSこと新庄剛志監督(50)らが不在で、投打の軸となる上沢直之投手(28)と松本剛外野手(28)は骨折で戦線離脱。4番候補の野村佑希内野手(22)もこの日、「特例2022」を適用して抹消された。木田優夫監督代行(53)は「本当にチーム全体で乗り越えていくしかないので、みんなでやっていこうと思っています」と話した。苦しい戦いが続く中で、今季6度目の3タテを5位オリックスに食らい、今季は1度も勝っていない京セラドーム大阪で球団史上初めての6連敗。負の連鎖を早く止めたい。

◆オリックスが逆転勝利で3連勝し、6月8日ヤクルト戦以来の勝率5割復帰に成功した。2点を追う6回1死一塁から、主砲の吉田正尚外野手(29)が日本ハム・ポンセの145キロカットボールをレフトに流した。2戦連発となる11号同点2ランを放つと、その後は相手失策も絡み、一挙4得点を奪って逆転に成功した。これで借金を完済。昨季王者が、いよいよ全開モードに入ってきた。

◆オリックスが逆転で3連勝、勝率5割に復帰した。0-2の6回に吉田正の2試合連発となる11号2ランで追い付き、内野ゴロ野選と失策で2点を勝ち越した。2番手の黒木が2勝目、平野佳は25セーブ目。日本ハムは5連敗となった。

◆オリックスが日本ハムに逆転勝ちで3連勝を収め、6月8日以来およそ1カ月半ぶりに勝率5割復帰を果たした。2点を追う6回に主砲吉田正の同点11号2ランなどで一挙4点を奪い、逆転に成功。救援陣の奮闘も光り、1点差で逃げ切った。中嶋監督は勝率5割復帰に「ふ~ん。借金なんて、すぐするよ(苦笑い)。貯金もすぐするけど。明日勝ったら5つぐらい(星が)増えるんだったら良いですけどね」と上機嫌だった。球宴までの前半戦は残り3試合で「オールスターブレイクまで、しっかり3つ(白星)を取りにいきたい」と指揮官は深くうなずいた。借金完済で、5位ながらも首位ソフトバンクとは3・5ゲーム差の大混戦。22日からのソフトバンク3連戦(京セラドーム大阪)で、一気に上位進出を狙う。【真柴健】▽オリックス吉田正(6回に2戦連発となる11号2ランを左翼席へ)「コースなりに良い角度がついた。あっち(レフト)にも大きいのが打てると、また(相手バッテリーの)攻め方も変わってくる」

◆敵地3階席へ運んだプロ1号の喜びは、一瞬でしぼんでしまった。日本ハム郡拓也捕手(24)は、5回に先制2ランを放ったが、試合後は悔しさを隠せなかった。21日、2軍から再昇格後、オリックス戦(京セラドーム大阪)に即スタメン出場。発熱で出場登録を抹消になったレギュラーの野村に代わって、今季初めて1軍で三塁を守った。その守備で、ミスが出てしまった。6回、2点のリードを追いつかれ、なお無死二、三塁。三ゴロの間に1点を失い、さらに本塁への悪送球で決勝の4点目を許してしまった。本職の捕手だけでなく、右翼や左翼もこなす背番号60は「サードで出ているからには、あそこは絶対にしのがなきゃいけなかった。本当に練習するしかない」と、自分を責めた。木田監督代行は「ファームでもいつも前向きに野球に取り組んでいる選手。打つ方で結果が出たのは良かった」と郡の1発を喜び、1試合3失策の守備については「不慣れなところを守っている選手も、もちろんいる。その中で、もう一つ粘り強く出来ればいいとは思いますけど、みんな精いっぱいやっていることなので。野球はそういうものだと思っています」と、選手たちを気遣った。チームは逆転負けで今季4度目の5連敗。36勝54敗で借金18となり、パ・リーグの借金を丸抱えする状態に陥った。同監督代行は「ベンチとして、もう少し考えられるとこがあったのかなと自分では反省している」。苦境の中で、チームにとっては、97年に京セラドーム大阪が開場後、初の6連敗となった。【中島宙恵】○...ポンセもオリックスの4番につかまった。2点リードの6回に吉田正に同点11号2ランを被弾。20日に先発した根本と同様に、相手の看板打者に1発を食らうと、流れを取り戻せずに5回1/3を7安打4失点(自責3)で2敗目。3回には真鍋球審からボール交換を続けて3度も要求される場面もあったポンセは「切り替えて次回、いい結果を出せるように準備したい」とコメントした。

◆日本ハム・郡拓也捕手(24)が6年目でプロ1号を放った。「迷っても、考えすぎても打てないので、無心で打席に入りました」。0-0の五回1死一塁で、オリックス・竹安の初球の146キロ直球を振り抜いて左翼席に運んだ。東京・帝京高出身。捕手登録ながら今季初めて三塁で先発出場した郡は「あとは必死に守ります。魂!」と力を込めた。

◆オリックス・吉田正尚外野手(29)が、2戦連発となる同点の11号2ランを放った。「しっかりとコースなりにいいスイングができましたし、逆方向でしたが思っていたよりも打球が伸びてくれました! この後もなんとか勝ち越していけるように頑張ります!」0─2の六回1死一塁。日本ハム先発のポンセが投じたカウント1─1からの3球目、外角高め145キロの変化球を捉え、左翼席に運んだ。逆方向への一撃で試合は振り出しに。20日の日本ハム戦(京セラ)でも決勝の10号2ランを放っており、6月24、25日のロッテ戦(ともにZOZOマリン)以来、今季2度目の2戦連発となった。

◆ペナントレースの前半戦を勝率5割以上で終えたい。オリックスは9連戦中で、球宴休みの前、最後の踏ん張りところを迎えている。6戦目の先発を託された竹安は、今季2度目となる1軍のマウンドで懸命に右腕を振った。「状態は上がってきていますし、ファームでもやろうと思っていたことはできてきている。いい形で入れると思います」先発して4回1失点で降板した5月8日の楽天戦(京セラ)以来となる1軍登板。その後は2軍で再調整となり、今季2軍公式戦では9試合に登板し、2勝1敗、防御率2・40。1軍が9連戦中とあって、先発の機会が巡ってきた。2軍では「立ち上がり、先頭打者をしっかり抑えることを意識してやってきました」とレベルアップ。言葉通り、一回を三者凡退と上々の立ち上がりを見せた。五回には郡に先制2ランを許したが、何とか5回をこの2失点で抑えた。20日の一戦で決勝弾を放った吉田正が「1つでも貯金をつくって前半戦を終われるように」と口にしたように、ナインも必死だった。打線は相手先発・ポンセに手こずっていたが、六回に反撃を開始した。吉田正の2戦連発となる11号2ランで同点とすると、郡の野選と悪送球で2点を勝ち越し、試合をひっくり返した。46勝46敗。6月8日以来となる勝率5割復帰。態勢は整ってきた。リーグ連覇を十分に狙える位置に付けている。

◆コロナ禍の日本ハムが、五回に先制したものの、六回に吉田尚の2ランなどで4点を失い5連敗を喫した。前夜は九回2死からの1安打で辛うじてノーヒットノーランを免れた日本ハム打線。一夜明けてのスタメンは〝鎌ケ谷ファイターズ〟だった。新型コロナウイルス陽性判定で計11選手が離脱中に加え、20日にはリーグ首位打者の松本剛が左膝骨折で出場選手登録を外れ、さらにこの日には今季47試合で4番を務めてきた野村が発熱で抹消。試合前の時点で9人中6人が打率2割以下。さらに言うなら、その中の王柏融(・038)、佐藤(077)、郡(・097)は1割にも満たなかった。木田監督代行は試合前「(新庄監督とは)今日の(試合の)ことについて、ちょっと連絡というか、やり取りはしましたけどね。こういう状況なので、選手に期待するのはチームを救ってほしいということです」と苦しい胸の内を明かした。その願いがついに届いた。19日から19イニング連続無得点で迎えた五回1死一塁で、捕手登録ながら今季初めて三塁で先発出場した東京・帝京高出身で6年目の郡が初球の146キロ直球を強振。左翼席にプロ1号2ランを運び、「迷っても、考えすぎても打てないので、無心で打席に入りました。あとは必死に守ります。魂!」-。20日に「感染拡大防止特例2022」で1軍登録された男が、声高に〝帝京魂〟をアピールしたが...。白星は遠い。

◆日本ハムのコディ・ポンセ投手(28)が六回途中7安打4失点で2敗目を喫した。チームのコロナ禍で大幅な戦力ダウンが否めない中、五回に郡の先制2ランが飛び出し、いいムードになりかけた。しかし、六回に吉田正に同点2ランを浴び、さらに1死二、三塁のピンチを招いたことで降板した。「投球自体は悪くなかったが、望んでいた結果が伴わず残念」。7月13日の楽天戦で挙げた来日初勝利に続く2勝目はならなかった。

◆日本ハムは7連勝後に5連敗で借金18。日本ハム以外の5チームが全て勝率5割以上となり、パ・リーグの借金丸抱えとなった。木田優夫監督代行(53)の試合後の一問一答は以下の通り。――1点差の惜敗「選手は全員が精いっぱいやっているので何とも言えないが、ベンチとしてもう少し考えられるところがあったのかな、と自分では反省している」――郡が五回にプロ初本塁打「ファームに来ても、いつも前向きに取り組んでくれている選手なので、こうやって結果が出たことは良かったなと思います」――ただ、その郡は三塁守備で痛恨のミス「野球はそういうものだと思っています。不慣れなところを守っている選手ももちろんいるし、まあ、その中でもう一つ粘り強くできればいいんですけど...」――松本剛に続いて主力の野村が発熱で抹消「選手がいなくなるのは、チームにとっても本人にとっても苦しいこと。これはもうみんなで乗り越えていくしかない」

◆7連勝後の5連敗。監督〝代行の代行〟2試合目の指揮も逆転負けに終わった日本ハム・木田優夫2軍監督(53)は「選手がいなくなるのは、本人にとってもチームにとっても苦しいこと。みんなで乗り越えていくしかない」と声を絞り出した。新型コロナウイルス陽性判定で新庄監督を含む首脳陣7人、選手10人、スタッフ4人の計21人が離脱中。20日にリーグ首位打者の松本剛が左膝骨折で出場選手登録を外れ、さらにこの日は今季47試合で4番を務めてきた野村も発熱で抹消された。試合前時点でスタメン6人が打率2割以下。王柏融(・038)、佐藤(・077)、郡(・097)は1割にも満たず、〝鎌ケ谷ファイターズ〟の様相を呈した。それでも、意地を見せた。19イニング連続無得点で迎えた五回1死一塁で、東京・帝京高出身で6年目の郡が左翼席へ先制のプロ1号を放った。野村の抹消で、捕手登録ながら今季初めて三塁で先発出場。本塁打後には「あとは必死に守ります。魂!」と〝帝京魂〟を口にしていたが、同点に追いつかれた直後の六回1死二、三塁で、紅林の三ゴロを間に合わない本塁へ悪送球し、2者の生還を許した。これで借金18。日本ハム以外の5チームが全て勝率5割以上となり、パ・リーグの借金を丸抱え。このまま〝1弱〟の構図に拍車がかかってしまうのか。(東山貴実)★データBOX オリックスが勝利し、6月8日以来の勝率5割に復帰。パで借金を抱えるのは日本ハムだけとなった。リーグで1球団のみが借金となったのは、阪神が今季4月21日(23試合、借金16)などで記録しているが、パでは昨年6月29日の日本ハム(71試合、借金15)以来。日本ハムが90試合以上消化してリーグの借金を独占となったのは、2001年7月28日(91試合、借金26)以来21年ぶり。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
45381 0.542
(↑0.005)
-
(-)
59312
(+7)
267
(-)
56
(+1)
50
(+1)
0.256
(-)
2.890
(↑0.03)
2
(-)
西武
47421 0.528
(↓0.006)
1
(↓1)
53294
(+4)
262
(+5)
73
(+1)
41
(-)
0.225
(↑0.001)
2.450
(↓0.03)
3
(-)
楽天
43411 0.512
(↓0.006)
2.5
(↓1)
58304
(-)
279
(+7)
55
(-)
64
(-)
0.244
(↓0.001)
3.200
(↓0.04)
4
(-)
ロッテ
45431 0.511
(↑0.005)
2.5
(-)
54283
(+5)
307
(+4)
50
(-)
86
(-)
0.222
(-)
3.000
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
46460 0.500
(↑0.005)
3.5
(-)
51279
(+4)
285
(+3)
43
(+1)
41
(+1)
0.239
(-)
2.750
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
36540 0.400
(↓0.004)
12.5
(↓1)
53288
(+3)
323
(+4)
69
(+1)
61
(-)
0.235
(-)
3.430
(-)