ロッテ(☆5対4★)西武 =リーグ戦16回戦(2022.07.21)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:土肥 星也(1勝0敗0S)
敗戦投手:平良 海馬(1勝3敗4S)

本塁打
【西武】山川 穂高(29号・4回表ソロ)

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◆ロッテが劇的なサヨナラ勝利。ロッテは2点ビハインドで迎えた9回裏、1死満塁から代打・岡が適時打を放ち、同点とする。なおも続く好機で、高部の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、5番手・土肥が今季初勝利。敗れた西武は、3番手・平良が誤算だった。

◆ロッテ山口航輝外野手(21)は今季、ZOZOマリンでは89打数27安打の打率3割3厘。本塁打8本のうち6本が本拠地でのもので、6発はチームトップ。前半戦最後の本拠地での一戦で今日も打つか。

◆西武山川穂高内野手(30)が2試合連続となる29号ソロを放った。2点を追う4回1死走者なし。ロッテ二木の8球目。外角低め直球を完璧に捉えた。打球は左中間席の上段まで飛んでいった。レフトからライトへの海風も関係なかった。特大アーチを描いた。山川は「打ったのは真っすぐです。徐々に状態が良くなってきていると思いますし、久々にストレートを打てたので、それがうれしかったです!」と話した。

◆ロッテが土壇場でひっくり返した。2点を追う9回、西武の守護神平良に対し、1死満塁のチャンスを作ると代打岡大海外野手(31)がレフトへ同点の2点適時打を放った。さらに1死満塁で高部瑛斗外野手(24)がサヨナラ打を放った。ロッテ打線は平良から得点したのは20年11月8日以来(2得点)で、実に19試合ぶりの得点となった。

◆西武が9回に代役守護神の平良海馬投手が3失点で、今季3度目のサヨナラ負けを喫した。7回終了時にリードしていた試合は41勝0敗と圧倒的強さを誇っていたが、今季初黒星の形で3連敗となった。辻発彦監督は「結果はしょうがない。年に何回かは打たれる。けど打たれ方が」。同点打、サヨナラ打ともカットボールだった。「真っすぐに自信がないのか? 気持ち的に攻められたのか」と首をかしげた。

◆西武中村剛也内野手(38)が「満塁男」の本領を発揮した。1点を追う6回1死満塁の場面で、走者一掃の適時二塁打を放った。5番外崎が四球を選び、塁が埋まった。大得意の場面が完成し、打順が回ってきた。1ボールからロッテ二木の2球目。外角144キロにタイミングを完璧に合わせた。白球は鋭く伸びていった。中堅フェンスに直撃。スタンドまではあと数十センチ届かなかったが、走者一掃の適時二塁打となった。「ランナーをかえせて良かったです」と語った。まだ本調子とは、とても言えないシーズンが続く。まだ打率1割7分7厘、4本塁打、18打点。ただ、歴代最多22本の満塁弾。その記録に象徴されるように、満塁で中村の迫力はぐっと増した。勝利には結びつかなかったが、さすがの勝負強さを示した。今季の満塁の成績は、4打数2安打7打点1四球1犠飛となった。

◆ロッテ井口資仁監督(47)の監督通算300勝は、劇的に舞い込んだ。2点を追う9回、20年シーズンから18試合連続で無得点と苦しむ西武平良を攻め、最後は高部瑛斗外野手(24)が1死満塁での初球をサヨナラ打にした。4連勝に「最高です」とお立ち台で笑った高部は「思い切り行けて良かったです」と胸を張り、ファンを沸かせた。チームで唯一全試合出場を続ける高部に、井口監督は昨年は5度、2軍再調整を通達した。2軍では圧倒的な数字を残しても、1軍で結果を出せない。「去年はどの球でも追いかけ回していた」と厳しく見ていた巧打者が、今年は得点力不足の打線を何度も活気づける。「前の荻野を、いい見本を見ながらやっているのがいいのかなと思います」と成長を喜ぶ。2年連続2位。キャンプ前から「今年は若手も結果を出さなくちゃいけない年」とし、安田を開幕1軍から外す決断もした。選手たちと悩み、もがきながら、最大借金9から貯金2まで盛り返した。もちろん300勝は通過点。「何勝というよりチームの優勝が自分自身の目標なので、選手たち、ファンの皆さんと一緒につかみとれるように」。ロッテが乗ってきた。【金子真仁】○...ロッテ岡大海外野手が値千金の同点打を放った。2点を追う9回1死満塁で代打で登場。西武平良に追い込まれながら「とにかく後ろの打者につなぐ気持ちで」と変化球をレフトへ転がし、走者2人を迎え入れた。昨年はサヨナラ本塁打を2発放ち"ヒロミナイト"と呼ばれたが、今季もサヨナラにつながる大仕事だった。ロッテが2点差以上を逆転サヨナラ勝ちしたのは、20年8月20日ソフトバンク戦(2点差)以来。相手の西武平良は、過去の自責点3以上が19年8月2日オリックス戦(失点4、自責点4)20年7月19日楽天戦(失点3、自責点3)の2度しかなかった投手。セーブがつく条件下では自責点3以上が1度もなかった平良を攻略した。

◆ロッテ土肥(どひ)星也投手(27)が約3年ぶりとなる白星を挙げた。2点ビハインドの9回表に、今季初登板のマウンドへ。満塁のピンチを作りながら何とか無失点でしのぐと、その裏にチームがサヨナラ勝ち。7月7日の七夕生まれで「星也」と名付けられた左腕に、その19年7月7日のバースデー白星以来の勝利投手になった。今季は2軍投手陣に故障者が目立つこともあり、ここまでイースタン・リーグでチーム最多の67イニングに登板。先発もリリーフもこなしながら、1軍登板の機会を待っていた。

◆ロッテが劇的なサヨナラ勝利で4連勝し、就任5年目の井口資仁監督(47)が監督通算300勝に到達した。2-4の9回、難攻不落の西武平良海馬投手(22)から1死満塁を作り、代打の岡大海外野手(31)の2点適時打で同点に。再び1死満塁にすると、高部瑛斗外野手(24)がサヨナラ打を放った。平良には20年11月8日の対戦で2得点したのを最後に、18試合連続で得点できていなかった。クイックからの150キロ台後半に、走者を1人出すのが精いっぱいという試合も多かった。井口監督は「みんなが割り切って、真っすぐにしっかりと入りに行きながら、しっかりとボール球を選んでくれて、本当にいい形でつながったと思います」と9回の攻撃を振り返った。先頭の山口がボールに流れるスライダーをしっかり見極めて四球を奪うと、佐藤都が安打。レアードが中飛で山口を三塁に進めると、エチェバリアもフルカウントからの低めぎりぎりの直球をしっかり選び、満塁を作った。「どうしてもボール球を振ってしまいがちな投手なんですけど、我慢しながら」と指揮官。粘って粘って呼び込んだ。今季は開幕早々、同じく難攻不落のソフトバンク・モイネロから得点した。森も攻略した。得点力不足に悩む中で、相手の必勝リレーに食らいつくケースが増えている。「ある意味、そういう投手に対してはしっかりと割り切って入って行けてるのかなと。去年からけっこう7、8、9回って打線がつながっていたりするので、そういう割り切りで常に自分たちが入って行ければ、もっといいチーム打率にいけるんじゃないかなと思います」と井口監督は分析する。そのチーム打率2割2分2厘は12球団ワースト(いずれも21日終了時点)ながら、タフな試合を粘って競り勝ち、貯金2、首位と2・5ゲーム差の4位にいる。監督通算300勝にも井口監督は「何勝というよりはチームの優勝ということが目標」とキッパリ。ペナントレースを9イニングに換算すると、まだ6回裏の途中だ。粘って粘って、最後に持っていく。ロッテがロッテらしくなってきた。【金子真仁】

◆西武・山川穂高内野手(30)が2試合連発となる29号ソロを放った。1点ビハインドの四回1死から第2打席。ロッテ先発・二木の外角真っすぐを完璧に捉えた打球は、左中間スタンド上段に運びこむ文句なしの一発となった。「徐々に状態が良くなってきていると思います。久々にストレートを打てたのでそれがうれしかったです」と笑顔で振り返った。気温30度、夏の夜のZOZOマリンで豪快に「どすこーい」を炸裂(さくれつ)させた。

◆西武・中村剛也内野手(38)が六回に逆転3点二塁打を放った。1点ビハインドの六回1死満塁で迎えた第3打席。カウント1-0からロッテ・二木の真っすぐを捉えた打球は、センターフェンス直撃の走者一掃3点二塁打となった。ベテランは「打ったのは真っすぐです。ランナーを返せて良かったです」と笑顔で振り返った。

◆ロッテの二木は2―1の六回1死満塁で中村に走者一掃の二塁打を浴びてKOされた。チームは逆転サヨナラ勝ちしたものの、5回?で6安打4失点の投球内容に「余計な一発もあった。悔しい」と肩を落とした。序盤から飛ばし、8三振を奪っただけに、悔やまれる突然の乱調。「状態が良かっただけに、もったいない投球になってしまった」と反省した。

◆ロッテが逆転サヨナラ勝ちで4連勝した。2―4の九回に代打岡の2点適時打で追い付き、高部の右前適時打で勝負を決めた。土肥が3年ぶりの勝利。西武は六回に中村の3点二塁打でリードしたが、抑えの平良が崩れ3連敗を喫した。

◆ロッテが九回に2点差を跳ね返して逆転サヨナラ勝ち。井口資仁監督(47)の監督通算300勝を劇的に飾った。2―4の九回。山口の四球、佐藤都の中前打、エチェバリアの四球などで1死満塁のチャンスを作る。ここで代打・岡が左前への2点適時打を放ちまず同点。さらに荻野の四球で再び1死満塁にすると、高部が初球を右前に運び、土壇場で試合をひっくり返した。高部は6月26日のオリックス戦以来のサヨナラ打。お立ち台では「最高です! チーム全員でつないでくれた。何としても打とうと思った。初球から狙っていた。思い切りいけた。よかったと思います」と興奮気味だった。チームとしては、今季5度目のサヨナラ勝ちで4連勝。貯金は今季最多タイの「2」になった。監督通算300勝となった井口監督は「みんなでつないで粘って、いい形で3連戦を終えられた。チームとしても、いい状態になってきている」と手応えいっぱい。首位ソフトバンクとの2・5ゲーム差を執念でキープした形。大混戦のパ・リーグだが、どこまでも食らいついていく。

◆西武は4-2で迎えた九回に登板した平良海馬投手(22)がリードを守り切れず、高部にサヨナラ打を浴びてチームは3連敗となった。3安打3四球で3失点した右腕について、辻発彦監督(63)は「そんなに自信がないのかな。打たれ方がちょっと納得いかない」と厳しい表情だった。22日から楽天と前半戦最後の3連戦に臨む。指揮官は「明日、頑張ろう」と気持ちを切り替えていた。

◆西武は4―2で迎えた九回に登板した平良海馬投手(22)がリードを守り切れず、高部にサヨナラ打を浴びてチームは3連敗となった。制球が定まらず3安打3四球で3失点した平良は「今日打たれた球は抜け球でした。運も味方してもらえるよう、今後もしっかり自分のピッチングをしていきたいと思います」とコメントした。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
45381 0.542
(↑0.005)
-
(-)
59312
(+7)
267
(-)
56
(+1)
50
(+1)
0.256
(-)
2.890
(↑0.03)
2
(-)
西武
47421 0.528
(↓0.006)
1
(↓1)
53294
(+4)
262
(+5)
73
(+1)
41
(-)
0.225
(↑0.001
2.450
(↓0.03)
3
(-)
楽天
43411 0.512
(↓0.006)
2.5
(↓1)
58304
(-)
279
(+7)
55
(-)
64
(-)
0.244
(↓0.001)
3.200
(↓0.04)
4
(-)
ロッテ
45431 0.511
(↑0.005)
2.5
(-)
54283
(+5)
307
(+4)
50
(-)
86
(-)
0.222
(-)
3.000
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
46460 0.500
(↑0.005)
3.5
(-)
51279
(+4)
285
(+3)
43
(+1)
41
(+1)
0.239
(-)
2.750
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
36540 0.400
(↓0.004)
12.5
(↓1)
53288
(+3)
323
(+4)
69
(+1)
61
(-)
0.235
(-)
3.430
(-)