ヤクルト(☆8対2★)巨人 =リーグ戦18回戦(2022.07.20)・明治神宮野球場=
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巨人
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ヤクルト
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勝利投手:木澤 尚文(5勝2敗0S)
敗戦投手:鍬原 拓也(2勝2敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(32号・7回裏3ラン),長岡 秀樹(6号・8回裏ソロ)

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◆投打のかみ合ったヤクルトが快勝。ヤクルトは2点を先制された直後の4回裏、村上の適時打などで同点とする。そのまま迎えた6回には、サンタナの適時打などで2点を加え、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・木澤が今季5勝目。敗れた巨人は、救援陣が振るわなかった。

◆前半戦は残り4試合。巨人はここまで45勝49敗1分けで、今日のヤクルト戦で●か△で前半戦借金ターンが決定する。巨人が借金を抱えての折り返しは18年以来。原監督では03、06、11、15年に次いで5度目の屈辱となってしまう。

◆巨人原辰徳監督(63)が試合前に東京・大手町の読売新聞東京本社を訪れ、山口寿一オーナーに前半戦の報告を行った。オフに3年契約を結んで迎えた今季は、外国人以外の補強は行わずに若手を起用していく方針で、試合前時点では45勝49敗1分けの5位。首位ヤクルトには大きく離されているが、2位DeNAとは1・5ゲーム差と混戦模様となっている。試合前練習中に取材に応じた原監督は「オーナーも野球をすごく、本当に親身になって見てくださってるのでね。いいところ、足りないところ、そういうところも含めていい話ができたかな。我々にとっても活力になるし、オーナーも少なからずチームの現状というものを聞いて安心なさったこともあるでしょうし、さらに期待をしてくれたらありがたいということですね」と説明。「真っ白いキャンバスに一生懸命絵を描こうとしている人が多いこのジャイアンツ、時にその絵も『えっ』ていう絵もあるけれども、しかし、必ず完成したらきちんとした、いい絵になる。それぐらいの素材の中で我々も辛抱強く若い、もう本当に今年から加わった戦力で戦っているというのが現状ですから、ちょっと計算が狂っている、ケガをしている、あるいは戦うことのできない、それの現状も分かった上でね。ただ、そのブレというものは、オーナー、私にはないということが確認できたということですね」と語った。

◆巨人が逆転負けで50敗目に到達し、4カード連続の負け越しとなった。4回に今季初スタメンの重信慎之介外野手の2点適時打で先制したが、直後に先発メルセデスが3連打などで2失点で同点に。6回に2番手鍬原拓也投手がサンタナの適時打などで2点を勝ち越され、7回には来日初登板となった新外国人クロールが1死から四死球でピンチを招くと、2死一、二塁で村上に32号3ランを食らった。好機は作ったが、またもや「あと1本」に泣かされた。初回1死一、二塁から岡本和とウォーカーが凡退。5回無死一、二塁からは北村が犠打失敗で送れず、丸は中飛。岡本和は10打席ぶりの安打を放ったが、二塁走者メルセデスが本塁でタッチアウト。6回は2死一、二塁から代打ポランコが右飛。点を奪える時に奪えず、つかみかけた主導権を引き渡してしまった。2連敗で借金は5に膨らみ、新外国人クロールがほろ苦デビュー。巨人が苦境から抜け出せずにいる。

◆本塁打数両リーグトップを走るヤクルト村上宗隆内野手(22)が、32号3ランを放った。2点リードの7回2死一、二塁で巨人クロールの外角直球を右中間席中段まで飛ばした。「何とかカバーしようという思いで打席に入りました。いいスイングができて、いい角度で上がってくれました」。打った瞬間に柵越えを確信する会心の当たりで点差を広げた。

◆巨人の新外国人イアン・クロール投手(パドレス傘下3Aエルパソ=31)が1回1安打2四死球3失点で、ほろ苦デビューとなった。2-4で迎えた7回に来日初登板。先頭打者を切ったものの、続くヤクルト山崎に四球を与え、さらにけん制悪送球で三塁への進塁を許す。次打者武岡には死球を与え、投球が落ち着かない。そして2死一、二塁となって迎えた村上に151キロ直球を右中間席に運ばれ、痛恨の32号3ランを許した。クロールは15日に来日。エルパソでは日本球界に復帰した広島秋山とチームメートだった。ナショナルズ、タイガース、ブレーブス、エンゼルスで大リーグ通算243試合に登板。8勝6敗、1セーブ、26ホールド、防御率4・49を記録している。

◆巨人が逆転負けで借金が5にふくらみ、前半戦3試合を残して18年以来の借金ターンが決定した。4回に今季初スタメンの重信の2点適時打で先制したが、それ以外は犠打失敗や走塁死などもあってかみ合わずに無得点。新型コロナの陽性判定で守護神大勢が当面は不在となる救援陣も踏ん張れず、4カード連続の負け越しとなった。原監督は「こういう結果になるには、やっぱり、(原因が)ね、ありますよね」と話した。▽パドレス傘下3Aエルパソから今月入団した新外国人クロールが来日6日目で初登板し、1回1安打3失点とほろ苦デビューとなった。2-4で迎えた7回に3番手として登板するも、2四死球、けん制悪送球もあって落ち着かない。2死一、二塁からヤクルト村上に151キロ直球を右中間席に運ばれ、痛恨の32号3ランを浴びた。厳しい結果に「次の登板では見返したい」と語った。

◆4番が高津臣吾監督(53)の復帰に花を添えた。ヤクルト村上宗隆内野手(22)は2点リードの7回2死一、二塁。初対戦だった巨人クロールの外角直球を右中間席中段まで飛ばした。直前に並木のセーフティースクイズ失敗があった。「このままいくと流れ的にも厳しい展開になる。何とかカバーしたい」。会心の32号3ランは「完璧」な手応えで、2連勝を引き寄せた。9日に新型コロナ陽性となった高津監督が、この日からベンチに戻った。指揮官不在となったチームは13日から5連敗。監督はこの間2度、村上に連絡した。普段は弱音を吐かない若武者が電話越しに本音をこぼした。「僕は打てなくてもいい。ただチームが勝てないのがしんどいです」。高津監督は思いやりつつも背中を押した。「大変だろうけど引っ張れ。それがお前の仕事の一部だ」。主力では山田、青木、塩見が練習に復帰したが、出場登録はまだ先になる。そんな中、4打点で応えた。昨季日本一に上り詰めたとはいえ、その前は2年連続最下位だった。村上は言う。「2年前、苦しい試合をずっと続けてきて勝つことが当たり前じゃなかった。今、勝つ喜びをあらためて実感できることが幸せです」。谷を越えて、また上昇気流に乗る。【鎌田良美】

◆巨人・原辰徳監督(63)が東京・大手町の読売新聞東京本社を訪れ、山口寿一オーナー(65)へ前半戦の報告を行った。試合前に報道陣の取材に応じた指揮官は「オーナーも本当に親身になって野球を見てくださっている。いいところ、足りないところも含めていい話ができた」と明かした。昨年、2024年までの3年契約を結んで迎えた原監督は、首位ヤクルトに大きく引き離されている。開幕から救援左腕の中川、外野手の梶谷が故障で戦力となれず、坂本、吉川ら主力の離脱も相次いだ。一方、世代交代を掲げた今季は、ここまで6投手がプロ初勝利を記録。守護神に抜擢したドラフト1位・大勢(関西国際大)もリーグトップの25セーブを挙げるなど、若手育成の成果も出ている。指揮官は辛抱強く育てながら戦う今季について「真っ白いキャンバスに一生懸命、絵を描こうとしている人が多いこのジャイアンツ。時に『えっ』ていう絵もあるけれども、必ず完成したらきちんとしたいい絵になる」と、先を見据えてチーム作りをする方向性を表現。「シーズン前に戦力補強は外国人だけで、自軍の選手で乗り切ると。それがちょっと計算が狂っている、戦力がいない、あるいは、けがで戦うことのできない。それの現状も分かった上で、そのブレというものはオーナー、私にはないということが確認できた」と思いを共有したことを明かした。

◆ヤクルトにアクシデントが襲った。先発した高橋奎二投手(24)が2―2の六回先頭で緊急降板。ウォーカーへ初球を投じたところで左足を気にするしぐさをみせて、自ら手を上げてベンチに合図した。歩いて一度ベンチ裏に戻ったが、そのまま降板となった。ここまで84球で6安打2失点と粘りの投球。最速は154キロをマークして力のある直球を軸に要所を抑えて、7三振を奪っていた。

◆巨人の新外国人、イアン・クロール投手(31)=前パドレス3A=が七回に3番手として来日初登板し、ほろ苦いデビューとなった。15日に来日し、この日出場選手登録されたメジャー通算243登板を誇る左腕は2点ビハインドの七回に登場。先頭の渡辺はチェンジアップで三ゴロ。続く山崎に四球を与えると、次打者・武岡の場面でけん制悪送球。帰塁した一塁走者にボールが直撃して転々とする間に三塁進塁を許した。武岡には死球を与え、1死一、三塁。ここでスクイズを試みた並木の打球に対しては、素早い処理で本塁補殺した。だが2死一、二塁で迎えた村上に、151キロの直球を右中間へ3ランとされた。代打・西田は三飛に仕留めたが、1回3失点で点差を広げる結果となった。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が4―2の七回2死一、二塁で右翼越えの32号3ランを放った。「なんとかカバーしようと思いで打席に入りました。いいスイングができていい角度であがってくれました」初対戦となった左腕・クロールの151キロの直球を一閃。打った瞬間入ったとわかる当たりに〝確信歩き〟の後、ベンチに向かって右手でバットを突き出し、喜びを表現した。

◆ヤクルトは2点を先行されたが、四回に4番・村上の適時打などで追い付いて六回にサンタナの適時打などで2点を勝ち越し、七回に村上の32号3ランで差を広げ、高津監督の復帰戦を白星で飾った。2番手の木沢が5勝目をマークした。指揮官が帰ってきた。9日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことが発表されたヤクルト・高津監督が復帰。再びチームを率いる決意を明かした。「コーチを始め、選手諸君にも迷惑かけた。またこれから力になれるように頑張っていきたい」久しぶりにユニホームを着て神宮のグラウンドに立ち、笑顔を見せた。8―10日に計27人(選手18人)がコロナの陽性判定を受けて離脱。緊急事態に見舞われた。8日の阪神戦(神宮)からは6連敗。セ・リーグ首位のチームは指揮官と主力選手が不在で苦しんだ。高津監督は、13日の中日戦(バンテリンドーム)から6試合監督代行を務め、19日の巨人戦(神宮)で勝利した松元作戦コーチとは毎日連絡を取り合っていたと明かし、「一番しんどかったのは松元コーチだったかもしれない。なんとかしたいという気持ちはすごく伝わってきた。よく周りのコーチと相談しながら戦ってくれた」と感謝した。8日以来、12日ぶりにベンチ入りした高津監督。先発の高橋が六回途中で緊急降板する事態となったが、終盤まで粘りの戦いを見せるナインの姿を見守った。そして4―2の七回2死一、二塁で、頼みの主砲・村上が右越えの32号3ランを放った。「なんとかカバーしようという思いで打席に入りました。いいスイングができていい角度であがってくれました」。初対戦となった左腕・クロールの151キロの直球を一閃。打った瞬間、スタンドインを確信する当たりに〝確信歩き〟の後、ベンチに向かって右手でバットを突き出して喜びを表現した。

◆ヤクルトは2点を先行されたが、四回に4番・村上の適時打などで追い付いて六回にサンタナの適時打などで2点を勝ち越し、七回に村上の32号3ランで差を広げ、高津監督の復帰戦を白星で飾った。2番手の木沢が5勝目をマークした。村上のヒーローインタビューは以下の通り。--四回にタイムリー、どんな狙いで打席に立った「無死一二塁で前の打者の人たちがつないでくれたので、ゲッツーだけは打たないようにと、フライでもいいかなぐらいの気持ちで打ちました」--七回にはホームラン、どんな意識だった「セーフティスクイズが決まらず、このままいくと流れ的にすごく厳しい展開になるなという思いがあったので、なんとかカバーしたいなという気持ちで打席に立ちました」--手応えは「完璧です」--メンバーも戻って来てる。日々どんな思いで4番として試合に出ていた「やっぱり野球ってチームスポーツですし、勝つことってすごく難しいなと。ヒシヒシと感じながらやってましたし、2年前は苦しい試合をずっと続けてきた中で勝つことが当たり前じゃなかったので。今こうやって勝つという喜びを改めて嬉しく実感できてることが幸せです」--前半戦は残り3試合「たくさん自分の頼もしい仲間が帰ってきてるので、僕たちもワクワクしながら待ってます。その人たちが帰ってくる隙間もないくらいいいチーム状態で残り3試合戦っていきたいと思います、応援よろしくお願いします」

◆巨人は救援陣が崩れて2連敗を喫し、4年ぶりの借金5となった。4カード連続の負け越しでシーズンの借金ターンが決まり、原辰徳監督(63)は「やっぱりリリーフ陣がね...。(崩れて)こういう結果になったというところ」と振り返った。同点の六回に鍬原がサンタナに勝ち越しの適時打を許し、内野ゴロの間にさらに1点を失った。七回には来日初登板のクロールが村上に3ランを被弾。八回にも赤星が長岡にソロを許した。チームは新型コロナウイルス禍に翻弄されている。この日はドラフト1位の大勢(関西国際大)と育成ドラフト6位の菊地(桐蔭横浜大)が陽性判定を受け、感染者が計19人となった。離脱した新人右腕2人は救援を担っており、特に大勢は両リーグ最多の25セーブを挙げている不動の守護神。原監督は離脱を「仕方がないですね」と受け止めた。代役の起用法については、試合展開を見ながら柔軟に判断する考えを示した。

◆ヤクルトの2年目右腕・木沢が危機を救った。先発の高橋が六回に初球を投げた際に脚がつって交代。緊急登板となり2四球を与えたが、2死一、二塁で代打・ポランコを右飛に打ち取って無失点で切り抜け5勝目(2敗)を挙げた。高津監督は「しっかりよく投げてくれた。誰で行こうか、一瞬悩んだんですけど、この順番で継投は正解じゃないかなと思う」と評価した。

◆セ・リーグ首位のヤクルトは20日、巨人18回戦(神宮)に8―2で勝ち、2連勝で7月1―3日のDeNA戦以来のカード勝ち越しを決めた。新型コロナウイルスの陽性判定を受けた高津臣吾監督(53)が復帰した試合で、村上宗隆内野手(22)が4―2の七回に特大の32号3ランをマーク。不測の事態に中心となってチームを支え続けた若き主砲が、指揮官に白星を届けた。貫禄十分の確信歩きだ。4―2の七回2死一、二塁。村上は、初対戦のクロールが投じた151キロの直球を捉えた。右翼席への豪快な32号3ラン。神宮の夜空に白球が舞い上がると、ベンチに向かって〝ドヤ顔〟を見せて、右手でバットをほうり投げた。「本当に野球というのはチームスポーツですし、勝つことはすごく難しいなと感じながらやっていました。今、こうやって勝つ喜びを実感できていることが幸せです」新型コロナウイルスの陽性判定を受け、今月9日から6試合(中止の4試合を除く)を欠場した高津監督の復帰初戦。2点を追う四回には右翼線へ適時打を放ち、2安打4打点を挙げた。〝快気祝い〟にもなる活躍に、主砲は実感を込めた。指揮官は、そんな4番を頼もしそうに見つめた。「あの角度、あの飛距離は、まさに彼のバッティング」と称賛。「いろんなプレッシャーを感じながら、重圧のあるポジションで、よく頑張っていると思います」と続けた。8日から15日までに計29人(選手18人)がコロナ禍で離脱。危機的状況に、村上は「その中でも中心は必要。そこに僕がいることは自覚している」と決意を表明した。しかし、チームは8日の阪神戦(神宮)から2年ぶりの6連敗を喫するなど低迷。高津監督に「僕は打たなくてもいい。チームが勝てないのが、しんどいです」と電話越しに胸の内を吐露した。連敗中の個人成績は打率・389、2本塁打と堂々たるもの。それでも「勝利」だけを追うからこそ、そんな思いが口をついた。その時に伝えられたのが「大変だろうけど、チームを引っ張れ。それがお前の仕事の一部だ」との言葉。指揮官の前で、文句なしの恩返しを果たした。チームは2連勝。優勝へのマジックナンバーは最短22日に「43」で再点灯する。青木や山田、塩見らも1軍に合流し復帰が近い。「その人たちが帰ってくる隙間もないくらい、いいチーム状態で戦っていきたい」と村上。帰ってきた高津監督、頼れる4番とともに、燕は再び大空へ舞い上がる。(森祥太郎)★高津監督、絶妙タクト 復帰早々、高津監督が巧みにタクトを振った。2―2の六回表、体の張りを訴えた内川に代えて中堅で並木を起用。その裏の先頭で3番打者として打席が回る場面だったが「攻撃に行くのか、それとも守り切るのか。展開が良かったので外野を越される、抜かれる打球をしっかり処理してくれる選手を選択した」と明かした。その並木が勝ち越しの口火を切る三塁打。継投では七回から今季4試合目の久保、初登板の星、3試合目の市川を1回ずつ登板させるなど、コロナ禍で離脱中の選手が多い中で、フレッシュなメンバーを起用しながら勝利をつかんだ。

◆5位・巨人は2連敗を喫し、リーグ最速で50敗に到達。今季ワーストの借金5となり、2018年以来の借金ターンが決まった。原辰徳監督(63)は固い表情で振り返った。「リリーフ陣が点数も含めてね、こういう結果になったというところですね」2―2の六回から継投策に。六回に鍬原が2点の勝ち越しを許し、七回は新助っ人のクロールが来日初登板。四死球で走者を背負い、村上に3ランを浴びた。指揮官は「ほろ苦的なデビューになったけど、(村上は)いい打者だよと切り替えて、次に備えてくれればいい」と責めなかった。19年から3度目の指揮を執る原監督にとっては03、06、11、15年に次いで5度目の前半戦負け越し。前半戦最後となる22日からの中日3連戦(バンテリンドーム)で、浮上のきっかけをつかみたい。(谷川直之)

◆今のヤクルトに巨人はかなわない。つくづく感じたね。理由はチームの軸。村上の存在が、なにしろ大きい。天才的ともいえるほど、野球の頭脳が抜群。本塁打を狙っていい場面と、本塁打を狙うと打撃を崩し、かつチームのためにならない場面を、よく心得ている。0-2で迎えた四回無死一、二塁では、振り回すことなく、どう見てもヒットを取りにいった。併殺を避けるためにも、左腕メルセデスの変化球を引っ張り、ライナーで右前へきっちり運んだ。駄目押し点が欲しい七回には、左腕クロールの真ん中のストレートを右中間へ3ラン。本塁打にできるボールが来たら、それは逃さず完璧に仕留めた。投手側からすると、村上のクレバーさが嫌というほど分かるから、つい吸い込まれるように、ホームランボールを投げてしまう。そういう側面は確かにあるんだ。また、主砲の村上が、わきまえた打撃をするものだから、他の選手も俺が俺が...とはならず、自分が今やるべきことに徹する。控え選手のレベルがいつの間にか高くなっているのも、納得できる。村上がもたらす効果だよ。(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
55321 0.632
(↑0.004)
-
(-)
55399
(+8)
321
(+2)
104
(+2)
55
(-)
0.257
(↑0.001
3.240
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
42422 0.500
(↑0.006)
11.5
(-)
57310
(+6)
342
(+4)
66
(+3)
31
(-)
0.251
(-)
3.560
(↑0.01)
3
(-)
広島
44453 0.494
(↑0.005)
12
(-)
51352
(+5)
342
(+3)
51
(-)
16
(-)
0.253
(-)
3.380
(-)
4
(1↓)
阪神
43462 0.483
(↓0.006)
13
(↓1)
52310
(+3)
260
(+5)
57
(-)
70
(-)
0.239
(-)
2.610
(↑0.01)
5
(-)
巨人
45501 0.474
(↓0.005)
14
(↓1)
47371
(+2)
436
(+8)
110
(-)
45
(+1)
0.246
(↓0.001)
4.090
(↓0.05)
6
(-)
中日
38501 0.432
(↓0.005)
17.5
(↓1)
54256
(+4)
334
(+6)
46
(+2)
28
(-)
0.247
(↑0.001)
3.570
(↓0.03)