オリックス(☆2対0★)日本ハム =リーグ戦15回戦(2022.07.20)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
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ORIX
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勝利投手:椋木 蓮(2勝0敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(2勝2敗24S))
敗戦投手:根本 悠楓(1勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】吉田 正尚(10号・3回裏2ラン)

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◆オリックスは0-0で迎えた3回裏、1死一塁から吉田正の2ランが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・椋木が9回途中1安打無失点の快投。最後は守護神・平野佳が締め、椋木は今季2勝目を挙げた。敗れた日本ハムは、9回2死からの1安打のみと打線が沈黙した。

◆オリックス新人の椋木蓮投手(22)が初登板初勝利を記録した7日西武戦以来2度目の登板。今季新人の初登板初勝利は隅田、佐藤(ともに西武)に次いで3人目だが、隅田と佐藤は2戦目で黒星。椋木は勝利できるか。

◆日本ハム山田勝彦監督代行(53)の新型コロナウイルス陽性判定に伴い、急きょ、指揮を執ることになった木田優夫監督代行(53)が、試合前にオンラインで取材に応じ「全く想定していなかったし、ただただ驚いた。チームが大変な状況なので、少しでも貢献できれば」と、話した。昨夜、1軍から「大阪へ行ってくれ」と連絡があったという。20日に千葉・鎌ケ谷でも2軍戦が開催されたため「今日の朝、鎌ケ谷へ行って荷物を取って(2軍戦のための)鎌ケ谷のスタッフミーティングをやってから、大阪に来ました」と、慌ただしく千葉から大阪入りした。「こうなる前から、ずっと変わらず気を付けてきた中で、こうなってしまった。これからも気を付けるしかない」と、今後も感染対策を徹底しながら、事態の収束を待つ。

◆日本ハムが球団史上初の屈辱を免れた。打線がオリックスのドラフト1位椋木蓮投手(22)の前に8回まで無安打無得点と沈黙。9回も2死まで追い詰められたが、代打佐藤龍世内野手(25)が追い込まれながらも中前打。オリックス・ファンの悲鳴を誘った。BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)から春季キャンプ中に、2ストライク後の打撃に強いことから「ペッパー師匠」の愛称を付けられた佐藤が意地を見せた。今季、チームは6月7日DeNA戦(札幌ドーム)で今永昇太投手(28)にもノーヒットノーランを許しており、シーズン2度目の無安打無得点を許していれば球団史上初の屈辱だった。

◆約1カ月半ぶりに先発した日本ハム根本悠楓投手(19)が、オリックス吉田正尚外野手(29)の1発に泣いた。立ち上がりは走者を許しながらも粘りの投球で、2回1死満塁の大ピンチも切り抜けた。しかし、3回は先頭打者へ四球を与えると、1死一塁で吉田正に先制10号2ランを被弾。外角低めへの128キロのスライダーを右中間スタンドまで運ばれた。5回3安打2失点、3四球で降板。「制球を乱してから、修正まで時間がかかってしまい、いいリズムで投げることができませんでした。5回を2失点でまとめることはできましたが、まだまだ反省点はたくさんあるので、1つ1つクリアしていきたいです」とコメントした。京セラドーム大阪は4月1日にプロ初先発し、4回途中1失点でプロ初黒星を喫していた。今回はリベンジを誓ったマウンドだったが、相手主砲の一振りにやられた。

◆日本ハム吉田輝星投手(21)が自慢の直球でオリックスの中軸を3者凡退に抑えた。2点ビハインドの6回から2番手で登板。先頭の4番吉田正尚外野手(29)はカウント0-1から146キロ直球で押し込んで遊ゴロ。5番杉本裕太郎外野手(31)は3ボールから142キロ直球で詰まらせて右飛。6番紅林弘太郎内野手(20)はフルカウントから143キロ直球で、こちらも詰まらせて右飛に打ち取った。前回登板では1死も奪えずに3失点と精彩を欠いたが、きっちり修正。1回無失点で降板した。

◆日本ハムは球団史上初の屈辱を免れたが、今季7度目の4連敗となった。打線がオリックスのドラフト1位椋木蓮投手(22)の前に8回まで無安打無得点と沈黙。9回2死から代打佐藤龍世内野手(25)が中前へチーム初安打を放ったのが唯一の反撃で、今季14度目の0封負けとなった。今季は6月7日DeNA戦(札幌ドーム)で今永昇太投手(28)にもノーヒットノーランを許しており、シーズン2度目の無安打無得点を許していれば球団史上初の屈辱だった。これでチームは7連勝の後に4連敗となった。BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)ら計20人が陽性判定となってチームを離脱するコロナ禍に加え、エース上沢直之投手(28)と首位打者の松本剛外野手(28)が相次いで骨折のため戦線離脱するなど、大型連勝後は一気に苦しい戦いを強いられている。

◆プロ2試合目のマウンドに立ったオリックスのドラフト1位椋木蓮投手(22)が、プロ野球史上87人目、通算98度目のノーヒットノーランを、「あと1人」で逃した。9回2死で代打佐藤にカウント2-2からの6球目を中前にはじき返された。椋木はここで降板した。新人選手のノーヒットノーラン達成は87年8月9日の巨人戦(ナゴヤ球場)で中日近藤真一が「プロ入り初登板ノーヒットノーラン」を達成して以来。椋木はプロ野球史上2人目の快挙目前だった。それでも2番手の平野佳が後続を断ち、椋木は2勝目。7月7日西武戦(京セラドーム大阪)でプロ初登板初先発初勝利を記録しており、新人のプロ初登板初先発から2戦連続の白星は球団史上初となった。今季のノーヒットノーランは4月10日ロッテ佐々木朗(完全試合)、5月11日ソフトバンク東浜、6月7日DeNA今永、6月18日オリックス山本の4人が達成している。椋木蓮(むくのき・れん)2000年(平12)1月22日生まれ、山口県出身。高川学園2年の16年夏に背番号11で甲子園出場も登板なし。チームは1回戦で履正社に敗れた。東北福祉大では3年秋にMVP、4年秋に4勝、38奪三振、防御率0・31で3冠。21年ドラフト1位でオリックス入団。今季ウエスタン・リーグでは8試合に登板し4勝3敗、防御率3・59。1軍では今月7日の西武戦で先発デビューし、初登板初勝利をマークした。23日のフレッシュオールスターメンバーに選ばれている。179センチ、83キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1600万円。

◆日本ハム佐藤龍世内野手(25)が土壇場でノーヒットノーランを阻止した。打線はオリックスのドラフト1位椋木蓮投手(22)の前に9回2死まで無安打無得点。ここで代打で登場した佐藤が、追い込まれながらも中前打を放って意地を見せた。「(追い込まれてからは)センター方向を意識して、どんな球にも対応できると思っていました。(ベンチの雰囲気は)勝ったかな? と思ったくらい盛り上がっていました」と、振り返った。BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)から春季キャンプ中に、2ストライク後の打撃に強いことから「ペッパー師匠」の愛称を付けられていた今季、開幕1軍入りを果たし、開幕スタメンも勝ち取ったが無安打のまま4月4日に2軍降格。以降は昇格を果たせないまま2軍でもがいたが、この日は「特例2022」の適用で約3カ月ぶりに昇格し、大仕事を果たした。打席では「どっちみちニュースになるな」と思っていたという。偉業阻止に「ニュースでしょ!! これは」。しかも待望の今季初安打となり、「それはでかいっすね、完全に。今シーズン、1本もヒット出ていなかったので、よかったっす。いろんな意味で」と、今後の巻き返しを誓っていた。

◆オリックスのルーキー椋木蓮投手が9回2死から代打佐藤に中前打を打たれ、ノーヒットノーランを逃した。9回2死から初安打を許して逃したのは13年6月26日古谷(ロッテ)以来23人、25度目。今回のように「代打」に阻止されたのは63年6月16日徳久(近鉄)以来59年ぶり6人目だ。新人がノーヒットノーランを達成していれば87年8月9日近藤(中日)以来で、パ・リーグでは54年8月7日山下(近鉄)以来だったが、9回2死から初安打を打たれてノーヒットを逃した新人は椋木が初めてだ。椋木は安打を許して降板。過去に9回2死から逃した投手は全員完投(完投負け2人)しており、途中降板は初めてになる。

◆オリックスの椋木蓮投手があと1球で快挙を逃した。ノーヒットノーランまであと1人の9回2死。しかも2ストライクと追い込んだ。だが日本ハムの代打佐藤に投じたこの日116球目。三振を奪うために投じたスライダーが甘く入った。「投げた瞬間に甘い球でヤバイと思った。(中安打は)『やっぱ打たれるかぁ』って」打球が頭上を通過し「めっちゃ遅く感じた。あぁあぁって感じでした」と苦笑いで拳を強く握った。直後に降板。マウンドで高山投手コーチに頭をなでられ、お役御免となった。新人のノーヒットノーランなら、87年8月9日の巨人戦(ナゴヤ球場)で中日近藤真一が「プロ入り初登板ノーヒットノーラン」を達成して以来だった。椋木はあと1球に泣き、9回途中1安打無失点。それでも11三振を奪う快投はあっぱれだ。新人投手でプロ初登板から2戦連続の先発白星は球団初。大記録こそ逃したが、歴史に名前を刻んだ。自身の手でつかみたかったウイニングボールは、あと1人を託した守護神の平野佳から受け取った。7月7日西武戦(京セラドーム大阪)でプロ初登板初先発初勝利を飾ってから、中12日。「ここで最初に(ノーヒットノーランを)達成してテングになるのもよくない。良い経験だったんじゃないかな」とスッキリした表情で話した。中嶋監督は「ゾーンでしっかり勝負できていた。本当に良い真っすぐ。質の良い独特の軌道だと思います」とドラフト1位右腕の本領発揮をたたえた。球数116球に「いや、代えられへんやろぉ...。110、120(球)までの体力があるという(情報)のはあった。それでもリミッター解除した感じもある」と偉業に期待を込めた続投だったと明かした。日本ハムに連勝でカード勝ち越しを決め、借金1。5位ながら首位とは3・5ゲーム差。"新星ムック"の出現で、連覇も見えてきた。【真柴健】○...主砲の吉田正が入団から7年連続の2桁本塁打を放ち、新人右腕椋木を援護した。3回1死一塁から左腕根本のスライダーに体勢を崩されながらも「(バットの)ヘッドは残ってたので、角度もよかったです」と右中間スタンドに10号決勝2ランを放り込んだ。

◆日本ハムが球団史上初の不名誉は阻止した。9回、シーズン2度目の無安打無得点までアウト1つというところで、代打の佐藤が中前打。新庄監督から"ペッパー師匠"の異名を授かった背番号49が、ボスの教えを体現した。この日、佐藤とともに1軍に合流した木田監督代行は「ずっと鎌ケ谷で一緒にやっていて、最近バットが振れていた。最後、打ってくれるんじゃないかと」。4連敗も、辛うじて屈辱は免れた。▽先発の根本は5回3安打2失点で2敗目。3回1死一塁で、打席に4番吉田正を迎え、カウント1-1から外角低めのスライダーを右中間席へ放り込まれた。「前の打席で(スライダーを)空振りしていたので、もう1回、スライダーでいっても大丈夫かなと思ったんですけど...。やっぱり、あっちが上手でした」と、痛恨の1球を悔やんだ。

◆プロ2試合目のマウンドに立ったオリックスのドラフト1位椋木蓮投手(22)が、プロ野球史上87人目、通算98度目のノーヒットノーランを、「あと1人」で逃した。 9回2死で代打佐藤にカウント2-2からの6球目を中前にはじき返された。椋木はここで降板した。 新人選手のノーヒットノーラン達成は87年8月9日の巨人戦(ナゴヤ球場)で中日近藤真一が「プロ入り初登板ノーヒットノーラン」を達成して以来。椋木はプロ野球史上2人目の快挙目前だった。 それでも2番手の平野佳が後続を断ち、椋木は2勝目。3つのアウトを奪ってベンチに戻る椋木の隣には、ドラフト同期の野口が常にいた。21年ドラフト1位と2位でオリックスに入団。堂々の風格で奮闘中の新人コンビだ。この日のイニング間。椋木はベンチ最奥に座り、タオルで汗をぬぐった。するとその隣から声が...。「ずっとトモ(野口)が横で『すごい!』と言ってきた。そのたびに『言わんでぇ~!』って言ったら、次からニヤけて見るだけになって、目でアピールしてきました」。球界ではノーヒットノーランを意識させないよう、投手に配慮することが多いが、野口は正反対。これも信頼し合っているからこそのチャチャ入れだ。大阪・舞洲の球団寮から球場入りする右腕は、20歳の宮城の車で到着する。初心者マークの助手席に座りながら「緊張しますか?」と問いかけられるという。椋木はそんな宮城をはじめ「みんな、すごい投手ばかり」とエース山本を筆頭に、山岡、田嶋らを尊敬してやまない。投手王国の一員の仲間入りへ-。ムックが愉快な仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)する。【オリックス担当 真柴健】

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレーバック】20日、七夕の初勝利以来の登板となったオリックス椋木蓮がまたやりました。9回2死、あと1球まで迫ったノーノー投球で2連勝。夢が膨らむ快投でした。

◆オリックス・吉田正尚外野手(29)が、ルーキーイヤーから7年連続2桁本塁打となる先制の10号2ランを放った。「うまくバットに乗せることが出来ましたし、しっかりと打球が伸びてくれました!」三回1死一塁。日本ハム先発の根本が投じたカウント1─1からの3球目、外角128キロのスライダーに対し、体勢を崩されながらもとらえ、右中間2階席に運んだ。ルーキーイヤーの2016年から7年連続2桁本塁打をマークし、自身が持つ球団記録を更新。「これからも一つ一つを積み重ねて、もっと打てるように頑張りたいと思いますし、まずはこの試合に勝てるように、この後も頑張ります!」とコメントした。

◆先発したオリックスのドラフト1位・椋木蓮投手(22)=東北福祉大=が、八回まで無安打投球を披露した。一回、先頭の今川をフォークで空振り三振に斬ると、その後は圧巻の投球を披露。近藤から木村まで5者連続三振をマークした。三回には2死から2四球を与え、ピンチを迎えるが、中島を空振り三振。八回まで日本ハム打線を無安打に封じている。

◆プロ2度目の先発マウンドで、オリックスのドラフト1位・椋木蓮投手(22)=東北福祉大=が衝撃の投球。快挙をあと1人で逃したものの、8回?を1安打11奪三振無失点で、2勝目だ。自慢の直球と切れ味抜群の変化球を武器に日本ハム打線を手玉に取り、九回2死まで3四球でノーヒットに抑えていたが、代打の佐藤に中前に運ばれ、悔しい交代となった。「みなさんの期待に応えようと思ったんですが、最後に一番ダメな球がいきました。三振をとろうという欲が出て、ダメでした(笑)。最後は体力もなくて、まだまだという感じでした。いい経験が非常にできたなと思います」登板前には「どの打者を、とかは特に意識せず、1イニングずつ、一人一人抑えていけるようにしたい」と1イニングずつの意識を語った。その言葉通り、丁寧に、かつ大胆に攻めた。一回、先頭の今川をフォークで空振り三振に斬り、中島は一ゴロ。続く近藤は内角150キロ直球で見逃し三振に仕留めた。圧巻は二回。野村、清宮、ヌニエスをいずれも空振り三振。三回の先頭、木村も空振り三振に斬り、一回の近藤から5者連続三振だ。プロ初登板初先発となった7日の西武戦(京セラ)では、6回を無失点でプロ初勝利をマーク。球団では2018年の田嶋以来となるプロ初登板初先発で初白星をゲットした。そんなルーキーの奮闘に打線も応え、三回1死一塁から吉田正が右中間へ先制の10号2ランを放った。プロ1年目の2016年から7年連続2桁本塁打をマーク。自身が持つ球団記録を更新する一撃で椋木を援護した。右腕も力強い投球を続け、快挙目前まで迫る好投を披露。球団の新人がデビュー戦から2戦連続で先発として勝利を挙げるのは、初となった。

◆日本ハムは九回2死からこの日に1軍昇格した代打・佐藤龍生内野手(25)がオリックス・椋木から中前打を放ち、辛うじてノーヒットノーランを免れた。「(凡打しても打っても)どっちにしてもニュースに載れるな、と。センター方向を意識して、どんな球種にも対応できるようにと思っていた。(打った後は)〝(試合に)勝ったかな〟と思ったぐらい、ベンチは盛り上がっていた」これが今季13打席目にしての初安打。代打起用した木田優夫監督代行(53)は「佐藤とはずっと鎌ケ谷で一緒にやってきて、最近バットが振れていたので」と説明。佐藤も今後に向けて「2軍で2カ月ちょっと、遊んでいたわけじゃないというところを見せつけたい」と意気込んでいた。

◆打球が自らの頭上を越えた瞬間、オリックスのドラフト1位・椋木(東北福祉大)は「うわ~」と口にした。あと、1ストライク─。無情にも白球は中前で弾んだ。「八回ぐらいから一球ずつ、(ファンの)皆さんが拍手をしてくれていたんで、その気持ちに応えたい一心で投げたんですけど、最後に一番ダメな球がいきました。三振を取ろうという欲が出て、まあ、ダメでした」1987年の近藤真一(中日)以来、35年ぶりとなる新人の無安打無得点試合達成が目前だった。お立ち台では苦笑い。悔いの残る一球だった。立ち上がりから快投を見せ、11奪三振。代打・佐藤に対し、カウント2─2から投じた6球目のスライダーが高めに抜け「やっぱり打たれたか」と弾き返された。プロ入り後最多となる116球の熱投。ベンチに下がる際にはスタンドから大きな拍手が送られた。最後は守護神・平野佳の助けを借りたが、デビュー戦だった7日の西武戦(京セラ)に続く、球団新人初となる2戦連続先発勝利。「この調子で自分自身の連勝を伸ばして、チームの勝利に貢献したい」と力を込めた。山口県出身の22歳。高川学園高時代は「夏の大会が『津田恒実メモリアルスタジアム』というところで、よくやっていました」と、広島で〝炎のストッパー〟と呼ばれた津田恒実さんの愛称がつく周南市野球場で甲子園を目指した。くしくもこの日は、32歳で亡くなった津田さんの命日だった。魂の投球でオリックスの歴史に名を刻んだ。東北福祉大から即戦力として期待されながらも、キャンプ中に左脇腹を痛めて出遅れた。「ここで達成して、てんぐになるのも良くない」。輝きを放っても、冷静さを忘れることはなかった。(西垣戸理大)★データBOX?...オリックスの新人・椋木が九回2死から日本ハム・佐藤に中前打を打たれ、無安打無得点を逃した。九回2死で無安打無得点を逃したのは、2013年6月26日のロッテ・古谷拓哉(対オリックス)以来9年ぶり23人目(25度目)。過去24度は全て完投しており途中降板は史上初。新人投手が記録したのも初めて?...オリックス(前身を含む)では1950年7月20日の阿部八郎(対近鉄)、59年6月12日の梶本隆夫(対近鉄)に次いで63年ぶり3人目

◆〝代行の代行〟の初陣はノーヒットノーランを免れるのがやっとだった。監督代行を務めた日本ハム・木田優夫2軍監督(53)は「正直、事前に見た映像より、(椋木は)いい球をたくさん投げていた」と脱帽。19日に新庄監督に代わって指揮を執った山田バッテリーコーチも新型コロナウイルス陽性判定を受け「全くの想定外。ただただ驚いた」と、この日に慌ただしく大阪入りしたところだった。九回2死から代打で中前打を放った佐藤は「どっちみちニュースに載れるな、と。勝ったかなと思ったぐらいベンチは盛り上がった」。今季13打席目での初安打が、チームにとって6月7日にDeNA・今永に喫したのに続く年間2度目の無安打無得点試合を阻止する一打となった。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
44381 0.537
(↓0.006)
-
(-)
60305
(+3)
267
(+17)
55
(+1)
49
(-)
0.256
(-)
2.920
(↓0.14)
2
(-)
西武
47411 0.534
(↓0.006)
0
(-)
54290
(+4)
257
(+8)
72
(+2)
41
(-)
0.224
(↓0.001)
2.420
(↓0.05)
3
(-)
楽天
43401 0.518
(↑0.006)
1.5
(↑1)
59304
(+17)
272
(+3)
55
(+5)
64
(+2)
0.245
(↑0.004)
3.160
(-)
4
(-)
ロッテ
44431 0.506
(↑0.006)
2.5
(↑1)
55278
(+8)
303
(+4)
50
(+1)
86
(+1)
0.222
(↑0.001)
2.990
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
45460 0.495
(↑0.006)
3.5
(↑1)
52275
(+2)
282
(-)
42
(+1)
40
(-)
0.239
(-)
2.740
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
36530 0.404
(↓0.005)
11.5
(-)
54285
(-)
319
(+2)
68
(-)
61
(+1)
0.235
(↓0.002)
3.430
(↑0.02)