ロッテ(☆8対4★)西武 =リーグ戦15回戦(2022.07.20)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:石川 歩(6勝4敗0S)
敗戦投手:エンス(6勝5敗0S)

本塁打
【西武】山川 穂高(28号・2回表ソロ),古賀 悠斗(1号・5回表ソロ)
【ロッテ】山口 航輝(8号・7回裏2ラン)

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◆ロッテは1点を追う5回裏、中村奨と井上の連続適時打で3点を奪い、逆転に成功する。その後は、6回に荻野が犠飛を放つと、7回には山口の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・石川が6回3失点の好投で今季6勝目。敗れた西武は、先発・エンスが試合をつくれなかった。

◆西武のディートリック・エンス投手(31)はここまで6勝4敗を残すが、6月17日のリーグ戦再開後から3試合で2勝1敗、防御率0・56。この間被打率は1割5分8厘、失点は16イニングで1点だけと安定した投球を見せている。

◆西武山川穂高内野手が、左中間後方の壁に直撃する28号ソロ本塁打を放った。1点を追う2回先頭の打席。2球目、外角へのシンカーを捉えた。本塁打、打点の打撃2部門で独走中も、12日ロッテ戦以降30打席でわずか1安打。鳴りをひそめていたバットから、特大弾が飛び出し、同点に追い付いた。「打った球はシンカーです。打った瞬間いったと思いました。今日は練習のときから感触が良かったので、気持ちよく打席に入りました。まずは追い付くことができて、良かったです」と振り返った。

◆ロッテ荻野貴司外野手(36)の足が、西武のディフェンスをかく乱した。1点を追う3回無死の第2打席、西武エンスから安打で出塁。2番高部の三塁前への犠打が一塁上でアウトかセーフか微妙なタイミングになり、西武の一塁山川が一塁塁審にアウトをアピール(結果はそのままアウト)。荻野はそのスキを突いて無人の三塁へ走り、山川は三塁へ送球するも、西武内野陣の三塁カバーは間に合わず(記録は山川の失策)。三塁へ滑り込んだ荻野はそのまま、同点のホームへ向かった。昨季の盗塁王は、上半身のコンディション不良でこの2試合はスタメンから外れていたものの、17日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)ではプロ通算250盗塁を達成。この日も第1打席で出塁し、さっそく盗塁を決めた。判断力も含め、自慢の走塁は健在だ。

◆西武古賀悠斗捕手(22)が、プロ1号本塁打を放った。同点の5回、高めのカットボールを左翼席へ運んだ。ドラフト3位ルーキーにとって18試合57打席目での初アーチで、チームは勝ち越しに成功した。しかし、チームは直後の5回裏に逆転を許し「打った瞬間いったと思いました! うれしいですが、まだ試合は続くので、試合が終わってから喜びたいと思います」と興奮しながら話した。

◆西武が拙守により後手に回った。先頭から遊撃・山田が失策し先制の走者を出す立ち上がり。2回には三塁・ジャンセンが後逸し、3回には山川が適時失策を犯した。打線が一時勝ち越したものの、先発エンスは5回先頭から打者5人に6球で3失点を許し、勝負どころでロッテの早打ちに屈した。2連敗となり辻監督は「(初球)ボールから入るとか、そういうところが勝負を急ぎすぎたところがある」と首をかしげた。▽西武山川(2回に31打席ぶりの28号ソロ)「打った瞬間いったと思いました。今日は練習のときから感触が良かったので、気持ちよく打席に入りました」

◆ロッテが波状攻撃に成功した。1点を追う5回、先頭の松川の安打、荻野の安打、高部の犠打、中村奨の逆転2点適時二塁打は4連続でいずれも初球だった。さらに井上もファーストストライクを適時打。6球で4安打3得点し、ひっくり返した。2点適時打、1イニング2適時打はいずれも9試合ぶり。中村奨は「みんなが自分に回してくれたので、自分も(井上)晴哉さんにつなぎたいという気持ちで」と振り返った。

◆ロッテ松川虎生捕手がマルチ安打をマークした。前回対戦で2三振を喫した西武エンスに、引っ張りの2安打でリベンジ。「前回は後手に回って待って待っての三振だったので、今回は自分で振りに行けたことが良かったです」と振り返った。4点差だったが9回のマスクは加藤に交代。「1点差のところでしっかり任される捕手になれるように頑張りたいです」とディフェンス面でのさらなる成長も誓っていた。

◆ロッテが3連勝で貯金生活に戻った。5回に松川、荻野の連打、高部の犠打、中村奨の2点適時二塁打が全て西武エンスの初球を捉え、逆転に成功。直後の井上の適時打も含めると、わずか6球で4安打3得点の波状攻撃となった。4番安田が右肩痛で欠場。中村奨は「何とかみんなで何とかカバーしたいなと思って」と振り返った。井口監督の監督通算300勝まで残り1勝となった。

◆ロッテ益田直也投手(32)が西武の主砲山川に4球連続で直球を投じ、最後5球目も151キロ直球で空振り三振にした。4点リードの9回無死、走者なし。最終回のマスクを託した加藤匠馬捕手(30)のリードを、8回までマスクをかぶっていた松川虎生捕手(18)はベンチでじっと見ていた。山川には第1打席で本塁打を打たれた。その後も、変化球主体で攻めていた。先輩バッテリーの直球勝負の意図を、松川は試合後にしっかり確認した。「僕もしっかり見習いながら、この直球が明日の打席(の配球)につながると思うので、そこはしっかり学んで、勉強していきたいと思います」と口にした。高卒ルーキー捕手としては史上3人目の開幕スタメンマスクをかぶり、佐々木朗の完全試合でもバッテリーを組んだ。球宴にもファン投票で選出されるなど、華やかな部分が注目されるが、確固たる正捕手の座はまだ遠い。「なんとか1点差のところでしっかり任される捕手になれるように頑張りたいと思います」。4月30日の日本ハム戦(ZOZOマリン)を最後にもう3カ月近く、勝利試合でのフルイニング出場を、捕手としての"完投勝利"をしていない。井口資仁監督(47)は以前「最後はベテランで」と説明し、試合終盤、特に9回は加藤や柿沼にマスクを譲ることが多かった。それでもこの日のように、ベンチから見るものも教材に学び続ける。打席もそうだった。2週間前の対戦では2三振を喫した西武エンスに、2安打でやり返した。「前回はああいう形で2三振だったので。後手に回って、待って待って見た中で三振だったので。それより、自分のポイントを合わせられるところで振ったことがああいう結果につながったと思います」見送り、見極めた分だけ、自分のポイントに合わせやすかった。5回は初球の直球を、6回は4球目のスライダーを、いずれもレフトへ引っ張った。特に5回の安打は「70球を超えるとまっすぐも落ちてくると言われていましたので」というエンスの、まさに71球目に初球からアジャストした。続く荻野の安打、高部の犠打、中村奨の2点適時二塁打も、いずれも初球攻撃。18歳の思考と積極性が、中盤の逆転の起点になった。センターから右方向への打球が多かったが、これで安打は3本連続で引っ張り。「自分のポイントで打ててきているんじゃないかと思います」と、ここに来て打撃でも力を示し始めている。「もっともっと体のキレを出していけるように」。バテるどころか、学びを成功につなげ始めてさえいる。当たり前のように1軍の勝利に貢献する18歳捕手が、もうすぐ前半戦を終える。【金子真仁】

◆西武のドラフト3位・古賀悠斗捕手(22)=中大=が2-2の五回1死からプロ1号となる左越え1号を放った。「打った瞬間いったと思いました! うれしいですが、まだ試合は続くので、試合が終わってから喜びたいと思います」1ストライクから石川のカットボールを鋭く振り抜き、左翼席へ突き刺した。貴重な勝ち越し弾となり、ダイヤモンドを1周すると自軍ベンチではチームメートが大きな声で歓迎していた。

◆ロッテが3連勝。2―3の五回に中村奨の2点二塁打、井上の適時打で3点を奪う。七回は山口の8号2ランで突き放した。石川は6回4安打3失点にまとめて6勝目。西武は先発のエンスが六回途中6失点と踏ん張れなかった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
44381 0.537
(↓0.006)
-
(-)
60305
(+3)
267
(+17)
55
(+1)
49
(-)
0.256
(-)
2.920
(↓0.14)
2
(-)
西武
47411 0.534
(↓0.006)
0
(-)
54290
(+4)
257
(+8)
72
(+2)
41
(-)
0.224
(↓0.001)
2.420
(↓0.05)
3
(-)
楽天
43401 0.518
(↑0.006)
1.5
(↑1)
59304
(+17)
272
(+3)
55
(+5)
64
(+2)
0.245
(↑0.004)
3.160
(-)
4
(-)
ロッテ
44431 0.506
(↑0.006)
2.5
(↑1)
55278
(+8)
303
(+4)
50
(+1)
86
(+1)
0.222
(↑0.001
2.990
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
45460 0.495
(↑0.006)
3.5
(↑1)
52275
(+2)
282
(-)
42
(+1)
40
(-)
0.239
(-)
2.740
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
36530 0.404
(↓0.005)
11.5
(-)
54285
(-)
319
(+2)
68
(-)
61
(+1)
0.235
(↓0.002)
3.430
(↑0.02)