広島(★0対3☆)阪神 =リーグ戦14回戦(2022.07.19)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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阪神
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広島
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勝利投手:ウィルカーソン(5勝4敗0S)
(セーブ:岩崎 優(1勝3敗20S))
敗戦投手:床田 寛樹(8勝6敗0S)
  DAZN
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DAZN

◆阪神は2回表、梅野の適時打で先制する。2-0で迎えた6回には、北條の適時二塁打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・ウィルカーソンが6回途中無失点で今季5勝目。敗れた広島は、先発・床田が8回3失点の力投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆阪神アーロン・ウィルカーソン投手(33)が19日の広島戦(マツダスタジアム)に登板し、53日ぶりの勝利を狙う。広島との対決は6月23日以来、今季2度目。「ピッチングフォームにバラつきがあったので、どんな時でも同じフォームで投げられるように取り組んできたよ。特にチェンジアップを思い通りの軌道で投げられるように意識して調整したね」。5月27日のロッテ戦を最後に、5試合連続で勝ちがついていない右腕は修正した姿で試合に臨む。また、広島には秋山翔吾外野手(34)が加入。1勝10敗2分けと苦戦している相手の新戦力に「素晴らしい打者であることは間違いないけれど、特に意識せず1人の打者として、しっかり対策したい」と冷静に話した。この日はルーキー桐敷が先発予定だったが、降雨により中止となった。

◆広島は床田寛樹投手(27)が先発。同投手は阪神戦通算7勝5敗だが、甲子園で2勝4敗に対しマツダスタジムでは5勝1敗。本拠地阪神戦の黒星は19年8月3日のみで、21年3月31日から4連勝中。得意相手から今季9勝目を狙う。

◆阪神大山悠輔内野手(27)が、仕切り直しの復帰戦に臨む。近親者の新型コロナウイルス感染で濃厚接触者となり、特例2022の対象選手として13日に出場選手登録を抹消。前日18日に6日ぶりに1軍復帰し、「5番一塁」でスタメンに名を連ねたが雨天中止となっていた。7日ぶりの1軍戦で快音を響かせられるか。また、阪神は広島先発左腕床田に対し、スタメン野手8人のうち5人の右打者を並べた。熊谷敬宥内野手(26)が「2番二塁」で5月10日以来、約2カ月ぶりの先発。三塁には北條史也内野手(27)、左翼に陽川尚将内野手(31)が入った。阪神の先発はアーロン・ウィルカーソン投手(33)。5月27日ロッテ戦以来、53日ぶりの勝利を目指す。

◆阪神の「床田対策」が序盤から機能した。0-0の2回。佐藤輝明内野手(23)、大山悠輔内野手(27)が連続三振で2死となってからだった。北條史也内野手(27)がストレートの四球で出塁。陽川尚将内野手(31)が右前打でつなぐと、一、三塁から梅野隆太郎捕手(31)が先制の右前適時打を放った。広島先発の床田とは今季5度目の対戦。過去4試合は1勝3敗と苦戦してきた相手に、スタメン野手8人のうち5人の右打者を並べて臨んだ一戦。その右打者3人が幸先良く先制点を演出した。

◆阪神が完勝で今季マツダスタジアム7試合目で初勝利を手にした。今季チーム13度目の完封勝利。雨天中止ゲームの翌戦は今季4戦4勝となり、借金を2まで減らした。5位から3位に浮上し、2位DeNAに0・5ゲーム差まで迫った。試合前時点で今季広島戦は1勝10敗2分け。マツダスタジアムでは0勝5敗1分け。さらに相手先発の床田には4試合で3勝を献上し、防御率1・80に抑え込まれていた。苦しい展開が予想された一戦だったが、打線が序盤から負のデータを吹き飛ばした。まずは2回2死一、三塁、8番梅野隆太郎捕手(31)の右前適時打で先制した。3回は無死一塁から2番熊谷敬宥内野手(26)がバスターエンドランを決め、左前打で一、三塁に好機を拡大。3番近本光司外野手(27)の投ゴロの間に2点目をもぎ取った。2点リードの6回2死二塁では6番北條史也内野手(27)が三塁線を破る適時二塁打。コツコツと加点し、試合の主導権を譲らなかった。投手陣は先発のアーロン・ウィルカーソン投手(33)が要所を締め、5回2/3を7奪三振5安打で無失点。53日ぶりの白星となる今季5勝目をあげた。直近の5試合で白星がなく、最長イニングが5回と苦しんでいた。崩れれば2軍降格の可能性もあった一戦で粘投し、5月27日ロッテ戦以来となる勝ち星をゲットした。8回には新型コロナウイルスの濃厚接触者からの1軍復帰戦となった5番大山悠輔内野手(27)も左前打をマーク。3点リードの9回は岩崎優投手(31)が3者凡退に仕留め、阪神日本人左腕では93年田村以来29年ぶり3人目(4度目)のシーズン20セーブを記録した。投打がガッチリかみ合い、2連勝を飾った。

◆広島が今季8度目の完封負けを喫し、6月27日以来の勝率5割復帰を逃した。先発の床田寛樹投手(27)は8回を投げ抜き3失点と力投したが、打線の援護なく、今季6敗目となった。本拠地阪神戦の黒星は19年8月3日のみで、21年3月31日から4連勝中だったが、記録は途絶えた。打線も阪神先発アーロン・ウィルカーソン投手(33)を打ち崩せず、三塁を踏めなかった。試合前まではプロ野球記録に並ぶ、3戦連続満塁本塁打を放っていた打線だったが、この日は鳴りを潜めた。プロ野球史上初の4戦連続満塁弾も生まれなかった。

◆広島は今季8度目の完封負けで、勝率5割復帰のチャンスを逃した。序盤から好機をつくれず、三塁を踏めずに敗戦した。連勝は「3」で止まり、本拠地で阪神に今季初黒星(5勝1敗1分け)となった。試合後に佐々岡真司監督(54)は「つなげて、つなげてというのができなかった」と1度しか二塁を踏めなかった打線を悔いた。またこの日新型コロナウイルス陽性判定を受け、離脱したニック・ターリー投手(32)について「痛い」とした上で2軍からの補充については「(2軍そのものが)活動していないからできるわけがない」と否定した。佐々岡監督の一問一答は以下の通り。-先発床田は悪いなりに粘った(8回3失点)最初の先制点も2アウトから。三振、三振のなかの四球ですからね。2アウトからのフォアボール、失点は痛い。それでも8回3失点は悪いなりに抑えたところ。-打線は二塁を踏んだのは1度だけつなげて、つなげて、つなげてというのが今日はできなかった。1イニングだけかな。そこからつなげなかった。相手ピッチャー(ウィルカーソン)のスピンの効いた真っすぐ、スライダーと絞っているんでしょうけどなかなか打てなかった。-ターリーがコロナ感染。穴埋めは難しいここ最近ターリーの仕事は安定してきたので楽しみにしていた。良いところで森浦、矢崎、ターリーと期待感があった中で今日コロナで離れるのは痛いですね。左がいなくなったというのもある。-2軍から補充はしづらいしづらいというか、活動していないから何もできない。練習をしていないのでまったくそういうのはできないのが痛い。-複数回陰性でも1軍合流は難しいか練習をしていない。活動していないからできるわけがない。

◆阪神が今季マツダスタジアム7戦目で初めて勝利を挙げた。先発のアーロン・ウィルカーソン投手(33)は5回2/3を5安打無失点と好投。53日ぶり勝利を収めた。その後も中継ぎ陣が0のバトンをつなぎ、今季チーム13度目の完封勝利を納めた。矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り-2回梅野の先制打は2死から。1つずつ、相手の嫌な得点ができた「2アウトから、流れを作ったっていうかね。リュウ(梅野)が、あっこで打ってくれたから、いい1点がとれた。次の(3回の)タカヒロ(熊谷)とかね、作戦もうまく決めてくれた。いい形で、点数は2点やけど、いい2点やったんちゃうかなと思います」-好投手の床田から序盤に得点できた「流れは作れたけど、欲をいえばやっぱ1点じゃなくて、もう1点いきたいなというところはもちろんあったけど。まあその分、ウィルカーソンも頑張ってくれたんで。なかなか打ち崩すっていうところまでいけてないけど、嫌な攻撃っていうのはできたところもあるんかなと」-出番をもらった選手が活躍した「ああいうのはうれしいね。チーム全体が乗れるというか、普段、スタメンから出ることが少ない選手が作戦を決めたり、みんな機能して、ジョー(北條)もタイムリーを打って、陽川も出て、途中から行った竜平(小幡)もヒットを打ててとか。みんないい形の野球ができたんで、残りまだまだあるんで、そういうところでは、みんなが絡むというか、みんなが乗っていけるようなゲームに、みんながしてくれたと思います」-復帰した大山に1本が出た。「何日か空いて、ヒット出てないっていうのはもちろん気になるとは思うけど、まあ今日1本出たんで、フラットな状態で明日から臨めるんちゃうかなと思うけどね」-浜地が勝ちパターンの7回に登板「抑え方を見てても、ずっといい形で抑えてる。いろいろとこう本人が自分自身でも成長を感じ取れるというか。ただ投げるだけじゃなくて、間合いであったり、タイミングであったり、どういうバッターであるかっていうのを意識しながら。いろんなものが自分のことも含めて見えだした状態で投げられているんでね。そこらへんはたまたまの、いいピッチングじゃない、しっかりした成長があっての結果だと思う。そういうところでは任せても大丈夫だし、任せたいと思わせるピッチングをしてくれているんでね」-ウィルカーソンの内容「ずっとなかなかいいピッチングできなくて、勝てない時期があったので、だいぶモヤモヤしていたけど。ウィルカーソンも後半も頑張ってもらわないとだめなピッチャーなんで。まあ、いいピッチングしたけど勝ちじゃなかったというよりは、早めに代えちゃったけど、なんとか0で行きながら勝ち投手というのを付けたかった。後半にまたあいつ自身が気持ち良くというか、さらに貪欲にというか、そういうふうにいける1勝になったと思う」-抑えの岩崎は苦しい時期もありながら20セーブ「まあ、優は経験があるから。それを武器にしながらね、体が疲れたり、いろいろと研究されたりするなかで、そういうところでどう対応していくかっていうのが、いい意味で、年数重ねたところが、ある意味引き出しになってる部分もある。去年はスアちゃんがいてくれたけど、開幕からちょっとうまくいかなくて、やっぱりそこは経験のあるスグルだろうってなったので、そういうところではもちろん通過点でもあるし、これからも頑張ってもらわないと困る」ー最近はいろんな選手をスタメン起用し、いい競争にもなっている「今日みたいな試合になると競争はやっぱり激しくなるから、そういうのでも俺の立場としたらうれしい。いつもスタメンで出てるやつも落ち落ちしてられないなっていうのも勝手に作れるし、途中から行くメンバーもスタメンあるんじゃないかって、この場面で俺があるんじゃないかって形で試合に入っていけるっていうのはまぁチームが成長する上で大事なところ。みんなのそこがグッと上がるような試合に、結果的になっていったなって後から振り返って思えたらいいよな」

◆阪神先発のウィルカーソンが要所を締め、53日ぶりの白星を手にした。6イニングのうち5イニングで走者を出したが、5回2/3を7奪三振5安打で無失点。5月27日のロッテ戦以来、6戦ぶりの5勝目をゲットした。「汗を止めたかった」という理由で長袖を着用して粘投。「今日はとにかく楽しもうと思った。どの球種もうまく交ぜられたのが良かった」と胸をなで下ろした。直近の5試合は白星がなく、最長イニングが5回と苦しんでいた。「(勝てていない期間は)ちょっと力み過ぎていた、無駄な力が入っていた部分があった」。崩れれば2軍降格の可能性もあった一戦でその力みをなくし、先発ローテ争いの中で生き残った。矢野監督は「後半も頑張ってもらわないといけないピッチャー。後半に向けていい材料にはなってくれた」と高評価。来日1年目の助っ人右腕が、瀬戸際で息を吹き返した。

◆阪神岩崎優投手(31)が、淡々と節目の数字に到達した。球団の日本人左腕では"たむじい"こと田村勤が93年に記録して以来、29年ぶりの20セーブに到達。「まだまだ試合はありますし、これからもひとつひとつ積み重ねられるように頑張ります」。当たり前のように抑え涼し気に言った。9回、5番手で登板。新加入の秋山、マクブルーム、坂倉を内野ゴロで料理。中軸料理を平然とやってのけるからこそ、守護神だ。今季13度目の完封リレーをわずか11球で締めた。質、量ともに充実のブルペン陣で、好調でも登板機会に恵まれない投手がいるのも事実。「今日も投げられない...」と思わず顔に出てしまう若手に、ある時、伝えたことがある。「気持ちはすごく分かる。でも、勝っている時は態度に出さないように。1人になってから、いくらでも考えたらいいんだ」中継ぎをしていれば、多くが通る道。スポットライトを浴びられない切なさも味わってきたからこそ、言える。プロ9年目、31歳。後輩たちにとって、精神的支柱としての役割も担う。矢野監督も熟練の背番号13をたたえた。「経験を武器にしながらね。体が疲れたり、研究される中で、どう対応していくか。年数重ねたところが引き出しになっている部分もある。これからも頑張ってもらわないと」。7戦連続0封で防御率も1・87まで良化。セーブ数もリーグトップの巨人大勢の25まで5差に迫った。次のターゲットは、球団日本人左腕で最多の26セーブを挙げた82年の山本和行超え。また冷静に、1つずつ積み重ねる。【中野椋】○...6年目浜地が勝ちパターンの7回に投入された。3点リードの場面でマウンドに上がると、先頭長野を高め直球で三ゴロ。続く小園を中飛、会沢を遊飛と3者凡退で今季8ホール目をマークした。今季27試合に登板し、防御率1・38と安定。矢野監督も「抑え方を見てても、ずっといい形で抑えてる。たまたまの、いいピッチングじゃない。任せたいと思わせるピッチングをしてくれている」と絶賛。7回は流動的な部分もあるが、成長著しい右腕も方程式に入っても遜色ないという評価だ。

◆阪神梅野隆太郎捕手(31)が攻守に大奮闘し、4日ぶりの3位再浮上を導いた。打っては2回に先制決勝タイムリー。受けてはウィルカーソンら5投手を好リードし、13度目の完封勝ちをアシストした。敵地広島では今季7戦目の初勝利で、借金は開幕2戦目以来の2まで減らした。前半残り4試合。開幕17戦1勝と歴史的な低迷を喫した虎に、球宴前5割ターンがはっきり見えてきた。いや、4戦全勝の貯金2も夢じゃない。虎の背番号2が、マツダスタジアムで躍動した。0-0の2回。佐藤輝、大山が連続三振したが、見せ場はここからだ。北條四球、陽川右前打で一、三塁。そして梅野だ。カウント2-1から甘く入った床田の変化球を逃さない。会心の右前タイムリー。5月27日の敵地ロッテ戦以来、52日間も勝ち星に飢えていたウィルカーソンに、女房役が先制点をプレゼントした。「なんとか自分で点を取って決めないと、という気持ちが、結果として最高な先制点になったかな」打線を組み替えた矢野采配に応えた。床田とは今季5度目の対戦で、前回こそ初黒星をつけたが、1勝3敗と不得手な相手。そこでこの日も野手8人中、5人の右打者を並べ、2回は右の北條と陽川で作ったチャンスだった。梅野はマツダスタジアムで今季打率5割7分1厘の好相性。矢野監督も「2アウトから、リュウ(梅野)が打ってくれていい1点が取れた」とたたえた。先発野手の右打者5人全員が床田から快音を奏で、苦手意識も完全に払拭(ふっしょく)した。守備でも好プレーが光った。2点リードの5回に先頭の会沢に右前打を許し、続く床田の打席。送りバントを試みた捕手前の打球に素早く反応し、二塁へ矢の送球。捕ゴロ併殺を完成させ、反撃の芽を摘み取った。「とにかく刺しにいくことだけを考えて、良い判断で良い送球ができた。チーム的にもすごく大きかったんじゃないかなと思います」。持ち味発揮に梅ちゃんスマイルがこぼれた。受けてもウィルカーソンら5投手を好リードし、13度目の完封勝ちを演出、7戦目で敵地広島での初勝利もつかんだ。梅野も「長かったかな、相当」とほっとひと息。雨天中止の次戦は今季4戦4勝で"雨上がりに強い虎"を印象づけた。5位だった順位も4日ぶりに広島と並ぶ3位に浮上。借金も開幕直後以来の2まで減らし、史上3球団目の5500勝に王手をかけた。「チームにも大きな1勝。1勝がないと2勝目はないので積み重ねていけたら」。前半戦は残り4試合。3勝1敗で借金完済だが、全勝なら貯金2で折り返せる。開幕17戦で1勝しかできなかった虎が、大変身の進撃だ。【三宅ひとみ】阪神が今季マツダスタジアムでの広島戦で、7試合目にして初勝利を挙げた。シーズン初戦から5敗1分けと苦戦。広島の本拠地では、広島市民球場時代の75年に記録したワースト記録の開幕7戦勝ちなし(6敗1分け)に並ぶことは免れた。今季雨天中止の次の試合では4戦4勝。昨年9月3日巨人戦、同18日中日戦と合わせ、2年越しの6連勝だ。阪神は広島と並び3位に浮上。15日以来4日ぶりだ。20日に阪神○でDeNA△または●、阪神△でもDeNA●なら2位に進出する。これで阪神は球団創立5499勝。巨人、ソフトバンクに続きプロ野球3球団目の通算5500勝に王手をかけた。○...阪神は足攻めで2点目をもぎ取った。3回無死一塁から52試合ぶりスタメンの2番熊谷が、床田の2球目内角球をバスターエンドラン。左前に落とすと、一走・中野が三塁ヘッドスライディングで一、三塁とチャンスを拡大した。直後に3番近本の投ゴロの間に2点目が入った。矢野監督は「タカヒロ(熊谷)とかね、作戦もうまく決めてくれた。いい形で、(梅野の先制打を含めて)いい2点やったんちゃうかなと思います」と躍動したナインをたたえた。○...佐藤輝が意地のHランプをともした。2打席凡退で迎えた6回1死、右前打で出塁。床田の暴投の間に二塁を陥れ、その後北條の適時打で生還した。今試合前まで13打数1安打と苦手としていた床田から2試合連続安打をマークし勝利に貢献した。一方で、13試合連続ノーアーチ。球宴まで残り4試合、そろそろ豪快なアーチが見たい。○...北條が追加点をたたき出した。6回2死二塁、フルカウントから床田の低め142キロに食らいつき、三塁線を破る適時二塁打で3点差に。2回は2死から四球で出て先制のホームを踏んだ。2戦ぶりのスタメン起用に応え「仕事しないと、やっぱり。結果残せなかったら終わりと思ってやっていますし。そういう部分では打ってやろうという気持ちは強いです」と汗をぬぐった。▽阪神大山(1軍復帰戦で4打数1安打)「まずは今日勝てたことが何よりです。これからも頑張ります」

◆広島は3戦連続満弾中の打線が不発に終わり、今季8度目のゼロ封負けを喫した。1点先制された直後の2回に無死一、二塁とするも、後続が倒れて無得点。5回以降は3度先頭を出しながら、走者を進める攻撃もできなかった。佐々岡監督はウィルカーソンら阪神投手の前に散発6安打の攻撃に「つないでつないでというのができなかった」と振り返った。勝率5割復帰はならず、単独3位から同率3位となった。▽広島床田(8回3失点も6敗目)「序盤が全然ダメだった。後半ちょっとだけ良くなったけど、それをもっと早くできるように」

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレーバック】今季マツダスタジアムで勝利がなかった阪神が、梅野隆太郎の先制打をウィルカーソン、渡辺雄大、浜地真澄、湯浅京己、岩崎優の完封リレーで飾りました。

◆阪神・大山悠輔内野手(27)が「5番・一塁」で6試合ぶりにスタメン復帰した。新型コロナウイルスの濃厚接触者判定から1軍に復帰し、前日18日の同戦でも先発予定だったが、悪天候のため試合が中止となっていた。今季82試合出場で打率・253、19本塁打、63打点をマークし、打線をけん引してきた。右の大砲が今季未勝利の鬼門・マツダスタジアムで復活のアーチを描く。

◆阪神が先制。梅野隆太郎捕手(31)が右前適時打を放った。「2アウトからみんなでつないだチャンスでしたし、相手も好投手なので、何としても先制点を取りたいと思っていました。守備でも投手陣を引っ張っていけるように、気を引き締めて頑張ります!」二回、4番・佐藤輝、5番・大山が連続で3球三振に倒れた後だった。北條が四球で出塁すると、「7番・左翼」で2試合ぶりに先発した陽川が右前打でつなぎ2死一、三塁の好機を作った。8番・梅野が打席へ。カウント2-1から床田の130㌔のスライダーをとらえた。芸術的な右打ちで先制の適時打。この試合前の時点で、今季阪神戦に4試合に登板し、3勝(1敗)、防御率1・80を誇る床田から先手を奪った。北條、陽川に加えて「2番・二塁」で熊谷を起用するなど、スタメン野手8人の内、5人を右打者に据えた矢野采配が序盤から効果を発揮する。三回先頭の中野が右前打を放つと、熊谷がバスターを成功させ、無死一、三塁。近本の投ゴロの間に中野が生還し、2-0とリードを広げた。

◆阪神・北條史也内野手(27)が適時二塁打を放ち、貴重な追加点をあげた。2-0の六回2死二塁で打席へ。フルカウントから床田の142㌔をしぶとく引っ張った。打球は三塁線を破る適時二塁打。大きな追加点に三塁ベンチに向かって両手を高く突き上げた。北條は6日の広島戦(甲子園)でも床田から同点の2点打を放っている。相性のよさを買われてスタメン出場を果たした一戦でしっかりと結果を残した。

◆先発した阪神のアーロン・ウィルカーソン投手(33)は5回?を投げ、5安打無失点。来日最多タイの7奪三振をマークした。一回先頭の野間を136㌔変化球で空振り三振に斬ると、2死一塁から4番・マクブルームは145㌔直球で空振り三振と力でねじ伏せた。二回は無死一、二塁のピンチを背負ったが、7番・小園をわずか1球で中飛に料理。会沢、床田を連続三振に仕留めた。威力十分の直球を軸に回を増す毎にテンポよく投げ込んでいく右腕。五回は先頭・会沢に右前打を許すも、送りバントを試みた床田の打球を梅野が好フィールディングで捕ゴロ併殺に。野間を空振り三振に仕留めて4月23日のヤクルト戦(神宮)以来、来日最多タイの7奪三振をマークした。ウィルカーソンは六回2死一塁としたところで降板。5試合連続で複数失点し、勝利をつかめていなかったが、今季5勝目の権利を持って、ベンチから戦況を見守った。

◆阪神・大山悠輔内野手(27)が八回に左前打を放ち、1軍復帰戦を飾った。カウント1-0から床田の137㌔をとらえ、左前に運んだ。大山は新型コロナウイルスの濃厚接触者判定を受け、13日に離脱。18日に1軍昇格し、これが復帰戦だった。第1打席は見逃し三振、第2打席は右飛、第3打席は中飛に倒れていたが、12日の巨人戦(甲子園)以来のヒット。自らのバットで復活を証明した。

◆阪神がリードを守り切り、今季7試合目でマツダスタジアムでの初勝利をあげた。0-0の二回2死走者なしから北條が四球、陽川が右前打で一、三塁とし、梅野が広島先発・床田の130キロの変化球を右前へ弾き返して先制に成功した。三回は近本の投ゴロの間に追加点をあげ、六回は北條の左翼線への適時二塁打でじわりじわりと点差をひろげた。先発・ウィルカーソンは球威、制球ともに安定し、5回?を投げて5安打7奪三振無失点、76球と好投。5月27日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来となる5勝目を手にし、九回に登板した岩崎は三者凡退で今季20セーブ目をあげた。

◆阪神が今季、5敗1分だったマツダスタジアムで初勝利を挙げ、広島と並んで同率3位に浮上した。二回に梅野隆太郎捕手(31)の右前打で先制し、三回には近本光司外野手(27)の内野ゴロで加点。六回に北條史也内野手(27)の二塁打で追加点を奪った。5回?を投げ無失点のアーロン・ウィルカーソン投手(33)は5月27日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来の白星で5勝目(4敗)を挙げた。6試合ぶりに「5番・一塁」で復帰した大山悠輔内野手(27)は4打数1安打。1936年創設のチームは巨人、ソフトバンクに次ぐ通算5500勝まで、あと1勝とした。矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績43勝45敗2分、観衆2万5122人)。ーー2死からの先制「そうやね。ツーアウトから、流れを作ったっていうかね。リュウが、あっこで打ってくれたから、いい1点がとれたし。次のタカヒロ(三回無死一塁からバスターエンドランを決め、その後に近本の内野ゴロで2点目を追加)とかね、作戦もうまく決めてくれたし、いい形で、点数は2点やけど、いい2点やったんちゃうかなと思います」ーー床田から序盤に得点できた「流れは作れたけど、欲をいえば、やっぱ1点じゃなくて、もう1点行きたいなというところはもちろんあったけど。まあその分、ウィルカーソンも頑張ってくれたんで。打ち崩すところまで行けてないけど、嫌な攻撃はできたところもあるんかなと」ーー出番をもらった選手が活躍した「ああいうのは嬉しいね。チーム全体が乗れるというか、普段、スタメンから出ることが少ない選手が作戦を決めたり、みんな機能して、ジョーもタイムリーを打って、陽川も出て、途中から行った竜平もヒットを打ててとか。みんな良い形の野球ができたんで、残りまだまだあるんで、みんなが絡むというか、みんなが乗って行けるようなゲームに、みんながしてくれたと思います」ーー大山に1本が出た。本人の中でも「もちろん、それはあるやろね。何日かあいて、ヒット出てないのは気になるとは思うけど、1本出たんでフラットな状態で明日から臨めるんちゃうかなと思うけどね」ーー浜地が勝ちパターンの七回に登板「抑え方を見ててもね、ずっといい形で抑えてる。本人が自分自身でも成長を感じ取れるというか...ただ投げるだけじゃなくて、間合いであったり、タイミングであったり、どういうバッターであるかを意識しながら、いろんなものが自分のことも含めて見えだした状態で投げられている。たまたまの、いいピッチングじゃない、しっかりした成長があっての結果だと思う。任せても大丈夫だし、任せたいと思わせるピッチングをしてくれているんでね」ーーウィルカーソンの内容「いいピッチングできなくて、勝てない時期があったので、だいぶモヤモヤしていたけど。ウィルカーソンも後半も頑張ってもらわないとダメなピッチャーなんで。いいピッチングしたけど、勝ちじゃなかったというよりは、早めに代えちゃったけど、なんとかゼロで行きながら勝ち投手というのを付けたかった。後半にアイツ自身が気持ち良くというか、さらに貪欲にというか、そういうふうに行ける1勝になったと思う。こっちとしてもずっと良くないのが続いていたので、後半に向けて、いい材料にはなってくれた。そういう部分でも良かったと思います」ーー岩崎は苦しい時期もありながら20セーブ「優は経験があるから。それを武器にしながらね、体が疲れたり、いろいろ研究されたりするなかで、どう対応していくかが、いい意味で、年数重ねたところが引き出しになってる部分もある。去年はスアちゃんがいてくれたけど、開幕から上手くいかなくて、やっぱり、そこは経験のある優だろうってなったので、通過点でもあるし、これからも頑張ってもらわないと困る」ーー最近はいろんな選手をスタメン起用し、いい競争にもなっている「今日みたいな試合になると競争はやっぱり激しくなるから、俺の立場としたら嬉しい。いつもスタメンで出てるヤツも落ち落ちしてられないなっていうのも勝手に作れる。途中から行くメンバーもスタメンあるんじゃないかって、この場面で俺があるんじゃないかって形で試合に入って行けるのは、チームが成長する上で大事なところ。みんなのそこがグッと上がるような試合に、結果的になって行ったなって後から振り返って思えたらいい」

◆広島は完封負けで連勝が3で止まった。先発の床田が8回3失点と試合を作ったが、4試合連続満塁本塁打がかかる打線が阪神のウィルカーソンの前に沈黙。試合後の佐々岡真司監督(54)の一問一答は次の通り。──床田は8回7安打3失点で今季6敗目(8勝)。悪いなりに粘った「悪いといえば悪かったと思う。(二回の梅野の適時打による)先制点も2アウトから。(佐藤輝、大山を)三振、三振のなかの(北條に)四球ですからね。緩んだわけではないですけど、2死からの四球、失点は痛い。五回(無死一塁)の(打席では)自分の(送り)バント失敗(捕ゴロ併殺打)から流れがアッチ(阪神)にいったところもある。先発ピッチャーとして最低限の仕事はしないといけないと思う。それでも8回3失点は悪いなりに抑えたところ」──打線は4度先頭打者が塁に出たが二塁を踏んだのは二回の1度だけだった「繋げて、繋げて、繋げてというのが今日はできなかった。1イニングだけかな。2回だけか。そこから繋げなかった。相手ピッチャーのスピンの効いた真っすぐ、スライダーと絞っているんでしょうけどなかなか打てなかった」──1軍のターリーが新型コロナウイルスで陽性判定を受け出場選手登録抹消。穴埋めは難しい「ここ最近、ターリーの仕事は安定してきたので楽しみにしていた。良いところで森浦、矢崎、ターリーと、期待感があった中できょうコロナで離れるのは痛いですね。左(の中継ぎ)がいなくなったというのもある」──2軍では新型コロナウイルスの陽性判定者が多数出ていることもあり中継ぎを補充することはしづらい「しづらいというか、活動していない、だから何もできない。練習をしていないのでまったくそういうのはできないのが痛い」──2軍で複数回PCR検査で陰性判定を受けている選手も1軍の合流は難しいか「練習をしていない。活動していないからできるわけがない」

◆オリックス、阪神で176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(56)はアーロン・ウィルカーソン投手(33)の粘投を呼んだ梅野隆太郎捕手(31)のリードと守備、そして打撃を高く評価した。ウィルカーソンを梅野がうまくリードしていた。チェンジアップを狙われた前回の反省を生かし、変化球はスライダー、カーブぐらいに絞り、直球も球速以上の威力があった。坂本の新型コロナ陽性判定を受け、5試合連続先発出場。持ち味を存分に発揮した。この日の床田は直球が極端に少なく、疲れているのかなと感じさせる内容だった。二回の梅野の先制打は2死走者なしから下位がつないだもの。相手に与えるダメージは相当大きかっただろう。五回無死一塁で床田のバントを処理し、併殺に仕留めたプレーも見事だ。捕手2人制は首脳陣にとってリスクを伴う。控えに長坂はいるが、ともにアクシデントに襲われた場合、どうするかも考えないといけない。高校時代に捕手経験がある佐藤輝が代役なのか。セ・リーグの場合、ビハインドの展開で先発投手に長い回を任せることは難しく、暑い季節であることを考えると、リリーフ陣の数は減らせない。ここからの戦いは梅野の活躍がカギを握る。打線全体については大山が復帰し、厚みが出てきた。ただし、5番に大山が座ることで4番・佐藤輝は相手からまともに勝負される。今、佐藤輝の状態はいいとは言えない。一回の空振り三振はうまく緩急をつけられたが、初球を打って中飛に倒れた三回はスタンドインさせてほしいぐらい甘い直球だった。投手出身の立場からアドバイスをさせてもらうならば佐藤輝はインハイ、アウトローのどちらかを〝捨てる〟こと。今はなんでもかんでも振っているように感じる。もちろんコースを絞ることで振れなくなっては困るが、ムキになって追いかけないようにすることだ。一方、ふとしたことで変わるのも打撃。六回、ツーシームをやや泳ぎながら右前に運んだ。Hランプがともったことが何かのきっかけになればと願っている。

◆広島の床田は8回3失点で6敗目を喫した。二回は佐藤輝、大山を連続三振に仕留めた後の2死からピンチを招き、先制を許した。「序盤が駄目だった。後半ちょっと良くなったが、それをもっと早くできるようにしないと」と反省した。ただ、球宴前に自己最多の8勝を挙げており、今後に期待が膨らむ。「この時期(夏場)に勝ちを計算できる投手がいい投手だと思う」と言い、後半戦へ向けて「ここからが勝負」と気合を入れ直した。

◆勝負どころで、鯉のサウスポーに再びトラウマを植え付けた。北條がベンチの期待に応えるタイムリーを放ち、マツダスタジアムでの今季初勝利に貢献。少ない出場機会をものにし〝床田キラー〟の襲名だ。「打率低いし...より集中力を高めて、得点圏打率は高いから打てると思って打席に立てました」自らを奮い立たせ、白球に食らいついた。2-0の六回。1死二塁から大山が中飛に倒れ、得点機はしぼみかけた中、床田の低め142キロツーシームをとらえた。三塁線を破る適時二塁打。打率・179も、得点圏打率はこれで・417(12打数5安打)だ。床田との前回対戦(6日、甲子園)では、2死満塁で同点2点打を放って勝利に貢献。「この前はたまたまというのもありました。相手が嫌がってたらいいですけど」と謙遜しつつ「自分がスタメンで出たときは何かしらやってやろうという気持ち」と勝負に挑み、結果を出した。今季の対床田は9打数2安打ながら走者をかえしてダメージを与えた。今季8試合目の先発出場の機会でも、しっかり存在感を際立たせた。試合前恒例? の近本との〝イメトレ〟のやりとりも明かした。「今日もチャンスで1本でええか? というたら、(近本が)6番はチャンスメークも大事やからランナーおらんくてもチャンスメークとか言って」。実際に、しっかり1打席目は四球を選び先制のホームを踏んだ。矢野監督は「普段、スタメンで出ることが少ない選手が作戦を決めたり、ジョー(北條)もタイムリーを打って。良い形の野球ができた」と目を細めた。北條は「結果を残せなかったら終わり。打ってやろうという気持ちは強い」と力を込めた。〝床田キラー〟という称号と、がむしゃらな姿勢で大逆襲の主役になる。(新里公章)

◆〝鬼門〟を打破した! 阪神は3-0で広島を破り、今季未勝利だった敵地・マツダスタジアムで7戦目にしてようやく勝ち星をゲットした。梅野隆太郎捕手(31)が攻守にわたる活躍で引っ張り、チームは広島と並んで3位に浮上。2位DeNAに0・5ゲーム差と迫り、きょうにも今季初の2位浮上だ!!女房役として、打って、守って投手に勇気を与えた。梅野が文句なしのヒーローだ。6戦未勝利だった鬼門・マツダを覆った分厚い雲がようやく晴れた。「後ろが投手なので、自分が点を取って決めていかないと、という気持ちはあった。結果として最高の先制点になった」まずは、バットで魅せた。二回2死から作った一、三塁の先制機。今季3敗を喫している難敵・床田の130キロスライダーをとらえ、打球は一、二塁間をあざやかに抜けた。「ウィルク(ウィルカーソン)自身もここ最近悔しい思いが続いていたのは分かっていた。先制点をあげれば気持ちの部分で違う。だから、自分が打ってどうこうより、ウィルクが気持ち良くマウンドに上がれたのがうれしかったかな」先発のウィルカーソンは、直近5試合連続で打ち込まれ、勝ち星から遠ざかっていた。背水の陣でマウンドに立った助っ人。バッテリーを組む女房役として、まずはバットで鼓舞すると、守備でも右腕を救った。五回無死一塁で打席の床田がバント。目の前を転々とする打球を素早く処理し、迷わず二塁に送球した。「とにかく刺しにいくことだけを考えて、そのへんにきたものは全部とりにいこうと思っていた」。勝負したからこそ得た最高の結果。捕ゴロ併殺で流れを渡さなかった。「捕手としては守り勝つ野球を徹底してやらないといけないと感じるかな」苦しみ抜いた開幕序盤を振り返り、梅野がチームの課題としてあげたのは守りだった。いかに接戦をモノにできるか。そのためには「攻めないと勝てない、ではなく、守っていかないと勝てない、だと思う」。記録に残らないエラーを減らし、逆に勝敗を左右するような守備でのビッグプレーを出す。扇の要として、自ら掲げる〝守り勝つ〟野球を体現したファインプレーだった。そして、梅野の打って、守っての献身的なプレーは崖っぷちのウィルカーソンを立ち直らせた。矢野監督は「リュウ(梅野)が、あそこで打ってくれたから、いい1点がとれた」とたたえ、その先制打がもたらしたウィルカーソンの復活に「後半に向けていい材料にはなってくれた」とうなずいた。借金は2となり、勝率5割は目前となった。広島と並ぶ3位に浮上。2位DeNAに0・5差とし、きょうにも今季初の2位浮上のチャンスにつけた。何より、鬼門のマツダスタジアムで今季初勝利をあげることができたのは収穫になった。「大きな1勝になったと思う。マツダの1勝がないと2勝目はないので積み重ねていけたらと思います」流れをつなぎ、マツダでも勝ち星を重ねていく。その中心に、虎をドシッと支える梅野がいる。(原田遼太郎)

◆先発ローテはく奪の可能性もあった助っ人が、土俵際で踏ん張った。ウィルカーソンが六回途中5安打無失点の粘投。5月27日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、6試合ぶりの白星となる今季5勝目(4敗)を挙げた。「うまく全部(の球種)を混ぜることができた。いい時もあれば、悪い時もある。波があるのも野球だと思うけど、うれしいですね」17日までの巨人3連戦で27得点をたたき出した鯉打線を封じ込めて満面の笑みをみせた。一回、2死一塁からマクブルームを145キロの直球で空振り三振。二回は死球と安打で無死一、二塁されたが、失点は許さなかった。「梅野君が非常にいいリードをしてくれたのも大きかった」。3-0の六回には先頭の菊池涼に中前打を許したが、秋山を右飛、マクブルームを三ゴロに打ち取った。直近5試合のうち3試合は五回持たず降板。「力みすぎていたというか、(右肩に)無駄な力が入っていた」と反省し、ブルペン投球でのフォーム固めに時間を割いた。ナインも驚く汗っかきで、この日は長袖のアンダーシャツで臨んだ。 「汗を止めたかったのでね。早く涼しくなってほしい」と笑ってごまかしたが、投球時に指先が汗でにじむうことを防ぐためのアイデアでもある。先発予定だった前日18日が降雨中止となったD3位・桐敷(新潟医療福祉大)がこの日は中継ぎでブルペン待機。2軍では藤浪も先発要員としてスタンバイ。安穏としていられなかった中で結果を出したウィルカーソンは「今後もこんな勝つピッチングを続けられるように頑張りたい」。久しぶりにスポットライトを浴びて、胸を張った。(三木建次)

◆サイコーや!! 阪神ファンとして...、いやマニアックなプロ野球好きとして、今季最も『美しい勝利』なのだ!!二回2死無走者から進退を懸けている北條の四球で始まり、1軍起用の少なさに陽川が発奮するようなヒットでつなげば、気が付けば第2捕手になっていた梅野の意地のタイムリーで先制!!続く三回は無死一塁から伏兵の熊谷がバスターエンドランを決め、近本の投ゴロで追加点! 期待に応えた熊谷もうまかったけど、普段は俺が文句をタレている矢野采配も、選手を動かすと絶妙なのに、何でこーいうことを続けんかねェ?約2カ月ぶりの5勝目を挙げたウィルカーソンをリードした梅野の直球中心としたリードも見事なり。六回途中、まだ76球で渡辺にスイッチした矢野采配は実に、実に勝つことを目的とした野球でスバラシイー!!広島戦はまだ2勝目(10敗2分け)だけど、この1勝...、いやこの1敗で野球を知り過ぎている広島は『潮目が変わった』を感じているだろう...。逆転Vの扉がついに開いたー! ギーッ!!

◆午後2時00分00秒-。広島にいた虎番キャップ・長友孝輔のスマートフォンが鳴った。「グラウンド状態はどうかな?」声の主は当番だったチーフデスク(CD)の上阪正人。もちろん朝から虎番たちと連絡を取り合っているが、CDの基本的な出社時間は午後2時。おそらく、上阪はそれよりも前にCD席に陣取り、秒針が「12」を指す直前に、受話器を手にしたと推測される。「グラウンドにはシートを敷いていると思いますが...。シートの下までは分からないです」長友は丁寧に答えた。あのねぇ。マツダスタジアムの広島戦の試合開始予定は午後6時。この時期の雲の流れは、天下のウェザーニューズ社でも予想できないほど不規則。試合をやるかやらないのか、ギリギリにならないと分からないのさ。でも、上阪よ。気持ちはメチャクチャ分かる。小欄には手にとるように、分かる。おそらく、上阪に電話をかけさせた人物がいる。「上阪デスク、きょう、試合あるの? なかったら、何かネタあるの?」と上層部の誰かからジョーク交じりに尻をたたかれ、それをマジメに受けたのだろう。CDもツライのだ。CD席の電話を鳴らすと、上阪は「ウエサカ46ではなくなりました」という。ハ? 「ウエサカ46でも、欅坂46でもなく、47になりました」。兵庫県宝塚市で生まれ、関学大出身。2000年に産経新聞入社後は夕刊フジ、産経新聞などで活躍し、5月1日付でサンスポ次長として、やってきた。普段は物静かな男で18日は通常業務が終わっても「明日の当番デスクの支度がありますから」と残業を決め込んでいたキマジメな性格だが...。暑さの影響か...。「実は7月18日が誕生日だったんです」1975年。「赤ヘル旋風」と呼ばれ、広島が初優勝を果たした年に、上阪が産声を上げたらしい。ちょっと待て...上阪が誕生した翌日の7月19日、球界で何が起きていたのか-。甲子園で行われた球宴で山本浩二、衣笠祥雄がアベックアーチ。これを機に広島は初優勝へと突き進む。「カープ黄金時代の幕開けの日」と呼ばれることに-。当時、徳島の小学生だったビヤ樽編集委員・三木建次が「僕はミーハーやから広島の野球帽をかぶって、学校に行っていたで」と割り込んでくる。もう勘弁してくれ。午後4時の紙面会議。上阪の心配は杞憂に終わり、無事、試合は開催される方向だと分かった。上阪は一生懸命、「阪神が勝てば○○で...」などと売り込んでいた。が、虎のサンスポといえども、さすがにこの日ばかりはフィギュアスケートの羽生結弦の会見一色。編集局長の生頼秀基も「佐藤輝明が2打席連発とか、阪神で余程のことがない限りは基本的には羽生を1面で考えよう」と会議を締めた。「矢野監督は平昌五輪での羽生選手のことを選手によく話していましたね」と長友キャップ。平昌五輪のフィギュアスケート男子シングル。66年ぶりとなる五輪連覇を果たした羽生は往路の飛行機の中で演技をイメージしながら感動の涙を流していたという予祝エピソード。競技者としての第一線から退くことを表明したが、虎戦士の闘争心もかき立ててくれたのは間違いない。一つ気になること。羽生は実は大の広島ファン。赤ヘル旋風再来とならねば...と思っていたら、それも杞憂でしたな。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
54321 0.628
(↑0.004)
-
(-)
56391
(+5)
319
(+3)
102
(-)
55
(-)
0.256
(-)
3.250
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
41422 0.494
(↓0.006)
11.5
(↓1)
58304
(+2)
338
(+3)
63
(-)
31
(+1)
0.251
(-)
3.570
(-)
3
(2↑)
阪神
43452 0.489
(↑0.006)
12
(-)
53307
(+3)
255
(-)
57
(-)
70
(-)
0.239
(↑0.001
2.620
(↑0.03)
3
(-)
広島
43453 0.489
(↓0.005)
12
(↓1)
52347
(-)
339
(+3)
51
(-)
16
(-)
0.253
(-)
3.380
(↑0.01)
5
(1↓)
巨人
45491 0.479
(↓0.005)
13
(↓1)
48369
(+3)
428
(+5)
110
(+2)
44
(+1)
0.247
(-)
4.040
(↓0.01)
6
(-)
中日
38491 0.437
(↑0.007)
16.5
(-)
55252
(+3)
328
(+2)
44
(+1)
28
(-)
0.246
(-)
3.540
(↑0.02)