ヤクルト(★8対10☆)巨人 =リーグ戦16回戦(2022.07.18)・明治神宮野球場=
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巨人
024101002101603
ヤクルト
40101020081404
勝利投手:平内 龍太(4勝3敗0S)
(セーブ:大勢(1勝1敗25S))
敗戦投手:マクガフ(0勝1敗23S)

本塁打
【巨人】ポランコ(14号・2回表2ラン),中田 翔(11号・3回表2ラン),丸 佳浩(19号・9回表2ラン)
【ヤクルト】オスナ(10号・1回裏満塁),サンタナ(5号・3回裏ソロ),サンタナ(6号・5回裏ソロ),元山 飛優(1号・7回裏ソロ)

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◆巨人が乱打戦を制して連敗を5で止めた。巨人は2点を追う3回表、中田の2ランなどで一挙4点を奪い、逆転に成功する。その後8-8で迎えた9回には、丸の2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・平内が今季4勝目。敗れたヤクルトは、5番手・マクガフが痛恨の一発を浴びた。

◆5連敗中の巨人は菅野智之投手(32)が先発。菅野は今年の5月12日DeNA戦でチームの連敗を5で止めるなど、過去に5連敗以上を止めた回数が巨人では桑田と並び最多の6度。菅野がまたチームの危機を救うか。

◆ヤクルト内山壮真捕手(20)長岡秀樹内野手(28)奥村展征内野手(27)星知弥投手(28)の4選手が、1軍に合流した。ともに9日に新型コロナウイルスに感染したことが発表され、隔離を続けていた。神宮球場での試合前練習でバッテリー練習に参加した内山壮は「まだまだ(コロナで体が)寝てるかな!?」とハッパを掛けられながら、汗を流した。球団では8日から15日にかけて高津監督をはじめ、山田、青木ら選手、スタッフ含め1、2軍で合計29人が新型コロナに感染。大幅な選手入れ替えを余儀なくされ、前日17日のDeNA戦で2年ぶりの5連敗を喫していた。

◆巨人が史上初の4試合連続で満塁弾を食らった。1回、先発菅野が2死走者なしから太田に左中間への二塁打を浴び、続く村上、サンタナに連続四球。2死満塁とし、6番オスナに、カウント2-2から力勝負を挑んだ151キロを右翼席に運ばれた。巨人は前カードの広島戦で3試合連続でグランドスラムを献上。15日は延長11回に菊地が磯村に、16日は3回に戸根が長野に、17日は4回に鍬原が代打堂林に満塁弾を浴びていた。3戦連続で満塁本塁打を打たれたのは78年7月5~8日中日、93年5月16~19日広島に次いで3度目で、プロ野球ワーストタイだった。巨人は17日までに5連敗で第3次原政権では初の5位に転落。この日も苦しい立ち上がりを強いられた。巨人は広島戦の15日菊地、16日戸根、17日鍬原に続き、菅野も満塁本塁打を浴びた。過去に3試合連続満塁本塁打を打たれた球団は78年中日、93年広島があったが、4試合連続はプロ野球史上初めてだ。満塁本塁打を月間4本打たれたのも18年6月西武以来10度目のプロ野球タイ記録で、巨人は月間4本も初めてになる。ちなみに、メジャーでは20年8月17~20日にレンジャーズが4試合連続で満塁本塁打を打たれている。

◆ヤクルトが「AKRacingナイター」を実施し、AKRacingに所属する女子プロゴルファーの藤田光里(27)が、始球式を行った。44番のユニホーム姿でマウンドに上がり、投球はやや右にそれた。マウンドからの光景に「投げる前に見えた景色がすごくきれいですごく感動。やったことのないことに挑戦という感じだったので、すごく緊張しました」。同社とは今年2月から契約しており「早く結果を残して恩返しがしたい。(同社のイスが)家に一脚あるんですけど、いつもそこに座って過ごしてます」とPRした。

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(29)が来日2年目で初の満塁弾を放った。初回2死満塁で、カウント2-2から巨人菅野の直球をとらえ、右翼席へ運んだ。本塁打は日本通算23本目で、グランドスラムは初めて。オスナは満塁時の打率は昨季から通算3割2分3厘で、得意としている。「打ったのはストレートです。連敗中だったのでなんとか良い流れを作りたかった。良いスイングができました」と、5連敗中のチームをバットで鼓舞した。

◆セ・リーグ首位のヤクルトが5位の巨人と対戦。巨人が5連敗同士、両チーム計30安打の乱打戦を制し、連敗を止めた。1回2死満塁、エース菅野がヤクルト・オスナに力勝負を挑んだ151キロを右翼席に運ばれ、史上初の4戦連続満塁被弾での幕開け。苦しむエースに打線が奮起。2回にポランコが14号2ラン。3回には丸とウォーカーの適時打で試合を振り出しに。3回2死からは中田が2戦連発となる11号ソロで勝ち越しに成功した。4回には北村も適時打で続き、8-8の9回に丸が決勝の19号ソロを放ち、試合を決めた。ヤクルトはオスナの満塁弾で先制し、サンタナが連発、元山もソロ本塁打を放ち粘りを見せるが、守護神のマクガフが9回に被弾し6連敗となった。

◆巨人が5連敗同士の大接戦を制し、連敗を止めた。1回2死満塁、エース菅野がヤクルト・オスナに力勝負を挑んだ151キロを右翼席に運ばれた。前カードの広島3連戦で15日は延長11回に菊地が磯村に、16日は3回に戸根が長野に、17日は4回に鍬原が代打堂林にいずれも満塁弾を浴びていた。史上初の4戦連続満塁被弾での幕開だった。苦しむエースに打線が奮起した。2回にポランコが14号2ランで反撃の号砲を鳴らした。「走者がいたので次につなげることと、芯で強く打つことを思って打席に入ったよ。シンカーをしっかりと捉えることが出来て良かった」とコメント。3回には丸とウォーカーの適時打で試合を振り出しに戻した。丸は「いいところに落ちてくれた。北村が二塁からナイスランしてくれました。ありがとう!」。ウォーカーは「ゾーン内にきたボールを積極的にいこうと思っていました。丸が一塁から激走でかえってきてくれてうれしかったよ」と振り返った。さらに打棒がさく裂した。3回2死から中田が2戦連発となる11号ソロで勝ち越しに成功した。「菅野が頑張っているので何とか援護したいと思っていました。勝ち越しのホームランが打てて良かったです」とニンマリ。4回にはプロ初の遊撃でのスタメンに抜てきされた北村も適時打で続いた。だが、エース菅野がピリッとしない。3回、5回にサンタナに2打席連続弾、7回には元山にもソロを許し、6回0/3を被安打10、7失点。継投に入り、7回2紙一、二塁で3番手赤星が西田に左前適時打を許し、同点に追いつかれた。激しい点の取り合いの中、9回に丸佳浩が決勝の19号2ランを放ち、試合を決めた。

◆ヤクルトがことごとく勝ち運に見放され、20年9月以来の6連敗を喫した。乱打戦の展開で8-8で迎えた9回、守護神マクガフが中15日で登板。登板機会から遠ざかり、半月ぶりのマウンドで先頭の出塁を許し、巨人丸に勝ち越し2ランを浴びた。両チーム合わせて7発の壮絶な打ち合いに最後は屈した。松元監督代行は「1人1人粘り強くやれたことで、明日からまた自信につながると思っている」と必死に前を向いた。満塁弾を打っても勝てない。初回、オスナが来日初のグランドスラムを放つ最高の立ち上がり。しかし先発石川が3回に逆転を許し、4回7失点で降板。打線は、合流2試合目のサンタナが2打席連続弾を放ち、7回には西田の同点適時打で一時は追いついた。14安打8得点の大量援護も、勝ちに結び付かなかった。ただこの試合、1軍合流した内山壮と長岡が代打でいずれも安打をマーク。高津監督をはじめ選手、スタッフ合計29人が感染するコロナ禍から選手が戻り始めている。同監督代行は「戻ってくることによって、今までのヤクルトらしいプレーとか試合ができると思う」と長いトンネルの中で光明を見つけながら、次に目を向けた。【栗田成芳】▽ヤクルト・オスナ(1回に10号満塁弾)「連敗中だったのでなんとか良い流れを作りたかった。良いスイングができました」▽ヤクルト元山(今季2試合目のスタメンで、7回に昨年8月以来となる1号ソロ)「ここまでアピールできていなかったので、絶対に打つんだと強い気持ちで打席に入りました」▽ヤクルト・サンタナ(合流2試合目で2打席連続弾)「村上に負けないように、どんどん打っていけるように頑張りたい」

◆巨人が大苦戦に大苦戦を重ねて、首位ヤクルトからヒヤヒヤの1勝をもぎとった。1回にエース菅野智之投手(32)がオスナに満塁弾を浴び、チームとして4試合連続の満塁被弾...。大劣勢からの幕開けも、打線がポランコ、中田、丸のアーチを含む16安打10得点の大爆発。追いついて勝ち越して、追いつかれて再び勝ち越す、大接戦を制して連敗を5で止めた。奈落の底に突き落とされる幕開けにも、耐え抜いた。プロ野球史上初という4試合連続の満塁被弾。それでも前日に5連敗を喫し、第3次原政権で初の5位転落を突きつけられた巨人は、試合を諦めるわけにはいかなかった。まさに不屈だった。8-8で迎えた9回無死一塁。丸がカウント1-1からヤクルト・マクガフの高めに浮いた141キロスプリットを右中間席に運んだ。劇的な19号決勝2ラン。「苦しい試合が続いていた。なんとか今日、カードの頭を取れるようにと。本当に勝つことが出来て、良かった」。ヒーローインタビューでかみしめるように言った。3時間42分。野手1人ひとりが折れないメンタルを持って、この結末を手に入れた。先発野手の全員安打を含む16安打でヤクルトの14安打を上回り、死闘を制した。屈辱のワースト記録で始まった試合にも誰1人、下を向かず首位ヤクルトに食らいつく。3回、その思いが結実する。同点で迎えた2死三塁。中田が石川の低めに来たシンカーを捉える。左翼席へ2試合連続の11号2ランを放ちリードを奪った。どんなに打ちのめされても起き上がる-。原監督は「満塁ホームランを食らって勝つゲームっていうのはそうそうないですよ。いろんな要素がそこに含まれないとなかなか勝つことは難しいことですよね」と不屈を体現した選手らをたたえた。連敗を止め、4位浮上。12ゲーム差と大きく離された首位を本気で追う覚悟を、真夏の神宮で見せつけた。【三須一紀】○...菅野が苦しんだ。1回の満塁弾を含む4被弾で失点を重ねた。味方の大量援護も6回0/3を被安打10、7失点。満塁本塁打を許すのも、1試合4本塁打もともにプロ入り後2度目となった。123球の熱投も7勝目には届かず。「しっかりと反省をして、そしてチームに感謝をして、次の登板に向けて準備をしていきたいと思います」と前を見た。○...北村がプロ初の遊撃でのスタメン抜てきに応えた。「2番遊撃」で5月15日以来今季2試合目の先発出場に満点回答。3回1死に二塁打でチャンスメークすると、4回2死二塁で適時二塁打、9回無死から中前打で丸の決勝2ランをお膳立てした。3安打1打点の猛打賞に「限りなく少ないチャンスというか、巡ってきたチャンスなのでなんとか爪痕を残したい。何とかしてやろうという気持ちで挑みました」。原監督は「いい勝負強さも見せてくれた」とたたえた。▽巨人中田(3回に2試合連続の11号2ラン)「先っぽだったが入ってくれてよかった。(連敗中の試合は)いろいろ神経も使うし、なおさら普段の倍以上プレッシャーがかかる。今日はほんといい勝ち方だった。粘って粘って、取られても取り返して。本当に理想的なゲームだった」▽巨人ポランコ(2回2死一塁で14号2ラン)「ランナーがいたので次につなげることと、芯で強く打つことを考え打席に入った。シンカーをしっかりと捉えることができた」▽巨人ウォーカー(3回に適時二塁打)「打ったのはシュート。初球からゾーン内にきたボールを積極的にいこうと思っていた。丸が一塁から激走でかえってきてくれてうれしかった」

◆巨人菅野が苦しんだ。1回の満塁弾を含む4被弾で失点を重ねた。味方の大量援護も6回0/3を被安打10、7失点。満塁本塁打を許すのも、1試合4本塁打もともにプロ入り後2度目となった。123球の熱投も7勝目には届かず。「しっかりと反省をして、そしてチームに感謝をして、次の登板に向けて準備をしていきたいと思います」と前を見た。

◆巨人は広島戦の15日菊地、16日戸根、17日鍬原に続き、菅野も満塁本塁打を浴びた。過去に3試合連続満塁本塁打を打たれた球団は78年中日、93年広島があったが、4試合連続はプロ野球史上初めてだ。満塁本塁打を月間4本打たれたのも18年6月西武以来10度目のプロ野球タイ記録で、巨人は月間4本も初めてになる。ちなみに、メジャーでは20年8月17~20日にレンジャーズが4試合連続で満塁本塁打を打たれている。

◆巨人北村がプロ初の遊撃でのスタメン抜てきに応えた。「2番遊撃」で5月15日以来今季2試合目の先発出場に満点回答。3回1死に二塁打でチャンスメークすると、4回2死二塁で適時二塁打、9回無死から中前打で丸の決勝2ランをお膳立てした。3安打1打点の猛打賞に「限りなく少ないチャンスというか、巡ってきたチャンスなのでなんとか爪痕を残したい。何とかしてやろうという気持ちで挑みました」。原監督は「いい勝負強さも見せてくれた」とたたえた。

◆巨人が4試合連続で満塁本塁打を浴びた。先発の菅野智之投手(32)が、一回2死から二塁打と2四球で満塁のピンチを招き、オスナに外角高めの直球を右翼席へ運ばれた。

◆巨人・中田翔内野手(33)が2試合連続となる勝ち越しの11号2ランを放った。4-4の同点とした三回2死三塁。石川の投じた初球、シンカーを完璧に捉え、左翼席に運んだ。一回には、菅野がヤクルト・オスナにプロ野球史上初となる4試合連続満塁本塁打を被弾。初回から先制点を奪われ、5連敗中のチームに嫌な雰囲気が漂う中、大砲が一振りで払拭した。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(29)が復帰2戦目で待望のアーチを放った。三回先頭で、左中間席へ5号ソロ。巨人・菅野のスライダーを捉えて3月31日の巨人戦(神宮)以来、約3カ月半ぶりとなる一撃に「個人的には復帰して早い段階で本塁打が打つことができてよかったです」とうなずいた。ただ、これだけでは止まらない。五回1死の第3打席でも菅野の148キロ直球を捉えて、左中間席へ6号ソロ。4月下旬に米国で左半月板のクリーニング出術を受け、7月上旬に再来日。その後は2軍で調整してきたが、コロナ禍の影響で2軍戦には出場できず前日17日に1軍に復帰したばかりだった。

◆巨人が両チーム計30安打の乱打戦を制して連敗を5で止め、4位に浮上した。8―8の九回に丸の19号2ランで勝ち越した。4番手の平内が4勝目、大勢が25セーブ目を挙げた。ヤクルトはマクガフが誤算で6連敗となった。

◆ヤクルトは乱打戦に敗れ、6連敗を喫した。6―8の七回に元山のソロと西田の適時打で追い付いたが、九回に2日以来の登板となったマクガフが丸に2ランを浴びた。松元監督代行は「諦めないで粘り強く攻撃できた。次の試合につながるいい終わり方だった」と前向きに話した。新型コロナウイルスに感染していた内山壮、奥村、長岡の3選手が1軍に復帰。内山壮と長岡は代打で出場し安打を放った。松元監督代行は「戻ってきたことで今までのヤクルトらしいプレーができると思う」と期待した。

◆米国で左半月板のクリーニング手術を受けたヤクルト・サンタナが復帰2戦目で2本塁打を放った。三回に左翼席へ5号ソロを運ぶと、五回にも左中間席へ6号ソロ。「復帰して早い段階で本塁打を打てて良かった。村上に負けないように、どんどん打っていけるように」と全快をアピール。2四球を含め全4打席で出塁し、得点力不足だった打線に光が差した。七回に今季初安打となる1号ソロを放ったヤクルト・元山 「アピールができていなかったので、絶対に打つという強い気持ちで打席に入った」

◆石川は一回にもらった4点のリードを守り切れなかった。決め球がストライクゾーンに残る失投が多く二回に2失点、三回に4失点を喫するなど4回7失点。石川の1学年下、41歳の松元監督代行は二回にポランコに浴びた2ランを指摘し「注意しないといけないところ。石川さんが攻めるより、相手のほうが上でしたね」と話した。

◆中7日で先発した巨人・菅野が七回途中までに10安打を浴びて7失点。46日ぶりの白星はお預けとなった。一回にチームにとって4試合連続となる満塁本塁打を浴びるなど4被弾。それでも123球の熱投に応えるように打線が奮起した。エースは「しっかりと反省をして、そしてチームに感謝をして、次の登板に向けて準備をしていきたい」と前を向いた。

◆両軍合わせて7発が飛び交った乱打戦にけりをつけたのは、巨人・丸佳浩外野手(33)の一振りだった。同点の九回無死一塁。マクガフの浮いたスプリットを逃さず、決勝2ランを右翼席へ運んだ。チームは4位に浮上。連敗を5で止める一打に「ワンチャンスをものにできた」と納得顔だった。先発の菅野が一回につかまり、オスナに先制の満塁本塁打を許した。チームとして4試合連続のグランドスラム被弾。プロ野球史上初の屈辱的な幕開けとなった。劣勢をはね返したのが丸のバットだった。2点を追う三回に左前適時打を放って逆転を呼び込み、1点差に迫られた六回は貴重な中前適時打。3安打4打点と大暴れし、先発野手全員安打となる16安打の猛攻の旗印となった。首位・ヤクルトとは前回の神宮3連戦も乱打戦だった。6月24日は●6-16、25日は○19-5、26日は●10-11。両軍で計18本塁打が飛び交った。「頭を越えたらホームランですから。そこは割り切っています。そういう球場ですし」と丸。自身はスコアラーとの対話をもとに、狙い球を絞って打席に立ち、調子の浮き沈みをなくしている。そんな33歳を原監督は「野球に取り組む姿勢は本当に謙虚ですよね」と評する。「ここから勝ちを積み重ねていかないと」。額に玉の汗を浮かべたヒーローは、巻き返しを誓った。(鈴木智紘)

◆勝利への執念は見せたが、届かなかった。多数の新型コロナウイルス感染者が出ているヤクルトは逆転負けを喫し、2年ぶりの6連敗(2020年は1分けを挟む)。それでも、松元ユウイチ監督代行(41)は最後の粘りの攻撃を次戦への希望とした。「みんなが諦めないで最後まで粘り強く攻撃できたし、いい終わり方だったと思う。明日につながると思っているので良かった」同点の九回に守護神・マクガフが丸に2ランを被弾。ただ、コロナ禍や降雨での中止に加え、連敗中という状況で中15日の登板になった右腕を責められない。明るい材料は多い。復帰2戦目のサンタナが2打席連発とすれば、2年目の元山が七回に今季初安打の1号ソロ。新型コロナ陽性判定を受けていた内山壮、長岡、奥村が復帰し、内山壮と長岡は代打で安打を放った。主将・山田は近日中に1軍に合流する可能性が高い。「一人一人が粘り強くできたことで、もっともっと自信につながっていくと思う」と松元監督代行。敗戦を糧として、前に進むしかない。(赤尾裕希)

◆巨人が両チーム計30安打の乱打戦を制して連敗を5で止め、4位に浮上した。8―8の九回に丸の19号2ランで勝ち越した。4番手の平内が4勝目、大勢が25セーブ目を挙げた。データBOXは以下の通り。?巨人が今季23度目の逆転勝利。ヤクルトの22度を上回り、両リーグトップ。?菅野が一回、オスナに満塁弾を被弾。チームは15-17日の広島3連戦に続き、プロ野球史上初めて4試合連続で満塁本塁打を浴びた。15日に菊地大稀が磯村嘉孝、16日に戸根千明が長野久義、17日には鍬原拓也が堂林翔太に満塁弾を喫して、1978年7月5-8日の中日、93年5月16-19日の広島に並ぶプロ野球記録の3試合連続をマークしていたが、この日でワースト記録となった。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
53321 0.624
(↓0.007)
-
(-)
57386
(+8)
316
(+10)
102
(+4)
55
(-)
0.256
(↑0.001
3.260
(↓0.08)
2
(1↑)
DeNA
41412 0.500
(↑0.006)
10.5
(↑1)
59302
(+2)
335
(+1)
63
(+1)
30
(-)
0.251
(↓0.001)
3.570
(↑0.03)
3
(1↓)
広島
43443 0.494
(-)
11
(↑0.5)
53347
(-)
336
(-)
51
(-)
16
(-)
0.253
(-)
3.390
(-)
4
(1↑)
巨人
45481 0.484
(↑0.006)
12
(↑1)
49366
(+10)
423
(+8)
108
(+3)
43
(+2)
0.247
(↑0.002
4.030
(↓0.05)
5
(1↓)
阪神
42452 0.483
(-)
12
(↑0.5)
54304
(-)
255
(-)
57
(-)
70
(-)
0.238
(-)
2.650
(-)
6
(-)
中日
37491 0.430
(↓0.005)
16.5
(-)
56249
(+1)
326
(+2)
43
(-)
28
(-)
0.246
(↓0.001)
3.560
(↑0.02)