日本ハム(★1対5☆)西武 =リーグ戦16回戦(2022.07.18)・札幌ドーム=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:與座 海人(7勝3敗0S)
敗戦投手:池田 隆英(1勝2敗0S)
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◆西武は1点を追う4回表、相手の暴投と失策の間に2点を挙げ、逆転に成功する。そのまま迎えた6回には、鈴木の適時打などで3点を加え、リードを広げた。投げては、先発・與座が5回1失点で今季7勝目。敗れた日本ハムは、打線が再三の好機を生かしきれなかった。

◆西武与座海人投手(26)は通算9勝だが、カード別勝利数はソフトバンク戦2勝、楽天戦2勝、ロッテ戦2勝、オリックス戦1勝、交流戦2勝。日本ハム戦は通算0勝3敗で、パ球団相手に唯一白星がない。

◆自身2連勝を目指した日本ハム池田隆英投手(27)が、中盤に捕まった。3回まで無安打無失点の立ち上がりも、4回に連打を浴びて1死二、三塁のピンチを招き、暴投で同点。さらに2死三塁から、ジャンセンの打球を左翼・近藤が捕球しきれず、適時失策となって勝ち越しを許した。5回4安打2失点(自責1)での降板に「タイミングをズラしながら、投げることはできたと思います。狙いすぎてたたきつけてしまったワイルドピッチが反省点です」と悔やんだ。

◆日本ハムは2連敗で今季初の3カード連続勝ち越しを逃した。1点リードの4回、先発池田の暴投と左翼近藤の失策で逆転を許した。6回から継投に入ったが、2番手吉田がピリッとせず逆にリードを広げられた。打線は5番清宮が3度の得点機で凡退。試合後、新庄監督は球団広報を通じ「ベンチの雰囲気は、まだ連勝中! 明日! 明日!」と、前向きなコメントを残すに留めた。

◆日本ハム井口和朋投手(28)が約2カ月半ぶりの1軍登板で好投した。この日、特例2022代替指名選手として登録され、7回に5番手で即登板。2イニングを無安打無失点の3奪三振とアピールした。4月1日オリックス戦以来のマウンドで「真っすぐと、タイミングを外せたことがよかった。これが次につながれば」と振り返った。

◆日本ハムが逆転負けで2連敗を喫し、3カードぶりに負け越した。前日17日に連勝が7でストップし、2試合ぶり勝ち星を狙ったが、届かなかった。2回1死二塁、8番宇佐見が左翼線へ適時二塁打を放ち先制した。だが4回、先発の池田隆英投手が2失点し、逆転された。連打と暴投で同点に追いつかれ、なお2死三塁で左翼への飛球を近藤がグラブに当てるも落球。勝ち越し点を奪われた。池田は今季3度目の登板で2勝目を狙っていたが、5回4安打2失点(自責1)で2敗目を喫した。札幌ドームのマウンドは昨年6月12日DeNA戦以来1年1カ月ぶりだった。「タイミングをずらしながら、投げることはできたと思います。狙いすぎて、たたきつけてしまったワイルドピッチが反省点です」と失点につながった失投を悔やんだ。6回から登板した2番手吉田は二塁打と2四球で無死満塁となった場面で、1アウトも取れず無念の降板。この回一挙3点を失ってリードを広げられた。チームの5失点以上は9試合ぶりだった。打線も5番清宮が5回2死満塁、7回2死一、三塁と好機で1本が出ず。西武の6安打の倍の12安打を放ったが、要所を抑えられて1得点にとどまった。

◆西武鈴木将平外野手(24)が貴重な追加点を挙げた。1点リードの6回無死満塁で一、二塁間をゴロで破る右前適時打。「フルスイングしようと打席に入った。打点も久しぶりですし、よかった」と振り返った。今季は開幕スタメンも結果を残せず、5月2日に抹消。16日に特例2022代替選手として昇格し、結果を残した。

◆中盤までにリードをつくって、ドラマなく試合を締める-。西武が今季の強さを象徴するような勝ち方で日本ハムに連勝。昨年4月16日以来の首位に立った。4回に相手のミスで2点をもらい、逆転に成功。6回には3点を追加し、そのまま逃げ切った。これで5回終了時でリードしていれば、34勝3敗。さらに6回終了時になると、36勝1敗になった。またも圧倒的な"逆転抑止力"を示し、貯金を今季最多の8に増やした。劇的な終盤など起こさせない。西武は輝き続ける投手力の看板がさび付かない。もし宣伝文句が必要ならば、こう書かれるはず...。(1)5回までにリードしていれば、34勝3敗になりました。勝率92%です。(2)6回までにリードしていれば、36勝1敗になりました。勝率97%です。辻監督は「ビクビクしてるよ。最後まで」と言う。ただ、中盤までに多く得点を取っていた時、試合の9回を待たずとも、結末はほぼ"決まっている"。この日も、そうだった。2-1と1点リードで5回裏の守備を迎えた。2死から連打と四球で満塁のピンチ。しかし、先発与座は同点を許さなかった。132キロ直球を清宮に中堅後方へ運ばれたが、白球は中堅手川越のグラブに収まった。5回まで8安打を浴びるも、4回に暴投とタイムリーエラーでもらった2点を死守。「短いイニングで代わって情けない。本当に感謝」と救援陣に頭を下げた。何とか粘って「勝利のパターン」(1)に突入させた。6回に3得点を追加するなど「勝利のパターン」(2)の条件もクリア。与座の後は佐々木、本田、宮川、ボーとつないだ。勝ちパターンを使わなくても、案の定、5-1で試合は終わった。安打数は日本ハム12本に対し、西武6本。押されても結局、勝つ。指揮官は「うまいこと本当に踏ん張ってくれた」と目を細めた。今季は「投手で勝つ試合を増やす」との認識を強めてきた。四球減の意識なども高めてきた。ただ他の具体的な好調の要因について、豊田投手コーチは「すごい小心者で...。それは言いたくない」。チーム防御率2・37、救援防御率1・55。試合だけでない。口も堅い。これから首位の座も固めていく。【上田悠太】西武が昨年4月16日以来の首位に立った。5月11日時点の西武は18勝18敗1分けの勝率5割で、首位楽天から8・5ゲーム差つけられていたが、西武は前回優勝した19年も7月9日にあった最大8・5ゲーム差を逆転。過去に8・5ゲーム差以上をひっくり返した優勝は10度あり、そのうち西武が西鉄時代を含め58、63、98、19年と最多の4度記録。お家芸の大差逆転Vを今年も見せることができるか。▽西武愛斗(6回1死満塁から右翼へ犠飛)「何とか追加点が欲しいところだったのでよかったです!」

◆中盤までにリードをつくって、ドラマなく試合を締める-。西武が今季の強さを象徴するような勝ち方で日本ハムに連勝。昨年4月16日以来の首位に立った。4回に相手のミスで2点をもらい、逆転に成功。6回には3点を追加し、そのまま逃げ切った。西武が昨年4月16日以来の首位に立った。5月11日時点の西武は18勝18敗1分けの勝率5割で、首位楽天から8・5ゲーム差つけられていたが、西武は前回優勝した19年も7月9日にあった最大8・5ゲーム差を逆転。過去に8・5ゲーム差以上をひっくり返した優勝は10度あり、そのうち西武が西鉄時代を含め58、63、98、19年と最多の4度記録。お家芸の大差逆転Vを今年も見せることができるか。

◆西武が勝ち越しを今季最多の8とした。0―1の四回に暴投と失策で2点を奪い、六回に鈴木の適時打、愛斗の犠飛などで3点追加。与座が5回1失点でチームトップの7勝目。日本ハムは2番手吉田が乱調で、打線も決定打を欠いた。

◆西武の鈴木が2―1の六回に適時打を放ち貴重な追加点をもたらした。無死満塁で代わったばかりの福田の低めの変化球を右前へ。この回計3点の攻撃を導き「前の打者がつないでくれた場面でどうしても点が欲しかった。割り切ってフルスイングしようと打席に入った」と喜んだ。今季は開幕戦に先発出場を果たしたが、打撃不振で5月に2軍落ち。1軍に復帰した7月16日に続く2試合ぶりの先発出場で4月20日以来の打点を挙げ「打点も久しぶりだし、良かった」とうなずいた。

◆西武が快勝。ソフトバンクがロッテに敗れ、今季87試合目にして初めて首位に立った。データBOXは以下の通り。?西武が勝ってソフトバンクが敗れたため順位が入れ替わり、西武が今季初めて首位に立った。西武の首位は、昨年4月16日(○2-1ソフトバンク)以来1年3カ月ぶりだが、まだシーズン17試合目で最終成績は最下位。3位に終わった2020年は開幕の日本ハム戦に勝った6月19日だけで、18試合目以降では優勝した19年のリーグ日程終了(西武最終戦は9月26日●1-7楽天)以来3年ぶりとなる。?日本ハム3連戦に2勝1敗として、オリックス、楽天、ロッテに続いて勝ち越し。4カード連続の勝ち越しは20年8-9月の楽天、ロッテ、日本ハム、オリックス以来2年ぶり。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
西武
47391 0.547
(↑0.006)
-
(↓0.5)
56283
(+5)
244
(+1)
70
(-)
41
(-)
0.225
(-)
2.370
(↑0.02)
2
(1↓)
ソフトバンク
44371 0.543
(↓0.007)
0.5
(↑0.5)
61302
(+1)
250
(+2)
54
(-)
49
(-)
0.256
(↓0.001)
2.780
(↑0.01)
3
(-)
楽天
42401 0.512
(↑0.006)
3
(↑0.5)
60287
(+8)
269
(+3)
50
(-)
62
(+2)
0.241
(↑0.002)
3.160
(-)
4
(1↑)
ロッテ
42431 0.494
(↑0.006)
4.5
(↑0.5)
57265
(+2)
296
(+1)
48
(-)
85
(+1)
0.220
(-)
2.980
(↑0.02)
5
(1↓)
ORIX
43460 0.483
(↓0.006)
5.5
(↓0.5)
54266
(+3)
281
(+8)
40
(-)
38
(-)
0.238
(↓0.001)
2.790
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
36510 0.414
(↓0.005)
11.5
(↓0.5)
56284
(+1)
310
(+5)
68
(-)
60
(+2)
0.237
(↑0.001
3.410
(↓0.01)