巨人(★5対10☆)広島 =リーグ戦18回戦(2022.07.17)・東京ドーム=
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広島
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巨人
20210000051012
勝利投手:九里 亜蓮(4勝6敗0S)
敗戦投手:髙橋 優貴(1勝5敗0S)

本塁打
【広島】堂林 翔太(5号・4回表満塁),中村 健人(3号・7回表ソロ),磯村 嘉孝(3号・8回表2ラン)
【巨人】ウォーカー(18号・1回裏2ラン),中田 翔(10号・3回裏2ラン)

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◆広島は4点を追う4回表、坂倉の適時打と代打・堂林のグランドスラムなどで一挙6点を奪い、逆転に成功する。その後1点差とされて迎えた7回には、代打・中村健のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、2番手・九里が今季4勝目。敗れた巨人は、投手陣が崩壊した。

◆巨人高橋優貴投手(25)が不振脱却への1勝を狙う。17日広島戦で6月28日の中日戦以来の先発マウンドに挑む。今季はここまで9試合に登板し、うち先発5試合は、いずれも勝利投手に届いていない。最長は5月1日阪神戦の5回1/3と持ち前の粘りを欠く。「9連戦の大事な1試合を任せていただいたので、しっかりと頑張りたいです」と気合十分で汚名返上する。

◆広島ライアン・マクブルーム内野手(30)は巨人戦と好相性。このカードは61打数21安打、4本塁打、15打点、打率3割4分4厘。本塁打と打点はカード別最多で、5月18日の11回戦から7試合連続安打中。今日も得意相手から打つか。

◆巨人アダム・ウォーカー外野手(30)が、会心の"ズッキュン砲"で長いトンネルから抜けた。27打席ぶりの安打となる貴重な18号先制2ランを決めた。1回無死一塁、追い込まれながらも内角ツーシームを捉えた。打球速度178キロの速さではじき返された打球は、左翼ポールに直撃。前日16日の同戦で、4連敗を喫して4位転落したチームに5試合ぶりの先制点をもたらした。7日のヤクルト戦から7試合、26打席で安打なしだった。不振に陥った中で、3試合ぶりのスタメンで放った復活の1発。「久々のスタメンのチャンスをいただいたので、何とかしたいと思っていました。ファウルになるか心配だったけれど、ポールに当たってくれて良かったよ」とベンチに戻ると定番のハートポーズで喜んだ。さらに左翼の守備でも存在感を示した。直後の2回の守備。1死から左中間後方への飛球に背を向けながら、長い腕を目いっぱい伸ばしてスーパーキャッチ。この回、3つのアウトを全てレフトフライでとり、ベンチに戻ると味方ナインから拍手で好プレーをたたえられた。

◆満弾の悪夢が再び巨人を襲った。4点リードの4回、約3週間ぶりの登板となった巨人高橋優貴投手(25)の制球が突如乱れる。1死三塁から坂倉に適時二塁打を浴びると、そこから3者連続四球で押し出し。2点差まで詰め寄られて1死満塁で、高橋は4回途中2安打5四球5失点で無念の降板となった。2番手鍬原が1発に沈んだ。代打堂林に追い込みながらも真ん中に入ったカットボールを左翼席に運ばれ、満塁弾で逆転された。15日の同戦から3試合連続でグランドスラムを食らった。わずか3安打で一挙6失点。4連敗で4位転落から一夜、5試合ぶりの先制点も、すぐにひっくり返された。

◆巨人のドラフト5位ルーキー・岡田悠希外野手(22)が、持ち前の思い切りの良い打撃でプロ初安打を決めた。逆転された直後の4回1死、代打で登場。広島2番手九里の2球目の外角チェンジアップを引っ張って右前打。プロ5打席目で快音を響かせ、記念ボールは味方ベンチが大事に受け取った。岡田は「前回1軍の時に4打数無安打でファーム行きとなり、悔しくて必死に練習してきました。今回上がってすぐに代打のチャンスをいただいて、何とか結果を出したいと思っていました。初ヒットを打ててうれしかったです」と第1歩となる一打を喜んだ。岡田はルーキーイヤーの今季、イースタン・リーグで60試合に出場し、打率2割3分6厘、6本塁打の成績を残し、この日に松原に代わって1軍昇格。約1カ月半ぶりの1軍の打席で即結果を出した。

◆広島が球団史上初の3日連続満塁弾などで逆転した。4点を追う4回。1死二塁から坂倉将吾捕手(24)の適時二塁打で1-4と3点差に迫った。3連続四球でさらに1点をかえし、2-4。なお1死満塁で代打堂林翔太内野手(30)が左翼席へ5号満塁弾を放ち、6-4と逆転に成功した。満塁弾は15日巨人戦で磯村嘉孝捕手(29)が延長11回に、翌16日同戦では長野久義外野手(37)が3回に放っており、チームとして3戦連続となった。広島の3戦連続本塁打は91年5月9日巨人戦、同11日中日戦、同14日阪神戦以来で「3日連続」は球団史上初。逆転した直後の4回からは九里亜蓮投手(30)が自身61戦ぶりに中継ぎマウンドに上がった。先発の野村祐輔投手(33)が2本の2ランなどで3回4失点で降板していた。九里が最後に救援したのは19年9月19日DeNA戦(横浜)。6回1死一、二塁から登板し2/3回を投げて2失点だった。

◆巨人中田翔内野手(33)が5試合ぶりの1発で、プロ11度目の2ケタ本塁打を決めた。2点リードの3回2死一塁、広島野村の内角ツーシームを捉え、左翼バルコニー席に運ぶ飛距離120メートルの10号2ラン。「差し込まれることなく、芯でしっかりと捉えることが出来ました。追加点が取れて良かったです」と振り返った貫禄の1発で4連敗中のチームに4点のリードをもたらした。しかしチームは4回に代打満塁本塁打を浴びて、逆転を許した。

◆広島が敵地で巨人に3連勝を収め、2位をがっちりキープした。東京ドームで同一カード3連勝を決めたのは18年8月28~30日以来4年ぶり。試合は今季最大の4点差をひっくり返す逆転勝利だった。先発野村祐輔投手(33)が2本の2ランを浴び、3回までに4点のリードを与えた。4点を追う4回に適時打と3四球などで2-4とし、なお1死満塁で野村の代打堂林翔太内野手(30)が逆転満塁弾を放ち、リードを奪った。満塁弾は15日巨人戦で磯村嘉孝捕手(29)が延長11回に、翌16日同戦では長野久義外野手(37)が3回に放っており、チームとして3戦連続となった。3戦連続満塁本塁打は91年5月9日巨人戦、同11日中日戦、同14日阪神戦以来で「3日連続」は球団史上初だった。4回からは九里亜蓮投手(30)が自身61戦ぶりに中継ぎ登板し、3回1失点。今季4勝目を挙げた。チームはここまで3点差以上を逆転したことはなかったが、90試合目にして4点差を逆転勝利。前日16日に2位に浮上した好位置をしっかりキープした。広島は15日磯村、16日長野に続いて堂林が満塁本塁打を放った。3試合連続満塁本塁打は91年5月9~14日広島以来4度目のプロ野球タイ記録で、2度やったのは広島が初めて。過去3度はすべて先発出場の選手が満塁弾を打ったが、今回は途中出場の磯村と堂林が打ってタイ記録をマークした。一方、3試合連続で満塁本塁打を打たれたのは78年7月5~8日中日、93年5月16~19日広島に次いで3度目となり、こちらもプロ野球ワーストタイ。50年中日が11月7~9日の広島戦で3試合連続満塁本塁打を記録したが、この時の広島は7、8日がホームの中日戦で、9日はビジターで第1試合が大洋戦、第2試合が中日戦の変則ダブルヘッダー。今回のように同一カード3連戦では、満塁弾を3試合連続打ったのも、打たれたのも初めてだ。

◆巨人が5月10日以来、今季最長タイの5連敗を喫した。1回にウォーカーの2ランで5試合ぶりに先制に成功。3回に中田の2ランで4点をリードした。しかし、悪夢が待っていた。4回に約3週間ぶりの登板となった高橋の制球が突如乱れる。1死三塁から坂倉に適時二塁打を浴びると、3者連続四球で押し出し。2点差まで詰め寄られて1死満塁で、高橋は4回途中2安打5四球5失点で無念の降板となった。2番手鍬原が痛恨の一打に沈んだ。代打堂林に追い込みながらも真ん中に入ったカットボールを左翼席に運ばれ、満塁弾で逆転された。15日の同戦から3試合連続でグランドスラムを浴び、球界史上初の同一カード3連戦での満塁本塁打被弾となった。この回、わずか3安打で一挙6失点とひっくり返された。以降は高梨が2回無失点とつなぐも、今村がソロ、菊地が2ランを被弾。プロ初登板の山本も1回1失点で今季10度目の2ケタ失点で大敗を喫した。5連敗で9連戦は1勝5敗。ナイターゲームの阪神が中日に勝てば18年以来4年ぶり、原監督の第3次政権では初の5位転落となる。7月は4勝10敗1分と苦境に立たされた中、18日からは敵地・神宮で首位ヤクルトとの3連戦を迎える。広島は15日磯村、16日長野に続いて堂林が満塁本塁打を放った。3試合連続満塁本塁打は91年5月9~14日広島以来4度目のプロ野球タイ記録で、2度やったのは広島が初めて。過去3度はすべて先発出場の選手が満塁弾を打ったが、今回は途中出場の磯村と堂林が打ってタイ記録をマークした。一方、3試合連続で満塁本塁打を打たれたのは78年7月5~8日中日、93年5月16~19日広島に次いで3度目となり、こちらもプロ野球ワーストタイ。50年中日が11月7~9日の広島戦で3試合連続満塁本塁打を記録したが、この時の広島は7、8日がホームの中日戦で、9日はビジターで第1試合が大洋戦、第2試合が中日戦の変則ダブルヘッダー。今回のように同一カード3連戦では、満塁弾を3試合連続打ったのも、打たれたのも初めてだ。

◆大卒2年目左腕の巨人山本一輝(いつき)投手が、感謝のデビューを果たした。プロ初昇格したこの日、4点を追う9回にプロ初登板の出番が巡ってきた。先頭の広島代打矢野に粘られた末に四球を与えると、続く菊池涼のゴロを二塁手吉川がファンブルし、無死一、三塁のピンチを招く。秋山に139キロシュートを捉えられ、右前適時打でプロ初失点。それでもマクブルームを136キロ直球で左飛、坂倉をカーブで一飛、曽根を135キロ直球で二ゴロに打ち取った。1回1安打1失点(自責0)のデビューマウンドに「今まで携わってくれた方々のおかげで1軍のマウンドに立つことが出来ました。これからも感謝の気持ちを持って頑張っていきたいです」と振り返った。

◆巨人が3日連続の"悪夢"に襲われた。広島に3試合連続の満塁アーチを浴びて逆転負け。5月10日以来、今季ワーストで2度目の5連敗に沈んだ。今カード27失点、12得点と投打がかみ合わない。9連戦は1勝5敗と苦境が続く。原監督は「選手は懸命にやっている。四球の数だとかね、そこは私とコーチ陣の指導が悪いということですよ。我々がしっかり受け止めて、しっかり指導していくことが大事なことだと思いますね」と話した。約3週間ぶりの1軍登板となった先発高橋が3回1/3、5失点で散った。3回までに4点の援護を受けながらも4回に2安打と押し出しを含む3連続四球と崩れた。1死満塁でバトンを受けた鍬原が、代打堂林にグランドスラムを食らった。試合後に高橋の2軍再調整が決定。ナイターで阪神が勝利したため、第3次原政権では初の5位転落となった。▽巨人岡田(4回1死、代打で広島九里からプロ初安打となる右前打)「前回1軍の時に4打数無安打でファーム行きとなり、悔しくて必死に練習してきました。初ヒットが打ててうれしかったです」▽巨人山本(4点を追う9回にプロ初登板し、1回1安打1失点、自責0)「今まで携わってくれた方々のおかげで1軍のマウンドに立つことが出来ました。これからも感謝の気持ちを持って頑張っていきたいです」

◆広島が球団史上初の3日連続グランドスラムを巨人に浴びせ、4年ぶりに敵地東京ドームで同一カード3連勝を飾った。2点を追う4回に、堂林翔太内野手(30)が左翼席へ代打逆転満塁弾を放った。今季3本目の代打アーチで、球団では91年以来2度目となる3戦連続満塁本塁打。「3日連続」は球団史上初の快挙となった。3戦8本塁打の1発攻勢で、2位をガッチリと守った。どよめきが収まらない。3日連続のグランドスラムに、赤く染まった左翼席が揺れた。2点を追う4回1死満塁。代打で登場した堂林が巨人鍬原から5号逆転満塁弾を放った。「感触はすごく良かった。みんながつないでくれたチャンスで打つことができて良かった」。一塁手前で右拳を突き上げた。東京ドームで3戦連続の満塁アーチが飛び出した。球団では31年ぶり2度目。3日連続は球団初の快挙だ。試合を決める一打になり、堂林は「光栄なことでとてもうれしい」と喜んだ。代打本塁打は今季3本目だが「勝負強いとは思っていない。(スタメンで)出たときに結果が出ていない。少ないチャンスで自分の役割を理解しながら今後もやっていきたい」。34試合に先発しているが、思うような結果を残せていない。勝負どころの一振りで悔しさを晴らした。異例の出来事は、もうひとつあった。堂林に続き、7回には中村健が3号ソロ。8回には磯村が3号2ランで続いた。3人はそろって中京大中京高出身だ。堂林は「たまたまです」と控えめに笑ったが、佐々岡監督は「中京大中京のトリオがいいところで打ってくれた」と1発攻勢をたたえた。この日、母校はまさかの3回戦敗退となったが、プロの先輩は底力を発揮した。チームは3戦で計8本塁打と空中戦で巨人を圧倒した。東京ドームでの同一カード3連勝は4年ぶり。前日16日に浮上した2位をがっちりキープ。18日からの9連戦最終カード、本拠地での阪神戦に勢いをつけた。【前山慎治】○...九里が19年9月19日DeNA戦以来の中継ぎ登板で4勝目を挙げた。先発野村が3回4失点で降板。6-4と逆転した直後の4回からマウンドに上がり、3イニングを1失点に抑えた。「初回にちょっと力が入った。(自身の)2回、3回はある程度思うところに投げられた」。次戦以降について佐々岡監督は「先発もまたあるかもしれない」と先発復帰の可能性を示した。○...秋山が4戦連続で打点を挙げ、攻撃の軸になっている。9回無死一、三塁で右前適時打を放ち、点差を5点に広げるダメ押し打。「1本ずつ打っていくことは大事なこと。次の1本、1点を取るためにまた一生懸命やりたい」。4回先頭では左翼線二塁打を放ち、6得点猛攻の口火を切った。一時は18打席連続ノーヒットで心配されたが、4戦連続安打で調子を上げてきた。○...中村健が7回無死から代打で右中間に3号ソロを放った。カウント1-2と追い込まれながら、右中間へアーチをかけた。「堂林さんが代打で満塁本塁打もハンパない。そのあとイソ(磯村)さんが試合を決定づける1本。(広島で)一緒になって同じ日に本塁打を打てるなんて...。こんな日もあるんだなと思う」。09年に夏を制した当時中京大中京のエース堂林に憧れて同校に入った中村健がアベック弾で恩返しした。○...磯村が8回に3号2ランを放ち、「中京大中京トリオ弾」を完成させた。4回に堂林が5号満塁、7回に中村健が3号ソロ。リーチをかけた8回2死一塁で内角直球を左翼席へ運んだ。「積極的にいこうと心掛けていた。(中村)健人も先に打っていて、みんなに言われながら打てて良かった。いい日になった」。堂林とのアベック弾も12年目で初だった。○...薮田が18日のホーム阪神戦で昨年6月14日の西武戦以来の先発マウンドに上がる。今季は登板11戦すべてが中継ぎ。九里が直近の先発5戦で0勝3敗と不調で中継ぎに配置転換され、その穴を埋める形となる。「とにかく結果にこだわって、1イニングでも多くゼロを並べられるように頑張りたい」。20年10月22日阪神戦を最後に勝利から遠ざかる右腕が、2年ぶり白星を目指す。

◆巨人が5月10日以来となる、今季最長タイの5連敗を喫した。ウォーカーの2ラン、中田の2ランで4点をリードするも、4回に約3週間ぶりの登板となった高橋の制球が突如乱れた。1死三塁から坂倉に適時二塁打を浴びると、3者連続四球で押し出し。2点差まで詰め寄られて1死満塁で、高橋は4回途中2安打5四球5失点で無念の降板となった。2番手鍬原も痛恨の一打に沈んだ。代打堂林に追い込みながらも真ん中に入ったカットボールを左翼席に運ばれ、満塁弾で逆転された。以降は高梨が2回無失点とつなぐも、今村がソロ、菊地が2ランを被弾。プロ初登板の山本も1回1失点で今季10度目の2ケタ失点で大敗を喫した。桑田真澄投手チーフコーチ(54)の一問一答は以下の通り-高橋は制球に苦しんだ今日はボールがキレていたので、やってくれると信じていたんですけど、やっぱり四球から崩れていくいつもの悪いときのパターンですよね。(4回に)3連続で出したのでね、あそこは勝負して欲しかったですけど、こういう結果になって非常に残念ですね-2番手鍬原、タフな場面で登板した鍬原も良いボールを投げるんですけど、追い込んでからの勝負球が甘く入るそういうケースが多い。勝負球は気を付けるように、といつも彼には伝えているんですけど、なかなか勝負球が狙ったところにいかないという状況ですね。開幕していいときは勝負球が狙ったところにいってたんですけど、ここ1カ月半はなかなか勝負球が甘くなって痛打されるのを繰り返してます-3連戦、本塁打と失点が多かった。総括は失投をしっかりと打たれているということ。今年は四死球を減らすことをテーマにやってきたんですけど、四球の後にタイムリーを打たれるケースが非常に多いですよね。選手はいつも一生懸命やっているので、我々、特に僕の指導力不足だと思うので、もうちょっとしっかり指導しなきゃいけないなと思ってます。そこはすごく反省してます-山本がプロ初登板タイプ的に球威で抑えるタイプじゃないので、そうすると制球になると思う。思っていたよりもなかなかストライクが取れないので、これから少し制球を磨いていってもらいたいと思います。

◆巨人のアダム・ウォーカー外野手(30)が「2番・左翼」で3試合ぶりに先発し、先制の18号2ランを放った。「久々のスタメンのチャンスをいただいたので、何とかしたいと思っていた。ファウルになるか心配だったけど、ポールに当たってくれて良かった」と汗をぬぐった。一回1死で内角高めの速球をさばき、打球は左翼ポールに直撃。27打席ぶりの安打で、大型ビジョンには推定飛距離128メートルと表示された。二回1死では小園の左中間深くへの飛球を背走しながら好捕。16日に東京ドームを訪れた両親から激励を受けていた助っ人が、攻守で存在感を放った。

◆巨人・中田翔内野手(33)が特大の10号2ランを放った。2-0の三回2死一塁で野村のツーシームを一閃。左翼席上段のバルコニー席まで運んだ。7月12日の阪神戦(甲子園)以来の一発で、日本ハム時代の2020年に31本塁打を放って以来、2年ぶりに2桁本塁打に到達した。

◆巨人が広島に3試合連続で満塁本塁打を浴びた。先発の高橋が4-0で迎えた四回に2安打と3四球で2点を返されて降板。1死満塁で登板した鍬原が代打・堂林にグランドスラムを許した。

◆巨人のドラフト5位・岡田悠希外野手(22)=法大=がプロ初安打となる右前打を放った。4-6の四回に代打で出場し、広島・九里のチェンジアップを捉えた。プロ通算5打席目で待望の初ヒットをマークした。右投げ左打ちの岡田は、龍谷大平安高2年のときに選抜大会に出場し、1回戦の明徳義塾戦で本塁打を放つなどベスト4に進出した。高校通算34本塁打をマーク。法大では3年秋からレギュラーに定着し、リーグ戦通算4本塁打を放った。

◆広島が逆転で3連勝。0―4の四回に坂倉の適時二塁打、磯村の押し出し四球、代打堂林の逆転満塁本塁打で計6得点し、終盤も磯村の2ランなどで加点した。3年ぶり救援登板の九里が3回1失点で4勝目。巨人は高橋が崩れ、5連敗。

◆広島・堂林が四回に代打逆転満塁本塁打。15日に磯村、16日に長野も満塁弾をマークしている。チーム3試合連続満塁本塁打はプロ野球タイ記録で、1950年の中日(11月7-9日の広島戦=原田徳光→西沢道夫→野口明)、81年の阪神(6月19日の大洋戦=藤田平、同23日の広島戦=山本和行、同24日の広島戦=岡田彰布)、91年の広島(5月9日の巨人戦=小早川毅彦、同11日の中日戦=野村謙二郎、同14日の阪神戦=植田幸弘)に次いで31年ぶり4度目。2度記録したのは広島が初。同一カードで記録したのは50年の中日以来72年ぶり2度目。

◆巨人・高橋優貴投手(25)が四回途中2安打ながら5四球を与え、5失点でKOされた。4点リードの四回1死三塁。坂倉に中越え適時打を浴びると、そこから3連続四球を与えて無念の降板。「先発の役割を果たせなくてチームに申し訳ない」と肩を落とした。1死満塁でマウンドに上がった2番手・鍬原が代打・堂林に今カード3試合連続となる満塁本塁打を被弾。一挙6点を奪われ、逆転負けを喫した。高橋について桑田真澄投手チーフコーチは「四球から崩れていく悪い時のパターン。3つ連続で出したので、そこは勝負してほしかった。こういう結果になって非常に残念」と振り返り、高橋の2軍降格を明言した。

◆巨人のアダム・ウォーカー外野手(30)が3試合ぶりに先発し、先制の18号2ランを放った。来日中の両親の前で先制弾に「久々のスタメンで何とかしたいと思っていた。ファウルになるか心配だったけれど、(左翼)ポールに当たってくれて良かった」と笑顔。二回1死では小園の左中間への飛球を背走しながら好捕し、攻守で存在感を放った。九回には中京大出身の山本一輝(いつき)投手(24)が、2年目でプロ初登板。1回1安打1失点デビューに「今まで携わってくれた方々のおかげで1軍のマウンドに立つことができた。これからも感謝の気持ちを持って頑張っていきたい」と振り返った。

◆巨人のドラフト5位・岡田悠希外野手(22)=法大=が待望のプロ初安打を放った。2点を追う四回1死で代打出場し、九里のチェンジアップを右前に運んだ。「(1軍で)4打数無安打でファーム行きとなり、悔しくて必死に練習した。初安打が打ててうれしかった」。通算5打席目で初安打をマークした左打者は、2試合連続の大敗もあり控えめな笑顔を見せた。

◆広島の九里が3年ぶりの救援登板で先月2日以来の4勝目をつかんだ。四回に登板し、3回を1点に抑え「ある程度は思うところに投げられるようになった」と手応えを口にした。今月12日のDeNA戦は5回3失点で6敗目を喫した。佐々岡監督は「また先発はあるかもしれないが、調子が上がってこないから」と配置転換で復調を待つ構え。昨季13勝でリーグ最多勝に輝いた九里は「行けと言われたところでやるだけ。どの役割でも自分の投球ができるように」と前を向いた。

◆大敗した前日の再現のようだった。巨人は今季10度目で2戦連続となる2桁失点で敗れ、5連敗。今季初めて5位に後退した原辰徳監督(63)は「選手は懸命にやっている。やっぱり私とコーチ陣の指導が悪いということですよ」と責任をかぶった。三回まで無安打投球を見せた先発の高橋が、4点リードの四回に課題の制球難を露呈した。1死三塁から坂倉に適時二塁打を浴びると、そこから3者連続四球で押し出し。ここで降板を告げられ、ファーム再調整が決まった。後を受けた鍬原も流れを絶てず、代打・堂林に満塁本塁打を食らった。球団史上初めて3試合連続で満塁弾を浴びる屈辱的な敗戦だ。6投手が計9四球を与え、大半が失点に絡んだ。チームの与四球289個は12球団ワースト。制球力改善に向けて取り組んできたが、結果に表れていない。桑田投手チーフコーチは「僕の指導力不足」と反省した。(鈴木智紘)■5位転落 巨人の5位は高橋由伸政権だった2018年7月7日(78試合、同年の最終順位は3位)以来4年ぶり。90試合以上を消化しての5位は第2次原辰徳政権だった06年9月6日(124試合、同4位)以来16年ぶり。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
53311 0.631
(↓0.008)
-
(-)
58378
(+2)
306
(+10)
98
(-)
55
(-)
0.255
(-)
3.180
(↓0.09)
2
(-)
広島
43443 0.494
(↑0.006)
11.5
(↑1)
53347
(+10)
336
(+5)
51
(+3)
16
(-)
0.253
(↓0.001)
3.390
(↓0.02)
3
(-)
DeNA
40412 0.494
(↑0.006)
11.5
(↑1)
60300
(+10)
334
(+2)
62
(+1)
30
(-)
0.252
(↑0.002)
3.600
(↑0.02)
4
(1↑)
阪神
42452 0.483
(↑0.006)
12.5
(↑1)
54304
(+3)
255
(+1)
57
(-)
70
(+2)
0.238
(-)
2.650
(↑0.03)
5
(1↓)
巨人
44481 0.478
(↓0.006)
13
(-)
50356
(+5)
415
(+10)
105
(+2)
41
(+1)
0.245
(↑0.001
3.980
(↓0.05)
6
(-)
中日
37481 0.435
(↓0.005)
16.5
(-)
57248
(+1)
324
(+3)
43
(-)
28
(+1)
0.247
(↓0.001)
3.580
(↑0.01)