楽天(★3対7☆)オリックス =リーグ戦13回戦(2022.07.17)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
22002100071400
楽天
01100000131210
勝利投手:田嶋 大樹(6勝3敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(2勝2敗23S))
敗戦投手:辛島 航(2勝2敗0S)
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◆オリックスは初回、安達の犠飛などで2点を先制する。その後は、2回表に中川圭が2点適時打を放つと、5回には紅林の2点適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・田嶋が5回2失点で今季6勝目。敗れた楽天は先発・辛島が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆今季のオリックス田嶋大樹投手(25)はドーム球場で1勝3敗、防御率2・77に対し、屋外球場は4戦4勝、防御率1・01。屋外球場の黒星は昨年8月14日ロッテ戦が最後で、同年9月16日楽天戦から6連勝中。

◆楽天石井一久GM兼監督(48)が、"田嶋対策"に打って出た。今季5度対戦し、合計27回で3得点。難敵との一戦に、先発を大幅に入れ替えた。7番DHには今季対田嶋5打数3安打と好相性の炭谷銀仁朗捕手を起用。打率1割の西川遥輝外野手、0割9分1厘の鈴木大地内野手の相性が悪い選手を先発から外した。

◆炭谷銀仁朗捕手(34)が、"田嶋キラー"ぶりを発揮した。チームにとっては、今季オリックス田嶋と5度対戦し、合計27イニングで3得点。難敵との一戦に、石井GM兼監督は、今季対田嶋5打数3安打と好相性の炭谷を「7番DH」で起用。自身初の指名打者での先発となった。Twitter上では「DH炭谷」が日本のトレンド入り。2回無死二塁で迎えた第1打席は左前打を放ってチャンス拡大。4回先頭で迎えた第2打席は二塁内野安打で出塁した。5回2死一、三塁のチャンスで迎えた第3席は初球を振り抜き、左前打。そのまま代走岡島が送られ、ベンチに退いた。「DHは初めてですし、慣れていないので、(西川)遥輝などにアドバイスをもらって、いい準備をした上で打席に入れたと思います」。3打数3安打と期待に応えた。これで今季田嶋との対戦成績は8打数6安打。「全然得意な印象はないので、他の投手と同じフラットな印象です」と表情を引き締める。指揮官は「いろんなことを含めて今日銀仁朗に行ってもらおうと決めた。銀仁朗を使って攻撃の中でいろんなアクセントをつけたいなというのは思いました。(今後も)田嶋投手との対戦では頭には入れておきたいと思います」と高評価。ベテランの奮起が、戦術に幅を広げる結果となった。

◆楽天は12安打を放つも、3得点にとどまり、連勝を逃した。今季オリックス田嶋と5度対戦し、合計27イニングで3得点。難敵との一戦に石井GM兼監督は、今季対田嶋5打数3安打と好相性の炭谷を「7番DH」で起用した。采配がはまり、炭谷は3打数3安打の活躍見せた。一方で、打線はつながりに欠けた。2回無死一、三塁で辰己の遊撃併殺打の間に1点を挙げ、3回1死満塁で茂木が中犠飛。再三チャンスを作ったが、適時打は9回2死一、二塁で茂木が中前に放った1本だけだった。石井GM兼監督は「なんとか田嶋投手に、違った面からいい攻撃はしてくれたと思う」と評価するも、合計12残塁。あと1本が遠かった。先発辛島は1回1死満塁で打撃妨害により先制を許し、その後も踏ん張れなかった。1、2回とそれぞれ2点を失い、4回0/3を7安打6失点。投球で反撃の機運を高めることはできなかった。指揮官は「だいぶ苦しかった。本来度胸があって、バッターにどんどんアプローチして、その結果打たせて取るというピッチャー。要所要所でなかなかストライクが投げることができなくて、苦しいピッチングになった。そこは前回から修正ができてない」。巻き返しへ、奮起を促した。▽楽天辛島(4回0/3 7安打6失点で2敗目)「制球自体は良くも悪くもなく、ある程度思ったところに投げられてはいましたが、ボールカウントの進め方が良くなかった。自分で苦しい状況にしてしまった」

◆オリックス田嶋大樹投手(25)が、プロ初の奪三振ゼロで粘り勝ちだ。制球に苦しんだが、味方の援護に支えられ、今季6勝目。21年9月16日楽天戦(楽天生命パーク)から屋外登板は7連勝だ。「リズムのよくないピッチングになってしまった中で、なんとか5回まで投げられたのは野手陣が序盤から得点を重ねてくれたおかげだと思います」。5回2失点で降板後、ベンチから声援を送り続けた。これで楽天戦は5連勝となった。打者26人に対してフルカウントは実に7度。全5イニングで得点圏に走者を背負い、2回は連打から、3回は四球がらみでそれぞれ1点を失った。「試合の中でなんとか修正していきたかったのですが、最後まで修正できなかったことが悔しいです」と厳しい表情だった。それでも左腕キラーの味方打線が、辛島を攻略。交流戦を除けば、相手先発が左腕の試合は5月10日の日本ハム戦で加藤に勝ってから10連勝となった。中嶋監督も「今日はいい田嶋じゃなかった。それでも粘って勝ちがついたっていうのは、田嶋によかったと思います」と、結果を喜んだ。これで借金を2に減らし、3カード連続勝ち越しに王手。4位に浮上した。【堀まどか】

◆オリックス中川圭太内野手(26)が今季4度目の3打点で、先発の田嶋を援護した。2-0の2回2死一、三塁で左中間を破る2点適時打を放ち、オリックス優位の展開に持ち込んだ。「(カウント1-2と)追い込まれていたので、なんとしても食らいついて後ろにつなぐ気持ちで打席に入りました」。2試合連続2安打で、規定打席に未到達ながら打率3割7厘。「まだまだ課題はあるので、もっともっと打てるように頑張りたい」と貪欲だった。

◆楽天先発の辛島航投手(31)は今季最短の4回0/3で降板。7安打、同ワーストの6失点を喫した。一回は打撃妨害と安達の右犠飛で2失点。二回にも中川圭に左中間へ2点二塁打を浴び、2イニング連続で2失点を許した。五回は四死球と安打で無死満塁。ピンチの状態で2番手・西垣にマウンドを譲る形になり「点を取られすぎましたね。申し訳ないです」と肩を落とした。

◆オリックスが快勝した。一回は打撃妨害も絡み2点先行。二回は中川圭の2点二塁打、五回は紅林の2点適時打、六回は中川圭の適時打で加点した。田嶋はピンチで粘り5回2失点で自身5連勝の6勝目。楽天は辛島が6失点と崩れた。

◆17年目の楽天・炭谷銀仁朗捕手(34)が「DH」でプロ初先発。7番に入り3打数3安打の猛打賞をマークした。試合前時点でオリックス先発の田嶋から今季4試合、27イニングで奪った得点は「3」。楽天に対し、防御率1・00を記録していた難敵相手に今季、対戦打率・600(5打数3安打)の炭谷を起用し、打線のテコ入れを図った。炭谷は1打席目に左前打、2打席目に二塁強襲内野安打、3打席目に再び左前打を記録した。「相性のいい数字は出ていましたが、自分の中ではあまり相性がいい感覚は正直なかったです。DHということで普段とは違う役割ですし、絶対打たなければいけないというプレッシャーもありましたが、いい結果になったことはよかったですが...」と振り返った。石井監督は「銀仁朗を使って、攻撃の中でいろんなアクセントをつけたいなというのは思いました」と話した。だが、七回を除いて毎回の12安打を記録した打線は、3得点に抑えられ、貯金は再び「1」となった。

◆オリックスの田嶋は5回2失点で6勝目を手にした。8安打を浴び、4四球を許したが、要所で粘った。自身5連勝にも笑顔はなく「リズムの悪い投球を、最後まで修正できなかったのが悔しい」と反省しきりだった。序盤から変化球の制球が安定せず、三振は0。「五回まで投げられたのは、序盤から得点を重ねてくれたおかげ」と野手陣に感謝した。

◆先発の楽天・辛島航投手(31)が今季最短の4回0/3を7安打6失点で2敗目を喫した。一回に2点を先制されると、二回にも中川圭に2点二塁打を浴び、「流れが悪く、自分を含めて味方がしんどい形にしてしまいました」と肩を落とした。貯金1となり、石井監督は「なかなかストライクが投げることができなくて苦しい投球になった」と渋い表情だった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
44361 0.550
(↑0.006)
-
(-)
62301
(+5)
248
(+3)
54
(+2)
49
(-)
0.257
(↑0.001)
2.790
(-)
2
(-)
西武
46391 0.541
(↑0.005)
0.5
(-)
57278
(+4)
243
(+3)
70
(-)
41
(+1)
0.225
(-)
2.390
(↓0.01)
3
(-)
楽天
41401 0.506
(↓0.007)
3.5
(↓1)
61279
(+3)
266
(+7)
50
(-)
60
(-)
0.239
(↑0.001
3.160
(↓0.02)
4
(1↑)
ORIX
43450 0.489
(↑0.006)
5
(-)
55263
(+7)
273
(+3)
40
(-)
38
(-)
0.239
(↑0.002
2.770
(↓0.01)
5
(1↓)
ロッテ
41431 0.488
(↓0.006)
5
(↓1)
58263
(+3)
295
(+5)
48
(+1)
84
(+1)
0.220
(↑0.001)
3.000
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
36500 0.419
(↓0.005)
11
(↓1)
57283
(+3)
305
(+4)
68
(-)
58
(+2)
0.236
(-)
3.400
(-)