巨人(★4対11☆)広島 =リーグ戦17回戦(2022.07.16)・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:森下 暢仁(7勝5敗0S)
敗戦投手:アンドリース(0勝2敗0S)

本塁打
【広島】長野 久義(1号・2回表ソロ),長野 久義(2号・3回表満塁),マクブルーム(12号・4回表ソロ)
【巨人】丸 佳浩(18号・7回裏ソロ)

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◆広島は2回表、長野のソロで先制する。続く3回には長野の2打席連続本塁打となるグランドスラムが飛び出すなど、打者13人の猛攻で一挙9点を追加した。投げては、先発・森下が7回途中4失点で今季7勝目。敗れた巨人は、先発・アンドリースが試合をつくれなかった。

◆広島森下暢仁投手(24)は好調を維持できるか。6月成績は1勝3敗、防御率4・44だったが、7月成績は1勝0敗で、15回を無失点。今月10回以上(15日時点)を投げて無失点は両リーグで森下しかいない。

◆広島長野久義外野手(37)が12年7月12日以来2度目となる2打席連続本塁打を放ち、リードを8点に広げた。1本目は0-0の2回2死。巨人先発マット・アンドリース投手(32)から左越えの1号ソロ。「打ったのはチェンジアップ。先制することが出来て良かった」。2本目は4-0の3回無死満塁。この回途中から登板していた戸根千明投手(29)から中越えに2打席連続となる2号満塁弾を放り込んだ。この1発で8-0と大量リードを広げた。2打席連続本塁打は巨人時代の12年7月12日広島戦(東京ドーム)以来。そのときは1打席目に右本塁打、2打席目に左本塁打を放っていた。満塁弾は14年9月6日ヤクルト戦以来、通算4本目。19年に広島移籍後は初となる。勝てば5月16日以来の2位浮上となる一戦で、序盤から優位に試合を進めた。

◆格闘技のK-1で3階級制覇を達成した武尊(30)が巨人広島戦17回戦(東京ドーム)で始球式を務めた。捕手役の岡本和のミットへノーバウンド投球を披露。「小さい頃、野球をやっていたし、元々ジャイアンツファンでもあったので、純粋に東京ドームのマウンドに立って、投げられたことが、すごくうれしかったです。原監督に声をかけていただき、熱いお話もしていただきました。緊張しましたがとても楽しかったです」と振り返った。

◆今日にも5位転落の可能性がある2位の巨人が、3回に打者13人で9失点と悪夢の大量失点を喫した。それまで長野のソロ1本に抑えていた先発アンドリースがつかまった。投手の森下から3連打で無死満塁とされると、広島秋山に右前2点適時打を浴びた。さらに無死一、三塁からマクブルームにも左越えの適時二塁打を浴び、5連打で4点目を献上。3回途中7安打6失点で降板した。2番手戸根も流れを止められない。坂倉に死球を与えて、無死満塁から長野にこの日2本目となる満塁本塁打を浴び、さらに4点を献上した。続く小園、会沢にも連打されて、打者9人で1アウトもとれなかった。2死二、三塁としてからも菊池涼に左中間へ2点適時二塁打を食らってこの回9安打9失点。3回終了時点で10ー0と点差をつけられた。試合前時点で、3連敗を喫し、0・5ゲーム差で阪神、広島、DeNAが迫る大混戦。他チームの結果次第で一気に5位転落となる一戦で、巨人が厳しい立ち上がりとなった。

◆高卒3年目左腕の巨人井上温大(はると)投手(21)が、プロ初登板を3回無失点の好投で飾った。大量11点を追う5回に3番手で登板。先頭の広島森下に3球連続ボールとするも、最後は146キロ直球で空振り三振に仕留めた。続く野間には四球を与えるも、菊池涼を三ゴロ併殺打に打ち取って無失点。ゴロをさばいた岡本和に頭を下げて感謝すると、安心したような表情でベンチに下がっていった。6回も回またぎで続投。秋山、マクブルーム、坂倉のクリーンアップを3者凡退に封じた。さらに6回2死からはプロ初打席に立ち、二ゴロに倒れるも7回も続投。2死二、三塁のピンチを招くも、野間を二ゴロに仕留めて、3回1安打無失点2奪三振で降板した。直球の最速は148キロを計測した。前橋商から19年ドラフト4位で入団した左腕。しなやかなフォームから繰り出されるキレ味鋭い直球を武器にする。昨季は高卒2年目ながらイースタン・リーグの開幕投手を務めたが、昨年5月に左肘頭スクリュー挿入術を受け、オフに育成選手として再契約。今季はイースタン・リーグで5試合に登板して、勝敗なしの防御率5・25で、11日に支配下選手として契約を結んでいた。前日15日の広島戦から1軍に初昇格し、大量点差を追うこの日、プロ初登板のチャンスが巡ってきた。

◆巨人が今季9度目の2ケタ失点で4連敗を喫し、5位転落の危機に陥った。0・5ゲーム差で阪神、広島、DeNAが迫る大混戦で迎えた一戦。序盤から大量失点の厳しい立ち上がりになった。2回まで長野のソロ1本に抑えていた先発アンドリースが捕まった。投手の森下から3連打で無死満塁とされると、広島秋山に右前の2点適時打を浴びた。さらに無死一、三塁からマクブルームにも左越えの適時二塁打を浴び、5連打で4点目を献上。3回途中7安打6失点で降板した。2番手戸根も流れを止められず。坂倉に死球を与えて、無死満塁から長野にこの日2本塁打目となる満塁本塁打でさらに4点を献上した。2死二、三塁としてからも菊池涼に左中間へ2点適時二塁打を食らってこの回9安打9失点。3回終了時点で10点差をつけられた。5回からはプロ初登板となった井上が3回無失点の好投で粘ると、7回に打線も反撃。丸の18号ソロ、中田、増田陸の適時打など、打者一巡の攻撃で4点を返した。しかし反撃もそこまで。序盤の失点が響いて4連敗。ナイターで試合を行う阪神、DeNAの結果次第では5位転落の可能性も出てきた。

◆広島は16日、秋山翔吾外野手(34)の広島移籍後1号本塁打記念Tシャツの発売を開始したと発表した。インターネットではすでに受け付けが始まっており、17日午後4時まで販売される。球場グッズショップでは17日午前10時から同日午後4時まで販売される。価格は税込み3000円。秋山は前日15日の巨人戦(東京ドーム)で1回1死二塁から右中間に1号2ランを放っていた。

◆広島長野久義外野手(37)が12年7月12日以来2度目となる2打席連続本塁打を放った。長野が2回に1号ソロ、3回に2号満塁弾。長野の2打席連発は巨人時代の12年7月12日広島戦以来2度目で、満塁弾は同じく巨人時代の14年9月6日ヤクルト戦以来4本目になる。巨人へ入団した選手が他球団へ移籍後に古巣の巨人戦で満塁弾を打ったのは20年10月27日ロペス(DeNA)以来だが、日本人選手では駒田(横浜)が96年8月22日と97年7月16日に打って以来、25年ぶり。なお、前日には磯村が満塁弾を打っており、広島の2試合連続満塁本塁打は18年6月24日鈴木→26日松山以来。

◆チョーさんの恩返しだ!広島の長野久義外野手(37)が、8年ぶりの満塁弾で10年ぶりの2打席連発を決め、2カ月ぶりの2位浮上を導いた。先制決勝の1号ソロを含む今季初の猛打賞で、13年目で自己最多タイの5打点を挙げて11得点大勝に貢献。「夏男」の呼び声高いベテランが、古巣巨人相手にかつての本拠地東京ドームで躍動した。連勝で4カードぶりに勝ち越しを決め、5月16日以来の2位だ。長野が甲高いインパクト音を、かつての本拠地東京ドームににこだまさせた。それも2打席連続だ。巨人時代の12年7月12日以来、10年ぶりの2打席連続アーチ。自身3度目の1試合2発で、2カ月ぶりの2位浮上に導いた。まずは0-0の2回2死。カウント1-2から真ん中に入ってきた巨人アンドリースのチェンジアップを左翼席に運んだ。「先制することができて良かった」。昨年7月8日以来のアーチが、決勝弾となった。1本では終わらなかった。3点を追加してなお無死満塁の3回。2番手左腕戸根の124キロスライダーを強振。127メートルの放物線を中堅バックスクリーンに運んだ。2打席連続アーチも、巨人時代の12年以来2度目。「感触はあまり覚えていないけど、フェンスを越えてくれてよかった」。勝利を決定づける"恩返し"のグランドスラムで8点差に広げた。6月28日には不調で今季初めて2軍降格。「若い選手たちと一緒に泥んこになりながら、どんどん走って、バットを振って、帰ってきた。太陽を浴びた」。出場8試合で23打数14安打、打率6割9厘と圧倒的な数字を残し、2週後の7月12日に再昇格を果たした。佐々岡監督も「ファームで結果を残して上がってきて、本当に良い働きをしている」と称賛。「あの満塁の本塁打が大きかった」と絶賛が止まらなかった。チームも2日で順位を2つ上げ、借金2ながら2カ月ぶりに2位浮上。ヒーロー長野は引き締めた。「順位は気にしていない。目の前の1試合1試合を全力で頑張りたい」。次の1勝を堅実に積み重ねる。【前山慎治】▽広島朝山打撃コーチ(長野について)「(降格前は)打ち損じがあった。(今は)キレがある。スイングもベースランニングにもキレを感じる。元々夏から強い」長野が2回に1号ソロ、3回に2号満塁弾。長野の2打席連発は巨人時代の12年7月12日広島戦以来2度目で、満塁弾は同じく巨人時代の14年9月6日ヤクルト戦以来4本目になる。巨人へ入団した選手が他球団へ移籍後に古巣の巨人戦で満塁弾を打ったのは20年10月27日ロペス(DeNA)以来だが、日本人選手では駒田(横浜)が96年8月22日と97年7月16日に打って以来、25年ぶり。なお、前日には磯村が満塁弾を打っており、広島の2試合連続満塁本塁打は18年6月24日鈴木→26日松山以来。○...広島4番マクブルームは2二塁打&12号ソロで快勝に貢献した。3点リードの3回にアンドリースから左翼手の頭上をライナーで越す適時二塁打。4回先頭では戸根から左中間席に運び、8回2死では2本目の二塁打。今季4度目の猛打賞に「積極的に振っていく中でも、自分を見失わず、甘い球を逃さずに打てている」と手応えばっちり。7月は打率3割8分8厘ですでに月別最多の5本塁打をマーク。長野と並ぶもう1人の「夏男」も絶好調だ。○...広島小園が今季初の4安打でチャンスメークした。2回にアンドリースから左中間二塁打を放つと、3回と4回はいずれも中前打。7回は左中間へ二塁打を運んだ。4安打とも走者なしからで攻撃の起点となった。「4安打はたまたま。(調子が)悪いときに1本打てたら一番良いけど、そこがまだ自分に足りないところ」。9回最終打席は空振り三振で前日からの連続打席安打は5で止まったが、冷静に足元を見つめた。○...広島先発森下は7回2死一、二塁で降板となったが大量援護を受け、7勝目を挙げた。11-0の7回に変調。先頭丸のソロから2本の適時打などで4点を失った。「気持ち的に余裕を持って投げられた。(7回は)全体的に球が真ん中に集まっていた。点を取られたところだげ、しっかりと反省して。勝ちがついてくるのが一番」。自身4連敗から3連勝。ローテの一角が復調の手応えを深めている。

◆チョーさんの恩返しだ!広島の長野久義外野手(37)が、8年ぶりの満塁弾で10年ぶりの2打席連発を決め、2カ月ぶりの2位浮上を導いた。長野は「夏男」とも称される。16日現在のプロ13年間の通算打率は2割8分2厘だが、6~8月の「夏」に限ると2割9分6厘に上昇する。さらに6~8月の東京ドーム通算成績は3割2分まで跳ね上がる。得意の夏に加え、勝手知ったるかつての本拠地東京ドーム。好条件がそろった長野は手がつけられない。

◆広島が長野久義外野手(37)の10年ぶり2打席連発&8年ぶり満塁弾など、大量11得点で大勝し、5月16日以来の2位に浮上した。2回には2死走者なしから長野の今季1号ソロで先制。4-0としなお無死満塁の3回には再び長野が中越えの満塁弾でリードを8点に広げた。2打席連続本塁打は巨人時代の12年7月12日広島戦(東京ドーム)以来。満塁弾は14年9月6日ヤクルト戦以来、通算4本目。19年に広島移籍後は初となった。3回に打者一巡。球団記録にあと1に迫る9者連続得点で、今季最多1イニング9得点をまとめた。1イニング9得点は21年5月19日以来でそのときも東京ドームでの巨人戦だった。先発の森下暢仁投手(24)は7回途中4失点。大量援護を受け、今季7勝目を挙げた。

◆巨人が苦境から抜け出せない。4連敗で借金3、Bクラスの4位に転落した。試合序盤の3回までに10失点、最大11点差のワンサイドゲームで大敗。原監督は「序盤...。まあ、ちょっと、うーん、ねえ。3回だけは消したいところだけどね。現実にああいうことが起きるということがね。我々は目を背けることはできないということですね」と戒めた。先発投手崩壊の傷が深すぎた。先発アンドリースが3回途中6失点と大炎上。2番手戸根も満塁被弾を含む2回5失点と火に油を注いだ。3回だけで打者13人9安打9失点は、あまりにもダメージが大きすぎた。指揮官は「ビハインドゲームというのはね、それも制するというのはあるけれども。やっぱりピッチャーというのは大事ですよね」とディフェンス面の課題を指摘。アンドリース、戸根は2軍再調整が決まった。腰痛で離脱中の坂本の最短10日での復帰も見送られた。原監督は「今日ファームでゲームに出る予定だったんですけど、雨で中止になった。ゲームに出てないという状況の中で上げるのは適切ではないだろうなと話をして。まだ合流はしません」と説明。2位以下4チームがだんご状態の"大混セ"で正念場を迎えている。【為田聡史】○...育成から支配下に昇格した高卒3年目の井上が"ちびらずに"1軍デビューした。11点を追う5回から登板。若々しく新鮮味ある投球で3回1安打無失点で好投した。ベンチで阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチから「ちびってんじゃねえよ!(笑い)」と背中を押されマウンドに駆けだした。今後は先発機会をうかがう左腕は「声援や拍手が上からのしかかる感じで緊張しました。先発で勝ち星をとりたい気持ちはあります」と揚々と振り返った。

◆巨人は17日、増田大輝内野手(28)を体調不良のため「感染拡大防止特例2022」を適用して出場選手登録を抹消した。代替指名選手として北村拓己内野手(26)を登録した。

◆格闘技のK―1で史上初の3階級制覇を成し遂げた武尊(30)が始球式を行った。ボールは高めに外れたが、104キロを計測。捕手を務めた巨人・岡本和に対し、力強く投げ込んだ。この試合は鳥取県提供の「とっとりデー」として開催。鳥取・米子市出身の武尊は「鳥取ふるさと大使」を務めている。

◆巨人のマット・アンドリース投手(32)が、三回途中7安打6失点でKOされた。来日4度目の登板で初勝利を目指した右腕は、二回2死から長野に先制ソロを許した。三回は先頭の9番・森下から5連打を浴びた。制球の甘さを改善できず、早々に降板を告げられた。三回は2番手の戸根も打ち込まれ、このイニングだけで9失点。三回表を終えて、0―10と一方的な試合となってしまった。

◆高卒3年目左腕、巨人・井上温大投手(21)が0-11の五回から3番手としてプロ初登板。3回を投げ、1安打無失点と上々のデビューを飾った。五回先頭の森下を空振り三振。続く野間に四球を与えたが、菊池涼を三ゴロ併殺打に仕留めた。六回は秋山、マクブルーム、坂倉のクリーンアップを三者凡退。七回は2死二、三塁のピンチを招いたが、最後は野間を二ゴロに封じた。最速は148キロを計測した。群馬・前橋商高から2020年ドラフト4位で入団。今季はイースタン・リーグで5試合に登板し、0勝0敗、防御率5・25。投球回数の24を上回る30三振を奪っている。大学・社会人選抜とプロアマ記念試合(8月1日・神宮)を行うU―23NPB選抜のメンバーに選出。昨年5月に左肘の手術を受けた影響で、昨季終了後に育成契約となっていたが、今月11日に支配下に復帰した。

◆16安打11得点の広島が2位浮上。二回に長野の今季初本塁打のソロで先制し、三回は長野の満塁アーチを含む9安打を集めて9点を奪った。森下は六回まで得点を許さず、七回途中4失点で7勝目。巨人はアンドリースが不調で4連敗。

◆高卒3年目左腕、巨人・井上温大投手(21)が0-11の五回から3番手としてプロ初登板。3回1安打無失点と上々のデビューを飾った。「(東京ドームは)お客さんの声援とか拍手の音がすごい。上からのしかかる感じで、やっぱり緊張した。ボール自体はそんなに悪いわけではなかったので、だんだん修正できた」五回先頭の森下を空振り三振。続く野間に四球を与えたが、菊池涼を三ゴロ併殺打に仕留めた。六回は三者凡退。七回は、2死二、三塁のピンチを招いたが無失点に封じた。桑田真澄投手チーフコーチは「非常に素晴らしい投球をしてくれた。これからが楽しみな選手」と評価。今後の起用法については「チャンスがあれば先発で投げさせてあげたい」と明かした。原監督も「野球の原点というかね。やっぱり『陽』の中で野球をやっている姿というのは、非常に新鮮味があって若々しくて良かった」とたたえた。群馬・前橋商高から2020年ドラフト4位で入団。今季はイースタン・リーグで5試合に登板し、0勝0敗、防御率5・25。昨年5月に左肘の手術を受けた影響で、昨季終了後に育成契約となっていたが、今月11日に支配下復帰した。

◆巨人のマット・アンドリース投手(32)が三回途中7安打6失点で2敗目を喫した。桑田真澄投手チーフコーチは「立ち上がりは低めにボールを集めてよかった。長野君にホームランを打たれてから、ボールが高くなって連打された。脚に打球が当たったりして、調整がうまくいっていなかったので、少し時間を空けて調整していく形にしたい」と話した。アンドリースの後を受けた2番手の戸根も、踏ん張り切れず2回6安打5失点。同コーチは「昨年に比べてカウントを取れるようになったけど、勝負球が甘く入って打たれた。明日からファームに行って、勝負球を磨いてくるという課題を伝えました」と2軍再調整を明言した。

◆巨人は広島に16安打11失点で大敗し、4連敗を喫した。先発のアンドリースが0-1の三回に先頭から5連打を浴び降板。2番手の戸根も無死満塁で長野にバックスクリーンへの満塁本塁打を浴びるなど踏ん張りきれず、この回一挙9点を奪われた。序盤の大量失点が重くのしかかっての敗戦。これで借金「3」。原監督は「三回だけは消したいところ。やっぱり現実にああいうことが起きる。われわれは目を背けることはできないということですね」と振り返った。

◆広島の秋山が3試合続けて打点を挙げた。1―0の三回無死満塁で「カウントも良かったので思い切っていった」と、2ボールからアンドリースの甘く入った速球を右前へ2点打とした。投手の森下からの3連打で打席を迎え「きれいな形で回ってきた」。3番打者による鋭い一打で勢いづき、この回は8打数連続を含む9安打と畳みかけて一挙9得点。佐々岡監督は「(打線が)つながった。こういう勝ち方は大きい」とご満悦だった。

◆巨人・原辰徳監督(63)が試合後、腰痛で戦線離脱している坂本勇人内野手(33)について「まだ合流はしません」と言及した。坂本は7日に出場選手登録を外れ、最短で17日の再登録が可能。指揮官は雨天中止となったこの日の2軍戦に坂本が出場予定だったと明かし、「ゲームに出ていない状況の中で、上げるということは適切ではない」と説明した。

◆客席をオレンジに染めた観衆が、早々に帰途に就く。巨人は目を覆いたくなるような大敗を喫し、4連敗で5月11日以来の4位に転落。16安打を浴びて11失点。原辰徳監督(63)は「三回だけは消したいところだけどね。われわれは目を背けることはできない」と現実を受け止めた。先発のアンドリースが三回に先頭から5連打を許してKO。2番手・戸根も流れを止められず、打者13人の猛攻を許して一挙9失点。早々と試合の大勢が決まった。7月はこれで4勝9敗1分け。チームの先発で白星を挙げているのは戸郷一人だ。主戦の菅野とメルセデスは、ともに6月初旬から勝ち星なし。今月敗れた試合はいずれも先制点を許しており、坂本が故障離脱した打線にも劣勢をはね返す迫力がない。2桁失点は今季9度目で、うち3度が7月。桑田投手チーフコーチが「先発が早く崩れると流れが向こうに行く。流れを食い止めるのは難しい」と語ったように、この日のような展開になれば中継ぎの負荷が増す。ただでさえ勝ちパターンを固定できずに苦しんでいる救援陣に悪循環が生じている。「やっぱり先制、中押し、駄目押しという形でいかなきゃ」。原監督は改めて理想の試合展開を思い描いた。逆風が吹く今こそ、基本に忠実に戦う。(鈴木智紘)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
53301 0.639
(↓0.007)
-
(-)
59376
(+2)
296
(+3)
98
(+1)
55
(-)
0.255
(↓0.001)
3.090
(↑0.01)
2
(1↑)
広島
42443 0.488
(↑0.006)
12.5
(↑1)
54337
(+11)
331
(+4)
48
(+3)
16
(-)
0.254
(↑0.002
3.370
(↓0.01)
3
(2↑)
DeNA
39412 0.488
(↑0.007)
12.5
(↑1)
61290
(+3)
332
(+2)
61
(+1)
30
(-)
0.250
(-)
3.620
(↑0.02)
4
(2↓)
巨人
44471 0.484
(↓0.005)
13
(-)
51351
(+4)
405
(+11)
103
(+1)
40
(-)
0.244
(↓0.001)
3.930
(↓0.08)
5
(2↓)
阪神
41452 0.477
(↓0.005)
13.5
(-)
55301
(+1)
254
(+3)
57
(-)
68
(+1)
0.238
(↓0.001)
2.680
(↑0.02)
6
(-)
中日
37471 0.440
(↑0.006)
16.5
(↑1)
58247
(+3)
321
(+1)
43
(+1)
27
(-)
0.248
(↓0.001)
3.590
(↑0.04)