DeNA(☆3対2★)ヤクルト =リーグ戦13回戦(2022.07.16)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
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DeNA
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勝利投手:伊勢 大夢(2勝2敗1S)
敗戦投手:今野 龍太(1勝2敗1S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(31号・4回表2ラン)
【DeNA】ソト(9号・2回裏2ラン)

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◆DeNAがサヨナラ勝利。DeNAは2回裏、ソトの2ランで先制に成功する。その後同点とされるも、9回に佐野の二塁打に相手失策が絡み、決勝点を挙げた。投げては、3番手・伊勢が今季2勝目。敗れたヤクルトは、守備の乱れが失点につながり、痛い敗戦を喫した。

◆DeNAは今永昇太投手(28)、ヤクルトは原樹理投手(28)が先発。15年ドラフト1位同士の投げ合いだが、過去2度の対戦は17年7月17日は今永、21年8月29日は原が勝利投手。今日はどちらが勝利するか。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が意地の1発を放った。2点を追う4回無死一塁、DeNA今永の2球目、147キロ直球をバックスクリーン右へ。試合を振り出しに戻す13日中日戦以来の31号2ランは「最年少4番100号本塁打」に。「同点にすることができて良かったです」と振り返った。勝つか引き分けるかでマジック再点灯という状況下でチームはサヨナラ負け。4月1日以来となる今季2度目の4連敗を喫したが、頼れる4番がコロナ禍であらためて存在感を示した。高津監督をはじめ、山田、青木ら選手、スタッフ含め1、2軍で合計29人が新型コロナウイルスに感染する非常事態。この日から石井投手コーチがベンチに復帰したが、選手らの復帰のめどは未定という苦しい状況で、不動の4番が「孤軍奮闘」を続ける。ここ3試合は7打数4安打の打率5割7分1厘、2本塁打4打点。相手にプレッシャーを与え、5個の四球を選んでいる。松元監督代行も「4番として開幕から集中して責任をしっかり持って打席に入っている。ほんとにいいホームランでしたね」と納得の表情だった。【鈴木正章】

◆DeNAネフタリ・ソト内野手が放った9号先制2ランに、暗雲が垂れ込めた。試合前から雨が降り続け、予定より15分繰り下げて始まったゲーム。2回1死一塁で、6番ソトが右翼ポール際へ運ぶ2ランで先制に成功した。ソトは「初球から積極的にいき、しっかり捉えることができました。打球が高く上がったのですが、うまく風に乗ってくれました。先制することができうれしいです」と振り返る1発だった。先発今永も雨中の登板を3回無失点で切り抜けた。しかし雨脚が強まり4回表、今永がヤクルト荒木に50球目を投じたところで、一時中断となった。予報では断続的な雨が続く模様。ゲーム成立は5回終了まで。ソトの1発、そして2点差の試合の行方はいかに!?

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、31号同点2ランを放った。村上が今季31号。同選手が先発4番で打った本塁打は19年2本→20年28本→21年39本→22年31本となり、これが通算100本目。ヤクルトの4番で打った本塁打はバレンティンの192本が最も多く、100本以上は6人目。村上は22歳5カ月で、4番100号を達成した年齢としては90年清原(西武)の23歳0カ月を抜く最年少記録だ。21歳7カ月でマークした昨年の通算100号に続き、村上が2年続けて清原を抜く最年少記録をつくった。

◆DeNA今永昇太投手が粘投し、接戦に持ち込んだ。開始時間が15分繰り下がり、雨中の登板。4回途中、約10分間の一時中断をはさみ、ヤクルト村上に同点2ランを浴びた。「天候に関係なく投球することができました。ただし、村上選手に本塁打を許した場面は一番やってはいけない投球」と悔やんだが、7回3安打2失点でまとめた。「追加点を与えなかったことはよかった」とサヨナラの展開を呼び込んだ。

◆DeNAが、首位ヤクルトに劇的なサヨナラ勝ちを収め、ツイッター上で次々とDeNA関連のワードがトレンド入りした。「サヨナラ」、「ハマスタ」、「ベイスターズ」などともに、サヨナラ勝利につながる二塁打を放った「#佐野恵太」、先発で7回2失点に抑えた「今永先生」、9回を無失点に抑えた「伊勢くん」などがトレンドに入った。チームは連勝で、5位から3位に浮上。オールスターまでに完済を目指す借金を2に減らし、達成が視野に入った。

◆DeNAが雨中の接戦を主将の一打で制した。佐野恵太外野手が2-2で迎えた9回1死一塁、2球で追い込まれながらも、粘ってフルカウントから7球目の外角低めの直球を強振した。中堅フェンス直撃の二塁打に相手失策も重なり、一走桑原が本塁生還。劇的なサヨナラで2連勝を決めた。9あった借金は2まで減り、3位再浮上。佐野は「Aクラスに食い込んだ戦いができると、モチベーションが高くなってうれしい」と喜んだ。▽DeNA三浦監督(サヨナラ勝利をもたらした主将の佐野に)「勝負強い。頼りになるキャプテンです。オールスターまでに借金を減らす。これは変わらず」

◆DeNAが劇的サヨナラ勝利で、2連勝を収めた。同点の9回1死一塁で、3番佐野恵太。ヤクルト今野に2球で追い込まれながらも、粘って7球目の外角低めの直球をとらえた。伸びる打球は中堅フェンス直撃二塁打。相手の適時失策も重なって、一走・桑原が生還しサヨナラ勝利となった。佐野は「どんな球がきても食らいついていこうと思って行きました。本当に目の前の試合をしっかりと勝っていけるように集中してやっていくことが借金を減らしたり、貯金を増やしたりということにつながってくると思うので、また明日やっていきたい」。ワースト9あった借金は2まで減らした。雨天中止となった前夜、中止が決まると、知野がグラウンドでヘッドスライディングするダイブパフォーマンスを披露。さらに自身がファウルフライを落球した自虐パフォーマンスでスタンドとベンチから笑いを誘った。その"功績"を表し、一夜明けた練習前には三浦大輔監督から「監督賞」を受賞。その姿に主将の佐野は「こうやってチームを盛り上げてくれる若い選手がいるのはチームも盛り上がります。もっともっと盛り上げて、後輩たちも萎縮することなくいろんなことができるような、そんなチームにしたい」と語った。勢いをつけたチームのノルマは、前半戦での借金返済。三浦監督は「目の前の試合を1つずつ勝って、オールスターまでに借金を減らす。まずは1個ずつ、これは変わらず。接戦しながら選手たちが自信に変えて、チーム力も上がってきている。連日しんどい試合続きますけど、その中でも選手は毎日毎日準備して試合に臨んでくれてます」と、期待を寄せた。

◆苦境に立たされていても、ヤクルトにはこの男がいる。2点を追う四回無死一塁で、村上宗隆内野手(22)がバックスクリーン右への31号2ランを放った。相手先発・今永が投じた147キロの直球を完璧に捉え、打った瞬間スタンドインを確信。ゆっくりとダイヤモンドを一周した。この回先頭・荒木の打席中に雨脚が強まり、試合が11分間中断。再開後、荒木が四球を選んで作った好機で若き主砲が最高の一振りを見せた。

◆DeNAのソトが9号2ランを放った。0―0の二回1死一塁で原の初球の浮いた速球を振り抜く。打球は高々と舞い上がり、風にも乗って右翼ポール際に飛び込んだ。9日の巨人戦の本塁打を最後に安打が止まっていたが、久々の快音となった。「初球から積極的にいき、しっかり捉えることができた。うまく風に乗ってくれた」と喜んだ。

◆〝あっち向いてホイ打法〟が炸裂(さくれつ)した! DeNAのネフタリ・ソト内野手(33)が0―0の二回1死一塁から、右翼ポール際へと飛び込む9号2ランを放った。「初球から積極的にいき、しっかり捉えることができた。打球が高く上がったが、うまく風に乗ってくれた」試合前から降りしきる雨の中、ソトが原の初球、外角高めの直球を振り抜いた。豪快なフォロースルーとともに体は左方向を向きながら、打球は右方向へ。特有のアーチを描いて右翼席最前列へと運んだ。4月20日の阪神戦(横浜)でも、両軍無得点の延長十回に同じく〝あっち向いてホイ打法〟で自身3年ぶりのサヨナラ本塁打を放った。独特なアーチは好調の証。5月は本塁打なしと苦しんだ2018、19年の本塁打王が少しずつ状態を上げている。四回の一塁守備では今永、森の難しいバウンドの送球をすくい上げアウトにする好守も披露。雨中の一戦で、ソトが随所に存在感を放った。(浜浦日向)

◆DeNAが今季3度目のサヨナラ勝ち。二回にソトの9号2ランで先行。四回に村上の31号2ランで追い付かれたが、九回1死一塁で佐野が中越えに二塁打を放ち、失策の間に一塁走者が生還した。ヤクルトは今季2度目の4連敗。

◆いくら苦境に立たされても、ヤクルトには頼れる主砲がいる。2点を追う四回無死一塁。村上宗隆内野手(22)がバックスクリーン右へ31号2ランを放ち「同点にすることができてよかったです」と球団広報を通じてコメントした。横浜スタジアムには悲鳴と歓声が入り交じった。今永が投じた147キロの直球を完璧に捉え、13日の中日戦(バンテリンドーム)以来、2試合ぶりのアーチ。打った瞬間にスタンドインを確信してゆっくりと歩きだす〝確信歩き〟はもはや定番だ。チームは9日、多数の新型コロナウイルス感染者が出て、高津監督を始め、青木や山田、塩見ら多くの主力の離脱を発表した。現在も戦力ダウンの状態が続いている。そんな中、「何とかチームを勝たせられるような打撃をして、中心としてチームを引っ張っていけたら」と決意を示す22歳の存在が心強い。2―2の九回1死一塁から、今野が佐野に中堅フェンス直撃の二塁打を浴びる。中継に入った遊撃・西浦が本塁への送球を躊躇した際に地面に叩きつけてしまい、その間に一度は三塁に止まった桑原に生還を許した。サヨナラ負けで4連敗...。この日、石井投手コーチが復帰してベンチ入り。さらに高梨、内山壮、奥村、長岡が2軍に合流するなど陽性判定を受けた関係者が徐々に復帰している。全員が帰還するまで、村上がスワローズの顔として先頭に立ち続ける。

◆ヤクルトは新型コロナウイルス感染者が多く出て以降は3戦全敗で、今季2度目の4連敗。先発の原は7回8安打2失点と粘ったが、得点は村上の2ランのみ。2―2の九回に失策が絡んでサヨナラ負けとなり、松元監督代行は「ヤクルトらしく粘り強く戦っていたが、最後は残念」と肩を落とした。6番以降の出塁はオスナが四球で1度出ただけで、攻撃力不足が深刻だ。松元監督代行は「出塁しないと相手にプレッシャーを与えられない。今いるメンバーでやるしかない。打順は考えたい」と悩ましげだった。

◆〝密セ〟の主役だ!! DeNAは16日、ヤクルト13回戦(横浜)に3―2で勝利し、今季3度目となるサヨナラ勝ちを飾った。九回1死一塁で主将の佐野恵太外野手(27)が中越えの二塁打を放ち、敵失も重なって劇的勝利。チームは2連勝で借金を4月26日以来の「2」に減らした。交流戦終了後の勝率は首位・ヤクルトに並ぶリーグトップの.591(13勝9敗2分け)。1ゲーム差に4球団がひしめく混戦のセ・リーグで、2位・広島とゲーム差なしの3位に浮上した。雨中の熱戦を終わらせたのは、主将の一振りだった。九回1死一塁、佐野が放った強烈な一撃は、中堅手・並木のグラブの先でフェンスに直撃した。相手のミスも絡み、一塁走者の桑原が一気にホームイン。サヨナラ勝ちを演出した背番号7は、歓喜のウオーターシャワーを浴びた。「何とか食らい付くことができた。天候も悪く、ゲーム展開ももっと余裕を持って進めたかったけど、接戦をものにできて良かった」2―2の九回、1死から桑原が四球を選び出塁。続く佐野は2球で追い込まれたが、そこから粘って7球目の外角直球をすくい上げ、あと少しで本塁打となる中越えの二塁打を放った。一度三塁で止まった桑原は中継が乱れたのを見て再び加速し、豪快なヘッドスライディングで生還。雨の中で応援を続けてくれたファンに、今季3度目となるサヨナラ勝ちを届けた。2人のユーチューバーに力をもらった。移動時間などでテレビゲーム「マリオカート」を楽しむ佐野、桑原、牧。通称「マリオカート軍団」は今季、同ゲームの配信などで登録者数141万人を誇る人気YouTubeチャンネル「サワヤンゲームズ」で恒例のポーズ「デスターシャ」を本塁打パフォーマンスに取り入れている。佐野は6月28日の阪神戦(横浜)に、同チャンネルを運営するウクライナ出身のサワヤン兄弟を招待。大ファンの2人と試合後に対面を果たした佐野、桑原、牧は、それぞれ愛用のゲーム機「ニンテンドースイッチ」にサインをもらった。そこからチームは絶好調。この日も〝軍団〟の2人で決着をつけた。雨で午後6時半過ぎに中止が決まった前日に続き、雨で試合開始が15分遅延。中断も挟む難しい展開を乗り越え、チームは連勝で借金を4月26日以来の「2」に減らし、交流戦明けの勝率をヤクルトに並んでトップの・591とした。1ゲーム差の中に2―5位まで4球団が密集する〝密セ〟のセ・リーグで、5位から2位・広島とゲーム差なしの3位に浮上。2020年の主将就任後、2年連続でクライマックスシリーズ進出を逃してきた佐野は「こうやってAクラスに食い込む戦いができると、モチベーションが高くなり、ファンの方も喜べると思う」と、しびれる戦いの継続を約束した。オールスター戦(26、27日)前の借金完済を掲げる三浦監督は「勝負強い、頼りになるキャプテンです」と主将に敬意を示し、佐野も「目の前の試合に集中してやっていくことが借金を減らし、貯金を増やすことにつながる」と語気を強めた。〝横浜反撃〟へ、DeNAが波に乗ってきた。(浜浦日向)★〝後継者〟誕生 高まる一体感が、チーム好調の一因となっている。前日15日の試合は午後6時半過ぎに雨天中止が決定。天気の回復を信じて待ったファンのため、4年目内野手の知野が水しぶきを上げながらヘッドスライディングを披露するなどしてスタンドを沸かせた。2019年のノーゲームの際に、グラウンドでの軽快なダンスでファンを喜ばせた経験のある佐野は、〝後継者〟の誕生に「ああいう選手がいるとチームも盛り上がる」と笑顔。三浦監督は試合前、知野に「監督賞」を贈呈した。

◆サヨナラ負けでの4連敗にも希望の光を見せた。2点を追う四回無死一塁。ヤクルト・村上宗隆内野手(22)がバックスクリーン右への31号2ラン。降雨中断直後に今永から同点弾を放ち、気を吐いた。前半戦で83打点を挙げたのは、03年のラミレス(シーズン124打点)に並ぶ最多記録となったが、まさかの幕切れが待っていた。九回1死一塁で佐野の飛球は中堅フェンスを直撃。中継に入った遊撃・西浦が本塁へ送球しようとし、走者が三塁で止まったのを見て投げるのを止めようとしたが、送球を真下にたたきつけて生還を許した(記録は失策)。新型コロナウイルス感染者が多く出て以降は3戦全敗で、4連敗は3月29日―4月1日以来。松元監督代行は「九回まではヤクルトらしい粘りだったんですけど、残念な結果になってしまった」と肩を落とした。ただ、朗報もある。この日、コロナ陽性判定を受けていた高梨、内山壮、奥村、長岡が2軍に合流。状態を整えてから1軍に合流させる方針だが、離脱者が復帰し戦力が充実する日も遠くない。「下を向いている暇はない」と松元監督代行。全員で歯を食いしばり、連敗を止める。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
53301 0.639
(↓0.007)
-
(-)
59376
(+2)
296
(+3)
98
(+1)
55
(-)
0.255
(↓0.001)
3.090
(↑0.01)
2
(1↑)
広島
42443 0.488
(↑0.006)
12.5
(↑1)
54337
(+11)
331
(+4)
48
(+3)
16
(-)
0.254
(↑0.002)
3.370
(↓0.01)
3
(2↑)
DeNA
39412 0.488
(↑0.007)
12.5
(↑1)
61290
(+3)
332
(+2)
61
(+1)
30
(-)
0.250
(-)
3.620
(↑0.02)
4
(2↓)
巨人
44471 0.484
(↓0.005)
13
(-)
51351
(+4)
405
(+11)
103
(+1)
40
(-)
0.244
(↓0.001)
3.930
(↓0.08)
5
(2↓)
阪神
41452 0.477
(↓0.005)
13.5
(-)
55301
(+1)
254
(+3)
57
(-)
68
(+1)
0.238
(↓0.001)
2.680
(↑0.02)
6
(-)
中日
37471 0.440
(↑0.006)
16.5
(↑1)
58247
(+3)
321
(+1)
43
(+1)
27
(-)
0.248
(↓0.001)
3.590
(↑0.04)