日本ハム(☆6対0★)楽天 =リーグ戦13回戦(2022.07.14)・静岡草薙球場=
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楽天
0000000000700
日本ハム
00003003X6811
勝利投手:加藤 貴之(4勝4敗0S)
敗戦投手:岸 孝之(6勝4敗0S)

本塁打
【日本ハム】石井 一成(5号・5回裏2ラン)

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◆日本ハムが6連勝。日本ハムは0-0の5回裏、宇佐見のスクイズと石井の2ランで3点を先制する。そのまま迎えた8回には、近藤と谷内の適時打で3点を挙げ、試合を決定づけた。投げては、先発・加藤が7回無失点の力投で今季4勝目。敗れた楽天は、投打ともに振るわなかった。

◆日本ハムは7日ロッテ戦から○○○○○の5連勝。今日も勝って6連勝すれば19年5月26日~6月4日の7連勝以来、3年ぶり。また、この連勝間はすべて2失点以下。日本ハムが6試合連続で2失点以下となれば、12年4月19日~26日の7試合以来、10年ぶり。

◆BIGBOSSがサプライズ込みの"有言実行スタメン"を組んだ。13日に逆転1号3ランを放ってチームを5連勝に導いたヒーローの木村文紀外野手(33)を「4番右翼」で起用。新庄剛志監督(50)は前夜の試合後に「明日も木村君を何番か分からないけど、いきます」と明言していたが、木村にとってプロ16年目で初めての4番スタメンという大役を与えた。

◆熱烈な野球ファンとして知られる大友康平(66)が試合前に君が代独唱を行った。独特のハスキーボイスで歌い上げ、大きな拍手が送られた。「緊張しました。ソロで君が代を歌うので、失敗しちゃいけないと昨日の夜から緊張しっぱなしでした」と、振り返った。試合前に新庄剛志監督(50)と交流することはなかった。「公式戦ですから。僕もプロなので」と敬意を持って、あえて接触はせず。自身も万全を整えて、プロ野球の試合では初めての君が代独唱に臨んでいた。プロ野球ファンとして、BIGBOSSが展開する野球については「まだまだ探っているのかな。でも、ビッグボスがいろいろやって、野球界に一石を投じたのは偉業だと思います」と、話した。君が代独唱の前にはトークでも球場を盛り上げた。「まずは、なんと言いましてもですね、沢村投手がベーブ・ルースとルー・ゲーリッグから三振を取っている、その地に立っていることで感動しております」と、1934年(昭9)に今回の舞台と同じ草薙球場で開催された日米野球について触れた。最後に「選手の皆さん、今日ここでしか会えないプロ野球のファンの皆さんに最高のプレーを見せてあげてください」と、両チームにエールを送っていた。

◆日本ハム主催の静岡・草薙球場での楽天2連戦では、大バズり中の「きつねダンス」が連日、披露された。この日は2回終了時に、北海道から"出張"してきたマスコットのフレップ、ポリーに加えてファイターズガールがグラウンドへ登場。ノルウェーのコメディーデュオ「Ylvis(イルヴィス)」が歌って踊り、9年前に世界中で大ヒットした「The Fox」が流れると、場内のファンも曲に合わせて手を動かす姿も多く、大盛況だった。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が見せたバントの構えに、球場に詰めかけたファンから、どよめきが起きた。5回無死一塁の場面。清宮は初球でセーフティーバントを試み、バットを引いたが判定はストライク。2球目は最初からバットを寝かせて待つと、場内はざわついた。マウンド上の楽天岸も、けん制を挟んで様子を見たが、清宮の構えは変わらなかった。そして、2球目にバントを試みたが、投前への小フライとなり、あえてワンバウンドさせてから捕球した岸が二塁へ送球して一塁走者を封殺。清宮は一塁でセーフとなったが、6月10日の中日戦(札幌ドーム)以来となる、プロ通算2個目の犠打は決められなかった。

◆BIGBOSSの執念が、実った。日本ハム宇佐見真吾捕手(29)がセーフティースクイズを決めて、投手戦の均衡を破った。0-0の5回1死一、三塁。カウント2-0から宇佐見が敢行したスクイズはファウルに。1度は逃したチャンスだったが、諦めない。カウント2-2から一走の浅間大基外野手(26)が二盗を決め二、三塁とすると、フルカウントからの7球目、宇佐見が、この打席2度目のスクイズを、今度はきっちり一塁方向へ転がした。三走の清宮幸太郎内野手(23)が本塁へ滑り込み、待望の先取点。これには、新庄剛志監督(50)もベンチ最前列へ飛び出し大喜び。リードでも先発の加藤貴之投手(30)を引っ張っていた宇佐見は「フォア・ザ・加藤さん」と、喜んだ。

◆楽天が、日本ハム新庄剛志監督(50)の奇想天外な采配に翻弄(ほんろう)された。先発岸孝之投手が4回まで1安打と、ほぼ完璧な投球。ところが0-0の5回1死二、三塁、カウント2ボールからのスクイズを仕掛けられた。これはファウルで失敗させたものの、フルカウントから今度はセーフティースクイズという奇策で先制点を許した。その直後、9番石井に2ランを被弾。5回を終えて、0-3とリードを許した。

◆日本ハムが接戦を制して3位楽天に連勝し、チーム3年ぶりで新庄剛志監督(50)にとっては初となる6連勝。「いいゲームを見せられてうれしいです」と笑顔を見せた。BIGBOSSの大胆な一手が、決勝点となった。0-0で迎えた5回1死二、三塁。宇佐見真吾捕手(29)がフルカウントからの7球目にスクイズを成功させて先制点を奪取した。超異例のタイミングで仕掛けて大成功した妙策について、新庄監督は試合後に「あの場面、2ランスクイズだったんですよ、本当は」と明かした。一塁手の鈴木大が本塁へ送球したのが想定外で、「(三塁コーチャーの)稲田コーチがストップ。(二塁走者が本塁へ)走っていたら、たぶん(炭谷は)ファーストには投げていないかなと思います。稲田コーチのファインプレー」と、振り返った。続く石井一成内野手(28)が右翼席へ5号2ラン。一気に試合の主導権を奪った。先発した加藤貴之投手(30)も持ち味を十分に発揮した。腰痛で戦列を離れていたサウスポーは、22日ぶりの登板だったが、ブランクを感じさせない投球で7回5安打無失点の好投。約1カ月ぶりの4勝目を挙げた。これで6連勝中は全て2失点以下となり、投手陣は12年4月19~26日の7試合連続以来、10年ぶりの記録を達成。「いいですね。やっぱり前半よくなかった分、しっかり立て直してくれているところには心強さはありますね」と、投手陣をたたえたBIGBOSS率いるチームは、ワーストだった借金を「20」から一気に「14」まで減らした。

◆楽天が今季初の5連敗で、ついに3月29日の開幕3戦目以来の貯金1となった。先発の岸孝之投手(38)が4回まで1安打5奪三振と快投。しかし、5回1死二、三塁から宇佐見にセーフティースクイズを決められて先制を許すと、さらに石井に2ランを浴びて一挙3失点した。8回には後を継いだ鈴木翔が、3安打で3失点し点差を広げられた。外国人不在の打線は長打力を欠き、オール単打の散発7安打に封じられた。2併殺を食らうなど三塁も踏めず、6月26日以来、今季13度目の完封負けを喫した。

◆楽天早川隆久投手(24)が14日、コンディション不良のため今季初めて出場選手登録を抹消された。状態について、石井GM兼監督は「ちょっとコンディション的に次の登板が厳しいかなと判断して抹消した。どことは言えないですが」と説明した。今季は14試合で5勝6敗、防御率3・32の成績を残している。

◆楽天が今季初の5連敗を喫した。先発の岸孝之投手(38)が4回まで1安打5奪三振と快投。しかし、5回1死二、三塁、フルカウントから宇佐見にスクイズを決められて先制を許すと、続く石井に2ランを浴びて一挙3失点した。岸は「ホームランですね。あのスクイズももう少しなんとかできたかなとは思いますし、あのイニングが全てです」と反省を口にした。8回には後を継いだ鈴木翔が、3安打で3失点と点差を広げられた。外国人不在の打線は長打力を欠き、オール単打の散発7安打に封じられた。1番の西川を外し、茂木を起用したがはまらず。2併殺を食らうなど三塁も踏めなかった。石井GM兼監督は「必ずしも動いてもいい方向にいくとは限らないですが、どういう状況でもうまくいっていない部分もあるので、あがいていくしかない」と、打開策を打った理由を説明した。完封負けは6月26日以来、今季13度目となった。序盤は首位を走っていたが、とうとう貯金が、3月29日の開幕3戦目以来となる1にまで減った。石井GM兼監督は「厳しい戦いが続くと思う。乗り越えられなかったら、しょせん、僕も含めてそこまで。そういうチームになってしまうので、違うぞと。みんなで、高い壁があっても、それをぶつかって壊すぐらい一致団結してやらないと」。コンディション不良で早川隆久が登録抹消となるなど台所事情も苦しいが、団結力で苦境を乗り越えると誓った。

◆BIGBOSSの妙策が試合を決めた。最下位の日本ハムが静岡で3位楽天に連勝し、チーム3年ぶりの6連勝をマークした。5回1死二、三塁で新庄剛志監督(50)が宇佐見真吾捕手(29)に命じた「フルカウント・スクイズ」が成功。試合の流れをがっちりつかむと、投手陣も10年ぶりとなる6試合連続2失点以下と盤石の試合運びで今季11度目の0封勝利。勢いが止まらなくなってきた。BIGBOSSは勝利が決まると、右翼上空を見上げた。6連勝を祝福する花火を見上げて拍手。視線を下ろし、笑顔の頼もしい選手たちにも拍手を送った。「いいゲームを見せられてうれしいです」と笑った。大胆で繊細な妙策が、決まった。5回1死二、三塁。「予報では雨が降ってくるので先に1点取りたい」。3球目にスクイズを仕掛けたがファウル。秘策はここから。フルカウントの7球目。宇佐見が先制スクイズを決めた。フルカウントから超異例の作戦。試合後に意外な真実を明かした。新庄監督 あの場面、2ランスクイズだったんですよ、本当はね。6月11日中日戦でも決めた3バント2ランスクイズが真の狙い。打球を捕球した一塁手の鈴木大が一塁へ送球したら、二塁走者の浅間も一気に本塁生還する作戦だった。ただ、鈴木大の本塁送球が想定外。「ホームに投げてくると思わなかったから(三塁コーチの)稲田コーチがストップ」。二塁走者が本塁生還を狙っていれば、捕手の炭谷は一塁には投げずに三本間で挟殺プレーを狙う可能性が高かった。好機をしぼませなかった「稲田コーチのファインプレー」と感謝した。妙策を仕掛けた根拠も、新庄監督の勘ピューターではじき出していた。新庄監督 フルカウントなのでストライク取ってくる。あと6球目のファウルがポイント。打ってくれたことによって(相手が)次も打ってくると思うところを狙った。0-0の投手戦で試合後半には雨予報。先取点を取られたくない投手心理を読み、フルカウントからの6球目のファウルでスクイズへの警戒心も薄れた。「スクイズやろうとタイミングを計っていた」という絶好機が、あの場面だった。新庄監督 追い込まれて(スクイズが)ファウルになったら俺のせい。思い切ってバントしなさいって、キャンプ中から言っている。決めてくれるところがまた、うれしいですね。春季キャンプが始まる前夜に沖縄・名護で見た花火に涙した新庄監督。静岡で見た充実感漂う花火も、格別だった。【木下大輔】▽宇佐見(5回にフルカウントからスクイズ成功)「一、三塁になった時点で、スクイズかセーフティースクイズかエンドランはあるなと思った。2ボールから出てファウルになっちゃったんですけど、あの打席では何かしらのサインが出ると準備していた」

◆フルカウントからの3バントスクイズ成功で、監督就任後、初の6連勝を引き寄せた日本ハム新庄剛志監督(50)の試合後の主な一問一答は、以下の通り。-静岡のファンが喜ぶゲームになった新庄監督 2日ともね。6点開いたから面白かったかな。いいゲームを見せられてうれしいです。-先発の加藤が好投新庄監督 素晴らしかった。打たせて取るピッチング。いつもなんですけど、安心して見ていられるピッチャーなので。5、6回まで、すぐ来ますよね。加藤君が投げると。で、最後ちょっとだけ、背中に張りがあったので代えました。-点の取り方が良かった新庄監督 予報では雨が降るというので、先に1点取りたいなと。カウント3-2から、うまく僕がサインを出して、決めてくれるっていうね。素晴らしいと思う。-2ストライクでも迷わなかった新庄監督 そうっす。カウント3-2なので、ストライクを取ってくると思って。あの場面、本当は2ランスクイズだったんですよ。ホームに投げてくるとは思わなかったから。(三塁コーチの)稲田コーチがストップ(二走を三塁で止めた)。(サイン通りに二走が本塁へ)走っていたら、多分(相手守備は)ファーストには投げていない(二走は本塁憤死になる)。稲田コーチのファインプレー。-宇佐見のところで2回スクイズ新庄監督 1度目はピッチャー(楽天岸)のテクニックなのか分からないですけど、あの打席はいつかスクイズやろうと思っていて、タイミングを計っていた。カウント3-2から1球ファウル。ポイントですね、あのファウル。左にファウルしてくれたことによって、打ってくるだろうという意識になったところを狙った。これは、2ストライクに追い込まれてファウルになったら、オレのせい。「思い切ってバントしなさい」って、キャンプ中から、いつも言っている。決めてくれるところがまた、うれしいですね。-石井が本塁打新庄監督 今日ね、練習前の特打の時に「引っ張っていいよ。思い切り引っ張りなさい」と伝えて。それ(本塁打)につながったかは分かりませんけど、思い切り引っ張っていい形でホームランに。興奮しました。-2日連続で9番打者が本塁打新庄監督 ね。たまたまでしょ(笑)9番は1番の役割があるので、おいしいところで回ってくる打順だなって思います。-2ランスクイズのサインの前に、清宮にバントをさせた新庄監督 今後、ああいう場面で、ああいうケースが来たらバントさせるから。これからも。誰だろうが。ああいうところは3バントもさせるし、あれをしっかり決めてもらわないと(メンバーから)外すっていう考えもあるから。-初球はセーフティーだった新庄監督 初球はセーフティー。どっちが、やりやすいのかなって。2つ試して見極める。-1点欲しい場面で新庄監督 そうそうそう。1点取って、流れをこっちに持って来る。僕がちょっとショックだったのは、阪口君。いつも言っているように、チャンスは一瞬。今日、スタメンで出て見逃し三振に、ちょっと歯がゆかったというか。あそこはガッと振っていけば、もう1度打席与えていた。-木村は思いきり振っていた新庄監督 もちろん。多分、こういうコメントとか耳に入っていると思うし。思い切りのいいスイングはしてもらっている。-9回1死で、石川直から堀に交代新庄監督 僕のイメージでは1-1とか2-1。(実際は)6-0なんだけど、そういう場面を想定して。これからは6点差あろうが、ゲームセットになるまで、しっかりしのぐ。そうじゃないと強くならない。-この6試合で投手陣が2失点以内新庄監督 いいですね。前半戦で良くなかった分、しっかり立て直してくれているところに、心強さはありますね。先発投手が長いイニングを投げてくれているので、中継ぎの投げていないピッチャーの感覚が狂ってくるのも嫌だったし。北山君も相当投げていなかったから、あそこは、北山君で行きたいって、僕が口を挟んで...。しっかりタイミングを狂わせて投げてくれた。ちょっと、まだフォークが高いかな? 最初の頃のフォークを投げてくれないと、怖さはある。僅差の場面で使っていくためには、真っすぐのキレがあるんだから、フォークをその高さからスコーンって落とす。そうすれば、最初の頃のようなポジション(抑え)に戻れると思う。

◆日本ハム加藤貴之投手(30)が雨中の完全復活だ。ぎっくり腰のような症状で約3週間ぶりの先発となったが、7回を散発の5安打無失点に抑え、6月12日中日戦(札幌ドーム)以来、約1カ月ぶりの4勝目を手にした。降板後「トレーナーの皆さんのおかげで復帰できた」と、真っ先に裏方のスタッフに感謝のコメント。お立ち台でも「野手のいいプレーもあったし、宇佐見の配球通りに投げられた」と仲間に最敬礼した。走者を背負っても力まず「緊張感はあったけど、楽しく投げられた」と満足そう。背中に張りを覚えたことで、大事を取って7回88球で降板となったが、新庄監督は「素晴らしかった」と大絶賛だ。ブルペンも含め投手陣が好調で、チームは今季11度目の0封勝ち。球団では12年4月19~26日の7戦連続以来、10年ぶりの6試合連続2失点以下となった。

◆プロ6年目の日本ハム石井一成内野手が自己最多の5号2ランで、勝利を引き寄せた。5回、前を打つ宇佐見のスクイズで、先制点を挙げた直後だった。楽天岸の緩い変化球を右翼席へ運んだ。試合前、新庄監督から「秘密のアドバイスをいただいた。それで打てました」。今季は勝負強い打撃が光る。早大時代の友人が応援に駆けつけた中での1発で「力になりました」と、表情を緩めた。

◆楽天・岸が14日の日本ハム戦(静岡)に先発する。ここまで13試合の登板で6勝3敗、防御率2・90をマーク。草薙球場では例年、3月にオープン戦を行われているが、公式戦での登板はこれが初となる。37歳のチーム最年長右腕は「とりあえず暑いので集中力を切らさないようにという所が一番かな」と意気込みを語った。(静岡)

◆日本ハムが連勝を6に伸ばした。五回に宇佐見のスクイズ、石井の2ランで3点を先行。八回は近藤の2点三塁打、谷内の適時打で突き放した。加藤は7回無失点で約1カ月ぶりの勝ち星となる4勝目。楽天は今季初の5連敗を喫した。

◆楽天は放った7安打の全てが単打で三塁すら踏めず、今季ワーストの5連敗を喫した。加藤の打たせて取る投球に翻弄され、二回無死一塁で銀次が二ゴロ併殺、三回1死一塁では茂木が三ゴロ併殺に倒れた。序盤の拙攻で流れを失い、零敗は今季13度目となった。球団新記録の11連勝を飾った5月10日には18もあった貯金がついに残り一つ。石井監督は「高い壁があってもぶつかって壊すぐらいの気持ちで、みんなで一致団結してやっていくことがすごく大事」と立て直しに懸命だった。

◆腰の痛みのため一時チームを離れていた日本ハムの加藤が約3週間ぶりの登板で7回無失点と好投し、4勝目を挙げた。「(復帰)1発目で緊張感があった」との言葉とは裏腹に、いつも通り抜群の安定感。併殺打二つと打たせて取る投球で、二塁も踏ませなかった。6連勝中は全て失点が2以下と投手陣の奮闘が光る。防御率1点台で先頭に立つサウスポーは「中継ぎもみんな頑張っているし、一人一人が一つの勝ちに向かっていけている」とうなずいた。

◆「9番・二塁」の日本ハム・石井一成内野手(28)が五回に、自己最多を更新する5号2ラン。3年ぶりの6連勝に貢献し、お立ち台で笑みを浮かべた。「あんなに飛ぶとは思わなかった。風にも乗ってスタンドに入ってくれて本当に良かった」五回1死二、三塁の好機に、フルカウントから宇佐見の意表を突くスクイズで先制。なお2死三塁で、岸の127キロのチェンジアップをすくい上げ、右翼席へ運んだ。試合前の特打で、新庄監督から「思い切り引っ張りなさい」と助言された。石井は「ボスから秘密のアドバイスをいただいて打てました」と胸を張り、指揮官も「いい形でホームランに。興奮しました」と喜んだ。栃木・作新学院高で通算15本塁打を記録し、3季連続で甲子園に出場。2年夏は同校49年ぶりの4強入りを果たした。2017年に早大からドラフト2位で入団し、6年目の今季はブレークの予感を漂わせる。13日の木村に続き、2夜連続で9番打者が値千金の一発を放ち、静岡シリーズで2連勝。石井は「札幌に戻りますけど、まだまだ勝っていきたい」と頼もしかった。(加藤次郎)★大学同級生も刺激 石井の早大野球部時代の同級生で、現在は静岡の社会人チーム・山岸ロジスターズでプレーする砂田至さんが1年ぶりに現地で観戦。「さすがのひと言。めちゃめちゃうれしいです。刺激をもらったので明日の練習も気合が入りそうです」と喜んだ。石井は「仲のいい友だちが見に来てくれて、いい姿を見せられてよかった。力になりました」と感謝した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
43361 0.544
(↓0.007)
-
(-)
63296
(+2)
245
(+3)
52
(+1)
49
(-)
0.256
(↓0.001)
2.790
(-)
2
(-)
西武
45381 0.542
(↑0.005)
0
(↓1)
59274
(+2)
239
(+1)
70
(-)
39
(+1)
0.226
(-)
2.400
(↑0.01)
3
(-)
楽天
40391 0.506
(↓0.007)
3
(-)
63269
(-)
256
(+6)
49
(-)
58
(-)
0.237
(↓0.001)
3.140
(↓0.04)
4
(-)
ロッテ
41421 0.494
(↓0.006)
4
(-)
59260
(+1)
290
(+2)
47
(+1)
83
(-)
0.219
(-)
2.980
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
42440 0.488
(↑0.006)
4.5
(↑1)
57253
(+3)
263
(+2)
39
(+2)
38
(+1)
0.237
(↓0.001)
2.710
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
35490 0.417
(↑0.007)
10.5
(↑1)
59279
(+6)
301
(-)
68
(+1)
56
(+1)
0.235
(-)
3.440
(↑0.04)