西武(☆3対0★)ロッテ =リーグ戦12回戦(2022.07.13)・ベルーナドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:エンス(6勝4敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝2敗2S))
敗戦投手:石川 歩(5勝4敗0S)

本塁打
【西武】オグレディ(12号・2回裏ソロ)

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◆西武は2回裏、オグレディのソロで先制に成功する。そのまま迎えた7回に古賀の適時打で加点すると、続く8回には山田が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・エンスが5回無失点と試合をつくり今季6勝目。敗れたロッテは、先発・石川が力投するも、打線が援護できなかった。

◆ロッテが今季14度目の0封負けを喫した。西武エンス相手に1回2死満塁、3回無死満塁、4回2死二、三塁とたびたび好機をつくったが、4回までに8残塁。井口資仁監督は「球数投げさせて、いい形でつないだんですけど、得点圏で自分たちの打撃ができなければ攻略したとは言えない」と拙攻を嘆いた。5回以降は二塁を踏めず。腰痛から復帰して7回2失点と好投した石川を援護できなかった。▽石川(腰痛から復活して6月7日以来の先発。7回に2点目を失って降板し4敗目)「最後ちょっともたもたしたというか、あまりよくなかったですが、全体としては悪くなかったかなと思います」

◆西武が新型コロナウイルスに6選手が感染する窮地を、無失点リレーで乗り越えた。主力を欠きながらも左腕・エンスから始まった0行進を5人継投で、最後は平良海馬投手(22)が代役守護神として締めくくった。主将の源田、抑えの増田を欠きながらも接戦をものにして連敗を回避。首位ソフトバンクと1ゲーム差のまま2位をガッチリとキープした。ゼロ行進の最後は、代役守護神・平良が、淡々と締めくくった。9回のマウンド。先頭レアードに153キロ、156キロ、157キロとギアを上げた。ロッテ打線に14打席ぶりに安打を許すも、次打者を1球で二ゴロ併殺打。最後は、3球三振に仕留めゲームに終止符を打った。無失点リレーのまま今季2セーブ目を挙げた平良の内心は「何も変わらないです、気持ちは(登板が)1イニング早くなったぐらいです」と変わることなく大役を果たした。守護神・増田が不在でも、6回からの継投は盤石だった。森脇、本田、水上が無安打無失点継投。平良は持ち場が8回から9回へ移っても「まあ、みんな雰囲気は変わらずいいので。変わらずにやっていきたいと思います」と気負いは、ない。増田から託されたメッセージは「まったく。急にコロナになっていなくなったので」。無言のメッセージを受け、あるのは無失点に抑える使命。「0点に抑えるという仕事は8回も9回も変わらない。いつも通りやっていきたいなと思います」と不変の心得で臨むだけだ。飽くなき探求心は、令和の怪物にもアンテナを張る。試合前に、監督推薦により2年連続2度目の球宴出場が発表。興味はロッテ佐々木朗に向けた。「佐々木朗希投手に質問してみたい。どうやったら球が速くなりますか? って聞いてみたいです」。平良自身も最速160キロの豪腕だが、164キロの怪物に興味津々。伸びしろに、球速アップを追求中とあって「1人だけおかしい。やはり、平均球速も佐々木選手はすごい、僕もそういう投手になりたい」と、このときだけは声が弾んだ。チームは17度目の無失点リレーで連敗を回避した。首位ソフトバンクと1ゲーム差の2位をキープ。でも「あんまり順位とか成績とかを気にせずに、1日1日自分の仕事ができるようにと思ってやっています」と再び淡々。気負わず不変の心意気で、0を刻むだけだ。【栗田成芳】▽西武エンス(5回5安打無失点で6勝目)「ランナーは出したけど要所要所、特に満塁の場面を0点で切り抜けることができたのは良かった。オグレディが貴重なホームランを打ってくれたね」▽西武オグレディ(2回に先制の決勝12号ソロ)「1球目に失敗したセーフティーバントの次のボールも同じようなボールがきた。バントを失敗したけど、球筋がよく見えたおかげでホームランを打つことができたよ」

◆主力離脱の獅子が踏ん張った。2位西武が5投手のリレーでロッテ打線を0封し、首位ソフトバンクとの1ゲーム差を死守した。先発ディートリック・エンス投手(31)が5回を5安打3四球も、粘り強く再三のピンチをしのいだ。主将の源田壮亮内野手(29)、守護神・増田達至投手(34)ら4選手を新型コロナウイルスの陽性判定で欠く中、チーム一丸で逃げ切った。布石の打ち方は、日本になじんだ証しだった。2回2死から7番オグレディが初球、セーフティーバントを試みた。ファウルになったが、助っ人外国人の策に球場はどよめいた。しかし狙いは2球目だった。高めの変化球を強振。様子見に同じ球種を立て続けに投じた相手バッテリーをあざむき、右中間へ12号先制ソロを描いた。オグレディは「1球目に失敗したセーフティーバントの次のボールも同じようなボールがきたんだ。バントを失敗したけど、球筋が良く見えたおかげでホームランを打つことができたよ」としてやったりだった。試合前には、大量8人が入れ替わる事態に陥った。4選手が新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。主力では、前日の試合中に陽性の疑いで途中交代した主将の源田に加え、抑えで今季22セーブを挙げている増田が抹消。投打の柱を2人欠く緊急事態を"ルーキーズ"がカバーした。オグレディと同様に来日1年目の左腕エンスが先発。バッテリーを1年目の古賀と組んだ。初回2死満塁のピンチで、レアードを二ゴロ。さらに3回無死満塁から、4番安田、佐藤都を立て続けに空振り三振に打ち取り、最後は再びレアードを一飛に仕留めて切り抜けた。4回には2死二、三塁も抑え、1点リードを守って5回5安打無失点で後続に託した。「ランナーは出したけど要所要所、特に満塁の場面を0点で切り抜けることができたのは良かった。オグレディが貴重なホームランを打ってくれたね」と、投打で入団1年目の"ルーキーズ"が存在感を発揮した。チームは9日の楽天戦で勝利し、2位に浮上したばかり。前夜12日は内野手全員の4失策で勝機を逸したものの、一夜明けて引きずることなく接戦に持ち込んだ。

◆西武が13日、増田達至投手(34)浜屋将太投手(23)公文克彦投手(30)バーチ・スミス投手(32)源田壮亮内野手(29)高木渉外野手(22)の6選手とチームスタッフ2人の計8人が、新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことを発表した。これを受け代替選手として佐藤隼輔投手(22)ディートリック・エンス投手(31)山田遥楓内野手(25)呉念庭内野手(29)を出場選手登録した。ピンチを一丸となって乗り切った。先発エンスが要所を抑え5回5安打無失点。2回、オグレディが先制ソロを運び、7回に先発マスクの古賀が右前適時打で追加点を挙げた。8回には昇格した山田がダメ押し適時打を放ち、一気に勝機をたぐり寄せた。総力戦での勝利に、辻監督は「1番と9番が19歳(滝沢)、20歳(長谷川)。しかも育成から契約された2人。これも大きな経験。そういうのもあって強いチームになると、非常にうれしいことなので」と育てながら勝っていく。○...13日が誕生日の森脇と水上の2人が、無失点で飾った。30歳の森脇は6回、24歳の水上は8回を、ともに無安打無失点でホールドをマーク。森脇は「昨日の試合で失点していましたので、今日は何とかリベンジしたいと思っていました」。水上も「いつもの7回ではなく8回の登板でしたが、気持ち的には変わらずマウンドに向かいました」と0を刻んだ。

◆西武が守り勝った。先発・エンスが5回5安打無失点で6勝目(4敗)。打線は二回にオグレディの12号先制ソロで先制。七回に古賀の適時打、八回には山田の適時打で1点ずつ加えた。頼れる助っ人オグレディが7月8日の楽天戦以来、4試合ぶりの一発となる12号先制ソロを放った。「1球目にバントを失敗したけど、球筋が良く見えたおかげでホームランを打つことができた」両軍無得点で迎えた二回2死の第1打席。石川の初球のシンカーで、セーフティーバントを試みたがファウル。続く2球目に「次も同じようなボールがきた」と完璧に捉え、右中間スタンドへ文句なしの一発を運んだ。昨季は米大リーグ、パドレスでプレーし、3Aで15本塁打。同僚だったダルビッシュから日本の野球についての助言を受けて来日すると、開幕からスタメン出場を続けた。優勝を狙うチームに欠かせぬ存在となっている。5月には夫人の出産立ち合いのため米国に一時帰国し、現地時間11日に第1子となる女の子が誕生。母国に残した愛する家族のためにも頼れる助っ人がさらなるアーチを描く。(石井孝尚)

◆ロッテの石川は7回2失点と試合をつくったが、4敗目を喫した。腰痛の影響で6月15日に出場選手登録を外れ、1カ月以上間隔が空いてのマウンドとあって「全体としては悪くなかった」と手応えを口にした。二回にオグレディにソロを浴び、七回は古賀に適時打を許したが、それ以外は持ち味のシンカーが光った。打線が三回に無死満塁で無得点に終わるなど援護なく白星にはつながらなかったが、井口監督は「緩急を使いながら今日は良かったと思う」と好評価だった。

◆ロッテ・石川歩投手(34)が先発し、7回5安打4三振2失点で4敗目(5勝)を喫した。打線は2度の満塁の好機などで凡退。試合後、代表取材に応じた井口資仁監督(47)の一問一答は以下の通り。--一、三回はいずれも満塁、四回は二、三塁の好機で凡退した「チャンスはあったが、そこで1本だせなかったというところ。(西武先発のエンスに)本当に球数を投げさせて、いい感じでつないだ。結局、走者を得点圏においた絶好機で自分たちの打撃ができなければ、攻略したとはいえない」--6月7日の中日戦以来の先発となった、石川の投球内容について「よかったと思います。緩急差をうまく使いながら打たせていました。もう一回、オールスターまでに投げられるので、何とかして勝ちをつけさせてあげたいと思います」

◆球宴選出コンビが無失点リレーを締めくくった。西武・平良海馬投手(22)は九回に5番手で登板し、1回1安打無失点。新型コロナウイルス感染で離脱した抑えの増田達至投手(34)の穴を埋めた。「(中継ぎと)気持ちは変わらない。(増田不在だが)変わらずにやっていきたい」。普段通りのクールな表情で振り返った。直前の八回は、この日、24歳の誕生日を迎えた水上が好投。「いつもの七回ではなく八回の登板だったが、気持ち的には変わらずマウンドに向かった」と冷静に投げきった。増田、平良とともに監督選抜で球宴に初選出された〝御礼投球〟で勝利に貢献した。試合前に源田、増田ら6選手の新型コロナ感染が判明しチームに嫌な空気が流れた中、5投手の継投で今季16度目の零封勝ち。辻監督も「(零封勝ちは)これで何度目? すごいなあ」と投手陣に感謝した。首位ソフトバンクとのゲーム差「1」を維持。夏に強い西武が混戦模様のパ・リーグを盛り上げる。(石井孝尚)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
43351 0.551
(↑0.006)
-
(-)
64294
(+4)
242
(+2)
51
(+2)
49
(-)
0.257
(↓0.001)
2.790
(↑0.04)
2
(-)
西武
44381 0.537
(↑0.006)
1
(-)
60272
(+3)
238
(-)
70
(+1)
38
(+1)
0.226
(-)
2.410
(↑0.03)
3
(-)
楽天
40381 0.513
(↓0.006)
3
(↓1)
64269
(+2)
250
(+3)
49
(-)
58
(+1)
0.238
(-)
3.100
(-)
4
(-)
ロッテ
41411 0.500
(↓0.006)
4
(↓1)
60259
(-)
288
(+3)
46
(-)
83
(-)
0.219
(-)
2.990
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
41440 0.482
(↓0.006)
5.5
(↓1)
58250
(+2)
261
(+4)
37
(-)
37
(-)
0.238
(↓0.002)
2.720
(-)
6
(-)
日本ハム
34490 0.410
(↑0.008)
11.5
(-)
60273
(+3)
301
(+2)
67
(+1)
55
(+1)
0.235
(-)
3.480
(↑0.02)